【わたし達はおとな】
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
心斋说:胸中小不平,可以酒消之;世间大不平,非剑不能消也!
这个剑就是“法”字。繁体字的“法”字写作“灋”。东汉·许慎《说文》写道:“灋,刑也。平之如水。从水,廌所以触不直者去之,从去,会意。”这个字右侧的“廌(zhì)”指的是一种神兽,叫做“獬豸(xiè zhì)”,又称任法兽,古代传说中的神兽,相传形似羊,黑毛,四足,头上有独角,在人们有争执的时候,它会明辨是非,守卫公平正义,用自己的触角去顶撞坏人,令犯法者不寒而栗。
这个剑就是“法”字。繁体字的“法”字写作“灋”。东汉·许慎《说文》写道:“灋,刑也。平之如水。从水,廌所以触不直者去之,从去,会意。”这个字右侧的“廌(zhì)”指的是一种神兽,叫做“獬豸(xiè zhì)”,又称任法兽,古代传说中的神兽,相传形似羊,黑毛,四足,头上有独角,在人们有争执的时候,它会明辨是非,守卫公平正义,用自己的触角去顶撞坏人,令犯法者不寒而栗。
#青海# 【零售额2.85亿元!青字号触“网”营销收获不小】“滴滴滴……”伴随着清脆的提示声,打印机不间断地“吐”着单子,不多会儿便出来长长一串。打单员秦泽勇麻利地撕下不干胶底纸,将快递单依次放在配货桌上,等待打包员将新鲜虫草打包后,发往全国各地。
空间上的“万水千山”正在变为网络里的“近在咫尺”,蓬勃发展的电商让青海农产品走向更广阔的天地。据统计,1月至4月,全省实现农产品网络零售额2.85亿元,同比增长48.4%,占实物商品网络零售额的55.9%。
青海特色农产品触“网”营销
5月31日,西宁康美中药城内,来来往往的车辆穿梭在各个特产店铺之间的巷道里,时不时有人从店铺出来搬运货物。
这几天,秦海彬马不停蹄地对接客户、处理顾客的订单,从早忙到晚。秦海彬是一家销售青海特产的电商公司负责人,2012年开始涉足电商,在传统电商平台上开设网店。2018年11月看到社交电商的发展趋势后,秦海彬招聘了网络直播专业人员,购买了专业设备,组建了一支视频制作和直播团队。
从最初的传统电商到现在与社交电商融合发展的新模式,秦海彬享受到了电商发展的红利,他的公司专注于虫草线上线下批发零售,连续8年稳居天猫虫草销售量排行榜第一,抖音店铺5月销售额比上月增长17.75%。
涉足电商10年来,秦海彬在多个电商平台上的店铺粉丝已累积到几十万人,“得益于‘互联网+’的黏结作用,电商平台已经不仅仅是卖货渠道,更是成为了能够帮助电商企业快速成长的平台。”秦海彬说。
在秦海彬看来,电商平台就是一部“产业路由器”,一端连接消费者需求,一端连接电商企业,企业要想在电商的大潮中有立足之地,不仅需要精准引流,定位客户群体,还要有一个长远的规划目标,更重要的是做好品控,提升产品质量打造品牌。
和秦海彬一样,赵志祥也是一家电商企业的负责人,借着网络市场的东风,他店铺的“明星”产品祁连牦牛奶,不到一年时间在抖音平台上累计销售量就达2158件。
“2021年8月,我们在抖音上注册了店铺,开始向社交电商进军,在此期间,我们根据产品的特点做了几条短视频,效果都很不错。”赵志祥说,如今,抖音、快手等短视频平台快速崛起,凭借原创内容丰富、视频制作简单、信息传播广泛等优势,迅速吸引海量用户,传统电商与短视频电商融合发展实属必然。
赵志祥认为,破解电商“密码”,实现农产品“引流上线”,产品的品质才是核心竞争力,而提高产品供应链效率是基础。他将继续深耕公司现有的单品,打造“产地仓+供应链+物流”,解决县域产品标准化的问题,助力农产品上行。
