用今天的视角重新审视郑庄公
记得初读《郑伯克段于鄢》一文,还是在初中时代。那时我还小,书中的许多情节没太读懂。只记得老师用“老谋深算”“阴险狡猾”等词语来评价郑庄公,可能那时的“教参书”上就是这么写的。
几十年过去了,今天,我重读《郑伯克段于鄢》,却有不同的理解。
初,郑武公娶于申,曰武姜,生庄公及共叔段。庄公寤生,惊姜氏,故名曰寤生,遂恶之。爱共叔段,欲立之。亟请于武公,公弗许。
及庄公即位,为之请制。公曰:“制,岩邑也,虢叔死焉。佗邑唯命。”请京,使居之,谓之京城大叔。祭仲曰:“都城过百雉,国之害也。先王之制:大都不过参国之一,中五之一,小九之一。今京不度,非制也,君将不堪。”公曰:“姜氏欲之,焉辟害?”对曰:“姜氏何厌之有!不如早为之所,无使滋蔓,蔓难图也。蔓草犹不可除,况君之宠弟乎!”公曰:“多行不义,必自毙,子姑待之。”
既而大叔命西鄙北鄙贰于己。公子吕曰:“国不堪贰,君将若之何?欲与大叔,臣请事之;若弗与,则请除之。无生民心。”公曰:“无庸,将自及。”大叔又收贰以为己邑,至于廪延。子封曰:“可矣,厚将得众。”公曰:“不义,不暱,厚将崩。”
大叔完聚,缮甲兵,具卒乘,将袭郑。夫人将启之。公闻其期,曰:“可矣!”命子封帅车二百乘以伐京。京叛大叔段,段入于鄢,公伐诸鄢。五月辛丑,大叔出奔共。
遂寘姜氏于城颍,而誓之曰:“不及黄泉,无相见也。”既而悔之。
颍考叔为颍谷封人,闻之,有献于公,公赐之食,食舍肉。公问之,对曰:“小人有母,皆尝小人之食矣,未尝君之羹,请以遗之。”公曰:“尔有母遗,繄我独无!”颍考叔曰:“敢问何谓也?”公语之故,且告之悔。对曰:“君何患焉?若阙地及泉,隧而相见,其谁曰不然?”公从之。公入而赋:“大隧之中,其乐也融融!”姜出而赋:“大隧之外,其乐也泄泄。”遂为母子如初。
对郑庄公此人,两千多年来的评价都不怎么好,有人甚至用“残忍”“狠毒”“恶人”“枭獍”等十分刻薄的词语来评价他。其实,换用今天的视角重新审视,这是有失公允的。
要知道,郑武公死的时候,寤生的实足年龄只有13周岁,“老谋深算”“阴险狡猾”等词语加在14岁做国君的孩子身上,真是从何说起。当11岁的段在母亲精心策划下洋洋得意地当上了“京城太叔”时,面对辅政大臣的谏阻,郑庄公用“姜氏欲之,焉辟害”,道出心中的无奈——他多像一个受了委屈的孩子!反正我绝对没看出其中有反正我绝对没看出其中有什么用心险恶、欲擒故纵之计在。
以后,兄弟俩都长大成人了。太叔段在母亲的一贯纵容和不断授意下野心毕露,得寸进尺,步步进逼,夺位篡国对他来说已进入倒计时,庄公在生母和亲弟的双重压力下面临着生死存亡的严酷威胁。在这种处境下要去对骄肆嚣张、以兄为敌的太叔段行“父兄之教”,不是太难为哥哥了吗?对弟弟讲“不义、不眤、厚将崩”的道理,他能接受吗?限制弟弟的越轨行为,他会服从吗?更难应付的是来自武姜的牵制掣肘,不顺母心、不从母意,可都是不孝之罪。庄公只能隐忍退让。到退无可退、忍无可忍时,被逼无奈,才后发制人。在势不两立的斗争中,太叔段因失败而逃往国外。有古书把“克段”的“克”理解为杀,可能是传闻有异,并不正确。