KinKi Kids、CDデビュー25周年。ニューシングル「高純度romance」で松本隆が描いた2人の姿

text by その他
https://t.cn/A66Iu3dB

3月16日にリリースされる、KinKi Kids、44枚目のシングル「高純度romance」は、25年前、彼らのデビュー曲「硝子の少年」を手掛けた、松本隆による作詩である。CDデビュー25周年を迎えるこのアニヴァーサリーの始まりに、彼を起用した意味は大きい。この楽曲の歌詩について、昨年、松本隆50年の軌跡を追った評伝「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」(KADOKAWA)を上梓した音楽評論家、田家秀樹による考察を軸に「高純度romance」を分析する。2人を傍で、つかず離れず、ずっと見続けてきた人だからこそわかることがある。これは愛に溢れた1曲だ。

(これは『音楽と人』4月号に掲載された記事です)

松本さんらしい歌詩だな、という印象を受けました。

過剰な言葉も使わないし、説明もしないんだけど、何を唄いたいのかがすごくよくわかる。

〈絆〉ですよね。そしてこんな美しい曲なのに、美化してないし、綺麗事にもしていない。すごくリアリティがある。

〈引きこもってた日もあったよね/悩んだり凹んだり〉

何かを肯定する時に、こういう否定的なことも呼び込みながら、絶妙なバランスで書く。これは、松本隆の技以外の何者でもないですよ。

はっぴいえんどの頃からずっとそうなんですけど、松本さんは1曲の中で、光と影のどちらも書くんです。どちらかではなく全体を。すごくフラットに物を見ながら、その中にあるいろんなデコボコから目を背けない。そしてそれを肯定的に描けるから、嘘っぽさが全然ない。どんな人にも影があって、美しいだけじゃないことをわかって書いている。この曲は、言ってみれば結成25周年のお祝いソングですよね。そんなおめでたい曲に普通、〈引きこもってた日もあったよね〉なんて引き合いに出さないでしょう? でもそれが、この歌のリアリティに繋がっています。

有名なエピソードですけど、松本さんがKinKi Kidsのデビュー曲を依頼された時、なかなかジャニーさんからOKが出なかったんです。ミリオンヒットを獲れる曲という至上命令が出ていて、「Kissからはじまるミステリー」と「ジェットコースター・ロマンス」を先に書き上げていたものの、デビュー曲としてはOKがもらえなかった。煮詰まった松本さんが、仕事場の居間でテレビをつけたら偶然KinKi Kidsが唄っていて、その姿を見た松本さんは「あ、硝子の少年だ」と思った、と。

硝子は脆くて崩れやすく、だからこそピュアで透明、そして美しい。今回のタイトルの〈高純度〉とは、そういうことでもありますよね。この関係がこのままで壊れないでほしい、という願いもあったと思います。そこに松本さん自身を重ねたところもあるでしょうね。

松本さんが分身だと言ってる人が3人いるんです。細野晴臣、大滝詠一、筒美京平。きっと、自分とその人たちの間にあった、他の人にはわからない独特な関係性を、光一くんと剛くんの関係に見たんだと思います。ずっと傍にいるけど交わらない。でも絶対に離れられない。そして誰よりもお互いを理解してる。

だから、この人にはこうであってほしい、という願いが歌詩にこもってるんですよね。松本さんがそんなスタンスで歌詩を描いた唄い手は、おそらくKinKi Kidsと松田聖子さんだけだと思います。松田さんには、等身大の彼女より、ちょっとだけ大人なテーマの歌詩をつねに与えてきたんですよ。彼女は飛び抜けた歌唱力でそれを唄い、それによって、歌手としても人間としても大人になっていった。

KinKi Kidsもそうだと思うんです。デビューがいきなり「硝子の少年」じゃないですか。18歳で、自分たちのあり方のようなものを提示されて以降、その後の松本さんの歌詩は、つねに彼らの生き方のようなものを提示してきている気がします。「ボクの背中には羽根がある」も「スワンソング」もそう。そんな長年のいろんな積み重ねのうえに「高純度romance」が生まれている。それを思うと、25年という時間を背景に、大人になった2人に対し、その次、みたいなものを指し示してるのかもしれません。〈家庭〉という言葉もかなり踏み込んでるように聴こえますけど、でもそれが、さっき話したようなどんな人でも思い当たるリアリティを曲に与えてくれるんです。

〈純度高めの日々育んだ〉という一節もそうですね。つまり自分たちがやっている活動があって、お互いがその純度を高め続けている。プライドもあるし、自負もあるから折れない。そう簡単には交わらない。そんな状態で続けてきた彼らのことを、松本さんはちゃんと見てるということですよね。

