【WEB】#中川大志#さん「どんなに疲れていても犬がいると頑張れる」 映画『#犬部#』を語る
7月22日公開の映画『犬部!』は、獣医学部の学生たちが行き場をなくした犬たちを救うために奮闘し続ける、実話を基に描かれた作品。原作ファンや動物好きはもちろん、青春ストーリーやリアリティーを求める人たちにも響く映画です。
自身も犬オーナーであり、この作品で重要な役どころを演じる俳優の中川大志さんに、見どころや撮影秘話を伺いました。
動物との向き合い方が変わる作品
中川さんが演じるのは獣医科を卒業後、動物愛護センターで働く道を選び、ときに自らの手で犬たちを処分しなくてはならない柴崎というキャラクター。
「自ら愛護センターの職員として飛び込み、殺処分の実情を変えるためにもがき続ける役柄。脚本をいただいたときから、やりがいのあるテーマ、役どころだと思いました」
私生活でもフレンチブルドッグを飼っている中川さん。自他共に認める犬好きでありながら、この作品に携わるまで知らなかった事実がたくさんあったという。
「自分も犬を飼っていますが、動物と関わる上で知らないことばかりだったんです。殺処分のことだったり、動物愛護の歴史だったり……。自分もそうだったように、この作品があらためて動物との付き合い方を考えるきっかけになってくれたらいいですね」
対照的な2人のキャラクター
林遣都さん演じる主人公が感情のままに突き進む男であるのに対し、中川さん演じる柴崎は冷静かつ現実主義。同じ“犬バカ”でも、問題解決のアプローチは対照的だ。
「柴崎という男は物事を広く捉えていて、問題の成り立ちや社会の構造まで見据えている。殺処分を減らすという目的を達成するためにも、何が最善の手段で一番の近道は何か、その先何年かかろうと、まずはどこを変えるべきかを長いスパンで考えているんです。
理解していても実際に行動に移すのって相当な覚悟とエネルギーがいると思うんですけど、その動機は本当にもう動物への愛でしかない。アプローチは違っていても、ふたりとも度を超えた“犬バカ”なんです(笑)」
台本に描かれていない時間と役作りの苦悩
そんな柴崎を演じる上での役作りは、テーマが重いだけにつらい部分もあったという。
「愛護センターに就職してからの柴崎の生活は、作品の中でほとんど描かれていないので、空白の数年間で何が起きたのか、自分の中でも作っていく必要があったんです。極限の精神状態に追い込まれていくシーンがあるのですが、殺処分の映像を見せていただいたり、実際に行われている施設で撮影をしたり……。残酷な現実を目の当たりに、肌で感じながら人物像を詰めていきました。わかっていたことですが、つらい役作りではありましたね」
台本に書かれていない部分は、共演者である林遣都さんとも十分話し合い、共に作り上げていった。
「脚本に描かれていない数年の間に、彼らにどういう気持ちの移り変わりや関係性の変化があったのか、そこは林さんともじっくり話し合いました。その作業はすごく楽しかったし、丁寧に演じられた部分じゃないかと思います」
「犬がいると頑張れる」動物と共演する大変さとやりがい
動物と一緒の撮影となれば、時間と労力を要する大変な作業であることは言うまでもない。
「動物を扱う作品の宿命として、ある程度の大変さは覚悟していました。訓練された犬と一緒にお芝居することもあったんですが、とにかく人間が思い描いているようにうまくはいかない(笑)。
でも、どんなに疲れていても犬がいると頑張れるんです。ただでさえ彼らにとっては、カメラや機材に囲まれた現場って怖いじゃないですか。それでもちょっとずつ、心の距離が近づいていくプロセスがうれしかったし、成功した時の喜びは大きかったですね」
撮影後に感じた中川さんの心境の変化
この作品に携わる前と後で、中川さん自身にも犬との向き合い方に少なからず変化があったという。
「僕らは犬の気持ちを想像するしかない。結局、何を決断するのも人間でしかないから、当たり前だけどその分、責任を持たないといけないですよね。それに、時間の流れも人間と犬とでは全然違う。あっという間の1カ月も、犬たちにとっては1年以上に感じるかもしれないし。
本当に一瞬一瞬を大切にしなきゃなとあらためて思うようになりましたね。そういった意味でも、撮影を経て久々に愛犬のエマに会ったときは感慨深いものがありました」
