マー君、いざ東京五輪へ!侍ジャパンの理想の投手陣はこれだ〈SLUGGER〉
ニューヨークヤンキースをFAになっていた田中将大投手が楽天に復帰した。
1月30日で行われた記者会見は日本のプロ野球ファンを狂喜させる言葉が田中の口から発せられ、キャンプインを前にして、日本の野球界には心地よい風が吹いている。
その会見の中で、もっとも野球ファンを喜ばせたのが東京五輪への出場意欲、そして、金メダル奪取宣言だ。
田中は20歳だった2008年に北京五輪に出場。3試合に登板して防御率0.00ながらも屈辱の4位に終わっている。
東京五輪が1年延期になったタイミングで日本に復帰したことで侍ジャパン入りが可能になり、新たな目標をぶち上げたというわけである。
田中が代表入りとなれば、楽しみが増える。
菅野智之がポスティングでのメジャー移籍を断念。球界屈指のエースが国内チームにいることで厚かった投手陣。そこへ田中が加わるのだ。強力なピッチングスタッフが形成されることは間違いない。
まだ新型コロナウイルスの収束に目処が立ってっていない状況ではあるが、今回は東京五輪の開催を信じて、理想の侍ジャパンのピッチングスタッフを組んでみた。
先発は3~4人はこの選手をチョイスした。
1田中将大(楽天)
2千賀滉大(ソフトバンク)
3菅野智之(巨人)
4大野雄大(中日)
ケチのつけようがない現在の日本のプロ野球界トップ4と言えるだろう。
田中はメジャーでの経験もさることながら、短期決戦には強い。ここ1番で負けない投手として決勝戦から逆算したローテーションで組んでいきたい。
コマンド能力に長けた田中、スピードと変化球の鋭さが持ち味の千賀、多彩な変化球を駆使してバランスの良い菅野、サウスポーから懐に投げ込み圧巻の10完投の大野と特徴が異なっているのもこの4人の先発陣が選択される理由だ。
決勝戦の先発マウンドに田中がいることを想定し、千賀、菅野、大野と逆算して組めれば、はっきり言って負ける気がしない。
一方、シーズン中の開催であるため、偏った起用はできない。ローテーションを球数で絞って守っていくという起用を、稲葉篤紀監督は目指すはずだ。
そうなってくると、試合展開によってはリリーバーをうまく使いこなさなければいけなくなる。第2先発はもちろん、勝利の方程式を作っておく必要がある。2019年のプレミア12ではクローザーに山崎康晃(DeNA)を置いて、山本由伸(オリックス)や甲斐野央(ソフトバンク)などを起用して勝ち切ったが、ここも選定が必要だろう。
以下が勝利の方程式だ。シーズンが始まってからの調子によって変わってくるだろうが、現時点ではこの3人を選出したい。
クローザー 山本由伸(オリックス)
セットアッパー右 平良海馬(西武)
セットアッパー左 松井裕樹(楽天)
本来なら、クローザー候補の一番手は山崎だが、昨季はシーズン中の不調から2軍降格を経験するなど、パフォーマンスがどの程度戻っているかは予測がつかない。そう考えると、本来は先発の3番手以内に入る能力がある山本を起用するべきだと考えた。
実は、先発に山本を入れなかった理由は、メンタル的に戦えるリリーバーの人材が山本以外で見つけるとなると、なかなか、簡単ではなったからである。経験値では森唯斗(ソフトバンク)や増田達至(西武)、益田直也(ロッテ)など実績のある投手はいるが、彼らは長年の勤続疲労がありすぎる。ここは若い世代に託したい。
もちろん、山本はチームでは先発要員のため、球団とのミーティングが必要だろう。五輪だけクローザーを受け入れてもらえるかどうかは本人の意思確認も含めて確認したい。
