这篇小形P的采访挺好的,文字量不算大但简明扼要地把方方面面几个要点谈了。如果觉得近期闪哈相关访谈太多一时看不过来的话,可以先看这篇+walker+那篇。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』PDが語る「最新映像への挑戦」https://t.cn/A6VBwwOB
――『閃光のハサウェイ』は小説の印象では映像化が難しいように感じていたのですが、今回の企画はどのように成立していったのでしょうか?
小形 僕自身、中学生の時に観た『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、その後に読んだ小説の『閃光のハサウェイ』でショックを受けていましたので、以前から「どこかで映像化ができたらいいな」ということは考えていました。実現に向けて大きく動いたきっかけは『機動戦士ガンダムUC』ですね。ファンの皆さんのおかげで大ヒットしたことから「宇宙世紀に対してもう一度スポットライトを当てよう」という流れになったわけです。『UC』の後の時代を描く『機動戦士ガンダムNT』を作ったあと、そこよりさらに未来の『機動戦士ガンダムF91』までの歴史の間を埋める宇宙世紀0105年の物語として設定されていた『閃光のハサウェイ』を制作することは、自然なことだと思えました。
――映像への没入感が意識された『閃光のハサウェイ』の演出の方向性に関しては、どのように決められていったのでしょうか?
小形 主観に近いカメラワークなどは、監督の村瀬(修功)さんの方針であり、そうした意図から映像設計されたものだと思います。もうちょっとアニメ的な作り方もあったと思いますが、僕らとしては『閃光のハサウェイ』の監督を村瀬さんにお願いした時点で、スタッフィング・映像も含めて、実写的な没入感の高い映像を作る方向に舵を切ったという感じです。
――作品を観て、ガンダム作品として新たなテイストを感じる仕上りになっている、と感じました。
小形 村瀬さんが監督をするとこうなる、ということなんだと思います。制作現場ではかなり新しいことに挑戦しているんですが、最もチャレンジングな試みと言えば作画に関してですね。『UC』『NT』まではキャラクターにしてもモビルスーツにしても手描きがメインで、そこにプラスする形で3DCGを使うという進め方が主流でした。しかし『閃光のハサウェイ』は逆で、全てにわたって3Dメインで構成されていて、必要な箇所でプラス手描きになっています。これまでのような画面作りや映像の目指す方向性をガラリと変えるには、ちょうどいいタイミングだったと思います。
――それは「ガンダム40周年記念作品」という部分を意識されたから、ですか?
小形 40周年という冠に対しては特に意識していなかったのですが、「2021年」という時代を意識した作品バランスにしています。現在、『ガンダムビルドリアル』という実写配信ドラマがあり、ハリウッドで実写映画が企画されている。さらに、横浜で実物大ガンダムが動いているわけですから、そうした世の中で見せる最新のガンダム映像という部分は意識しています。
『UC』では手描きのメカクションは、スタッフのアイデアを含めてある程度やり尽くした感じがあるんです。そこから縮小再生産をしていくのかと言われれば、そうではないと思っているので、やはり映像的なアプローチは変えていかなければならない。ガンダム作品を観る人たちが、国内だけでなく、グローバルに広がっていくという考え方をちゃんと持った上で、映像企画をしたというイメージです。
――映像が海外ドラマのようなソリッドさを感じさせる仕上がりになっているのも、やはり国内だけでなく、外向きにどう見せていくかが重要だったということですね。
小形 そうですね。海外への打ち出しは初めから考えていました。スタッフィングも村瀬さんを始め、キャラクターを描くにあたってpablo uchidaさん、恩田尚之さんもその方向にむいていると思って集めたという感じはあります。村瀬さんによる実写的な方向性に加えて、uchidaさんにはイメージボードをたくさん描いてもらって、それを再現する方向で画面を作っていきました。そういう意味では、映像の見え方に関しては村瀬さんだけでなく、uchidaさんのテイストが影響を与えています。
――音響に関してもかなり意欲的な試みに挑まれている印象があります。
小形 劇場をメインの視聴環境として考えて、制作当初からドルビーアトモスの音響効果を取り入れたアニメーション作品になっています。
