正塚晴彦の若き日のバウ作品で、大浦みずき主演。この作品はタカラヅカに「ハードボイルド」というジャンルを持ち込んだ作品として知られ、上記した最近のラブロマンスとはまた違った作風のハードかつ切ないサスペンスドラマです。雰囲的には『WANTED』や『ブエノスアイレスの風』につながる系譜でしょうか。
ロスアンゼルス、1955年。主人公は、ハードボイルドの定石にしたがって、私立探偵のレナード(大浦)。家出娘の捜索をしていて、その娘が高級モデルクラブに勤めていることを調べ上げますが、警察のモロウ刑事(瀬川佳英)から捜索を中止するように圧力をかけられ、私立探偵の鑑札を取りあげられてしまいます。モデルクラブのオーナー、ブライアン(なかいおり)は街の福祉に力をつくしている名士で、警察に顔が利くのです。事務所にシドニー・ハーパーと名のる女性(秋篠美帆)が訪れ、スティーブ・ギャレットという学生に5万ドルを渡してほしいと頼みます。そこに突然2人の男が乱入し、抵抗するハーパーを連れ去り、あとに1冊の詩集が残されます。その詩集のある1節にはアンダーラインが…。そこにモロウ刑事が訪れ、探していた家出娘の事故死を告げます。レナードはブライアンの招待に応じて邸を訪れ、ハーパー、実はナタリーと再会。ブライアンは彼女を妻と紹介します。助手のジェフ(翼悠貴)が街で襲われ、訪ねたスティーブのアパートには偽者のリチャード(舵一星)が。スティーブは誘拐されたようです。そこを訪れたスティーブのガールフレンド、リズ(水原環)の話で、スティーブの父はユダヤ人でナチの収容所で死に、母は今サンフランシスコの養老院にいること、8年前に交通事故で亡くなった姉がいて、スティーブはその加害者ブラウンから仕送りを受けていたことがわかります。その姉こそナタリーで、ブラウンはブライアンではないか。レナードはブライアンの経歴を洗い直し、8年前に突然ロサンゼルスにやってきて、それ以前は不明なことがわかります。やはりブライアンはブラウンでした。ナタリーは母の手でブライアンに売られ、ブライアンのモデルクラブ、実は高級娼婦クラブで働かせられていたのが、ブライアンに愛され、妻として扱われていたのです。ブライアンは自己主張を始めたナタリーを取り戻すために結婚披露パーティーを開き、そこに現れたレナードはナタリーを連れて逃げ出します……。
と、ここまでが第1幕。浜辺の小屋にいるナタリーはブライアン一味に捕まりレナードも捕まりそうになりますが、間一髪モロウ刑事と戦犯を追う組織の手で救われ、ブライアンは逮捕されます。ここで一件落着となるのですが、実はここからが正塚らしいのです。互いに心惹かれながら口に出せない2人。街を出ようとするナタリーをレナードは引き止められません。レナードの元に、また詩集が残されます。そこには新たに引かれたアンダーラインが。「…私のことを考えて」…レナードは長距離バスのターミナルに走ります。再会し抱き合う2人。幕が閉まります。
ハードボイルドの定義はいろいろですが、やせ我慢の美学もその一つ。こらえてこらえて、最後に爆発するカタルシスを堪能しました。そしてダンサー大浦のために、ダンスダンスのフィナーレ。映像はカット版ですが、フィナーレはたっぷり収録されていて、これも楽しめました。
駅(この作品では長距離バスのターミナル)、街路、そこを行き交う様々な人々、酒場と人情味あふれた女主人、昇る朝日、遊園地…正塚作品でおなじみのアイテムがこの作品でもいろいろ散りばめられています。このころから正塚作品って基本的には変わっていないのですね。街を歩いている人々それぞれに、それぞれの人生とドラマがある…そんな背景がきっちりと描かれているからレナードとナタリーのドラマに説得力があるのでしょう。実は冒頭もターミナルで、レナードが前の恋人イブリン(若藤りら)を見送るシーンからドラマが始まります。最初と最後が同じターミナルで、別れとはじまりと対照をなすのも洒落ています。シンプルな装置、耳に残る音楽…なかでも注目したいのは衣裳で、最初はレナードもナタリーもほとんど黒を着ているのが、ドラマの進行につれ色がつきだし、最後は白そして茶系の温かい色調になるという色彩設計。とくに印象的だったのは、結婚披露パーティでのナタリーの黒のドレスで、肩が黒レースの黒のトップに、黒レースで覆われた白のスカート。ブライアンが「なぜ白いドレスにしなかったのか」と聞くと、「私は今日で死んだのよ」と答えるナタリーの心境を現し、また秋篠の大人びた美しさを十全に引き出していました。大浦にはシンプルなスーツやタキシード、トレンチコートがよく似合っています。このトレンチは逃避行後の浜辺で秋篠の肩にかけられ、最後ターミナルでも秋篠が着ています。この辺洒落てますよね。
