天亲论师——《净土圣贤录》(23)
天亲,梵语婆薮盘豆,天竺富娄叉国人也。出家,乐闻小乘,辄毁大乘经典。后闻其兄无著,诵十地经,闻已感悟,追悔前愆,欲自断舌。无著止之曰,昔以舌毁大乘,今以舌赞大乘,补过自新,犹为善矣。断舌绝言,其利安在。天亲于是研精覃思,制大乘论,凡百余部,并行于世。所制无量寿经论,开示净土,立五念门。一礼拜,二赞叹,三作愿,四观察,五回向。冠以偈曰,世尊我一心,归命尽十方,无碍光如来,愿生安乐国。我依修多罗,真实功德相,说愿偈总持,与佛教相应。观彼世界相,胜过三界道。究竟如虚空,广大无边际。正道大慈悲,出世善根生。净光明满足,如镜日月轮。备诸珍宝性,具足妙庄严。无垢光炎炽,明净曜世间。宝性功德草,柔软左右旋,触者生胜乐,过迦旃邻陀。宝华千万种,弥覆池流泉,微风动华叶,交错光乱转。宫殿诸楼阁,观十方无碍,杂树异光色,宝栏遍围绕。无量宝交络,罗网遍虚空,种种铃发响,宣吐妙法音。雨华衣庄严,无量香普熏。佛慧明净日,除世痴暗冥。梵声悟深远,微妙闻十方。正觉阿弥陀,法王善住持。如来净华众,正觉华化生。爱乐佛法味,禅三昧为食。永离身心恼,爱乐常无间。大乘善根界,等无讥嫌名,女人及根缺,二乘种不生。众生所愿乐,一切能满足。故我愿往生,阿弥陀佛国。无量大宝王,微妙净华台。相好光一寻,色像超群生。如来微妙声,梵响闻十方。同地水火风,虚空无分别。天人不动众,清净智海生。如须弥山王,胜妙无过者。天人丈夫众,恭敬绕瞻仰。观佛本愿力,遇无空过者,能令速满足,功德大宝海。安乐国清净,常转无垢轮,化佛菩萨日,如须弥住持。无垢庄严光,一念及一时,普照诸佛会,利益诸群生。雨天乐华衣,妙香等供养,赞佛诸功德,无有分别心。何等世界无,佛法功德宝,我愿皆往生,示佛法如佛。我作论说偈,愿见弥陀佛,普共诸众生,往生安乐国。按此论,发挥净土庄严利益,最为详明。元魏昙鸾法师,为之述注,妙极。修净业者,当详阅之。(无量寿经论,翻译名义。)
天亲,梵语婆薮盘豆,天竺富娄叉国人也。出家,乐闻小乘,辄毁大乘经典。后闻其兄无著,诵十地经,闻已感悟,追悔前愆,欲自断舌。无著止之曰,昔以舌毁大乘,今以舌赞大乘,补过自新,犹为善矣。断舌绝言,其利安在。天亲于是研精覃思,制大乘论,凡百余部,并行于世。所制无量寿经论,开示净土,立五念门。一礼拜,二赞叹,三作愿,四观察,五回向。冠以偈曰,世尊我一心,归命尽十方,无碍光如来,愿生安乐国。我依修多罗,真实功德相,说愿偈总持,与佛教相应。观彼世界相,胜过三界道。究竟如虚空,广大无边际。正道大慈悲,出世善根生。净光明满足,如镜日月轮。备诸珍宝性,具足妙庄严。无垢光炎炽,明净曜世间。宝性功德草,柔软左右旋,触者生胜乐,过迦旃邻陀。宝华千万种,弥覆池流泉,微风动华叶,交错光乱转。宫殿诸楼阁,观十方无碍,杂树异光色,宝栏遍围绕。无量宝交络,罗网遍虚空,种种铃发响,宣吐妙法音。雨华衣庄严,无量香普熏。佛慧明净日,除世痴暗冥。梵声悟深远,微妙闻十方。正觉阿弥陀,法王善住持。如来净华众,正觉华化生。爱乐佛法味,禅三昧为食。永离身心恼,爱乐常无间。大乘善根界,等无讥嫌名,女人及根缺,二乘种不生。众生所愿乐,一切能满足。故我愿往生,阿弥陀佛国。无量大宝王,微妙净华台。相好光一寻,色像超群生。如来微妙声,梵响闻十方。同地水火风,虚空无分别。天人不动众,清净智海生。如须弥山王,胜妙无过者。天人丈夫众,恭敬绕瞻仰。观佛本愿力,遇无空过者,能令速满足,功德大宝海。安乐国清净,常转无垢轮,化佛菩萨日,如须弥住持。无垢庄严光,一念及一时,普照诸佛会,利益诸群生。雨天乐华衣,妙香等供养,赞佛诸功德,无有分别心。何等世界无,佛法功德宝,我愿皆往生,示佛法如佛。我作论说偈,愿见弥陀佛,普共诸众生,往生安乐国。按此论,发挥净土庄严利益,最为详明。元魏昙鸾法师,为之述注,妙极。修净业者,当详阅之。(无量寿经论,翻译名义。)
