2024 Summer Update 06
1997.09《美少女戦士セーラームーン ~ メモリアMemorial Song Box》日本首版套装6CD
曲目:
碟1 TVシリーズ主題歌コレクション:
01、ムーンライト伝説(DALI)(《美少女战士》&《美少女战士R》TV版OP)
02、HEART MOVING(高松美砂絵)(《美少女战士》TV版ED1)
03、プリンセス・ムーン(橋本潮&アップルパイ)(《美少女战士》TV版ED2)
04、乙女のポリシー(石田燿子)(《美少女战士R》TV版ED)
05、ムーンライト伝説(ムーンリップス)(《美少女战士S》TV版OP & 《美少女战士SS》TV版OP)
06、タキシード・ミラージュ(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士S》TV版ED)
07、私たちになりたくて(藤谷美和子)(《美少女战士SS》TV版ED1)
08、“らしく”いきましょ(Meu)(《美少女战士SS》TV版ED2 & 《美少女战士SS外传——亚美的初恋》ED)
09、セーラースターソング(花沢加絵)(《美少女战士 最后的星光》TV版OP)
10、風も空もきっと…(観月ありさ)(《美少女战士 最后的星光》TV版ED)
11、ムーンライト伝説(オリジナルカラオケ)
12、HEART MOVING(オリジナルカラオケ)
13、プリンセス・ムーン(オリジナルカラオケ)
14、乙女のポリシー(オリジナルカラオケ)
15、タキシード・ミラージュ(オリジナルカラオケ)
16、私たちになりたくて(オリジナルカラオケ)
17、“らしくいきましょ”(オリジナルカラオケ)
18、セーラースターソング(オリジナルカラオケ)
19、風も空もきっと…(オリジナルカラオケ)
碟2 美少女戦士セーラームーン・ソングコレクション:
01、合コトバはムーン・プリズム・パワー・メイクアップ!(三石琴乃)
02、プリンセス・ムーン(アップルパイ)
03、ほっとけないよ(富沢美智恵&久川綾)
04、愛のエナジーを奪え(アップルパイ)
05、タキシード・ナイト(アップルパイ)
06、ルナ!(アップルパイ)
07、月にかわっておしおきよ(三石琴乃&富沢美智恵&久川綾)
08、幻の銀水晶~シルバークリスタル(アップルパイ)
09、夢見るだけじゃダメ(三石琴乃)
10、Someday…Someday…(久川綾)
11、永遠のメロディ(富沢美智恵)
12、あなたのせいじゃない(篠原恵美)
13、あなたの夢をみたわ(深見梨加)
14、時を超えて(古谷徹)
15、YOU`RE JUST MY LOVE(三石琴乃&古谷徹)
16、タキシード・ナイト(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
碟3 美少女戦士セーラームーンR・ソングコレクション+劇場版主題歌コレクション:
01、好きと言って(石田燿子)
02、I am セーラームーン(三石琴乃)
03、同じ涙を分け合って(久川綾)
04、聖・炎・愛~Fire Soul Love~(富沢美智恵)
05、抱きしめていたい(古谷徹)
06、STARLIGHTにキスして(篠原恵美)
07、ルート・ヴィーナス(深見梨加)
08、愛の戦士(石田燿子)(《美少女战士R》TV版ED2 & 《美少女战士S》TV版插曲)
09、Moon Revenge(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士R剧场版 花朵的约定》主题曲)
10、I am セーラームーン(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士R剧场版 花朵的约定》插曲)
11、Moonlight Destiny(朝川ひろこ)(《美少女战士S剧场版 竹取公主的恋人》主题曲)
12、セーラーチームのテーマ(朝川ひろこ)(《美少女战士S剧场版 竹取公主的恋人》Sailor Team形象歌)
13、Morning Moonで会いましょう(プリティキャスト)(《美少女战士SS剧场版 梦想的黑洞》主题曲)
14、三時の妖精(プリティキャスト&森の木児童合唱団)(《美少女战士SS剧场版 梦想的黑洞》插曲)
15、好きと言って(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
16、愛の戦士(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
碟4 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ・ソングコレクション:
01、セーラームーン・クリスマス(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
02、ゴールデンクイーン・ギャラクシア(堀江美都子)
03、流れ星へ(新山志保&津野田なるみ&坂本千夏)
04、とどかぬ想い-my friend’s love-(新山志保&津野田なるみ&坂本千夏)
05、銀河一身分違いな片想い(新山志保)
06、力を合わせて(津野田なるみ)
07、真夜中ひとり(坂本千夏)
08、イニシャル・U(大木理紗)
09、戦士の想い(勝生真沙子)
10、バイバイって言った(荒木香恵)
11、炎の狙撃者(FLAME SNIPER) (富沢美智恵)
12、あしたもまた自転車(久川綾)
13、We believe you(篠原恵美)
14、愛の女神のHow to love(深見梨加)
15、愛をしんじてる(三石琴乃)
16、もっとすてきな朝がくるよ(花沢加絵)
碟5 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ・プロローグ&ポエムコレクション:
01、セーラームーンクリスマス プロローグ(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
