KinKi Kids、CDデビュー25周年。ニューシングル「高純度romance」で松本隆が描いた2人の姿
text by その他
https://t.cn/A66Iu3dB
3月16日にリリースされる、KinKi Kids、44枚目のシングル「高純度romance」は、25年前、彼らのデビュー曲「硝子の少年」を手掛けた、松本隆による作詩である。CDデビュー25周年を迎えるこのアニヴァーサリーの始まりに、彼を起用した意味は大きい。この楽曲の歌詩について、昨年、松本隆50年の軌跡を追った評伝「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」(KADOKAWA)を上梓した音楽評論家、田家秀樹による考察を軸に「高純度romance」を分析する。2人を傍で、つかず離れず、ずっと見続けてきた人だからこそわかることがある。これは愛に溢れた1曲だ。
(これは『音楽と人』4月号に掲載された記事です)
松本さんらしい歌詩だな、という印象を受けました。
過剰な言葉も使わないし、説明もしないんだけど、何を唄いたいのかがすごくよくわかる。
〈絆〉ですよね。そしてこんな美しい曲なのに、美化してないし、綺麗事にもしていない。すごくリアリティがある。
〈引きこもってた日もあったよね/悩んだり凹んだり〉
何かを肯定する時に、こういう否定的なことも呼び込みながら、絶妙なバランスで書く。これは、松本隆の技以外の何者でもないですよ。
はっぴいえんどの頃からずっとそうなんですけど、松本さんは1曲の中で、光と影のどちらも書くんです。どちらかではなく全体を。すごくフラットに物を見ながら、その中にあるいろんなデコボコから目を背けない。そしてそれを肯定的に描けるから、嘘っぽさが全然ない。どんな人にも影があって、美しいだけじゃないことをわかって書いている。この曲は、言ってみれば結成25周年のお祝いソングですよね。そんなおめでたい曲に普通、〈引きこもってた日もあったよね〉なんて引き合いに出さないでしょう? でもそれが、この歌のリアリティに繋がっています。
有名なエピソードですけど、松本さんがKinKi Kidsのデビュー曲を依頼された時、なかなかジャニーさんからOKが出なかったんです。ミリオンヒットを獲れる曲という至上命令が出ていて、「Kissからはじまるミステリー」と「ジェットコースター・ロマンス」を先に書き上げていたものの、デビュー曲としてはOKがもらえなかった。煮詰まった松本さんが、仕事場の居間でテレビをつけたら偶然KinKi Kidsが唄っていて、その姿を見た松本さんは「あ、硝子の少年だ」と思った、と。
硝子は脆くて崩れやすく、だからこそピュアで透明、そして美しい。今回のタイトルの〈高純度〉とは、そういうことでもありますよね。この関係がこのままで壊れないでほしい、という願いもあったと思います。そこに松本さん自身を重ねたところもあるでしょうね。
松本さんが分身だと言ってる人が3人いるんです。細野晴臣、大滝詠一、筒美京平。きっと、自分とその人たちの間にあった、他の人にはわからない独特な関係性を、光一くんと剛くんの関係に見たんだと思います。ずっと傍にいるけど交わらない。でも絶対に離れられない。そして誰よりもお互いを理解してる。
だから、この人にはこうであってほしい、という願いが歌詩にこもってるんですよね。松本さんがそんなスタンスで歌詩を描いた唄い手は、おそらくKinKi Kidsと松田聖子さんだけだと思います。松田さんには、等身大の彼女より、ちょっとだけ大人なテーマの歌詩をつねに与えてきたんですよ。彼女は飛び抜けた歌唱力でそれを唄い、それによって、歌手としても人間としても大人になっていった。
KinKi Kidsもそうだと思うんです。デビューがいきなり「硝子の少年」じゃないですか。18歳で、自分たちのあり方のようなものを提示されて以降、その後の松本さんの歌詩は、つねに彼らの生き方のようなものを提示してきている気がします。「ボクの背中には羽根がある」も「スワンソング」もそう。そんな長年のいろんな積み重ねのうえに「高純度romance」が生まれている。それを思うと、25年という時間を背景に、大人になった2人に対し、その次、みたいなものを指し示してるのかもしれません。〈家庭〉という言葉もかなり踏み込んでるように聴こえますけど、でもそれが、さっき話したようなどんな人でも思い当たるリアリティを曲に与えてくれるんです。
〈純度高めの日々育んだ〉という一節もそうですね。つまり自分たちがやっている活動があって、お互いがその純度を高め続けている。プライドもあるし、自負もあるから折れない。そう簡単には交わらない。そんな状態で続けてきた彼らのことを、松本さんはちゃんと見てるということですよね。
