2024.05.12
ぴあ関西版WEB @pia_kansai
網誌報導PART2
【THE ORAL CIGARETTES】
3番手はTHE ORAL CIGARETTES(以下、オーラル)。落合が「2018年の初登場以来、常に変化し進化し、素晴らしい宝物を与えてくれるバンドです。"BKW"という言葉をキーワードに」と言うと会場からは大歓声が湧き上がる。山中拓也(vo>)は「全員の手を見せてもらっていいですか?」と、ライブ前にお馴染みの4本打ちを行う。PEOPLE 1の流れを汲み「ケータイのライトを......ぶん投げて、ロックバンドのフロア作ってください!」と叫び、『気づけよBaby』からライブスタート。鈴木重伸(gt)のギターがわななき、サビでは客席の手が一糸乱れず左右に振られる。続けざまに中西雅哉(ds)のビートが打ち込まれ、『BLACK MEMORY』を勢いよくドロップ。あきらかにあきら(ba&cho)のスラップが炸裂し、ビリビリ迫りくるサウンドにオーディエンスは歓喜の拳をあげる。「ここはライブハウス! 遠慮せんでええ。リミッター外すならここやぞ? 全力で来い!」と煽る山中の咆哮に牽引されて熱は高まり、『狂乱 Hey Kids!!』では全力でヘドバンするオーディエンスにより、圧巻の景色が生まれた。それはすさまじい盛り上がりで、アリーナの熱気がスタンドまで伝わってきた。
そしてこの日のセットリストについて説明する。これまでのようにリクエスト上位6曲を順に披露するのではなく、今回はトップ10の中から山中の胸に響いたコメントが添えられた楽曲をチョイスしたそう。ここまで披露した3曲のコメントを山中が読み上げると、それぞれのリスナーの人生と楽曲への想いが垣間見えて、思わずじんとなった。次なる曲の<大好き。この曲めっちゃ好き。好きな曲に理由なんてない。ただただ好き。あきらさんのベースが最高>というコメントに山中は「理由あるやんけ。嘘つけー!」と全力でツッコみ『容姿端麗な嘘』へ。イントロのあきらのベースラインで一気に心を掴んで、会場を揺らしまくる。
続く『ReI』は、メンバーにとって思い入れの強い曲。3.11の後、被災地を訪れ「誰かのために」と山中が書いた曲。『ReI project』を立ち上げ、2018年には『ROCK KIDS 802』とタッグを組んで卒業式ライブを行うなど、未来へ繋げるための活動を行ってきた。山中は「この曲を時たまやるのもすごく大切だなと思います。これから先震災があった時に聴いてもらって、少しでも元気になってくれたら。これは皆の曲なので、歌える人は一緒に歌ってください」と優しい歌声を響かせる。「皆がしんどい時、音楽が救ってくれますように。ありがとね」という山中の言葉には、客席からも「ありがとう」の言葉が返される。感謝の交換があたたかな空気を作り出した。
ラストの『LOVE』で見た景色の美しさには、思わずグッとこみ上げるものがあった。昨年末、オーラルは『RADIO CRAZY 2023』に出演予定だったが、山中が交通事故に遭い、出演不可能に。そのレディクレに来る予定だったリスナーからの<オーラルのライブが観れるのは当たり前じゃない、いつどうなるかわからへんなと思いました>というメッセージ。山中は当時を回顧し「オチケン(落合)さんがDJで代わりに回してくれて、入場規制がかかって。俺はほんまにファンの熱い想いをしっかり受け止めました。痛いぐらい受け取りました。最後はこの曲やって終わらせてください」と想いを語る。会場中に響き渡るハンドクラップ。歌詞の通り、輝く綺麗な世界へ連れていってくれるとともに、素晴らしい一体感を作り上げた。『REQUESTAGE』だからこそのセットリストと空気感、そして愛と絆。鳴り止まない拍手もまた胸を打つ、本当にあたたかなライブだった。
転換中には大抜と落合がステージでトークをしたり、今年のACCESS!キャンペーンソング『はなむけ』のMVを見たり、スタンド席に飯室大吾と高樹リサが登場して会場をもうひと盛り上げして、会場の温度を保ち続ける。そして次なるアーティストは、『REQUESTAGE』最多出演のこの人たち。
【ASIAN KUNG-FU GENERATION】