02、セーラームーンクリスマス ポエム(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
03、セーラーギャラクシア プロローグ(堀江美都子)
04、セーラーギャラクシア ポエム(堀江美都子)
05、セーラースターファイター/星野光 プロローグ(新山志保)
06、セーラースターファイター/星野光 ポエム(新山志保)
07、セーラースターメイカー/大気光 プロローグ(津野田なるみ)
08、セーラースターメイカー/大気光 ポエム(津野田なるみ)
09、セーラースターヒーラー/夜天光 プロローグ(坂本千夏)
10、セーラースターヒーラー/夜天光 ポエム(坂本千夏)
11、セーラーネプチューン/海王みちる プロローグ(勝生真沙子)
12、セーラーネプチューン/海王みちる ポエム(勝生真沙子)
13、セーラープルート/冥王せつな プロローグ(川島千代子)
14、セーラープルート/冥王せつな ポエム(川島千代子)
15、セーラーサターン/土萌ほたる プロローグ(皆口裕子)
16、セーラーサターン/土萌ほたる ポエム(皆口裕子)
17、セーラーちびムーン/ちびうさ プロローグ(荒木香恵)
18、セーラーちびムーン/ちびうさ ポエム(荒木香恵)
19、セーラーマーズ/火野レイ プロローグ(富沢美智恵)
20、セーラーマーズ/火野レイ ポエム(富沢美智恵)
21、セーラーマーキュリー/水野亜美(久川綾)
22、セーラーマーキュリー/水野亜美 ポエム(久川綾)
23、セーラージュピター/木野まこと プロローグ(篠原恵美)
24、セーラージュピター/木野まこと ポエム(篠原恵美)
25、セーラーヴィーナス/愛野美奈子 プロローグ(深見梨加)
26、セーラーヴィーナス/愛野美奈子 ポエム(深見梨加)
27、エターナルセーラームーン/月野うさぎ プロローグ(三石琴乃)
28、エターナルセーラームーン/月野うさぎ ポエム(三石琴乃)
碟6 美少女戦士セーラームーンシリーズ・未発表カラオケベストコレクション:
01、Moon Revenge(オリジナルカラオケ)
02、I am セーラームーン(オリジナルカラオケ)
03、Moonlight Destiny(オリジナルカラオケ)
04、セーラーチームのテーマ(オリジナルカラオケ)
05、Morning Moonで会いましょう(オリジナルカラオケ)
06、三時の妖精(オリジナルカラオケ)
07、もっとすてきな朝がくるよ(オリジナルカラオケ)
08、合コトバはムーン・プリズム・パワー・メイクアップ!(オリジナルカラオケ)
09、ほっとけないよ(オリジナルカラオケ)
10、月にかわっておしおきよ(オリジナルカラオケ)
11、夢見るだけじゃダメ(オリジナルカラオケ)
12、Someday…Someday…(オリジナルカラオケ)
13、永遠のメロディ(オリジナルカラオケ)
14、あなたのせいじゃない(オリジナルカラオケ)
15、あなたの夢をみたわ(オリジナルカラオケ)
16、YOU`RE JUST MY LOVE(オリジナルカラオケ)
1997.09《美少女戦士セーラームーン ~ メモリアMemorial Song Box》日本首版套装6CD
曲目:
碟1 TVシリーズ主題歌コレクション:
01、ムーンライト伝説(DALI)(《美少女战士》&《美少女战士R》TV版OP)
02、HEART MOVING(高松美砂絵)(《美少女战士》TV版ED1)
03、プリンセス・ムーン(橋本潮&アップルパイ)(《美少女战士》TV版ED2)
04、乙女のポリシー(石田燿子)(《美少女战士R》TV版ED)
05、ムーンライト伝説(ムーンリップス)(《美少女战士S》TV版OP & 《美少女战士SS》TV版OP)
06、タキシード・ミラージュ(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士S》TV版ED)
07、私たちになりたくて(藤谷美和子)(《美少女战士SS》TV版ED1)
08、“らしく”いきましょ(Meu)(《美少女战士SS》TV版ED2 & 《美少女战士SS外传——亚美的初恋》ED)
09、セーラースターソング(花沢加絵)(《美少女战士 最后的星光》TV版OP)
10、風も空もきっと…(観月ありさ)(《美少女战士 最后的星光》TV版ED)
11、ムーンライト伝説(オリジナルカラオケ)
12、HEART MOVING(オリジナルカラオケ)
13、プリンセス・ムーン(オリジナルカラオケ)
14、乙女のポリシー(オリジナルカラオケ)
15、タキシード・ミラージュ(オリジナルカラオケ)
16、私たちになりたくて(オリジナルカラオケ)
17、“らしくいきましょ”(オリジナルカラオケ)
18、セーラースターソング(オリジナルカラオケ)
19、風も空もきっと…(オリジナルカラオケ)
碟2 美少女戦士セーラームーン・ソングコレクション:
01、合コトバはムーン・プリズム・パワー・メイクアップ!(三石琴乃)
02、プリンセス・ムーン(アップルパイ)
03、ほっとけないよ(富沢美智恵&久川綾)
04、愛のエナジーを奪え(アップルパイ)
05、タキシード・ナイト(アップルパイ)
06、ルナ!(アップルパイ)
07、月にかわっておしおきよ(三石琴乃&富沢美智恵&久川綾)
08、幻の銀水晶~シルバークリスタル(アップルパイ)
09、夢見るだけじゃダメ(三石琴乃)
10、Someday…Someday…(久川綾)
11、永遠のメロディ(富沢美智恵)
12、あなたのせいじゃない(篠原恵美)
13、あなたの夢をみたわ(深見梨加)
14、時を超えて(古谷徹)
15、YOU`RE JUST MY LOVE(三石琴乃&古谷徹)
16、タキシード・ナイト(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
碟3 美少女戦士セーラームーンR・ソングコレクション+劇場版主題歌コレクション:
