Travis Japan七五三掛龍也&松倉海斗『土曜はナニする!?』ミニドラマ出演 同級生&音楽教師演じる
ジャニーズJr.の人気グループ・Travis Japanの七五三掛龍也と松倉海斗が、4月2日放送のカンテレ・フジテレビ系土曜朝の情報バラエティー『土曜はナニする!?』(毎週土曜 前8:30)のコーナー企画『イケドラ』4月分(2、9、16、23、30日放送回)に出演が決定した。視聴者がテレビ画面越しにイケメンとのデート気分を味わえるコーナーで、今回は学校を舞台に、七五三掛は主人公の女性“私”の同級生、松倉は“私”の音楽の先生を演じる。
同コーナーは、今話題のイケメン芸能人が出演する1ヶ月完結のミニドラマ。月替わりで内容が変わり、番組後半に放送される。幼なじみとの再会、人気歌手からの突然の告白など、さまざまなシチュエーションで描かれる約4分間の胸キュンラブストーリー。主人公の女性目線で描かれている。
高校3年生、卒業を控えた“私”は、2人の男性が気になっていた…。1人は、同じクラスの同級生・七五三掛。運動神経抜群で、明るく、みんなから慕われている。そしてもう1人は、音楽教師の松倉先生。とても優しく、生徒たちから大人気。今回、そんな2人の間で揺れ動く“私”のハラハラドキドキのラブストーリーとなっている。
撮影を終えて、七五三掛は「まさか自分がこういうラブストーリーを演じる日がくると思ってなくて、台本を読んだとき『おー!やったー!』って思いました。30歳になる前に、学生の恋愛を演じてみたかったので、今回経験できてよかったなって思います。まつく(松倉)も一緒っていうのもあって、自分らしく撮影に臨むことができました」と、コメント。
松倉も「とにかくあたたかい撮影現場で、すごく楽しかったです!僕は今回先生役だったのですが、先生役をこれまでやったことがなくて、自分より年齢が上な役柄だったので、ちょっと難しかったですね。どう映っているのか、放送が楽しみです。カメラ目線で展開するドラマっていうのも、初めてでおもしろかったです」と、撮影を大いに楽しんだ様子。
今回、ドラマでは初共演となる2人。七五三掛は「まつくとドラマでお芝居することっていままでなかったので、すごく新鮮でした。個人的に、まつくの先生役はしっくりきました。普段からまつくの私服ってクラシックファッションが多くて、今回の先生の衣裳がすごく似合ってたな、と思います」と印象を語ると、松倉も「ドラマでしめ(七五三掛)と共演するのは、すごく勉強になりました。しめはこれまでいろいろな現場でこういうものを吸収してきたのか、というのを間近で知ることができておもしろかったです!新鮮でした」と印象を語った。
最後に七五三掛は、「僕と松倉の胸キュンシーンがいろんなところに詰め込まれているので、ひとつひとつを見逃さずにキュンキュンしてほしいです!個人的に注目してほしいのは、クラスのみんなと盛り上がっているシーン。撮影がすごく楽しかったので、クラスメイトの中心で楽しんでいる僕を見てほしいです(笑)!」と注目ポイントを紹介。
松倉は「今回、僕は先生役ということで声のトーンとか表情とか、ちょっと落ち着いたスマートな感じを意識して演じました。今までとは違う、大人な雰囲気を意識しているので注目してほしいです。全5話ですが、毎回次が気になる展開だらけで、なおかつ、いたるところにキュンキュンポイントが詰め込まれているので、まばたきせずに見てもらいたいです!新たな僕の一面も見られるんじゃないかな、と思うので“松倉恋愛旋風”がもしかしたら起こるかもしれないです(笑)!」と、それぞれ見どころをアピールした。
ジャニーズJr.の人気グループ・Travis Japanの七五三掛龍也と松倉海斗が、4月2日放送のカンテレ・フジテレビ系土曜朝の情報バラエティー『土曜はナニする!?』(毎週土曜 前8:30)のコーナー企画『イケドラ』4月分(2、9、16、23、30日放送回)に出演が決定した。視聴者がテレビ画面越しにイケメンとのデート気分を味わえるコーナーで、今回は学校を舞台に、七五三掛は主人公の女性“私”の同級生、松倉は“私”の音楽の先生を演じる。