そしてラストにある〈真実の蝶結び〉という言葉。〈蝶結び〉って、すぐ解けてしまう脆さがあるじゃないですか。ギュッと固く結ぶのではなく、綺麗だけど、紐を引いたらすぐに解けてしまう〈蝶結び〉。純度が高いからそれができるということでもあるし、そこに到達したということでもある。でも壊れやすいものでもある。これは「硝子の少年」にあった儚さ、脆さの象徴ですよね。そういうものが25年を経てもちゃんと結ばれている。
やはり松本さんがKinKi Kidsにずっと見ているのは、壊れそうで陰りのある、でもとても儚くて、ピュアな青春なんですよ。それを最初、近藤真彦さんに見たと思うんですけど、彼はソロだから、1人の人物の視点でしか描けない。KinKi Kidsはそこに2人の関係性が加わるから、近藤さんよりも歌で表現する視点が深くなる。そこにあの時代のいろんな青春群像が散りばめられているのが「硝子の少年」ですけど、それから25年経って、大人になった時に、いろんなことを言わなくてももういろいろ経験してるから、以前よりも言葉数が少なくなって、整理されて唄われていますね。
松本さんは作詞家として、太田裕美や寺尾聰、南佳孝や松田聖子の作品で、歌謡界で一時代を築いた後、89年から94年まで、作詞家としての活動を休憩するんですが、最前線に復帰したのがKinKi Kidsでした。おそらく松本さんは、2人と出会い、「硝子の少年」がミリオンヒットを飛ばし、代表曲として唄い継がれてきたことで、彼が70年代からずっと描いてきた〈青春の永遠性〉みたいなものを確信できたんじゃないでしょうか。つまり古い新しいは関係なく、みんなが持っているものなんだ、と。
松本さんの歌詩には、時折〈ジェームス・ディーン〉がモチーフとして出てきます。青春のシンボルとでも言うべきもので、矢沢永吉さんの「サブウェイ特急」や原田真二さんの「てぃーんずぶるーす」にも出てきます。若々しく孤独感があり、陰りもある。ジェームス・ディーンのそんなイメージが、松本さんの中にある普遍的な青春でしょう。それがKinKi Kidsにも繋がっているんですけど、さっきお話したように、ジェームス・ディーンは1人だけど、その精神を、2人の関係性として描けるのがKinKi Kidsなんだと思います。
ジェームス・ディーンは若くして亡くなっています。つまり孤独感や陰りというのは、それを抱えたまま死ぬことでしか永遠にならない。人によっては、歳を重ねるごとに、そういうものが失われていく。むしろそのほうが多い。でもKinKi Kidsは、2人の関係が続いていく中で、孤独や陰りが失われることがない。その素晴らしさがある。松本さんが描いてきた〈青春の永遠性〉。その先にあるものを彼らは見せてくれている。あんな硝子のように脆く、儚い美しさを湛えてきた2人の25年。この記念すべきアニヴァーサリーに書いた「高純度romance」は、松本さんが描きたかった世界観の集大成に近い。そして松本さんが、KinKi Kidsの2人に言いたかったであろう一言が、この曲の中にありました。
〈ほんとに愛してるよ〉
これが2人に伝えたかったことですよ。松本さんは大切なタイミングで、歌詩にそういうことを盛り込みますね。松田さんとのコンビを解消したアルバム『Citron』の最後の曲「林檎酒の日々」では〈もうさよならね〉と書いてますけど、それと同じです。この〈ほんとに愛してるよ〉は、松本さんがKinKi Kidsの2人に伝えたかったメッセージだと思います。
よく松本さんは「人の心を引きつける詞は、5%の真実と95%の想像から出来ている」とおっしゃっているんですが、その5%の真実が、25周年というタイミングもあって、そういうところににじみ出た気がします。それと、〈そんな時背中をポンと叩く/君の手に救われたのさ〉という一節は、ジャニーさんの病室で光一さんと剛さんが交わした光景を、KinKi Kidsとして歌にしていると編集長の金光さんから聞いたんですが(註:「YOU... ~ThanKs 2 YOU~」のKinKi Kidsヴァージョン。『KinKi Kids Concert Tour2019-2020 ThanKs 2 YOU』で披露)、松本さんはその話を知らなかったかもしれないですね。というのは、マーケットリサーチみたいなことをする人じゃないんですよ。人から聞かされたのなら別ですけど、自分から最近のKinKi Kidsについて細かく調べたりはしてないと思います。だとしたらすごい話ですけど、松本隆という人とKinKi Kidsの関係を知れば、そんな偶然もありそうだなと、そんな気持ちになりますね。
談=田家秀樹
構成=金光裕史
text by その他
https://t.cn/A66Iu3dB
