「高齢者対決」再来に現実味 国民に漂う閉塞感 米大統領選まで1年
11/5(日) 7:09配信
【ワシントン時事】来年11月5日投開票の米大統領選まで1年。
民主党は再選を目指すバイデン大統領(80)、共和党は返り咲きを狙うトランプ前大統領(77)の指名獲得が有力視され、2020年大統領選で相まみえた2人の再戦が現実味を帯びる。異例の「高齢者対決」に、国民の閉塞(へいそく)感が漂う。
【図解】米大統領選の有力候補の支持率
◇深まる内憂外患
「ドナルド・トランプは民主主義を破壊しようとしている」。バイデン氏は1日、中西部ミネソタ州の選挙集会で危機感を強調した。
就任から2年10カ月。長引くインフレや犯罪増、移民流入などが政権運営の足かせとなり、支持率は40%前後で低迷が続く。頻繁につまずいたり言い間違いをしたりする様子は不安を与え、ハーバード大が先月実施した世論調査では67%が「大統領を務めるには高齢過ぎる」と答えた。
さらに10月7日、パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃という試練が降りかかった。バイデン氏はイスラエルへの「揺るがぬ支援」を約束。だが、パレスチナ側に同情的な民主党支持層の批判を浴び、戦闘の「一時停止」呼び掛けへと軌道修正を余儀なくされた。
終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻に、米有権者の「支援疲れ」も目立つ。苦境のバイデン氏は、再選に向け「反トランプ」の国民感情にすがる。
◇嫌われ者対決
「この選挙で勝たなければ、私たちは国を失う」。トランプ氏は2日、南部テキサス州で演説し、雪辱を誓った。共和党支持層に抜群の人気を誇り、党内では他候補の追随を許さない。
20年大統領選の敗北を覆そうとした事件などで、今年4回起訴された。「前大統領で被告人」という前代未聞の状況下、バイデン政権による「政治的迫害」を訴え、逆風を追い風に変えた。
ただ、党候補を選ぶ予備選が始まれば、裁判と選挙活動で日程は過密さを増す。裁判で元側近らから不利な証言が飛び出す可能性もあり、共和党穏健派や無党派層の離反リスクがくすぶる。
各種世論調査でバイデン、トランプ両氏の支持は拮抗(きっこう)する。一方、ハーバード大調査では「大統領選に立候補すべきでない」との意見がバイデン氏は63%、トランプ氏は54%で、いずれも多数派を占めた。
有権者の多くが本命2人の再戦を望まない「嫌われ者対決」が見込まれる中、無所属のロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)ら「第三の候補」が不満の受け皿となりつつある。行き場のない有権者の動向が、選挙結果に影響を及ぼしそうだ。
11/5(日) 7:09配信
【ワシントン時事】来年11月5日投開票の米大統領選まで1年。
民主党は再選を目指すバイデン大統領(80)、共和党は返り咲きを狙うトランプ前大統領(77)の指名獲得が有力視され、2020年大統領選で相まみえた2人の再戦が現実味を帯びる。異例の「高齢者対決」に、国民の閉塞(へいそく)感が漂う。
【図解】米大統領選の有力候補の支持率
◇深まる内憂外患
「ドナルド・トランプは民主主義を破壊しようとしている」。バイデン氏は1日、中西部ミネソタ州の選挙集会で危機感を強調した。
就任から2年10カ月。長引くインフレや犯罪増、移民流入などが政権運営の足かせとなり、支持率は40%前後で低迷が続く。頻繁につまずいたり言い間違いをしたりする様子は不安を与え、ハーバード大が先月実施した世論調査では67%が「大統領を務めるには高齢過ぎる」と答えた。
さらに10月7日、パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃という試練が降りかかった。バイデン氏はイスラエルへの「揺るがぬ支援」を約束。だが、パレスチナ側に同情的な民主党支持層の批判を浴び、戦闘の「一時停止」呼び掛けへと軌道修正を余儀なくされた。
終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻に、米有権者の「支援疲れ」も目立つ。苦境のバイデン氏は、再選に向け「反トランプ」の国民感情にすがる。
◇嫌われ者対決
「この選挙で勝たなければ、私たちは国を失う」。トランプ氏は2日、南部テキサス州で演説し、雪辱を誓った。共和党支持層に抜群の人気を誇り、党内では他候補の追随を許さない。