大浦に関しては、クールな表情に隠された熱い想い、屈折しながらも固持している正義感と、文句なし。秋篠は大人びた美しさと温かみのある芝居で、ナタリーにぴったりです。歪んだピグマリオンといったブライアンの、なかにも説得力があります。レナードの幼なじみの刑事モロウの瀬川はエリートらしい感触。瀬川は抜群のダンサーとして知られ、フィナーレでそのダンス力を見せています。目立ったのはおっちょこちょいの助手ジェフを演じた翼悠貴で、コメディセンス抜群。出てくるたびに客席の笑いを誘っています。この人、退団後は福麻むつ美の名で女優として活躍していて、この前まで劇団四季の『マンマ・ミーア』のアンサンブルとして元気な顔を見せていました。酒場の女主人フェイの由梨かおるはレナードが心を許す友人という役どころで、随所で美声を聞かせています。男役若手陣で注目したいのはまず安寿ミラ。あちこちに出没していますが、一番の見せどころはブライアンを追う組織の男で、「エルサレムから来た」というセリフを聞かせます。もっともそのすぐあと殺されてしまうのですが。フィナーレでは得意のダンスをたっぷり披露しています。組織の長ハルトシュタインの柊和希は、後に幸和希と改名した人で、退団後も女優として活躍していました。退団後東京芸大に入り話題となった三ツ矢直生の顔も見られます。
ロスアンゼルス、1955年。主人公は、ハードボイルドの定石にしたがって、私立探偵のレナード(大浦)。家出娘の捜索をしていて、その娘が高級モデルクラブに勤めていることを調べ上げますが、警察のモロウ刑事(瀬川佳英)から捜索を中止するように圧力をかけられ、私立探偵の鑑札を取りあげられてしまいます。モデルクラブのオーナー、ブライアン(なかいおり)は街の福祉に力をつくしている名士で、警察に顔が利くのです。事務所にシドニー・ハーパーと名のる女性(秋篠美帆)が訪れ、スティーブ・ギャレットという学生に5万ドルを渡してほしいと頼みます。そこに突然2人の男が乱入し、抵抗するハーパーを連れ去り、あとに1冊の詩集が残されます。その詩集のある1節にはアンダーラインが…。そこにモロウ刑事が訪れ、探していた家出娘の事故死を告げます。レナードはブライアンの招待に応じて邸を訪れ、ハーパー、実はナタリーと再会。ブライアンは彼女を妻と紹介します。助手のジェフ(翼悠貴)が街で襲われ、訪ねたスティーブのアパートには偽者のリチャード(舵一星)が。スティーブは誘拐されたようです。そこを訪れたスティーブのガールフレンド、リズ(水原環)の話で、スティーブの父はユダヤ人でナチの収容所で死に、母は今サンフランシスコの養老院にいること、8年前に交通事故で亡くなった姉がいて、スティーブはその加害者ブラウンから仕送りを受けていたことがわかります。その姉こそナタリーで、ブラウンはブライアンではないか。レナードはブライアンの経歴を洗い直し、8年前に突然ロサンゼルスにやってきて、それ以前は不明なことがわかります。やはりブライアンはブラウンでした。ナタリーは母の手でブライアンに売られ、ブライアンのモデルクラブ、実は高級娼婦クラブで働かせられていたのが、ブライアンに愛され、妻として扱われていたのです。ブライアンは自己主張を始めたナタリーを取り戻すために結婚披露パーティーを開き、そこに現れたレナードはナタリーを連れて逃げ出します……。
と、ここまでが第1幕。浜辺の小屋にいるナタリーはブライアン一味に捕まりレナードも捕まりそうになりますが、間一髪モロウ刑事と戦犯を追う組織の手で救われ、ブライアンは逮捕されます。ここで一件落着となるのですが、実はここからが正塚らしいのです。互いに心惹かれながら口に出せない2人。街を出ようとするナタリーをレナードは引き止められません。レナードの元に、また詩集が残されます。そこには新たに引かれたアンダーラインが。「…私のことを考えて」…レナードは長距離バスのターミナルに走ります。再会し抱き合う2人。幕が閉まります。
