➡ 220220 EX后 羽生結弦選手 NTV一问一答
自用存档
――“春よ、来い”どのような気持ちで滑りましたか?
「世の中にはたくさんつらいことがあって、どうしても逃げられないつらさや、何も言えないで苦しんでいる人もいると思いますし、それが目に見えているか見えていないかの違いだと思っているので、そういう方々に少しでも幸せな時間や少しでもほっとできる時間が、春が来たらいいなと思って滑りました」
――羽生結弦選手にとって五輪の舞台はどのような舞台ですか?
「自分が一番目指していたもの(金メダル)はとれなかったですし、完全な成功とは言えなかったですけど、でもやっぱり幸せだなと。この舞台で滑れることはとても幸せだったし、忘れられない僕の宝物の時間になったと思っています」
――“限界突破”の言葉とともに戦い抜いた4年間。その言葉は今どう映っていますか?
「僕自身は、僕ができることの限界までたどり着けたなと思っています。ただ最後の最後に背中を押してくださって、4回転半からの減点というところまでいけたのは皆さんのサポートや応援、祈りといった力が背中を押してくれたんだなと強く思っています」
――今後について
「今日まで好きなように滑らせていただいて、最後の最後までこの五輪を楽しませていただきました。ここからまた苦しい毎日が始まると思うと、さみしい気持ちにもなりますし、また滑れない日々が続くと思うと苦しいですけど、まずはしっかり足首を治して、体もいたわって、それからいろんなことを考えたいと思っています」
――今日は目に力が戻ってきたように感じますが、何か先を見据えていますか?
「今痛みを消してまでこの時間をただひたすら楽しんだというか、幸せな気分を味わいながら、そして皆さんにも幸せやちょっとした感情がともるような演技がしたいと思って頑張りました。これからの事は皆さんも気になると思うんですけど、僕自身もまだわかってないです。ただ一つ4回転半に関してはこれ以上ない場所で、これ以上ない皆さんの力とともにやりきれたと僕は思っています。そこからもうちょっとだろと皆さん言いますけど、そんなに簡単なことではないので、そういう意味では僕の4回転半はやりきれたかなと思っています」
――久しぶりのファンの歓声を聞いていかがでしたか?
「本当に幸せでした。ここにいてくださる方々だけではなく、テレビの前からたくさんの思いや祈り、エキシビションならではのただひたすら演技を鑑賞するということもあったと思うので、幸せな時間だったなと改めて思っています」
――4回転アクセル挑戦の日々は競技人生の中でどのような意味か?
「平昌五輪が終わってからの唯一のモチベーションだったなと思います。僕の中では五輪2連覇が最大の夢でしたし、それ以上のことは考えたことがなかったので、ただ幻のような、ただの冗談のようなことをひたすら追いかけてこの4年間苦しんでやってきたと思っています。平昌五輪のときにここから何も幸せはいらないから、苦しくても何でもいいから金メダルをとりたいと願って金メダルをとれたので、あのとき金メダルをとれた代償なのかなと思わなくはないです。でも、報われなかったからこそ今は今で幸せだなと思います」
(最後は深々とお辞儀をしながら)「ありがとうございました。またよろしくお願いします」
自用存档
――“春よ、来い”どのような気持ちで滑りましたか?
「世の中にはたくさんつらいことがあって、どうしても逃げられないつらさや、何も言えないで苦しんでいる人もいると思いますし、それが目に見えているか見えていないかの違いだと思っているので、そういう方々に少しでも幸せな時間や少しでもほっとできる時間が、春が来たらいいなと思って滑りました」
――羽生結弦選手にとって五輪の舞台はどのような舞台ですか?
「自分が一番目指していたもの(金メダル)はとれなかったですし、完全な成功とは言えなかったですけど、でもやっぱり幸せだなと。この舞台で滑れることはとても幸せだったし、忘れられない僕の宝物の時間になったと思っています」
――“限界突破”の言葉とともに戦い抜いた4年間。その言葉は今どう映っていますか?
