#REVERSE×REBIRTH#リバース×リバース 15话，日基文字剧透
「――私の作る お話なんて　　何の意味も ないのかも・・・」

「――きっと　　その話を 大好きな子は いると思うよ」

「え・・・」

「何度も何度も 読み返して　　ずっと胸の中に 持ち続けるんだ」

　（ずっと　　謝りたかった）

「宝物みたいに　　お守みたいに」

　（そして 伝えたかった）

　（君の物語が 好きだよって）

「少なくとも」　「世界中で 絶対一人は いると思うよ」

「・・・多分ね」

　　　“「お守みたいに」”

　（――もしかして）

　（あの話　　読んでいてくれたの？）

　（私の物語　　ずっと）

　（好きでいてくれたの？）

「然而我认为，这世界上现在有着、或者曾经有过，多么深爱你们的人，这一事实对于你们来说是永远必要的。」/有岛武郎『小さき者へ』

一位父亲写给孩子的信。

読んだ後、涙が溢れたほど、感動した。自分の親を思い出された。
「今何をしてるの」、「晩ご飯何を食べた？」、「あなたが楽しければ、どうでもいいよ。何も考えすぎずに、疲れたら帰るわ。ずっと待ってるよ」って。

私に電話をかけるとき、いつもそういうことを言ってくれる。時々もう何を話すのかわからなさそうにも電話を切らないまま、話題を探している。ただ私の声を聞きたがると思う。

それは親心だろう。
いつも愛してくれありがとう。

分かったよ、何で俺がずっと紗絵子さんを思うのをやめなかったのか。怖かったんだ。紗絵子さんを思ってた自分とさよならするのが、頭の中をいっぱいに満たしていたものを手放して、空っぽになるのが、怖かったんだ。俺とっくに失恋してた。とっくの昔に失恋してたよ。それでも離れらんなかったんだ、自分が自分から。もうずっと前あの雪の夜から、紗絵子さんはファンタジーで、でもそれが俺の全てで。ただその物語を続けるために、恋をしていたんだ。ずっと一人で。それはただ俺のために。