同コーナーは、今話題のイケメン芸能人が出演する1ヶ月完結のミニドラマ。月替わりで内容が変わり、番組後半に放送される。幼なじみとの再会、人気歌手からの突然の告白など、さまざまなシチュエーションで描かれる約4分間の胸キュンラブストーリー。主人公の女性目線で描かれている。
高校3年生、卒業を控えた“私”は、2人の男性が気になっていた…。1人は、同じクラスの同級生・七五三掛。運動神経抜群で、明るく、みんなから慕われている。そしてもう1人は、音楽教師の松倉先生。とても優しく、生徒たちから大人気。今回、そんな2人の間で揺れ動く“私”のハラハラドキドキのラブストーリーとなっている。
撮影を終えて、七五三掛は「まさか自分がこういうラブストーリーを演じる日がくると思ってなくて、台本を読んだとき『おー!やったー!』って思いました。30歳になる前に、学生の恋愛を演じてみたかったので、今回経験できてよかったなって思います。まつく(松倉)も一緒っていうのもあって、自分らしく撮影に臨むことができました」と、コメント。
松倉も「とにかくあたたかい撮影現場で、すごく楽しかったです!僕は今回先生役だったのですが、先生役をこれまでやったことがなくて、自分より年齢が上な役柄だったので、ちょっと難しかったですね。どう映っているのか、放送が楽しみです。カメラ目線で展開するドラマっていうのも、初めてでおもしろかったです」と、撮影を大いに楽しんだ様子。
今回、ドラマでは初共演となる2人。七五三掛は「まつくとドラマでお芝居することっていままでなかったので、すごく新鮮でした。個人的に、まつくの先生役はしっくりきました。普段からまつくの私服ってクラシックファッションが多くて、今回の先生の衣裳がすごく似合ってたな、と思います」と印象を語ると、松倉も「ドラマでしめ(七五三掛)と共演するのは、すごく勉強になりました。しめはこれまでいろいろな現場でこういうものを吸収してきたのか、というのを間近で知ることができておもしろかったです!新鮮でした」と印象を語った。
最後に七五三掛は、「僕と松倉の胸キュンシーンがいろんなところに詰め込まれているので、ひとつひとつを見逃さずにキュンキュンしてほしいです!個人的に注目してほしいのは、クラスのみんなと盛り上がっているシーン。撮影がすごく楽しかったので、クラスメイトの中心で楽しんでいる僕を見てほしいです(笑)!」と注目ポイントを紹介。
松倉は「今回、僕は先生役ということで声のトーンとか表情とか、ちょっと落ち着いたスマートな感じを意識して演じました。今までとは違う、大人な雰囲気を意識しているので注目してほしいです。全5話ですが、毎回次が気になる展開だらけで、なおかつ、いたるところにキュンキュンポイントが詰め込まれているので、まばたきせずに見てもらいたいです!新たな僕の一面も見られるんじゃないかな、と思うので“松倉恋愛旋風”がもしかしたら起こるかもしれないです(笑)!」と、それぞれ見どころをアピールした。
土曜日曜に出勤、翌週の木曜金曜土曜日曜に休暇
木曜と金曜は代休なり
こういうライフスタイルを普通に認めてほしい
本日と明日、そして週末はお休みします
許可を得るのに凄い緊張しました
前日から3パターンほどのシミュレーションをして、当日の3月9日(水)の朝には発声を組み合わせてイメージし、夕方まで様子を見て、やっとこさ、休みをいただけた次第です
欲を言えば、有給休暇を繋げて5連休、6連休と増やすことも普通になっていってほしい
#目を閉じて心を静めろ ##本日は代休なり ##本日代休 ##ありとあらゆる場所に隠し事が存在します ##両方の長所を採用する # [哆啦A梦微笑]
#もっとも美しい嘘が生まれる ##発声を組み合わせる ##表向きの大義名分はある ##処分保留ということになる ##場によって演じ分ける ##幻想的に佇む ##この辺りの地理を思い浮かべる #
ちなみに、土曜日曜に出勤の時、8連勤くらいになると第1段階のモチベーションの変化があり、13連勤になると必要最低限を本当に見極めて行動するようになります
心理って不思議だね♪
如何ともし難い #爾後の対策を考えよう #
あたたかい一言や叱咤激励があると、モチベーションの推移が変わるかもしれませんが