3月16日にリリースされる、KinKi Kids、44枚目のシングル「高純度romance」は、25年前、彼らのデビュー曲「硝子の少年」を手掛けた、松本隆による作詩である。CDデビュー25周年を迎えるこのアニヴァーサリーの始まりに、彼を起用した意味は大きい。この楽曲の歌詩について、昨年、松本隆50年の軌跡を追った評伝「風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年」(KADOKAWA)を上梓した音楽評論家、田家秀樹による考察を軸に「高純度romance」を分析する。2人を傍で、つかず離れず、ずっと見続けてきた人だからこそわかることがある。これは愛に溢れた1曲だ。
(これは『音楽と人』4月号に掲載された記事です)
松本さんらしい歌詩だな、という印象を受けました。
過剰な言葉も使わないし、説明もしないんだけど、何を唄いたいのかがすごくよくわかる。
〈絆〉ですよね。そしてこんな美しい曲なのに、美化してないし、綺麗事にもしていない。すごくリアリティがある。
〈引きこもってた日もあったよね/悩んだり凹んだり〉
何かを肯定する時に、こういう否定的なことも呼び込みながら、絶妙なバランスで書く。これは、松本隆の技以外の何者でもないですよ。
はっぴいえんどの頃からずっとそうなんですけど、松本さんは1曲の中で、光と影のどちらも書くんです。どちらかではなく全体を。すごくフラットに物を見ながら、その中にあるいろんなデコボコから目を背けない。そしてそれを肯定的に描けるから、嘘っぽさが全然ない。どんな人にも影があって、美しいだけじゃないことをわかって書いている。この曲は、言ってみれば結成25周年のお祝いソングですよね。そんなおめでたい曲に普通、〈引きこもってた日もあったよね〉なんて引き合いに出さないでしょう? でもそれが、この歌のリアリティに繋がっています。
有名なエピソードですけど、松本さんがKinKi Kidsのデビュー曲を依頼された時、なかなかジャニーさんからOKが出なかったんです。ミリオンヒットを獲れる曲という至上命令が出ていて、「Kissからはじまるミステリー」と「ジェットコースター・ロマンス」を先に書き上げていたものの、デビュー曲としてはOKがもらえなかった。煮詰まった松本さんが、仕事場の居間でテレビをつけたら偶然KinKi Kidsが唄っていて、その姿を見た松本さんは「あ、硝子の少年だ」と思った、と。
硝子は脆くて崩れやすく、だからこそピュアで透明、そして美しい。今回のタイトルの〈高純度〉とは、そういうことでもありますよね。この関係がこのままで壊れないでほしい、という願いもあったと思います。そこに松本さん自身を重ねたところもあるでしょうね。
松本さんが分身だと言ってる人が3人いるんです。細野晴臣、大滝詠一、筒美京平。きっと、自分とその人たちの間にあった、他の人にはわからない独特な関係性を、光一くんと剛くんの関係に見たんだと思います。ずっと傍にいるけど交わらない。でも絶対に離れられない。そして誰よりもお互いを理解してる。
だから、この人にはこうであってほしい、という願いが歌詩にこもってるんですよね。松本さんがそんなスタンスで歌詩を描いた唄い手は、おそらくKinKi Kidsと松田聖子さんだけだと思います。松田さんには、等身大の彼女より、ちょっとだけ大人なテーマの歌詩をつねに与えてきたんですよ。彼女は飛び抜けた歌唱力でそれを唄い、それによって、歌手としても人間としても大人になっていった。
KinKi Kidsもそうだと思うんです。デビューがいきなり「硝子の少年」じゃないですか。18歳で、自分たちのあり方のようなものを提示されて以降、その後の松本さんの歌詩は、つねに彼らの生き方のようなものを提示してきている気がします。「ボクの背中には羽根がある」も「スワンソング」もそう。そんな長年のいろんな積み重ねのうえに「高純度romance」が生まれている。それを思うと、25年という時間を背景に、大人になった2人に対し、その次、みたいなものを指し示してるのかもしれません。〈家庭〉という言葉もかなり踏み込んでるように聴こえますけど、でもそれが、さっき話したようなどんな人でも思い当たるリアリティを曲に与えてくれるんです。
〈純度高めの日々育んだ〉という一節もそうですね。つまり自分たちがやっている活動があって、お互いがその純度を高め続けている。プライドもあるし、自負もあるから折れない。そう簡単には交わらない。そんな状態で続けてきた彼らのことを、松本さんはちゃんと見てるということですよね。
そしてラストにある〈真実の蝶結び〉という言葉。〈蝶結び〉って、すぐ解けてしまう脆さがあるじゃないですか。ギュッと固く結ぶのではなく、綺麗だけど、紐を引いたらすぐに解けてしまう〈蝶結び〉。純度が高いからそれができるということでもあるし、そこに到達したということでもある。でも壊れやすいものでもある。これは「硝子の少年」にあった儚さ、脆さの象徴ですよね。そういうものが25年を経てもちゃんと結ばれている。
