障害者から見た社会
Amazonでお買い得商品を詐欺に遭わず、激安でゲットするにはどうしたらいいのか?
最近暇すぎるので、ECサイトのAmazonに入り浸っていた。
Amazonでのお買い物は非常に難易度が高い。
☆☆☆
そして難易度が高いこと自体が知られていないことと、インターネットの情報があまりにも間違いだらけなこと。さらに、経済学の定石がすべて使えないことから大変に買い物が難しいサイトとなっているのだが、誰にも気づかれていない。
ネットにある無料の記事では、一部のマーケットプレイス(AmazonのECサイトに無名の業者や個人が出品し、販売している行為のこと)の商品以外は安心して買い物できると書かれているが、それは詐欺に騙されているのに気づいていないだけである。または、知っていて読者様を騙している行為に他ならない。
たとえば具体的にAmazon内で検索をしてみる。
スマホを充電するときに使う「AC充電器」で検索してみよう。
■Amazonで「AC充電器」と検索したときの結果
この検索結果を読者様はどう思われるだろうか。検索上位は、良い製品ばかりだと感じるだろうか。
実は、赤枠で囲んだ左と真ん中の商品、すなわち検索1位と2位がサクラであり、中国の悪徳業者の出品したAC充電器である。
ソース↓
■枠で囲んだ商品のサクラチェッカー検索結果(やらせレビューがあるかどうかのサクラチェックの結果)
(左の商品)
Amazon検索1位の商品と同じ商品が楽天やYahoo!では半額以下で買える。リンク先に行けば分かるが、悪徳業者が販売してると他社ECサイトではバレている。
しかし、Amazonでは、検索1位の商品であり、犯罪者が跋扈(ばっこ)していて、実際には2.18点のすぐ壊れる商品を高評価だからと検索1位に表示させている。
Amazonではマーケットプレイス商品を、他社ECサイトとは異なりまるで管理していないのだ。
Amazonの検索アルゴリズムは悪徳業者や劣悪商品を見抜けないでいる。検索アルゴリズムより悪徳業者のSEO対策(検索上位を狙う技術)のほうが上手なのである。
それを知らず多くの買い物客が劣悪商品を掴まされている。
(真ん中の商品)
こちらも酷いモノである。いくらなんでも酷すぎじゃないの?これ?
ネットにある無料のAmazon紹介アフィリエイトサイトは、一部のマーケットプレイスの悪徳業者が悪さしているだけで、ほとんどの業者はまともなので大丈夫。安心してお買い物しよう!
と言うが、これのどこが安心のサイトなのだろうか。
一番右、エレコム製のAC充電器のレビューなんて、逆サクラまでやっているのである。
いくらなんでも酷すぎではないか。
■Amazonで検索3位(一番右の商品)エレコム製品のレビュー1位
Amazonでは競合している良い製品があると、中国の悪徳業者が日本人にそれを買わせて悪いレビューを書かせる。
自社製品と競合する製品は低評価にし、他社商品の検索下位表示を狙う。これを逆サクラまたは逆やらせと言う。
さらに匿名空間だからこれはやらせやさくらではなく、ほんとうに起こった出来事なのかも知れず、真偽の判別基準が個人の知力には限界があり、見分けるのは不可能なのだ。
どれがほんとうのレビューであり、どれが嘘の書き込みなのかがわからない。それならビックカメラのまともな店員さんに、「AC充電器どれがいいですか?」と聞いたほうが、1000人の匿名レビューより大手量販店の正社員1人の情報のほうが圧倒的に質が高いのである。
このように嘘がまみれたAmazonでコスパの良い製品を購入するのは非常に難解であり、膨大な匿名レビューはほぼ無価値であり、経済学、会計学すら役に立たない場合がある(その論理性とメカニズムは後述する、日々経済学など社会科学を使っていただきたいためだ)。
ここ2ヶ月、私は1日3時間ずつAmazonに入り浸った。そしてマーケットプレイス商品を含め、20,000円以上Amazonで商品を買い込んだ。
普通に買えばAmazonのほうがビックやヨドバシより1割から4割は安い。しかしあまりに悪徳業者が多く煩雑で質の高い情報の収集・精査には困難を極める。
商品によってはさくら率が非常に高かったり、また、ずっとおかしいと思っていたのだけど、さくら商品のほうが出品価格が高かったり会計学や経済学の定石が使えない、Amazonは大変に難易度の高いECサイトなのである。