ハードボイルドの定義はいろいろですが、やせ我慢の美学もその一つ。こらえてこらえて、最後に爆発するカタルシスを堪能しました。そしてダンサー大浦のために、ダンスダンスのフィナーレ。映像はカット版ですが、フィナーレはたっぷり収録されていて、これも楽しめました。
駅(この作品では長距離バスのターミナル)、街路、そこを行き交う様々な人々、酒場と人情味あふれた女主人、昇る朝日、遊園地…正塚作品でおなじみのアイテムがこの作品でもいろいろ散りばめられています。このころから正塚作品って基本的には変わっていないのですね。街を歩いている人々それぞれに、それぞれの人生とドラマがある…そんな背景がきっちりと描かれているからレナードとナタリーのドラマに説得力があるのでしょう。実は冒頭もターミナルで、レナードが前の恋人イブリン(若藤りら)を見送るシーンからドラマが始まります。最初と最後が同じターミナルで、別れとはじまりと対照をなすのも洒落ています。シンプルな装置、耳に残る音楽…なかでも注目したいのは衣裳で、最初はレナードもナタリーもほとんど黒を着ているのが、ドラマの進行につれ色がつきだし、最後は白そして茶系の温かい色調になるという色彩設計。とくに印象的だったのは、結婚披露パーティでのナタリーの黒のドレスで、肩が黒レースの黒のトップに、黒レースで覆われた白のスカート。ブライアンが「なぜ白いドレスにしなかったのか」と聞くと、「私は今日で死んだのよ」と答えるナタリーの心境を現し、また秋篠の大人びた美しさを十全に引き出していました。大浦にはシンプルなスーツやタキシード、トレンチコートがよく似合っています。このトレンチは逃避行後の浜辺で秋篠の肩にかけられ、最後ターミナルでも秋篠が着ています。この辺洒落てますよね。
大浦に関しては、クールな表情に隠された熱い想い、屈折しながらも固持している正義感と、文句なし。秋篠は大人びた美しさと温かみのある芝居で、ナタリーにぴったりです。歪んだピグマリオンといったブライアンの、なかにも説得力があります。レナードの幼なじみの刑事モロウの瀬川はエリートらしい感触。瀬川は抜群のダンサーとして知られ、フィナーレでそのダンス力を見せています。目立ったのはおっちょこちょいの助手ジェフを演じた翼悠貴で、コメディセンス抜群。出てくるたびに客席の笑いを誘っています。この人、退団後は福麻むつ美の名で女優として活躍していて、この前まで劇団四季の『マンマ・ミーア』のアンサンブルとして元気な顔を見せていました。酒場の女主人フェイの由梨かおるはレナードが心を許す友人という役どころで、随所で美声を聞かせています。男役若手陣で注目したいのはまず安寿ミラ。あちこちに出没していますが、一番の見せどころはブライアンを追う組織の男で、「エルサレムから来た」というセリフを聞かせます。もっともそのすぐあと殺されてしまうのですが。フィナーレでは得意のダンスをたっぷり披露しています。組織の長ハルトシュタインの柊和希は、後に幸和希と改名した人で、退団後も女優として活躍していました。退団後東京芸大に入り話題となった三ツ矢直生の顔も見られます。
加藤シゲアキが新作小説に自信、2020年末は「NEWSにとって大きな区切り」
https://t.cn/A6GH4Pnf
加藤シゲアキ(NEWS)が新作小説「オルタネート」を11月19日に新潮社より刊行。これを記念して本日11月21日に東京都内でトークイベントを開催した。
「オルタネート」は「小説新潮」2020年1月号から9月号に連載された作品。高校生限定のマッチングアプリ“オルタネート”を巡る3人の高校生の物語が描かれている。トークイベント前には加藤が囲み取材に応じ、本作へのこだわりやNEWSの今年、来年の活動について語った。
小説の執筆のみならず、本作では装丁などにも深く関わり制作していったという加藤。「装丁にはどんなイラストを使うかを相談しつつ、主人公たちを感じるようなところもあったり、想像力をふくらませられるようなところもあって。アプリっぽいアイコンをホログラムで入れようなど、アイデアを出しました。発売に向けてプロモーションビデオを作ったんですが、これは自分で企画書を書いてオファーして。プランナーという形で(単行本化の)プロジェクトに携わりました」と、表紙に浮かぶアプリアイコン風のホログラムやPERIMETRONとのコラボで話題を呼んだPV制作の裏側を明かし、報道陣を驚かせた。