セットアッパーは昨季の新人王で、リリーフでの9回ノーヒッターを達成した西武のホープ平良だ。まだプロデビューして2年。160キロのストレートは世界の舞台で見せたいボールの質だ。
左のセットアッパーは人材が極めて少ないが、昨季途中からクローザー に返り咲き、今季はクローザーを務める松井がベストだろう。もし、山本をクローザー起用できない場合も、経験値から鑑みて、松井が務めるのがベストだと考える。
また、レギュラーシーズン開幕後からのアクシデントも想定できる。
このメンバーには入れなかったが、今季の開幕後の調子次第では割って入ってくる選手も少なくないだろう。その人材は以下の二人だ。
先発 高橋光成(西武)
リリーフ 田澤純一(未全)
今季、エース、またはローテーションの格にならなければいけない投手が球界には数名いる。シーズン開幕から、それらの投手がどれほどのパフォーマンスを見せつけるかが注目されている。
候補として目されるのが、西武・高橋光成、広島・森下暢人、日本ハム・上沢直之、阪神・高橋遥人ら。チームでエースの座を奪い取り、4本柱に割って入ることができるかが注目される。
一方、リリーフ候補としては台湾の未全ドラゴンズに所属する田澤をあげた。2013年にワールドチャンピオンに輝いた右腕は昨季から日本球界復帰を目指していた。ドラフトでは指名されなかったが、N P Bに入団できなくても、侍J A P ANなら可能なはずだ。
これには田澤がチームで大活躍することが絶対条件だが、もし、力が証明されれば、日本の代表として是非とも見たい選手だ。このほかでは中川皓太(巨人)岩崎優(阪神)福(中日)らの動向も気になるところだ。
文●氏原英明
ニューヨークヤンキースをFAになっていた田中将大投手が楽天に復帰した。
1月30日で行われた記者会見は日本のプロ野球ファンを狂喜させる言葉が田中の口から発せられ、キャンプインを前にして、日本の野球界には心地よい風が吹いている。
その会見の中で、もっとも野球ファンを喜ばせたのが東京五輪への出場意欲、そして、金メダル奪取宣言だ。
田中は20歳だった2008年に北京五輪に出場。3試合に登板して防御率0.00ながらも屈辱の4位に終わっている。
東京五輪が1年延期になったタイミングで日本に復帰したことで侍ジャパン入りが可能になり、新たな目標をぶち上げたというわけである。
田中が代表入りとなれば、楽しみが増える。
菅野智之がポスティングでのメジャー移籍を断念。球界屈指のエースが国内チームにいることで厚かった投手陣。そこへ田中が加わるのだ。強力なピッチングスタッフが形成されることは間違いない。
まだ新型コロナウイルスの収束に目処が立ってっていない状況ではあるが、今回は東京五輪の開催を信じて、理想の侍ジャパンのピッチングスタッフを組んでみた。
先発は3~4人はこの選手をチョイスした。
1田中将大(楽天)
2千賀滉大(ソフトバンク)
3菅野智之(巨人)
4大野雄大(中日)
ケチのつけようがない現在の日本のプロ野球界トップ4と言えるだろう。
田中はメジャーでの経験もさることながら、短期決戦には強い。ここ1番で負けない投手として決勝戦から逆算したローテーションで組んでいきたい。
コマンド能力に長けた田中、スピードと変化球の鋭さが持ち味の千賀、多彩な変化球を駆使してバランスの良い菅野、サウスポーから懐に投げ込み圧巻の10完投の大野と特徴が異なっているのもこの4人の先発陣が選択される理由だ。
決勝戦の先発マウンドに田中がいることを想定し、千賀、菅野、大野と逆算して組めれば、はっきり言って負ける気がしない。
