この過ぎゆく一瞬を/南沙良×ごめん
夜の7時になってもあかるい夕暮れ。
アイスが一瞬で溶ける痛い日差し。
公園でぶつけ合う水風船。
暑すぎてかなわないこの季節。後ろめたさと居心地の悪さに塗り固められた冷房の監獄の日々を過ごしているということを白昼夢のように思い出してしまう。
私のいつもと変わりのない日々と生活から、余裕と体力、それから電気代を容赦なく奪っていく。捕まえてやろうと必死に追いかけているのに、気が付いたら遠く彼方へ去っていくこいつが嫌いだ。
そのはずなのに。毎年夏の終わりに訪れる花火大会の引力には絶対に打ち負かされてしまう。どうしてもかなわないのだ。
花火大会の日。私は今かいまかと待ち焦がれながら、ほんの少し早足で目的の場所へと向かう。この日のために色んな場所を回って、どこから眺めるのが一番いいのか、考えていたなんて誰にも言えない。花火が綺麗に見えて、外灯も少なく人もあまり通ることのない河川敷はまさに特等席。こんな素敵な場所を独り占めしていいものか少々罪悪感に駆られていたが、前言撤回。
暗くてはっきりは見えないけれど、ショートカットにジャージ姿の女性が立っている。
先客がいたことに肩を落としつつ、ここでの時間を共有できる気がして嬉しい。
とは言っても、人との距離の取り方なんて誰も教えてくれないからわからないけれど。
天と地を繋げるような大輪の花火。
夜空に光るたくさんの粒子に照らされる度に、私は永遠を願ってしまう。
「このまま時間が止まればいいのに」
毎日が特別辛いわけでも楽しいわけでもない。仕事は順調だし、お得意様と言われる有象無象の人たちからは「今日もかわいいね」とか「君がいると場が華やぐよ」って白々しい褒め言葉を浴びせてもらえている。
去年はどんな気持ちでこの光を見ていたのかすら、覚えていない。ただ、生活の中に潜んでいる瞬間的な刹那に心を奪われ、どうしようもなく悲しくなるのだ。
私の心を震わせたあの刹那たちは、もう二度と触れられない場所にありながら、私の中に確かに生きている。これを剥製みたいに永遠のものに出来たらどれだけ幸せだろう。
毎日なんてとてもあっけないもので、忘れることと思い出すことの繰り返しで保たれている。だからこそ、私の中の剥製たちを、味のなくなったチューインガムを噛んでいるみたいに、何度も反芻し噛み続ける。
そして、この先訪れる鮮やかな景色に何度も誓うのだ。
消えてしまうと分かっていても、この過ぎゆく一瞬を愛でることで、私はきっと確かなものになってみせる。
夜の7時になってもあかるい夕暮れ。
アイスが一瞬で溶ける痛い日差し。
公園でぶつけ合う水風船。
暑すぎてかなわないこの季節。後ろめたさと居心地の悪さに塗り固められた冷房の監獄の日々を過ごしているということを白昼夢のように思い出してしまう。
私のいつもと変わりのない日々と生活から、余裕と体力、それから電気代を容赦なく奪っていく。捕まえてやろうと必死に追いかけているのに、気が付いたら遠く彼方へ去っていくこいつが嫌いだ。
そのはずなのに。毎年夏の終わりに訪れる花火大会の引力には絶対に打ち負かされてしまう。どうしてもかなわないのだ。
花火大会の日。私は今かいまかと待ち焦がれながら、ほんの少し早足で目的の場所へと向かう。この日のために色んな場所を回って、どこから眺めるのが一番いいのか、考えていたなんて誰にも言えない。花火が綺麗に見えて、外灯も少なく人もあまり通ることのない河川敷はまさに特等席。こんな素敵な場所を独り占めしていいものか少々罪悪感に駆られていたが、前言撤回。
暗くてはっきりは見えないけれど、ショートカットにジャージ姿の女性が立っている。
先客がいたことに肩を落としつつ、ここでの時間を共有できる気がして嬉しい。
とは言っても、人との距離の取り方なんて誰も教えてくれないからわからないけれど。
天と地を繋げるような大輪の花火。
夜空に光るたくさんの粒子に照らされる度に、私は永遠を願ってしまう。
「このまま時間が止まればいいのに」
毎日が特別辛いわけでも楽しいわけでもない。仕事は順調だし、お得意様と言われる有象無象の人たちからは「今日もかわいいね」とか「君がいると場が華やぐよ」って白々しい褒め言葉を浴びせてもらえている。
去年はどんな気持ちでこの光を見ていたのかすら、覚えていない。ただ、生活の中に潜んでいる瞬間的な刹那に心を奪われ、どうしようもなく悲しくなるのだ。
私の心を震わせたあの刹那たちは、もう二度と触れられない場所にありながら、私の中に確かに生きている。これを剥製みたいに永遠のものに出来たらどれだけ幸せだろう。
毎日なんてとてもあっけないもので、忘れることと思い出すことの繰り返しで保たれている。だからこそ、私の中の剥製たちを、味のなくなったチューインガムを噛んでいるみたいに、何度も反芻し噛み続ける。
そして、この先訪れる鮮やかな景色に何度も誓うのだ。
消えてしまうと分かっていても、この過ぎゆく一瞬を愛でることで、私はきっと確かなものになってみせる。
#三浦春馬的日記#
2006.08.17 夏休み!
こんにちは!!
皆さん、夏休みを楽しく過ごしていますか!?
僕は、いっぱい遊んでいます(^^)v
今日は、読売ランドにいきました!!
水にかぶるジェットコースターなどにのり、とても、面白かったです!!サーフィンも最近はよくやります!!
今度は、ボードを皆さんにみせたいと思います!さようなら!!