この映画を通して伝えたい思い
「とにかく愛の力というか、何にも代え難い力があふれている作品。犬たちが活力になって、パワフルに前を向きながらいろんなことを変えてこうぜ!っていうエネルギッシュさは、観ていて温かい気持ちになれると思います」
また、柴崎が放つ「誰かがやらなきゃいけないから僕がやるんだよ」というセリフも、中川さんにとって深く心に響いたシーンのひとつ。
「過去にそういう存在がいたからこそ、今があるということを少しでも知ってもらえたらうれしいです。知ったからどうしてくれっていう映画ではないんですけど、知っているか知らないかはすごく大きな違いだと思うので。心の片隅にあるだけでも、動物との向き合い方って絶対変わってくると思うんです。
あとは……本当に可愛い犬や猫がいっぱい出てくるので、この映画を観て癒やされてください!」
https://t.cn/A6VF1PgY
7月22日公開の映画『犬部!』は、獣医学部の学生たちが行き場をなくした犬たちを救うために奮闘し続ける、実話を基に描かれた作品。原作ファンや動物好きはもちろん、青春ストーリーやリアリティーを求める人たちにも響く映画です。
自身も犬オーナーであり、この作品で重要な役どころを演じる俳優の中川大志さんに、見どころや撮影秘話を伺いました。
動物との向き合い方が変わる作品
中川さんが演じるのは獣医科を卒業後、動物愛護センターで働く道を選び、ときに自らの手で犬たちを処分しなくてはならない柴崎というキャラクター。
「自ら愛護センターの職員として飛び込み、殺処分の実情を変えるためにもがき続ける役柄。脚本をいただいたときから、やりがいのあるテーマ、役どころだと思いました」
私生活でもフレンチブルドッグを飼っている中川さん。自他共に認める犬好きでありながら、この作品に携わるまで知らなかった事実がたくさんあったという。
「自分も犬を飼っていますが、動物と関わる上で知らないことばかりだったんです。殺処分のことだったり、動物愛護の歴史だったり……。自分もそうだったように、この作品があらためて動物との付き合い方を考えるきっかけになってくれたらいいですね」
対照的な2人のキャラクター
林遣都さん演じる主人公が感情のままに突き進む男であるのに対し、中川さん演じる柴崎は冷静かつ現実主義。同じ“犬バカ”でも、問題解決のアプローチは対照的だ。
「柴崎という男は物事を広く捉えていて、問題の成り立ちや社会の構造まで見据えている。殺処分を減らすという目的を達成するためにも、何が最善の手段で一番の近道は何か、その先何年かかろうと、まずはどこを変えるべきかを長いスパンで考えているんです。
理解していても実際に行動に移すのって相当な覚悟とエネルギーがいると思うんですけど、その動機は本当にもう動物への愛でしかない。アプローチは違っていても、ふたりとも度を超えた“犬バカ”なんです(笑)」
台本に描かれていない時間と役作りの苦悩
そんな柴崎を演じる上での役作りは、テーマが重いだけにつらい部分もあったという。
「愛護センターに就職してからの柴崎の生活は、作品の中でほとんど描かれていないので、空白の数年間で何が起きたのか、自分の中でも作っていく必要があったんです。極限の精神状態に追い込まれていくシーンがあるのですが、殺処分の映像を見せていただいたり、実際に行われている施設で撮影をしたり……。残酷な現実を目の当たりに、肌で感じながら人物像を詰めていきました。わかっていたことですが、つらい役作りではありましたね」
台本に書かれていない部分は、共演者である林遣都さんとも十分話し合い、共に作り上げていった。
「脚本に描かれていない数年の間に、彼らにどういう気持ちの移り変わりや関係性の変化があったのか、そこは林さんともじっくり話し合いました。その作業はすごく楽しかったし、丁寧に演じられた部分じゃないかと思います」
「犬がいると頑張れる」動物と共演する大変さとやりがい
動物と一緒の撮影となれば、時間と労力を要する大変な作業であることは言うまでもない。
「動物を扱う作品の宿命として、ある程度の大変さは覚悟していました。訓練された犬と一緒にお芝居することもあったんですが、とにかく人間が思い描いているようにうまくはいかない(笑)。