大抜から「ライブがとにかく最高にカッコ良い! 来月には南米でのライブも決まっている。ホームとも言えるこの『REQUESTAGE』で盛大に盛り上がって彼らを送り出したい!」と熱い紹介を受けた、ASIAN KUNG-FU GENERATION。昨年デビュー20周年&今年伊地知潔(ds)の正式加入25周年を迎え、アニバーサリーイヤーを駆け抜けているところだ。SEなしでステージに登場すると、後藤正文(vo>)が早速『出町柳パラレルユニバース』を歌い始める。伸びやかだけど少し重みのある歌声、喜多建介(gt&vo)のギターフレーズ、サポートのアチコ(cho/Ropes)とGeorge(key/MOP of HEAD)のアンサンブルも重なって、パワフルなサウンドが会場を満たしていく。続き、2003年11月度ヘビーローテーションの『君という花』を披露。『REQUESTAGE』でも何度も演奏されてきたこの曲は、発表から20年以上経つが全く色褪せることなく、年月を重ねたことでどっしりとした存在感を放つ楽曲に進化していた。さらにアンセム『リライト』を連続で披露。クラップで湧き立つ会場に、後藤は嬉しそうに笑顔を見せる。
MCでは後藤が「卓人さんめちゃくちゃ盛り上げてくれてね。その割に俺たち"かかってこいや"とか言わないからな」と会場を笑わせる。この日の出演者について「皆個性的で、それぞれにカッコ良さ、誠実さ、熱さがあって良いなと思って。"俺たちどうする?"みたいな話になっちゃって。そしたら潔が「俺たちにだってちゃんと一生懸命作っていた曲があるんだから大丈夫だよ」と。こういうことを言えるヤツだから、802の人と料理の番組作ったりできるんだ」と、フジファブリックの金澤ダイスケと共に活動している"FM802料理部"にも触れる。そして「俺たちなりに皆へのリクエストの愛を返す、幸せな時間にしたいと思ってるので、どうか自分らしくね。健やかな心と身体で帰ってもらえたら嬉しいです」と、思いやりのこもったメッセージを贈り、ライブは後半戦へ。
イントロのギターだけで何の曲かわかってしまうほどのアンセム『ソラニン』、極上のアンサンブルとキメ、喜多のコーラスとソロプレイが映えた『転がる岩、君に朝が降る』の余韻から、山田貴洋(ba&vo)のベースが火を吹き、ラストチューンの『遥か彼方』へ。サビに向かう展開の美しさ、スケールの大きさ、どこまでも突き抜ける後藤の歌声。繊細さと力強さのバランスが非常にカッコ良く、演奏力の妙に舌を巻く。シンプルに楽曲の良質さと演奏力で会場全体を掌握し、一体感を作り出した。長年続けてきたからこその安定感と貫禄。その姿はとても真っ直ぐで、あまりにもカッコ良かった。演奏を終えるとサポートメンバーも含めた全員が前に出てきて、肩を組んで深々とお辞儀。今年も最高の景色を見せてくれたASIAN KUNG-FU GENERATIONだった。
【Vaundy】
大トリはVaundy。これまでにない高揚感と期待感から、皆が今観たいアーティストであることがよく伝わってくる。大抜と落合が2人で「Vaundy!」と叫んで呼び込むと、静かにステージが青く染まり、SEにビートが加わると同時にクラップが自然発生。やがてVaundyにピンスポが当たり「いくぞー!」と叫んで『恋風邪にのせて』を披露。解き放たれる歌声の存在感と迫力は、一聴しただけで一線を画しているとわかる。スモークの中でゆったりと歩きながら歌う彼の姿はラフだが、両手を大きく広げたり、身体を折り曲げて歌う姿からはパワーを感じ、1曲目からオーディエンスを虜にしていく。1曲を歌い終えると、「ちょっと疲れてんじゃないの? 先輩たちにほだされてんじゃないの? ダメよ~」と軽く煽り『不可幸力』へ。客席の近くまで行こうと積極的にステージを動き回るが、歌声は全くブレない。続けて2020年5月度邦楽ヘビーローテーションの『灯火』を披露した。使い分けられる"静と動"が見せるサウンドスケープに飲み込まれ、その場にいる者を瞬く間に虜にしてゆく。最後に歌われたロングトーンは、ただただ圧巻だった。