「僕自身は、僕ができることの限界までたどり着けたなと思っています。ただ最後の最後に背中を押してくださって、4回転半からの減点というところまでいけたのは皆さんのサポートや応援、祈りといった力が背中を押してくれたんだなと強く思っています」
――今後について
「今日まで好きなように滑らせていただいて、最後の最後までこの五輪を楽しませていただきました。ここからまた苦しい毎日が始まると思うと、さみしい気持ちにもなりますし、また滑れない日々が続くと思うと苦しいですけど、まずはしっかり足首を治して、体もいたわって、それからいろんなことを考えたいと思っています」
――今日は目に力が戻ってきたように感じますが、何か先を見据えていますか?
「今痛みを消してまでこの時間をただひたすら楽しんだというか、幸せな気分を味わいながら、そして皆さんにも幸せやちょっとした感情がともるような演技がしたいと思って頑張りました。これからの事は皆さんも気になると思うんですけど、僕自身もまだわかってないです。ただ一つ4回転半に関してはこれ以上ない場所で、これ以上ない皆さんの力とともにやりきれたと僕は思っています。そこからもうちょっとだろと皆さん言いますけど、そんなに簡単なことではないので、そういう意味では僕の4回転半はやりきれたかなと思っています」
――久しぶりのファンの歓声を聞いていかがでしたか?
「本当に幸せでした。ここにいてくださる方々だけではなく、テレビの前からたくさんの思いや祈り、エキシビションならではのただひたすら演技を鑑賞するということもあったと思うので、幸せな時間だったなと改めて思っています」
――4回転アクセル挑戦の日々は競技人生の中でどのような意味か?
「平昌五輪が終わってからの唯一のモチベーションだったなと思います。僕の中では五輪2連覇が最大の夢でしたし、それ以上のことは考えたことがなかったので、ただ幻のような、ただの冗談のようなことをひたすら追いかけてこの4年間苦しんでやってきたと思っています。平昌五輪のときにここから何も幸せはいらないから、苦しくても何でもいいから金メダルをとりたいと願って金メダルをとれたので、あのとき金メダルをとれた代償なのかなと思わなくはないです。でも、報われなかったからこそ今は今で幸せだなと思います」
(最後は深々とお辞儀をしながら)「ありがとうございました。またよろしくお願いします」
亀梨和也が元外科医の天才弁護士に! 思わず縁を感じた役との共通点とは?――「正義の天秤」インタビュー
亀梨和也さんが外科医から転職した天才弁護士・鷹野和也を演じる土曜ドラマ「正義の天秤」(NHK総合)が9月25日からスタートします! 本作は、師団坂法律事務所の刑事部門“ルーム1”を立て直すためにやって来た鷹野(亀梨)が、戦力外のチームを率いて難事件の真相を暴いていく本格法廷ミステリーです。今回は主演の亀梨さんに鷹野の人物像や、ドラマ初共演となる北山宏光さんとのエピソードを伺いました!
――本作は本格法廷ミステリーとのことですが、亀梨さんが感じた作品の印象を教えてください。
「最初にお話をいただいた印象よりもキャラクターや作品のつくりにエンタメ性があって、これまでの法廷ドラマとは違うなと感じています。僕が演じる鷹野は常識的ではないのですが、根底には“魂”みたいなものがあって。鷹野のセリフに『俺にとって、弁護は治療だ』という言葉がありますが、弁護士として、表面的な解決の仕方をするのではなく、奥底にある真実に対して、どういうふうに弁護し、治療ができるかというところがポイントです」
――鷹野という人物を演じるにあたって、しぐさや特徴など、工夫していることはありますか?
「監督が持っているイメージと日々すり合わせて、いろんなアイデアをいただきながらやっています。特徴でいうと、スーパーボールを触っていますね(笑)。また、話し方一つにしても自分の声のトーンを落とすように意識していますし、会話をする時も、ダダダって畳みかけるところと、ねっとりさせるところのスピードコントロールをしています。法廷シーンは結構華やかにお芝居をしていますね。第1話の法廷シーンでいえば、被告人に向かって話しながらも裁判官や“ルーム1”のメンバー、傍聴席の方たちにもアンテナを広げながら話したりしているので、あえて濃いお芝居にしています」
――法廷シーンも見どころの一つになりそうですね。
「そうですね。どういう弁護をするのかが、このドラマの一番の見どころですね。大きなヤマになると思いますし、鷹野がどうやって真実にたどり着くのかも見せ場ではありますけど、最後に法廷で鷹野の口から『えっ! そういうことなの?』ということが発せられるので、その辺も楽しみにしてほしいです」
――今回演じる鷹野の名前は亀梨さんと同じ“和也”ですが、親近感を感じていたりしますか?