#郷に入ったら郷に従う ##プロとして活躍する ##甘い考えは今すぐこの場で捨てなさい ##愛美愛主 ##温泉地だから当たり前か # ♨
写真は先日の喫茶店にて♪
- - 7th Mar., 2022 (Mon) - -
#折れるなやくじけるなや #☕
#他者貢献 ##なぜ時間を厳守するのか #
木曜と金曜は代休なり
こういうライフスタイルを普通に認めてほしい
本日と明日、そして週末はお休みします
許可を得るのに凄い緊張しました
前日から3パターンほどのシミュレーションをして、当日の3月9日(水)の朝には発声を組み合わせてイメージし、夕方まで様子を見て、やっとこさ、休みをいただけた次第です
欲を言えば、有給休暇を繋げて5連休、6連休と増やすことも普通になっていってほしい
#目を閉じて心を静めろ ##本日は代休なり ##本日代休 ##ありとあらゆる場所に隠し事が存在します ##両方の長所を採用する # [哆啦A梦微笑]
#もっとも美しい嘘が生まれる ##発声を組み合わせる ##表向きの大義名分はある ##処分保留ということになる ##場によって演じ分ける ##幻想的に佇む ##この辺りの地理を思い浮かべる #
ちなみに、土曜日曜に出勤の時、8連勤くらいになると第1段階のモチベーションの変化があり、13連勤になると必要最低限を本当に見極めて行動するようになります
心理って不思議だね♪
如何ともし難い #爾後の対策を考えよう #
あたたかい一言や叱咤激励があると、モチベーションの推移が変わるかもしれませんが
#郷に入ったら郷に従う ##プロとして活躍する ##甘い考えは今すぐこの場で捨てなさい ##愛美愛主 ##温泉地だから当たり前か # ♨
写真は先日の喫茶店にて♪
- - 7th Mar., 2022 (Mon) - -
#折れるなやくじけるなや #☕
#他者貢献 ##なぜ時間を厳守するのか #
【web MAGAZINE】QUI
#中村屋酒店の兄弟
藤原季節×白磯大知 – 伝えたい、届けたい
映画本編とラジオドラマという2本立てでの全国劇場公開が決定した『中村屋酒店の兄弟』。その新しい映画体験を通して、大切な人や場所との“距離感”について改めて考えさせてくれる佳作だ。主演の藤原季節、監督の白磯大知へのインタビュー。
この映画を必要としてくれる人がいることが嬉しい(藤原)
— 映画『中村屋酒店の兄弟』拝見させていただいて、いま映画館で上映することにすごく意味のある作品だと思いました。お二人としては初上映から3年たって全国で公開されることに対して、どのような思いがありますか? 白磯監督にとっては初監督作品でもありますが。
白磯大知(以下、白磯):ありがたい気持ちはもちろんあるんですけど、それ以上に驚いているというか。中村屋酒店さんのご夫婦をはじめいろんな方の協力があって撮れた作品なので、その感謝を全国公開っていうかたちで返せるのはすごく嬉しく思っています。
— 藤原さんは?
藤原季節(以下、藤原):中村屋酒屋はもう閉店してるんですけど、でもそこに確かにあったものとか、消えていってしまうものとか、大知君は目に見えない何かを撮りたかったんじゃないかと思っていて。それが撮影から3年を経ていま全国に届くっていうのは、この映画に可能性を感じて届けたいと思ってくれた人や、消えていくものに対して思うところがある人がいるってことなんですよね。この映画を必要としてくれる人がいるんだっていうことが嬉しいです。
— すごいことですよね。『中村屋酒店の兄弟』は、映画本編とその前日譚となるラジオドラマ、そしてドキュメンタリーという3本の作品に展開されています。今回はドキュメンタリーの上映はないそうですが、ドキュメンタリーは中村屋酒店が閉店することを映画の撮影中に知ってから撮ることを決めたそうですね。
白磯:そうです。中村屋酒店の閉店は季節君が教えてくれたんですけど、最初に奥さんから「映像で残せたら嬉しい」って言われたのはそういう意味だったのかと気づいて。閉店するまでの3ヵ月間で何回かお邪魔して撮らせていただきました。
— ラジオドラマの制作はどういった経緯で?