やはり松本さんがKinKi Kidsにずっと見ているのは、壊れそうで陰りのある、でもとても儚くて、ピュアな青春なんですよ。それを最初、近藤真彦さんに見たと思うんですけど、彼はソロだから、1人の人物の視点でしか描けない。KinKi Kidsはそこに2人の関係性が加わるから、近藤さんよりも歌で表現する視点が深くなる。そこにあの時代のいろんな青春群像が散りばめられているのが「硝子の少年」ですけど、それから25年経って、大人になった時に、いろんなことを言わなくてももういろいろ経験してるから、以前よりも言葉数が少なくなって、整理されて唄われていますね。
松本さんは作詞家として、太田裕美や寺尾聰、南佳孝や松田聖子の作品で、歌謡界で一時代を築いた後、89年から94年まで、作詞家としての活動を休憩するんですが、最前線に復帰したのがKinKi Kidsでした。おそらく松本さんは、2人と出会い、「硝子の少年」がミリオンヒットを飛ばし、代表曲として唄い継がれてきたことで、彼が70年代からずっと描いてきた〈青春の永遠性〉みたいなものを確信できたんじゃないでしょうか。つまり古い新しいは関係なく、みんなが持っているものなんだ、と。
松本さんの歌詩には、時折〈ジェームス・ディーン〉がモチーフとして出てきます。青春のシンボルとでも言うべきもので、矢沢永吉さんの「サブウェイ特急」や原田真二さんの「てぃーんずぶるーす」にも出てきます。若々しく孤独感があり、陰りもある。ジェームス・ディーンのそんなイメージが、松本さんの中にある普遍的な青春でしょう。それがKinKi Kidsにも繋がっているんですけど、さっきお話したように、ジェームス・ディーンは1人だけど、その精神を、2人の関係性として描けるのがKinKi Kidsなんだと思います。
ジェームス・ディーンは若くして亡くなっています。つまり孤独感や陰りというのは、それを抱えたまま死ぬことでしか永遠にならない。人によっては、歳を重ねるごとに、そういうものが失われていく。むしろそのほうが多い。でもKinKi Kidsは、2人の関係が続いていく中で、孤独や陰りが失われることがない。その素晴らしさがある。松本さんが描いてきた〈青春の永遠性〉。その先にあるものを彼らは見せてくれている。あんな硝子のように脆く、儚い美しさを湛えてきた2人の25年。この記念すべきアニヴァーサリーに書いた「高純度romance」は、松本さんが描きたかった世界観の集大成に近い。そして松本さんが、KinKi Kidsの2人に言いたかったであろう一言が、この曲の中にありました。
〈ほんとに愛してるよ〉
これが2人に伝えたかったことですよ。松本さんは大切なタイミングで、歌詩にそういうことを盛り込みますね。松田さんとのコンビを解消したアルバム『Citron』の最後の曲「林檎酒の日々」では〈もうさよならね〉と書いてますけど、それと同じです。この〈ほんとに愛してるよ〉は、松本さんがKinKi Kidsの2人に伝えたかったメッセージだと思います。
よく松本さんは「人の心を引きつける詞は、5%の真実と95%の想像から出来ている」とおっしゃっているんですが、その5%の真実が、25周年というタイミングもあって、そういうところににじみ出た気がします。それと、〈そんな時背中をポンと叩く/君の手に救われたのさ〉という一節は、ジャニーさんの病室で光一さんと剛さんが交わした光景を、KinKi Kidsとして歌にしていると編集長の金光さんから聞いたんですが(註:「YOU... ~ThanKs 2 YOU~」のKinKi Kidsヴァージョン。『KinKi Kids Concert Tour2019-2020 ThanKs 2 YOU』で披露)、松本さんはその話を知らなかったかもしれないですね。というのは、マーケットリサーチみたいなことをする人じゃないんですよ。人から聞かされたのなら別ですけど、自分から最近のKinKi Kidsについて細かく調べたりはしてないと思います。だとしたらすごい話ですけど、松本隆という人とKinKi Kidsの関係を知れば、そんな偶然もありそうだなと、そんな気持ちになりますね。
談=田家秀樹
構成=金光裕史
北山宏光 堂本光一から「たとえば北山ってどうだろう」と実はこれまでの「SHOCK」出演候補に挙がってたこと知り大喜び!自身にとっては「僕の青春」
2022/2/18
https://t.cn/A6idOpEp
“キスマイ”ことアイドルグループ『Kis-My-Ft2』北山宏光(36)が17日、都内でミュージカル『Endless SHOCK -Eternal-』(作・構成・演出・主演:堂本光一)製作発表会見に人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一(43)、“セクゾ”ことアイドルグループ『Sexy Zone』佐藤勝利(25)、俳優・綺咲愛里、島田歌穂、前田美波里とともに登壇した。