庄公在十年以后还深表遗憾地说:“寡人有弟,不能和协,而使糊口于四方。”他的自责是发自内心的。姜氏想要里应外合除掉庄公,对这个降生时给自己带来危险苦痛的儿子没有半点慈母的爱心,庄公一时气忿,说了绝情的话,人还能没有一点脾气吗?但他事后冷静下来能“悔之”,终于“为母子如初”。当然,隧中相见,在“其乐融融”的表象下面,恐怕不免会有丝丝尴尬袭上心头;“为母子如初”,恐怕也很难让苦涩和芥蒂消失得干干净净。受过伤的感情,比肢体更难康复,需要双方长时间合力修补,才能回归母慈子孝的天性。
郑庄公显然不是圣人,也着实比不上太伯、仲雍、伯夷、叔齐那些不以国事为重、任意甩手让国的所谓贤人。但事实也说明他绝不是恶人。他性格上的缺陷也有一点:阴而不险,狠而不毒,仅此而已。不过话说回来,即使庄公心甘情愿地让位给太叔段——这个在偏心母亲溺爱下长大,自小娇宠惯坏了的孩子,其治理京邑关键时刻人们尚且背叛他,要他治理整个国家,能服众安民吗?庄公用“多行不义,必自毙”来评价他,确有灼见,算得上千古名言!
记得初读《郑伯克段于鄢》一文,还是在初中时代。那时我还小,书中的许多情节没太读懂。只记得老师用“老谋深算”“阴险狡猾”等词语来评价郑庄公,可能那时的“教参书”上就是这么写的。
几十年过去了,今天,我重读《郑伯克段于鄢》,却有不同的理解。
初,郑武公娶于申,曰武姜,生庄公及共叔段。庄公寤生,惊姜氏,故名曰寤生,遂恶之。爱共叔段,欲立之。亟请于武公,公弗许。
及庄公即位,为之请制。公曰:“制,岩邑也,虢叔死焉。佗邑唯命。”请京,使居之,谓之京城大叔。祭仲曰:“都城过百雉,国之害也。先王之制:大都不过参国之一,中五之一,小九之一。今京不度,非制也,君将不堪。”公曰:“姜氏欲之,焉辟害?”对曰:“姜氏何厌之有!不如早为之所,无使滋蔓,蔓难图也。蔓草犹不可除,况君之宠弟乎!”公曰:“多行不义,必自毙,子姑待之。”
既而大叔命西鄙北鄙贰于己。公子吕曰:“国不堪贰,君将若之何?欲与大叔,臣请事之;若弗与,则请除之。无生民心。”公曰:“无庸,将自及。”大叔又收贰以为己邑,至于廪延。子封曰:“可矣,厚将得众。”公曰:“不义,不暱,厚将崩。”
大叔完聚,缮甲兵,具卒乘,将袭郑。夫人将启之。公闻其期,曰:“可矣!”命子封帅车二百乘以伐京。京叛大叔段,段入于鄢,公伐诸鄢。五月辛丑,大叔出奔共。
遂寘姜氏于城颍,而誓之曰:“不及黄泉,无相见也。”既而悔之。
颍考叔为颍谷封人,闻之,有献于公,公赐之食,食舍肉。公问之,对曰:“小人有母,皆尝小人之食矣,未尝君之羹,请以遗之。”公曰:“尔有母遗,繄我独无!”颍考叔曰:“敢问何谓也?”公语之故,且告之悔。对曰:“君何患焉?若阙地及泉,隧而相见,其谁曰不然?”公从之。公入而赋:“大隧之中,其乐也融融!”姜出而赋:“大隧之外,其乐也泄泄。”遂为母子如初。
对郑庄公此人,两千多年来的评价都不怎么好,有人甚至用“残忍”“狠毒”“恶人”“枭獍”等十分刻薄的词语来评价他。其实,换用今天的视角重新审视,这是有失公允的。