网络连着大市场,曾经“养在深闺人未识”的青海土特产,如今可以在网上“一键下单”。依托“互联网+”,电商企业让青海“名”“优”“土”“特”“新”产品搭乘电商快车,走俏青海省外市场。据统计,1月至4月,全省实现农产品网络零售额2.85亿元,同比增长48.4%,占实物商品网络零售额的55.9%。直播带货让我省奶制品、枸杞、牛羊肉、蜂产品等更多特色农产品触“网”营销。
1034家电商助推“青”字号走向全国
电商蓬勃发展带来广阔新市场,反过来也倒逼农特产品电商练好内功,提升核心竞争力。
青海农林牧商品交易中心,一块大屏幕上实时显示着西部优选青海特产店的访客人数、支付订单数等信息。不仅如此,消费者浏览最多的前十名商品信息以及交易前五名的商品名称等数据也清晰可见。
“西部优选定位于西部农副产品电商平台,入驻企业有两千余家,涵盖了青海大大小小的企业、合作社的青海特色产品,产品有牛羊肉、枸杞、文创产品等上百个品类。”青海农林牧商品交易中心董事长兼总经理毛霖说,西部优选平台通过大宗交易为主、C端电商为辅、直播带货为探索的业务模式,将青海的好产品带到全国各地。
“爱查必查”系统的上线则实现了商品的鉴真溯源,消费者购买商品后,扫一扫商品内的标签二维码,就可查看该商品的产地、物流等详细商品信息,补齐了质量安全追溯的短板,助推绿色有机“青字号”特色产品品牌打造走上快车道。
除了平台,商家也在提升竞争力上下功夫。从产品质量到包装设计再到物流运输,每一个环节力求达到最优。打开西部优选电商平台,商品详情页图片详细,包装精美,快递物流更是48小时之内到达,农特产品电商从一个人在家里拉一条线,备台电脑或手机的小打小闹,成长为专业团队运作、全力提升品质打造品牌的主业。
截至5月30日,在线商品交易额首破亿元,平台交易总额为1.86亿元,“点点直采”大宗农产交易总额1.7亿元,绿色农畜产品占比达93.57%,在线成交率98.75%。
“在线交易破亿,一方面说明我省在打造绿色有机农畜产品输出地和建设平台经济、发展数字经济方面取得了一定的成绩,同时也说明我省的电子商务正在朝着高质量方向发展,越来越多的‘青字号’农产品正在通过互联网走向千家万户。”毛霖说,电商行业在不断发展,政府在这方面的支持力度也很大,越来越多企业尝到了电商的甜头。
来自省商务厅的数据显示,今年4月,我省电商企业数量增加37家,全省共有电商企业1034家。直播电商发展活跃,1月至4月,我省直播1.9万场,同比增长100.4%,参与直播的商品网络零售量228.7万件,实现网络零售额1.5亿元,直播带货成为带动创业就业新途径。
36个县级电子商务服务中心助力“青货出青”
电子商务火热发展的进程中,农村电商的巨大潜力正在被释放。放眼全国,“电商小镇”“土特产爆款商品”不断涌现,农村正在打破传统销售方式,拓宽特色产业销路,农民利用“互联网+农产品”走上致富路。
青海的农村同样搭上电子商务的快车,为乡村振兴注入新活力,为创业就业开辟新道路。在“电商+企业+农户”发展模式推动下,青海阿牛哥农牧开发有限公司总经理张学荣在海东市民和回族土族自治县经营的牦牛养殖基地,与不少合作社农户签订了牦牛和牛羊肉收购协议,不仅实现自己创收,还为周边三个村带来了红利。
不仅如此,乘着“大众创业、万众创新”的东风,青海出现了很多回到农牧区、应用电商创业的年轻人和大学生。“藏觅公社”“百里花海”等一批优秀品牌及一批本土电商“带头人”,逐渐形成示范引领的带动效应。他们不仅看中了青海的特色农牧产品,还盯准了“互联网+文化旅游”,让青海展现在更多人眼前,也带着农牧民一起增收。
“青海电商这些年的发展有目共睹,电商企业的规模在不断壮大,业态也呈现多元化趋势,特别是农村电商的发展也取得了积极成效。”青海省国家级电子商务示范基地负责人说,2015年青海全面启动国家级电子商务进农村示范工作以来,为县一级培养了大批电商的市场主体,农村电商的交易额每年增长较大,农村物流和农村“最后一公里”配送也在逐步完善。