01、好きと言って(石田燿子)
02、I am セーラームーン(三石琴乃)
03、同じ涙を分け合って(久川綾)
04、聖・炎・愛~Fire Soul Love~(富沢美智恵)
05、抱きしめていたい(古谷徹)
06、STARLIGHTにキスして(篠原恵美)
07、ルート・ヴィーナス(深見梨加)
08、愛の戦士(石田燿子)(《美少女战士R》TV版ED2 & 《美少女战士S》TV版插曲)
09、Moon Revenge(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士R剧场版 花朵的约定》主题曲)
10、I am セーラームーン(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)(《美少女战士R剧场版 花朵的约定》插曲)
11、Moonlight Destiny(朝川ひろこ)(《美少女战士S剧场版 竹取公主的恋人》主题曲)
12、セーラーチームのテーマ(朝川ひろこ)(《美少女战士S剧场版 竹取公主的恋人》Sailor Team形象歌)
13、Morning Moonで会いましょう(プリティキャスト)(《美少女战士SS剧场版 梦想的黑洞》主题曲)
14、三時の妖精(プリティキャスト&森の木児童合唱団)(《美少女战士SS剧场版 梦想的黑洞》插曲)
15、好きと言って(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
16、愛の戦士(オリジナルカラオケ)(ボーナストラック)
碟4 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ・ソングコレクション:
01、セーラームーン・クリスマス(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
02、ゴールデンクイーン・ギャラクシア(堀江美都子)
03、流れ星へ(新山志保&津野田なるみ&坂本千夏)
04、とどかぬ想い-my friend’s love-(新山志保&津野田なるみ&坂本千夏)
05、銀河一身分違いな片想い(新山志保)
06、力を合わせて(津野田なるみ)
07、真夜中ひとり(坂本千夏)
08、イニシャル・U(大木理紗)
09、戦士の想い(勝生真沙子)
10、バイバイって言った(荒木香恵)
11、炎の狙撃者(FLAME SNIPER) (富沢美智恵)
12、あしたもまた自転車(久川綾)
13、We believe you(篠原恵美)
14、愛の女神のHow to love(深見梨加)
15、愛をしんじてる(三石琴乃)
16、もっとすてきな朝がくるよ(花沢加絵)
碟5 美少女戦士セーラームーンセーラースターズ・プロローグ&ポエムコレクション:
01、セーラームーンクリスマス プロローグ(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
02、セーラームーンクリスマス ポエム(三石琴乃&久川綾&富沢美智恵&深見梨加&筱原惠美)
03、セーラーギャラクシア プロローグ(堀江美都子)
04、セーラーギャラクシア ポエム(堀江美都子)
05、セーラースターファイター/星野光 プロローグ(新山志保)
06、セーラースターファイター/星野光 ポエム(新山志保)
07、セーラースターメイカー/大気光 プロローグ(津野田なるみ)
08、セーラースターメイカー/大気光 ポエム(津野田なるみ)
09、セーラースターヒーラー/夜天光 プロローグ(坂本千夏)
10、セーラースターヒーラー/夜天光 ポエム(坂本千夏)
11、セーラーネプチューン/海王みちる プロローグ(勝生真沙子)
12、セーラーネプチューン/海王みちる ポエム(勝生真沙子)
13、セーラープルート/冥王せつな プロローグ(川島千代子)
14、セーラープルート/冥王せつな ポエム(川島千代子)
15、セーラーサターン/土萌ほたる プロローグ(皆口裕子)
16、セーラーサターン/土萌ほたる ポエム(皆口裕子)
17、セーラーちびムーン/ちびうさ プロローグ(荒木香恵)
18、セーラーちびムーン/ちびうさ ポエム(荒木香恵)
19、セーラーマーズ/火野レイ プロローグ(富沢美智恵)
20、セーラーマーズ/火野レイ ポエム(富沢美智恵)
21、セーラーマーキュリー/水野亜美(久川綾)
22、セーラーマーキュリー/水野亜美 ポエム(久川綾)
23、セーラージュピター/木野まこと プロローグ(篠原恵美)
24、セーラージュピター/木野まこと ポエム(篠原恵美)
25、セーラーヴィーナス/愛野美奈子 プロローグ(深見梨加)
26、セーラーヴィーナス/愛野美奈子 ポエム(深見梨加)
27、エターナルセーラームーン/月野うさぎ プロローグ(三石琴乃)
28、エターナルセーラームーン/月野うさぎ ポエム(三石琴乃)
碟6 美少女戦士セーラームーンシリーズ・未発表カラオケベストコレクション:
01、Moon Revenge(オリジナルカラオケ)
02、I am セーラームーン(オリジナルカラオケ)
03、Moonlight Destiny(オリジナルカラオケ)
04、セーラーチームのテーマ(オリジナルカラオケ)
05、Morning Moonで会いましょう(オリジナルカラオケ)
06、三時の妖精(オリジナルカラオケ)
07、もっとすてきな朝がくるよ(オリジナルカラオケ)
08、合コトバはムーン・プリズム・パワー・メイクアップ!(オリジナルカラオケ)
09、ほっとけないよ(オリジナルカラオケ)
10、月にかわっておしおきよ(オリジナルカラオケ)
11、夢見るだけじゃダメ(オリジナルカラオケ)
12、Someday…Someday…(オリジナルカラオケ)
13、永遠のメロディ(オリジナルカラオケ)
14、あなたのせいじゃない(オリジナルカラオケ)
15、あなたの夢をみたわ(オリジナルカラオケ)
16、YOU`RE JUST MY LOVE(オリジナルカラオケ)