一方、シーズン中の開催であるため、偏った起用はできない。ローテーションを球数で絞って守っていくという起用を、稲葉篤紀監督は目指すはずだ。
そうなってくると、試合展開によってはリリーバーをうまく使いこなさなければいけなくなる。第2先発はもちろん、勝利の方程式を作っておく必要がある。2019年のプレミア12ではクローザーに山崎康晃(DeNA)を置いて、山本由伸(オリックス)や甲斐野央(ソフトバンク)などを起用して勝ち切ったが、ここも選定が必要だろう。
以下が勝利の方程式だ。シーズンが始まってからの調子によって変わってくるだろうが、現時点ではこの3人を選出したい。
クローザー 山本由伸(オリックス)
セットアッパー右 平良海馬(西武)
セットアッパー左 松井裕樹(楽天)
本来なら、クローザー候補の一番手は山崎だが、昨季はシーズン中の不調から2軍降格を経験するなど、パフォーマンスがどの程度戻っているかは予測がつかない。そう考えると、本来は先発の3番手以内に入る能力がある山本を起用するべきだと考えた。
実は、先発に山本を入れなかった理由は、メンタル的に戦えるリリーバーの人材が山本以外で見つけるとなると、なかなか、簡単ではなったからである。経験値では森唯斗(ソフトバンク)や増田達至(西武)、益田直也(ロッテ)など実績のある投手はいるが、彼らは長年の勤続疲労がありすぎる。ここは若い世代に託したい。
もちろん、山本はチームでは先発要員のため、球団とのミーティングが必要だろう。五輪だけクローザーを受け入れてもらえるかどうかは本人の意思確認も含めて確認したい。
セットアッパーは昨季の新人王で、リリーフでの9回ノーヒッターを達成した西武のホープ平良だ。まだプロデビューして2年。160キロのストレートは世界の舞台で見せたいボールの質だ。
左のセットアッパーは人材が極めて少ないが、昨季途中からクローザー に返り咲き、今季はクローザーを務める松井がベストだろう。もし、山本をクローザー起用できない場合も、経験値から鑑みて、松井が務めるのがベストだと考える。
また、レギュラーシーズン開幕後からのアクシデントも想定できる。
このメンバーには入れなかったが、今季の開幕後の調子次第では割って入ってくる選手も少なくないだろう。その人材は以下の二人だ。
先発 高橋光成(西武)
リリーフ 田澤純一(未全)
今季、エース、またはローテーションの格にならなければいけない投手が球界には数名いる。シーズン開幕から、それらの投手がどれほどのパフォーマンスを見せつけるかが注目されている。
候補として目されるのが、西武・高橋光成、広島・森下暢人、日本ハム・上沢直之、阪神・高橋遥人ら。チームでエースの座を奪い取り、4本柱に割って入ることができるかが注目される。
一方、リリーフ候補としては台湾の未全ドラゴンズに所属する田澤をあげた。2013年にワールドチャンピオンに輝いた右腕は昨季から日本球界復帰を目指していた。ドラフトでは指名されなかったが、N P Bに入団できなくても、侍J A P ANなら可能なはずだ。
これには田澤がチームで大活躍することが絶対条件だが、もし、力が証明されれば、日本の代表として是非とも見たい選手だ。このほかでは中川皓太(巨人)岩崎優(阪神)福(中日)らの動向も気になるところだ。
文●氏原英明
【今日开通!——305路城际公交车】从2011年开始,乐山中心城区与周边区县就在不断开通城际公交线路,方便市中区和周边区县居民的出行。2020年,全市总共开行了9条城际公交线路,把市中区与五通桥区、沙湾区、峨眉山市、井研县等,更加紧密连接在了一起。据了解,今天我市又将开通一条城际公交线路!
