「ワグネル追放を」ポーランドやバルト三国がベラルーシに要求
2023年8月29日 8時57分
ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員を受け入れているとされるベラルーシ政府に対して、ポーランドやバルト三国が、戦闘員の追放を求める共同声明を発表しました。
ロシアやベラルーシと国境を接するポーランドとバルト三国の内相は28日、ポーランドで会合を開き、ベラルーシ政府に対して、ワグネルの戦闘員を追放するよう求める共同声明を発表しました。
声明は地域を不安定化させるロシアとベラルーシによる試みには4か国が共同で対応し、場合によっては国境を閉鎖する可能性もあると強調しています。
地元メディアによりますとリトアニアのビロタイテ内相は国境の閉鎖について、4か国いずれかの国境で武力を伴う事案が発生し、安全保障に深刻な脅威をもたらすとみなされる場合などに行われると説明したということです。
ポーランドとバルト3国はことし6月以降、ベラルーシでのワグネルの戦闘員の活動に警戒を強めていて、代表のプリゴジン氏が死亡したあとも警戒を続ける姿勢を示した形です。
2023年8月29日 8時57分
ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員を受け入れているとされるベラルーシ政府に対して、ポーランドやバルト三国が、戦闘員の追放を求める共同声明を発表しました。
ロシアやベラルーシと国境を接するポーランドとバルト三国の内相は28日、ポーランドで会合を開き、ベラルーシ政府に対して、ワグネルの戦闘員を追放するよう求める共同声明を発表しました。
声明は地域を不安定化させるロシアとベラルーシによる試みには4か国が共同で対応し、場合によっては国境を閉鎖する可能性もあると強調しています。
地元メディアによりますとリトアニアのビロタイテ内相は国境の閉鎖について、4か国いずれかの国境で武力を伴う事案が発生し、安全保障に深刻な脅威をもたらすとみなされる場合などに行われると説明したということです。
ポーランドとバルト3国はことし6月以降、ベラルーシでのワグネルの戦闘員の活動に警戒を強めていて、代表のプリゴジン氏が死亡したあとも警戒を続ける姿勢を示した形です。
損保ジャパン社長 ビッグモーターとの取り引き再開促す発言
2023年8月29日 4時24分
「損害保険ジャパン」の白川儀一社長がビッグモーターの保険金請求に不正の可能性があるという情報を得ていながら、去年7月の役員会議で追加調査は行わずにいったん中止した取り引きを再開してはどうかと促していたことがわかりました。
役員会議では、副社長など他の役員からもビッグモーターへの追加の調査の必要はないという発言が相次いだということで金融庁が詳しい経緯を調べています。
この問題をめぐって金融庁は、損害保険ジャパンがビッグモーターの保険金請求に不正の可能性があるという情報を得ていながら、去年、大手3社の中で唯一、取り引きを再開した経緯について会社に詳しい報告を求めています。
複数の関係者によりますと、取り引き再開の方針を協議した去年7月6日の役員会議で、白川社長は、ビッグモーターの保険金請求をめぐって不正が行われていたと推測されるという見解を示した一方で、ビッグモーターがみずから行った一部の工場への調査で不正はなかったと結論づけていることから、当時の兼重宏行社長を信じるしかないと発言していたということです。
白川社長は、追加調査を行えばビッグモーターとはこれまでのような関係には戻れなくなるという懸念を示し、工場への追加調査を行わずに取り引きを再開してはどうかなどと発言したということです。
また会議では、飯豊聡副社長が、追加の調査がうまくいかなかった場合、ビッグモーターとの関係が悪化するなどとしてこれ以上過去の話を掘り返すことは疑問だと主張したほか、一部の執行役員からも再発防止策を講じて取り引きを再開すればこれ以上の調査をしても意味がないという発言があったということです。
これに対し、別の執行役員から、追加のヒアリングや残りの工場への調査が必要だという意見が出たということです。