「ちょっとご縁を感じています。役のスペック的には弁護士という僕の人生からは一番遠いような存在で…。最初、大丈夫かなと思っていましたが、名前や野球が好きという共通点があるから、違和感なくやれているのかもしれません」
――野球が好きな鷹野が“ルーム1”のメンバーとキャッチボールをするシーンがありますが、元ニートの弁護士・杉村徹平役を演じる北山さんとキャッチボールをやった感想を教えてください。
「地下の駐車場で蒸し暑かったです(笑)。北山くんとのシーンはボールをすごく強く投げ込まなければいけないところがあったので、いろいろ工夫しながらやりましたが、しっかり受け取ってくれました」
――北山さんとはこれまでにも交流があったと思いますが、実際に共演した印象はいかがですか?
「Kis-My-Ft2にはKAT-TUNのバックで踊ってもらっていたのですが、プライベートで会っていたわけではなかったんです。連絡先は知っていたんですけど、しょっちゅう連絡を取り合うこともなくて。北山くんは年齢が同じなのにずっと敬語を使ってくれていたので、何年か前に『同い年だし、敬語やめてよ』って話したことがあって。だから今回もすっと入れました。北山くんの印象はすごく堅実な方だなと。詳しくは言えないですけど、撮影の合間に35、6歳の男子が考える現実的な話をしていたら、僕の知らない『へー』って思うようなことがいっぱいあって。自分は本当に未熟だなと感じました。もっと人生についていろいろ考えなきゃなと思いました」
――では、役者として現場で向き合った印象はどうでしたか?
「今回は事実を分かりやすくするために説明的なセリフが非常に多い作品でもあったりするので、いい緊張感の中でやれています。鷹野と杉村には上下関係があって、あまり感情的にぶつかる役ではないのですが、第1話で鷹野が杉村に対して、若干あたりが強いシーンがあって、その時に細かくリアクションをしてくれました。柔軟性があって、受け取って返してくれる感覚です」
――先ほど、法廷シーンは華やかにお芝居をされているとおっしゃっていましたが、具体的にどんなことをされたのでしょうか?
「身振り手振りをオーバーにすることや、法廷で新たな真実を導き出す、照らし出すというところでは、言葉の抑揚に気を付けています。すごく細かい話になるんですけど、第1話の被告人に強く感情を出しているように見せているけれども、狙いはそこだけではなくて。弁護することに対して感情をむき出しにして熱をもってやっているふうに見せながら、実はちょっとした計算が鷹野にはあるので、そこを意識してやっていました」
――頭が良く、したたかなんですね。
「鷹野の何が本当の姿で、どれが本心なのか見えないんですよね。鷹野にも単純な部分はあるんだけど、見ている方たちにとって、分かりやすくつかみやすいというキャラクターでもないのかなと」
――鷹野のように癖があって個性的なキャラクターを演じることに対して、どのように感じていますか?
「お芝居に正解はないと思うんだけれども、いろいろなやり方がある役でやりすぎることもできちゃうので、どんなキャラクターにするのかを監督と相談しながら進めています。鷹野はバックボーンの部分が回を追うごとに非常に大事になってくるんです。癖を際立たせすぎると、今後人間らしさのすり合わせが難しくなると思うので、やりすぎず、立たせすぎずに立たせるみたいな(笑)。その辺はいいあんばいにするのが難しいですね」
――鷹野は合理主義ですが、亀梨さんご自身は合理主義ですか?
「どちらかといったら人情とか、そっちのタイプだと思います。損得とかであまり生きてないですね。『これは損をするんだろうな』と思っても、気持ちが動いたらやりたいなと思うので、非合理な部分がたくさんありますね」
――演じていて鷹野のいいなと思うところや好感が持てるところはありますか?