2000年1月に初演された『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)以来、堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている『SHOCK』の最新公演。主演の堂本をはじめ、新ライバル役として4月10日から5月31日まで東京・帝国劇場公演に佐藤、9月には5年ぶりとなる博多座公演に北山が起用されることとなった。
会見冒頭では、堂本から、今回の公演は博多座はこの時点では未定だが、帝国劇場では『Endless SHOCK』本編は配信上演で、『Endless SHOCK -Eternal-』は舞台上演することをアナウンスするなかでのものに。
北山は、この発表や、堂本が本発表会前に佐藤に電話でそのことを伝えていたことを聞いたことを踏まえて、「先程、会見の前室で博多座でどっちを上演するか分からないと初めて聞いた北山宏光です」と苦笑い。それでも、佐藤が初めて生で触れたエンターテイメントが『Endless SHOCK』だったという話に続いて、「ライバル役で選んで頂いたこと、感謝したいなと思います。僕も初めてエンターテインメントに触れたのが『SHOCK』だったので、20年前かな。20年後、お前はライバル役で立っているぞと(当時の自分に)言ってあげたいです」と、起用に喜んだそうだ。
さらに、佐藤が『Endless SHOCK』にも通い詰め冗談で「お前飽きただろ」と言われていたエピソードに続いて、北山は「僕にも『飽きただろ?』と、言ったんですよ。覚えてないかもしれませんけど」と、アピールしつつ、自身にとっては、「僕の青春と重なったり、年に1回観ると自分がいろんなところでお仕事をさせてもらっているのはジャニーさんの想いがあってのものだろうなと、リセットさせてもらっている場所というか」と、初心に立ち返るそうだ。
博多座公演がいまのところ本編か『Eternal』になるのか決まっていないことから堂本が「博多座で本編をやるとしても、北山には『Eternal』のセリフも覚えてもらおうかな」というと北山は一瞬、腰を浮かしかけたが、堂本から「冗談だけど」と言われてホッと一安心することも。
しかも、『SHOCK』に北山を起用する案へ堂本が「北山という名前は、結構以前から話に出ていたことあったんです」と漏らすと北山は、「えーっ!?ちょっときょう初めて聞くこと多すぎですよ!『Eternal』のことも、さっきだったし、きのうも(佐藤に)電話されたと聞きましたけどかかってこなかったし」と、がっくりと肩を落とす。ここで堂本は「『SHOCK』をやる上でライバル役は欠かせないんですけど、そのなかでそれができる人ってうちで、どの子がいるかなって話し合ったことがあって、そのときに北山と。僕の口からも“たとえば北山ってどうだろうね”と結構前から話してたんですよ。スケジュールのこともあるから、じゃあどのタイミングで一緒にやれるかなとか。それが今めぐってきたんです」と話を続けると北山は「めちゃめちゃ嬉しいんですけど!」と、隣にいる堂本に近寄るような形でアクリルパネルに手をついて喜びを表現していた。
ちなみに、北山のどういう部分に惹かれた?という問いかけには堂本は「同じ光って字が入ってるから」というと北山は「あー」と納得しかけたが、これは堂本から「あーじゃないよ、嘘だよ!」と笑って丁々発止なやり取りを繰り広げる。すると北山は「宏光と光一って(ひらがなで)4文字ですね」と、乗っかりきる。その直後、堂本は真面目なトーンで「なんか雰囲気です」とのことだった。
ミュージカル『Endless SHOCK』東京公演は4月10日から5月31日まで帝国劇場にて全57回、博多座公演は9月に上演予定!
■出演キャスト
堂本光一、佐藤勝利(帝国劇場)、北山宏光(博多座)、越岡裕貴、松崎祐介、高田翔、原嘉孝、大東立樹、今村隼人、石川直、綺咲愛里、前田美波里(帝国劇場)、島田歌穂(博多座)
2022/2/18
https://t.cn/A6idOpEp
“キスマイ”ことアイドルグループ『Kis-My-Ft2』北山宏光(36)が17日、都内でミュージカル『Endless SHOCK -Eternal-』(作・構成・演出・主演:堂本光一)製作発表会見に人気デュオ『KinKi Kids』堂本光一(43)、“セクゾ”ことアイドルグループ『Sexy Zone』佐藤勝利(25)、俳優・綺咲愛里、島田歌穂、前田美波里とともに登壇した。
2000年1月に初演された『Millennium SHOCK』(作・構成・演出ジャニー喜多川)以来、堂本が国内ミュージカル単独主演記録を更新し続けている『SHOCK』の最新公演。主演の堂本をはじめ、新ライバル役として4月10日から5月31日まで東京・帝国劇場公演に佐藤、9月には5年ぶりとなる博多座公演に北山が起用されることとなった。
会見冒頭では、堂本から、今回の公演は博多座はこの時点では未定だが、帝国劇場では『Endless SHOCK』本編は配信上演で、『Endless SHOCK -Eternal-』は舞台上演することをアナウンスするなかでのものに。