金融庁はこうした経緯をふまえ、経営陣の判断に問題がなかったか詳しく調べることにしています。
白川社長 “37人抜き”の社長就任で注目も
損害保険ジャパンの白川儀一社長(53)は、1993年に会社の前身である安田火災海上保険に入社しました。
2019年に執行役員経営企画部長、2020年に取締役執行役員となり、去年4月に社長に就任しました。
当時、51歳での社長就任は損害保険ジャパンの設立以来最も若く、“37人抜き”の人事としても注目されました。
両社は親密な関係 ビッグモーターへ「執行役員」での出向者も
損害保険各社はビッグモーターとの間で互いの顧客を紹介し合う親密な関係を続けてきました。
損害保険会社が事故にあった保険契約者にビッグモーターの修理工場を紹介すると、ビッグモーターは代理店として紹介された数に応じて、中古車の購入者に損保会社が手がける自賠責保険などを販売するという仕組みがあり、双方にとって収益源となっていました。
損害保険ジャパンはビッグモーターに2011年以降、あわせて37人を板金部門や営業部門に出向させ、なかには執行役員を務めた出向者もいました。
また、損害保険ジャパンは、2015年の時点でビッグモーターの株式の7%あまりを保有する大株主だったほか、ビッグモーターの創業者の長男で先月、引責辞任した兼重宏一前副社長は2011年から1年あまりの期間、損害保険ジャパンの前身企業の1つ「日本興亜損保」に在籍していました。
こうした親密な関係が続く中、損害保険ジャパンは2019年、社内にビッグモーターに対応する専門のチームを設けて、修理する車の損害査定を簡略化していたことも分かっています。
ビッグモーターが修理の見積もりを作成して写真を送れば、損害査定の手続きを大幅に簡略化して保険金を決めることができるようにする仕組みで、金融庁は損害保険ジャパンに対し、査定を簡略化していたことに問題がなかったかを検証し、実態を報告するよう求めています。
“不正請求”疑い強まるも損害保険ジャパンだけが取り引き再開
ビッグモーターが故意に車を傷つけるなどして自動車保険の保険金を不正に請求していた問題。
去年3月、損害保険防犯対策協議会を通じて不正請求の疑いがあるという情報が損保各社に寄せられたことをきっかけに各社は調査に乗り出しました。その結果、不正請求の疑いが強まると、去年6月に3社は相次いで、契約者にビッグモーターの修理工場を紹介する業務を停止しました。
ところがこの翌月、3社のうち損害保険ジャパンだけが、取り引きを再開しました。この理由について会社は、ビッグモーター側から、工場長の指示による不正はなく、過剰請求の原因は現場の連携不足による過失だったという報告を受けたためだとしていました。
しかし先月、ビッグモーターが公表した外部の弁護士による調査委員会の報告書で不正の実態が明らかになり、損害保険ジャパンが去年、ビッグモーターとの取り引きを再開するにあたって不正の可能性があるという情報を得ていながら詳細な調査をしていなかったことも新たに分かりました。
金融庁もなぜ損害保険ジャパンだけが取引再開の判断をしたのかを重点的に調査して報告するよう会社側に求めていて、社内の意思決定をめぐる経緯が焦点になっていました。
2023年8月29日 4時24分
「損害保険ジャパン」の白川儀一社長がビッグモーターの保険金請求に不正の可能性があるという情報を得ていながら、去年7月の役員会議で追加調査は行わずにいったん中止した取り引きを再開してはどうかと促していたことがわかりました。
役員会議では、副社長など他の役員からもビッグモーターへの追加の調査の必要はないという発言が相次いだということで金融庁が詳しい経緯を調べています。
この問題をめぐって金融庁は、損害保険ジャパンがビッグモーターの保険金請求に不正の可能性があるという情報を得ていながら、去年、大手3社の中で唯一、取り引きを再開した経緯について会社に詳しい報告を求めています。