据不完全统计,我省已建成36个国家标准的县级电子商务服务中心、296个乡镇级综合服务站、2080个村级服务点,建成县级仓储物流中心32个,以县城为中心,辐射乡镇、村落的三级物流支撑体系初步建成。
今年,我省将持续推进电商进农村项目实施,加快构建以县级物流仓储分拨配送中心为枢纽、乡镇物流中转站为节点、村级物流综合服务站为末端的县乡村三级物流网络,推进农村电商与乡村振兴有效衔接,助力“青货出青”、农牧民创业增收和县乡村经济发展。(西海全媒体记者 范程程)
空间上的“万水千山”正在变为网络里的“近在咫尺”,蓬勃发展的电商让青海农产品走向更广阔的天地。据统计,1月至4月,全省实现农产品网络零售额2.85亿元,同比增长48.4%,占实物商品网络零售额的55.9%。
青海特色农产品触“网”营销
5月31日,西宁康美中药城内,来来往往的车辆穿梭在各个特产店铺之间的巷道里,时不时有人从店铺出来搬运货物。
这几天,秦海彬马不停蹄地对接客户、处理顾客的订单,从早忙到晚。秦海彬是一家销售青海特产的电商公司负责人,2012年开始涉足电商,在传统电商平台上开设网店。2018年11月看到社交电商的发展趋势后,秦海彬招聘了网络直播专业人员,购买了专业设备,组建了一支视频制作和直播团队。
从最初的传统电商到现在与社交电商融合发展的新模式,秦海彬享受到了电商发展的红利,他的公司专注于虫草线上线下批发零售,连续8年稳居天猫虫草销售量排行榜第一,抖音店铺5月销售额比上月增长17.75%。
涉足电商10年来,秦海彬在多个电商平台上的店铺粉丝已累积到几十万人,“得益于‘互联网+’的黏结作用,电商平台已经不仅仅是卖货渠道,更是成为了能够帮助电商企业快速成长的平台。”秦海彬说。
在秦海彬看来,电商平台就是一部“产业路由器”,一端连接消费者需求,一端连接电商企业,企业要想在电商的大潮中有立足之地,不仅需要精准引流,定位客户群体,还要有一个长远的规划目标,更重要的是做好品控,提升产品质量打造品牌。
和秦海彬一样,赵志祥也是一家电商企业的负责人,借着网络市场的东风,他店铺的“明星”产品祁连牦牛奶,不到一年时间在抖音平台上累计销售量就达2158件。
“2021年8月,我们在抖音上注册了店铺,开始向社交电商进军,在此期间,我们根据产品的特点做了几条短视频,效果都很不错。”赵志祥说,如今,抖音、快手等短视频平台快速崛起,凭借原创内容丰富、视频制作简单、信息传播广泛等优势,迅速吸引海量用户,传统电商与短视频电商融合发展实属必然。
赵志祥认为,破解电商“密码”,实现农产品“引流上线”,产品的品质才是核心竞争力,而提高产品供应链效率是基础。他将继续深耕公司现有的单品,打造“产地仓+供应链+物流”,解决县域产品标准化的问题,助力农产品上行。
网络连着大市场,曾经“养在深闺人未识”的青海土特产,如今可以在网上“一键下单”。依托“互联网+”,电商企业让青海“名”“优”“土”“特”“新”产品搭乘电商快车,走俏青海省外市场。据统计,1月至4月,全省实现农产品网络零售额2.85亿元,同比增长48.4%,占实物商品网络零售额的55.9%。直播带货让我省奶制品、枸杞、牛羊肉、蜂产品等更多特色农产品触“网”营销。
1034家电商助推“青”字号走向全国
电商蓬勃发展带来广阔新市场,反过来也倒逼农特产品电商练好内功,提升核心竞争力。
青海农林牧商品交易中心,一块大屏幕上实时显示着西部优选青海特产店的访客人数、支付订单数等信息。不仅如此,消费者浏览最多的前十名商品信息以及交易前五名的商品名称等数据也清晰可见。
