田中哲司×松田龍平が挑む伝説の舞台。ふた組の恋が今に何を響かせるか 『近松心中物語』キャストインタビュー【前編:忠兵衛&与兵衛】
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
初演は、42年前の1979年。戦後を代表する劇作家・秋元松代が、近松門左衛門の『冥途の飛脚』をベースに創作し、蜷川幸雄の演出で千回を超える上演が重ねられて、演劇界の金字塔と評された。その『近松心中物語』が、長塚圭史の演出で新たに立ち上がる。描かれるのは、境遇の違うふた組の男女の、心中へと追い詰められていく恋物語だ。今回はまず、その男側のふたりが登場。遊女・梅川を愛する忠兵衛役の田中哲司と、心中に憧れる妻・お亀に寄り添う与平衛役の松田龍平が、男の胸の内や、名作に挑む思いを語った。
哲司さんとの共演は「逆に警戒しています(笑)」(松田)
──舞台では、長塚圭史さん演出の『冒した者』(2013年)で共演経験のあるおふたりですが、お互いにどんな印象をお持ちですか。
田中 これはあくまでも僕の感覚なんですけど、役とか芝居へのアプローチの仕方が、僕とは全然違うところからくるなと思ったんです。芝居で絡んでみて気づいたのですが、独特のものがあってとても刺激になります。なので当時、ふたりで向かい合って座って長いセリフのやりとりをしたのが、すごく楽しかったんですよ。僕はあまりしゃべってなかったです(笑)。ほぼ龍平くんがしゃべってました。だから今回は、忠兵衛が与平衛に、梅川の身請けの手付金を借りに行くシーンでふたりでしゃべるので、そこが楽しみですね。
松田 『冒した者』ほんと楽しかったなぁ。あの舞台は今も自分の中に大きく残ってますね。哲司さんの佇まいとか、雰囲気に救われていました。実は、最後の通し稽古の途中、ふたりで向かいあってるシーンで、セリフが飛んじゃったんですけど、その時もめちゃくちゃスムーズに助けてもらって。
田中 そんなことあった? ちゃんと助けられた?
松田 はい(笑)。サラッと助けてもらったのを覚えてます。だから今回もまた助けてもらえるという安心感で、逆に、またセリフが出てこないみたいなことが起きるんじゃないかと思って、警戒してます(笑)。
「与平衛が龍平くんなので安心」(田中)
──前回共演されたのが三好十郎さんの戯曲で日本の名作でしたが、今回も伝説の舞台と言われているような名作ですね。
田中 この『近松心中物語』は、ニナガワカンパニーにいた僕にとっては、本当に敷居が高い作品です。本番の舞台を観たことはないのですが、やっぱり大きな存在なんですよね。しかも、その忠兵衛役をやるので、心して挑まねばならないなと思っています。ただ、与平衛が龍平くんなので安心であったりもします。ちょっと気弱な遊び人で、人に流される与平衛っていうのがすでに見えてくるので。今は、「よし、そっちは大丈夫だ、あとはこっちが頑張ればいい」という感じになれています。
松田 たくさんの人に愛されてる作品ですから、プレッシャーはありますが、面白くなるに違いないという期待を胸に、これから皆さんと作っていけたらと思っています。ただ、哲司さんが演じる忠兵衛の年齢が20代だって聞いて、大丈夫かなって、さっき話していたんですけど(笑)。
田中 (笑)。それを圭史くんに聞いて、そうか、若いから心中できるんだよな、若い命が散っていくから悲しいんだよなと思えるんです。当初それが頭になかったから、このまま稽古に入ってたら危ないところでした。だから、若さゆえっていうところを、動きとか感情の揺れで、ちゃんと出さなきゃいけないなと思いますね。それこそ歌舞伎でも有名な“封印切”のシーンなんかは、はっちゃけてウワーッと。
松田 オジサンが無理しちゃってる感じに見えないようにしないと(笑)。
田中 心中へ追い詰められる悲壮感にちゃんとつながるように演じなければと思っています。片や龍平くんの与平衛とお亀には、本当に笑える面白いシーンもあるよね。
松田 与平衛とお亀では温度差が面白いですよね。お亀は、与兵衛のことが好きで仕方ないと言う感じで、与兵衛は色々うんざりしちゃって、乞食にでもなって、自由に暮らすのも良いかもと思っていて。ふたりが心中に向かっていくところも、お亀のロマンチックモードに、なんとかついていってる感じで(笑)。 与平衛は心優しい真っ直ぐな男なんですけど、後先考えず「わかった」と言ってしまうんです。与兵衛は間違ったことはしていないように思うんだけど、なんか、ずれちゃってて。その感じがすごく魅力的なんですよ。
──ちなみに、それぞれのお相手となる、梅川役の笹本玲奈さん、お亀役の石橋静河さんの印象は?