でも、どんなに疲れていても犬がいると頑張れるんです。ただでさえ彼らにとっては、カメラや機材に囲まれた現場って怖いじゃないですか。それでもちょっとずつ、心の距離が近づいていくプロセスがうれしかったし、成功した時の喜びは大きかったですね」
撮影後に感じた中川さんの心境の変化
この作品に携わる前と後で、中川さん自身にも犬との向き合い方に少なからず変化があったという。
「僕らは犬の気持ちを想像するしかない。結局、何を決断するのも人間でしかないから、当たり前だけどその分、責任を持たないといけないですよね。それに、時間の流れも人間と犬とでは全然違う。あっという間の1カ月も、犬たちにとっては1年以上に感じるかもしれないし。
本当に一瞬一瞬を大切にしなきゃなとあらためて思うようになりましたね。そういった意味でも、撮影を経て久々に愛犬のエマに会ったときは感慨深いものがありました」
この映画を通して伝えたい思い
「とにかく愛の力というか、何にも代え難い力があふれている作品。犬たちが活力になって、パワフルに前を向きながらいろんなことを変えてこうぜ!っていうエネルギッシュさは、観ていて温かい気持ちになれると思います」
また、柴崎が放つ「誰かがやらなきゃいけないから僕がやるんだよ」というセリフも、中川さんにとって深く心に響いたシーンのひとつ。
「過去にそういう存在がいたからこそ、今があるということを少しでも知ってもらえたらうれしいです。知ったからどうしてくれっていう映画ではないんですけど、知っているか知らないかはすごく大きな違いだと思うので。心の片隅にあるだけでも、動物との向き合い方って絶対変わってくると思うんです。
あとは……本当に可愛い犬や猫がいっぱい出てくるので、この映画を観て癒やされてください!」
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【新闻】【インタビュー】ドラマ「春の呪い」高橋ひかる 亡き妹の婚約者との“いけない恋”を描く本作は「『ねたみ』という言葉がぴったりの作品」
女優の高橋ひかるが主演するドラマ「春の呪い」が、毎週土曜日午後11時25分からテレビ東京系で放送中だ。本作は、最愛の妹・春を亡くした主人公の夏美が、妹の婚約者で財閥系の御曹司・冬吾に恋をする激情のラブストーリー。いけない恋に揺れる夏美を高橋が、良家の名にとらわれつつもあがく冬吾を工藤阿須加が演じ、恐怖の幻影として姿を現す春を桜田ひよりが演じる。本作で夏美を演じている高橋に、亡き妹の婚約者から交際を申し込まれるという難役に挑んだ感想や、共演者の印象、ドラマの見どころなどを聞いた。
-本作は、小西明日翔氏の同名漫画が原作ですが、まずは原作を読んだときの感想から教えてください。
夏美のゆがんだ感情や、痛々しさが伝わってきて、苦しくなりながらも、どんどん世界観に引き込まれていきました。夏美、冬吾、春、それぞれの目線から読むことができて、すごくリアルに心情が動く物語だったので、そういうところを表現できたらいいなと思いながら読みました。
-夏美は亡き妹に対して複雑な心境を抱いている役どころですが、どのように役作りをしていますか。
まずは、原作の絵から多くのイメージを頂いて、夏美の表情から、こう感じているのかな、こう考えているのかなという感情を読み取って膨らませたり、現場で監督と話をしながら感情を高めています。
-劇中では夏美、冬吾、春の“奇妙な三角関係”が描かれますが、演じる上で苦労しているところは?
夏美を通して、初めて感じる感情がとても多くて、今まで携わらせていただいたどの作品よりも、台本を肌身離さず持ち歩いて読んだり、台本や作品と向き合っています。春が生前に言っていたことは本当にその通りだったのかなとか、音で聞こえる言葉だけが真実ではないのかなとか、いろいろなことを深く考えるきっかけになりましたし、春が後ろから見守っていたりと、想像や空想の中のシーンも多くあるので、どのシーンも悩みながら演じています。
-劇中で描かれる「ねたみ」という感情については、どのようなことを考えましたか。
「嫉妬」は結構身近にあると思うんですけれど、「ねたみ」というのはもっと粘着力があって、深くてドロッした感情だと思います。劇中では、夏美が春に対してねたみを抱いているので、その言葉は、本当にこの作品にぴったりだなと思います。
-夏美という役と高橋さんご自身が似ているなと思う部分は?