白磯:「田辺・弁慶映画祭」でTBSラジオ賞を受賞した時に、「この作品はラジオドラマにしたら面白いんじゃないか」というご提案をいただきました。せっかくだから映画をそのままラジオドラマにするのではなく、映画をより楽しめるような作品を作れたらいいなと。映画本編より過去の話にして、ラジオドラマを聴きながら想像した情景が本編を観ている時に回想として浮かんだらすごく面白いんじゃないかなと思って。
— 実際にすごくユニークな体験でした。ラジオドラマを聴いているときは画があまり浮かばなかったんですけど、映画を観ていると鮮明な思い出に感じられてくるのが不思議な感覚で。僕は自宅で視聴したのですが、映画館だと感じ方がだいぶ違いそうですね。
藤原:テアトル新宿で経験した時は感動的でした。暗闇の中でみんなが耳を澄まして声だけを聴くって初体験でしたから。
— ですよね。その体験だけでも映画館に行く価値があるなと思いました。
書かれていないことが山ほど書かれた本だと気づいた(藤原)
— 中村屋酒店は実在した酒屋なんですよね。脚本の制作段階から、中村屋酒店を舞台として想定されてたんですか?
白磯:そうではなく、タイトルももともと違うお店の名前だったんです。でも本当にいろんな酒屋さんにお願いに行ってもなかなかロケ地が決まらずで。もうどうしようって状態のある日、赤羽の酒屋さんからの帰り道…そこも断られてしまったんですが、携帯で調べたら近隣にもう1件酒屋さんがあって、そこの写真が理想的だったんです。定休日となっていたんですけど行ってみたらたまたま開いていて、ご主人とお話させていただいたんですが、やっぱり唐突なお願いだったので「いやいや…」と。そしたら奥さんも出てきて、「残せるんだったらなんでも協力します」と言ってくださって。「残せる」に込められた意味は、その時はまだ知らなかったですけど。
— 中村屋酒店に決まった時にはもう本はできあがっていたんですね。
白磯:ほぼできていました。でも中村屋酒店の雰囲気や染みついた匂いみたいなものが、役者や作品に十二分に影響したとは思います。
— 藤原さんとはもともとお知り合いだったんですか?
白磯:ほぼ知り合いじゃないといっていい。
藤原:面識はあるぐらいでした。
— なぜ藤原さんにオファーを?
白磯:キャスティングで入っていただいた方が共通の知人で提案していただきました。「いや、そもそもいける?」と思いながらも脚本を送って、まず季節くんに読んでもらえたことが僕は嬉しかったんですが、やっぱり「ちょっと何が面白いかわからない」という答えで。じゃあまた別の方を探さないと、と思っていたら「直接監督と会って話をしたい」と電話をいただいたんです。新宿だっけ?
藤原:いや、渋谷。
白磯:渋谷のカフェで会ってコーヒーを飲みながら、「もう1回読んでいい?」って目の前で本を読み始めて。
藤原:カフェの喫煙所でタバコを吸ってる時に、大知君がぽろっと「兄弟の距離感を描きたいんですよね」って言ったんですよ。それがピンって琴線を弾いて。もう1回だけ読ませてくださいって、その場で心が変わりました。
— 藤原さんの中に、兄弟の距離感に対する興味・関心がもともとあったんですか?
藤原:というよりは、脚本をしっかり読めてなかったかもしれないと思ったんですよね。3年前の自分の未熟さによるものなんですけど、書かれてあることをそのまま読むことしかできないとか、読もうとする努力をしていなかったというのがあって。新しい監督だし、年齢も僕より3つぐらい若いし、ちょっと大知君のことをなめてる気持ちもあった。だから兄弟の距離感を描きたいって言われた時に、ひょっとしたら一行のセリフに込められた裏の感情がたくさん眠ってるんじゃないかと読んでみたら、案の定書かれていないことが山ほど書かれた本だなっていうことに気づいて。それで、もうその場で「はぁ、すごいな」と。
— 白磯監督が兄弟の距離感を描きたいという思いに至ったのはなぜでしょう?
