【中村屋酒店の兄弟】
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
たった1行のセリフに隠された感情 藤原季節が23歳新人監督から気付かされたこと
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?
映画「中村屋酒店の兄弟」、オファー当初は「出演をお断りした」
昨年、「くれなずめ」「明日の食卓」「空白」「のさりの島」など映画に出演、ドラマでも活躍する藤原季節(29)。本作の映画「中村屋酒店の兄弟」(白磯大知監督)は第30回東京学生映画祭でグランプリなどを受賞し、撮影から3年たっての劇場公開が決まった。監督からオファーを受けた当初、「出演をお断りした」と明かす。そのワケは?(取材・文=平辻哲也)
同作は昨今、なくなりつつある酒店を舞台に、親からの店を継いだ兄・弘文(長尾卓磨)と東京からワケあって帰ってきた弟・和馬(藤原)を描く45分の中編。兄弟の近くて遠い距離感を絶妙に描き、第13回田辺・弁慶映画祭TBSラジオ賞、第30回東京学生映画祭グランプリ、第11回下北沢映画祭観客賞などを受賞。この快挙に、W主演の長尾が劇場公開へと動き、3月4日、東京・シネクイントでのレイトショー先行公開、同18日からの全国17館での順次公開が決まった。
「長尾さんをはじめとしたみなさんの努力の積み重ねですね。今だからこそ、誰かの心に届くかもしれない。その可能性を感じてくれた人が積み重なって全国まで行けたんだと思います」
しかし、3年前は劇場公開など思いもよらないことだった。監督は17歳から俳優活動し、独学で脚本を学んだという当時23歳の白磯大知。スタッフも映画未経験という自主映画だった。
「共通の知人を介してオファーを頂きました。最初は『この作品の面白さを理解することができません』とお断りしました。この脚本は、何も激しいことは起こらない。当時は何を撮りたいかつかめなかったんですよ。今思えば、安易な考えだったし、監督の白磯君に敬意をちゃんと払っていなかったんですよね。自分の未熟さですけども」
その後、一度も会わずに断ったことが脳裏に引っかかり、改めて渋谷のカフェで監督との時間を作ってもらった。「そこで白磯君がどういうことを描きたいかっていうことを丁寧に教えてくれたんですが、人となりがとても魅力的だった。『兄弟の距離感を描きたい』という言葉を聞いて、その場でもう一度読み直しました。そうしたら、たった1行のセリフにたくさんの語られてない感情が隠れているんだと気づき、僕にとってチャレンジになるのでやらせてください、とお願いしたんです」。
北海道札幌市出身、19歳で上京「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきた」
劇中では、微妙なすれ違いの感情が描かれる。「トークイベントのゲストに来てくれた村上虹郎君が『褒めてばかりでもつまらないので、思ったことを言います。兄弟が楽しすぎる気がした』と言ってくれたんですね。その事をずっと考えました。それで分かったのは、楽しんでいるんじゃなくて、楽しんでいるふりをしているんだな、ということ。その裏にはきっと語られてない感情がたくさんあって、家族や兄弟としゃべっている時の自分も、何かを演じているんだなってことです。そんなことがちょっとずつ見えてきました」。
妹と姉がいるそうで、和馬の気持ちには「自分にも思い当たる節がありますね。気恥ずかしさだったり、東京で好き勝手やっていることの後ろめたさ、それをカモフラージュするためにちょっと明るく話してみたり……」。
自身は北海道札幌市出身。実家を飛び出したことも共通点。19歳の時に大学進学を機に上京したのだ。「最初から俳優をやるつもりで東京に出てきたんです。正確には大学には入学しているんですけど、3か月も通っていませんね……。なので、親には入学金の無駄遣いをさせてしまいました。泣いてましたね。だから、東京と実家で安息の地を探している和馬の気持ちは分かる部分もありました。実家に帰っても、どこかで何かを演じなきゃならない。自分の居場所を彼も探していたんだと思います」。
2013年に本格的に俳優活動をスタートし、以降、映画、ドラマ、舞台でキャリアを積み上げてきた。20年に第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を、21年には、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞を授賞した。