ハレー彗星
組成
ジオットやベガによる探査によりハレー彗星の表面や構造が明らかとなった。ハレー彗星は他の彗星と同様に太陽に近づくと水や一酸化炭素、二酸化炭素などの沸点の低い揮発性物質が核から昇華する。これにより彗星のコマは10万kmにまで発達する。このような氷の蒸発から微粒子(ダスト)が放出され、コマ中のガス分子は太陽光を吸収したのち再放射(蛍光と同じ原理)し、ダストは太陽光を散乱させる。この過程によりコマは見えるようになる。コマ中のガス分子の一部は太陽風による紫外線放射によりイオン化しており、そのイオンが長い尾を形成し、1億kmに及ぶこともある。太陽風が変化すると尾の一部が核から完全に離れて分離するdisconnect eventが起こることもある。
ハレー彗星のコマが大きいのに対し核は小さく、15.3 km×7.22 km×7.22 kmほどしかない。その形はピーナッツの殻に似ている。質量も2.2×1014kgと小さく、密度が0.6 g/cm3であるためラブルパイル天体のように小さな粒が集積してできたということが示されている。地上の望遠鏡からのコマの観測ではハレー彗星の自転周期が7.4日と示唆されたが、探査機による観測では52時間と求められており、ハレー彗星の自転は複雑になっている可能性がある。ハレー彗星のフライバイのミッションでは表面の25%しか撮影されていないが、丘陵・山・尾根・凹地が発見され、更にクレーターも1つ発見されている。
ハレー彗星はエンケ彗星やホームズ彗星のような他の周期彗星の中では最も活動的で対数スケールにより数量を比較すると1 - 2ほどの違いがある。また、夜側(太陽を向いていない方)より昼側(太陽を向いている方)の方が活動的である。探査機の観測からは核から放出されるガスの組成は水蒸気80%、一酸化炭素17%、二酸化炭素3 - 4%、炭化水素微量と示されたが、ESOの見解では一酸化炭素10%、二酸化炭素2.5%でメタンやアンモニアも微量含まれているとしている。微粒子(ダスト)はこのように主に太陽系外でも多い炭素・水素・酸素・窒素(CHON)と地球の岩石などで見られるケイ素で構成されている。だが、
この微粒子(ダスト)には検出できる限界があり、1nm(=0.001μm)までしか検出できない。
ハレー彗星に含まれる水H2O中の水素の重水素の割合は初めはハレー型彗星が地球に水を運んでいたと提唱されていたため、地球の海と同じ程度と考えられていた。しかし、ハレー彗星の水の重水素の割合は地球の海の水よりも高いことが分かっており、つまり、ハレー型彗星が地球に水を運んだわけではない、ということである。
ジオットのハレー彗星の観測ではフレッド・ホイップルの汚れた雪玉モデルが正しいということが明らかになった。このモデルでは彗星がもともと氷から成る物体で、太陽系の内部に近づいていくにつれて太陽により温められ、表面の氷が昇華してガスとなり、揮発性物質から成るガスが放出され、尾・コマを形成するというものである。ジオットによる観測ではこれに一部修正が加わったものの大方正しいことを証明した。
ハレー彗星のアルベドは0.04 ± 0.01 しかなく、太陽の光をたった4 ± 1%しか反射しない。石炭のように炭素から成るとも言われている。このようにハレー彗星は地球から見れば白く見えるものの実際には真っ黒である。「汚れた雪玉」の蒸発する温度はアルベドが高い所で170K、低い所で220Kである。ベガ1号による探査では表面温度は300 - 400Kと示されたが、これによりハレー彗星で活動的なのは10%程度で残りは黒く、熱を保っていると考えられている。この2つの探査機による観測からハレー彗星は不揮発性物質の方が多く、汚れた雪玉というよりは雪の積もった汚い玉という方が近しい。
軌道
ハレー彗星の公転周期は紀元前240年の観測以来、74年から79年の間を変動している。その軌道は非常に扁平な楕円で軌道離心率(0に近いほど円に似ていて1に近いほど放物線に似る)は0.967である。近日点では太陽からの距離が0.6auで水星と金星の間に位置するが、遠日点になると35auと冥王星ほど遠い位置を公転する。また、太陽系内にある数多くの天体の中でも珍しく、逆行軌道をとっている。そのため、軌道は18°傾いているのだが表現上は162°と表される。逆行しているため地球に対する相対速度は非常に速い。1910年に地球周辺を通過した際には相対速度が70.56 km/sにも及んだ[要出典]。ハレー彗星は2度地球軌道に近づくので5月初めのみずがめ座η流星群と10月中頃のオリオン座流星群はハレー彗星によるものと考えられている。なお、オリオン座流星群については母天体がこの彗星であることが分かっているが、みずがめ座η流星群に関しては関連があることが示されているのみで母天体とは完全に言えない。
ハレー彗星は周期が200年以下の短周期彗星に分類される。短周期彗星には軌道傾斜角は10°程度で公転周期6、7年のものが多いがそれらと比べるとややタイプが異なる。多くの短周期彗星は木星族彗星(英語: Jupiter-family comets)別名黄道彗星(英語: Ecliptic Comets)と言われる一方、周期が20年 - 200年で軌道傾斜角も大きいものはハレー彗星のような特徴からハレー型彗星(英語: Halley Type Comets)と呼ばれる。 2020年11月時点でハレー型彗星は104個観測されており、木星族彗星が594個あるのに対し少数である。
ハレー型彗星誕生の説としては木星や土星のような巨大な惑星との重力による影響でもとは長周期彗星であったが太陽の方向に移動したとする説がある。その場合、元々は太陽から20000 - 50000auの場所にあると考えられているオールトの雲で発生する可能性が高い。反対に木星族彗星は一般的に太陽から30 - 50auの場所にあるエッジワース・カイパーベルトで発生する可能性が高い。しかし、2008年、逆行小惑星(528219) 2008 KV42(英語版)が発見されたためこの考え方は改められた。(528219) 2008 KV42は近日点は天王星と海王星の間、遠日点は太陽-冥王星間の距離の2倍で上記のモデルのどちらにも該当せず、これがハレー型彗星になる可能性もある。