白磯:距離感が近くなればなるほど本当に伝えたいことってなかなか言えない。逆に隠したい気持ちは、本当に言ったかのように伝わっちゃう。兄弟とか両親とか、お互いの信頼関係があるから起こるちぐはぐさなんですよね。両親とかなんも言ってないのに急に「元気?」みたいな電話がかかってきたりするじゃないですか。そういうことが面白いし不思議だなと。自分は兄弟がいるし、男兄弟の話を書いてみようと思って脚本にしました。
自分自身を深掘りすることがコミュニケーションに繋がる(白磯)
— 男兄弟って距離感の難しさが顕著に表れると思うんですけど、男兄弟に限らず人と人の距離感ってこういう感じあるよなって映画を観ていてすごく共感できました。お二人が普段、人との関係性で意識していることや大事にしていることはありますか?
藤原:むしろ、それしか大事にしてないですね。
— 距離感を?
藤原:そう。自分が思ってることをそのまま相手に伝えると、コミュニケーションが成立しないので。相手にもらおうとするばかりじゃなくて、自分はこの人に何を与えられるんだろうって考える時間が積み重なると自然と距離感も考えるようになって、自分の思っていることをどう伝えればこの人に届くだろうっていうことを考えるようになる。それはもう日々、毎日、毎秒考えています。
— 疲れることはないですか? ずっと考え続けていたら。
藤原:でもそうじゃないと。果てしない問題です、それが。
— 白磯さんも人との距離感で気を使うところはありますか?
白磯:僕は自分の気持ちをストレートに言うことが苦手なんです。「好き」って思った時にパッと感情のまま言葉にして、自分の100%を全部ぶつけても相手には2%とか3%しか伝わらないこともあるなと思って。そこでどういう伝え方をしたら相手が聞いてくれるか、理解してもらえるのか。それにはまず自分がどう見られているか…別に体面を気にするっていうわけではなく、自分自身をどれぐらい深掘りできるかということが、結局他人とのコミュニケーションに繋がっていくのかなと。毎分毎秒考えているわけじゃないですけど、自分はどういう人間なんだろうと考えるのは大事だなと思っています。
— 面白いですね。人がどう見ているかじゃなくて自分が自分をどう見るかっていうことを深く考えるっていうのが。
白磯:まさにそうですね。
— では最後に、これから映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
藤原:ラジオドラマは音で聴いて想像で楽しむもので、映画は視覚でも感じるもの。いろんな面から中村屋酒店っていう場所のことを45分間考え続ける時間っていうのは、言葉にするのは難しいけど意味があるし、価値があるものなんじゃないかなと僕は信じたいですね。
白磯:僕はこの映画を見終わった後に、自分の家族に連絡してみようかなとか、久々に思い出すようなきっかけになればいいなっていうのはすごく感じていて。それは家族なのか、兄弟なのか、友人なのか。その人と酒飲みたいなって思えるのが一番いいいなと。あとはやっぱり普通の酒屋さん、町の小さい酒屋さんにふらっとそこにお酒を買いに行ってもらえたら嬉しいかな。
藤原:買うものはコンビニと同じでも。
白磯:ちょっと覗いてみようかなっていうきっかけになればいいかなとは思います。
藤原:さっき大知君が100%伝えたいと思ったことが2%しか届かないみたいな話をしてたけど、この映画を観て0%よりは2%でも伝わってくれるといいよね。
白磯:それはそうだね。
#中村屋酒店の兄弟
藤原季節×白磯大知 – 伝えたい、届けたい
映画本編とラジオドラマという2本立てでの全国劇場公開が決定した『中村屋酒店の兄弟』。その新しい映画体験を通して、大切な人や場所との“距離感”について改めて考えさせてくれる佳作だ。主演の藤原季節、監督の白磯大知へのインタビュー。
この映画を必要としてくれる人がいることが嬉しい(藤原)
— 映画『中村屋酒店の兄弟』拝見させていただいて、いま映画館で上映することにすごく意味のある作品だと思いました。お二人としては初上映から3年たって全国で公開されることに対して、どのような思いがありますか? 白磯監督にとっては初監督作品でもありますが。
白磯大知(以下、白磯):ありがたい気持ちはもちろんあるんですけど、それ以上に驚いているというか。中村屋酒店さんのご夫婦をはじめいろんな方の協力があって撮れた作品なので、その感謝を全国公開っていうかたちで返せるのはすごく嬉しく思っています。
— 藤原さんは?