田中 笹本さんは『ピーターパン』の主演でデビューされていて芸歴が長いですし。ミュージカル畑の方だから、どういう感じの芝居でこられるのか、ワクワクしてます。やっぱり思わぬものがきたほうが、予定調和よりも全然楽しいですからね。ふたりでどんなものが作れるか、本当に楽しみにしています。
松田 僕は石橋さんのことは、親の繋がりもあって小さい頃から知ってるんです。お亀と与兵衛も幼なじみなので、繋がるところがあるのは面白いですし、お芝居するのが楽しみです。
描かれていることは、今の時代とまったく変わらない(田中)
──身請けのお金が工面できない忠兵衛と、忠兵衛にお金を貸せる与平衛。この物語にはそうした境遇の違いが様々にあって、それを今の格差や貧富の問題につながるものとして描きたいと長塚さんはおっしゃっています。おふたりは、今にどんなものが届く芝居になると思われますか。
田中 ここに描かれていることは、今の時代とまったく変わらないですよね。忠兵衛は、何百両何千両のお金を扱う仕事をしていながら給料は少なくて、女のために使い込みを働いてしまう。だから、若さもそうですけど、遊女になるしかなかった梅川も含め、貧しいっていうことは強調して出していかないといけないなと思いますね。
松田 でも、現代で「心中」っていう言葉を聞くと、家族で無理心中。みたいなイメージがありますけど、この時代に、自由に恋愛をすることが出来なかった男女にとって「心中」は最後のチャンスだったのかもしれないですね。心中にポジティブ、みたいな(笑)。哲司さんは「心中」どうですか?
田中 絶対できない。だから、与平衛の感じはすごくわかります。お客さんも与平衛に共感する人が多いんじゃないかな。でも、龍平くんは、お亀の心臓を突かないといけない。そんなの一発で上手くいかないよね。
松田 なかなか死ねないみたいな(笑)。それ、芝居でやってみますか?
田中 稽古でやってみる価値はあるかも。笑いにならない程度に。
松田 圭史さんにすぐ「それいらないな」って言われそう(笑)。
──その長塚さんの演出は、いかがですか。
田中 厳しくもありやさしくもあり。
松田 圭史さんは鋭いんですよね、芝居してる時の気持ちが全部バレちゃう感じで。そうなると油断できないし、遅刻も出来ないし、話を聞いてないと怒られるからなー。
田中 そりゃそうでしょ(笑)。
松田 でも、今回嬉しいですね。これまで圭史さんとやった2作は、セットが椅子ばかりだったから(笑)。『冒した者』は音楽もなくて、すごい緊張感の中で芝居してたし。『イーハトーボの劇列車』は汽車の音を役者が奏でたり。今回はみんなで楽器で盛り上がったり、色々装置もあって。
田中 音楽もあるよ。それもスチャダラパーさんが作ってくれる音楽が。
松田 もうね、本当にありがたいです(笑)。
圭史さんの舞台をやると、また一歩踏み出すきっかけをもらえる(松田)
──松田さんにとって舞台出演は今回が5作目で、そのうちの3作が長塚さん演出の作品になりますが、舞台に出るときは何か決め手となるポイントがあるんでしょうか。
松田 舞台は大変ですよね。稽古を重ねて、本番が始まったら何があっても最後まで止まらないし。ちゃんとやり切れるのか、ビビっちゃいますね(笑)。でも、なんだかんだ、これはやらないと勿体ないぞっていう、そういう絶妙なタイミングで、いつも長塚さんに声をかけてもらってる気がしてます。
田中 しかも龍平くん、圭史くんの中でも大変な作品ばかりやってるよね。
松田 そうなんですね(笑)。でも、ほんと、稽古から本番にかけて、夢中になって。舞台を終えると、なんだか一歩踏み出せるような感じがあって。
──一方田中さんは、数え切れないほど舞台に出ておられます。その中でも、この作品はどんな存在になりそうでしょうか。
田中 僕も龍平くんと似たような、「これキツイなぁ。でもやるしかないよな」みたいなところはあります。
松田 ありますね。