夏美は笑顔が印象的で、心の底から笑ってはいるけれど、どこかで笑っていない自分がいたり、空元気がある女の子なので、その部分は感情移入できるなと思いました。私も今は元気がないけれど、明るく振る舞っていれば元気になるかなと思っていた時期もあったので、無理をしがちなところや明るい感じが似ているのかなと思います。
-本作はテレビ東京が4月に新設した“中毒性の高いテーマ”を扱う「サタドラ枠」の第2弾作ですが、攻めた作風なのでしょうか。
はい、撮影をしていても新しい試みだなと思うシーンが結構あるので、ぜひ期待していただきたいです。ただの恋愛ドラマじゃないぞ、純愛じゃないぞ、というのを念頭に置いて楽しんでいただければと思います。
-工藤阿須加さんや桜田ひよりさんと共演した感想は?
工藤さんは周りのことを瞬時に察知して動かれる方で、役者としても人間としても尊敬できる先輩だなと思います。私が作品について悩んでいたときも、親身になってアドバイスをくださったり、人間としての考え方まで教えてくださるので、本当に先生みたいな方です。桜田さんは、すごく芯を持っていて、目の奥から感じる熱量があるのでカッコいいなと思います。私がテークミスをしても「大丈夫だよ」と言っていただいたり、年齢は一つ下なのですが、お姉さんみたいな雰囲気があって、私が逆にいじられている感じです(笑)。
-どんなところに注目して、ドラマを見てもらいたいですか。
夏美も冬吾も一歩間違えれば、すごくひどい人に映ると思うんです。工藤さんとも現場で「好きになる感情は止められないよね」と話していたのですが、それぞれの真っすぐな気持ちとか、登場人物3人の気持ちのすれ違いとか、感情と行動が食い違うところを見てほしいです。
-ドラマを楽しみにしている視聴者に、メッセージをお願いします。
夏美と冬吾が、春を通して成長していくところが見どころになっています。2人の関係は「恋」ではなくて「愛」だなと感じたので、2人を見てほほ笑ましく思ってもらえるとうれしいです。
-高橋さんにとって、「恋」と「愛」の違いとは?
「恋」は自分に浸っていて、「何で会ってくれないの?」と言ったり、自分中心なところがあるのかなと思います。「愛」は無条件でその人自身を認めていて、家族に感じる愛に近いのかなと思います。夏美と冬吾の間にも、そういう部分が垣間見えるので、応援してもらえるような2人でいられたらなと思います。
ドラマ「春の呪い」は、毎週土曜午後11時25から、テレビ東京ほかで放送中(全6話)。
#高桥光[超话]# #高桥光# #髙橋ひかる#
女優の高橋ひかるが主演するドラマ「春の呪い」が、毎週土曜日午後11時25分からテレビ東京系で放送中だ。本作は、最愛の妹・春を亡くした主人公の夏美が、妹の婚約者で財閥系の御曹司・冬吾に恋をする激情のラブストーリー。いけない恋に揺れる夏美を高橋が、良家の名にとらわれつつもあがく冬吾を工藤阿須加が演じ、恐怖の幻影として姿を現す春を桜田ひよりが演じる。本作で夏美を演じている高橋に、亡き妹の婚約者から交際を申し込まれるという難役に挑んだ感想や、共演者の印象、ドラマの見どころなどを聞いた。
-本作は、小西明日翔氏の同名漫画が原作ですが、まずは原作を読んだときの感想から教えてください。
夏美のゆがんだ感情や、痛々しさが伝わってきて、苦しくなりながらも、どんどん世界観に引き込まれていきました。夏美、冬吾、春、それぞれの目線から読むことができて、すごくリアルに心情が動く物語だったので、そういうところを表現できたらいいなと思いながら読みました。
-夏美は亡き妹に対して複雑な心境を抱いている役どころですが、どのように役作りをしていますか。
まずは、原作の絵から多くのイメージを頂いて、夏美の表情から、こう感じているのかな、こう考えているのかなという感情を読み取って膨らませたり、現場で監督と話をしながら感情を高めています。
-劇中では夏美、冬吾、春の“奇妙な三角関係”が描かれますが、演じる上で苦労しているところは?