无量寿经优波提舍愿生偈
天亲菩萨造
元魏菩提流支译
世尊我一心,归命尽十方,
无碍光如来,愿生安乐国。
我依修多罗,真实功德相,
说愿偈总持,与佛教相应。
观彼世界相,胜过三界道。
究竟如虚空,广大无边际。
正道大慈悲,出世善根生。
净光明满足,如镜日月轮。
备诸珍宝性,具足妙庄严。
无垢光焰炽,明净曜世间。
宝性功德草,柔软左右旋,
触者生胜乐,过迦旃邻陀。
宝华千万种,弥覆池流泉,
微风动华叶,交错光乱转。
宫殿诸楼阁,观十方无碍,
杂树异光色,宝栏遍围绕。
无量宝交络,罗网遍虚空,
种种铃发响,宣吐妙法音。
雨华衣庄严,无量香普熏。
佛慧明净日,除世痴闇冥。
梵声悟深远,微妙闻十方。
正觉阿弥陀,法王善住持。
如来净华众,正觉华化生。
爱乐佛法味,禅三昧为食。
永离身心恼,受乐常无间。
大乘善根界,等无讥嫌名,
女人及根缺,二乘种不生。
众生所愿乐,一切能满足。
是故愿生彼,阿弥陀佛国。
无量大宝王,微妙净华台。
相好光一寻,色像超群生。
如来微妙声,梵响闻十方。
同地水火风,虚空无分别。
天人不动众,清净智海生。
如须弥山王,胜妙无过者。
天人丈夫众,恭敬绕瞻仰。
观佛本愿力,遇无空过者,
能令速满足,功德大宝海。
安乐国清净,常转无垢轮,
化佛菩萨日,如须弥住持。
无垢庄严光,一念及一时,
普照诸佛会,利益诸群生。
雨天乐华衣,妙香等供养,
赞诸佛功德,无有分别心。
何等世界无,佛法功德宝,
我愿皆往生,示佛法如佛。
我作论说偈,愿见弥陀佛,
普共诸众生,往生安乐国。
南无阿弥陀佛
南无阿弥陀佛
南无阿弥陀佛
天亲菩萨造
元魏菩提流支译
世尊我一心,归命尽十方,
无碍光如来,愿生安乐国。
我依修多罗,真实功德相,
说愿偈总持,与佛教相应。
观彼世界相,胜过三界道。
究竟如虚空,广大无边际。
正道大慈悲,出世善根生。
净光明满足,如镜日月轮。
备诸珍宝性,具足妙庄严。
无垢光焰炽,明净曜世间。
宝性功德草,柔软左右旋,
触者生胜乐,过迦旃邻陀。
宝华千万种,弥覆池流泉,
微风动华叶,交错光乱转。
宫殿诸楼阁,观十方无碍,
杂树异光色,宝栏遍围绕。
无量宝交络,罗网遍虚空,
种种铃发响,宣吐妙法音。
雨华衣庄严,无量香普熏。
佛慧明净日,除世痴闇冥。
梵声悟深远,微妙闻十方。
正觉阿弥陀,法王善住持。
如来净华众,正觉华化生。
爱乐佛法味,禅三昧为食。
永离身心恼,受乐常无间。
大乘善根界,等无讥嫌名,
女人及根缺,二乘种不生。
众生所愿乐,一切能满足。
是故愿生彼,阿弥陀佛国。
无量大宝王,微妙净华台。
相好光一寻,色像超群生。
如来微妙声,梵响闻十方。
同地水火风,虚空无分别。
天人不动众,清净智海生。
如须弥山王,胜妙无过者。
天人丈夫众,恭敬绕瞻仰。
观佛本愿力,遇无空过者,
能令速满足,功德大宝海。
安乐国清净,常转无垢轮,
化佛菩萨日,如须弥住持。
无垢庄严光,一念及一时,
普照诸佛会,利益诸群生。
雨天乐华衣,妙香等供养,
赞诸佛功德,无有分别心。
何等世界无,佛法功德宝,
我愿皆往生,示佛法如佛。
我作论说偈,愿见弥陀佛,
普共诸众生,往生安乐国。
南无阿弥陀佛
南无阿弥陀佛
南无阿弥陀佛
堂本光一×井上芳雄、奇跡のタッグが再び! 「僕たちにできることはとにかくやり続けること」~ミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』製作発表会レポート