要知道,郑武公死的时候,寤生的实足年龄只有13周岁,“老谋深算”“阴险狡猾”等词语加在14岁做国君的孩子身上,真是从何说起。当11岁的段在母亲精心策划下洋洋得意地当上了“京城太叔”时,面对辅政大臣的谏阻,郑庄公用“姜氏欲之,焉辟害”,道出心中的无奈——他多像一个受了委屈的孩子!反正我绝对没看出其中有反正我绝对没看出其中有什么用心险恶、欲擒故纵之计在。
以后,兄弟俩都长大成人了。太叔段在母亲的一贯纵容和不断授意下野心毕露,得寸进尺,步步进逼,夺位篡国对他来说已进入倒计时,庄公在生母和亲弟的双重压力下面临着生死存亡的严酷威胁。在这种处境下要去对骄肆嚣张、以兄为敌的太叔段行“父兄之教”,不是太难为哥哥了吗?对弟弟讲“不义、不眤、厚将崩”的道理,他能接受吗?限制弟弟的越轨行为,他会服从吗?更难应付的是来自武姜的牵制掣肘,不顺母心、不从母意,可都是不孝之罪。庄公只能隐忍退让。到退无可退、忍无可忍时,被逼无奈,才后发制人。在势不两立的斗争中,太叔段因失败而逃往国外。有古书把“克段”的“克”理解为杀,可能是传闻有异,并不正确。庄公在十年以后还深表遗憾地说:“寡人有弟,不能和协,而使糊口于四方。”他的自责是发自内心的。姜氏想要里应外合除掉庄公,对这个降生时给自己带来危险苦痛的儿子没有半点慈母的爱心,庄公一时气忿,说了绝情的话,人还能没有一点脾气吗?但他事后冷静下来能“悔之”,终于“为母子如初”。当然,隧中相见,在“其乐融融”的表象下面,恐怕不免会有丝丝尴尬袭上心头;“为母子如初”,恐怕也很难让苦涩和芥蒂消失得干干净净。受过伤的感情,比肢体更难康复,需要双方长时间合力修补,才能回归母慈子孝的天性。
郑庄公显然不是圣人,也着实比不上太伯、仲雍、伯夷、叔齐那些不以国事为重、任意甩手让国的所谓贤人。但事实也说明他绝不是恶人。他性格上的缺陷也有一点:阴而不险,狠而不毒,仅此而已。不过话说回来,即使庄公心甘情愿地让位给太叔段——这个在偏心母亲溺爱下长大,自小娇宠惯坏了的孩子,其治理京邑关键时刻人们尚且背叛他,要他治理整个国家,能服众安民吗?庄公用“多行不义,必自毙”来评价他,确有灼见,算得上千古名言!
又到周五晚上番茄田时间,吃完饭我地就和婆婆赶去课室啦,出发前猪仔话:公公又去哦!公公居然洗完碗就自己走路出来围观猪仔上课。快到下课时间仲早早在课室门口等着。猪仔见到公公婆婆来看他上课超级开心。(已经想象到,到时猪仔读幼儿园,公公会在围栏外面偷看的情景了。)今晚峰峰来试课,猪仔也超级兴奋,听说这是疯狂的一节课[允悲][二哈]辛苦老师辛苦忠哥了。最后的作品很漂亮,我超级喜欢,想要裱起来才行[爱你][赞]
少女歌劇
去年とは違うバレンタインデー
双葉
ほら、帰るぞ。香子。
香子
帰りまへん。
双葉
はぁ!? 何怒ってんだよ。
香子
今年はチョコ八つ橋が欲しいって言うたのに……。
結局、なーんもくれへんかった! この不精もん、薄情もん―
双葉
はいよ、これ。
香子
裏切りもん―へ?
双葉
リクエスト通り、ちゃんと作ったぞ。チョコ八つ橋。
香子
あ……えー……。 な、なんでなんよ。
双葉 は?
香子
作ってくれたんなら、なんで朝いちでくれへんかったんよ。
双葉
朝いちで渡したら、昼休みには全部食べきるからだ!