北山は、この発表や、堂本が本発表会前に佐藤に電話でそのことを伝えていたことを聞いたことを踏まえて、「先程、会見の前室で博多座でどっちを上演するか分からないと初めて聞いた北山宏光です」と苦笑い。それでも、佐藤が初めて生で触れたエンターテイメントが『Endless SHOCK』だったという話に続いて、「ライバル役で選んで頂いたこと、感謝したいなと思います。僕も初めてエンターテインメントに触れたのが『SHOCK』だったので、20年前かな。20年後、お前はライバル役で立っているぞと(当時の自分に)言ってあげたいです」と、起用に喜んだそうだ。
さらに、佐藤が『Endless SHOCK』にも通い詰め冗談で「お前飽きただろ」と言われていたエピソードに続いて、北山は「僕にも『飽きただろ?』と、言ったんですよ。覚えてないかもしれませんけど」と、アピールしつつ、自身にとっては、「僕の青春と重なったり、年に1回観ると自分がいろんなところでお仕事をさせてもらっているのはジャニーさんの想いがあってのものだろうなと、リセットさせてもらっている場所というか」と、初心に立ち返るそうだ。
博多座公演がいまのところ本編か『Eternal』になるのか決まっていないことから堂本が「博多座で本編をやるとしても、北山には『Eternal』のセリフも覚えてもらおうかな」というと北山は一瞬、腰を浮かしかけたが、堂本から「冗談だけど」と言われてホッと一安心することも。
しかも、『SHOCK』に北山を起用する案へ堂本が「北山という名前は、結構以前から話に出ていたことあったんです」と漏らすと北山は、「えーっ!?ちょっときょう初めて聞くこと多すぎですよ!『Eternal』のことも、さっきだったし、きのうも(佐藤に)電話されたと聞きましたけどかかってこなかったし」と、がっくりと肩を落とす。ここで堂本は「『SHOCK』をやる上でライバル役は欠かせないんですけど、そのなかでそれができる人ってうちで、どの子がいるかなって話し合ったことがあって、そのときに北山と。僕の口からも“たとえば北山ってどうだろうね”と結構前から話してたんですよ。スケジュールのこともあるから、じゃあどのタイミングで一緒にやれるかなとか。それが今めぐってきたんです」と話を続けると北山は「めちゃめちゃ嬉しいんですけど!」と、隣にいる堂本に近寄るような形でアクリルパネルに手をついて喜びを表現していた。
ちなみに、北山のどういう部分に惹かれた?という問いかけには堂本は「同じ光って字が入ってるから」というと北山は「あー」と納得しかけたが、これは堂本から「あーじゃないよ、嘘だよ!」と笑って丁々発止なやり取りを繰り広げる。すると北山は「宏光と光一って(ひらがなで)4文字ですね」と、乗っかりきる。その直後、堂本は真面目なトーンで「なんか雰囲気です」とのことだった。
ミュージカル『Endless SHOCK』東京公演は4月10日から5月31日まで帝国劇場にて全57回、博多座公演は9月に上演予定!
■出演キャスト
堂本光一、佐藤勝利(帝国劇場)、北山宏光(博多座)、越岡裕貴、松崎祐介、高田翔、原嘉孝、大東立樹、今村隼人、石川直、綺咲愛里、前田美波里(帝国劇場)、島田歌穂(博多座)
#香评# “你听说过吗?满怀妒忌的女子,头上会长出角来呢。”
身穿樱色小袿的年轻侍女,一边精心料理着盆中名贵的白色香花,一边忍不住和隔壁的同伴窃窃私语道。
“哎呀,女子的长发本就容易蓄积灵力,再长出角来,得变成多可怕的样子……”
几个女孩掩嘴笑成一团,其中一个大点的赶紧警惕地“嘘!”制止了她们,一时间唯闻衣料的窸窸窣窣声。
过一会儿,有人打破了沉默。
“说起来,源氏公子是有多久没来六条了?”
“你还不知道吗?他看上了民居一带名叫夕颜的小家碧玉,据说出身寒微,但惹人怜爱,年纪又很轻。”
“……那御息所大人,肯定十分难过了……”
.
凄清的银色月光照进帷屏,水一般流淌在六条妃子几乎委地的长发上,她却仿佛有火焰在胸口灼烧。
望向铜镜中的自己,往日姣好的面容因怨恨而扭曲,喉头哽住,眼眶发红。不,不能落泪,这薄情寡义的男人,竟然为他如此痛苦。以为他一往情深,原来不过逢场作戏,到底他是以风流著称朝野的光君,而自己是年长他八岁的东宫遗孀,本就不该有交集,如此痴心企盼,岂非自找没趣吗?也曾拒绝过几次,却依然无法抵抗长久以来心中的寂寞,满怀对恋情的向往,委身于此人……那些炙热的诗句,枕畔的温存软语,都是假的吗?
就连她心爱的异国奇花,也是他千辛万苦寻来。那白皙丰腴的花瓣,犹如她美好的肌肤,浓甜幽沉的花香,伴着两人相拥入眠,午夜梦回时它正值盛放,因此叫“晚香玉”。
如今已不是晚香玉的时节了,陋巷中的夕颜花却开得娇艳。
恨。
恨极了。恨不得铲平整个平安京的夕颜,这卑微的薄命花朵暮生朝死,徒有其表,怎及晚香玉出身高贵,又芬芳袭人。它幽雅的花香,像柔腻的厚缎,又像敷面的香粉,肉质花瓣饱满如凝脂,仿佛带着湿润温暖的体温般惑人;爽辣的绿意,为它增添了几分凛然的骄矜,辛凉的药气,似乎暗含杀机。
.