在位于夹江县的乐山北火车站,记者看到了即将投入运行的城际公交305路,这趟城际班线连接夹江县和市中区,班线车辆将途径夹江县甘江镇、市中区棉竹镇,到达联运汽车站。
305路城际公交线路沿省道305线运行,线路将火车乐山北站与乐山市联运汽车站连接在了一起。
据了解,新线路总距离33公里,途中设置21个站点。此条线路总共投放20辆车,都是超过10米长的纯电动公交车。
305路城际公交线路站点:乐山火车北站——夹江客运站——东门口——综合执法局——营门口——大石桥村——宝华村——新生村1社(甘霖中学)——甘江社区——甘江社区8社——碧云山公园(二郎庙)——新兴村5社——新兴村4社(龙马药业)——天空山村(棉悦路口)——石桥冲村1组(沿森集团)——棉竹街口——王河园——鹤翔路口——白燕路口——通江路口——乐山联运车站
305路城际公交线路全程票价为每人每次5元,按2元、3元、5元执行阶梯票价;如果使用公交卡,持卡上下车时各刷一次,系统自动扣除实际乘车路段价款,并享受8折优惠。班线车辆发班时间间隔为每12分钟至15分钟一班。
乐夹城际公交管理办公室工作人员陈福金:“305路城际公交在夹江发第一班车是早上6点钟,最后一班车是19点20分;乐山发夹江早上第一班车是早上6点半,最后一班车返回夹江是19点50。”
这条城际公交线路开行后,全市的城际公交线路也将达到10条,分别是301、302、304、305、306、307、308、309、601、602,这些班线车辆的开行,把市中区与五通桥、沙湾、峨眉、井研、夹江等区县更加紧密的连接在了一起。(新闻天天报)
在位于夹江县的乐山北火车站,记者看到了即将投入运行的城际公交305路,这趟城际班线连接夹江县和市中区,班线车辆将途径夹江县甘江镇、市中区棉竹镇,到达联运汽车站。
305路城际公交线路沿省道305线运行,线路将火车乐山北站与乐山市联运汽车站连接在了一起。
据了解,新线路总距离33公里,途中设置21个站点。此条线路总共投放20辆车,都是超过10米长的纯电动公交车。
305路城际公交线路站点:乐山火车北站——夹江客运站——东门口——综合执法局——营门口——大石桥村——宝华村——新生村1社(甘霖中学)——甘江社区——甘江社区8社——碧云山公园(二郎庙)——新兴村5社——新兴村4社(龙马药业)——天空山村(棉悦路口)——石桥冲村1组(沿森集团)——棉竹街口——王河园——鹤翔路口——白燕路口——通江路口——乐山联运车站
305路城际公交线路全程票价为每人每次5元,按2元、3元、5元执行阶梯票价;如果使用公交卡,持卡上下车时各刷一次,系统自动扣除实际乘车路段价款,并享受8折优惠。班线车辆发班时间间隔为每12分钟至15分钟一班。
乐夹城际公交管理办公室工作人员陈福金:“305路城际公交在夹江发第一班车是早上6点钟,最后一班车是19点20分;乐山发夹江早上第一班车是早上6点半,最后一班车返回夹江是19点50。”
这条城际公交线路开行后,全市的城际公交线路也将达到10条,分别是301、302、304、305、306、307、308、309、601、602,这些班线车辆的开行,把市中区与五通桥、沙湾、峨眉、井研、夹江等区县更加紧密的连接在了一起。(新闻天天报)
#往復書簡#
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡28
小竹がかかわる「シネマファイターズプロジェクト」で映画出演することになった片寄。その経緯を綴る中で、小竹が「映画師匠」と呼ぶ池松壮亮の名が飛び出して……。
***
拝啓 片寄涼太様
まずはシネマファイターズプロジェクトに関して説明しないとならないね。
【CINEMA FIGHTERS project】は、EXILE HIRO氏、別所哲也氏(ショートショートフィルムフェスティバル&アジア代表)、そして私・小竹正人の3人が手掛ける、詞、音楽、映像をひとつに融合するプロジェクト。