田中 特に圭史くんは、大変な作品をやるときに声をかけてくれるので、ちょっと追い込まれる感じになるんですよね。『浮標』(2011年、12年、16年)も『冒した者』もそうでしたけど、その都度、この年齢になってもこういうことをクリアしなきゃいけないのかっていう気持ちになる。でも、これでまた大きくなれたらいいな、自信になればいいなと思ってやっています。だから今回も、あの忠兵衛をやれたんだ、55歳で20代の忠兵衛をやれたんだって(笑)、また自信になったらいいなと思っています。
【WEB】映画『犬部!』出演の林遣都と中川大志「動物保護活動の役に立てるのであれば」
片野ゆかの「北里大学獣医学部 犬部!」を原案とした映画『犬部!』が、林遣都主演で7月22日(祝)に公開される。青森県北里大学に実在した動物愛護サークル「犬部」をモデルに、“主人公が仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去”と、“獣医師となってひとりで新たな問題に立ち向かう現代”という2つの時代構成で描かれる本作。「犬部」を設立する主人公の花井颯太を演じた林遣都と、颯太の親友で犬部メンバーの柴崎涼介を演じた中川大志に、撮影エピソードやお互いの印象について、本作の撮影を通して感じたことなどを語ってもらった。
動物保護に関することを「多くの方に知っていただきたいという思いで参加しました」
――本作のどんなところに魅力を感じてオファーを受けられたのでしょうか?
【林遣都】昔から動物が大好きで、いつか動物を扱った作品や獣医師の役に挑戦してみたいという気持ちを持っていたんです。ただ、テレビのニュースやネットの記事などで動物保護に関する問題を知っても、なかなか行動に移すことができなかった自分が、本作のような作品に携わるというのはとても勇気が必要でした。お話を頂いてから、実在した「犬部」の活動や、「犬部」の創始者であり、花井颯太のモデルになった獣医師の太田快作先生が経験されてきたことを知ったことで、少しでも動物保護活動の役に立てるのであればという気持ちになり、今回お受けすることにしました。
【中川大志】僕は昔から犬を飼っていて、大好きな動物たちと一緒に作品を作れるなんてうれしいな、という気持ちで最初はお受けしました。そして、柴崎の役作りのために動物保護活動の歴史や動物愛護センターの歴史などを学んだのですが、初めて知ることばかりで衝撃を受けたというか、ただ動物が好きという気持ちだけではいけないと思ったんですね。だから僕も遣都さんと同じで、動物保護に関することや動物愛護センターのことを少しでも多くの方に知っていただきたい、という思いを持って参加させていただきました。
――おふたりは本作が初共演ですか?
【林遣都】過去に一度ドラマで共演していますが、その時はほんとに僅かなシーンしかご一緒してなくて…。
【中川大志】そうなんです。その時は同じシーンに出演していても台詞を交わすような間柄の役ではなかったので、今回ガッツリ遣都さんと共演できると知った時はすごくうれしかったです。
【林遣都】今回初めて大志の年齢を知ったのですが、思っていたよりもだいぶ年下で驚きました。凛々しい顔立ちですし、雰囲気も落ち着いているので、あまり年齢差を感じさせないんです。颯太と柴崎は同級生という設定だったので、そう見えるようにしなくてはと思っていたのですが、現場に行ったら“確固たる柴崎像”みたいものを大志がしっかり作ってきていたので、僕も信頼して颯太としてお芝居することができました。
【中川大志】クランクイン前に太田先生のドキュメンタリー番組を見たので、遣都さんがどういう風に颯太を演じるのかとても楽しみにしていました。現場で颯太として対峙してくださったおかげで、僕も柴崎としてしっかりとお芝居できたように思います。
同じ思いを共有しながら「お芝居でぶつかり合えたのがすごく楽しかった」
――おふたりは台本について意見交換をされたそうですが、どんなことを話し合われたのでしょうか?