夏美を通して、初めて感じる感情がとても多くて、今まで携わらせていただいたどの作品よりも、台本を肌身離さず持ち歩いて読んだり、台本や作品と向き合っています。春が生前に言っていたことは本当にその通りだったのかなとか、音で聞こえる言葉だけが真実ではないのかなとか、いろいろなことを深く考えるきっかけになりましたし、春が後ろから見守っていたりと、想像や空想の中のシーンも多くあるので、どのシーンも悩みながら演じています。
-劇中で描かれる「ねたみ」という感情については、どのようなことを考えましたか。
「嫉妬」は結構身近にあると思うんですけれど、「ねたみ」というのはもっと粘着力があって、深くてドロッした感情だと思います。劇中では、夏美が春に対してねたみを抱いているので、その言葉は、本当にこの作品にぴったりだなと思います。
-夏美という役と高橋さんご自身が似ているなと思う部分は?
夏美は笑顔が印象的で、心の底から笑ってはいるけれど、どこかで笑っていない自分がいたり、空元気がある女の子なので、その部分は感情移入できるなと思いました。私も今は元気がないけれど、明るく振る舞っていれば元気になるかなと思っていた時期もあったので、無理をしがちなところや明るい感じが似ているのかなと思います。
-本作はテレビ東京が4月に新設した“中毒性の高いテーマ”を扱う「サタドラ枠」の第2弾作ですが、攻めた作風なのでしょうか。
はい、撮影をしていても新しい試みだなと思うシーンが結構あるので、ぜひ期待していただきたいです。ただの恋愛ドラマじゃないぞ、純愛じゃないぞ、というのを念頭に置いて楽しんでいただければと思います。
-工藤阿須加さんや桜田ひよりさんと共演した感想は?
工藤さんは周りのことを瞬時に察知して動かれる方で、役者としても人間としても尊敬できる先輩だなと思います。私が作品について悩んでいたときも、親身になってアドバイスをくださったり、人間としての考え方まで教えてくださるので、本当に先生みたいな方です。桜田さんは、すごく芯を持っていて、目の奥から感じる熱量があるのでカッコいいなと思います。私がテークミスをしても「大丈夫だよ」と言っていただいたり、年齢は一つ下なのですが、お姉さんみたいな雰囲気があって、私が逆にいじられている感じです(笑)。
-どんなところに注目して、ドラマを見てもらいたいですか。
夏美も冬吾も一歩間違えれば、すごくひどい人に映ると思うんです。工藤さんとも現場で「好きになる感情は止められないよね」と話していたのですが、それぞれの真っすぐな気持ちとか、登場人物3人の気持ちのすれ違いとか、感情と行動が食い違うところを見てほしいです。
-ドラマを楽しみにしている視聴者に、メッセージをお願いします。
夏美と冬吾が、春を通して成長していくところが見どころになっています。2人の関係は「恋」ではなくて「愛」だなと感じたので、2人を見てほほ笑ましく思ってもらえるとうれしいです。
-高橋さんにとって、「恋」と「愛」の違いとは?
「恋」は自分に浸っていて、「何で会ってくれないの?」と言ったり、自分中心なところがあるのかなと思います。「愛」は無条件でその人自身を認めていて、家族に感じる愛に近いのかなと思います。夏美と冬吾の間にも、そういう部分が垣間見えるので、応援してもらえるような2人でいられたらなと思います。
ドラマ「春の呪い」は、毎週土曜午後11時25から、テレビ東京ほかで放送中(全6話)。
#高桥光[超话]# #高桥光# #髙橋ひかる#
【WEB】#中川大志#がダークヒーローに、クリスマスをともに過ごした飯塚健と「#FUNNY BUNNY#」語る
クリスマスに2人で牛タンを食べたんです(飯塚)
──中川さんのカメオ出演を含めると、お二方がタッグを組むのは今作で6回目になります。俳優・監督として信頼し合っている証拠だと思うのですが、どのようにして今の関係が築かれたのでしょうか?
中川大志 最初はドラマの「REPLAY & DESTROY」(2015年放送)ですよね? ゲストで出演させてもらって。
飯塚健 それが出会いですね。オーディションに大志が来たときは16歳くらいだったんですけど、そのときはたぶんすげえ怖い人だと思われてました。
中川 (笑)。オーディションで初めて監督と会って、山田孝之さんといった先輩たちがいる現場に参加させていただくことになりました。短い時間だったんですが、監督と話しながらの撮影が楽しかったのは今でもよく覚えてます。
──その後、中川さんは「全員、片想い」「虹色デイズ」など飯塚監督の映画に出演します。監督は中川さんのどんなところに魅力を?