それに、学校でチョコを渡すのは禁止って、先生に言われたろ!
香子
そ、そういえば……。
双葉
ほら、とっとと帰るぞ。八つ橋には、やっぱ美味しいお茶がないとな。
たまには香子がたててくれよ。 チョコ八つ橋の感想、聞かせてほしいしな。
香子
ま、まあ……そこまで言うなら、お茶ぐらい、たまには……まぁ。
双葉
じゃ、帰るぞ。
香子
へえへぇ……。……おおきに、双葉はん。
カフェ
華恋
ねぇねぇ、香子ちゃん。
京都だと、おもてなしの時にお茶漬け出すって本当?
香子
……ぶぶ漬けのことどすか?
よぉご存知どすなぁ、華恋はん。
京の人間が出すぶぶ漬けはおもてなしの心そのもの。
やから遠慮せんと全部いただくのが礼儀。
よおく覚えとくように、華恋はん♪
……ふぎゃ!?
双葉
な~にが「よおく覚えとくように」だ!
嘘教えるんじゃないっての。
香子
いたいいたいいたいいたい。
華恋
ええっ!? 今の嘘だったの!?
双葉
京都でぶぶ漬け出されるってのは、
「とっとと帰れ」ってことなんだよ。
香子
も~、なんでばらしてまうんよぉ。
つまらへんわぁ。
華恋
へえ~、そうだったんだ~。
……ぶぶ漬け、食べてみたかったんだけどなぁ。
香子
そんなに言うんやったら、
大盛りのぶぶ漬け、お出ししましょか?
華恋
ほんとに? やった、楽しみ♪
双葉
さっきの説明、聞いてたか……?
ショッピングモール
香子
双葉はんのおみやどないしよ。
せっかくのお休みやのに、自主練頑張ってはるし
お腹膨れる、おまんじゅうでも買うていきますか。
人より頑張らんとあかん子は大変どすなぁ~。
時間もまだ早いことやし、
帰ったら、双葉はんの稽古に付きおうてやりまひょか。
ショピンぐモール
香子
そっちの落雁が干菓子。
こっちの練り切りとか雪平とかが生菓子どす。
クロディーヌ
ふぅん……和菓子って、本当に色々あるのね。
香子
そらもう、日本の伝統文化やさかい。
クロディーヌ:
じゃあ、やっぱりお抹茶が合うの?
香子
もちろん。
茶の席で香り立つ抹茶と合わせたら、そらもう……。
……とはいえ、好みは人それぞれ。
自分の好きなもんと合わせても、和菓子は怒りまへんえ。
双葉はんなんて「やっぱぎゅうひに一番合うのは牛乳だよなぁ!」
……て、ゆうてはりましたから。
クロディーヌ
……なんか香子、ちょっと怒ってる気がするけど。
でも、いいこと聞いちゃったわ。
こっちの真っ白いのなんて、
濃いめのセイロンティーとあわせたら、
色合いもとっても綺麗だと思うもの。
香子
白きんとんの練り切りとセイロンティーねぇ……どないやろなぁ。
微妙な気もしますけど。
クロディーヌ:
そんなの、やってみなくちゃわからないじゃないの。
香子
ほな、色々試してみたらよろしおす。
お餅に、羊羹、ぎゅうひに、つやぶくさ……。
クロディーヌ:
望む所よ!
じゃあここにある和菓子、全部一種類ずつ……!
……って、香子
いろんな和菓子が食べたいだけなんじゃないでしょうね。
香子
……ばれてもた。
喉からからや~! 飲み物持ってきてくれます~?
台本はちゃぁんと覚えとります……♪
うちが主役……。この緊張感、心地ええわ……♪
キラキラ~っとした太陽軍の衣裳もええね。
ほんまや、同じもんを感じますなぁ……ふふっ。
双葉はんがおらんでも、しっかりやれてますやろ?
京都からお菓子が届きましてん。
一緒に食べはります?
ネギはどうしても好きになれまへん……
かわりに食べてくれます?