しかし製造終了した一眼レフカメラの互換バッテリーのようにAmazonでしか取り扱っていないニッチ市場の商品や、見極め方を間違わなければビックやヨドバシより4割引で良質な商品を買うことのできるECサイトでもある。
従ってどうやったらこの魑魅魍魎が跋扈するAmazonで良質な商品だけを選び抜くことができるのか。
そもそもAmazonの検索表示は悪徳業者によるSEO対策(自社製品の検索順位を上位に表示させる検索技術のこと。Webマーケティング技術の1つ)が施されているから、AC充電器の様に検索汚染が進んでおり、まったく役に立たない。
このようなカオスな状況でどうやって良質な製品を激安で選び抜くのか。2ヶ月掛けてやっとその論理性、要は社会の科学が理解できたので、それをここに惜しみなく全て掲載させる。
ちなみに上に表示させたAC充電器の検索結果でも分かる通りノーブランドとそうでない有名メーカーとの見分け方は、有名メーカーの場合、商品のタイトルの一番最初に「エレコム USB コンセント…」とまず真っ先に自社のブランド名を表記させているためノーブランドとの比較がすぐできる。
しかしノーブランド側もこれを真似して自社のブランド名を表記することがあり、そしてその中国のブランドが良い製品の場合と悪い製品の場合があることから、判別基準が極めて複雑になる。
Amazonは難易度の高いECサイトである。知能を使えば良質な商品を破格の価格で買うことができる。だけど良質な商品の周りはほぼすべて劣悪商品であり、嘘と偽りが混同されており、バッタモンだらけであり、社会の科学を使い論理的に思考しなければ利得を得るのは難しいECサイトである。
よってこの記事をマニュアルとし、読破し、戦略的思考によってAmazonを使うすべての方々がゲーム理論が如何に優れた社会科学のツールであるのか、ミクロ経済学最高の学問がどれだけ社会のお役に立てるのかを実感していただけたらと思う。
このカオスなECサイトで、私たちはどうやってお買い得商品だけを選び抜けば良いのか?
この続きをみるには
8706文字
https://t.cn/A66F00ku
Amazonでお買い得商品を詐欺に遭わず、激安でゲットするにはどうしたらいいのか?
最近暇すぎるので、ECサイトのAmazonに入り浸っていた。
Amazonでのお買い物は非常に難易度が高い。
☆☆☆
そして難易度が高いこと自体が知られていないことと、インターネットの情報があまりにも間違いだらけなこと。さらに、経済学の定石がすべて使えないことから大変に買い物が難しいサイトとなっているのだが、誰にも気づかれていない。
ネットにある無料の記事では、一部のマーケットプレイス(AmazonのECサイトに無名の業者や個人が出品し、販売している行為のこと)の商品以外は安心して買い物できると書かれているが、それは詐欺に騙されているのに気づいていないだけである。または、知っていて読者様を騙している行為に他ならない。
たとえば具体的にAmazon内で検索をしてみる。
スマホを充電するときに使う「AC充電器」で検索してみよう。
■Amazonで「AC充電器」と検索したときの結果
この検索結果を読者様はどう思われるだろうか。検索上位は、良い製品ばかりだと感じるだろうか。
実は、赤枠で囲んだ左と真ん中の商品、すなわち検索1位と2位がサクラであり、中国の悪徳業者の出品したAC充電器である。
ソース↓
■枠で囲んだ商品のサクラチェッカー検索結果(やらせレビューがあるかどうかのサクラチェックの結果)
(左の商品)
Amazon検索1位の商品と同じ商品が楽天やYahoo!では半額以下で買える。リンク先に行けば分かるが、悪徳業者が販売してると他社ECサイトではバレている。
しかし、Amazonでは、検索1位の商品であり、犯罪者が跋扈(ばっこ)していて、実際には2.18点のすぐ壊れる商品を高評価だからと検索1位に表示させている。
Amazonではマーケットプレイス商品を、他社ECサイトとは異なりまるで管理していないのだ。
Amazonの検索アルゴリズムは悪徳業者や劣悪商品を見抜けないでいる。検索アルゴリズムより悪徳業者のSEO対策(検索上位を狙う技術)のほうが上手なのである。
それを知らず多くの買い物客が劣悪商品を掴まされている。
(真ん中の商品)
こちらも酷いモノである。いくらなんでも酷すぎじゃないの?これ?