飯塚 合う部分と合わない部分がちょうどいいんです。まったく合わなくても合いすぎても発展していかないと思うので。大志は昔から「こうしたいです」という意見を伝えてくれるし、僕としても言いなりになってくれる人は求めてなくて自分の発想を持っている人が好きだから、俳優と監督として健全に仕事ができると言いますか。そのキャッチボールをずっと続けていたら自然と今の関係性になっていました。
中川 僕は監督の頭の中に興味があるんです。もちろん役や作品をこういうものにしたいという思いを持って撮影に臨みますが、自分の脳みそでは到底思い付かないことが起きるので、それがすごく楽しくて。思いもよらないところに連れて行ってもらえる感覚を毎作品楽しみにしています。
飯塚 あと、「ステップ」を撮る前に「そろそろ飯行こう」と話したことがあったんですが、大志が提案してきた日程がクリスマスだったんですよ。なんでクリスマスなんだ?と思いつつ、結局25日に2人で牛タンを食べたんです(笑)。映像化は決まってませんでしたが、そのときに「FUNNY BUNNY」の話もしました。
中川 それより前に監督から小説はいただいていて。いつか形にしたいですね、という話はちょこちょこしていました。
ユーモアでバランスを取っていて、バランスが崩れたら立てなくなる(中川)
──先ほど監督から中川さんは自分の意見を伝えてくれるという話がありましたが、今作ではどんな考えを持って撮影に臨んだんですか?
中川 数年前に小説を読み、剣持聡というキャラクターに出会ってから長い時間が経過していたので、自分の中に剣持像ができあがっていました。自分が演じるかどうかは関係なく、映像化したら剣持はこういう人であってほしいという思いが強くあって。
──それはどんな人物像でしょう?
中川 ダークヒーローという言葉がすごくハマると思っています。ユーモアがあって、何事にも動じず、いつも物事を楽しんでいる男なんですが、なぜそういう人間になったのかを考えると、過去に経験した出来事によって生まれた闇があるからだと感じました。ユーモアによってバランスを取っていて、そのバランスが崩れてしまったらたぶん立てなくなってしまうんです。小説では描かれていない家庭環境にも想像を巡らせて役を作っていきました。ヒーローの面で言うと、何事にも命を懸けて向き合えるのはかっこいいと思いましたし、男としても憧れました。
──飯塚監督から中川さんに「そこはちょっと違う」と言うことはなかったですか?
飯塚 剣持に関しては、ほとんど預けてます。自分が過去に書いたものに縛られるのが嫌だったので、決めすぎたくないという思いもありました。細かい説明はしないまま撮影に入ったんですが、原作や脚本を相当読み込んでいましたね。それは(岡山)天音も。
中川 自分で作っていったものを本読みやリハーサルのときに試したんですが、監督から「剣持ってそういう人なんだね。OK」と言われたことがあって。長い時間を掛けて自分の中にできた剣持像を監督が受け止めてくれた瞬間でした。
自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じた(中川)
──映画の終盤には、あるキャラクターの「人生にはいくつもの衝撃が訪れる」というセリフがあります。ゆうたろうさん演じる田所や田中俊介さん演じる藤井といった故人が出てくることからも、身近な人の死が1つのテーマになっていると感じました。
飯塚 死生観で言うと、僕は早くに親を亡くしているんです。余命がわかっている状態で亡くなることもあれば、交通事故などでこの世を去ってしまうこともあって、どちらも悲しいし、人は突然いなくなってしまうものだと思います。そのときにどういう向き合い方をすれば、いずれは前を向いて生きていけるようになるのかは考えていました。人が生きていく中で、もっともしんどいことが誰かの死と向き合うことだと思うんです。
──なるほど。中川さんも死というテーマは頭にありましたか?