これまでの宇宙世紀ガンダムシリーズは、『機動戦士ガンダム』を担当していたフィズサウンドの流れをくむ音響効果が主流で、皆さんが聴き慣れているモビルスーツの起動音、またビームライフルの音など「ガンダムの音」を担っていましたが、本作では劇中で描かれるモビルスーツの性能・設定もガラリと変わるタイミングだったので、新たな音を模索するために音響演出を笠松広司さんにお願いしました。
笠松さんは最新技術を駆使しながら、フィズサウンド系の音をリスペクトした上で違和感どころか、さらなる高揚感すら感じる音を作り上げていただきました。ビーム発射音なども素晴らしく、良い仕上がりになったのではないかと思っています。
――各所のさまざまな新たな試みが、『閃光のハサウェイ』という作品の中でうまく融合させることができたのですね。
小形 そうですね。いいフィルムになることは途中で確信していたんですが、最後のドルビーアトモスによる音が入ったことで、ビジュアル・音響体験において「本当に新しいものが出来た」と実感することができました。
『閃光のハサウェイ』PDが明かすMS・キャスト・映像へのこだわり https://t.cn/A6VBZzTg
――メカデザインは、カトキハジメさんや山根公利さんといった、ガンダムシリーズでお馴染みの方が担当されています。
小形 登場するモビルスーツには小説のデザインが存在しているので、それを料理する作業はやはりカトキさんが一番上手いと思い、力をお借りしました。あとは、村瀬さんとの相性が良く、方向性を理解してくれる方を集めたという感じです。
デザインの方向性としては、ペーネロペーが正当なガンダムの系譜の機体で、Ξガンダムはそれに対抗する存在のような見え方になってほしいという方針のもと、調整していきました。
――『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』における、ガンダム試作1号機と試作2号機の関係性に近いということですね。
小形 そうです。なので、Ξガンダムはハッキリと異形さがわかるシルエットにしてもらっています。カラーリングに関しても、ゲーム版で描かれたものではなく、小説の雰囲気に寄せて白を基調としたものにしました。
――モビルスーツの表現に関しても、新しい試みを取り入れているのでしょうか。
小形 ダバオ市街の空襲で公園を逃げ回るシチュエーション以外のモビルスーツ描写は、基本的に3Dをベースにしています。うちのスタッフは手描きでの見せ方が得意なんですが、ペーネロペーとΞガンダムがミノフスキー・フライトで重力下でも自由に飛び回る設定であること、また村瀬さんが3Dだからこそできるライティングを狙いたいという判断もありました。背景もカメラマップ(2Dの画像素材を使い、立体的な奥行きと動きを感じさせる映像へ変換する)という技法を使うことで、実写的なカメラワークが実現します。
――では、今作で最も注目してほしいシーンはどこですか?
小形 やはり空襲シーンですね。今回最大の見せ場だと思っていますし、だからこそこれをどう作るかが一番のポイントでした。村瀬さんだからこそのフィルムになっていることがよくわかる場面に仕上がっています。
キャラクターとメカを絡ませての地上での戦闘描写は、煩雑な作業が重なるので本来ならばまずやれなくて、少なくともTVシリーズでは絶対にできないです。しかし今回は、上空から降りてくるメカと地上の人の動きがしっかりとリンクした空間的な演出がうまく表現できたと思います。
――特にあの場面は、ドルビーアトモスによる立体音響が効果的でした。
小形 本作のドルビーシネマ体験の印象は、クリストファー・ノーランの作品をIMAXで観た時の感覚に近いかもしれませんね。村瀬さん自身、ノーラン作品や『007』シリーズなどのハリウッド作品にインスパイアを受けているところが多いと思います。
――込められた情報量があまりに多く、何度でもリピート鑑賞してしまいたくなる作品だと思うのですが、そこもあえて狙っていますか。
小形 ガンダムシリーズの構造が、そういう設計になっているんじゃないでしょうか。そもそも、富野(由悠季)さんの映像の構成は1回で全部わかるようにはできていないじゃないですか。映像を観てすごい情報量含めてショックを受けて、あとで冷静になったとき「あの表現にはこんな意味があるんじゃないのか?」と想像させる余地を持っているのが特徴だと思うんです。『閃光のハサウェイ』も、そういう意味では正統的なガンダム作品の系譜の上にある作品ではないかと。
――キャスティングに関しては、どのような狙いが?