ネットにある無料のAmazon紹介アフィリエイトサイトは、一部のマーケットプレイスの悪徳業者が悪さしているだけで、ほとんどの業者はまともなので大丈夫。安心してお買い物しよう!
と言うが、これのどこが安心のサイトなのだろうか。
一番右、エレコム製のAC充電器のレビューなんて、逆サクラまでやっているのである。
いくらなんでも酷すぎではないか。
■Amazonで検索3位(一番右の商品)エレコム製品のレビュー1位
Amazonでは競合している良い製品があると、中国の悪徳業者が日本人にそれを買わせて悪いレビューを書かせる。
自社製品と競合する製品は低評価にし、他社商品の検索下位表示を狙う。これを逆サクラまたは逆やらせと言う。
さらに匿名空間だからこれはやらせやさくらではなく、ほんとうに起こった出来事なのかも知れず、真偽の判別基準が個人の知力には限界があり、見分けるのは不可能なのだ。
どれがほんとうのレビューであり、どれが嘘の書き込みなのかがわからない。それならビックカメラのまともな店員さんに、「AC充電器どれがいいですか?」と聞いたほうが、1000人の匿名レビューより大手量販店の正社員1人の情報のほうが圧倒的に質が高いのである。
このように嘘がまみれたAmazonでコスパの良い製品を購入するのは非常に難解であり、膨大な匿名レビューはほぼ無価値であり、経済学、会計学すら役に立たない場合がある(その論理性とメカニズムは後述する、日々経済学など社会科学を使っていただきたいためだ)。
ここ2ヶ月、私は1日3時間ずつAmazonに入り浸った。そしてマーケットプレイス商品を含め、20,000円以上Amazonで商品を買い込んだ。
普通に買えばAmazonのほうがビックやヨドバシより1割から4割は安い。しかしあまりに悪徳業者が多く煩雑で質の高い情報の収集・精査には困難を極める。
商品によってはさくら率が非常に高かったり、また、ずっとおかしいと思っていたのだけど、さくら商品のほうが出品価格が高かったり会計学や経済学の定石が使えない、Amazonは大変に難易度の高いECサイトなのである。
しかし製造終了した一眼レフカメラの互換バッテリーのようにAmazonでしか取り扱っていないニッチ市場の商品や、見極め方を間違わなければビックやヨドバシより4割引で良質な商品を買うことのできるECサイトでもある。
従ってどうやったらこの魑魅魍魎が跋扈するAmazonで良質な商品だけを選び抜くことができるのか。
そもそもAmazonの検索表示は悪徳業者によるSEO対策(自社製品の検索順位を上位に表示させる検索技術のこと。Webマーケティング技術の1つ)が施されているから、AC充電器の様に検索汚染が進んでおり、まったく役に立たない。
このようなカオスな状況でどうやって良質な製品を激安で選び抜くのか。2ヶ月掛けてやっとその論理性、要は社会の科学が理解できたので、それをここに惜しみなく全て掲載させる。
ちなみに上に表示させたAC充電器の検索結果でも分かる通りノーブランドとそうでない有名メーカーとの見分け方は、有名メーカーの場合、商品のタイトルの一番最初に「エレコム USB コンセント…」とまず真っ先に自社のブランド名を表記させているためノーブランドとの比較がすぐできる。
しかしノーブランド側もこれを真似して自社のブランド名を表記することがあり、そしてその中国のブランドが良い製品の場合と悪い製品の場合があることから、判別基準が極めて複雑になる。
Amazonは難易度の高いECサイトである。知能を使えば良質な商品を破格の価格で買うことができる。だけど良質な商品の周りはほぼすべて劣悪商品であり、嘘と偽りが混同されており、バッタモンだらけであり、社会の科学を使い論理的に思考しなければ利得を得るのは難しいECサイトである。
よってこの記事をマニュアルとし、読破し、戦略的思考によってAmazonを使うすべての方々がゲーム理論が如何に優れた社会科学のツールであるのか、ミクロ経済学最高の学問がどれだけ社会のお役に立てるのかを実感していただけたらと思う。
このカオスなECサイトで、私たちはどうやってお買い得商品だけを選び抜けば良いのか?