https://t.cn/A6IXeC2m
堂本光一(アーサイト役)
「世の中、まだまだ本当に落ち着かない中ではありますが、こうしてジョンがイギリスから来てくださった。この作品自体がジョンの愛で包まれた作品なんです。改めて台本を読んでいると毎日いろんな発見があって。ニューノーマルと言われているこの時代に沿った作品に感じております。僕自身もこのコロナ禍になってからコンサートや舞台作品をやってきましたが、何よりもお客様がその場所のルールを守ってくださって協力くださっている。我々としては、安心してステージに立てる環境を逆にいただいてしまっているような感覚です。そういった意味でも、たくさんの方の協力があって自分は今ステージに立てているんだなと感じておりますので、感謝を忘れずにいたいなと思います。周りを見渡せば本当に素晴らしい実力のあるキャストの皆さんです。いろんな意味で自分の気持ちを律してステージに立つことができたらなと感じております」
7名が挨拶を終えると、質疑応答の時間が設けられた。
ーーキャストの4人に質問です。再演の稽古に臨んでいる今、改めて感じる『ナイツ・テイル-騎士物語-』の根本的な魅力を聞かせてください。
堂本:千穐楽まで毎日必ず何か発見があるのは、3年前もそうだったんです。ジョンから言われたのは「千穐楽まで答えは見つからないはずだよ。でもそれでいいんだよ。毎日それを楽しんで」と。今稽古に入って、それらを乗り越えてきたいい意味での自信と、素晴らしいキャスト・スタッフに囲まれている安心もあって、3年前よりも落ち着いて稽古場にいることができているんです。その環境で台本を読んでみるとたくさん発見があります。前はそんな余裕なかったんですけれど、今自分の中で深堀りし始めて、それぞれの発見が面白くて。この時代に必要なメッセージがすごく入っているとも思います。僕ら(堂本と井上の役)は頑張れば頑張る程、「あの二人バカだなあ」となるコメディなんですけど(笑)、視点を変えてみると、昔のがんじがらめだった思想がいかにバカらしいか、そこが笑えてくる作品になっているんです。3年前にご覧になったお客様もいらっしゃると思うんですが、そういう方たちにも新しい発見があるんじゃないかなと思います。
ーー堂本さんと井上さんに質問です。エンターテインメントを通して思いを伝える役割のあるお二人から、全国の皆さんに向けて応援のメッセージをお願いします。
堂本:我々はエッセンシャルワーカーではないので、こういったイベントを開催することが良いのか悪いのか、それは日々葛藤でもあったりするんです。でもこういう状況だからこそ、心を豊かにしたいと思われている方がいるのは間違いないことで。泣く泣く観に行くことを断念する方もいると思います。でも今芳雄くんが言ったように、僕らとしては繋げていくことが大切だなとも思うんですよね。もちろん、止めてしまう覚悟というのも今は持っていないといけない。何としてでもやるという気持ちではいけないと思っています。そのバランスがすごく大事なときだなと。とにかく僕たちは繋げていきたいなと感じております。たくさんの方の協力をいただいて、大事にやっていきたいです。
会見の直後には、フォトセッションを挟んで囲み取材が行われた。囲み取材には、堂本、井上、音月、上白石の4名のキャストが登壇。直前まで行われていた緊張感ある会見とは打って変わって、リラックスした雰囲気の笑いの絶えない時間となった。
ーー久しぶりに4人が顔を合わせたときはどんな印象でしたか?