ハレー彗星は1.6万 - 20万年の間、現在と同じ軌道をとっていると考えられているが、何十回か出現しているため数値積分は困難であり、837年より以前は記録からしか遡れない。それは他惑星の重力によるものではなく、ハレー彗星が太陽に接近する際に表面上のガスを放出し、わずかに軌道がズレるためである。このような軌道の変化から平均して4日ほど遅れが生じる。
1989年、Boris ChirikovとVitold Vecheslavovは昔の記録から見られるハレー彗星の46回の出現をコンピュータシミュレーションで分析した。するとハレー彗星は1000万年近く存在していることが見積もられた。更に、将来1万年以内にハレー彗星は蒸発してしまうか2つに分裂してしまい、10万年以内には太陽系から弾き飛ばされてしまうのではないかという説もある。D. W. Hughesの観測からは2000年 - 3000年経ってしまうと質量の80 - 90%を失うことも示唆されている。
組成
ジオットやベガによる探査によりハレー彗星の表面や構造が明らかとなった。ハレー彗星は他の彗星と同様に太陽に近づくと水や一酸化炭素、二酸化炭素などの沸点の低い揮発性物質が核から昇華する。これにより彗星のコマは10万kmにまで発達する。このような氷の蒸発から微粒子(ダスト)が放出され、コマ中のガス分子は太陽光を吸収したのち再放射(蛍光と同じ原理)し、ダストは太陽光を散乱させる。この過程によりコマは見えるようになる。コマ中のガス分子の一部は太陽風による紫外線放射によりイオン化しており、そのイオンが長い尾を形成し、1億kmに及ぶこともある。太陽風が変化すると尾の一部が核から完全に離れて分離するdisconnect eventが起こることもある。
ハレー彗星のコマが大きいのに対し核は小さく、15.3 km×7.22 km×7.22 kmほどしかない。その形はピーナッツの殻に似ている。質量も2.2×1014kgと小さく、密度が0.6 g/cm3であるためラブルパイル天体のように小さな粒が集積してできたということが示されている。地上の望遠鏡からのコマの観測ではハレー彗星の自転周期が7.4日と示唆されたが、探査機による観測では52時間と求められており、ハレー彗星の自転は複雑になっている可能性がある。ハレー彗星のフライバイのミッションでは表面の25%しか撮影されていないが、丘陵・山・尾根・凹地が発見され、更にクレーターも1つ発見されている。
ハレー彗星はエンケ彗星やホームズ彗星のような他の周期彗星の中では最も活動的で対数スケールにより数量を比較すると1 - 2ほどの違いがある。また、夜側(太陽を向いていない方)より昼側(太陽を向いている方)の方が活動的である。探査機の観測からは核から放出されるガスの組成は水蒸気80%、一酸化炭素17%、二酸化炭素3 - 4%、炭化水素微量と示されたが、ESOの見解では一酸化炭素10%、二酸化炭素2.5%でメタンやアンモニアも微量含まれているとしている。微粒子(ダスト)はこのように主に太陽系外でも多い炭素・水素・酸素・窒素(CHON)と地球の岩石などで見られるケイ素で構成されている。だが、
この微粒子(ダスト)には検出できる限界があり、1nm(=0.001μm)までしか検出できない。
ハレー彗星に含まれる水H2O中の水素の重水素の割合は初めはハレー型彗星が地球に水を運んでいたと提唱されていたため、地球の海と同じ程度と考えられていた。しかし、ハレー彗星の水の重水素の割合は地球の海の水よりも高いことが分かっており、つまり、ハレー型彗星が地球に水を運んだわけではない、ということである。
ジオットのハレー彗星の観測ではフレッド・ホイップルの汚れた雪玉モデルが正しいということが明らかになった。このモデルでは彗星がもともと氷から成る物体で、太陽系の内部に近づいていくにつれて太陽により温められ、表面の氷が昇華してガスとなり、揮発性物質から成るガスが放出され、尾・コマを形成するというものである。ジオットによる観測ではこれに一部修正が加わったものの大方正しいことを証明した。
ハレー彗星のアルベドは0.04 ± 0.01 しかなく、太陽の光をたった4 ± 1%しか反射しない。石炭のように炭素から成るとも言われている。このようにハレー彗星は地球から見れば白く見えるものの実際には真っ黒である。「汚れた雪玉」の蒸発する温度はアルベドが高い所で170K、低い所で220Kである。ベガ1号による探査では表面温度は300 - 400Kと示されたが、これによりハレー彗星で活動的なのは10%程度で残りは黒く、熱を保っていると考えられている。この2つの探査機による観測からハレー彗星は不揮発性物質の方が多く、汚れた雪玉というよりは雪の積もった汚い玉という方が近しい。
軌道
ハレー彗星の公転周期は紀元前240年の観測以来、74年から79年の間を変動している。その軌道は非常に扁平な楕円で軌道離心率(0に近いほど円に似ていて1に近いほど放物線に似る)は0.967である。近日点では太陽からの距離が0.6auで水星と金星の間に位置するが、遠日点になると35auと冥王星ほど遠い位置を公転する。また、太陽系内にある数多くの天体の中でも珍しく、逆行軌道をとっている。そのため、軌道は18°傾いているのだが表現上は162°と表される。逆行しているため地球に対する相対速度は非常に速い。1910年に地球周辺を通過した際には相対速度が70.56 km/sにも及んだ[要出典]。ハレー彗星は2度地球軌道に近づくので5月初めのみずがめ座η流星群と10月中頃のオリオン座流星群はハレー彗星によるものと考えられている。なお、オリオン座流星群については母天体がこの彗星であることが分かっているが、みずがめ座η流星群に関しては関連があることが示されているのみで母天体とは完全に言えない。