【林遣都】出会った頃の颯太と柴崎は、“動物を救いたい”という同じ思いを持って一緒に活動しますが、途中から考え方の違いやお互いに譲れない部分が出てきて、進む道が次第に分かれていくんです。そして16年後にふたりは再会するのですが、大学時代含め、劇中では描かれていない“颯太と柴崎に起きたさまざまな出来事”を大志と話し合うようにしていました。どういう距離感で颯太と柴崎が接するのがいいのかを毎シーン確認するようにしていました。
【中川大志】劇中では描かれていない颯太と柴崎の時間を、少しでもお客さんに“こんなことがあったのかな?”と想像してもらえるようなお芝居ができたらいいなと。そんな思いが遣都さんも僕も共通認識としてあったので、“ふたりの間にどんなことが起きていたのか”、“どんな風に距離感が変わっていったのか”を細かく話し合うようにしていました。
――犬部のメンバー4人(颯太、柴崎、大原櫻子演じるよしみ、浅香航大演じる秋田)のチーム感もスクリーンからしっかりと伝わってきたのですが、4人での話し合いもされたのでしょうか?
【林遣都】“どうやって犬部というサークルが作られたのか”とか、“サークル活動中にメンバー間でどんなやり取りがあったのか”など、それこそ劇中では描かれていない部分がたくさんあったので、4人で話し合いながら撮影していました。観ていただく方に“この4人は大人になって社会に出てからも、動物が好きという根っこの部分は変わらずに、「仲間」という意識で繋がっているんだな”と思ってもらえるように、同じ思いを共有しながらお芝居でぶつかり合えたのはすごく楽しかったです。
【中川大志】役者さんっていろいろなタイプの方がいるので、今回みたいに同じ方向を見て、同じ思いを共有しながらできる現場ばかりではないんです。だけど、遣都さん、大原さん、浅香さんと僕は、丁寧に細かく話し合いながら撮影できたので、濃密な時間を過ごせたなと思っています。
完成した本作を観て衝撃を受けたのが、柴崎と一緒にいない時の花井颯太を演じている時の遣都さんの表現力。とても繊細に丁寧に、そしてナチュラルに演じられていたので、“颯太ってこういう面もあるんだな”、“こういう表情もするんだな”と感動しました。
「持久力や集中力がかなり鍛えられた」動物たちとの撮影
――颯太の相棒犬の花子役ちえちゃんと、柴崎の相棒犬の太郎役きぃくんとはどんな風にコミュニケーションを取って撮影に挑まれたのでしょうか?
【中川大志】青森で撮影していたのですが、その日の撮影が終わったあとにワンちゃん達が宿泊している場所に遣都さんとお邪魔して、散歩をしたり、食事のお手伝いをさせてもらったりしてコミュニケーションをとっていました。撮影以外でワンちゃん達と過ごした時間はすごく大切でしたし、それはお芝居にも影響していたんじゃないかなと思います。
【林遣都】大志は犬を飼っていることもあって、柴崎や颯太と同じように自分のこと以上に動物のことを大切に思っているのが現場でも伝わってきました。大志と接しているきぃが良い表情をしたり、グッとくるような動きをした瞬間は少し悔しい気持ちになったりして(笑)。だから僕も“もっとちえの良い表情を引き出したい!”みたいな気持ちになったのを覚えています(笑)。
――子供や動物が相手の撮影では嘘が通じないという話をよく聞きますが、本作で動物たちとの撮影を通して何か新しい発見はありましたか?
【中川大志】嘘が通じないからこそ、動物たちに本当に心を開いてもらって通じ合わないと、一緒にお芝居ができないんだなと思う瞬間が何度もありました。
【林遣都】子供もそうですけど、時間をかければかけるほど動物たちとしっかり心が通じ合っているような実感がありました。だからこそ、自分自身もリアルなお芝居ができたように思います。
【中川大志】ある意味、僕らは動物たちに試されていたようなところもあったんじゃないかなと思います。それから、いつワンちゃんが台本にあるような動きをしてくれるかわからないので、テイクを何度も重ねましたし、役者は何回やっても常にOKがもらえるような状態にしておく必要がありました。そういった持久力や集中力が今回かなり鍛えられたんじゃないかなと思います。
――中川さんはフレンチブルドッグのエマちゃんを飼ってらっしゃいますが、現場でエマちゃんの話をされることもありましたか?
【中川大志】エマの話もしましたし、写真もお見せしたような記憶があります(笑)。
【林遣都】見せてもらいました(笑)。めちゃくちゃかわいかったです。
――林さんもいつか犬を家族に迎えたいという気持ちになったのではありませんか?