MCでは「いよう、よく来たな」と挨拶し、楽しそうに360°の客席を見て「今日モニターないけど意外と見えるでしょ」と優しさの混じる声で述べ、「今日の曲順見てたらあっという間に終わりそうだから、皆さん心してついてきてください」と、ストリングスのイントロから、3月に公開された映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』主題歌『タイムパラドックス』を披露。クラップの波の中でゆったりと歌い上げる。そして、ライブという生の現場だからVaundyの真価が伝わるのだ、ということを実感した『しわあわせ』。真っ暗なステージに逆光のピンスポ、真っ白なスモーク。その中で仁王立ちで歌うVaundy。目の前で起きている出来事に五感を刺激され、楽曲が終わるとしばし呆然としてしまった。
後半、「先言っちゃいますけど、多分今日は物足りないと想います。あと3曲で終わります。さあ全力で踊ろうぜ!」と勢いをつけ、ビリビリするほどの爆音で『CHAINSAW BLOOD』を投下。そのインパクトには、城ホールですら小さく感じる。さらに「ここからが本当のライブだー!」と叫び、『逆光』で興奮の渦に巻き込んでいった。全力で歌いきったVaundyは「今日は楽しかったな。あたりめえだよな。今日はいっぱいすごかったもんな。またどっかで会おうぜ」と嬉しそうに述べ、名残惜しくもラストチューン『怪獣の花唄』へ。当然ながら客席からはシンガロングが起こり、その盛り上がりはさながらワンマンライブのよう。最後は出し切った! とばかりに「ありがとう802!」と叫び、深々とお辞儀をしてステージを去っていった。
こうして『REQUESTAGE 2024』は、すさまじい熱狂を残し、大団円で幕を閉じた。高樹リサが閉幕のアナウンスをする中、モニターには『REQUESTAGE 2024』を作り上げたスタッフやカメラマンの名前をはじめ、各アーティストの所属するマネジメントやレコード会社のA&Rなど、裏方を支える人々のクレジットが流れていた。個人的には、このことにいたく感動してしまった。アーティストやDJ、オーディエンスはもちろんだが、表からは見えない多くの人たちが関わることで『REQUESTAGE』やFM802が歴史を刻み、素晴らしい瞬間を生み出している。そのことを心に刻みながら音楽体験をしていきたい、そう強く思った。
5月12日(日)20:00~22:00には、ライブ音源特番『FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024 LIVE SPECIAL』が放送される。この日の興奮を再び味わえる素敵なチャンスだ。そしてFM802は、開局35周年イヤーに突入した。『REQUESTAGE 2024』を皮切りに、様々なイベントやプログラムが行われる。ぜひ一緒に35周年をお祝いするとともに、ぜひ多くの音楽に出会って、感動に触れてほしい。
Text by ERI KUBOTA
Photo by 渡邉一生、キョートタナカ、
日吉"JP"純平
写真提供:FM802
ぴあ関西版WEB @pia_kansai
網誌報導PART2
【THE ORAL CIGARETTES】
3番手はTHE ORAL CIGARETTES(以下、オーラル)。落合が「2018年の初登場以来、常に変化し進化し、素晴らしい宝物を与えてくれるバンドです。"BKW"という言葉をキーワードに」と言うと会場からは大歓声が湧き上がる。山中拓也(vo>)は「全員の手を見せてもらっていいですか?」と、ライブ前にお馴染みの4本打ちを行う。PEOPLE 1の流れを汲み「ケータイのライトを......ぶん投げて、ロックバンドのフロア作ってください!」と叫び、『気づけよBaby』からライブスタート。鈴木重伸(gt)のギターがわななき、サビでは客席の手が一糸乱れず左右に振られる。続けざまに中西雅哉(ds)のビートが打ち込まれ、『BLACK MEMORY』を勢いよくドロップ。あきらかにあきら(ba&cho)のスラップが炸裂し、ビリビリ迫りくるサウンドにオーディエンスは歓喜の拳をあげる。「ここはライブハウス! 遠慮せんでええ。リミッター外すならここやぞ? 全力で来い!」と煽る山中の咆哮に牽引されて熱は高まり、『狂乱 Hey Kids!!』では全力でヘドバンするオーディエンスにより、圧巻の景色が生まれた。それはすさまじい盛り上がりで、アリーナの熱気がスタンドまで伝わってきた。