堂本:久しぶりという感覚はあんまりなくて。萌音ちゃんがリモートで繋いでくれていたので、萌音ちゃんの功績が大きいと思います。
井上:今回の稽古に入る前にも久しぶりにリモート飲みをしたので、顔を合わせたような気はしていますね。
堂本:初演のときは本当に大変で、全体像が見えない中でもうすぐ初日というのを乗り越えてきた仲間たちなので、その信頼と自信があります。今稽古で女性陣のシーンを見ていると、3年前も同じことを思ったんですけど、完璧にやっているんですよね。
井上:女性陣は準備がちゃんとしていますよね。
堂本:それを見てちょっとイラッとして(笑)。また僕たちに見せつけてきやがったって(笑)。
井上:僕たちは3年間全然成長がないってことですね(笑)。
堂本:いい意味で乗り越えてきたみんなとの信頼関係というのがすごく厚くなっています。「この作品を良くしよう」「コロナ禍でできる最善を尽くしていこう」という想いが溢れていて、すごく幸せな空間だなあと。
井上:本当その通りだと思います。新しいキャストも自然と楽しそうに稽古していて、それはジョンのおかげが大きいと思います。キャスト同士の繋がりが3年経っても強くて、さらに深まっているというのは本当に珍しいこと。普通、公演中は仲が良くても1年経つと音信不通になるというか、それがカンパニーの常なんです(笑)。でもこの作品は再演が決まっていたこともあったかもしれないですけど、萌音ちゃんのお陰もあって。
堂本:この3年間で一番はねたのが萌音ちゃんだと思うので、そんな萌音ちゃんが僕らを見捨てないでいてくれたっていうのがね。
井上:確かに! ヒヤヒヤしたよねえ〜。萌音ちゃんが変わってたらどうしようって(笑)。
音月:グループLINEから途中退出していたらどうしようってね(笑)。
井上:でも全然変わらず。今も会見の直前に「緊張しますねえ」って言ってて、「あ、まだ萌音ちゃん緊張するんだな」って(笑)。
上白石:私がどうなったと思っているんですか!(笑)
井上:何も動じない、何の心もない、みたいになっていないかなと思っていたけど全然(笑)。だから奇跡のカンパニーだなと思います。
上白石:私はこの作品もカンパニーも本当に大好きで、リモート飲みも楽しいし、個々で連絡を取り合っているときに皆さんが「リモート飲みやりたいな」とおっしゃっていたのでこれはやらなきゃなと(笑)。本当に離れていても同じ場所を向いているってすごく心強いことですし、稽古場で顔を合わせたら本当に全然変わらない空気感があって、座長のお二人もこれだけの大スターなのに、何か全然……。
井上:オーラがない? ただの40代のおじさん? 夕方になるとボーッとしてるなみたいな?(笑)
堂本:おじさんたち疲れちゃってるんだよね。眠くなっちゃうんだよねえ。
上白石:(笑)。変な圧がなくて、どちらかというと脱力系の座長お二人で、全然嫌な緊張感がないんです。みんなが新しいことややってみたいことに挑戦できるお稽古場なので、そういう空気感を作ってくださる脱力系騎士のお二人です。
井上:それ(脱力系騎士)すごい弱そうだよ(笑)。
上白石:ステージに立つと本当に別人のようになられるので、勉強させてもらっているんです。毎日大好きな人たちと顔を合わせられるということで、元気いっぱいです!