“西部优选定位于西部农副产品电商平台,入驻企业有两千余家,涵盖了青海大大小小的企业、合作社的青海特色产品,产品有牛羊肉、枸杞、文创产品等上百个品类。”青海农林牧商品交易中心董事长兼总经理毛霖说,西部优选平台通过大宗交易为主、C端电商为辅、直播带货为探索的业务模式,将青海的好产品带到全国各地。
“爱查必查”系统的上线则实现了商品的鉴真溯源,消费者购买商品后,扫一扫商品内的标签二维码,就可查看该商品的产地、物流等详细商品信息,补齐了质量安全追溯的短板,助推绿色有机“青字号”特色产品品牌打造走上快车道。
除了平台,商家也在提升竞争力上下功夫。从产品质量到包装设计再到物流运输,每一个环节力求达到最优。打开西部优选电商平台,商品详情页图片详细,包装精美,快递物流更是48小时之内到达,农特产品电商从一个人在家里拉一条线,备台电脑或手机的小打小闹,成长为专业团队运作、全力提升品质打造品牌的主业。
截至5月30日,在线商品交易额首破亿元,平台交易总额为1.86亿元,“点点直采”大宗农产交易总额1.7亿元,绿色农畜产品占比达93.57%,在线成交率98.75%。
“在线交易破亿,一方面说明我省在打造绿色有机农畜产品输出地和建设平台经济、发展数字经济方面取得了一定的成绩,同时也说明我省的电子商务正在朝着高质量方向发展,越来越多的‘青字号’农产品正在通过互联网走向千家万户。”毛霖说,电商行业在不断发展,政府在这方面的支持力度也很大,越来越多企业尝到了电商的甜头。
来自省商务厅的数据显示,今年4月,我省电商企业数量增加37家,全省共有电商企业1034家。直播电商发展活跃,1月至4月,我省直播1.9万场,同比增长100.4%,参与直播的商品网络零售量228.7万件,实现网络零售额1.5亿元,直播带货成为带动创业就业新途径。
36个县级电子商务服务中心助力“青货出青”
电子商务火热发展的进程中,农村电商的巨大潜力正在被释放。放眼全国,“电商小镇”“土特产爆款商品”不断涌现,农村正在打破传统销售方式,拓宽特色产业销路,农民利用“互联网+农产品”走上致富路。
青海的农村同样搭上电子商务的快车,为乡村振兴注入新活力,为创业就业开辟新道路。在“电商+企业+农户”发展模式推动下,青海阿牛哥农牧开发有限公司总经理张学荣在海东市民和回族土族自治县经营的牦牛养殖基地,与不少合作社农户签订了牦牛和牛羊肉收购协议,不仅实现自己创收,还为周边三个村带来了红利。
不仅如此,乘着“大众创业、万众创新”的东风,青海出现了很多回到农牧区、应用电商创业的年轻人和大学生。“藏觅公社”“百里花海”等一批优秀品牌及一批本土电商“带头人”,逐渐形成示范引领的带动效应。他们不仅看中了青海的特色农牧产品,还盯准了“互联网+文化旅游”,让青海展现在更多人眼前,也带着农牧民一起增收。
“青海电商这些年的发展有目共睹,电商企业的规模在不断壮大,业态也呈现多元化趋势,特别是农村电商的发展也取得了积极成效。”青海省国家级电子商务示范基地负责人说,2015年青海全面启动国家级电子商务进农村示范工作以来,为县一级培养了大批电商的市场主体,农村电商的交易额每年增长较大,农村物流和农村“最后一公里”配送也在逐步完善。
据不完全统计,我省已建成36个国家标准的县级电子商务服务中心、296个乡镇级综合服务站、2080个村级服务点,建成县级仓储物流中心32个,以县城为中心,辐射乡镇、村落的三级物流支撑体系初步建成。
今年,我省将持续推进电商进农村项目实施,加快构建以县级物流仓储分拨配送中心为枢纽、乡镇物流中转站为节点、村级物流综合服务站为末端的县乡村三级物流网络,推进农村电商与乡村振兴有效衔接,助力“青货出青”、农牧民创业增收和县乡村经济发展。(西海全媒体记者 范程程)
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