20年大統領選の敗北を覆そうとした事件などで、今年4回起訴された。「前大統領で被告人」という前代未聞の状況下、バイデン政権による「政治的迫害」を訴え、逆風を追い風に変えた。
ただ、党候補を選ぶ予備選が始まれば、裁判と選挙活動で日程は過密さを増す。裁判で元側近らから不利な証言が飛び出す可能性もあり、共和党穏健派や無党派層の離反リスクがくすぶる。
各種世論調査でバイデン、トランプ両氏の支持は拮抗(きっこう)する。一方、ハーバード大調査では「大統領選に立候補すべきでない」との意見がバイデン氏は63%、トランプ氏は54%で、いずれも多数派を占めた。
有権者の多くが本命2人の再戦を望まない「嫌われ者対決」が見込まれる中、無所属のロバート・ケネディ・ジュニア氏(69)ら「第三の候補」が不満の受け皿となりつつある。行き場のない有権者の動向が、選挙結果に影響を及ぼしそうだ。
離魂記-現代語訳
天授三年(唐の則天武后の時代の年号:690~692年)、清河(現在の河北省清河県)の張鎰は、役人としての勤務の関係で衡州に住んでいた。
質朴で物静かな性格で、友人も少なかった。
息子は無く、娘が二人いた。長女は早く亡くなり、末娘の倩娘は、容姿が整っていて美しさが類いまれであった。
鎰の甥にあたる太原の王宙は、幼い頃から頭がよく、容姿も美しかった。
鎰はいつも見どころがあると思い、毎日、「いずれ倩娘を妻にやろう。」と言っていた。
その後二人はそれぞれ成長した。
宙と倩娘は、常に寝ても覚めても思いあっていたが、家の者はそれを知らなかった。
その後天子の後宮の女官を選ぶ者が、倩娘を求め、鎰はこれを許してしまった。
娘はこれを聞いてふさぎ込んだ。
宙もまた深く恨めしく思い、官職へ就くことを口実に、都へ上ることを申し出た。
鎰は止めることが出来ず、とうとう旅費を十分に与えて送り出した。
宙は恨みを胸にひどく嘆き悲しみつつ、別れを告げて舟に乗った。
日暮時、数里離れた山辺の町に着いた。
真夜中になっても、宙は眠れない。
ふと岸上で一人のとても速い足音が聞こえ、ほんの少したって(その足音が)船に着いた。
問うと、何と倩娘である。裸足で歩いてきたのだった。
宙は驚き気も狂わんばかりに喜んで、手を取り合ってどうしてここへ来たのかを聞いた。
倩娘は泣きながら、「あなたがこれほどに私を思ってくる厚い思いは、寝ても忘れたことがありません。今両親がこの気持ちを奪おうとし、またあなたの深い情けが変わらないと知りましたので、死んでもその恩にむくいようと、故郷を捨てて逃げ身を寄せにきました。」
宙は思いも掛けないことに、小躍りしてとても喜んだ。
そして倩娘を船に隠して、夜通し逃げた。
二倍の速さで急ぎ、数ヶ月掛かって蜀(現在の四川省の地域)に着いた。
およそ五年が経って二人の子供が産まれたが、鎰とは音信不通のままであった。
妻がいつも父母を思い出しては涙を流して、「わたしは以前あなたにそむくことが出来ずに、孝の道を捨ててあなたの元へ来ました。
これまで五年、大恩ある両親と遠く隔たっています。
この世でどんな顔をして私一人だけが生きておられましょうか。いや、いられない。」と言った。
宙もかわいそうに思って、「帰ろう。悩むことはない。」と言った。
こうして一緒に衡州へ帰った。
着くと、宙だけが先に鎰の家へ行き、最初に犯した罪を打ち明けてわびた。
鎰は、「倩娘は数年間病気で寝室(婦人の部屋)に寝たままになっている、なぜそんなでたらめを言うのか。」と言った。
宙は、「今舟の中にいます。」と言った。
鎰は大いに驚いて、せかして使いの者に本当かどうかを確かめさせた。
確かに船の中に倩娘がいる。顔色もにこやかで気持ちよさそうで、使者に、「お父様はお元気ですか。」と尋ねる。
使いの者も不思議に思って、飛んで帰って鎰に報告した。
部屋の中の女(もう一人の倩娘)がこれを聞くと、喜んで起きあがり、化粧を整え着物を換え、笑みを浮かべて物も言わない。
出ていって互いに迎え合うと、二人はぴったりと合わさって一つの体になった。その着物まで皆重なった。
その家では事がまともでないので、これを秘密にしておいた。
ただ親戚の中にこれを知っている者があった。
その後四十年の間に、宙夫妻は共に亡くなった。
二人の息子もそろって役人の試験に合格し、県丞(民政担当)と県尉(軍事・警察担当)になった。