小形 映像同様に実写のような生っぽさ、そしてギギを中心に25歳になったハサウェイ、それよりも大人な感じのケネスというキャラクターバランスが何よりも重要でした。
特にハサウェイは今の二十代が持つ弱さや心の揺れといった部分が欲しかったので、小野賢章さんにお願いしました。芝居の方向性もカッコよさだけではないものを求めて、小野さんにはたくさんのテイクを重ねていただきましたね。ハサウェイ率いるマフティーという組織も、軍隊というよりもサークルの延長線上に生まれた若い起業家の小さな会社という感じですし、周りを固めた役者さんたちにもそこを意識して演じてもらいました。
――ギギ役の上田麗奈さんの演技は、クェス役の川村万梨阿さんに似ていると話題ですが、そこは狙ったキャスティングだったのでしょうか?
小形 僕自身はそこに気付いていなかったですね。SNSなどで予告編を観た方の「そっくりだ」という意見を目にして、「そうなのか」と。それはおそらく、富野さんのセリフの印象が強かったのではないかと思います。
ギギに関しては、クェスとララァが混じったようなキャラクターという印象があります。大人を翻弄する強いところもあれば、逆に少女っぽい時もある。その振り幅をしっかり演じてほしくて、上田さんを選びました。
――では、ケネス役に諏訪部順一さんが選ばれた理由は?
小形 ケネスという人物像を演じるのは、意外に難しいと思います。一見軽妙で大人なキャラクターではありますが、その裏には軍人としての側面が隠されている。それを上手く演じてくれるのが諏訪部さんだと思いました。例えばギギと最初に会話する場面などは、演じ方によっては、あまりよくない印象に取られてしまうかもしれない。でも、諏訪部さんの演技では品が保たれますよね。そこも実に素晴らしいと思いました。
――今までうかがってきた『閃光のハサウェイ』の試みは、今後の作品づくりのスタンダードになっていくと思われますか?
小形 しばらくは現状のものとの並行状態が続くと思います。今後もデジタル技術はどんどん導入されていくと思いますが、『閃光のハサウェイ』でのやり方が正解であるかどうか、まだ判断はつきませんので……アニメ制作にまつわる諸問題に対するひとつの解決方であるとは思いますが、かかったコストと時間は膨大でしたし、それを普通の作品に落とし込むにはまだ時間がかかると思いますので。
――公開延期が重なりましたが、やっと公開の時を迎えました。最後に、楽しみに待っていたファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小形 この作品は、本当に劇場で観ていただくために作りました。まず通常上映のバージョンを観ていただいてから、ドルビーシネマ・4DX版を体験していただければ、その違いを十分に楽しむこともできます。コロナの状況が心配なので、皆さん無理をなさらず、万全の感染対策をして劇場に足を運んでいただければと思っています。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』PDが語る「最新映像への挑戦」https://t.cn/A6VBwwOB
――『閃光のハサウェイ』は小説の印象では映像化が難しいように感じていたのですが、今回の企画はどのように成立していったのでしょうか?
小形 僕自身、中学生の時に観た『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』、その後に読んだ小説の『閃光のハサウェイ』でショックを受けていましたので、以前から「どこかで映像化ができたらいいな」ということは考えていました。実現に向けて大きく動いたきっかけは『機動戦士ガンダムUC』ですね。ファンの皆さんのおかげで大ヒットしたことから「宇宙世紀に対してもう一度スポットライトを当てよう」という流れになったわけです。『UC』の後の時代を描く『機動戦士ガンダムNT』を作ったあと、そこよりさらに未来の『機動戦士ガンダムF91』までの歴史の間を埋める宇宙世紀0105年の物語として設定されていた『閃光のハサウェイ』を制作することは、自然なことだと思えました。
――映像への没入感が意識された『閃光のハサウェイ』の演出の方向性に関しては、どのように決められていったのでしょうか?