そしてこの日のセットリストについて説明する。これまでのようにリクエスト上位6曲を順に披露するのではなく、今回はトップ10の中から山中の胸に響いたコメントが添えられた楽曲をチョイスしたそう。ここまで披露した3曲のコメントを山中が読み上げると、それぞれのリスナーの人生と楽曲への想いが垣間見えて、思わずじんとなった。次なる曲の<大好き。この曲めっちゃ好き。好きな曲に理由なんてない。ただただ好き。あきらさんのベースが最高>というコメントに山中は「理由あるやんけ。嘘つけー!」と全力でツッコみ『容姿端麗な嘘』へ。イントロのあきらのベースラインで一気に心を掴んで、会場を揺らしまくる。
続く『ReI』は、メンバーにとって思い入れの強い曲。3.11の後、被災地を訪れ「誰かのために」と山中が書いた曲。『ReI project』を立ち上げ、2018年には『ROCK KIDS 802』とタッグを組んで卒業式ライブを行うなど、未来へ繋げるための活動を行ってきた。山中は「この曲を時たまやるのもすごく大切だなと思います。これから先震災があった時に聴いてもらって、少しでも元気になってくれたら。これは皆の曲なので、歌える人は一緒に歌ってください」と優しい歌声を響かせる。「皆がしんどい時、音楽が救ってくれますように。ありがとね」という山中の言葉には、客席からも「ありがとう」の言葉が返される。感謝の交換があたたかな空気を作り出した。
ラストの『LOVE』で見た景色の美しさには、思わずグッとこみ上げるものがあった。昨年末、オーラルは『RADIO CRAZY 2023』に出演予定だったが、山中が交通事故に遭い、出演不可能に。そのレディクレに来る予定だったリスナーからの<オーラルのライブが観れるのは当たり前じゃない、いつどうなるかわからへんなと思いました>というメッセージ。山中は当時を回顧し「オチケン(落合)さんがDJで代わりに回してくれて、入場規制がかかって。俺はほんまにファンの熱い想いをしっかり受け止めました。痛いぐらい受け取りました。最後はこの曲やって終わらせてください」と想いを語る。会場中に響き渡るハンドクラップ。歌詞の通り、輝く綺麗な世界へ連れていってくれるとともに、素晴らしい一体感を作り上げた。『REQUESTAGE』だからこそのセットリストと空気感、そして愛と絆。鳴り止まない拍手もまた胸を打つ、本当にあたたかなライブだった。
転換中には大抜と落合がステージでトークをしたり、今年のACCESS!キャンペーンソング『はなむけ』のMVを見たり、スタンド席に飯室大吾と高樹リサが登場して会場をもうひと盛り上げして、会場の温度を保ち続ける。そして次なるアーティストは、『REQUESTAGE』最多出演のこの人たち。
【ASIAN KUNG-FU GENERATION】
大抜から「ライブがとにかく最高にカッコ良い! 来月には南米でのライブも決まっている。ホームとも言えるこの『REQUESTAGE』で盛大に盛り上がって彼らを送り出したい!」と熱い紹介を受けた、ASIAN KUNG-FU GENERATION。昨年デビュー20周年&今年伊地知潔(ds)の正式加入25周年を迎え、アニバーサリーイヤーを駆け抜けているところだ。SEなしでステージに登場すると、後藤正文(vo>)が早速『出町柳パラレルユニバース』を歌い始める。伸びやかだけど少し重みのある歌声、喜多建介(gt&vo)のギターフレーズ、サポートのアチコ(cho/Ropes)とGeorge(key/MOP of HEAD)のアンサンブルも重なって、パワフルなサウンドが会場を満たしていく。続き、2003年11月度ヘビーローテーションの『君という花』を披露。『REQUESTAGE』でも何度も演奏されてきたこの曲は、発表から20年以上経つが全く色褪せることなく、年月を重ねたことでどっしりとした存在感を放つ楽曲に進化していた。さらにアンセム『リライト』を連続で披露。クラップで湧き立つ会場に、後藤は嬉しそうに笑顔を見せる。