ーー音月さんも、座長のお二人が温かい雰囲気を作っているとおっしゃっていましたが。
音月:私たちが稽古をしているときに、お二人の椅子を見たら同じ角度で二人共「スン」ってスイッチがお切れになっていらっしゃるんです(笑)。
堂本:あのねえ、最近3時くらいになるとすごく眠くなるのよ。
井上:時差ボケみたくなっちゃうんだよね。
音月:そういうところまでリンクしているんだなという、夫婦感(笑)。だからすごく私たちは伸び伸びとお稽古場にいます。萌音ちゃん企画のリモート飲みも私は仕事で1時間以上遅れちゃったんですけど、島田歌穂さんが「桂ちゃん! まだやってるから入っておいで!」と連絡をくれて待っていてくださって。岸(祐二)さんがよく面白い発言をされるんですけど、それを光一さんはいつも優しく「ハハハ」って笑っていて、芳雄さんがスパルタでツッコむみたいな感じの図がすごく懐かしくて(笑)。
井上:(ツッコむのは)しょうがなくですよ? 盛り上げるために。今日は岸さんどうしたんですか? 呼ばれてないんだ? 岸さん、今多分すごく怒っていると思います(笑)。
音月:こういう空間がすごく心地良いんです(笑)。
堂本:これは多分ジョンが作る空気感だと思うんですけど、他の人が稽古をしている間もみんなが楽しんで稽古を見ているんですよ。それは素敵な空気感だなあって。稽古場だけど素敵な空気感のあるカンパニーですね。
ーー堂本さんと井上さん、お互いの印象で改めて変わったことがあれば教えてください。
堂本:二つのものがすごく共存しているんです。僕が持っていないものを持っているので、そこは任せればいいやという安心感。あとはステージに立つという部分では実力者なので、うかうかしていると大パンチ食らっちゃうなという緊張感。だから「よし頑張ろう!」って思えるんですよ。そう思えるってすごく幸せなんですね。ずっとその感じが続いています。
井上:ありがたいですね。元からわかっていたことなんですけど、やっぱりスターなんだなって改めて思います。普段は隣をパッと見たら寝ているということもあるんですけど(笑)。常に自分を更新し続けていっているアーティストであり大スター。でも一緒にいるときはだれよりもシンプルというか素朴というか、飾りっ気がないんですよね。ステージ上に立っている光一くんと普段の光一くんのギャップがすごいんですけど、それがスターなんだなって年々思います。今久しぶりにやってみて、3年前よりエネルギッシュにいろんなことをしているんだなとも。今もコンサートをやりながら他の作品の演出もやって、自分の稽古もやっている。光一くんの役割が増えてそれを嬉々としてやっていて、その結果ちょっと夕方に眠くはなっていますけど(笑)、それくらいフル回転していてエネルギッシュにやっているなって。
堂本:一緒に寝てるじゃな〜い(笑)。
井上:僕なんかはこの稽古しかやってないのに寝てますけど(笑)。今の光一くんには、エネルギッシュさを感じますね。すごいなあ、更新してるなあって思います。
取材・文=松村蘭(らんねえ)
https://t.cn/A6IXeC2m
堂本光一(アーサイト役)
「世の中、まだまだ本当に落ち着かない中ではありますが、こうしてジョンがイギリスから来てくださった。この作品自体がジョンの愛で包まれた作品なんです。改めて台本を読んでいると毎日いろんな発見があって。ニューノーマルと言われているこの時代に沿った作品に感じております。僕自身もこのコロナ禍になってからコンサートや舞台作品をやってきましたが、何よりもお客様がその場所のルールを守ってくださって協力くださっている。我々としては、安心してステージに立てる環境を逆にいただいてしまっているような感覚です。そういった意味でも、たくさんの方の協力があって自分は今ステージに立てているんだなと感じておりますので、感謝を忘れずにいたいなと思います。周りを見渡せば本当に素晴らしい実力のあるキャストの皆さんです。いろんな意味で自分の気持ちを律してステージに立つことができたらなと感じております」
7名が挨拶を終えると、質疑応答の時間が設けられた。
ーーキャストの4人に質問です。再演の稽古に臨んでいる今、改めて感じる『ナイツ・テイル-騎士物語-』の根本的な魅力を聞かせてください。
堂本:千穐楽まで毎日必ず何か発見があるのは、3年前もそうだったんです。ジョンから言われたのは「千穐楽まで答えは見つからないはずだよ。でもそれでいいんだよ。毎日それを楽しんで」と。今稽古に入って、それらを乗り越えてきたいい意味での自信と、素晴らしいキャスト・スタッフに囲まれている安心もあって、3年前よりも落ち着いて稽古場にいることができているんです。その環境で台本を読んでみるとたくさん発見があります。前はそんな余裕なかったんですけれど、今自分の中で深堀りし始めて、それぞれの発見が面白くて。この時代に必要なメッセージがすごく入っているとも思います。僕ら(堂本と井上の役)は頑張れば頑張る程、「あの二人バカだなあ」となるコメディなんですけど(笑)、視点を変えてみると、昔のがんじがらめだった思想がいかにバカらしいか、そこが笑えてくる作品になっているんです。3年前にご覧になったお客様もいらっしゃると思うんですが、そういう方たちにも新しい発見があるんじゃないかなと思います。