「合理的とは言いながら、根っからの合理主義ではないものをちょっと自分の中で意識しているんです。セリフでは合理主義的な感じでバババッと端的に話す見せ方をしていますが、キャラクターづくりに溺れないように気を付けています。…というのも、鷹野には恋人である雨宮久美子(大島優子)という存在があるので…。これが久美子などのバックボーンがないキャラクターだったら、もっと癖のあるキャラクターでバシバシ押せるんですけど、どうしてもそこが重要になってくるので、合理的な鷹野もいるけれど、そうじゃないものに気付かせてもらった恋人の存在を僕の中では意識しているんです。でも、合理的に生きられるのはいいですよね。鷹野のセリフに『感情が混じるとベストな判断ができなくなる』という言葉がありますが、感情論で言うとジャッジが難しくなることもあるので、合理的か非合理的かで判断できるのはうらやましいです。合理的って人に冷たくするとかそういうことではないですし。今後、合理的になりたい願望はありますけど、これまで感情で生きてきたので、なかなかなれないでしょうね」
――最後に見どころをお願いします!
「実は話数をまたいで撮影をしているので、第1話のエピソードが丸々完結してないんです。だから僕もまだ完成した作品を見ておらず実感はないのですが、シーンの撮影を重ねるごとにちょっとずつ鷹野というキャラクターのつながりを感じて過ごしています。全5話なので、始まったらあっという間だと思いますが、監督と話したイメージでは、編集も特徴のあるものになるんじゃないかと想像していて僕自身も楽しみです」
――ありがとうございました!
明日は、北山宏光さんのインタビューを公開! 亀梨さんとの共演エピソードなどが明かされます!
【番組情報】
土曜ドラマ「正義の天秤」(全5回)
9月25日スタート
NHK総合
土曜 午後9:00~9:49
亀梨和也さんが外科医から転職した天才弁護士・鷹野和也を演じる土曜ドラマ「正義の天秤」(NHK総合)が9月25日からスタートします! 本作は、師団坂法律事務所の刑事部門“ルーム1”を立て直すためにやって来た鷹野(亀梨)が、戦力外のチームを率いて難事件の真相を暴いていく本格法廷ミステリーです。今回は主演の亀梨さんに鷹野の人物像や、ドラマ初共演となる北山宏光さんとのエピソードを伺いました!
――本作は本格法廷ミステリーとのことですが、亀梨さんが感じた作品の印象を教えてください。
「最初にお話をいただいた印象よりもキャラクターや作品のつくりにエンタメ性があって、これまでの法廷ドラマとは違うなと感じています。僕が演じる鷹野は常識的ではないのですが、根底には“魂”みたいなものがあって。鷹野のセリフに『俺にとって、弁護は治療だ』という言葉がありますが、弁護士として、表面的な解決の仕方をするのではなく、奥底にある真実に対して、どういうふうに弁護し、治療ができるかというところがポイントです」
――鷹野という人物を演じるにあたって、しぐさや特徴など、工夫していることはありますか?
「監督が持っているイメージと日々すり合わせて、いろんなアイデアをいただきながらやっています。特徴でいうと、スーパーボールを触っていますね(笑)。また、話し方一つにしても自分の声のトーンを落とすように意識していますし、会話をする時も、ダダダって畳みかけるところと、ねっとりさせるところのスピードコントロールをしています。法廷シーンは結構華やかにお芝居をしていますね。第1話の法廷シーンでいえば、被告人に向かって話しながらも裁判官や“ルーム1”のメンバー、傍聴席の方たちにもアンテナを広げながら話したりしているので、あえて濃いお芝居にしています」
――法廷シーンも見どころの一つになりそうですね。
「そうですね。どういう弁護をするのかが、このドラマの一番の見どころですね。大きなヤマになると思いますし、鷹野がどうやって真実にたどり着くのかも見せ場ではありますけど、最後に法廷で鷹野の口から『えっ! そういうことなの?』ということが発せられるので、その辺も楽しみにしてほしいです」
――今回演じる鷹野の名前は亀梨さんと同じ“和也”ですが、親近感を感じていたりしますか?