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物議醸したセンバツ選考、そもそも問題なのは各地区間の『格差』適正な配分を期待したい
高校野球で今春のセンバツ大会に出場する32校が28日に発表されたが、東海地区の選考が物議を醸している。昨秋の東海大会準優勝だった聖隷クリストファーではなく、同大会の準決勝で敗れた大垣日大を選出。日本高野連の真意や姿勢を問うなどさまざまな意見が出ているが、そもそも地区ごとの配分数に問題があると思う。
現在は、記念大会を除けば32校の出場が定着。28校を一般選考枠として各地区に配分し、1校が神宮大会枠、3校が21世紀枠となっている。このうち、最近は一般選考枠の数がほぼ固定されている。
センバツ大会は、終戦直後に招待大会の性質を含んだことで復活にこぎつけた経緯がある。近畿地方の出場校が多いのはこのためだ。それでも、=表=を見れば他地区に一考の余地があることは明らかだ。
日本高野連が発表した昨年5月現在のデータによると、加盟する3890校を一般選考枠の28に分配すれば、約139校に1校の割合が適正な枠となる。現在は関東・東京や東海が抑えられ、中国・四国が恵まれている印象だ。
近年の成績を見ても、東海や関東は高勝率を残しているが、中国は低迷が顕著で、四国もかつての面影はない。東海と中国・四国がほとんど同じ参加校数であることを考えると、東海が2枠で中国・四国が5枠となっている理由が分からない。
例年、センバツ大会の出場枠は前年秋の地区大会前に決められている。地区大会で各地区のレベルを確認した上で枠を振り分けたら、少しは実勢に近づくのではないだろうか。
ちなみに、21世紀枠では東北地方が地区別で最多の14度、県別では島根が最多タイの4度も選ばれている。一方、東海と北信越は地区別で最少タイの4度しか選ばれていない。選挙における「1票の格差」ではないが、適正な配分を期待したい。
高校野球で今春のセンバツ大会に出場する32校が28日に発表されたが、東海地区の選考が物議を醸している。昨秋の東海大会準優勝だった聖隷クリストファーではなく、同大会の準決勝で敗れた大垣日大を選出。日本高野連の真意や姿勢を問うなどさまざまな意見が出ているが、そもそも地区ごとの配分数に問題があると思う。
現在は、記念大会を除けば32校の出場が定着。28校を一般選考枠として各地区に配分し、1校が神宮大会枠、3校が21世紀枠となっている。このうち、最近は一般選考枠の数がほぼ固定されている。
センバツ大会は、終戦直後に招待大会の性質を含んだことで復活にこぎつけた経緯がある。近畿地方の出場校が多いのはこのためだ。それでも、=表=を見れば他地区に一考の余地があることは明らかだ。
日本高野連が発表した昨年5月現在のデータによると、加盟する3890校を一般選考枠の28に分配すれば、約139校に1校の割合が適正な枠となる。現在は関東・東京や東海が抑えられ、中国・四国が恵まれている印象だ。
近年の成績を見ても、東海や関東は高勝率を残しているが、中国は低迷が顕著で、四国もかつての面影はない。東海と中国・四国がほとんど同じ参加校数であることを考えると、東海が2枠で中国・四国が5枠となっている理由が分からない。
例年、センバツ大会の出場枠は前年秋の地区大会前に決められている。地区大会で各地区のレベルを確認した上で枠を振り分けたら、少しは実勢に近づくのではないだろうか。
ちなみに、21世紀枠では東北地方が地区別で最多の14度、県別では島根が最多タイの4度も選ばれている。一方、東海と北信越は地区別で最少タイの4度しか選ばれていない。選挙における「1票の格差」ではないが、適正な配分を期待したい。
【blog】2022.01.29
2022.01.29 最近のはなし
何も考えられない。
何も書けない。
何も生まれない。
でも最近感じたことを書いてみようと思う。
明るい文章はきっと書けない。
けど、だからといって僕が暗い人間だとは限らない。そのことを認める気はない。
/
ドキュメンタリーは事実を映すものだが、映画は真実を映すものなんじゃないかと考え出した。
真実とは何か?