小形 主観に近いカメラワークなどは、監督の村瀬(修功)さんの方針であり、そうした意図から映像設計されたものだと思います。もうちょっとアニメ的な作り方もあったと思いますが、僕らとしては『閃光のハサウェイ』の監督を村瀬さんにお願いした時点で、スタッフィング・映像も含めて、実写的な没入感の高い映像を作る方向に舵を切ったという感じです。
――作品を観て、ガンダム作品として新たなテイストを感じる仕上りになっている、と感じました。
小形 村瀬さんが監督をするとこうなる、ということなんだと思います。制作現場ではかなり新しいことに挑戦しているんですが、最もチャレンジングな試みと言えば作画に関してですね。『UC』『NT』まではキャラクターにしてもモビルスーツにしても手描きがメインで、そこにプラスする形で3DCGを使うという進め方が主流でした。しかし『閃光のハサウェイ』は逆で、全てにわたって3Dメインで構成されていて、必要な箇所でプラス手描きになっています。これまでのような画面作りや映像の目指す方向性をガラリと変えるには、ちょうどいいタイミングだったと思います。
――それは「ガンダム40周年記念作品」という部分を意識されたから、ですか?
小形 40周年という冠に対しては特に意識していなかったのですが、「2021年」という時代を意識した作品バランスにしています。現在、『ガンダムビルドリアル』という実写配信ドラマがあり、ハリウッドで実写映画が企画されている。さらに、横浜で実物大ガンダムが動いているわけですから、そうした世の中で見せる最新のガンダム映像という部分は意識しています。
『UC』では手描きのメカクションは、スタッフのアイデアを含めてある程度やり尽くした感じがあるんです。そこから縮小再生産をしていくのかと言われれば、そうではないと思っているので、やはり映像的なアプローチは変えていかなければならない。ガンダム作品を観る人たちが、国内だけでなく、グローバルに広がっていくという考え方をちゃんと持った上で、映像企画をしたというイメージです。
――映像が海外ドラマのようなソリッドさを感じさせる仕上がりになっているのも、やはり国内だけでなく、外向きにどう見せていくかが重要だったということですね。
小形 そうですね。海外への打ち出しは初めから考えていました。スタッフィングも村瀬さんを始め、キャラクターを描くにあたってpablo uchidaさん、恩田尚之さんもその方向にむいていると思って集めたという感じはあります。村瀬さんによる実写的な方向性に加えて、uchidaさんにはイメージボードをたくさん描いてもらって、それを再現する方向で画面を作っていきました。そういう意味では、映像の見え方に関しては村瀬さんだけでなく、uchidaさんのテイストが影響を与えています。
――音響に関してもかなり意欲的な試みに挑まれている印象があります。
小形 劇場をメインの視聴環境として考えて、制作当初からドルビーアトモスの音響効果を取り入れたアニメーション作品になっています。
これまでの宇宙世紀ガンダムシリーズは、『機動戦士ガンダム』を担当していたフィズサウンドの流れをくむ音響効果が主流で、皆さんが聴き慣れているモビルスーツの起動音、またビームライフルの音など「ガンダムの音」を担っていましたが、本作では劇中で描かれるモビルスーツの性能・設定もガラリと変わるタイミングだったので、新たな音を模索するために音響演出を笠松広司さんにお願いしました。
笠松さんは最新技術を駆使しながら、フィズサウンド系の音をリスペクトした上で違和感どころか、さらなる高揚感すら感じる音を作り上げていただきました。ビーム発射音なども素晴らしく、良い仕上がりになったのではないかと思っています。
――各所のさまざまな新たな試みが、『閃光のハサウェイ』という作品の中でうまく融合させることができたのですね。
小形 そうですね。いいフィルムになることは途中で確信していたんですが、最後のドルビーアトモスによる音が入ったことで、ビジュアル・音響体験において「本当に新しいものが出来た」と実感することができました。
『閃光のハサウェイ』PDが明かすMS・キャスト・映像へのこだわり https://t.cn/A6VBZzTg
――メカデザインは、カトキハジメさんや山根公利さんといった、ガンダムシリーズでお馴染みの方が担当されています。