私は若い頃にしばしばこの話を聞いたが、話に色々異動があるので、おそらく作り話だと思っていた。
(しかし、)大暦の末に、莱蕪県(現在の山東省莱蕪市)の県令である張仲規に会った。
それで、事の一部始終を語ってくれた。
鎰は仲規の父方のおじに当たるので、漏れがなく詳しく知っていたのである。
だからここに記しておく。
天授三年(唐の則天武后の時代の年号:690~692年)、清河(現在の河北省清河県)の張鎰は、役人としての勤務の関係で衡州に住んでいた。
質朴で物静かな性格で、友人も少なかった。
息子は無く、娘が二人いた。長女は早く亡くなり、末娘の倩娘は、容姿が整っていて美しさが類いまれであった。
鎰の甥にあたる太原の王宙は、幼い頃から頭がよく、容姿も美しかった。
鎰はいつも見どころがあると思い、毎日、「いずれ倩娘を妻にやろう。」と言っていた。
その後二人はそれぞれ成長した。
宙と倩娘は、常に寝ても覚めても思いあっていたが、家の者はそれを知らなかった。
その後天子の後宮の女官を選ぶ者が、倩娘を求め、鎰はこれを許してしまった。
娘はこれを聞いてふさぎ込んだ。
宙もまた深く恨めしく思い、官職へ就くことを口実に、都へ上ることを申し出た。
鎰は止めることが出来ず、とうとう旅費を十分に与えて送り出した。
宙は恨みを胸にひどく嘆き悲しみつつ、別れを告げて舟に乗った。
日暮時、数里離れた山辺の町に着いた。
真夜中になっても、宙は眠れない。
ふと岸上で一人のとても速い足音が聞こえ、ほんの少したって(その足音が)船に着いた。
問うと、何と倩娘である。裸足で歩いてきたのだった。
宙は驚き気も狂わんばかりに喜んで、手を取り合ってどうしてここへ来たのかを聞いた。
倩娘は泣きながら、「あなたがこれほどに私を思ってくる厚い思いは、寝ても忘れたことがありません。今両親がこの気持ちを奪おうとし、またあなたの深い情けが変わらないと知りましたので、死んでもその恩にむくいようと、故郷を捨てて逃げ身を寄せにきました。」
宙は思いも掛けないことに、小躍りしてとても喜んだ。
そして倩娘を船に隠して、夜通し逃げた。
二倍の速さで急ぎ、数ヶ月掛かって蜀(現在の四川省の地域)に着いた。
およそ五年が経って二人の子供が産まれたが、鎰とは音信不通のままであった。
妻がいつも父母を思い出しては涙を流して、「わたしは以前あなたにそむくことが出来ずに、孝の道を捨ててあなたの元へ来ました。
これまで五年、大恩ある両親と遠く隔たっています。
この世でどんな顔をして私一人だけが生きておられましょうか。いや、いられない。」と言った。
宙もかわいそうに思って、「帰ろう。悩むことはない。」と言った。
こうして一緒に衡州へ帰った。
着くと、宙だけが先に鎰の家へ行き、最初に犯した罪を打ち明けてわびた。
鎰は、「倩娘は数年間病気で寝室(婦人の部屋)に寝たままになっている、なぜそんなでたらめを言うのか。」と言った。
宙は、「今舟の中にいます。」と言った。
鎰は大いに驚いて、せかして使いの者に本当かどうかを確かめさせた。
確かに船の中に倩娘がいる。顔色もにこやかで気持ちよさそうで、使者に、「お父様はお元気ですか。」と尋ねる。
使いの者も不思議に思って、飛んで帰って鎰に報告した。
部屋の中の女(もう一人の倩娘)がこれを聞くと、喜んで起きあがり、化粧を整え着物を換え、笑みを浮かべて物も言わない。
出ていって互いに迎え合うと、二人はぴったりと合わさって一つの体になった。その着物まで皆重なった。
その家では事がまともでないので、これを秘密にしておいた。
ただ親戚の中にこれを知っている者があった。
その後四十年の間に、宙夫妻は共に亡くなった。
二人の息子もそろって役人の試験に合格し、県丞(民政担当)と県尉(軍事・警察担当)になった。
私は若い頃にしばしばこの話を聞いたが、話に色々異動があるので、おそらく作り話だと思っていた。
(しかし、)大暦の末に、莱蕪県(現在の山東省莱蕪市)の県令である張仲規に会った。
それで、事の一部始終を語ってくれた。
鎰は仲規の父方のおじに当たるので、漏れがなく詳しく知っていたのである。
だからここに記しておく。
岸田首相の減税発信、自民に不満拡大 世耕氏「リーダー像示せていない」
10/26(木) 7:12配信
岸田文雄首相(自民党総裁)の減税を巡る発信に対し、党内から不満や苦言が相次いでいる。
【ひと目でわかる】所得減税と低所得者向け給付案