中川 自分の身近な人が死んだとき、憶測でものを言っている人たちがいて、ショックを受けたり嫌な思いをしたことがありました。生きている人は好き勝手に言えるんだなと。それがすごく悔しくて、自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じました。
「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状(飯塚)
──新型コロナウイルスの感染拡大によって、より一層配信で映画を楽しむ機会は増えましたが、劇場公開と同日に配信される作品は多くはありません。映画を配信で観ることについて、お二方はどうお考えですか?
飯塚 基本、映画は映画館で観るべきものです。ただ映画は劇場公開しないといけないもの、というわけじゃない時代が来たと思います。数年前はポン・ジュノ監督の「Okja/オクジャ」のように、「配信前提に作られた映画は映画なのか?」といった謎の議論がありましたが。
中川 去年は音楽のライブも配信が多かったじゃないですか。でもアーティストが実際に自分の前にいて、会場で体感することからは間違いなくパワーをもらえると思うんです。それは映画も同じだと思っていて。若い方たちは特に映画を配信で観ることが多いかもしれませんが、劇場に行って“入り込む感覚”は味わってほしいです。一方で、1人でも多くの方に観てもらうことが役者としては一番うれしいので、配信という選択肢が増えるのはうれしいですね。
飯塚 映画を配信で観ることが当たり前の方たちがいるなら、作り手としてそれは無視できない。それに行きたくても映画館に行けない人はいるだろうし、「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状がある。映画館で観てもらうために作ってはいますが、選択肢はいくつかあってもいいじゃないかと、柔軟でありたい。あと、昔はホームシアターってお金を持っている人じゃないと手が出せなかったと思うんですが、今はサウンドバー1つでそれなりのサラウンド感を出せて、テレビもずいぶん大きくなった。家が劣悪な環境だとは言えなくなってきている。配信でも楽しんでもらいつつ、映画館で一緒に観た人とあれこれ話したり、好きな人を映画デートに誘ったりする文化もなくなってほしくないです。
https://t.cn/A6cODg5r
クリスマスに2人で牛タンを食べたんです(飯塚)
──中川さんのカメオ出演を含めると、お二方がタッグを組むのは今作で6回目になります。俳優・監督として信頼し合っている証拠だと思うのですが、どのようにして今の関係が築かれたのでしょうか?
中川大志 最初はドラマの「REPLAY & DESTROY」(2015年放送)ですよね? ゲストで出演させてもらって。
飯塚健 それが出会いですね。オーディションに大志が来たときは16歳くらいだったんですけど、そのときはたぶんすげえ怖い人だと思われてました。
中川 (笑)。オーディションで初めて監督と会って、山田孝之さんといった先輩たちがいる現場に参加させていただくことになりました。短い時間だったんですが、監督と話しながらの撮影が楽しかったのは今でもよく覚えてます。
──その後、中川さんは「全員、片想い」「虹色デイズ」など飯塚監督の映画に出演します。監督は中川さんのどんなところに魅力を?
飯塚 合う部分と合わない部分がちょうどいいんです。まったく合わなくても合いすぎても発展していかないと思うので。大志は昔から「こうしたいです」という意見を伝えてくれるし、僕としても言いなりになってくれる人は求めてなくて自分の発想を持っている人が好きだから、俳優と監督として健全に仕事ができると言いますか。そのキャッチボールをずっと続けていたら自然と今の関係性になっていました。
中川 僕は監督の頭の中に興味があるんです。もちろん役や作品をこういうものにしたいという思いを持って撮影に臨みますが、自分の脳みそでは到底思い付かないことが起きるので、それがすごく楽しくて。思いもよらないところに連れて行ってもらえる感覚を毎作品楽しみにしています。
飯塚 あと、「ステップ」を撮る前に「そろそろ飯行こう」と話したことがあったんですが、大志が提案してきた日程がクリスマスだったんですよ。なんでクリスマスなんだ?と思いつつ、結局25日に2人で牛タンを食べたんです(笑)。映像化は決まってませんでしたが、そのときに「FUNNY BUNNY」の話もしました。
中川 それより前に監督から小説はいただいていて。いつか形にしたいですね、という話はちょこちょこしていました。
ユーモアでバランスを取っていて、バランスが崩れたら立てなくなる(中川)
──先ほど監督から中川さんは自分の意見を伝えてくれるという話がありましたが、今作ではどんな考えを持って撮影に臨んだんですか?