ハレー彗星は周期が200年以下の短周期彗星に分類される。短周期彗星には軌道傾斜角は10°程度で公転周期6、7年のものが多いがそれらと比べるとややタイプが異なる。多くの短周期彗星は木星族彗星(英語: Jupiter-family comets)別名黄道彗星(英語: Ecliptic Comets)と言われる一方、周期が20年 - 200年で軌道傾斜角も大きいものはハレー彗星のような特徴からハレー型彗星(英語: Halley Type Comets)と呼ばれる。 2020年11月時点でハレー型彗星は104個観測されており、木星族彗星が594個あるのに対し少数である。
ハレー型彗星誕生の説としては木星や土星のような巨大な惑星との重力による影響でもとは長周期彗星であったが太陽の方向に移動したとする説がある。その場合、元々は太陽から20000 - 50000auの場所にあると考えられているオールトの雲で発生する可能性が高い。反対に木星族彗星は一般的に太陽から30 - 50auの場所にあるエッジワース・カイパーベルトで発生する可能性が高い。しかし、2008年、逆行小惑星(528219) 2008 KV42(英語版)が発見されたためこの考え方は改められた。(528219) 2008 KV42は近日点は天王星と海王星の間、遠日点は太陽-冥王星間の距離の2倍で上記のモデルのどちらにも該当せず、これがハレー型彗星になる可能性もある。
ハレー彗星は1.6万 - 20万年の間、現在と同じ軌道をとっていると考えられているが、何十回か出現しているため数値積分は困難であり、837年より以前は記録からしか遡れない。それは他惑星の重力によるものではなく、ハレー彗星が太陽に接近する際に表面上のガスを放出し、わずかに軌道がズレるためである。このような軌道の変化から平均して4日ほど遅れが生じる。
1989年、Boris ChirikovとVitold Vecheslavovは昔の記録から見られるハレー彗星の46回の出現をコンピュータシミュレーションで分析した。するとハレー彗星は1000万年近く存在していることが見積もられた。更に、将来1万年以内にハレー彗星は蒸発してしまうか2つに分裂してしまい、10万年以内には太陽系から弾き飛ばされてしまうのではないかという説もある。D. W. Hughesの観測からは2000年 - 3000年経ってしまうと質量の80 - 90%を失うことも示唆されている。
ガリレオ・ガリレイ
業績
天文学
ガリレオは望遠鏡をもっとも早くから取り入れた一人である。ネーデルラント連邦共和国(オランダ)で1608年に望遠鏡の発明特許について知ると、1609年5月に1日で10倍の望遠鏡を作成し、さらに20倍のものに作り変えた。
これを用いて1609年に望遠鏡を向けて見たガリレオは、月面に凹凸、そして黒い部分(ガリレオはそこを海と考えた)があることを発見した。現代ではこのような岩石型の天体の表面の凹凸はクレーターと呼ばれている。月は完璧に球形であるとする古いアリストテレス的な考えでは説明がつかないものであった。
また、翌年の1610年1月7日、木星の衛星を3つ発見。その後見つけたもう1つの衛星とあわせ、これらの衛星はガリレオ衛星と呼ばれている。これらの観測結果は1610年3月に『星界の使者(Sidereus Nuncius)』として論文発表された(この論文には3月までの観測結果が掲載されているため、論文発表は4月以降と考えられたこともあるが、少なくとも、ドイツのヨハネス・ケプラーが4月1日にこの論文を読んだことが分かっている)。この木星の衛星の発見は、当時信じられていた天動説については不利なものであった(詳細な理由は天動説を参照)。そのため論争に巻き込まれはしたが、世界的な名声を博した。晩年に、これらの衛星の公転周期を航海用の時計として使うことも提案しているが、精度のよい予報ができなかったことや、曇天時に使えないわりには、船舶に大きな設備を積む必要があったことから、実際には使われなかった。
金星の観測では、金星が月のように満ち欠けを繰り返すうえに、大きさを変えることも発見した。プトレマイオスモデルでは、金星は地球と太陽を結ぶ線に置かれた周転円の上にある。この場合、金星は地球から常に三日月型にしか見えないはずであった。これは、金星が太陽の周りを公転していることの確かな証であった。
さらに、望遠鏡での観測で太陽の黒点を観測した。これは、太陽ですら完全なものではないという疑惑を投げかける発見になった。
ガリレオは、望遠鏡での観測で太陽の黒点を観測した最初の西洋人とされる。ただし、中国の天文学者がこれより先に太陽の黒点を観測していた可能性もある。
ガリレオは晩年に失明しているが、これは望遠鏡の見すぎであると考えられている。
ガリレオは1597年にケプラーに宛てた手紙の中ですでに地動説を信じていると記しているが、17世紀初頭まではそれを公言することはなかった。おもにこれら3点(木星の衛星、金星の満ち欠け、太陽黒点)の証拠から、地動説が正しいと確信したガリレオは、この後、地動説に言及することが多くなった。
そのほか、天の川が無数の恒星の集合であることなども発見した。
物理学
ピサ大聖堂で揺れるシャンデリア(一説には香炉の揺れ)を見て、振り子の等時性(同じ長さの場合、大きく揺れているときも、小さく揺れているときも、往復にかかる時間は同じ)を発見したといわれている。ただしこれは後世に伝わる逸話で、実際にどのような状況でこの法則を見つけたのかは不明である。この法則を用いて晩年、振り子時計を考案したが、実際には製作はしなかった。
ガリレオはまた、落体の法則を発見した。この法則はおもに2つからなる。1つ目は、物体が自由落下するときの時間は、落下する物体の質量には依存しないということである。2つ目は、物体が落下するときに落ちる距離は、落下時間の2乗に比例するというものである。その方程式は次のようにあらわされる。 X(t)=1/2at2