藤原季節(以下、藤原):中村屋酒屋はもう閉店してるんですけど、でもそこに確かにあったものとか、消えていってしまうものとか、大知君は目に見えない何かを撮りたかったんじゃないかと思っていて。それが撮影から3年を経ていま全国に届くっていうのは、この映画に可能性を感じて届けたいと思ってくれた人や、消えていくものに対して思うところがある人がいるってことなんですよね。この映画を必要としてくれる人がいるんだっていうことが嬉しいです。
— すごいことですよね。『中村屋酒店の兄弟』は、映画本編とその前日譚となるラジオドラマ、そしてドキュメンタリーという3本の作品に展開されています。今回はドキュメンタリーの上映はないそうですが、ドキュメンタリーは中村屋酒店が閉店することを映画の撮影中に知ってから撮ることを決めたそうですね。
白磯:そうです。中村屋酒店の閉店は季節君が教えてくれたんですけど、最初に奥さんから「映像で残せたら嬉しい」って言われたのはそういう意味だったのかと気づいて。閉店するまでの3ヵ月間で何回かお邪魔して撮らせていただきました。
— ラジオドラマの制作はどういった経緯で?
白磯:「田辺・弁慶映画祭」でTBSラジオ賞を受賞した時に、「この作品はラジオドラマにしたら面白いんじゃないか」というご提案をいただきました。せっかくだから映画をそのままラジオドラマにするのではなく、映画をより楽しめるような作品を作れたらいいなと。映画本編より過去の話にして、ラジオドラマを聴きながら想像した情景が本編を観ている時に回想として浮かんだらすごく面白いんじゃないかなと思って。
— 実際にすごくユニークな体験でした。ラジオドラマを聴いているときは画があまり浮かばなかったんですけど、映画を観ていると鮮明な思い出に感じられてくるのが不思議な感覚で。僕は自宅で視聴したのですが、映画館だと感じ方がだいぶ違いそうですね。
藤原:テアトル新宿で経験した時は感動的でした。暗闇の中でみんなが耳を澄まして声だけを聴くって初体験でしたから。
— ですよね。その体験だけでも映画館に行く価値があるなと思いました。
書かれていないことが山ほど書かれた本だと気づいた(藤原)
— 中村屋酒店は実在した酒屋なんですよね。脚本の制作段階から、中村屋酒店を舞台として想定されてたんですか?
白磯:そうではなく、タイトルももともと違うお店の名前だったんです。でも本当にいろんな酒屋さんにお願いに行ってもなかなかロケ地が決まらずで。もうどうしようって状態のある日、赤羽の酒屋さんからの帰り道…そこも断られてしまったんですが、携帯で調べたら近隣にもう1件酒屋さんがあって、そこの写真が理想的だったんです。定休日となっていたんですけど行ってみたらたまたま開いていて、ご主人とお話させていただいたんですが、やっぱり唐突なお願いだったので「いやいや…」と。そしたら奥さんも出てきて、「残せるんだったらなんでも協力します」と言ってくださって。「残せる」に込められた意味は、その時はまだ知らなかったですけど。
— 中村屋酒店に決まった時にはもう本はできあがっていたんですね。
白磯:ほぼできていました。でも中村屋酒店の雰囲気や染みついた匂いみたいなものが、役者や作品に十二分に影響したとは思います。
— 藤原さんとはもともとお知り合いだったんですか?
白磯:ほぼ知り合いじゃないといっていい。
藤原:面識はあるぐらいでした。
— なぜ藤原さんにオファーを?
白磯:キャスティングで入っていただいた方が共通の知人で提案していただきました。「いや、そもそもいける?」と思いながらも脚本を送って、まず季節くんに読んでもらえたことが僕は嬉しかったんですが、やっぱり「ちょっと何が面白いかわからない」という答えで。じゃあまた別の方を探さないと、と思っていたら「直接監督と会って話をしたい」と電話をいただいたんです。新宿だっけ?
藤原:いや、渋谷。
白磯:渋谷のカフェで会ってコーヒーを飲みながら、「もう1回読んでいい?」って目の前で本を読み始めて。
藤原:カフェの喫煙所でタバコを吸ってる時に、大知君がぽろっと「兄弟の距離感を描きたいんですよね」って言ったんですよ。それがピンって琴線を弾いて。もう1回だけ読ませてくださいって、その場で心が変わりました。
— 藤原さんの中に、兄弟の距離感に対する興味・関心がもともとあったんですか?