晚香玉,可以通过两种不同的方式取得调香原料,如以蒸馏法提取将得到精油(essential oil),由于其中含有酒精不可溶的物质和萜类,因此气味略带腐败,也更尖锐。若以二氧化碳超临界萃取,或者从浸膏中提取,将得到更接近天然花朵气味的净油(absolute)。晚香玉净油产量极低,是最昂贵的天然香料之一。
由于它含有不少苯甲酸甲酯和水杨酸甲酯等成分,因此闻起来往往还带有风油精一般的冷冽辛辣,将这一特点发扬光大的香水,便是出自Christopher Sheldrake之手的Serge Lxtens Tubereuse Criminelle,芦x氏罪恶晚香玉。
前调扑鼻而来强烈的清凉感与植物青臭,公丁香为之增添了肃杀,犹如刀锋般迫人,直到它逐渐被体温抚平,橡胶感和腐肉气息的晚香玉伴随着大花茉莉的吲哚缓缓绽放开来。此处的花香未经太多修饰,又摒弃了厚实的奶味,显得蓬勃而炽烈。
它是一簇只开在黑夜里的恶女之花,妩媚而阴狠,缠绵又决绝,美艳却危险,满身罪孽,今生都未曾见到光明。辛香粉质的风信子,延长了花香那长痛不息的生命,仿佛她冰凉手指留下的几缕余温。爱恨也许交织,却泾渭分明,这支香水锋芒毕露,宛若不朽名作《源氏物语》中的六条妃子,爱得痴狂,恨得刻骨,与古希腊悲剧中的美狄亚遥相辉映。
伊恩·布鲁玛在《日本之镜》书中认为,女人一旦揭去母性的面具,露出的将是可怖的幽灵,纯洁和污秽可在一个人身上并存,女神伊邪那美正是典型。印度教怛陀罗(Tantric)的神祇也体现了同样的原则:她们可以美女的面目示人,唤起男人的生命力,也可变作戴着死人骸骨项圈的恶女。
.
下地狱吧!
身披晚香玉芬芳的白衣女子,每逢迷离入梦,总觉与一人纠缠不休,长发化作嗜血的蛛网,额前也长出尖锐的犄角,凶狠暴戾。接近不了他,有神佛保护,那么他的女人,都得死……夕颜被一瞬间夺去了性命,葵上则是分娩时辗转痛苦,六条妃子忧郁成结,生魂出窍,成为游荡的怨灵般若。
平生才名负尽,有情之人从来最伤心。
.
“恋人之中,六条妃子总第一个令他怀念。”
“想她才情绝世,品貌非凡。”
“此人本来可爱,我不该为那生灵祟人之事怨怪她,如今万念俱灰,归了空门。”
犹记深宫旧事,那人正睡里,飞近蛾绿。
又一年,晚香玉在黑夜中展开它洁白无垢的花瓣。
想佩环、月夜归来,化作此花幽独。
.
拍摄笔记&后记:
照片是摄影师暑假时拍的,还为此专门买了晚香玉花,改过一版,用了黑色背景。我另外搭配了两张照片,是Serge Lxtens本人的摄影作品。
其实在《源氏物语》成书的平安时代(794-1192年),晚香玉这种花卉并没有传入东亚,只是出于我个人杜撰而写在一起。它的花型与香气,总令我联想到高贵妩媚、诱惑而危险的美人,和书中描写的六条妃子十分相似。罪恶晚香玉这支香水,其名与气味都很适合她。
日本文化中十分钟情“爱而不得的恶女”形象,如道成寺钟与清姬;也有百鬼夜行的传说,认为万物都可能化灵。他们对女性既迷恋又畏惧,如名为白无垢的新娘装束,头上所戴的帽子名为“角隐”,有说法就是为了遮住女性因为妒忌而产生的犄角。上村松园的画作《焰》描绘六条妃子怨灵,她身穿藤花与蛛网图样的白色和服,有着一头瀑布般长长的秀发,据称长发本身也容易附有灵体。受这些文化背景与怪谈故事的启发,前后酝酿了半年时间,我终于写完了这篇文章。
身穿樱色小袿的年轻侍女,一边精心料理着盆中名贵的白色香花,一边忍不住和隔壁的同伴窃窃私语道。
“哎呀,女子的长发本就容易蓄积灵力,再长出角来,得变成多可怕的样子……”
几个女孩掩嘴笑成一团,其中一个大点的赶紧警惕地“嘘!”制止了她们,一时间唯闻衣料的窸窸窣窣声。
过一会儿,有人打破了沉默。
“说起来,源氏公子是有多久没来六条了?”
“你还不知道吗?他看上了民居一带名叫夕颜的小家碧玉,据说出身寒微,但惹人怜爱,年纪又很轻。”
“……那御息所大人,肯定十分难过了……”
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凄清的银色月光照进帷屏,水一般流淌在六条妃子几乎委地的长发上,她却仿佛有火焰在胸口灼烧。
望向铜镜中的自己,往日姣好的面容因怨恨而扭曲,喉头哽住,眼眶发红。不,不能落泪,这薄情寡义的男人,竟然为他如此痛苦。以为他一往情深,原来不过逢场作戏,到底他是以风流著称朝野的光君,而自己是年长他八岁的东宫遗孀,本就不该有交集,如此痴心企盼,岂非自找没趣吗?也曾拒绝过几次,却依然无法抵抗长久以来心中的寂寞,满怀对恋情的向往,委身于此人……那些炙热的诗句,枕畔的温存软语,都是假的吗?