複数の関係者によりますと、取り引き再開の方針を協議した去年7月6日の役員会議で、白川社長は、ビッグモーターの保険金請求をめぐって不正が行われていたと推測されるという見解を示した一方で、ビッグモーターがみずから行った一部の工場への調査で不正はなかったと結論づけていることから、当時の兼重宏行社長を信じるしかないと発言していたということです。
白川社長は、追加調査を行えばビッグモーターとはこれまでのような関係には戻れなくなるという懸念を示し、工場への追加調査を行わずに取り引きを再開してはどうかなどと発言したということです。
また会議では、飯豊聡副社長が、追加の調査がうまくいかなかった場合、ビッグモーターとの関係が悪化するなどとしてこれ以上過去の話を掘り返すことは疑問だと主張したほか、一部の執行役員からも再発防止策を講じて取り引きを再開すればこれ以上の調査をしても意味がないという発言があったということです。
これに対し、別の執行役員から、追加のヒアリングや残りの工場への調査が必要だという意見が出たということです。
金融庁はこうした経緯をふまえ、経営陣の判断に問題がなかったか詳しく調べることにしています。
白川社長 “37人抜き”の社長就任で注目も
損害保険ジャパンの白川儀一社長(53)は、1993年に会社の前身である安田火災海上保険に入社しました。
2019年に執行役員経営企画部長、2020年に取締役執行役員となり、去年4月に社長に就任しました。
当時、51歳での社長就任は損害保険ジャパンの設立以来最も若く、“37人抜き”の人事としても注目されました。
両社は親密な関係 ビッグモーターへ「執行役員」での出向者も
損害保険各社はビッグモーターとの間で互いの顧客を紹介し合う親密な関係を続けてきました。
損害保険会社が事故にあった保険契約者にビッグモーターの修理工場を紹介すると、ビッグモーターは代理店として紹介された数に応じて、中古車の購入者に損保会社が手がける自賠責保険などを販売するという仕組みがあり、双方にとって収益源となっていました。
損害保険ジャパンはビッグモーターに2011年以降、あわせて37人を板金部門や営業部門に出向させ、なかには執行役員を務めた出向者もいました。
また、損害保険ジャパンは、2015年の時点でビッグモーターの株式の7%あまりを保有する大株主だったほか、ビッグモーターの創業者の長男で先月、引責辞任した兼重宏一前副社長は2011年から1年あまりの期間、損害保険ジャパンの前身企業の1つ「日本興亜損保」に在籍していました。
こうした親密な関係が続く中、損害保険ジャパンは2019年、社内にビッグモーターに対応する専門のチームを設けて、修理する車の損害査定を簡略化していたことも分かっています。
ビッグモーターが修理の見積もりを作成して写真を送れば、損害査定の手続きを大幅に簡略化して保険金を決めることができるようにする仕組みで、金融庁は損害保険ジャパンに対し、査定を簡略化していたことに問題がなかったかを検証し、実態を報告するよう求めています。
“不正請求”疑い強まるも損害保険ジャパンだけが取り引き再開
ビッグモーターが故意に車を傷つけるなどして自動車保険の保険金を不正に請求していた問題。
去年3月、損害保険防犯対策協議会を通じて不正請求の疑いがあるという情報が損保各社に寄せられたことをきっかけに各社は調査に乗り出しました。その結果、不正請求の疑いが強まると、去年6月に3社は相次いで、契約者にビッグモーターの修理工場を紹介する業務を停止しました。
ところがこの翌月、3社のうち損害保険ジャパンだけが、取り引きを再開しました。この理由について会社は、ビッグモーター側から、工場長の指示による不正はなく、過剰請求の原因は現場の連携不足による過失だったという報告を受けたためだとしていました。
しかし先月、ビッグモーターが公表した外部の弁護士による調査委員会の報告書で不正の実態が明らかになり、損害保険ジャパンが去年、ビッグモーターとの取り引きを再開するにあたって不正の可能性があるという情報を得ていながら詳細な調査をしていなかったことも新たに分かりました。
金融庁もなぜ損害保険ジャパンだけが取引再開の判断をしたのかを重点的に調査して報告するよう会社側に求めていて、社内の意思決定をめぐる経緯が焦点になっていました。