うちの舞を見れるんや、
あんさんも幸せものですえ?
上方芸能のことやたら、教えてあげますぇ。
お稽古事、ちゃんとやってますえ?
うちの短所? せやなぁ、可愛いすぎるとこかなぁ~。
元気な子が多いさかい、怪我せんか心配なるわぁ。
次の舞台はうちが主役で決まりやね。ふふふ……♪
勝利はうちの手に~♪
こら筋金入り……。
うちには真似できまへんな。
おきばりやす。
黒獅子軍のルールを決めようかおもて。何から入れましょ……。
神楽はんが気を抜くとすぐに華恋はんのところに……!
さぁ、みんなを引き連れる軍団長のお通りですえ♪
気になる本でもありましたん?
カフェ
香子
なぁ、天堂はん……。
前に言うたこと、覚えてはります?
真矢
どのことでしょう?
香子
うちと、同じもんを感じてた……とかなんとか。
真矢
ええ……覚えていますよ、もちろん。
香子
あれって……今でも感じてはるんのん?
真矢
どうでしょう……。
以前と比べ、花柳さんは随分変わられたように思います。
華やかさの奥に見える厳しさ、そして優しさ……、
石動さんを見つめる視線など……。
香子
それを言うなら、天堂はんの方こそ。
前みたいなつっけんどんやのうて、
なんかこう……はんなりしはったし。
クロはんとも、随分仲良うなったやないの。
真矢
あら、そうですか?
香子
……あれ? なんか、これって……。
真矢
ふふ……やっぱり感じますね、花柳さんと同じものを。
色づくハロウィン街、双葉と共に
香子
黒に紫、橙色……魔女にお化けに南瓜の提灯。
街が華やかに色づいとりますなぁ。
双葉
ああ。大人も子供も、楽しそうでいいよな。
珍しいお菓子が店に並ぶし、駄菓子もらえたりするし、
この雰囲気、昔から好きだったんだよなぁ。
香子
橙色だらけでちょっと目に眩しいけど、
こういう賑やかなんもたまにはよろしおすな。
そらに南瓜うを使ったお菓子もたくさん売ってますし……。
この状況でうちに甘いもの買うてくれへん人には、
天罰が下ってもしゃあないどすなぁ。
双葉
そんな顔してこっち見ても無駄だぞー。
寄り道と無駄遣いは駄目だからな。
買い出しに付いていきたいって行ったの香子なんだから、
大人しく店まで直行!
香子
わ、わかっとりますから手をチョップの形にせんといてや。
双葉はんは乱暴もんやわぁ~。
双葉
ほら、目的地はもう目の前だ。
香子
は~……えらい大仰な飾り付けしたお店どすなぁ。
魔女の家って言われたら、信じてしまいそうやわ。
双葉
ここならなんでも手に入りそうだろ?さ、入るぞ。
香子
ところで、買い出し言うてましたけど……、
うちらは何を買って帰ったらええの?
双葉
ハロウィンパーティの飾り付けに使うもの。
ばななにリストをもらってきたから、ひとつずつ潰していこう。
香子
はんなら、このおっきい南瓜の看板はどうどす?
双葉
それは店の飾りつけだから、非売品。
香子
双葉はん! 南瓜の飴ちゃんやて、珍しいわぁ。
美味しい、おすすめって書いてはりますえ?
双葉
買い物リストにないから却下。
香子
む~。はんなら……あっ。これは? 大きい南瓜の提灯。
値段もついとるし、ちゃんと売りものやね。
変な顔しとるけど、愛嬌があってかわいらしない?
パーティの飾りなら、これが絶対おすすめどす!
双葉
たしかにかわいいけど、ちょっと高すぎるな。
これ買うなら、同じ値段で小さいやつ9個買った方が、
飾りとしては使いやすいんじゃないか?