小形 登場するモビルスーツには小説のデザインが存在しているので、それを料理する作業はやはりカトキさんが一番上手いと思い、力をお借りしました。あとは、村瀬さんとの相性が良く、方向性を理解してくれる方を集めたという感じです。
デザインの方向性としては、ペーネロペーが正当なガンダムの系譜の機体で、Ξガンダムはそれに対抗する存在のような見え方になってほしいという方針のもと、調整していきました。
――『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』における、ガンダム試作1号機と試作2号機の関係性に近いということですね。
小形 そうです。なので、Ξガンダムはハッキリと異形さがわかるシルエットにしてもらっています。カラーリングに関しても、ゲーム版で描かれたものではなく、小説の雰囲気に寄せて白を基調としたものにしました。
――モビルスーツの表現に関しても、新しい試みを取り入れているのでしょうか。
小形 ダバオ市街の空襲で公園を逃げ回るシチュエーション以外のモビルスーツ描写は、基本的に3Dをベースにしています。うちのスタッフは手描きでの見せ方が得意なんですが、ペーネロペーとΞガンダムがミノフスキー・フライトで重力下でも自由に飛び回る設定であること、また村瀬さんが3Dだからこそできるライティングを狙いたいという判断もありました。背景もカメラマップ(2Dの画像素材を使い、立体的な奥行きと動きを感じさせる映像へ変換する)という技法を使うことで、実写的なカメラワークが実現します。
――では、今作で最も注目してほしいシーンはどこですか?
小形 やはり空襲シーンですね。今回最大の見せ場だと思っていますし、だからこそこれをどう作るかが一番のポイントでした。村瀬さんだからこそのフィルムになっていることがよくわかる場面に仕上がっています。
キャラクターとメカを絡ませての地上での戦闘描写は、煩雑な作業が重なるので本来ならばまずやれなくて、少なくともTVシリーズでは絶対にできないです。しかし今回は、上空から降りてくるメカと地上の人の動きがしっかりとリンクした空間的な演出がうまく表現できたと思います。
――特にあの場面は、ドルビーアトモスによる立体音響が効果的でした。
小形 本作のドルビーシネマ体験の印象は、クリストファー・ノーランの作品をIMAXで観た時の感覚に近いかもしれませんね。村瀬さん自身、ノーラン作品や『007』シリーズなどのハリウッド作品にインスパイアを受けているところが多いと思います。
――込められた情報量があまりに多く、何度でもリピート鑑賞してしまいたくなる作品だと思うのですが、そこもあえて狙っていますか。
小形 ガンダムシリーズの構造が、そういう設計になっているんじゃないでしょうか。そもそも、富野(由悠季)さんの映像の構成は1回で全部わかるようにはできていないじゃないですか。映像を観てすごい情報量含めてショックを受けて、あとで冷静になったとき「あの表現にはこんな意味があるんじゃないのか?」と想像させる余地を持っているのが特徴だと思うんです。『閃光のハサウェイ』も、そういう意味では正統的なガンダム作品の系譜の上にある作品ではないかと。
――キャスティングに関しては、どのような狙いが?
小形 映像同様に実写のような生っぽさ、そしてギギを中心に25歳になったハサウェイ、それよりも大人な感じのケネスというキャラクターバランスが何よりも重要でした。
特にハサウェイは今の二十代が持つ弱さや心の揺れといった部分が欲しかったので、小野賢章さんにお願いしました。芝居の方向性もカッコよさだけではないものを求めて、小野さんにはたくさんのテイクを重ねていただきましたね。ハサウェイ率いるマフティーという組織も、軍隊というよりもサークルの延長線上に生まれた若い起業家の小さな会社という感じですし、周りを固めた役者さんたちにもそこを意識して演じてもらいました。
――ギギ役の上田麗奈さんの演技は、クェス役の川村万梨阿さんに似ていると話題ですが、そこは狙ったキャスティングだったのでしょうか?
小形 僕自身はそこに気付いていなかったですね。SNSなどで予告編を観た方の「そっくりだ」という意見を目にして、「そうなのか」と。それはおそらく、富野さんのセリフの印象が強かったのではないかと思います。
ギギに関しては、クェスとララァが混じったようなキャラクターという印象があります。大人を翻弄する強いところもあれば、逆に少女っぽい時もある。その振り幅をしっかり演じてほしくて、上田さんを選びました。
――では、ケネス役に諏訪部順一さんが選ばれた理由は?