今は、居場所を見つけられたのではないか。「確かに、カメラの前での居場所はできたように思えます。でも、僕ら俳優は、現実に帰ってこなきゃいけないですから。現実の世の中で生活をして生きていかなきゃいけないわけで、その居場所は自分自身でもう1回見つけないといけないと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」はいろんな気付きを与えてくれた作品になった。特に教えてくれたのは兄役の長尾だ。「スタッフは映画が初めての人が多く、不慣れな部分もあったんですけども、長尾さんは最後まで一つも文句を言わなかったんです。だから、僕も何も言わないようにしたんです。そうしたら、3日目から、スタッフが“段取りファースト”から“お芝居ファースト”に変わっていった。それは、僕たちの意識が伝わったんだと思います。はっきり伝えるっていうのは、自分の気持ちを伝えたいだけで、コミュニケーションって、そういうことだけではないんだと思いました」。
出演後は新たな関係性も生まれている。「長尾さんとは全然似ていないんですけど、映画を見ていると、兄弟に見えてくるから不思議ですね。日常生活でも、長男・長尾さん、次男・僕、三男・白磯君の三兄弟みたいな感じなんです。頻繁に連絡を取ったり、お酒を飲んだりするわけじゃないけど、久々に会うことができたら、みんなで近況報告を恥じらいながらする。そんな関係ができあがりました」。
コロナ禍となり自宅で映画鑑賞「インディーズ、メジャーに関わらず必要なもの」
映画は自身の原点だ。「(コロナ禍で)自宅での時間が増えると、大作ばかり観ていました。大好きなアル・パチーノの出演作とかを見ていましたが、先日は、インディーズ映画を見て、衝撃を受けました。『フタリノセカイ』(公開中)というトランスジェンダーの男性とシスジェンダーの女性カップルの話で、2人には子供が作れない。そこである決断をするシーンがあるんですけども、幸せにはあらゆるカタチがあっていいんだという希望の描き方に感動しました。そんな体験をすると、インディーズ、メジャーに関わらず、映画体験は必要なものだと改めて実感しました」。
藤原もそんな体験を与えられるような新しい映画との出会いを求めている。「新しい何かに出会うときって、自分を解体しないと出会えないんじゃないかな、と思っています。常に自分を疑ってみたり、自分は間違っているかもしれないと考え続けて、誰かが書いたセリフを言ってみた時に出会えるような気がします。そんな破壊と再生の旅を続けたいと思っています」。
「中村屋酒店の兄弟」は佳作というべき小作だが、藤原にとってはターニングポイントになったようだ。
堂本光一がついにジャニーさん化!? 新ライバル役に佐藤勝利&北山宏光を迎え、2022年「Endless SHOCK -Eternal-」が始動!!【会見レポート】
堂本光一が作・構成・演出・主演を務める「Endless SHOCK -Eternal-」の制作発表会見に、堂本、佐藤勝利(Sexy Zone)、北山宏光(Kis-My-Ft2)らが登壇。
今作は、堂本演じるコウイチのライバル役に、佐藤(4、5月帝国劇場公演)と北山(9月博多座公演)、ヒロイン・リカ役に綺咲愛里、帝国劇場公演のオーナー役に前田美波里、同・博多座公演に島田歌穂が迎えられ、前田以外は新キャストという、フレッシュなカンパニーとなった。
現状では完全な「Endless SHOCK」を上演することは難しいとの判断により、昨年に続き、新演出の「Endless SHOCK -Eternal-」が上演される。
堂本は、「『Eternal』というスピンオフをお届けすると最終決断したのは2日前です。ギリギリまでどうしようか悩みました。スピンオフなので、本編を知らないまま見る人もいると思うし、今回はキャストが大きく変わるので、本編の気持ちを知った上で『Eternal』をご覧いただきたいと思いました。その思いから、本編は配信でお届けすることにしました」と、『Eternal』上演に向けて、新キャストによる本編「Endless SHOCK」を無観客配信することも発表。
続けて、「スケジュールなど大変なこともありますが、それをエネルギーに変えて、皆さんにお届けできたらいいなと思っています。楽しみにしてる方に、どうすれば、何かワクワクするようなエンターテイメントをお届けできるかを考えています」と意気込みを語った。