香子
大は小を兼ねるって言いますやん。
双葉
ま、どのみちリストに載ってないものは買わないんだけどな。
香子
ぶー。
双葉
よし、全部買えたな。帰るぞ、香子。
香子
待って双葉はん。
うち、荷物持ってるんよ? このうちが。
双葉
ん? ああ、香子が持つって言ってくれたときは嬉しかったよ。
香子
これは、双葉はんが持ちきれへん、って言うから、
泣く泣く持ってあげてるだけどすえ?
双葉
ああ、助かったよ。ありがとな。
香子
せやなしに。 なんかご褒美はないん? お礼の言葉もええけど、
労働には対価が支払われるべきや思いまへん?
双葉
あー、そういうことか。
んじゃ、これは今日付き合ってくれたお駄賃。
香子
へぇへぇ、最初からちゃんとくれてれば……。
へ……? これ、さっきの南瓜の飴ちゃん。なんで、これが?
双葉
香子が欲しそうだったから、お使いとは別に、こっそり買っといたんだ。
ハロウィンのお菓子の前払いだな。
香子
うちの知らんあいだに……。 ……ま、まあ、くれるん言うんやったら……、
もろといたっても……。
双葉
……やっぱ、やーめた。
香子
ふぇっ!?
双葉
ご褒美ってんなら、ちゃんと仕事をやり終えた奴にあげるのが筋だよな。
じゃ、その荷物、ちゃんと寮まで頼んだぜ?
香子
ひ、人質を取るなんて、
このろくでなし、人でなし、甲斐性無し~~~~!
双葉
うわー、ヒドい言われよう。
そこまで言うなら、あたしが食っちゃおっかな~。
香子
ぐぬぬ……。
ほら! はよ帰りますえ、双葉はん!
双葉
だな、みんなも待ってるだろうし。
去年とは違うバレンタインデー
双葉
ほら、帰るぞ。香子。
香子
帰りまへん。
双葉
はぁ!? 何怒ってんだよ。
香子
今年はチョコ八つ橋が欲しいって言うたのに……。
結局、なーんもくれへんかった! この不精もん、薄情もん―
双葉
はいよ、これ。
香子
裏切りもん―へ?
双葉
リクエスト通り、ちゃんと作ったぞ。チョコ八つ橋。
香子
あ……えー……。 な、なんでなんよ。
双葉 は?
香子
作ってくれたんなら、なんで朝いちでくれへんかったんよ。
双葉
朝いちで渡したら、昼休みには全部食べきるからだ!
それに、学校でチョコを渡すのは禁止って、先生に言われたろ!
香子
そ、そういえば……。
双葉
ほら、とっとと帰るぞ。八つ橋には、やっぱ美味しいお茶がないとな。
たまには香子がたててくれよ。 チョコ八つ橋の感想、聞かせてほしいしな。
香子
ま、まあ……そこまで言うなら、お茶ぐらい、たまには……まぁ。
双葉
じゃ、帰るぞ。
香子
へえへぇ……。……おおきに、双葉はん。
カフェ
華恋
ねぇねぇ、香子ちゃん。
京都だと、おもてなしの時にお茶漬け出すって本当?
香子
……ぶぶ漬けのことどすか?
よぉご存知どすなぁ、華恋はん。
京の人間が出すぶぶ漬けはおもてなしの心そのもの。
やから遠慮せんと全部いただくのが礼儀。
よおく覚えとくように、華恋はん♪
……ふぎゃ!?
双葉
な~にが「よおく覚えとくように」だ!
嘘教えるんじゃないっての。
香子
いたいいたいいたいいたい。
華恋
ええっ!? 今の嘘だったの!?
双葉
京都でぶぶ漬け出されるってのは、
「とっとと帰れ」ってことなんだよ。
香子
も~、なんでばらしてまうんよぉ。
つまらへんわぁ。
華恋
へえ~、そうだったんだ~。
……ぶぶ漬け、食べてみたかったんだけどなぁ。
香子
そんなに言うんやったら、
大盛りのぶぶ漬け、お出ししましょか?
華恋
ほんとに? やった、楽しみ♪
双葉
さっきの説明、聞いてたか……?