この法則を証明するために、ピサの斜塔の頂上から大小2種類の球を同時に落とし、両者が同時に着地するのを見せたとも言われている(ガリレオによるピサの斜塔実験)。この有名な故事はガリレオの弟子ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ(Viviani)の創作で、実際には行われていないとする研究者も多い。このエピソードに先立ってすでに「落下の法則」を発見していたオランダ人のシモン・ステヴィンの実験と混同して後世に伝えられることになる。よって後述のアリストテレスの理論を瓦解させたのはガリレオではなくステヴィンの功績となる。
実際にガリレオが行った実験は、斜めに置いたレールの上を、重さが異なり大きさが同じ球を転がす実験である。斜めに転がる物体であればゆっくりと落ちていくため、これで重さによって落下速度が変わらないことを実証したのである。この実験は、実際にもその様子を描いた絵画が残っている。
アリストテレスの自然哲学体系では、重いものほど早く落下することになっていたため、ここでもアリストテレス派の研究者と論争になった。ガリレオ自身は、たとえば、1個の物体を落下させたときと、2個の物体をひもでつないだものを落下させたときで、落下時間に差が生じるのかというような反論を行っている。
また、1638年出版の『新科学対話』(『力学対話』)では、その後の物理学の出発点になり得る、力学、建築材料の強弱論、流体の問題、熱膨張、音響振動、光速度測定法、磁気現象などを扱った。
科学革命
ガリレオは、ニコラウス・コペルニクス、ヨハネス・ケプラー、アイザック・ニュートンと並び、科学革命の中心人物とされている。
読者に同一の実験を促して検証させることによって、自説の正しさを証明するという手段をとった、最初期の科学者である。ただし、そのような手段をとった科学者はガリレオ以前にもイブン・アル・ハイサム(ラテン名アルハゼン)、ウイリアム・ハーベー、ウィリアム・ギルバートなどがいる(ハーベーやギルバートも科学革命を推し進めた人物とされている。また、ガリレオは自著の中でたびたびギルバートに言及している)。また、実験結果を積極的に公表した最初期の人物で、落体運動の定量的研究はニュートンの研究を促した。さらに、人工的に設定された状況での物体の運動を実験した最初の人物の一人ともされる。
有名な失敗
ガリレオが発表した説には大きな過ちのある説も多かったが、近代科学の発生初期の人物のため、そのような過ちはあって当然だという指摘もある。同時代のケプラーや若干後のニュートンなども同じような失敗があった。ここでは主なものを挙げる。
ケプラーの法則が発表されても「すべての天体は完全な円を描いて運動する」と主張し続け、「楕円運動などをするわけがない」というようなケプラーを暗に批判する文も書いている。その意味では、ガリレオはアリストテレス的な考えにまだ縛られていた時代の人物であった。ケプラーの『ルドルフ表』が発表され、楕円軌道に基づいて惑星の位置予報がされる時代になっても撤回しなかった。
地動説の証拠として潮汐を挙げた。実際には月と太陽の重力が原因であり、ガリレオの時代の科学ではまだ説明ができない現象であった。ガリレオ自身は潮汐こそが地動説のもっとも重要な証拠だと考えていたふしがあるが、この主張は当時分かっていた科学的事実にも整合せず、最初から誤っていたものであった。もしガリレオの説が正しければ、満潮は日に1度しか起きないはずであるが、実際には通常約2回起きる。ガリレオは2度あるように見えるのは、地形などがもたらすもので例外的なものだと主張した。
光速の測定を試みたが、スケールを見誤っていた。遠く離れた2地点で、まずaがランプのカバーを外し、aのランプが明るくなったのを見たbがランプのカバーを外す。aがランプのカバーを外してからbのランプが明るくなるまでの時間を計測するというものである。当然ながら光速が速すぎて失敗した。
その他のおもな業績
小天秤
幾何学的・軍事的コンパス
関数尺を改良したもので、さまざまな計算を行うことができた。また分度器の機能も持っており、天体の観測に使用できた。ガリレオはパドヴァ大学教授時代にこのコンパスを販売し、使い方を教えることで収入を得ていた。
業績
天文学
ガリレオは望遠鏡をもっとも早くから取り入れた一人である。ネーデルラント連邦共和国(オランダ)で1608年に望遠鏡の発明特許について知ると、1609年5月に1日で10倍の望遠鏡を作成し、さらに20倍のものに作り変えた。
これを用いて1609年に望遠鏡を向けて見たガリレオは、月面に凹凸、そして黒い部分(ガリレオはそこを海と考えた)があることを発見した。現代ではこのような岩石型の天体の表面の凹凸はクレーターと呼ばれている。月は完璧に球形であるとする古いアリストテレス的な考えでは説明がつかないものであった。
また、翌年の1610年1月7日、木星の衛星を3つ発見。その後見つけたもう1つの衛星とあわせ、これらの衛星はガリレオ衛星と呼ばれている。これらの観測結果は1610年3月に『星界の使者(Sidereus Nuncius)』として論文発表された(この論文には3月までの観測結果が掲載されているため、論文発表は4月以降と考えられたこともあるが、少なくとも、ドイツのヨハネス・ケプラーが4月1日にこの論文を読んだことが分かっている)。この木星の衛星の発見は、当時信じられていた天動説については不利なものであった(詳細な理由は天動説を参照)。そのため論争に巻き込まれはしたが、世界的な名声を博した。晩年に、これらの衛星の公転周期を航海用の時計として使うことも提案しているが、精度のよい予報ができなかったことや、曇天時に使えないわりには、船舶に大きな設備を積む必要があったことから、実際には使われなかった。
金星の観測では、金星が月のように満ち欠けを繰り返すうえに、大きさを変えることも発見した。プトレマイオスモデルでは、金星は地球と太陽を結ぶ線に置かれた周転円の上にある。この場合、金星は地球から常に三日月型にしか見えないはずであった。これは、金星が太陽の周りを公転していることの確かな証であった。