就连她心爱的异国奇花,也是他千辛万苦寻来。那白皙丰腴的花瓣,犹如她美好的肌肤,浓甜幽沉的花香,伴着两人相拥入眠,午夜梦回时它正值盛放,因此叫“晚香玉”。
如今已不是晚香玉的时节了,陋巷中的夕颜花却开得娇艳。
恨。
恨极了。恨不得铲平整个平安京的夕颜,这卑微的薄命花朵暮生朝死,徒有其表,怎及晚香玉出身高贵,又芬芳袭人。它幽雅的花香,像柔腻的厚缎,又像敷面的香粉,肉质花瓣饱满如凝脂,仿佛带着湿润温暖的体温般惑人;爽辣的绿意,为它增添了几分凛然的骄矜,辛凉的药气,似乎暗含杀机。
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晚香玉,可以通过两种不同的方式取得调香原料,如以蒸馏法提取将得到精油(essential oil),由于其中含有酒精不可溶的物质和萜类,因此气味略带腐败,也更尖锐。若以二氧化碳超临界萃取,或者从浸膏中提取,将得到更接近天然花朵气味的净油(absolute)。晚香玉净油产量极低,是最昂贵的天然香料之一。
由于它含有不少苯甲酸甲酯和水杨酸甲酯等成分,因此闻起来往往还带有风油精一般的冷冽辛辣,将这一特点发扬光大的香水,便是出自Christopher Sheldrake之手的Serge Lxtens Tubereuse Criminelle,芦x氏罪恶晚香玉。
前调扑鼻而来强烈的清凉感与植物青臭,公丁香为之增添了肃杀,犹如刀锋般迫人,直到它逐渐被体温抚平,橡胶感和腐肉气息的晚香玉伴随着大花茉莉的吲哚缓缓绽放开来。此处的花香未经太多修饰,又摒弃了厚实的奶味,显得蓬勃而炽烈。
它是一簇只开在黑夜里的恶女之花,妩媚而阴狠,缠绵又决绝,美艳却危险,满身罪孽,今生都未曾见到光明。辛香粉质的风信子,延长了花香那长痛不息的生命,仿佛她冰凉手指留下的几缕余温。爱恨也许交织,却泾渭分明,这支香水锋芒毕露,宛若不朽名作《源氏物语》中的六条妃子,爱得痴狂,恨得刻骨,与古希腊悲剧中的美狄亚遥相辉映。
伊恩·布鲁玛在《日本之镜》书中认为,女人一旦揭去母性的面具,露出的将是可怖的幽灵,纯洁和污秽可在一个人身上并存,女神伊邪那美正是典型。印度教怛陀罗(Tantric)的神祇也体现了同样的原则:她们可以美女的面目示人,唤起男人的生命力,也可变作戴着死人骸骨项圈的恶女。
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下地狱吧!
身披晚香玉芬芳的白衣女子,每逢迷离入梦,总觉与一人纠缠不休,长发化作嗜血的蛛网,额前也长出尖锐的犄角,凶狠暴戾。接近不了他,有神佛保护,那么他的女人,都得死……夕颜被一瞬间夺去了性命,葵上则是分娩时辗转痛苦,六条妃子忧郁成结,生魂出窍,成为游荡的怨灵般若。
平生才名负尽,有情之人从来最伤心。
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“恋人之中,六条妃子总第一个令他怀念。”
“想她才情绝世,品貌非凡。”
“此人本来可爱,我不该为那生灵祟人之事怨怪她,如今万念俱灰,归了空门。”
犹记深宫旧事,那人正睡里,飞近蛾绿。
又一年,晚香玉在黑夜中展开它洁白无垢的花瓣。
想佩环、月夜归来,化作此花幽独。
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拍摄笔记&后记:
照片是摄影师暑假时拍的,还为此专门买了晚香玉花,改过一版,用了黑色背景。我另外搭配了两张照片,是Serge Lxtens本人的摄影作品。
其实在《源氏物语》成书的平安时代(794-1192年),晚香玉这种花卉并没有传入东亚,只是出于我个人杜撰而写在一起。它的花型与香气,总令我联想到高贵妩媚、诱惑而危险的美人,和书中描写的六条妃子十分相似。罪恶晚香玉这支香水,其名与气味都很适合她。
日本文化中十分钟情“爱而不得的恶女”形象,如道成寺钟与清姬;也有百鬼夜行的传说,认为万物都可能化灵。他们对女性既迷恋又畏惧,如名为白无垢的新娘装束,头上所戴的帽子名为“角隐”,有说法就是为了遮住女性因为妒忌而产生的犄角。上村松园的画作《焰》描绘六条妃子怨灵,她身穿藤花与蛛网图样的白色和服,有着一头瀑布般长长的秀发,据称长发本身也容易附有灵体。受这些文化背景与怪谈故事的启发,前后酝酿了半年时间,我终于写完了这篇文章。
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