(Y66) 孤独のグルメ作者が辿り着いた『面（ジャケ）食い』という真髄。
飲食店の見た目を見て入店するか否か判断することを、レコードのジャケットから見極め購入する「ジャケ買い」になぞらえる (2021.11.27）by 本がすき。 より抜粋加筆しました。

⑴ 私たちの生活は、何でもあらかじめ知ることに慣れきっている

①来週の天気も、目的地に着く時間も、そして気になるあの店の味も。
ネットを使えば、労せずして知ることが出来てしまう。

「予測すること」は、損を避けることができるし、確かに合理的。

②しかし「孤独のグルメ」の原作者・久住昌之は違う。

口コミサイトなどネット上の前評判に頼ることなく、
己の勘のみを駆使し、作中に登場するような名店を見つけ出してきた。

③『面（ジャケ）食い』（光文社）では、そんな彼と、
6年間以上をかけて見つけた50もの飲食店との出会いが記されている。

久住氏がその勘によっていかに“いい店”を見つけてきたのか、
「リアル孤独のグルメ」とでも呼ぶべきそのストーリーがここにある。

⑵ 「面（ジャケ）食い」の作法　

①本作のタイトルになっている「面（ジャケ）食い」は、
久住氏によって作られた造語。

飲食店の見た目を見て入店するか否か判断することを、
レコードのジャケットから好みの音楽かどうかを見極め購入する、
「ジャケ買い」になぞらえている。

②見たこともない、でも気になるレコードは、ジャケットの裏表を、
穴の開くように見て、『勘』に頼って買うしかない。

失敗は痛い。
真剣勝負。

これを『ジャケ買い』と言っていた。
真剣勝負を続けていると、不思議とジャケ買い勘は鋭くなった。

③飲食店でいうジャケットとは店の見た目、店構えである。

事前調べなし。
ふらふらと歩き、目に留まった店をひたすら観察し、
考えた末“勝負”をかける。

・モダンな外装の小ぎれいな店
・食品サンプルケースにビニールスイカや木製の飛行機が並ぶ店、
・「エレキ300円」という謎メニューが掲げられた店

④様々なジャケットを持った店に時に躊躇しながらも久住氏は、
「よし、勝負だ」と足を踏み入れていく。

「己の足で歩き回って、見つけて、観察して、考えて、勝負する。
それでよかったり、失敗したりの経験を積み重ねるしか、
自分好みの美味しい店を見つける能力は磨かれない」

⑤「面（ジャケ）食い」は、まるでギャンブルのような一発勝負の賭け。

しかしそれでも、「面（ジャケ）食い」をすることでしか得られない、
口コミサイトの星の数では、はかれない魅力を持った店との出会いもある。

⑶ 「面（ジャケ）食い」で得る予想外の満足感

ひなびたジャケットに気圧されながらも踏み入れた先で出会った、
得も言われぬ満足感。
そんな「予期せぬ」食事に、また、時に優しく時にくせが強い。

店主や常連さんに出会えるところに、
「面（ジャケ）食い」の真髄はあるのかもしれない。

Textile memo for 皆川明mina_perhonen「115」

leima

ゴム版を使った図案。消しゴムの形そのものを柄として落とし込んだ。日常的に見慣れた形と使いかけの偶然の形。私たちが何気なく記憶している形も、デジタル社会の中ではいずれなくなるかもしれないというユーモアを含みつつ、見慣れた形も時代と共に変化していくというメッセージでもある。

用橡胶版制作的图案。
橡皮章自由落下形成的形状组成了花纹，一部分使用常见的形状，一部分是偶然遇见的形状。
我们不经意间记住的图案，在数码社会中则包含了随时可能会消失的诙谐、同时也传达了司空见惯的形态会随着时代而发生改变的这样一种信息。

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1908年に日本からブラジルへ第一回移民として158家族がサントス港に到着した日だそうです。
留学生たちは、世界中の国から日本を選び来てくれました慣れない環境で必死に頑張っています‼️私たちは勇気ある彼らの夢の手助けができたら幸いです☺️