【林遣都】犬を飼いたい気持ちは昔からずっとあるんですけど、本作を通して、責任を持ってお迎えしないといけないという思いがより強くなりました。だけど撮影中に犬の成長を間近で見られたこともあって、それを体験すると“犬と暮らしたいな”という気持ちになることも。
例えば、冒頭に出てくるニコ役のミックという犬はすごく警戒心の強い子で、撮影当時はまだ1歳ぐらいだったのですが、日数を重ねるたびにどんどん成長してく姿を見てすごく感動したんです。なのでいつか犬を飼うとしたら、手のかかる人見知りの子がいいです(笑)。
【中川大志】手がかかればかかるほど、その子と過ごす時間も密になりますしね。
【林遣都】しっかりと時間をかけながら、その子に合った接し方をすることでどんどん心が変化していくんだなと、ミックを見て思いました。なので、いつか犬を飼う日がきたらしっかりお世話をして、心を通わせながら一緒に生きていきたいです。
【中川大志】いつか遣都さんがワンコをお迎えした時は会いに行きますね!
walkerplus interview→https://t.cn/A6fnvKOu
片野ゆかの「北里大学獣医学部 犬部!」を原案とした映画『犬部!』が、林遣都主演で7月22日(祝)に公開される。青森県北里大学に実在した動物愛護サークル「犬部」をモデルに、“主人公が仲間たちと共に動物を守ろうと奮闘した過去”と、“獣医師となってひとりで新たな問題に立ち向かう現代”という2つの時代構成で描かれる本作。「犬部」を設立する主人公の花井颯太を演じた林遣都と、颯太の親友で犬部メンバーの柴崎涼介を演じた中川大志に、撮影エピソードやお互いの印象について、本作の撮影を通して感じたことなどを語ってもらった。
動物保護に関することを「多くの方に知っていただきたいという思いで参加しました」
――本作のどんなところに魅力を感じてオファーを受けられたのでしょうか?
【林遣都】昔から動物が大好きで、いつか動物を扱った作品や獣医師の役に挑戦してみたいという気持ちを持っていたんです。ただ、テレビのニュースやネットの記事などで動物保護に関する問題を知っても、なかなか行動に移すことができなかった自分が、本作のような作品に携わるというのはとても勇気が必要でした。お話を頂いてから、実在した「犬部」の活動や、「犬部」の創始者であり、花井颯太のモデルになった獣医師の太田快作先生が経験されてきたことを知ったことで、少しでも動物保護活動の役に立てるのであればという気持ちになり、今回お受けすることにしました。
【中川大志】僕は昔から犬を飼っていて、大好きな動物たちと一緒に作品を作れるなんてうれしいな、という気持ちで最初はお受けしました。そして、柴崎の役作りのために動物保護活動の歴史や動物愛護センターの歴史などを学んだのですが、初めて知ることばかりで衝撃を受けたというか、ただ動物が好きという気持ちだけではいけないと思ったんですね。だから僕も遣都さんと同じで、動物保護に関することや動物愛護センターのことを少しでも多くの方に知っていただきたい、という思いを持って参加させていただきました。
――おふたりは本作が初共演ですか?
【林遣都】過去に一度ドラマで共演していますが、その時はほんとに僅かなシーンしかご一緒してなくて…。
【中川大志】そうなんです。その時は同じシーンに出演していても台詞を交わすような間柄の役ではなかったので、今回ガッツリ遣都さんと共演できると知った時はすごくうれしかったです。
【林遣都】今回初めて大志の年齢を知ったのですが、思っていたよりもだいぶ年下で驚きました。凛々しい顔立ちですし、雰囲気も落ち着いているので、あまり年齢差を感じさせないんです。颯太と柴崎は同級生という設定だったので、そう見えるようにしなくてはと思っていたのですが、現場に行ったら“確固たる柴崎像”みたいものを大志がしっかり作ってきていたので、僕も信頼して颯太としてお芝居することができました。
【中川大志】クランクイン前に太田先生のドキュメンタリー番組を見たので、遣都さんがどういう風に颯太を演じるのかとても楽しみにしていました。現場で颯太として対峙してくださったおかげで、僕も柴崎としてしっかりとお芝居できたように思います。
同じ思いを共有しながら「お芝居でぶつかり合えたのがすごく楽しかった」
――おふたりは台本について意見交換をされたそうですが、どんなことを話し合われたのでしょうか?