「ちょっとご縁を感じています。役のスペック的には弁護士という僕の人生からは一番遠いような存在で…。最初、大丈夫かなと思っていましたが、名前や野球が好きという共通点があるから、違和感なくやれているのかもしれません」
――野球が好きな鷹野が“ルーム1”のメンバーとキャッチボールをするシーンがありますが、元ニートの弁護士・杉村徹平役を演じる北山さんとキャッチボールをやった感想を教えてください。
「地下の駐車場で蒸し暑かったです(笑)。北山くんとのシーンはボールをすごく強く投げ込まなければいけないところがあったので、いろいろ工夫しながらやりましたが、しっかり受け取ってくれました」
――北山さんとはこれまでにも交流があったと思いますが、実際に共演した印象はいかがですか?
「Kis-My-Ft2にはKAT-TUNのバックで踊ってもらっていたのですが、プライベートで会っていたわけではなかったんです。連絡先は知っていたんですけど、しょっちゅう連絡を取り合うこともなくて。北山くんは年齢が同じなのにずっと敬語を使ってくれていたので、何年か前に『同い年だし、敬語やめてよ』って話したことがあって。だから今回もすっと入れました。北山くんの印象はすごく堅実な方だなと。詳しくは言えないですけど、撮影の合間に35、6歳の男子が考える現実的な話をしていたら、僕の知らない『へー』って思うようなことがいっぱいあって。自分は本当に未熟だなと感じました。もっと人生についていろいろ考えなきゃなと思いました」
――では、役者として現場で向き合った印象はどうでしたか?
「今回は事実を分かりやすくするために説明的なセリフが非常に多い作品でもあったりするので、いい緊張感の中でやれています。鷹野と杉村には上下関係があって、あまり感情的にぶつかる役ではないのですが、第1話で鷹野が杉村に対して、若干あたりが強いシーンがあって、その時に細かくリアクションをしてくれました。柔軟性があって、受け取って返してくれる感覚です」
――先ほど、法廷シーンは華やかにお芝居をされているとおっしゃっていましたが、具体的にどんなことをされたのでしょうか?
「身振り手振りをオーバーにすることや、法廷で新たな真実を導き出す、照らし出すというところでは、言葉の抑揚に気を付けています。すごく細かい話になるんですけど、第1話の被告人に強く感情を出しているように見せているけれども、狙いはそこだけではなくて。弁護することに対して感情をむき出しにして熱をもってやっているふうに見せながら、実はちょっとした計算が鷹野にはあるので、そこを意識してやっていました」
――頭が良く、したたかなんですね。
「鷹野の何が本当の姿で、どれが本心なのか見えないんですよね。鷹野にも単純な部分はあるんだけど、見ている方たちにとって、分かりやすくつかみやすいというキャラクターでもないのかなと」
――鷹野のように癖があって個性的なキャラクターを演じることに対して、どのように感じていますか?
「お芝居に正解はないと思うんだけれども、いろいろなやり方がある役でやりすぎることもできちゃうので、どんなキャラクターにするのかを監督と相談しながら進めています。鷹野はバックボーンの部分が回を追うごとに非常に大事になってくるんです。癖を際立たせすぎると、今後人間らしさのすり合わせが難しくなると思うので、やりすぎず、立たせすぎずに立たせるみたいな(笑)。その辺はいいあんばいにするのが難しいですね」
――鷹野は合理主義ですが、亀梨さんご自身は合理主義ですか?
「どちらかといったら人情とか、そっちのタイプだと思います。損得とかであまり生きてないですね。『これは損をするんだろうな』と思っても、気持ちが動いたらやりたいなと思うので、非合理な部分がたくさんありますね」
――演じていて鷹野のいいなと思うところや好感が持てるところはありますか?
「合理的とは言いながら、根っからの合理主義ではないものをちょっと自分の中で意識しているんです。セリフでは合理主義的な感じでバババッと端的に話す見せ方をしていますが、キャラクターづくりに溺れないように気を付けています。…というのも、鷹野には恋人である雨宮久美子(大島優子)という存在があるので…。これが久美子などのバックボーンがないキャラクターだったら、もっと癖のあるキャラクターでバシバシ押せるんですけど、どうしてもそこが重要になってくるので、合理的な鷹野もいるけれど、そうじゃないものに気付かせてもらった恋人の存在を僕の中では意識しているんです。でも、合理的に生きられるのはいいですよね。鷹野のセリフに『感情が混じるとベストな判断ができなくなる』という言葉がありますが、感情論で言うとジャッジが難しくなることもあるので、合理的か非合理的かで判断できるのはうらやましいです。合理的って人に冷たくするとかそういうことではないですし。今後、合理的になりたい願望はありますけど、これまで感情で生きてきたので、なかなかなれないでしょうね」
――最後に見どころをお願いします!