高校生限定のマッチングアプリを題材にするというアイデアは、小山慶一郎と共に出演している番組「NEWSな2人」のマッチングアプリ特集(2019年2月放送)の内容を受けて生まれたそう。このことについて加藤は「マッチングアプリはいろんな意見が生まれる題材だと思ったんです。特に高校生はまだまだ社会が狭いので、趣味が合う人と会いたい、こんな人と付き合いたいみたいな思いが渦巻いていると思いました」とコメントし、「自分にピッタリな人が選べるアプリがあった場合高校生たちはどうなっていくんだろう。主人公3人がそれを通してどう変化していくかが見どころです」と本作の見どころについて語った。
高校生を主人公にしたことについて加藤は「今まで女子高生について描いたことがなかったんです。31歳の頃書き始めた作品なんですが、30代になると高校生の頃の感覚が色あせてくると思ったので今しか書けないと思いチャレンジしました」とコメント。加えて「でも書いているうちに自分の高校時代の記憶を鮮明に思い出したんですよ。高校1年生でNEWSとしてデビューさせていただいたので授業出てすぐに仕事に行くという生活だったんですけど、ある種ここで理想の高校生活を描いた感じもありますね」と自身の理想の高校生活を作品に投影したことを明かした。
本作執筆にあたり行った取材について記者から問われた加藤は「ドラマーの子が出てくるので関ジャニ∞の丸山(隆平)くんに取材したんです。最近ドラムセットを買ったという話を聞いたので。ドラムの音の体への響き方や、チューニングのために来ていた専門家の方の手付きなどを参考にしました」と関ジャニ∞の丸山隆平への取材内容を報道陣に伝える。また丸山は加藤の小説を毎回楽しみにしているそうで、「今回はまだ読んでいないみたいなんですが、プレゼントしようとしても『俺は買う!』と受け取ってくれないので発売したことだけ伝えました。きっとこれから買ってくれると思います」とうれしそうに語った。
また加藤は「オルタネート」の登場人物たちについて「今回は『オルタネート』というアプリとそのアプリをやりたい人、やりたくない人、やりたくてもできない人という3人の主人公の性格だけ決めて書いていったんです。だから結末もわからなくて、それぞれの高校生活を生きるつもりで書いていったので登場人物たちは自分の分身のような感じで。どのキャラクターも愛おしいです。今まで避けてきた恋愛のシーンもあって、そこを書くときは本当に告白するような気持ちというか照れくさかったですね」と語る。またコロナ禍での出版になったことについては「去年の4月から9月にかけて初稿を書いて、連載させてもらう中でコロナ禍になったんです。コロナ禍で描くべき作品なのかどうかを考えて、刊行時期は悩みましたね。でも今年学校に行けなかった子たちがいろんな悩みを抱えたりいつもとは違う学生生活になったりもしたと思う。だからその人たちに改めて学校生活の楽しみ方や学校じゃないところでも生きていける方法を見せたかった。だから今出すべき作品だと思ったんです」と自身の考えを述べた。
今年6月に、手越祐也が脱退し新体制になったNEWSについて話題がおよぶと、加藤は「コロナやメンバーの変動もあり、4部作のライブの最後をどうしようかと考えていたんです。メンバーとスタッフと話し合って、3人でも待ってくれているファンがいるのであれば作ったものを届けようと決めました。昨日も3人でリハーサルをしていましたよ」と12月12、13日に行われる配信ライブ「NEWS LIVE TOUR 2020 STORY」に向けて準備を進めていることを明かす。10月末でジャニーズ事務所を退所した山下智久については「決して楽ではなく厳しい道を本人が選んだと思いますが、それぞれの人生ですし、心から応援しています。僕も小説界に初めて挑戦したときはどうなるかと思ったけれど、真摯に取り組んだ結果で今があります。なので素直に応援しています」とエールを送った。
12月23日にNEWSとして新体制初のシングル「ビューティフル / チンチャうまっか / カナリヤ」をリリースする加藤。「『オルタネート』が小説家人生の中で、今まで以上に力を入れて臨んだ作品。3人のNEWSとして初めてのCDも出ますし、この年末はNEWSにとって大きな区切り。きっとそこで見えてくる2021年は明るいものになるのではとワクワクした気持ちです」とNEWS、そして加藤個人にとって重要な時期を迎えていると語った。