困ったことになった。『VIVANT』(TBS系)第7話についてである。正確に言うとドラマそのものではなく、ドラマの外側の話なのだが、記事で書けることがないという悩みだ。
#堺雅人# 一応、このコラムは放送後のレビューという体裁を取っており、本編の内容だったり、見どころや作品のテーマをその都度掘り下げてきた。第7話に関しては番組側が「最大の衝撃」を予告しており、ラスト5分に向かって全てが集約される進行だったため、終盤の出来事に言及しないことには話がまとまらない。ただし、第7話は公式アカウントが事前に考察あるいは予想している人がいないと言うほど衝撃度の高い展開であり、知ってしまうことで視聴意欲が削がれる可能性は高い。「最大の衝撃」に触れるべきか、触れないべきか。それが問題である。
冒頭からくどくどと述べたのは、以上の事情があったためである(決して文字数稼ぎではない)。妥協策として、物語の核心に触れない限度で、各話の最大の見どころ以外と、公式が事前に公表しているトピックは、本編の視聴意欲を損なわず、ドラマへの関心を高める点でも有効と考える。そこで上記の方針に従って記述することにする。
第7話タイトルは「宿命の兄弟の対峙!!そして…」。兄弟っぽいのは乃木(堺雅人)とノゴーン・ベキ(役所広司)の側近である謎の男(二宮和也)、あるいはドラム(富栄ドラム)とチンギス(Barslkhagva Batbold)である。雰囲気重視の後者は除外するとして、乃木と後にノコルとわかる男はすでに兄弟であると判明していた。両者はなぜ対峙することになったのか。前話ラストで、乃木と黒須(松坂桃李)を含む別班の6名が招集されて話題になったが、6人に司令の櫻井(キムラ緑子)から言い渡されたのは、日本をターゲットにするテロ組織・テントの犯行を未然に阻止すること。ベキの息子であり、テントの内情を知る乃木がリーダーに指名された。
別班が動けば公安も動く。乃木の行くところ、そこには野崎(阿部寛)の姿があり、ここでも野崎が一枚噛んでくる。公安が乃木を、別班ではないがテントの情報を知る重要人物として調査を続行する中、バルカ行きの飛行機に乗り合わせた野崎は、言外に乃木と別班の関わりをほのめかした。乃木が別班であることが明かされてから、やや影が薄かった野崎が久々に濃厚な絡みを見せたが、気になるのはその内容だ。
野崎は乃木と薫(二階堂ふみ)の関係が進展していることを把握済みのようで、乃木に恋愛指南をしたりする。野崎が語ったかつての後輩エージェントとの逸話は、男同士の友情を超えた特別なものだ。一方の乃木も野崎を「鶏群の一鶴」「眼光紙背に徹す」と言い、公安という組織で真実を見抜く人間であると評価しており、2人の間に立場を超えた絆があることを示唆していた。ちなみに野崎がジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)へのお見舞いに持ってきた『ハリー・ポッター』のDVDと、乃木が商談に行くと言ったスネイプ社の名称から、二重スパイの含意を読み解く指摘もあった。
諜報や破壊工作メインの本作において恋愛描写はわずかだが、その例外が第7話である。薫を自宅に誘い、食事を共にした2人は朝を迎える。乃木と薫に野崎を加えた3人は疑似恋愛の三角関係のようで、サスペンスとスリルの真ん中にある人間ドラマが垣間見えた。
これまでにザイール(Erkhembayar Ganbold)、アリ(山中崇)など末端の幹部とのやり取りはあったが、第7話では、テントの本体と言えるベキの側近ノコルに接触することに成功した。そこに至る別班と公安の化かし合いや、秘密裏にミッションを遂行する別班チームの雄姿はぜひ本編で確認してほしい。
何度か出てきたベキこと若き日の乃木卓(林遣都)と妻の明美(高梨臨)が助けを求める中、ヘリコプターが飛び去る幼少期の乃木の回想シーンは、ベキが日本を恨むきっかけになった事件と思われ、ベキの動機を知ることは乃木の任務遂行の上で有益である。それでも、目的のために自分を殺せる乃木があえて私情に走った理由は想像する以外ない。生きていた(vivant)兄と弟の対面に続いて、父子の対峙が実現する中でその感情は奔出するだろうか。