小形 ケネスという人物像を演じるのは、意外に難しいと思います。一見軽妙で大人なキャラクターではありますが、その裏には軍人としての側面が隠されている。それを上手く演じてくれるのが諏訪部さんだと思いました。例えばギギと最初に会話する場面などは、演じ方によっては、あまりよくない印象に取られてしまうかもしれない。でも、諏訪部さんの演技では品が保たれますよね。そこも実に素晴らしいと思いました。
――今までうかがってきた『閃光のハサウェイ』の試みは、今後の作品づくりのスタンダードになっていくと思われますか?
小形 しばらくは現状のものとの並行状態が続くと思います。今後もデジタル技術はどんどん導入されていくと思いますが、『閃光のハサウェイ』でのやり方が正解であるかどうか、まだ判断はつきませんので……アニメ制作にまつわる諸問題に対するひとつの解決方であるとは思いますが、かかったコストと時間は膨大でしたし、それを普通の作品に落とし込むにはまだ時間がかかると思いますので。
――公開延期が重なりましたが、やっと公開の時を迎えました。最後に、楽しみに待っていたファンの皆さんにメッセージをお願いします。
小形 この作品は、本当に劇場で観ていただくために作りました。まず通常上映のバージョンを観ていただいてから、ドルビーシネマ・4DX版を体験していただければ、その違いを十分に楽しむこともできます。コロナの状況が心配なので、皆さん無理をなさらず、万全の感染対策をして劇場に足を運んでいただければと思っています。
【blog】2017.12.10
トレンドは全員死刑
2017/12/10 17:20
突然だけど、僕は最近
自分の感性というものについて考えている。
きっかけは自分の尊敬してる人たちが
「自分の感性は信じてる?」
「全く信じてない」
「だよね。感性は信じちゃいけないんだよ」
と話していたことに始まる。
僕は20歳でオフィス作に入るまで小劇場や「ケンとカズ」の撮影で芝居をしていたわけだけど、正直に言って、その時から自分の感性を疑ったことがない。むしろそのことが自分を支えてきた一面もある。
ところが尊敬する人たちは感性を信じちゃいけないと言うわけだ。それからずっと考えている。あれれ?俺、間違ってたのかなって。
今朝、撮影現場に向かうロケバスの中。
運転手さんを見ながら考える。
もちろん、感性の事を。
スタッフや俳優を詰め込んで長い距離を運転するのは多分、なまら疲れる。そこで果たして運転手さんは自分の感性を信じているだろうか?感性とは無意識で無自覚な領域にあるもの、だけどそこには確かに経験の裏打ちがあると思う。
「俺は今までの運転でも成功してきたんだ。今回も自分を信じて集中すれば大丈夫だ。うし頑張ろう」
ほら文章にすると見えてくる。
上記の台詞は書いてみると危険な香りがプンプンする。では次に、自分の感性を信じていないパターンをご覧いただこう。
「今日はいつもより冷え込んでるな。昨夜は雨だったから路面が少し凍ってる可能性がある。慎重に運転しないと。自分を信じたらダメだ」
はい安全ー!!!!!
でも、なんか疲れるー!!!
自分の感性を信じないというのは、疲れる行為なんだ。困難な選択。困難な選択には正解が多いらしい。
でも君はどちらのバスに乗りたいだろうか。僕が乗るとしたら迷う。前者の運転手には自信があるわけで、自信がある人のそばにいると安心する。ロケバスでは寝たいし。
最強の運転手。
それは自分の感性を疑いつつ、そのことを決して表には出さない人。つまり周囲に安心感を与える頼れる男の雰囲気を醸し出しながらも、内面では路面の凍結に気を配るクールガイ。
運転手の話はもうよそう。ちょっとなんの話をしてるのかわからなくなってきた。でもどういう男が格好良いのか、という答えが少しだけ出たので良しとしよう。
小林勇貴。
彼に「自分の感性信じてる?」と聞いたらなんて答えるだろう。多分皆のイメージの彼なら「あたりめぇだろ、ぶっさらうぞ百姓が!!」って感じかな?