新ライバル役を演じる佐藤は「14歳でジャニーズに入ったのですが、初めて生でエンタメに触れたのが『Endless SHOCK』でした。そのときから文字通り“終わらない衝撃”が今も僕の中で続いています。強い思いがあるので、本来ならは初日の1か月前から稽古なんですが、僕は11月から先走って稽古をしています(笑)。。光一くんからは『失敗を怖がらずにやったほうがいい』と言われたので、殻を破って新しい一面を見せたいです」と気合いたっぷり。
北山も「このご時世で、『Endless SHOCK』というカンパニーで、ライバル役に選んでいただいたことを感謝したいと思います。僕は初めてエンターテイメントに触れたのが『Endless SHOCK』で、それが21年前くらいになります。21年前の自分に『お前はライバル役で立ってるぞ』と言ってあげたいです。このステージに立てることを誇りに思って、自分なりに必死に演じたいと思います」と熱くコメントした。
2人の起用理由を聞かれた堂本は「北山という名前は結構以前から出ていました」と。感激で動揺する北山をよそに、再度「ライバル役は欠かせないので、以前、誰が良いか話しあったときに北山の名前が出ました」と話し、北山は「めちゃめちゃうれしいです……!」と堂本の言葉をかみしめた。
佐藤については「ある意味、あの役は勝利にはあってないと思う。正統派なので、でも、勝利があの役を演じることによって、新しい部分がふくらんでいくというのが楽しみです」と期待を込めた。
今作で上演1900回を達成する『SHOCK』について、「『SHOCK』という作品はジャニーさんとともに歩んできた作品。稽古でもステージでも常にジャニーさんを感じながらやっています。この状況下で、4月と5月にSHOCKをやるのは厳しいけどどうしたらいい?とジャニーさんに聞いたら、きっと『そんなの新しいものを作ればいい』と言うと思う。でも、そんなの僕には無理。それでもエンターテインメントは心を豊かにするんだという何かをお届けしたい」と堂本は語る。
そんな堂本に対し、佐藤は「ジャニーさんは無謀なことしか言わない人だった。本編と『Eternal』をどっちもやるぞ、というのは、本当にジャニーさんイズム。光一くんと電話してて『ジャニーさんと電話してるんじゃないかな?』と思ったくらい(笑)。最近似てきていますよね」と堂本のジャニー氏化を指摘。北山も加わり、3人はジャニー氏を思い浮かべて和やかな空気に。
今作について、あらためて堂本は「客席上空を飛ぶフライングとかを、まだ控えるべきという決断でもありました。それを無しとしても、『Eternal』という作品を、昨年よりもしっかり進化させてお届けしなければいけないな、と思いました。前回よりも華やかにしていこうと思っています」と。そして「『SHOCK』の世界というものを配信で観て、出演者の心の奥底を『Eternal』で、さらに感じていただけたらと思っています。世の中がこういう状況ですけども、エンターテイメントから潤いをお届けできたらと思います。いろいな方の協力があってなので、感謝してステージに立ちたいと思っています」と気持ちを込めた。
『Endless SHOCK‐Eternal‐』は、東京・帝国劇場にて4月10日~5月31日上演。福岡・博多座にて9月上演。
【『Endless SHOCK』本編のストーリー】
ニューヨーク・ブロードウェイ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。
その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ(堂本光一)。
彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。
小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。
ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。さらにオーナー(前田美波里/島田歌穂)は、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。
カンパニーの誰もがショービジネスの頂点に進出出来る!と喜びと期待に胸を膨らませ、コウイチの幼なじみのショウリ/ヒロミツ(佐藤勝利/北山宏光)も溢れんばかりのステージへの夢を描くが、オン・ブロードウェイからのオファーは、
次第にコウイチやショウリ/ヒロミツ、オーナーの娘リカ(綺咲愛里)らカンパニーに亀裂と混乱を生じさせる。
そんな時でも・・・そして、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に陥っても “Show Must Go On!”