「実は話数をまたいで撮影をしているので、第1話のエピソードが丸々完結してないんです。だから僕もまだ完成した作品を見ておらず実感はないのですが、シーンの撮影を重ねるごとにちょっとずつ鷹野というキャラクターのつながりを感じて過ごしています。全5話なので、始まったらあっという間だと思いますが、監督と話したイメージでは、編集も特徴のあるものになるんじゃないかと想像していて僕自身も楽しみです」
――ありがとうございました!
明日は、北山宏光さんのインタビューを公開! 亀梨さんとの共演エピソードなどが明かされます!
【番組情報】
土曜ドラマ「正義の天秤」(全5回)
9月25日スタート
NHK総合
土曜 午後9:00~9:49
#往復書簡#
片寄の「強さや聡明さ」が滲み出てきたのに対し…
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡22
コロナ禍の中で始まったこの連載。小竹のパートは今回が今年最後となる。小竹と親しい小泉今日子や妻夫木聡の両氏は、片寄の文章や人柄を評価しているようだ。
***
拝啓 片寄涼太様
この往復書簡、外部からの評判は私には入ってこないが(以前ここで書いた通りエゴサーチを封印したので)、私の友人・知人、同じ事務所のアーティスト・スタッフの中には毎週読んでくれている人がたくさんいる。
「カイダン」の話を書いたときには驚くほど多くの人が私の怪我の心配をしてくれたし、粉瘤(ふんりゅう)手術のことを書いたあとはやたらとみんなが私の左耳のあたりを見るようになった気が。
メールで感想を送ってくれたり、会った際に「往復書簡、毎週楽しみにしています」と言ってくれたりする人が後を絶たない。クールに「どうも」などと対応する私ではあるが、内心パヤパヤと浮かれている。
小泉今日子氏は「片寄さんの文章は安定感がある」と言っていたし、妻夫木聡氏は「片寄くんはいい子だねえ。滲み出てるねえ」と感心していたよ。
あれ? 私の書いたものに関する感想はないんかーい!? と大声でツッコミたいところだが、往復書簡の相手に指名させてもらった君が褒められるのは私としても嬉しい限り。
こういう公の場で文章を書くってさ、私の場合はそれが本業だから当然1から10まで自分で書くが、君のようなアーティストや俳優の場合は、事前にインタビューを受けて、そこからさもその人が書いたようにライターや編集者が文章を起こすのが当たり前。
だが、君は毎回毎回しっかりと自分自身で文章を書いて締め切りを守っている。私は君からの手紙を受け取るたびにそのことに感心するし、「え、涼太、もう返事を書いてきやがった」と、新たに私に課された締め切りにプロらしからぬ当惑をおぼえたりする。それにしても涼太くん、またまた糧が増えるね。
で、子供の頃の私の話。今振り返ると私は、口の中で飴玉をずっと転がしているようなとても恵まれた(甘すぎるくらいの)環境でのほほーんと幼少期を過ごしていた。もっぱらの心配事は「お父さんが死んだらどうしよう」「お母さんが死んだらどうしよう」で、寝る前にそのことを考えてベソをかくような子供だった。
ああそうか、今も健在の、根は陽気なのに不必要に悲しいことばかり考える癖は幼少期にはすでに培われていたんだ。
そのくせ、「もしもこの世界に生息している人間が私一人だけだったら」と空想するのが大好きだった。サバイバルや自給自足の知識など、必要不可欠なことは他にいくらでもあるのに、何故か私はその空想上で「一人で生きていくためにまずは料理ができなきゃ話にならない」と、かなり幼い頃から料理に興味を抱き、今じゃそれは立派な特技になっている。
ああそうか、「ひとりでいたい願望」(言い換えると「孤独好き」)も料理への探求心も幼少期にはすでに芽生えていたのだな。
君みたいに映画「トゥルーマン・ショー」の世界に入り込んでしまったような錯覚に怯える賢さは私にはなかったかなあ。
君が利発的で冒険心に溢れるキラキラとした子供だったのは、今の君を見ていて容易に想像できる。そして私は、他の子供たちとは毛色の違う変な妄想癖があり、それに一喜一憂しながらもすぐまた別の妄想をするスライムみたいなどろどろダラーッとした子供だった。
いじめや素行不良とは縁がなかったが、妄想癖が強すぎるゆえにとても嘘つきな子供で、自分も他人も傷つかないが得もしない不可解な嘘ばっかりついていた私……。
年齢が親子ほど離れている君とのこの連載、回を重ねるごとにお互いの考え方の年齢差や温度差が出ていてめちゃめちゃ面白いなあと感じていたのだが、正直に書けば書くほど、君は強さや聡明さが滲み出てきたのに対し(たとえるなら原石が磨かれていくような?)、私はどうしようもなく間抜けで怠惰なところや情けない過去がむきだしになってきている(たとえるならメッキが剥がれていくような?)のは気のせいか?