わからない。
ただ僕は、閉店して今は更地になった中村屋酒店で撮影した映画が全国で上映されて、その映画が世界の片隅で誰か一人の心を打つかもしれない、そのことにある種の、僕なりの、真実を感じるんだ。
「あす、目がさめたとき、きょうのことをどう思うだろう?友達のエストラゴンと、この場所で、日の落ちるまで、ゴドーをここで待ったって?ポッツォが、お供を連れて過ぎた、そしてわたしたちに話しかけた?そうかもしれん。
しかし、その中に、どれだけの真実がある?」
中村屋酒店はもうない。だけどあの場所には確かに生活があった。たくさんの笑顔があり、たくさんの悲しみがあった。その事実は消えない。
その事実は消えないのに、消えないはずなのに、僕はそこに消滅しゆく何かを感じ取ってしまう。
記憶、命、それらはやがて消える。
ならばその事実にどれだけの価値があるのだろう。
消えゆくものの価値とはなんだろう。
人の幸福や人生は価値では語れない。当然のことだ。
でも僕は本当のことが知りたい。
/
僕の仕事は俳優だ。
たくさんの事実が、生活があった場所で、消滅しゆくものに抗って、必死に抗って、僕たちは映画を撮って、新しい誰かと出会い、新しい感情に出会い、新しい自分に出会って、僕らなりの真実を立ち上げる。
その価値はわからないけど、僕はその真実をもってして何かに打ち勝ちたい。何に打ち勝つ?それはわからない。
生きている限り、負けてない。
/
「わたしは眠っていたんだろうか、他人が苦しんでいる間に?今でも眠っているんだろうか?」
僕は歩き続ける。何時間も。無心で。
何も考えずに歩き続けることが出来ます。
今世界で何が起こっているんだ?
脳内がぼんやりする。視界が霞んでいるようだ。
何もかもが明瞭じゃない。
だから明瞭になるまで歩き続ける。
/
この「ヒデリノトキハナミダヲナガシ」
おそらく日照りのことだと思うが、
これは違う本には「ヒドリ」と書かれていた。
僕はこれを勝手に「独り」と読んでいたらしい。
「独りのときは涙を流し」
そう勝手に読んで、
宮沢賢治にもそんな瞬間があるのかと一人で感動していた。
孤独。solitude。
/
誰かに贈り物がしてみたい。
今まで与えてもらってばかりで、僕はほとんど誰にも贈り物をしたことがないということを最近知った。
自分が与えなければ、返ってこないことも知った。
この10年間、本当に芝居のことしか考えてこなかったから、他のことが全然わからない。
そのことを最近になって恥じた。
/
「海の見える理髪店」という作品で柄本明さんに出会って世界が反転する感覚を味わった。影は光に変わった。鏡に映る自分の姿も変わった。このことはまた今度書くことにするが、僕はやっと世界に出る準備が出来た。なのに世界は止まったままだ。今は心に閉まっておく。持つべき言葉を持たないからだ。沈黙。
僕は諦めが悪い。欲望が深い。
そうありたいし、そうありたくない。矛盾している。
準備は出来ているとも言えるし、出来ていないとも言える。矛盾している。
幸福になりたいとも言えるし、なりたくないとも言える。矛盾している。
相反する感情が常に同居している。
僕はここに存在していると叫びたい衝動を感じながら、この存在に恥じらいを感じている。
/
ただ、美しくありたい。
冬の松の木のように。
どんなに厳しい、凍てつく、冬の風雪の中でも、
松だけが、青々と、生きている。
/
僕は何かを強く信じている。
だからきっと、誰かを楽しませることができる。
青々と、生き生きと。
2022.01.29
藤原季節
https://t.cn/A6if4isa
2022.01.29 最近のはなし
何も考えられない。
何も書けない。
何も生まれない。
でも最近感じたことを書いてみようと思う。
明るい文章はきっと書けない。
けど、だからといって僕が暗い人間だとは限らない。そのことを認める気はない。
/
ドキュメンタリーは事実を映すものだが、映画は真実を映すものなんじゃないかと考え出した。
真実とは何か?