中川 数年前に小説を読み、剣持聡というキャラクターに出会ってから長い時間が経過していたので、自分の中に剣持像ができあがっていました。自分が演じるかどうかは関係なく、映像化したら剣持はこういう人であってほしいという思いが強くあって。
──それはどんな人物像でしょう?
中川 ダークヒーローという言葉がすごくハマると思っています。ユーモアがあって、何事にも動じず、いつも物事を楽しんでいる男なんですが、なぜそういう人間になったのかを考えると、過去に経験した出来事によって生まれた闇があるからだと感じました。ユーモアによってバランスを取っていて、そのバランスが崩れてしまったらたぶん立てなくなってしまうんです。小説では描かれていない家庭環境にも想像を巡らせて役を作っていきました。ヒーローの面で言うと、何事にも命を懸けて向き合えるのはかっこいいと思いましたし、男としても憧れました。
──飯塚監督から中川さんに「そこはちょっと違う」と言うことはなかったですか?
飯塚 剣持に関しては、ほとんど預けてます。自分が過去に書いたものに縛られるのが嫌だったので、決めすぎたくないという思いもありました。細かい説明はしないまま撮影に入ったんですが、原作や脚本を相当読み込んでいましたね。それは(岡山)天音も。
中川 自分で作っていったものを本読みやリハーサルのときに試したんですが、監督から「剣持ってそういう人なんだね。OK」と言われたことがあって。長い時間を掛けて自分の中にできた剣持像を監督が受け止めてくれた瞬間でした。
自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じた(中川)
──映画の終盤には、あるキャラクターの「人生にはいくつもの衝撃が訪れる」というセリフがあります。ゆうたろうさん演じる田所や田中俊介さん演じる藤井といった故人が出てくることからも、身近な人の死が1つのテーマになっていると感じました。
飯塚 死生観で言うと、僕は早くに親を亡くしているんです。余命がわかっている状態で亡くなることもあれば、交通事故などでこの世を去ってしまうこともあって、どちらも悲しいし、人は突然いなくなってしまうものだと思います。そのときにどういう向き合い方をすれば、いずれは前を向いて生きていけるようになるのかは考えていました。人が生きていく中で、もっともしんどいことが誰かの死と向き合うことだと思うんです。
──なるほど。中川さんも死というテーマは頭にありましたか?
中川 自分の身近な人が死んだとき、憶測でものを言っている人たちがいて、ショックを受けたり嫌な思いをしたことがありました。生きている人は好き勝手に言えるんだなと。それがすごく悔しくて、自分がここ1、2年で考えていたことを剣持の言葉に乗せて演じました。
「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状(飯塚)
──新型コロナウイルスの感染拡大によって、より一層配信で映画を楽しむ機会は増えましたが、劇場公開と同日に配信される作品は多くはありません。映画を配信で観ることについて、お二方はどうお考えですか?
飯塚 基本、映画は映画館で観るべきものです。ただ映画は劇場公開しないといけないもの、というわけじゃない時代が来たと思います。数年前はポン・ジュノ監督の「Okja/オクジャ」のように、「配信前提に作られた映画は映画なのか?」といった謎の議論がありましたが。
中川 去年は音楽のライブも配信が多かったじゃないですか。でもアーティストが実際に自分の前にいて、会場で体感することからは間違いなくパワーをもらえると思うんです。それは映画も同じだと思っていて。若い方たちは特に映画を配信で観ることが多いかもしれませんが、劇場に行って“入り込む感覚”は味わってほしいです。一方で、1人でも多くの方に観てもらうことが役者としては一番うれしいので、配信という選択肢が増えるのはうれしいですね。
飯塚 映画を配信で観ることが当たり前の方たちがいるなら、作り手としてそれは無視できない。それに行きたくても映画館に行けない人はいるだろうし、「映画館に来てほしい」と言うだけでは届けられない現状がある。映画館で観てもらうために作ってはいますが、選択肢はいくつかあってもいいじゃないかと、柔軟でありたい。あと、昔はホームシアターってお金を持っている人じゃないと手が出せなかったと思うんですが、今はサウンドバー1つでそれなりのサラウンド感を出せて、テレビもずいぶん大きくなった。家が劣悪な環境だとは言えなくなってきている。配信でも楽しんでもらいつつ、映画館で一緒に観た人とあれこれ話したり、好きな人を映画デートに誘ったりする文化もなくなってほしくないです。
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