簡単に言うと、私が作詞した曲を元に短編映画が製作され、その曲がそのまま映画の主題歌になる、という、私にとってはもう恐懼感激(きょうくかんげき)のプロジェクト。
HIROさんと別所さんが要となり2016年に始動し(第1弾の公開は2017年)、これまで、三池崇史、河瀨直美、石井裕也、行定勲、各監督らを始めとする、世界中で大称賛されている名だたる巨匠や新進気鋭の映像監督が素晴らしい短編映画を作ってくれました。
私のような一介の作詞家がご一緒する機会など決してないような監督の方々と組ませていただいて、そりゃもう、過去のすべての作品が私のかけがえのない宝物になっている。
そして、「昨日より赤く明日より青く」と題した今年(第4弾)のシネマファイターズプロジェクトの6本の新作短編映画で主演してくれるのがGENERATIONSメンバー(数原龍友はそのうちの1本の主題歌で参加)。
しかも、メガホンをとったのが、SABU監督、新城毅彦監督、山下敦弘監督、森義隆監督、久保茂昭監督、真利子哲也監督の6名。監督が決定するたびに驚喜に包まれた私。
だって全監督の過去の映画を何本も観ていて、それぞれに大好きな作品があったから。奇跡だよ、この6監督の集合。
作詞家を生業としているが、私の周りには映画人がたくさんいる。
HIROさんは恐ろしい数の映画を日々観ていて新旧織り交ぜいろいろ教えてくれるし、私の親友の2人の男、35年来(長っ!)の永瀬正敏君、20年来(早っ!)の妻夫木聡君は、共に日本映画を背負っていると言っても過言ではない役者だ。
そして、私には「映画師匠」と呼ぶもう1人の男がいる。
池松壮亮君である。
シネマファイターズ第2弾「ウタモノガタリ」の中の1本「ファンキー」に出演してくれた池松君は、奇しくも妻夫木君と同じ事務所で仲が良く、マネージャー(私もよく知る)も同じ人だった。
「ウタモノガタリ」の打ち上げで初対面、その後プライベートで妻夫木君を交えて食事をしたり我が家に遊びに来たりして、やがて2人だけでも食事をするように。
で、何故か妙に会話が弾む(どこか価値観が似てる?)ため、出不精かつメール嫌いな私にしては珍しく年に何度か会ったり連絡したり。
この池松君、「キミ、この世の映画をすべて知ってますよね?」と疑りたくなるくらい映画に詳しい。
そして、彼が「この映画、小竹さん好きだと思う」と勧めてくれる映画のどれもこれもが見事に私の心に命中しまくるのである。
しかも、「〇〇って映画、気になるから観に行こうと思う」と私が言い、「うーん。小竹さん、そこまで好きじゃないかもなあ」と壮亮が言った映画は、これまた「観なくてもよかったかも」と、私の琴線にあまり触れない。
あんた、読心術でもあるんかい!? と、ちょっと敗北感を抱くほど。
その池松壮亮君が主演した映画「宮本から君へ」を観たときに、「何だ、この心をえぐられるような映画は!? 人情味に溢れているのに残酷で、全役者が名演していて、息つく暇もないほどに面白い!」と、ここ最近の邦画ではとても好きな作品の1本になった。
で、この「宮本から君へ」の監督・真利子哲也さんにシネマファイターズへの参加を熱望したところまさかの快諾で、「真利子監督が撮る片寄涼太を観たい!」との私の願いが叶った次第である。
一足お先に(ほら、こう見えて私、一応このプロジェクトのコンセプトプロデューサーを務めさせてもらっているから)ラッシュを観させていただいたが、いや~面白かった。深かった。
映画の公開はまだまだ先だしあんまり言うとネタバレになってしまうから控えるが、英語と関西弁しか話さない涼太が新鮮だったし、この作品の中で、公の場では絶対に見せていない「素」の涼太がちょいちょい見え隠れしていてびっくりした。
ちなみに今回の「昨日より赤く明日より青く」というタイトルは、この往復書簡で君に返事を書いているときに、「出会った頃に青い果実みたいだったのに、涼太(も他のメンバーも)、大人になって熟したよなあ。でも私たち世代からしたらまだまだ青いよなあ」とふと思ったことから浮かんだタイトルです。「あの頃よりは赤いがまだまだ青い。初心忘るべからず」みたいな老婆心的アドバイスも含んでいる。