コウイチはショーへの信念を持ち続け、カンパニーを一つにしていく・・・。
【キャスト】
堂本光一
佐藤勝利(帝劇)/北山宏光(博多座)
越岡裕貴 松崎祐介
高田翔 原嘉孝 大東立樹 今村隼人
石川直 綺咲愛里
前田美波里(帝劇)/島田歌穂(博多座)
堂本光一が作・構成・演出・主演を務める「Endless SHOCK -Eternal-」の制作発表会見に、堂本、佐藤勝利(Sexy Zone)、北山宏光(Kis-My-Ft2)らが登壇。
今作は、堂本演じるコウイチのライバル役に、佐藤(4、5月帝国劇場公演)と北山(9月博多座公演)、ヒロイン・リカ役に綺咲愛里、帝国劇場公演のオーナー役に前田美波里、同・博多座公演に島田歌穂が迎えられ、前田以外は新キャストという、フレッシュなカンパニーとなった。
現状では完全な「Endless SHOCK」を上演することは難しいとの判断により、昨年に続き、新演出の「Endless SHOCK -Eternal-」が上演される。
堂本は、「『Eternal』というスピンオフをお届けすると最終決断したのは2日前です。ギリギリまでどうしようか悩みました。スピンオフなので、本編を知らないまま見る人もいると思うし、今回はキャストが大きく変わるので、本編の気持ちを知った上で『Eternal』をご覧いただきたいと思いました。その思いから、本編は配信でお届けすることにしました」と、『Eternal』上演に向けて、新キャストによる本編「Endless SHOCK」を無観客配信することも発表。
続けて、「スケジュールなど大変なこともありますが、それをエネルギーに変えて、皆さんにお届けできたらいいなと思っています。楽しみにしてる方に、どうすれば、何かワクワクするようなエンターテイメントをお届けできるかを考えています」と意気込みを語った。
新ライバル役を演じる佐藤は「14歳でジャニーズに入ったのですが、初めて生でエンタメに触れたのが『Endless SHOCK』でした。そのときから文字通り“終わらない衝撃”が今も僕の中で続いています。強い思いがあるので、本来ならは初日の1か月前から稽古なんですが、僕は11月から先走って稽古をしています(笑)。。光一くんからは『失敗を怖がらずにやったほうがいい』と言われたので、殻を破って新しい一面を見せたいです」と気合いたっぷり。
北山も「このご時世で、『Endless SHOCK』というカンパニーで、ライバル役に選んでいただいたことを感謝したいと思います。僕は初めてエンターテイメントに触れたのが『Endless SHOCK』で、それが21年前くらいになります。21年前の自分に『お前はライバル役で立ってるぞ』と言ってあげたいです。このステージに立てることを誇りに思って、自分なりに必死に演じたいと思います」と熱くコメントした。
2人の起用理由を聞かれた堂本は「北山という名前は結構以前から出ていました」と。感激で動揺する北山をよそに、再度「ライバル役は欠かせないので、以前、誰が良いか話しあったときに北山の名前が出ました」と話し、北山は「めちゃめちゃうれしいです……!」と堂本の言葉をかみしめた。
佐藤については「ある意味、あの役は勝利にはあってないと思う。正統派なので、でも、勝利があの役を演じることによって、新しい部分がふくらんでいくというのが楽しみです」と期待を込めた。