【林遣都】出会った頃の颯太と柴崎は、“動物を救いたい”という同じ思いを持って一緒に活動しますが、途中から考え方の違いやお互いに譲れない部分が出てきて、進む道が次第に分かれていくんです。そして16年後にふたりは再会するのですが、大学時代含め、劇中では描かれていない“颯太と柴崎に起きたさまざまな出来事”を大志と話し合うようにしていました。どういう距離感で颯太と柴崎が接するのがいいのかを毎シーン確認するようにしていました。
【中川大志】劇中では描かれていない颯太と柴崎の時間を、少しでもお客さんに“こんなことがあったのかな?”と想像してもらえるようなお芝居ができたらいいなと。そんな思いが遣都さんも僕も共通認識としてあったので、“ふたりの間にどんなことが起きていたのか”、“どんな風に距離感が変わっていったのか”を細かく話し合うようにしていました。
――犬部のメンバー4人(颯太、柴崎、大原櫻子演じるよしみ、浅香航大演じる秋田)のチーム感もスクリーンからしっかりと伝わってきたのですが、4人での話し合いもされたのでしょうか?
【林遣都】“どうやって犬部というサークルが作られたのか”とか、“サークル活動中にメンバー間でどんなやり取りがあったのか”など、それこそ劇中では描かれていない部分がたくさんあったので、4人で話し合いながら撮影していました。観ていただく方に“この4人は大人になって社会に出てからも、動物が好きという根っこの部分は変わらずに、「仲間」という意識で繋がっているんだな”と思ってもらえるように、同じ思いを共有しながらお芝居でぶつかり合えたのはすごく楽しかったです。
【中川大志】役者さんっていろいろなタイプの方がいるので、今回みたいに同じ方向を見て、同じ思いを共有しながらできる現場ばかりではないんです。だけど、遣都さん、大原さん、浅香さんと僕は、丁寧に細かく話し合いながら撮影できたので、濃密な時間を過ごせたなと思っています。
完成した本作を観て衝撃を受けたのが、柴崎と一緒にいない時の花井颯太を演じている時の遣都さんの表現力。とても繊細に丁寧に、そしてナチュラルに演じられていたので、“颯太ってこういう面もあるんだな”、“こういう表情もするんだな”と感動しました。
「持久力や集中力がかなり鍛えられた」動物たちとの撮影
――颯太の相棒犬の花子役ちえちゃんと、柴崎の相棒犬の太郎役きぃくんとはどんな風にコミュニケーションを取って撮影に挑まれたのでしょうか?
【中川大志】青森で撮影していたのですが、その日の撮影が終わったあとにワンちゃん達が宿泊している場所に遣都さんとお邪魔して、散歩をしたり、食事のお手伝いをさせてもらったりしてコミュニケーションをとっていました。撮影以外でワンちゃん達と過ごした時間はすごく大切でしたし、それはお芝居にも影響していたんじゃないかなと思います。
【林遣都】大志は犬を飼っていることもあって、柴崎や颯太と同じように自分のこと以上に動物のことを大切に思っているのが現場でも伝わってきました。大志と接しているきぃが良い表情をしたり、グッとくるような動きをした瞬間は少し悔しい気持ちになったりして(笑)。だから僕も“もっとちえの良い表情を引き出したい!”みたいな気持ちになったのを覚えています(笑)。
――子供や動物が相手の撮影では嘘が通じないという話をよく聞きますが、本作で動物たちとの撮影を通して何か新しい発見はありましたか?
【中川大志】嘘が通じないからこそ、動物たちに本当に心を開いてもらって通じ合わないと、一緒にお芝居ができないんだなと思う瞬間が何度もありました。
【林遣都】子供もそうですけど、時間をかければかけるほど動物たちとしっかり心が通じ合っているような実感がありました。だからこそ、自分自身もリアルなお芝居ができたように思います。
【中川大志】ある意味、僕らは動物たちに試されていたようなところもあったんじゃないかなと思います。それから、いつワンちゃんが台本にあるような動きをしてくれるかわからないので、テイクを何度も重ねましたし、役者は何回やっても常にOKがもらえるような状態にしておく必要がありました。そういった持久力や集中力が今回かなり鍛えられたんじゃないかなと思います。
――中川さんはフレンチブルドッグのエマちゃんを飼ってらっしゃいますが、現場でエマちゃんの話をされることもありましたか?
【中川大志】エマの話もしましたし、写真もお見せしたような記憶があります(笑)。
【林遣都】見せてもらいました(笑)。めちゃくちゃかわいかったです。
――林さんもいつか犬を家族に迎えたいという気持ちになったのではありませんか?