新型コロナウイルスの流行によってライブが中止となり、メンバーの変動もあった2020年の活動について加藤は「一筋縄では行かない年で、自分を見つめ直すいい機会になりました。自分の作品も読み直して、アイドルとして活動ができないことに悔しい思いもあって。悔しいと思うということはやりたいことなんだと感じましたし、当たり前が当たり前じゃなくなったからこそ大事なものがわかった。決して楽ではなかったですけど、これから先が楽しみになりましたね」とコメント。「2020年を漢字1文字で表すなら?」という質問には「『オルタネート』にも『私は私を育てていく』というテーマがあるんですが、そういう意味では『育』かなと。トマトって水をあまりやらないほうが甘くなるんですよ。おいしい水はなかったけれど熟れた甘いトマトになりたい。これから希望に満ちた未来が待っているんじゃないかなと思っています」と答えた。
#加藤成亮[超话]#
#オルタネート#
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加藤シゲアキ(NEWS)が新作小説「オルタネート」を11月19日に新潮社より刊行。これを記念して本日11月21日に東京都内でトークイベントを開催した。
「オルタネート」は「小説新潮」2020年1月号から9月号に連載された作品。高校生限定のマッチングアプリ“オルタネート”を巡る3人の高校生の物語が描かれている。トークイベント前には加藤が囲み取材に応じ、本作へのこだわりやNEWSの今年、来年の活動について語った。
小説の執筆のみならず、本作では装丁などにも深く関わり制作していったという加藤。「装丁にはどんなイラストを使うかを相談しつつ、主人公たちを感じるようなところもあったり、想像力をふくらませられるようなところもあって。アプリっぽいアイコンをホログラムで入れようなど、アイデアを出しました。発売に向けてプロモーションビデオを作ったんですが、これは自分で企画書を書いてオファーして。プランナーという形で(単行本化の)プロジェクトに携わりました」と、表紙に浮かぶアプリアイコン風のホログラムやPERIMETRONとのコラボで話題を呼んだPV制作の裏側を明かし、報道陣を驚かせた。
高校生限定のマッチングアプリを題材にするというアイデアは、小山慶一郎と共に出演している番組「NEWSな2人」のマッチングアプリ特集(2019年2月放送)の内容を受けて生まれたそう。このことについて加藤は「マッチングアプリはいろんな意見が生まれる題材だと思ったんです。特に高校生はまだまだ社会が狭いので、趣味が合う人と会いたい、こんな人と付き合いたいみたいな思いが渦巻いていると思いました」とコメントし、「自分にピッタリな人が選べるアプリがあった場合高校生たちはどうなっていくんだろう。主人公3人がそれを通してどう変化していくかが見どころです」と本作の見どころについて語った。
高校生を主人公にしたことについて加藤は「今まで女子高生について描いたことがなかったんです。31歳の頃書き始めた作品なんですが、30代になると高校生の頃の感覚が色あせてくると思ったので今しか書けないと思いチャレンジしました」とコメント。加えて「でも書いているうちに自分の高校時代の記憶を鮮明に思い出したんですよ。高校1年生でNEWSとしてデビューさせていただいたので授業出てすぐに仕事に行くという生活だったんですけど、ある種ここで理想の高校生活を描いた感じもありますね」と自身の理想の高校生活を作品に投影したことを明かした。
本作執筆にあたり行った取材について記者から問われた加藤は「ドラマーの子が出てくるので関ジャニ∞の丸山(隆平)くんに取材したんです。最近ドラムセットを買ったという話を聞いたので。ドラムの音の体への響き方や、チューニングのために来ていた専門家の方の手付きなどを参考にしました」と関ジャニ∞の丸山隆平への取材内容を報道陣に伝える。また丸山は加藤の小説を毎回楽しみにしているそうで、「今回はまだ読んでいないみたいなんですが、プレゼントしようとしても『俺は買う!』と受け取ってくれないので発売したことだけ伝えました。きっとこれから買ってくれると思います」とうれしそうに語った。