今作で上演1900回を達成する『SHOCK』について、「『SHOCK』という作品はジャニーさんとともに歩んできた作品。稽古でもステージでも常にジャニーさんを感じながらやっています。この状況下で、4月と5月にSHOCKをやるのは厳しいけどどうしたらいい?とジャニーさんに聞いたら、きっと『そんなの新しいものを作ればいい』と言うと思う。でも、そんなの僕には無理。それでもエンターテインメントは心を豊かにするんだという何かをお届けしたい」と堂本は語る。
そんな堂本に対し、佐藤は「ジャニーさんは無謀なことしか言わない人だった。本編と『Eternal』をどっちもやるぞ、というのは、本当にジャニーさんイズム。光一くんと電話してて『ジャニーさんと電話してるんじゃないかな?』と思ったくらい(笑)。最近似てきていますよね」と堂本のジャニー氏化を指摘。北山も加わり、3人はジャニー氏を思い浮かべて和やかな空気に。
今作について、あらためて堂本は「客席上空を飛ぶフライングとかを、まだ控えるべきという決断でもありました。それを無しとしても、『Eternal』という作品を、昨年よりもしっかり進化させてお届けしなければいけないな、と思いました。前回よりも華やかにしていこうと思っています」と。そして「『SHOCK』の世界というものを配信で観て、出演者の心の奥底を『Eternal』で、さらに感じていただけたらと思っています。世の中がこういう状況ですけども、エンターテイメントから潤いをお届けできたらと思います。いろいな方の協力があってなので、感謝してステージに立ちたいと思っています」と気持ちを込めた。
『Endless SHOCK‐Eternal‐』は、東京・帝国劇場にて4月10日~5月31日上演。福岡・博多座にて9月上演。
【『Endless SHOCK』本編のストーリー】
ニューヨーク・ブロードウェイ。繁栄と衰退を繰り返すショービジネスの中心。
その中で揉まれながらも常に頂点を目指し続ける若きエンターテイナー、コウイチ(堂本光一)。
彼が率いるカンパニーのスタートはオフ・ブロードウェイの劇場。
小さな劇場だが、コウイチのショーはいつも人気で大盛況だった。カンパニーの誰もがコウイチと共にショーを続けたい、と思っていた。
ある日、カンパニーの心を動かすひとつの事件が起きる。新聞に、コウイチのショーを絶賛する記事が載ったのだ。さらにオーナー(前田美波里/島田歌穂)は、コウイチにオン・ブロードウェイからオファーがあったことを告げる。
カンパニーの誰もがショービジネスの頂点に進出出来る!と喜びと期待に胸を膨らませ、コウイチの幼なじみのショウリ/ヒロミツ(佐藤勝利/北山宏光)も溢れんばかりのステージへの夢を描くが、オン・ブロードウェイからのオファーは、
次第にコウイチやショウリ/ヒロミツ、オーナーの娘リカ(綺咲愛里)らカンパニーに亀裂と混乱を生じさせる。
そんな時でも・・・そして、ある事件によって、コウイチの肉体と魂を分かつ最悪の状況に陥っても “Show Must Go On!”
コウイチはショーへの信念を持ち続け、カンパニーを一つにしていく・・・。
【キャスト】
堂本光一
佐藤勝利(帝劇)/北山宏光(博多座)
越岡裕貴 松崎祐介
高田翔 原嘉孝 大東立樹 今村隼人
石川直 綺咲愛里
前田美波里(帝劇)/島田歌穂(博多座)
なぁちゃんの心を明るく照らしてくれる存在って?【西野七瀬のななせるふ。】
2021年12月14日
七瀬のななせるふ。「光る」
きらめくメイクや、まぶしいくらいに楽しい時間。なぁちゃんの心を明るく照らしてくれる存在って?