ーー堂本さんと井上さんに質問です。エンターテインメントを通して思いを伝える役割のあるお二人から、全国の皆さんに向けて応援のメッセージをお願いします。
堂本:我々はエッセンシャルワーカーではないので、こういったイベントを開催することが良いのか悪いのか、それは日々葛藤でもあったりするんです。でもこういう状況だからこそ、心を豊かにしたいと思われている方がいるのは間違いないことで。泣く泣く観に行くことを断念する方もいると思います。でも今芳雄くんが言ったように、僕らとしては繋げていくことが大切だなとも思うんですよね。もちろん、止めてしまう覚悟というのも今は持っていないといけない。何としてでもやるという気持ちではいけないと思っています。そのバランスがすごく大事なときだなと。とにかく僕たちは繋げていきたいなと感じております。たくさんの方の協力をいただいて、大事にやっていきたいです。
会見の直後には、フォトセッションを挟んで囲み取材が行われた。囲み取材には、堂本、井上、音月、上白石の4名のキャストが登壇。直前まで行われていた緊張感ある会見とは打って変わって、リラックスした雰囲気の笑いの絶えない時間となった。
ーー久しぶりに4人が顔を合わせたときはどんな印象でしたか?
堂本:久しぶりという感覚はあんまりなくて。萌音ちゃんがリモートで繋いでくれていたので、萌音ちゃんの功績が大きいと思います。
井上:今回の稽古に入る前にも久しぶりにリモート飲みをしたので、顔を合わせたような気はしていますね。
堂本:初演のときは本当に大変で、全体像が見えない中でもうすぐ初日というのを乗り越えてきた仲間たちなので、その信頼と自信があります。今稽古で女性陣のシーンを見ていると、3年前も同じことを思ったんですけど、完璧にやっているんですよね。
井上:女性陣は準備がちゃんとしていますよね。
堂本:それを見てちょっとイラッとして(笑)。また僕たちに見せつけてきやがったって(笑)。
井上:僕たちは3年間全然成長がないってことですね(笑)。
堂本:いい意味で乗り越えてきたみんなとの信頼関係というのがすごく厚くなっています。「この作品を良くしよう」「コロナ禍でできる最善を尽くしていこう」という想いが溢れていて、すごく幸せな空間だなあと。
井上:本当その通りだと思います。新しいキャストも自然と楽しそうに稽古していて、それはジョンのおかげが大きいと思います。キャスト同士の繋がりが3年経っても強くて、さらに深まっているというのは本当に珍しいこと。普通、公演中は仲が良くても1年経つと音信不通になるというか、それがカンパニーの常なんです(笑)。でもこの作品は再演が決まっていたこともあったかもしれないですけど、萌音ちゃんのお陰もあって。
堂本:この3年間で一番はねたのが萌音ちゃんだと思うので、そんな萌音ちゃんが僕らを見捨てないでいてくれたっていうのがね。
井上:確かに! ヒヤヒヤしたよねえ〜。萌音ちゃんが変わってたらどうしようって(笑)。
音月:グループLINEから途中退出していたらどうしようってね(笑)。
井上:でも全然変わらず。今も会見の直前に「緊張しますねえ」って言ってて、「あ、まだ萌音ちゃん緊張するんだな」って(笑)。
上白石:私がどうなったと思っているんですか!(笑)
井上:何も動じない、何の心もない、みたいになっていないかなと思っていたけど全然(笑)。だから奇跡のカンパニーだなと思います。
上白石:私はこの作品もカンパニーも本当に大好きで、リモート飲みも楽しいし、個々で連絡を取り合っているときに皆さんが「リモート飲みやりたいな」とおっしゃっていたのでこれはやらなきゃなと(笑)。本当に離れていても同じ場所を向いているってすごく心強いことですし、稽古場で顔を合わせたら本当に全然変わらない空気感があって、座長のお二人もこれだけの大スターなのに、何か全然……。
井上:オーラがない? ただの40代のおじさん? 夕方になるとボーッとしてるなみたいな?(笑)
堂本:おじさんたち疲れちゃってるんだよね。眠くなっちゃうんだよねえ。
上白石:(笑)。変な圧がなくて、どちらかというと脱力系の座長お二人で、全然嫌な緊張感がないんです。みんなが新しいことややってみたいことに挑戦できるお稽古場なので、そういう空気感を作ってくださる脱力系騎士のお二人です。
井上:それ(脱力系騎士)すごい弱そうだよ(笑)。
上白石:ステージに立つと本当に別人のようになられるので、勉強させてもらっているんです。毎日大好きな人たちと顔を合わせられるということで、元気いっぱいです!