さて、前回の君の書簡の文末での質問、「これは運命に導かれたと思うこと」だが、かなりある。それどころか、自分にとって大切な出会いや出来事はすべて運命に導かれたからこそだと思う。
ただし、運命に導かれるためには、条件があるとも思う。努力や実力だけでは補えない「運」と「タイミング」を持っていること。そして運命を手繰り寄せられるような自分なりの「個性」があること(個性は人生の武器なので)。
君に近しいところで言うと、EXILE HIROさんとの出会いはまさしく運命に導かれたのだと思う。私は、あんなに魅力的な男を他に知らない。
いろんな「すごい人」に出会わせてもらった人生だったが、後にも先にもHIROさんほど人間力が高い男はついぞ私の前に現れてこなかった。
作詞家・小竹正人を巧みに(実力以上に)プロデュースしてもらい、いつからか家族の一員のようになり、そしてHIROさんの子供は、私の人生の最愛で最後の生きがいになっている。これを「運命に導かれた」と言わずに何と言う?
小竹正人
p1 私の作詞家人生はE-girls(とFlower)なしでは語れない。数えきれない苦楽を共にした愛弟子で同志だった。伶菜、晴美、希、楓、夏恋、さーちん、ユリちゃん、アンナ、乃々華、柚、そして杏奈、ありがとう。これからも頑張れ!ますます輝け!
p2 片寄×小竹の往復書簡、私の手紙は今回が2020年のラストになります。読んでくださっている皆さま、Merry×Merry X'mas★!!良い年をお迎えください。そして来年もこの連載をぜひぜひお楽しみください
片寄の「強さや聡明さ」が滲み出てきたのに対し…
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡22
コロナ禍の中で始まったこの連載。小竹のパートは今回が今年最後となる。小竹と親しい小泉今日子や妻夫木聡の両氏は、片寄の文章や人柄を評価しているようだ。
***
拝啓 片寄涼太様
この往復書簡、外部からの評判は私には入ってこないが(以前ここで書いた通りエゴサーチを封印したので)、私の友人・知人、同じ事務所のアーティスト・スタッフの中には毎週読んでくれている人がたくさんいる。
「カイダン」の話を書いたときには驚くほど多くの人が私の怪我の心配をしてくれたし、粉瘤(ふんりゅう)手術のことを書いたあとはやたらとみんなが私の左耳のあたりを見るようになった気が。
メールで感想を送ってくれたり、会った際に「往復書簡、毎週楽しみにしています」と言ってくれたりする人が後を絶たない。クールに「どうも」などと対応する私ではあるが、内心パヤパヤと浮かれている。
小泉今日子氏は「片寄さんの文章は安定感がある」と言っていたし、妻夫木聡氏は「片寄くんはいい子だねえ。滲み出てるねえ」と感心していたよ。
あれ? 私の書いたものに関する感想はないんかーい!? と大声でツッコミたいところだが、往復書簡の相手に指名させてもらった君が褒められるのは私としても嬉しい限り。
こういう公の場で文章を書くってさ、私の場合はそれが本業だから当然1から10まで自分で書くが、君のようなアーティストや俳優の場合は、事前にインタビューを受けて、そこからさもその人が書いたようにライターや編集者が文章を起こすのが当たり前。
だが、君は毎回毎回しっかりと自分自身で文章を書いて締め切りを守っている。私は君からの手紙を受け取るたびにそのことに感心するし、「え、涼太、もう返事を書いてきやがった」と、新たに私に課された締め切りにプロらしからぬ当惑をおぼえたりする。それにしても涼太くん、またまた糧が増えるね。