さて、君が冒頭で触れていた私たちの久しぶりの再会だが、いいも悪いもいかにも私たちらしい再会だった。
笑顔で感動し合うでもなく声を高らかにするでもなく、お互いに「あ、お疲れさまです」と、まるで昨日も会ったみたいなゆる~い感じ。君のマネージャーI氏と私のマネージャーM氏(共に私がとても信頼するスタッフです)が同席していなかったらまた違ったのかもしれないが。
なんか、私と君ってシラフだといつも淡々としているよね。だから楽なんだろうね。
しかし、打ち合わせを終え、解散した薄暗い夕刻。
帰りの車から君を見つけて軽く手を振った私に気づき、一瞬戸惑いながら(きっと私かどうか定かではなかった、または、頭を下げようか手を振ろうかちょっと迷った)、小さく穏やかに手を振り返した君は、やっぱり昔と変わらず邪気のない君で、私は車の窓を閉めた後に思わず微笑み、妙にほのぼのとした気持ちで帰路についた。
小竹正人
p1 私の1番若い友人、池松壮亮氏。映画について何か知りたいときはすぐ彼に聞く。独特の語り口調であれこれ教えてくれます。この写真、実は、永瀬正敏氏が撮影したもので、この連載での掲載を快諾してくれました
p2 涼太主演のシネマファイターズ の現場に差し入れた『究極のたまごプリン』(DELIVERS by LDH)。真利子監督から「今まで食べたプリンの中で1番美味しかったです!どこで買えますか?」と絶賛メールをもらいました
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡28
小竹がかかわる「シネマファイターズプロジェクト」で映画出演することになった片寄。その経緯を綴る中で、小竹が「映画師匠」と呼ぶ池松壮亮の名が飛び出して……。
***
拝啓 片寄涼太様
まずはシネマファイターズプロジェクトに関して説明しないとならないね。
【CINEMA FIGHTERS project】は、EXILE HIRO氏、別所哲也氏(ショートショートフィルムフェスティバル&アジア代表)、そして私・小竹正人の3人が手掛ける、詞、音楽、映像をひとつに融合するプロジェクト。
簡単に言うと、私が作詞した曲を元に短編映画が製作され、その曲がそのまま映画の主題歌になる、という、私にとってはもう恐懼感激(きょうくかんげき)のプロジェクト。
HIROさんと別所さんが要となり2016年に始動し(第1弾の公開は2017年)、これまで、三池崇史、河瀨直美、石井裕也、行定勲、各監督らを始めとする、世界中で大称賛されている名だたる巨匠や新進気鋭の映像監督が素晴らしい短編映画を作ってくれました。
私のような一介の作詞家がご一緒する機会など決してないような監督の方々と組ませていただいて、そりゃもう、過去のすべての作品が私のかけがえのない宝物になっている。
そして、「昨日より赤く明日より青く」と題した今年(第4弾)のシネマファイターズプロジェクトの6本の新作短編映画で主演してくれるのがGENERATIONSメンバー(数原龍友はそのうちの1本の主題歌で参加)。
しかも、メガホンをとったのが、SABU監督、新城毅彦監督、山下敦弘監督、森義隆監督、久保茂昭監督、真利子哲也監督の6名。監督が決定するたびに驚喜に包まれた私。
だって全監督の過去の映画を何本も観ていて、それぞれに大好きな作品があったから。奇跡だよ、この6監督の集合。
作詞家を生業としているが、私の周りには映画人がたくさんいる。
HIROさんは恐ろしい数の映画を日々観ていて新旧織り交ぜいろいろ教えてくれるし、私の親友の2人の男、35年来(長っ!)の永瀬正敏君、20年来(早っ!)の妻夫木聡君は、共に日本映画を背負っていると言っても過言ではない役者だ。
そして、私には「映画師匠」と呼ぶもう1人の男がいる。
池松壮亮君である。