ショッピングモール
香子
双葉はんのおみやどないしよ。
せっかくのお休みやのに、自主練頑張ってはるし
お腹膨れる、おまんじゅうでも買うていきますか。
人より頑張らんとあかん子は大変どすなぁ~。
時間もまだ早いことやし、
帰ったら、双葉はんの稽古に付きおうてやりまひょか。
ショピンぐモール
香子
そっちの落雁が干菓子。
こっちの練り切りとか雪平とかが生菓子どす。
クロディーヌ
ふぅん……和菓子って、本当に色々あるのね。
香子
そらもう、日本の伝統文化やさかい。
クロディーヌ:
じゃあ、やっぱりお抹茶が合うの?
香子
もちろん。
茶の席で香り立つ抹茶と合わせたら、そらもう……。
……とはいえ、好みは人それぞれ。
自分の好きなもんと合わせても、和菓子は怒りまへんえ。
双葉はんなんて「やっぱぎゅうひに一番合うのは牛乳だよなぁ!」
……て、ゆうてはりましたから。
クロディーヌ
……なんか香子、ちょっと怒ってる気がするけど。
でも、いいこと聞いちゃったわ。
こっちの真っ白いのなんて、
濃いめのセイロンティーとあわせたら、
色合いもとっても綺麗だと思うもの。
香子
白きんとんの練り切りとセイロンティーねぇ……どないやろなぁ。
微妙な気もしますけど。
クロディーヌ:
そんなの、やってみなくちゃわからないじゃないの。
香子
ほな、色々試してみたらよろしおす。
お餅に、羊羹、ぎゅうひに、つやぶくさ……。
クロディーヌ:
望む所よ!
じゃあここにある和菓子、全部一種類ずつ……!
……って、香子
いろんな和菓子が食べたいだけなんじゃないでしょうね。
香子
……ばれてもた。
喉からからや~! 飲み物持ってきてくれます~?
台本はちゃぁんと覚えとります……♪
うちが主役……。この緊張感、心地ええわ……♪
キラキラ~っとした太陽軍の衣裳もええね。
ほんまや、同じもんを感じますなぁ……ふふっ。
双葉はんがおらんでも、しっかりやれてますやろ?
京都からお菓子が届きましてん。
一緒に食べはります?
ネギはどうしても好きになれまへん……
かわりに食べてくれます?
うちの舞を見れるんや、
あんさんも幸せものですえ?
上方芸能のことやたら、教えてあげますぇ。
お稽古事、ちゃんとやってますえ?
うちの短所? せやなぁ、可愛いすぎるとこかなぁ~。
元気な子が多いさかい、怪我せんか心配なるわぁ。
次の舞台はうちが主役で決まりやね。ふふふ……♪
勝利はうちの手に~♪
こら筋金入り……。
うちには真似できまへんな。
おきばりやす。
黒獅子軍のルールを決めようかおもて。何から入れましょ……。
神楽はんが気を抜くとすぐに華恋はんのところに……!
さぁ、みんなを引き連れる軍団長のお通りですえ♪
気になる本でもありましたん?
カフェ
香子
なぁ、天堂はん……。
前に言うたこと、覚えてはります?
真矢
どのことでしょう?
香子
うちと、同じもんを感じてた……とかなんとか。
真矢
ええ……覚えていますよ、もちろん。
香子
あれって……今でも感じてはるんのん?
真矢
どうでしょう……。
以前と比べ、花柳さんは随分変わられたように思います。
華やかさの奥に見える厳しさ、そして優しさ……、
石動さんを見つめる視線など……。
香子
それを言うなら、天堂はんの方こそ。
前みたいなつっけんどんやのうて、
なんかこう……はんなりしはったし。
クロはんとも、随分仲良うなったやないの。
真矢
あら、そうですか?