MCでは後藤が「卓人さんめちゃくちゃ盛り上げてくれてね。その割に俺たち"かかってこいや"とか言わないからな」と会場を笑わせる。この日の出演者について「皆個性的で、それぞれにカッコ良さ、誠実さ、熱さがあって良いなと思って。"俺たちどうする?"みたいな話になっちゃって。そしたら潔が「俺たちにだってちゃんと一生懸命作っていた曲があるんだから大丈夫だよ」と。こういうことを言えるヤツだから、802の人と料理の番組作ったりできるんだ」と、フジファブリックの金澤ダイスケと共に活動している"FM802料理部"にも触れる。そして「俺たちなりに皆へのリクエストの愛を返す、幸せな時間にしたいと思ってるので、どうか自分らしくね。健やかな心と身体で帰ってもらえたら嬉しいです」と、思いやりのこもったメッセージを贈り、ライブは後半戦へ。
イントロのギターだけで何の曲かわかってしまうほどのアンセム『ソラニン』、極上のアンサンブルとキメ、喜多のコーラスとソロプレイが映えた『転がる岩、君に朝が降る』の余韻から、山田貴洋(ba&vo)のベースが火を吹き、ラストチューンの『遥か彼方』へ。サビに向かう展開の美しさ、スケールの大きさ、どこまでも突き抜ける後藤の歌声。繊細さと力強さのバランスが非常にカッコ良く、演奏力の妙に舌を巻く。シンプルに楽曲の良質さと演奏力で会場全体を掌握し、一体感を作り出した。長年続けてきたからこその安定感と貫禄。その姿はとても真っ直ぐで、あまりにもカッコ良かった。演奏を終えるとサポートメンバーも含めた全員が前に出てきて、肩を組んで深々とお辞儀。今年も最高の景色を見せてくれたASIAN KUNG-FU GENERATIONだった。
【Vaundy】
大トリはVaundy。これまでにない高揚感と期待感から、皆が今観たいアーティストであることがよく伝わってくる。大抜と落合が2人で「Vaundy!」と叫んで呼び込むと、静かにステージが青く染まり、SEにビートが加わると同時にクラップが自然発生。やがてVaundyにピンスポが当たり「いくぞー!」と叫んで『恋風邪にのせて』を披露。解き放たれる歌声の存在感と迫力は、一聴しただけで一線を画しているとわかる。スモークの中でゆったりと歩きながら歌う彼の姿はラフだが、両手を大きく広げたり、身体を折り曲げて歌う姿からはパワーを感じ、1曲目からオーディエンスを虜にしていく。1曲を歌い終えると、「ちょっと疲れてんじゃないの? 先輩たちにほだされてんじゃないの? ダメよ~」と軽く煽り『不可幸力』へ。客席の近くまで行こうと積極的にステージを動き回るが、歌声は全くブレない。続けて2020年5月度邦楽ヘビーローテーションの『灯火』を披露した。使い分けられる"静と動"が見せるサウンドスケープに飲み込まれ、その場にいる者を瞬く間に虜にしてゆく。最後に歌われたロングトーンは、ただただ圧巻だった。
MCでは「いよう、よく来たな」と挨拶し、楽しそうに360°の客席を見て「今日モニターないけど意外と見えるでしょ」と優しさの混じる声で述べ、「今日の曲順見てたらあっという間に終わりそうだから、皆さん心してついてきてください」と、ストリングスのイントロから、3月に公開された映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』主題歌『タイムパラドックス』を披露。クラップの波の中でゆったりと歌い上げる。そして、ライブという生の現場だからVaundyの真価が伝わるのだ、ということを実感した『しわあわせ』。真っ暗なステージに逆光のピンスポ、真っ白なスモーク。その中で仁王立ちで歌うVaundy。目の前で起きている出来事に五感を刺激され、楽曲が終わるとしばし呆然としてしまった。
後半、「先言っちゃいますけど、多分今日は物足りないと想います。あと3曲で終わります。さあ全力で踊ろうぜ!」と勢いをつけ、ビリビリするほどの爆音で『CHAINSAW BLOOD』を投下。そのインパクトには、城ホールですら小さく感じる。さらに「ここからが本当のライブだー!」と叫び、『逆光』で興奮の渦に巻き込んでいった。全力で歌いきったVaundyは「今日は楽しかったな。あたりめえだよな。今日はいっぱいすごかったもんな。またどっかで会おうぜ」と嬉しそうに述べ、名残惜しくもラストチューン『怪獣の花唄』へ。当然ながら客席からはシンガロングが起こり、その盛り上がりはさながらワンマンライブのよう。最後は出し切った! とばかりに「ありがとう802!」と叫び、深々とお辞儀をしてステージを去っていった。