親友が私のために考えてくれた最高の休日プラン。きらきら輝いた1日になりました。
娘を思う父親の姿を見て、涙が込み上げてきました
きらきら輝くメイクは、私の中で特別なもの。お仕事ではナチュラルメイクをすることが多いので、今回みたいに目元にパールをのせるのは新鮮で楽しかったです! パールは“涙の象徴”とされているそう。私が最近涙を流しそうになったのは、ムロツヨシさん主演の映画『マイ・ダディ』を見た時。ムロさん演じる主人公の牧師さんは普段は穏やかなのに、大切な娘のことになると冷静ではいられなくなってしまう、その葛藤しているお芝居が本当に素晴らしくて! 涙が込み上げてくるシーンが何度もあったんですけど、夜遅かったので翌日のお仕事のことを考えると目を腫らすわけにはいかなくて、 心では泣きながら、必死で涙をこらえました。映画を見たのは、ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』の現場でムロさんが「よかったら映画を見てコメントをいただけませんか?」って声をかけてくださったのがきっかけ。福田雄一さん、戸田恵梨香さん、永野芽郁さん……コメントを送ったそうそうたる皆さんの中に私も呼んでいただけて、すごく光栄でした。
部屋の照明は、完全に暗め派。スタジオのメイクルームは基本的に明るい空間なので、朝は光が染みないよう、最初は目をつむってメイクしてもらっています(笑)。楽屋の電気も、片隅の1か所だけつけておいて、あとは全部消しちゃうことがほとんど。目にあまり刺激を与えたくなくて、スマホのディスプレイの色も夜9時~朝9時までは暖かい色に切り替えられる設定に。そんなスマホで私がチェックしているのは、相変わらず猫の動画。最近は、トリミング動画にハマっています。シャンプーして、ブローして、毛玉を整えて……キレイになっていく過程が好きで、ずーっと見てしまいます。
この間、久々にまる1日のオフがあったんです。(伊藤)かりんちゃんにその日がお休みだと伝えたら、「修学旅行みたいになっちゃうけど、どう?」って提案してくれたのが、シャインマスカット狩りをして、吹きガラス体験をして、ほうとうを食べるっていうプラン。すぐに「最高すぎる!」って返事をして、いつも謎解きに行っているメンバーのうちの4人で出かけてきました。吹きガラス体験は、窯の前で滝汗をかいたらどうしようと思って着替えとタオルを持参して行ったんですけど、実際は暑すぎることもなく、そして想像を上回るくらい楽しかったです! 私が作ったのは、茶色と白の2色をひねりながら入れて、さらに泡を加えた一輪挿し。小さいガラス玉の状態から一生懸命息を吹き込んでいくうちに、どんどん愛着がわいてきたんですよね。完成品が届いたら、お花を生けるのが楽しみ♪ あっという間に時間が過ぎて、気持ちが明るくなった1日でした。
マンションの住人みんなの変わらない姿にワクワク!
12月10日に、映画『あなたの番です 劇場版』が公開されます。撮影ではキャストの皆さんと久しぶりに再会できて、うれしかったですね。2年前のドラマのオンエア中は13歳だった荒木飛羽くんはすっかり身長が伸びていたけど、当時と同じようにゲームについて熱くしゃべりかけてくれて、クールで無口そうな見た目とのギャップが可愛くて。変わらずお菓子を食べている姿にもホッとしました(笑)。私は公開に先がけて完成作品を見させてもらったんですけど、めちゃくちゃおもしろかったです! マンションの住人一人一人の際立っているキャラクターが大好きなので、変わらない皆さんの役柄の雰囲気にワクワクしました。ドラマを楽しく見てくださっていた方なら、映画もきっと楽しんでもらえるんじゃないかな、と思っています。
「光る」から連想して指輪になったどいやさんを描こうと思っていたのに、気がついたらぐったりした溶けかけの状態に(笑)。
2022年1月号掲載
#元乃木坂46##西野七濑[超话]#
2021年12月14日
七瀬のななせるふ。「光る」
きらめくメイクや、まぶしいくらいに楽しい時間。なぁちゃんの心を明るく照らしてくれる存在って?