ーー音月さんも、座長のお二人が温かい雰囲気を作っているとおっしゃっていましたが。
音月:私たちが稽古をしているときに、お二人の椅子を見たら同じ角度で二人共「スン」ってスイッチがお切れになっていらっしゃるんです(笑)。
堂本:あのねえ、最近3時くらいになるとすごく眠くなるのよ。
井上:時差ボケみたくなっちゃうんだよね。
音月:そういうところまでリンクしているんだなという、夫婦感(笑)。だからすごく私たちは伸び伸びとお稽古場にいます。萌音ちゃん企画のリモート飲みも私は仕事で1時間以上遅れちゃったんですけど、島田歌穂さんが「桂ちゃん! まだやってるから入っておいで!」と連絡をくれて待っていてくださって。岸(祐二)さんがよく面白い発言をされるんですけど、それを光一さんはいつも優しく「ハハハ」って笑っていて、芳雄さんがスパルタでツッコむみたいな感じの図がすごく懐かしくて(笑)。
井上:(ツッコむのは)しょうがなくですよ? 盛り上げるために。今日は岸さんどうしたんですか? 呼ばれてないんだ? 岸さん、今多分すごく怒っていると思います(笑)。
音月:こういう空間がすごく心地良いんです(笑)。
堂本:これは多分ジョンが作る空気感だと思うんですけど、他の人が稽古をしている間もみんなが楽しんで稽古を見ているんですよ。それは素敵な空気感だなあって。稽古場だけど素敵な空気感のあるカンパニーですね。
ーー堂本さんと井上さん、お互いの印象で改めて変わったことがあれば教えてください。
堂本:二つのものがすごく共存しているんです。僕が持っていないものを持っているので、そこは任せればいいやという安心感。あとはステージに立つという部分では実力者なので、うかうかしていると大パンチ食らっちゃうなという緊張感。だから「よし頑張ろう!」って思えるんですよ。そう思えるってすごく幸せなんですね。ずっとその感じが続いています。
井上:ありがたいですね。元からわかっていたことなんですけど、やっぱりスターなんだなって改めて思います。普段は隣をパッと見たら寝ているということもあるんですけど(笑)。常に自分を更新し続けていっているアーティストであり大スター。でも一緒にいるときはだれよりもシンプルというか素朴というか、飾りっ気がないんですよね。ステージ上に立っている光一くんと普段の光一くんのギャップがすごいんですけど、それがスターなんだなって年々思います。今久しぶりにやってみて、3年前よりエネルギッシュにいろんなことをしているんだなとも。今もコンサートをやりながら他の作品の演出もやって、自分の稽古もやっている。光一くんの役割が増えてそれを嬉々としてやっていて、その結果ちょっと夕方に眠くはなっていますけど(笑)、それくらいフル回転していてエネルギッシュにやっているなって。
堂本:一緒に寝てるじゃな〜い(笑)。
井上:僕なんかはこの稽古しかやってないのに寝てますけど(笑)。今の光一くんには、エネルギッシュさを感じますね。すごいなあ、更新してるなあって思います。
取材・文=松村蘭(らんねえ)
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