こうして『REQUESTAGE 2024』は、すさまじい熱狂を残し、大団円で幕を閉じた。高樹リサが閉幕のアナウンスをする中、モニターには『REQUESTAGE 2024』を作り上げたスタッフやカメラマンの名前をはじめ、各アーティストの所属するマネジメントやレコード会社のA&Rなど、裏方を支える人々のクレジットが流れていた。個人的には、このことにいたく感動してしまった。アーティストやDJ、オーディエンスはもちろんだが、表からは見えない多くの人たちが関わることで『REQUESTAGE』やFM802が歴史を刻み、素晴らしい瞬間を生み出している。そのことを心に刻みながら音楽体験をしていきたい、そう強く思った。
5月12日(日)20:00~22:00には、ライブ音源特番『FM802 SPECIAL LIVE 紀陽銀行 presents REQUESTAGE 2024 LIVE SPECIAL』が放送される。この日の興奮を再び味わえる素敵なチャンスだ。そしてFM802は、開局35周年イヤーに突入した。『REQUESTAGE 2024』を皮切りに、様々なイベントやプログラムが行われる。ぜひ一緒に35周年をお祝いするとともに、ぜひ多くの音楽に出会って、感動に触れてほしい。
Text by ERI KUBOTA
Photo by 渡邉一生、キョートタナカ、
日吉"JP"純平
写真提供:FM802
2022.11.02
お知らせ
デビュー曲タイトル&ジャケ公開になりました。
デビュー配シングルは
「浮ついた Heart」
浮気された女の子を描いたラブソングになってます好きな人に裏切られてしまった女の子の葛藤する気持ち、またそこから前に進もうとする強さを表現しました!ダメな恋から立ち上がれる曲になってます
みんなの背中を押せる曲になったらいいな...
MVも楽しみにしていて欲しいな...
歌詞も公開になりました!
読んだらぜひいいねしてね❣️
歌ネット
https://t.cn/A6oTc5Xr
#浮ついたHeart#
#中村ゆりか
#ダメな恋 https://t.cn/A6HGHYKC
お知らせ
デビュー曲タイトル&ジャケ公開になりました。
デビュー配シングルは
「浮ついた Heart」
浮気された女の子を描いたラブソングになってます好きな人に裏切られてしまった女の子の葛藤する気持ち、またそこから前に進もうとする強さを表現しました!ダメな恋から立ち上がれる曲になってます
みんなの背中を押せる曲になったらいいな...
MVも楽しみにしていて欲しいな...
歌詞も公開になりました!
読んだらぜひいいねしてね❣️
歌ネット
https://t.cn/A6oTc5Xr
#浮ついたHeart#
#中村ゆりか
#ダメな恋 https://t.cn/A6HGHYKC
2022.09.13
痴情の接吻がTELASAで配信が終わる模様らしく、これを機に配信されている作品を振り返っていこうかなと。
写真があるものだけをひとまず。
Abemaは会社は学校じゃねぇんだよ、言霊荘
Huluはギルティ封刃師
TELASAは痴情の接吻女子高生の無駄遣いエージェントファミリー
TVerですぐ見られるのは、部長と社畜の恋はもどかしい️ぼくは麻理のなか、生き残った6人によると
是非、チェックしてご覧頂けると嬉しいです✨
#痴情の接吻
#封刃師
#部長と社畜の恋はもどかしい
#シャチ恋
#ぼくまり
#言霊荘
#ギルティ
#女子無駄
#エージェントファミリー
#生き残った6人によると
#いきろく https://t.cn/A6HGHYKC
痴情の接吻がTELASAで配信が終わる模様らしく、これを機に配信されている作品を振り返っていこうかなと。
写真があるものだけをひとまず。
Abemaは会社は学校じゃねぇんだよ、言霊荘
Huluはギルティ封刃師
TELASAは痴情の接吻女子高生の無駄遣いエージェントファミリー
TVerですぐ見られるのは、部長と社畜の恋はもどかしい️ぼくは麻理のなか、生き残った6人によると
是非、チェックしてご覧頂けると嬉しいです✨
#痴情の接吻
#封刃師
#部長と社畜の恋はもどかしい
#シャチ恋
#ぼくまり
#言霊荘
#ギルティ
#女子無駄
#エージェントファミリー
#生き残った6人によると
#いきろく https://t.cn/A6HGHYKC
✋热门推荐