【林遣都】犬を飼いたい気持ちは昔からずっとあるんですけど、本作を通して、責任を持ってお迎えしないといけないという思いがより強くなりました。だけど撮影中に犬の成長を間近で見られたこともあって、それを体験すると“犬と暮らしたいな”という気持ちになることも。
例えば、冒頭に出てくるニコ役のミックという犬はすごく警戒心の強い子で、撮影当時はまだ1歳ぐらいだったのですが、日数を重ねるたびにどんどん成長してく姿を見てすごく感動したんです。なのでいつか犬を飼うとしたら、手のかかる人見知りの子がいいです(笑)。
【中川大志】手がかかればかかるほど、その子と過ごす時間も密になりますしね。
【林遣都】しっかりと時間をかけながら、その子に合った接し方をすることでどんどん心が変化していくんだなと、ミックを見て思いました。なので、いつか犬を飼う日がきたらしっかりお世話をして、心を通わせながら一緒に生きていきたいです。
【中川大志】いつか遣都さんがワンコをお迎えした時は会いに行きますね!
walkerplus interview→https://t.cn/A6fnvKOu
中森明菜、安全地帯、中島美嘉…リスナーが選ぶ“GRANRODEOにカバーしてほしい曲”とは?
https://t.cn/A6fRPNEq
6月30日(水)にリリースされたGRANRODEOの最新ライブアルバム『GRANRODEO Live Session“Rodeo Note”vol.1』は、昨年11月にブルーノート東京で開催した、全編ジャズ&アコースティック・アレンジのセッションライブを収録。自身の楽曲はもちろん、「丸ノ内サディスティック」(椎名林檎)や、「エイリアンズ」(キリンジ)などのカバーも大好評です。そこで番組では、リスナーから「あなたが想像する“GRANRODEOがカバーしたら最高な曲”」を募集。多数のリクエストから、2人が“これは!”と思う曲をセレクトしました。
◆「なごり雪」(イルカ)
KISHOW:僕もカラオケでたまに思い出したように歌うときがありますが、名曲すぎる。(作詞・作曲は)伊勢正三さんでしたっけ?
e-ZUKA:そうですね、かぐや姫の。
KISHOW:これもいろんな方がカバーされてきたと思うんですけど、e-ZUKAさんのアレンジがどうなるのか興味があった。
e-ZUKA:これは素直にやりたいですよね。なんだったら、自分で歌いたいですよね(笑)。
KISHOW:ハハハハ(笑)! いいじゃないですか! 僕も、ギロ(中南米の打楽器)くらいはやりますよ。
◆「GLAMOROUS SKY」(NANA starring MIKA NAKASHIMA)
KISHOW:この曲は私もカラオケでたまに歌います、もちろん原曲キーですけどね。e-ZUKAさんはご存じないですか?
e-ZUKA:HYDEさん(の作曲)ですよね、知ってますよ~。
KISHOW:かっこいいよね。
e-ZUKA:でもその後、こんな曲がすっごくいっぱい出なかった?
KISHOW:この時代? あーそうなのかな。
e-ZUKA:4度のコードに対しての(アクセントの音を弾いて)この音ってさ、やたらない? まぁ、俺たちの曲にもあるんだけど(笑)。(Bの音を弾いて)でも、この音がいいんですよね。こういう感じの曲がいっぱいあったような気がするな。
◆「陽だまり」(村下孝蔵)
e-ZUKA:僕、実は知らなかったんですよ。村下孝蔵さんは「初恋」とかは知っていたけど。
KISHOW:いいよね「初恋」「踊り子」あたりは。あまりの歌のうまさに、ただただ打ちひしがれるよね。
e-ZUKA:うまいよね~、いい声だし。そして、村下さんはめちゃくちゃギターがうまい。
KISHOW:そして、この「陽だまり」は、アニメ「めぞん一刻」の一番最後のオープニング曲だったと。僕は小学校6年だったのかな、(アニメも)観ていて“この、いい声と曲はなに!?”って思ってたな。
◆「TATTOO」(中森明菜)
KISHOW:(この曲で)急に明菜ちゃんが、イメージをがらっと変えたんですよね、好きでしたね。
e-ZUKA:このリクエストをいただいたのは女性リスナーの方なんですけど、(リクエスト曲のリストには)「TATTOO」(中森明菜)、「じれったい」(安全地帯)、「あざみ」(JUJU)って書いてあります。この人……僕とタメですね(笑)。
KISHOW:あ、ほんと!?(玉置浩二さんのモノマネをしながら)“わからずやの~♪”
e-ZUKA:いや、“モノマネをしてほしい”っていうことじゃないの(笑)。カバーをして欲しいんですよ。
このほかにも、「WOMAN」(アン・ルイス)、「Jaded」(エアロスミス)などのリクエストが届きました。
e-ZUKA:カバーは夢が広がりますね!