でも僕が知ってる彼はとても頭が良いから、きっと違う答えが返ってくるだろう。でもこのブログを書いたせいできっと面白い答えを用意してくるはずだから、絶対聞いてやらない。
間宮祥太朗は?
正直に言って、奴の内面は全然わからない。毎熊克哉の慎重さはすごくわかるけど間宮祥太朗は本当わからない。慎重なのか大胆なのか。他人にも決して迷惑をかけない。内面がバラけて爆発する瞬間なんて想像もつかない。でも、そんな人間なんていないはずだ。きっと奴にも複雑な内面があって爆発して人前で泣いたりしたこともあるはずだ。今度はそっちの演技も見てみたいもんだ。そう考えるとこれからが楽しみな俳優だ。また褒めちまった。割愛。
話を変えてみよう。
昨日の話。
朝目覚めると吉村界人からメール3件と着信。当然コーヒーの誘い。渋谷で合流。開口イチバン「最高じゃねえか」多分僕の寝起きでダウン羽織っただけの格好がお気に召したようだ。
「全員死刑おもしれえな!」
彼はアンテナが早い。この映画を見たのも公開してすぐだ。
「ありがとう」
「ゆーちーばーに会ったりしたの?」
「ゆーちーばーは会わなくてもスマホで見れるんだよ」
「へえーーー」
「ブログ用に全員死刑のコメント書いてくれよ今日中に」
「いいよ任しとけ」
彼からコメントはまだ届いてない。でもそれでいい。文章なんて書きたいときに書けばいい。
「ビジランテも見るよ」
「おう宜しく」
昼過ぎに解散してブックオフ。
久しぶりにどうしても読みたくなって「半島を出よ」を買う。夜、札幌の友達に誘われてウィークエンドシャッフルを聴きながら酒を飲む。「半島を出よ」を無くす。グッバイ。
今は撮影現場でこのブログを書いている。この現場で初めて、ある俳優さんにお会いする。「君は全員死刑に出てるんだよね」といきなり言われ驚愕。どうやら舞台の稽古場で六平さんと入絵さんが宣伝してくださってるらしい。「まだ見てないけど見るからね」と言われ感動。ちょっと震える。
全員死刑について書かなきゃと思って書き始めたブログ。適当な出だしで適当に書いてみようと思ったが、やはり僕の中のトレンドは全員死刑だ。今は何を書いてもこの映画に繋がっていく。時々訪れるこの感覚は良い兆候だ。
その感性だけは、信じることにしよう。
luck.
https://t.cn/A6VKeFYx
トレンドは全員死刑
2017/12/10 17:20
突然だけど、僕は最近
自分の感性というものについて考えている。
きっかけは自分の尊敬してる人たちが
「自分の感性は信じてる?」
「全く信じてない」
「だよね。感性は信じちゃいけないんだよ」
と話していたことに始まる。
僕は20歳でオフィス作に入るまで小劇場や「ケンとカズ」の撮影で芝居をしていたわけだけど、正直に言って、その時から自分の感性を疑ったことがない。むしろそのことが自分を支えてきた一面もある。
ところが尊敬する人たちは感性を信じちゃいけないと言うわけだ。それからずっと考えている。あれれ?俺、間違ってたのかなって。
今朝、撮影現場に向かうロケバスの中。
運転手さんを見ながら考える。
もちろん、感性の事を。
スタッフや俳優を詰め込んで長い距離を運転するのは多分、なまら疲れる。そこで果たして運転手さんは自分の感性を信じているだろうか?感性とは無意識で無自覚な領域にあるもの、だけどそこには確かに経験の裏打ちがあると思う。
「俺は今までの運転でも成功してきたんだ。今回も自分を信じて集中すれば大丈夫だ。うし頑張ろう」
ほら文章にすると見えてくる。
上記の台詞は書いてみると危険な香りがプンプンする。では次に、自分の感性を信じていないパターンをご覧いただこう。
「今日はいつもより冷え込んでるな。昨夜は雨だったから路面が少し凍ってる可能性がある。慎重に運転しないと。自分を信じたらダメだ」
はい安全ー!!!!!
でも、なんか疲れるー!!!