わからない。
ただ僕は、閉店して今は更地になった中村屋酒店で撮影した映画が全国で上映されて、その映画が世界の片隅で誰か一人の心を打つかもしれない、そのことにある種の、僕なりの、真実を感じるんだ。
「あす、目がさめたとき、きょうのことをどう思うだろう?友達のエストラゴンと、この場所で、日の落ちるまで、ゴドーをここで待ったって?ポッツォが、お供を連れて過ぎた、そしてわたしたちに話しかけた?そうかもしれん。
しかし、その中に、どれだけの真実がある?」
中村屋酒店はもうない。だけどあの場所には確かに生活があった。たくさんの笑顔があり、たくさんの悲しみがあった。その事実は消えない。
その事実は消えないのに、消えないはずなのに、僕はそこに消滅しゆく何かを感じ取ってしまう。
記憶、命、それらはやがて消える。
ならばその事実にどれだけの価値があるのだろう。
消えゆくものの価値とはなんだろう。
人の幸福や人生は価値では語れない。当然のことだ。
でも僕は本当のことが知りたい。
/
僕の仕事は俳優だ。
たくさんの事実が、生活があった場所で、消滅しゆくものに抗って、必死に抗って、僕たちは映画を撮って、新しい誰かと出会い、新しい感情に出会い、新しい自分に出会って、僕らなりの真実を立ち上げる。
その価値はわからないけど、僕はその真実をもってして何かに打ち勝ちたい。何に打ち勝つ?それはわからない。
生きている限り、負けてない。
/
「わたしは眠っていたんだろうか、他人が苦しんでいる間に?今でも眠っているんだろうか?」
僕は歩き続ける。何時間も。無心で。
何も考えずに歩き続けることが出来ます。
今世界で何が起こっているんだ?
脳内がぼんやりする。視界が霞んでいるようだ。
何もかもが明瞭じゃない。
だから明瞭になるまで歩き続ける。
/
この「ヒデリノトキハナミダヲナガシ」
おそらく日照りのことだと思うが、
これは違う本には「ヒドリ」と書かれていた。
僕はこれを勝手に「独り」と読んでいたらしい。
「独りのときは涙を流し」
そう勝手に読んで、
宮沢賢治にもそんな瞬間があるのかと一人で感動していた。
孤独。solitude。
/
誰かに贈り物がしてみたい。
今まで与えてもらってばかりで、僕はほとんど誰にも贈り物をしたことがないということを最近知った。
自分が与えなければ、返ってこないことも知った。
この10年間、本当に芝居のことしか考えてこなかったから、他のことが全然わからない。
そのことを最近になって恥じた。
/
「海の見える理髪店」という作品で柄本明さんに出会って世界が反転する感覚を味わった。影は光に変わった。鏡に映る自分の姿も変わった。このことはまた今度書くことにするが、僕はやっと世界に出る準備が出来た。なのに世界は止まったままだ。今は心に閉まっておく。持つべき言葉を持たないからだ。沈黙。
僕は諦めが悪い。欲望が深い。
そうありたいし、そうありたくない。矛盾している。
準備は出来ているとも言えるし、出来ていないとも言える。矛盾している。
幸福になりたいとも言えるし、なりたくないとも言える。矛盾している。
相反する感情が常に同居している。
僕はここに存在していると叫びたい衝動を感じながら、この存在に恥じらいを感じている。
/
ただ、美しくありたい。
冬の松の木のように。
どんなに厳しい、凍てつく、冬の風雪の中でも、
松だけが、青々と、生きている。
/
僕は何かを強く信じている。
だからきっと、誰かを楽しませることができる。
青々と、生き生きと。
2022.01.29
藤原季節
https://t.cn/A6if4isa
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