香子
……あれ? なんか、これって……。
真矢
ふふ……やっぱり感じますね、花柳さんと同じものを。
色づくハロウィン街、双葉と共に
香子
黒に紫、橙色……魔女にお化けに南瓜の提灯。
街が華やかに色づいとりますなぁ。
双葉
ああ。大人も子供も、楽しそうでいいよな。
珍しいお菓子が店に並ぶし、駄菓子もらえたりするし、
この雰囲気、昔から好きだったんだよなぁ。
香子
橙色だらけでちょっと目に眩しいけど、
こういう賑やかなんもたまにはよろしおすな。
そらに南瓜うを使ったお菓子もたくさん売ってますし……。
この状況でうちに甘いもの買うてくれへん人には、
天罰が下ってもしゃあないどすなぁ。
双葉
そんな顔してこっち見ても無駄だぞー。
寄り道と無駄遣いは駄目だからな。
買い出しに付いていきたいって行ったの香子なんだから、
大人しく店まで直行!
香子
わ、わかっとりますから手をチョップの形にせんといてや。
双葉はんは乱暴もんやわぁ~。
双葉
ほら、目的地はもう目の前だ。
香子
は~……えらい大仰な飾り付けしたお店どすなぁ。
魔女の家って言われたら、信じてしまいそうやわ。
双葉
ここならなんでも手に入りそうだろ?さ、入るぞ。
香子
ところで、買い出し言うてましたけど……、
うちらは何を買って帰ったらええの?
双葉
ハロウィンパーティの飾り付けに使うもの。
ばななにリストをもらってきたから、ひとつずつ潰していこう。
香子
はんなら、このおっきい南瓜の看板はどうどす?
双葉
それは店の飾りつけだから、非売品。
香子
双葉はん! 南瓜の飴ちゃんやて、珍しいわぁ。
美味しい、おすすめって書いてはりますえ?
双葉
買い物リストにないから却下。
香子
む~。はんなら……あっ。これは? 大きい南瓜の提灯。
値段もついとるし、ちゃんと売りものやね。
変な顔しとるけど、愛嬌があってかわいらしない?
パーティの飾りなら、これが絶対おすすめどす!
双葉
たしかにかわいいけど、ちょっと高すぎるな。
これ買うなら、同じ値段で小さいやつ9個買った方が、
飾りとしては使いやすいんじゃないか?
香子
大は小を兼ねるって言いますやん。
双葉
ま、どのみちリストに載ってないものは買わないんだけどな。
香子
ぶー。
双葉
よし、全部買えたな。帰るぞ、香子。
香子
待って双葉はん。
うち、荷物持ってるんよ? このうちが。
双葉
ん? ああ、香子が持つって言ってくれたときは嬉しかったよ。
香子
これは、双葉はんが持ちきれへん、って言うから、
泣く泣く持ってあげてるだけどすえ?
双葉
ああ、助かったよ。ありがとな。
香子
せやなしに。 なんかご褒美はないん? お礼の言葉もええけど、
労働には対価が支払われるべきや思いまへん?
双葉
あー、そういうことか。
んじゃ、これは今日付き合ってくれたお駄賃。
香子
へぇへぇ、最初からちゃんとくれてれば……。
へ……? これ、さっきの南瓜の飴ちゃん。なんで、これが?
双葉
香子が欲しそうだったから、お使いとは別に、こっそり買っといたんだ。
ハロウィンのお菓子の前払いだな。
香子
うちの知らんあいだに……。 ……ま、まあ、くれるん言うんやったら……、
もろといたっても……。
双葉
……やっぱ、やーめた。
香子
ふぇっ!?
双葉
ご褒美ってんなら、ちゃんと仕事をやり終えた奴にあげるのが筋だよな。
じゃ、その荷物、ちゃんと寮まで頼んだぜ?
香子
ひ、人質を取るなんて、
このろくでなし、人でなし、甲斐性無し~~~~!
双葉
うわー、ヒドい言われよう。
そこまで言うなら、あたしが食っちゃおっかな~。
香子
ぐぬぬ……。
ほら! はよ帰りますえ、双葉はん!
双葉
だな、みんなも待ってるだろうし。
✋热门推荐