シネマファイターズ第2弾「ウタモノガタリ」の中の1本「ファンキー」に出演してくれた池松君は、奇しくも妻夫木君と同じ事務所で仲が良く、マネージャー(私もよく知る)も同じ人だった。
「ウタモノガタリ」の打ち上げで初対面、その後プライベートで妻夫木君を交えて食事をしたり我が家に遊びに来たりして、やがて2人だけでも食事をするように。
で、何故か妙に会話が弾む(どこか価値観が似てる?)ため、出不精かつメール嫌いな私にしては珍しく年に何度か会ったり連絡したり。
この池松君、「キミ、この世の映画をすべて知ってますよね?」と疑りたくなるくらい映画に詳しい。
そして、彼が「この映画、小竹さん好きだと思う」と勧めてくれる映画のどれもこれもが見事に私の心に命中しまくるのである。
しかも、「〇〇って映画、気になるから観に行こうと思う」と私が言い、「うーん。小竹さん、そこまで好きじゃないかもなあ」と壮亮が言った映画は、これまた「観なくてもよかったかも」と、私の琴線にあまり触れない。
あんた、読心術でもあるんかい!? と、ちょっと敗北感を抱くほど。
その池松壮亮君が主演した映画「宮本から君へ」を観たときに、「何だ、この心をえぐられるような映画は!? 人情味に溢れているのに残酷で、全役者が名演していて、息つく暇もないほどに面白い!」と、ここ最近の邦画ではとても好きな作品の1本になった。
で、この「宮本から君へ」の監督・真利子哲也さんにシネマファイターズへの参加を熱望したところまさかの快諾で、「真利子監督が撮る片寄涼太を観たい!」との私の願いが叶った次第である。
一足お先に(ほら、こう見えて私、一応このプロジェクトのコンセプトプロデューサーを務めさせてもらっているから)ラッシュを観させていただいたが、いや~面白かった。深かった。
映画の公開はまだまだ先だしあんまり言うとネタバレになってしまうから控えるが、英語と関西弁しか話さない涼太が新鮮だったし、この作品の中で、公の場では絶対に見せていない「素」の涼太がちょいちょい見え隠れしていてびっくりした。
ちなみに今回の「昨日より赤く明日より青く」というタイトルは、この往復書簡で君に返事を書いているときに、「出会った頃に青い果実みたいだったのに、涼太(も他のメンバーも)、大人になって熟したよなあ。でも私たち世代からしたらまだまだ青いよなあ」とふと思ったことから浮かんだタイトルです。「あの頃よりは赤いがまだまだ青い。初心忘るべからず」みたいな老婆心的アドバイスも含んでいる。
さて、君が冒頭で触れていた私たちの久しぶりの再会だが、いいも悪いもいかにも私たちらしい再会だった。
笑顔で感動し合うでもなく声を高らかにするでもなく、お互いに「あ、お疲れさまです」と、まるで昨日も会ったみたいなゆる~い感じ。君のマネージャーI氏と私のマネージャーM氏(共に私がとても信頼するスタッフです)が同席していなかったらまた違ったのかもしれないが。
なんか、私と君ってシラフだといつも淡々としているよね。だから楽なんだろうね。
しかし、打ち合わせを終え、解散した薄暗い夕刻。
帰りの車から君を見つけて軽く手を振った私に気づき、一瞬戸惑いながら(きっと私かどうか定かではなかった、または、頭を下げようか手を振ろうかちょっと迷った)、小さく穏やかに手を振り返した君は、やっぱり昔と変わらず邪気のない君で、私は車の窓を閉めた後に思わず微笑み、妙にほのぼのとした気持ちで帰路についた。
小竹正人
p1 私の1番若い友人、池松壮亮氏。映画について何か知りたいときはすぐ彼に聞く。独特の語り口調であれこれ教えてくれます。この写真、実は、永瀬正敏氏が撮影したもので、この連載での掲載を快諾してくれました
p2 涼太主演のシネマファイターズ の現場に差し入れた『究極のたまごプリン』(DELIVERS by LDH)。真利子監督から「今まで食べたプリンの中で1番美味しかったです!どこで買えますか?」と絶賛メールをもらいました
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