親友が私のために考えてくれた最高の休日プラン。きらきら輝いた1日になりました。
娘を思う父親の姿を見て、涙が込み上げてきました
きらきら輝くメイクは、私の中で特別なもの。お仕事ではナチュラルメイクをすることが多いので、今回みたいに目元にパールをのせるのは新鮮で楽しかったです! パールは“涙の象徴”とされているそう。私が最近涙を流しそうになったのは、ムロツヨシさん主演の映画『マイ・ダディ』を見た時。ムロさん演じる主人公の牧師さんは普段は穏やかなのに、大切な娘のことになると冷静ではいられなくなってしまう、その葛藤しているお芝居が本当に素晴らしくて! 涙が込み上げてくるシーンが何度もあったんですけど、夜遅かったので翌日のお仕事のことを考えると目を腫らすわけにはいかなくて、 心では泣きながら、必死で涙をこらえました。映画を見たのは、ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』の現場でムロさんが「よかったら映画を見てコメントをいただけませんか?」って声をかけてくださったのがきっかけ。福田雄一さん、戸田恵梨香さん、永野芽郁さん……コメントを送ったそうそうたる皆さんの中に私も呼んでいただけて、すごく光栄でした。
部屋の照明は、完全に暗め派。スタジオのメイクルームは基本的に明るい空間なので、朝は光が染みないよう、最初は目をつむってメイクしてもらっています(笑)。楽屋の電気も、片隅の1か所だけつけておいて、あとは全部消しちゃうことがほとんど。目にあまり刺激を与えたくなくて、スマホのディスプレイの色も夜9時~朝9時までは暖かい色に切り替えられる設定に。そんなスマホで私がチェックしているのは、相変わらず猫の動画。最近は、トリミング動画にハマっています。シャンプーして、ブローして、毛玉を整えて……キレイになっていく過程が好きで、ずーっと見てしまいます。
この間、久々にまる1日のオフがあったんです。(伊藤)かりんちゃんにその日がお休みだと伝えたら、「修学旅行みたいになっちゃうけど、どう?」って提案してくれたのが、シャインマスカット狩りをして、吹きガラス体験をして、ほうとうを食べるっていうプラン。すぐに「最高すぎる!」って返事をして、いつも謎解きに行っているメンバーのうちの4人で出かけてきました。吹きガラス体験は、窯の前で滝汗をかいたらどうしようと思って着替えとタオルを持参して行ったんですけど、実際は暑すぎることもなく、そして想像を上回るくらい楽しかったです! 私が作ったのは、茶色と白の2色をひねりながら入れて、さらに泡を加えた一輪挿し。小さいガラス玉の状態から一生懸命息を吹き込んでいくうちに、どんどん愛着がわいてきたんですよね。完成品が届いたら、お花を生けるのが楽しみ♪ あっという間に時間が過ぎて、気持ちが明るくなった1日でした。
マンションの住人みんなの変わらない姿にワクワク!
12月10日に、映画『あなたの番です 劇場版』が公開されます。撮影ではキャストの皆さんと久しぶりに再会できて、うれしかったですね。2年前のドラマのオンエア中は13歳だった荒木飛羽くんはすっかり身長が伸びていたけど、当時と同じようにゲームについて熱くしゃべりかけてくれて、クールで無口そうな見た目とのギャップが可愛くて。変わらずお菓子を食べている姿にもホッとしました(笑)。私は公開に先がけて完成作品を見させてもらったんですけど、めちゃくちゃおもしろかったです! マンションの住人一人一人の際立っているキャラクターが大好きなので、変わらない皆さんの役柄の雰囲気にワクワクしました。ドラマを楽しく見てくださっていた方なら、映画もきっと楽しんでもらえるんじゃないかな、と思っています。
「光る」から連想して指輪になったどいやさんを描こうと思っていたのに、気がついたらぐったりした溶けかけの状態に(笑)。
2022年1月号掲載
#元乃木坂46##西野七濑[超话]#
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