25日の代表質問で自民の世耕弘成参院幹事長は「国民が期待するリーダーとしての姿を示せていない」と酷評した。「党内の空気を代弁した」(党関係者)との指摘もあり、今後、求心力低下に拍車が掛かる恐れもある。
「『還元』という言葉が分かりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民には映った」。所信表明演説に対する代表質問で、世耕氏はこう語った。
首相が税収増を国民に「還元」すべきだと言及したのは9月25日。国民の期待を踏まえ党内から所得税減税を求める声が上がっても、首相はその内容について明言を避け、衆参補欠選挙を間近に控えた10月20日にようやく党に「所得税減税を含めた具体策の検討」を指示した。世耕氏はこうした経緯を念頭に「世の中に対して何をやろうとしているのか全く伝わらなかった」と語気を強めた。
世耕氏は、側近として仕えた安倍晋三元首相について「確固たる姿勢で国民に賛否のある政策を推進した」と言及。岸田首相に対しては「いくばくかの弱さを感じざるを得ない」と断じ、その政治姿勢を暗に対比した。
答弁に立った首相は、特に反論することもなく「強い意志で政策を実現する姿勢を示すことが重要だ。そのように振る舞えているか常に省み、有言実行を貫きたい」と語った。
世耕氏の発言に関し、自民党参院中堅は「他にもそう思っている人はいる」と述べた。実際に、経済対策の原案を議論した24日の党会合では、首相が年初に掲げた少子化対策について、ある出席者が「全然異次元ではなかった。首相は掲げた政策を本当に実行するか分からないと言われている」と声を荒らげた。
25日に講演した二階俊博元幹事長も、所得税減税について「言った以上、直ちに実行すべきだ」としつつ、「(国民を)ちょっと喜ばせることを考えるより、国の財政は難しいから協力してくれと、率直に呼び掛ける姿勢が大事だ」と訴えた。
所得税減税に対しては、いまだに党内に慎重論も根強い。別の党関係者は「税制調査会では意見が百出するだろう。首相が方針を変更するようなことがあれば大変なことになる」と不安を口にした。
10/26(木) 7:12配信
岸田文雄首相(自民党総裁)の減税を巡る発信に対し、党内から不満や苦言が相次いでいる。
【ひと目でわかる】所得減税と低所得者向け給付案
25日の代表質問で自民の世耕弘成参院幹事長は「国民が期待するリーダーとしての姿を示せていない」と酷評した。「党内の空気を代弁した」(党関係者)との指摘もあり、今後、求心力低下に拍車が掛かる恐れもある。
「『還元』という言葉が分かりにくかった。自分で決断するのではなく、検討を丸投げしたように国民には映った」。所信表明演説に対する代表質問で、世耕氏はこう語った。
首相が税収増を国民に「還元」すべきだと言及したのは9月25日。国民の期待を踏まえ党内から所得税減税を求める声が上がっても、首相はその内容について明言を避け、衆参補欠選挙を間近に控えた10月20日にようやく党に「所得税減税を含めた具体策の検討」を指示した。世耕氏はこうした経緯を念頭に「世の中に対して何をやろうとしているのか全く伝わらなかった」と語気を強めた。
世耕氏は、側近として仕えた安倍晋三元首相について「確固たる姿勢で国民に賛否のある政策を推進した」と言及。岸田首相に対しては「いくばくかの弱さを感じざるを得ない」と断じ、その政治姿勢を暗に対比した。
答弁に立った首相は、特に反論することもなく「強い意志で政策を実現する姿勢を示すことが重要だ。そのように振る舞えているか常に省み、有言実行を貫きたい」と語った。
世耕氏の発言に関し、自民党参院中堅は「他にもそう思っている人はいる」と述べた。実際に、経済対策の原案を議論した24日の党会合では、首相が年初に掲げた少子化対策について、ある出席者が「全然異次元ではなかった。首相は掲げた政策を本当に実行するか分からないと言われている」と声を荒らげた。
25日に講演した二階俊博元幹事長も、所得税減税について「言った以上、直ちに実行すべきだ」としつつ、「(国民を)ちょっと喜ばせることを考えるより、国の財政は難しいから協力してくれと、率直に呼び掛ける姿勢が大事だ」と訴えた。
所得税減税に対しては、いまだに党内に慎重論も根強い。別の党関係者は「税制調査会では意見が百出するだろう。首相が方針を変更するようなことがあれば大変なことになる」と不安を口にした。
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