自分の感性を信じないというのは、疲れる行為なんだ。困難な選択。困難な選択には正解が多いらしい。
でも君はどちらのバスに乗りたいだろうか。僕が乗るとしたら迷う。前者の運転手には自信があるわけで、自信がある人のそばにいると安心する。ロケバスでは寝たいし。
最強の運転手。
それは自分の感性を疑いつつ、そのことを決して表には出さない人。つまり周囲に安心感を与える頼れる男の雰囲気を醸し出しながらも、内面では路面の凍結に気を配るクールガイ。
運転手の話はもうよそう。ちょっとなんの話をしてるのかわからなくなってきた。でもどういう男が格好良いのか、という答えが少しだけ出たので良しとしよう。
小林勇貴。
彼に「自分の感性信じてる?」と聞いたらなんて答えるだろう。多分皆のイメージの彼なら「あたりめぇだろ、ぶっさらうぞ百姓が!!」って感じかな?
でも僕が知ってる彼はとても頭が良いから、きっと違う答えが返ってくるだろう。でもこのブログを書いたせいできっと面白い答えを用意してくるはずだから、絶対聞いてやらない。
間宮祥太朗は?
正直に言って、奴の内面は全然わからない。毎熊克哉の慎重さはすごくわかるけど間宮祥太朗は本当わからない。慎重なのか大胆なのか。他人にも決して迷惑をかけない。内面がバラけて爆発する瞬間なんて想像もつかない。でも、そんな人間なんていないはずだ。きっと奴にも複雑な内面があって爆発して人前で泣いたりしたこともあるはずだ。今度はそっちの演技も見てみたいもんだ。そう考えるとこれからが楽しみな俳優だ。また褒めちまった。割愛。
話を変えてみよう。
昨日の話。
朝目覚めると吉村界人からメール3件と着信。当然コーヒーの誘い。渋谷で合流。開口イチバン「最高じゃねえか」多分僕の寝起きでダウン羽織っただけの格好がお気に召したようだ。
「全員死刑おもしれえな!」
彼はアンテナが早い。この映画を見たのも公開してすぐだ。
「ありがとう」
「ゆーちーばーに会ったりしたの?」
「ゆーちーばーは会わなくてもスマホで見れるんだよ」
「へえーーー」
「ブログ用に全員死刑のコメント書いてくれよ今日中に」
「いいよ任しとけ」
彼からコメントはまだ届いてない。でもそれでいい。文章なんて書きたいときに書けばいい。
「ビジランテも見るよ」
「おう宜しく」
昼過ぎに解散してブックオフ。
久しぶりにどうしても読みたくなって「半島を出よ」を買う。夜、札幌の友達に誘われてウィークエンドシャッフルを聴きながら酒を飲む。「半島を出よ」を無くす。グッバイ。
今は撮影現場でこのブログを書いている。この現場で初めて、ある俳優さんにお会いする。「君は全員死刑に出てるんだよね」といきなり言われ驚愕。どうやら舞台の稽古場で六平さんと入絵さんが宣伝してくださってるらしい。「まだ見てないけど見るからね」と言われ感動。ちょっと震える。
全員死刑について書かなきゃと思って書き始めたブログ。適当な出だしで適当に書いてみようと思ったが、やはり僕の中のトレンドは全員死刑だ。今は何を書いてもこの映画に繋がっていく。時々訪れるこの感覚は良い兆候だ。
その感性だけは、信じることにしよう。
luck.
https://t.cn/A6VKeFYx
两天看完了《棋魂》,没日没夜的看,上课都看,吃饭也看,太他妈好看!
哭死我了,我童年的回忆铠甲勇士里张超演的。我没想到还能再看到,演得还这么好,一点违和感都没有,这个戏所有的演员演技都在线,全程无尿点,感情线从始至终贯穿整个故事。
褚嬴走了,难受,但是看到时光与俞亮的成长,我又开心。
感动[泪][泪][泪]
哭死我了,我童年的回忆铠甲勇士里张超演的。我没想到还能再看到,演得还这么好,一点违和感都没有,这个戏所有的演员演技都在线,全程无尿点,感情线从始至终贯穿整个故事。
褚嬴走了,难受,但是看到时光与俞亮的成长,我又开心。
感动[泪][泪][泪]
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