藤原:というよりは、脚本をしっかり読めてなかったかもしれないと思ったんですよね。3年前の自分の未熟さによるものなんですけど、書かれてあることをそのまま読むことしかできないとか、読もうとする努力をしていなかったというのがあって。新しい監督だし、年齢も僕より3つぐらい若いし、ちょっと大知君のことをなめてる気持ちもあった。だから兄弟の距離感を描きたいって言われた時に、ひょっとしたら一行のセリフに込められた裏の感情がたくさん眠ってるんじゃないかと読んでみたら、案の定書かれていないことが山ほど書かれた本だなっていうことに気づいて。それで、もうその場で「はぁ、すごいな」と。
— 白磯監督が兄弟の距離感を描きたいという思いに至ったのはなぜでしょう?
白磯:距離感が近くなればなるほど本当に伝えたいことってなかなか言えない。逆に隠したい気持ちは、本当に言ったかのように伝わっちゃう。兄弟とか両親とか、お互いの信頼関係があるから起こるちぐはぐさなんですよね。両親とかなんも言ってないのに急に「元気?」みたいな電話がかかってきたりするじゃないですか。そういうことが面白いし不思議だなと。自分は兄弟がいるし、男兄弟の話を書いてみようと思って脚本にしました。
自分自身を深掘りすることがコミュニケーションに繋がる(白磯)
— 男兄弟って距離感の難しさが顕著に表れると思うんですけど、男兄弟に限らず人と人の距離感ってこういう感じあるよなって映画を観ていてすごく共感できました。お二人が普段、人との関係性で意識していることや大事にしていることはありますか?
藤原:むしろ、それしか大事にしてないですね。
— 距離感を?
藤原:そう。自分が思ってることをそのまま相手に伝えると、コミュニケーションが成立しないので。相手にもらおうとするばかりじゃなくて、自分はこの人に何を与えられるんだろうって考える時間が積み重なると自然と距離感も考えるようになって、自分の思っていることをどう伝えればこの人に届くだろうっていうことを考えるようになる。それはもう日々、毎日、毎秒考えています。
— 疲れることはないですか? ずっと考え続けていたら。
藤原:でもそうじゃないと。果てしない問題です、それが。
— 白磯さんも人との距離感で気を使うところはありますか?
白磯:僕は自分の気持ちをストレートに言うことが苦手なんです。「好き」って思った時にパッと感情のまま言葉にして、自分の100%を全部ぶつけても相手には2%とか3%しか伝わらないこともあるなと思って。そこでどういう伝え方をしたら相手が聞いてくれるか、理解してもらえるのか。それにはまず自分がどう見られているか…別に体面を気にするっていうわけではなく、自分自身をどれぐらい深掘りできるかということが、結局他人とのコミュニケーションに繋がっていくのかなと。毎分毎秒考えているわけじゃないですけど、自分はどういう人間なんだろうと考えるのは大事だなと思っています。
— 面白いですね。人がどう見ているかじゃなくて自分が自分をどう見るかっていうことを深く考えるっていうのが。
白磯:まさにそうですね。
— では最後に、これから映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
藤原:ラジオドラマは音で聴いて想像で楽しむもので、映画は視覚でも感じるもの。いろんな面から中村屋酒店っていう場所のことを45分間考え続ける時間っていうのは、言葉にするのは難しいけど意味があるし、価値があるものなんじゃないかなと僕は信じたいですね。
白磯:僕はこの映画を見終わった後に、自分の家族に連絡してみようかなとか、久々に思い出すようなきっかけになればいいなっていうのはすごく感じていて。それは家族なのか、兄弟なのか、友人なのか。その人と酒飲みたいなって思えるのが一番いいいなと。あとはやっぱり普通の酒屋さん、町の小さい酒屋さんにふらっとそこにお酒を買いに行ってもらえたら嬉しいかな。
藤原:買うものはコンビニと同じでも。
白磯:ちょっと覗いてみようかなっていうきっかけになればいいかなとは思います。
藤原:さっき大知君が100%伝えたいと思ったことが2%しか届かないみたいな話をしてたけど、この映画を観て0%よりは2%でも伝わってくれるといいよね。
白磯:それはそうだね。
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