#堺雅人# 一応、このコラムは放送後のレビューという体裁を取っており、本編の内容だったり、見どころや作品のテーマをその都度掘り下げてきた。第7話に関しては番組側が「最大の衝撃」を予告しており、ラスト5分に向かって全てが集約される進行だったため、終盤の出来事に言及しないことには話がまとまらない。ただし、第7話は公式アカウントが事前に考察あるいは予想している人がいないと言うほど衝撃度の高い展開であり、知ってしまうことで視聴意欲が削がれる可能性は高い。「最大の衝撃」に触れるべきか、触れないべきか。それが問題である。
冒頭からくどくどと述べたのは、以上の事情があったためである(決して文字数稼ぎではない)。妥協策として、物語の核心に触れない限度で、各話の最大の見どころ以外と、公式が事前に公表しているトピックは、本編の視聴意欲を損なわず、ドラマへの関心を高める点でも有効と考える。そこで上記の方針に従って記述することにする。
第7話タイトルは「宿命の兄弟の対峙!!そして…」。兄弟っぽいのは乃木(堺雅人)とノゴーン・ベキ(役所広司)の側近である謎の男(二宮和也)、あるいはドラム(富栄ドラム)とチンギス(Barslkhagva Batbold)である。雰囲気重視の後者は除外するとして、乃木と後にノコルとわかる男はすでに兄弟であると判明していた。両者はなぜ対峙することになったのか。前話ラストで、乃木と黒須(松坂桃李)を含む別班の6名が招集されて話題になったが、6人に司令の櫻井(キムラ緑子)から言い渡されたのは、日本をターゲットにするテロ組織・テントの犯行を未然に阻止すること。ベキの息子であり、テントの内情を知る乃木がリーダーに指名された。
別班が動けば公安も動く。乃木の行くところ、そこには野崎(阿部寛)の姿があり、ここでも野崎が一枚噛んでくる。公安が乃木を、別班ではないがテントの情報を知る重要人物として調査を続行する中、バルカ行きの飛行機に乗り合わせた野崎は、言外に乃木と別班の関わりをほのめかした。乃木が別班であることが明かされてから、やや影が薄かった野崎が久々に濃厚な絡みを見せたが、気になるのはその内容だ。
野崎は乃木と薫(二階堂ふみ)の関係が進展していることを把握済みのようで、乃木に恋愛指南をしたりする。野崎が語ったかつての後輩エージェントとの逸話は、男同士の友情を超えた特別なものだ。一方の乃木も野崎を「鶏群の一鶴」「眼光紙背に徹す」と言い、公安という組織で真実を見抜く人間であると評価しており、2人の間に立場を超えた絆があることを示唆していた。ちなみに野崎がジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)へのお見舞いに持ってきた『ハリー・ポッター』のDVDと、乃木が商談に行くと言ったスネイプ社の名称から、二重スパイの含意を読み解く指摘もあった。
諜報や破壊工作メインの本作において恋愛描写はわずかだが、その例外が第7話である。薫を自宅に誘い、食事を共にした2人は朝を迎える。乃木と薫に野崎を加えた3人は疑似恋愛の三角関係のようで、サスペンスとスリルの真ん中にある人間ドラマが垣間見えた。
これまでにザイール(Erkhembayar Ganbold)、アリ(山中崇)など末端の幹部とのやり取りはあったが、第7話では、テントの本体と言えるベキの側近ノコルに接触することに成功した。そこに至る別班と公安の化かし合いや、秘密裏にミッションを遂行する別班チームの雄姿はぜひ本編で確認してほしい。
何度か出てきたベキこと若き日の乃木卓(林遣都)と妻の明美(高梨臨)が助けを求める中、ヘリコプターが飛び去る幼少期の乃木の回想シーンは、ベキが日本を恨むきっかけになった事件と思われ、ベキの動機を知ることは乃木の任務遂行の上で有益である。それでも、目的のために自分を殺せる乃木があえて私情に走った理由は想像する以外ない。生きていた(vivant)兄と弟の対面に続いて、父子の対峙が実現する中でその感情は奔出するだろうか。
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