そしてラストにある〈真実の蝶結び〉という言葉。〈蝶結び〉って、すぐ解けてしまう脆さがあるじゃないですか。ギュッと固く結ぶのではなく、綺麗だけど、紐を引いたらすぐに解けてしまう〈蝶結び〉。純度が高いからそれができるということでもあるし、そこに到達したということでもある。でも壊れやすいものでもある。これは「硝子の少年」にあった儚さ、脆さの象徴ですよね。そういうものが25年を経てもちゃんと結ばれている。

やはり松本さんがKinKi Kidsにずっと見ているのは、壊れそうで陰りのある、でもとても儚くて、ピュアな青春なんですよ。それを最初、近藤真彦さんに見たと思うんですけど、彼はソロだから、1人の人物の視点でしか描けない。KinKi Kidsはそこに2人の関係性が加わるから、近藤さんよりも歌で表現する視点が深くなる。そこにあの時代のいろんな青春群像が散りばめられているのが「硝子の少年」ですけど、それから25年経って、大人になった時に、いろんなことを言わなくてももういろいろ経験してるから、以前よりも言葉数が少なくなって、整理されて唄われていますね。

松本さんは作詞家として、太田裕美や寺尾聰、南佳孝や松田聖子の作品で、歌謡界で一時代を築いた後、89年から94年まで、作詞家としての活動を休憩するんですが、最前線に復帰したのがKinKi Kidsでした。おそらく松本さんは、2人と出会い、「硝子の少年」がミリオンヒットを飛ばし、代表曲として唄い継がれてきたことで、彼が70年代からずっと描いてきた〈青春の永遠性〉みたいなものを確信できたんじゃないでしょうか。つまり古い新しいは関係なく、みんなが持っているものなんだ、と。

松本さんの歌詩には、時折〈ジェームス・ディーン〉がモチーフとして出てきます。青春のシンボルとでも言うべきもので、矢沢永吉さんの「サブウェイ特急」や原田真二さんの「てぃーんずぶるーす」にも出てきます。若々しく孤独感があり、陰りもある。ジェームス・ディーンのそんなイメージが、松本さんの中にある普遍的な青春でしょう。それがKinKi Kidsにも繋がっているんですけど、さっきお話したように、ジェームス・ディーンは1人だけど、その精神を、2人の関係性として描けるのがKinKi Kidsなんだと思います。

ジェームス・ディーンは若くして亡くなっています。つまり孤独感や陰りというのは、それを抱えたまま死ぬことでしか永遠にならない。人によっては、歳を重ねるごとに、そういうものが失われていく。むしろそのほうが多い。でもKinKi Kidsは、2人の関係が続いていく中で、孤独や陰りが失われることがない。その素晴らしさがある。松本さんが描いてきた〈青春の永遠性〉。その先にあるものを彼らは見せてくれている。あんな硝子のように脆く、儚い美しさを湛えてきた2人の25年。この記念すべきアニヴァーサリーに書いた「高純度romance」は、松本さんが描きたかった世界観の集大成に近い。そして松本さんが、KinKi Kidsの2人に言いたかったであろう一言が、この曲の中にありました。

〈ほんとに愛してるよ〉

これが2人に伝えたかったことですよ。松本さんは大切なタイミングで、歌詩にそういうことを盛り込みますね。松田さんとのコンビを解消したアルバム『Citron』の最後の曲「林檎酒の日々」では〈もうさよならね〉と書いてますけど、それと同じです。この〈ほんとに愛してるよ〉は、松本さんがKinKi Kidsの2人に伝えたかったメッセージだと思います。

よく松本さんは「人の心を引きつける詞は、5%の真実と95%の想像から出来ている」とおっしゃっているんですが、その5%の真実が、25周年というタイミングもあって、そういうところににじみ出た気がします。それと、〈そんな時背中をポンと叩く/君の手に救われたのさ〉という一節は、ジャニーさんの病室で光一さんと剛さんが交わした光景を、KinKi Kidsとして歌にしていると編集長の金光さんから聞いたんですが(註:「YOU... ~ThanKs 2 YOU~」のKinKi Kidsヴァージョン。『KinKi Kids Concert Tour2019-2020 ThanKs 2 YOU』で披露)、松本さんはその話を知らなかったかもしれないですね。というのは、マーケットリサーチみたいなことをする人じゃないんですよ。人から聞かされたのなら別ですけど、自分から最近のKinKi Kidsについて細かく調べたりはしてないと思います。だとしたらすごい話ですけど、松本隆という人とKinKi Kidsの関係を知れば、そんな偶然もありそうだなと、そんな気持ちになりますね。

談=田家秀樹
構成=金光裕史

#怎么会不遗憾呢#
深夜刷到这个词条又开始emo了
是啊怎么会不遗憾呢
在疫情中度过的大学生活
追星错把她当做是我挖到的会发光的宝藏却发现只是光一不小心落在了尘埃上
亦或是没有好好珍惜的高中生活
前两天看到的一句话
青春才几年,疫情就三年
说不定还有更久更久吧
希望上海能快点好起来,我真的好想拥有正常的大学生活