KISHOW:次の『“Rodeo Note”vol.2』に向けて、“なんならカバーだけでやってやろうか!”っていうね(笑)。それも面白いかもしれない。(8~9月は)アコギツアーもあるので、どういうふうにカバーしていくかは今後のお楽しみにしていただきたいと思います。
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6月30日(水)にリリースされたGRANRODEOの最新ライブアルバム『GRANRODEO Live Session“Rodeo Note”vol.1』は、昨年11月にブルーノート東京で開催した、全編ジャズ&アコースティック・アレンジのセッションライブを収録。自身の楽曲はもちろん、「丸ノ内サディスティック」(椎名林檎)や、「エイリアンズ」(キリンジ)などのカバーも大好評です。そこで番組では、リスナーから「あなたが想像する“GRANRODEOがカバーしたら最高な曲”」を募集。多数のリクエストから、2人が“これは!”と思う曲をセレクトしました。
◆「なごり雪」(イルカ)
KISHOW:僕もカラオケでたまに思い出したように歌うときがありますが、名曲すぎる。(作詞・作曲は)伊勢正三さんでしたっけ?
e-ZUKA:そうですね、かぐや姫の。
KISHOW:これもいろんな方がカバーされてきたと思うんですけど、e-ZUKAさんのアレンジがどうなるのか興味があった。
e-ZUKA:これは素直にやりたいですよね。なんだったら、自分で歌いたいですよね(笑)。
KISHOW:ハハハハ(笑)! いいじゃないですか! 僕も、ギロ(中南米の打楽器)くらいはやりますよ。
◆「GLAMOROUS SKY」(NANA starring MIKA NAKASHIMA)
KISHOW:この曲は私もカラオケでたまに歌います、もちろん原曲キーですけどね。e-ZUKAさんはご存じないですか?
e-ZUKA:HYDEさん(の作曲)ですよね、知ってますよ~。
KISHOW:かっこいいよね。
e-ZUKA:でもその後、こんな曲がすっごくいっぱい出なかった?
KISHOW:この時代? あーそうなのかな。
e-ZUKA:4度のコードに対しての(アクセントの音を弾いて)この音ってさ、やたらない? まぁ、俺たちの曲にもあるんだけど(笑)。(Bの音を弾いて)でも、この音がいいんですよね。こういう感じの曲がいっぱいあったような気がするな。
◆「陽だまり」(村下孝蔵)
e-ZUKA:僕、実は知らなかったんですよ。村下孝蔵さんは「初恋」とかは知っていたけど。
KISHOW:いいよね「初恋」「踊り子」あたりは。あまりの歌のうまさに、ただただ打ちひしがれるよね。
e-ZUKA:うまいよね~、いい声だし。そして、村下さんはめちゃくちゃギターがうまい。
KISHOW:そして、この「陽だまり」は、アニメ「めぞん一刻」の一番最後のオープニング曲だったと。僕は小学校6年だったのかな、(アニメも)観ていて“この、いい声と曲はなに!?”って思ってたな。
◆「TATTOO」(中森明菜)
KISHOW:(この曲で)急に明菜ちゃんが、イメージをがらっと変えたんですよね、好きでしたね。
e-ZUKA:このリクエストをいただいたのは女性リスナーの方なんですけど、(リクエスト曲のリストには)「TATTOO」(中森明菜)、「じれったい」(安全地帯)、「あざみ」(JUJU)って書いてあります。この人……僕とタメですね(笑)。
KISHOW:あ、ほんと!?(玉置浩二さんのモノマネをしながら)“わからずやの~♪”
e-ZUKA:いや、“モノマネをしてほしい”っていうことじゃないの(笑)。カバーをして欲しいんですよ。
このほかにも、「WOMAN」(アン・ルイス)、「Jaded」(エアロスミス)などのリクエストが届きました。
e-ZUKA:カバーは夢が広がりますね!
KISHOW:次の『“Rodeo Note”vol.2』に向けて、“なんならカバーだけでやってやろうか!”っていうね(笑)。それも面白いかもしれない。(8~9月は)アコギツアーもあるので、どういうふうにカバーしていくかは今後のお楽しみにしていただきたいと思います。
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