また加藤は「オルタネート」の登場人物たちについて「今回は『オルタネート』というアプリとそのアプリをやりたい人、やりたくない人、やりたくてもできない人という3人の主人公の性格だけ決めて書いていったんです。だから結末もわからなくて、それぞれの高校生活を生きるつもりで書いていったので登場人物たちは自分の分身のような感じで。どのキャラクターも愛おしいです。今まで避けてきた恋愛のシーンもあって、そこを書くときは本当に告白するような気持ちというか照れくさかったですね」と語る。またコロナ禍での出版になったことについては「去年の4月から9月にかけて初稿を書いて、連載させてもらう中でコロナ禍になったんです。コロナ禍で描くべき作品なのかどうかを考えて、刊行時期は悩みましたね。でも今年学校に行けなかった子たちがいろんな悩みを抱えたりいつもとは違う学生生活になったりもしたと思う。だからその人たちに改めて学校生活の楽しみ方や学校じゃないところでも生きていける方法を見せたかった。だから今出すべき作品だと思ったんです」と自身の考えを述べた。
今年6月に、手越祐也が脱退し新体制になったNEWSについて話題がおよぶと、加藤は「コロナやメンバーの変動もあり、4部作のライブの最後をどうしようかと考えていたんです。メンバーとスタッフと話し合って、3人でも待ってくれているファンがいるのであれば作ったものを届けようと決めました。昨日も3人でリハーサルをしていましたよ」と12月12、13日に行われる配信ライブ「NEWS LIVE TOUR 2020 STORY」に向けて準備を進めていることを明かす。10月末でジャニーズ事務所を退所した山下智久については「決して楽ではなく厳しい道を本人が選んだと思いますが、それぞれの人生ですし、心から応援しています。僕も小説界に初めて挑戦したときはどうなるかと思ったけれど、真摯に取り組んだ結果で今があります。なので素直に応援しています」とエールを送った。
12月23日にNEWSとして新体制初のシングル「ビューティフル / チンチャうまっか / カナリヤ」をリリースする加藤。「『オルタネート』が小説家人生の中で、今まで以上に力を入れて臨んだ作品。3人のNEWSとして初めてのCDも出ますし、この年末はNEWSにとって大きな区切り。きっとそこで見えてくる2021年は明るいものになるのではとワクワクした気持ちです」とNEWS、そして加藤個人にとって重要な時期を迎えていると語った。
新型コロナウイルスの流行によってライブが中止となり、メンバーの変動もあった2020年の活動について加藤は「一筋縄では行かない年で、自分を見つめ直すいい機会になりました。自分の作品も読み直して、アイドルとして活動ができないことに悔しい思いもあって。悔しいと思うということはやりたいことなんだと感じましたし、当たり前が当たり前じゃなくなったからこそ大事なものがわかった。決して楽ではなかったですけど、これから先が楽しみになりましたね」とコメント。「2020年を漢字1文字で表すなら?」という質問には「『オルタネート』にも『私は私を育てていく』というテーマがあるんですが、そういう意味では『育』かなと。トマトって水をあまりやらないほうが甘くなるんですよ。おいしい水はなかったけれど熟れた甘いトマトになりたい。これから希望に満ちた未来が待っているんじゃないかなと思っています」と答えた。
#加藤成亮[超话]#
#オルタネート#
\\追加情報!//
12/2に放送されるフジテレビ系「FNS歌謡祭 第1夜」にて、藤井フミヤさんと「ジュリアに傷心」をコラボパフォーマンスする事が決定しました
是非ご覧ください!!
(TV)放送日時
12月2日(水)18:30〜23:28
(PC)公式HPはこちら
https://t.cn/E2wMn9M
#DISH// ##北村匠海##矢部昌暉##橘柊生##泉大智#
12/2に放送されるフジテレビ系「FNS歌謡祭 第1夜」にて、藤井フミヤさんと「ジュリアに傷心」をコラボパフォーマンスする事が決定しました
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(TV)放送日時
12月2日(水)18:30〜23:28
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