で、子供の頃の私の話。今振り返ると私は、口の中で飴玉をずっと転がしているようなとても恵まれた(甘すぎるくらいの)環境でのほほーんと幼少期を過ごしていた。もっぱらの心配事は「お父さんが死んだらどうしよう」「お母さんが死んだらどうしよう」で、寝る前にそのことを考えてベソをかくような子供だった。
ああそうか、今も健在の、根は陽気なのに不必要に悲しいことばかり考える癖は幼少期にはすでに培われていたんだ。
そのくせ、「もしもこの世界に生息している人間が私一人だけだったら」と空想するのが大好きだった。サバイバルや自給自足の知識など、必要不可欠なことは他にいくらでもあるのに、何故か私はその空想上で「一人で生きていくためにまずは料理ができなきゃ話にならない」と、かなり幼い頃から料理に興味を抱き、今じゃそれは立派な特技になっている。
ああそうか、「ひとりでいたい願望」(言い換えると「孤独好き」)も料理への探求心も幼少期にはすでに芽生えていたのだな。
君みたいに映画「トゥルーマン・ショー」の世界に入り込んでしまったような錯覚に怯える賢さは私にはなかったかなあ。
君が利発的で冒険心に溢れるキラキラとした子供だったのは、今の君を見ていて容易に想像できる。そして私は、他の子供たちとは毛色の違う変な妄想癖があり、それに一喜一憂しながらもすぐまた別の妄想をするスライムみたいなどろどろダラーッとした子供だった。
いじめや素行不良とは縁がなかったが、妄想癖が強すぎるゆえにとても嘘つきな子供で、自分も他人も傷つかないが得もしない不可解な嘘ばっかりついていた私……。
年齢が親子ほど離れている君とのこの連載、回を重ねるごとにお互いの考え方の年齢差や温度差が出ていてめちゃめちゃ面白いなあと感じていたのだが、正直に書けば書くほど、君は強さや聡明さが滲み出てきたのに対し(たとえるなら原石が磨かれていくような?)、私はどうしようもなく間抜けで怠惰なところや情けない過去がむきだしになってきている(たとえるならメッキが剥がれていくような?)のは気のせいか?
さて、前回の君の書簡の文末での質問、「これは運命に導かれたと思うこと」だが、かなりある。それどころか、自分にとって大切な出会いや出来事はすべて運命に導かれたからこそだと思う。
ただし、運命に導かれるためには、条件があるとも思う。努力や実力だけでは補えない「運」と「タイミング」を持っていること。そして運命を手繰り寄せられるような自分なりの「個性」があること(個性は人生の武器なので)。
君に近しいところで言うと、EXILE HIROさんとの出会いはまさしく運命に導かれたのだと思う。私は、あんなに魅力的な男を他に知らない。
いろんな「すごい人」に出会わせてもらった人生だったが、後にも先にもHIROさんほど人間力が高い男はついぞ私の前に現れてこなかった。
作詞家・小竹正人を巧みに(実力以上に)プロデュースしてもらい、いつからか家族の一員のようになり、そしてHIROさんの子供は、私の人生の最愛で最後の生きがいになっている。これを「運命に導かれた」と言わずに何と言う?
小竹正人
p1 私の作詞家人生はE-girls(とFlower)なしでは語れない。数えきれない苦楽を共にした愛弟子で同志だった。伶菜、晴美、希、楓、夏恋、さーちん、ユリちゃん、アンナ、乃々華、柚、そして杏奈、ありがとう。これからも頑張れ!ますます輝け!
p2 片寄×小竹の往復書簡、私の手紙は今回が2020年のラストになります。読んでくださっている皆さま、Merry×Merry X'mas★!!良い年をお迎えください。そして来年もこの連載をぜひぜひお楽しみください
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