“负心薄幸”郎朗:恋上巩新亮4年不公开,刘亦菲无情揭其老底这恐怕是刘亦菲此生受到的最大的屈辱。2006年,坊间流传刘亦菲倒追郎朗,甚至上门提亲惨遭拒绝。郎朗的父亲郎国仁在媒体面前坦言:刘亦菲想追我的儿子被拒绝了。当记者问及他会找什么样的儿媳时?郎国仁则回应:我儿子光一双手就值一个亿,只有皇室公主才配得上。


发布     👍 0 举报 写留言 🖊   
✋热门推荐
  • 反正百来块钱的毛衣真丝睡裙什么的,用它洗洗是没问题的味道是老式洗发水的香型,浓度很淡,洗完了甩干出来也就一丢丢的味,男生衣服用这个洗也绝对不会尴尬~#城市公共艺
  • 现在的气温,条件③肯定满足,所以只需要找找水龙头和水在哪就行了①先找水龙头看图1,今天上午8点,大约1500米高度处的天气实况,黄色曲线就的学名叫【高空槽】不用
  • 好可惜he只在平行宇宙里,后来我想想其实平行宇宙这段应该就是加给我这种人看的吧,如果是没有一个念想的be,我终究还是会难过好久。再次感叹她们真的是意难平,cj欠
  • 而坐拥百年港口的市北区,更是奋楫争先,乘势而上,以邮轮港区为“核心”擘画出了RCEP青岛经贸合作先行创新试验基地发展新蓝图。2015年5月29日,青岛国际邮轮母
  • #犯太岁##泰国佛牌##BLACKPINK[超话]##招财、起运、转运、辟邪、招财、招人缘# 虽然绝大多数人恭请佛牌都不是为了收藏,只是想请一尊适合自己,可以改
  • ”“现代的保守主义者从事的是道德哲学中最古老的活动,也就是说,他们要为自私寻找一个超级漂亮的道德借口。”“当面临要么改变想法、要么证明无需这么做的选择时,绝大多
  • 爱从来都不是一帆风顺,就好比每次吵,你都恨不得杀了对方,但某个时候,你又因为一件不经意的小事而感动。 现在谈恋爱本来就不是一件容易的事情,爱情是一种消耗品,要有
  • 可爱都不值一提!情人节收到这样的礼物会开心的转圈圈吧!
  • 羅拔臣傳球,沙基利禁區邊緣的射門被麥佳亞擋出底線。羅拔臣傳球,沙基利禁區邊緣的射門被麥佳亞擋出底線。
  • 爽翻由于太喜欢吃水果了,昨晚忍不住又吃了水果大餐,脆柿+青苹果,双重幸福!巨好吃!
  • 很开心在自己即将步入人生一个重要的阶段的时候,是她们陪我度过的[心]有的时候缘分真的是很奇妙的东西,仅仅半年,我们八个人就相处得如家人一般,很幸运这三年有这些活
  • 穷人很生气,把早先偷来的两个瓜砸个碎烂,并对孩子们说:“谁稀罕了,抵制他们家的瓜,都给我饿着。小康人家发现了,找上门说:“这么大的人了还搞偷鸡摸狗的事,不可耻吗
  • 快去查收泰容发送的最新消息吧又下雪啦️ 订阅教程:❣️下载[Lysn]APP并在个人界面的[STORE]中点击[NCT]购买泰容的bubble,收获与最真挚最可
  • 醉里挑灯看剑,梦回吹角连营;三十功名尘与土,八千里路云和月;一点浩然气,千里快哉风;壮岁从戎,曾是气呑残虏;一笑出门去,千里落花风;看名王宵猎,骑火一川明,笳鼓
  • 登封市拆墙透绿工作从城市、绿地、市民三方面开展,结合周边建设,重新设计和打造沿街公园街景,大量绿植苗圃装点街区景色,增加纳凉休憩长亭、休闲长凳等特色城市家具,实
  • 答:爸妈实在不行也躺床上,好吧,我也涨知识了,原来同是南方过冬方式也是各不一样,广东还算理解,毕竟这么冷的冬天也不是很多叭,但江西的室友也说冬天基本靠硬抗,我就
  • 不得不说,我现在无法坦然的说出,这是一件幸运的事情,虽然在理性的世界中,按统计学来说,这件事情对我的积极作用要大于消极作用。如果没拍这个胸片,或者这个结节没有长
  • #裴珠泫粉丝向金智秀道歉# #裴珠泫霸凌# 当金智秀成为2020年度I N S拥有最多点赞量的KPOP爱豆 出道以来无黑料 凭实力成为大制作剧本雪滴花女主 生
  • 也不知道怎么和她相处,就感觉生活中突然多了一个小朋友,很多亲戚朋友都会说你是不是特别爱她,但是我的第一个反应是懵的,是不喜欢!包贝尔直言:没有孩子前,自己混成什
  • 也许,都是美好的。有情的岁月里,每个人,都可以做真实的自己。