さらに、望遠鏡での観測で太陽の黒点を観測した。これは、太陽ですら完全なものではないという疑惑を投げかける発見になった。
ガリレオは、望遠鏡での観測で太陽の黒点を観測した最初の西洋人とされる。ただし、中国の天文学者がこれより先に太陽の黒点を観測していた可能性もある。
ガリレオは晩年に失明しているが、これは望遠鏡の見すぎであると考えられている。
ガリレオは1597年にケプラーに宛てた手紙の中ですでに地動説を信じていると記しているが、17世紀初頭まではそれを公言することはなかった。おもにこれら3点(木星の衛星、金星の満ち欠け、太陽黒点)の証拠から、地動説が正しいと確信したガリレオは、この後、地動説に言及することが多くなった。
そのほか、天の川が無数の恒星の集合であることなども発見した。
物理学
ピサ大聖堂で揺れるシャンデリア(一説には香炉の揺れ)を見て、振り子の等時性(同じ長さの場合、大きく揺れているときも、小さく揺れているときも、往復にかかる時間は同じ)を発見したといわれている。ただしこれは後世に伝わる逸話で、実際にどのような状況でこの法則を見つけたのかは不明である。この法則を用いて晩年、振り子時計を考案したが、実際には製作はしなかった。
ガリレオはまた、落体の法則を発見した。この法則はおもに2つからなる。1つ目は、物体が自由落下するときの時間は、落下する物体の質量には依存しないということである。2つ目は、物体が落下するときに落ちる距離は、落下時間の2乗に比例するというものである。その方程式は次のようにあらわされる。 X(t)=1/2at2
この法則を証明するために、ピサの斜塔の頂上から大小2種類の球を同時に落とし、両者が同時に着地するのを見せたとも言われている(ガリレオによるピサの斜塔実験)。この有名な故事はガリレオの弟子ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ(Viviani)の創作で、実際には行われていないとする研究者も多い。このエピソードに先立ってすでに「落下の法則」を発見していたオランダ人のシモン・ステヴィンの実験と混同して後世に伝えられることになる。よって後述のアリストテレスの理論を瓦解させたのはガリレオではなくステヴィンの功績となる。
実際にガリレオが行った実験は、斜めに置いたレールの上を、重さが異なり大きさが同じ球を転がす実験である。斜めに転がる物体であればゆっくりと落ちていくため、これで重さによって落下速度が変わらないことを実証したのである。この実験は、実際にもその様子を描いた絵画が残っている。
アリストテレスの自然哲学体系では、重いものほど早く落下することになっていたため、ここでもアリストテレス派の研究者と論争になった。ガリレオ自身は、たとえば、1個の物体を落下させたときと、2個の物体をひもでつないだものを落下させたときで、落下時間に差が生じるのかというような反論を行っている。
また、1638年出版の『新科学対話』(『力学対話』)では、その後の物理学の出発点になり得る、力学、建築材料の強弱論、流体の問題、熱膨張、音響振動、光速度測定法、磁気現象などを扱った。
科学革命
ガリレオは、ニコラウス・コペルニクス、ヨハネス・ケプラー、アイザック・ニュートンと並び、科学革命の中心人物とされている。
読者に同一の実験を促して検証させることによって、自説の正しさを証明するという手段をとった、最初期の科学者である。ただし、そのような手段をとった科学者はガリレオ以前にもイブン・アル・ハイサム(ラテン名アルハゼン)、ウイリアム・ハーベー、ウィリアム・ギルバートなどがいる(ハーベーやギルバートも科学革命を推し進めた人物とされている。また、ガリレオは自著の中でたびたびギルバートに言及している)。また、実験結果を積極的に公表した最初期の人物で、落体運動の定量的研究はニュートンの研究を促した。さらに、人工的に設定された状況での物体の運動を実験した最初の人物の一人ともされる。
有名な失敗
ガリレオが発表した説には大きな過ちのある説も多かったが、近代科学の発生初期の人物のため、そのような過ちはあって当然だという指摘もある。同時代のケプラーや若干後のニュートンなども同じような失敗があった。ここでは主なものを挙げる。
ケプラーの法則が発表されても「すべての天体は完全な円を描いて運動する」と主張し続け、「楕円運動などをするわけがない」というようなケプラーを暗に批判する文も書いている。その意味では、ガリレオはアリストテレス的な考えにまだ縛られていた時代の人物であった。ケプラーの『ルドルフ表』が発表され、楕円軌道に基づいて惑星の位置予報がされる時代になっても撤回しなかった。
地動説の証拠として潮汐を挙げた。実際には月と太陽の重力が原因であり、ガリレオの時代の科学ではまだ説明ができない現象であった。ガリレオ自身は潮汐こそが地動説のもっとも重要な証拠だと考えていたふしがあるが、この主張は当時分かっていた科学的事実にも整合せず、最初から誤っていたものであった。もしガリレオの説が正しければ、満潮は日に1度しか起きないはずであるが、実際には通常約2回起きる。ガリレオは2度あるように見えるのは、地形などがもたらすもので例外的なものだと主張した。
光速の測定を試みたが、スケールを見誤っていた。遠く離れた2地点で、まずaがランプのカバーを外し、aのランプが明るくなったのを見たbがランプのカバーを外す。aがランプのカバーを外してからbのランプが明るくなるまでの時間を計測するというものである。当然ながら光速が速すぎて失敗した。
その他のおもな業績
小天秤
幾何学的・軍事的コンパス
関数尺を改良したもので、さまざまな計算を行うことができた。また分度器の機能も持っており、天体の観測に使用できた。ガリレオはパドヴァ大学教授時代にこのコンパスを販売し、使い方を教えることで収入を得ていた。
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