2006.08.17 夏休み!
こんにちは!!
皆さん、夏休みを楽しく過ごしていますか!?
僕は、いっぱい遊んでいます(^^)v
今日は、読売ランドにいきました!!
水にかぶるジェットコースターなどにのり、とても、面白かったです!!サーフィンも最近はよくやります!!
今度は、ボードを皆さんにみせたいと思います!さようなら!!
この過ぎゆく一瞬を/南沙良×ごめん
夜の7時になってもあかるい夕暮れ。
アイスが一瞬で溶ける痛い日差し。
公園でぶつけ合う水風船。
暑すぎてかなわないこの季節。後ろめたさと居心地の悪さに塗り固められた冷房の監獄の日々を過ごしているということを白昼夢のように思い出してしまう。
私のいつもと変わりのない日々と生活から、余裕と体力、それから電気代を容赦なく奪っていく。捕まえてやろうと必死に追いかけているのに、気が付いたら遠く彼方へ去っていくこいつが嫌いだ。
そのはずなのに。毎年夏の終わりに訪れる花火大会の引力には絶対に打ち負かされてしまう。どうしてもかなわないのだ。
花火大会の日。私は今かいまかと待ち焦がれながら、ほんの少し早足で目的の場所へと向かう。この日のために色んな場所を回って、どこから眺めるのが一番いいのか、考えていたなんて誰にも言えない。花火が綺麗に見えて、外灯も少なく人もあまり通ることのない河川敷はまさに特等席。こんな素敵な場所を独り占めしていいものか少々罪悪感に駆られていたが、前言撤回。
暗くてはっきりは見えないけれど、ショートカットにジャージ姿の女性が立っている。
先客がいたことに肩を落としつつ、ここでの時間を共有できる気がして嬉しい。
とは言っても、人との距離の取り方なんて誰も教えてくれないからわからないけれど。
天と地を繋げるような大輪の花火。
夜空に光るたくさんの粒子に照らされる度に、私は永遠を願ってしまう。
「このまま時間が止まればいいのに」
毎日が特別辛いわけでも楽しいわけでもない。仕事は順調だし、お得意様と言われる有象無象の人たちからは「今日もかわいいね」とか「君がいると場が華やぐよ」って白々しい褒め言葉を浴びせてもらえている。
去年はどんな気持ちでこの光を見ていたのかすら、覚えていない。ただ、生活の中に潜んでいる瞬間的な刹那に心を奪われ、どうしようもなく悲しくなるのだ。
私の心を震わせたあの刹那たちは、もう二度と触れられない場所にありながら、私の中に確かに生きている。これを剥製みたいに永遠のものに出来たらどれだけ幸せだろう。
毎日なんてとてもあっけないもので、忘れることと思い出すことの繰り返しで保たれている。だからこそ、私の中の剥製たちを、味のなくなったチューインガムを噛んでいるみたいに、何度も反芻し噛み続ける。
そして、この先訪れる鮮やかな景色に何度も誓うのだ。
消えてしまうと分かっていても、この過ぎゆく一瞬を愛でることで、私はきっと確かなものになってみせる。
夜の7時になってもあかるい夕暮れ。
アイスが一瞬で溶ける痛い日差し。
公園でぶつけ合う水風船。
暑すぎてかなわないこの季節。後ろめたさと居心地の悪さに塗り固められた冷房の監獄の日々を過ごしているということを白昼夢のように思い出してしまう。
私のいつもと変わりのない日々と生活から、余裕と体力、それから電気代を容赦なく奪っていく。捕まえてやろうと必死に追いかけているのに、気が付いたら遠く彼方へ去っていくこいつが嫌いだ。
そのはずなのに。毎年夏の終わりに訪れる花火大会の引力には絶対に打ち負かされてしまう。どうしてもかなわないのだ。
花火大会の日。私は今かいまかと待ち焦がれながら、ほんの少し早足で目的の場所へと向かう。この日のために色んな場所を回って、どこから眺めるのが一番いいのか、考えていたなんて誰にも言えない。花火が綺麗に見えて、外灯も少なく人もあまり通ることのない河川敷はまさに特等席。こんな素敵な場所を独り占めしていいものか少々罪悪感に駆られていたが、前言撤回。
暗くてはっきりは見えないけれど、ショートカットにジャージ姿の女性が立っている。
先客がいたことに肩を落としつつ、ここでの時間を共有できる気がして嬉しい。
とは言っても、人との距離の取り方なんて誰も教えてくれないからわからないけれど。
天と地を繋げるような大輪の花火。
夜空に光るたくさんの粒子に照らされる度に、私は永遠を願ってしまう。
「このまま時間が止まればいいのに」
毎日が特別辛いわけでも楽しいわけでもない。仕事は順調だし、お得意様と言われる有象無象の人たちからは「今日もかわいいね」とか「君がいると場が華やぐよ」って白々しい褒め言葉を浴びせてもらえている。
去年はどんな気持ちでこの光を見ていたのかすら、覚えていない。ただ、生活の中に潜んでいる瞬間的な刹那に心を奪われ、どうしようもなく悲しくなるのだ。
私の心を震わせたあの刹那たちは、もう二度と触れられない場所にありながら、私の中に確かに生きている。これを剥製みたいに永遠のものに出来たらどれだけ幸せだろう。
毎日なんてとてもあっけないもので、忘れることと思い出すことの繰り返しで保たれている。だからこそ、私の中の剥製たちを、味のなくなったチューインガムを噛んでいるみたいに、何度も反芻し噛み続ける。
そして、この先訪れる鮮やかな景色に何度も誓うのだ。
消えてしまうと分かっていても、この過ぎゆく一瞬を愛でることで、私はきっと確かなものになってみせる。
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