芋粥(三)

芥川龍之介

云ひ畢をはると共に、利仁は、一ふり振つて狐を、遠くの叢くさむらの中へ、抛はふり出した。
「いや、走るわ。走るわ。」
 やつと、追ひついた二人の従者は、逃げてゆく狐の行方を眺めながら、手を拍うつて囃はやし立てた。落葉のやうな色をしたその獣の背は、夕日の中を、まつしぐらに、木の根石くれの嫌ひなく、何処までも、走つて行く。それが一行の立つてゐる所から、手にとるやうによく見えた。狐を追つてゐる中に、何時か彼等は、曠野が緩ゆるい斜面を作つて、水の涸れた川床と一つになる、その丁度上の所へ、出てゐたからである。
「広量くわうりやうの御使でござるのう。」
 五位は、ナイイヴな尊敬と讃嘆とを洩らしながら、この狐さへ頤使いしする野育ちの武人の顔を、今更のやうに、仰いで見た。自分と利仁との間に、どれ程の懸隔があるか、そんな事は、考へる暇がない。唯、利仁の意志に、支配される範囲が広いだけに、その意志の中に包容される自分の意志も、それだけ自由が利くやうになつた事を、心強く感じるだけである。――阿諛あゆは、恐らく、かう云ふ時に、最もつとも自然に生れて来るものであらう。読者は、今後、赤鼻の五位の態度に、幇間ほうかんのやうな何物かを見出しても、それだけで妄みだりにこの男の人格を、疑ふ可きではない。
 抛り出された狐は、なぞへの斜面を、転げるやうにして、駈け下りると、水の無い河床の石の間を、器用に、ぴよいぴよい、飛び越えて、今度は、向うの斜面へ、勢よく、すぢかひに駈け上つた。駈け上りながら、ふりかへつて見ると、自分を手捕りにした侍の一行は、まだ遠い傾斜の上に馬を並べて立つてゐる。それが皆、指を揃へた程に、小さく見えた。殊に入日を浴びた、月毛と蘆毛とが、霜を含んだ空気の中に、描いたよりもくつきりと、浮き上つてゐる。
 狐は、頭をめぐらすと、又枯薄の中を、風のやうに走り出した。
一行は、予定通り翌日の巳時みのときばかりに、高島の辺へ来た。此処は琵琶湖に臨んだ、ささやかな部落で、昨日に似ず、どんよりと曇つた空の下に、幾戸の藁屋わらやが、疎まばらにちらばつてゐるばかり、岸に生えた松の樹の間には、灰色の漣※(「さんずい+猗」、第3水準1-87-6)さざなみをよせる湖の水面が、磨くのを忘れた鏡のやうに、さむざむと開けてゐる。――此処まで来ると利仁が、五位を顧みて云つた。
「あれを御覧ごらうじろ。男どもが、迎ひに参つたげでござる。」
 見ると、成程、二疋の鞍置馬を牽いた、二三十人の男たちが、馬に跨がつたのもあり徒歩かちのもあり、皆水干の袖を寒風に翻へして、湖の岸、松の間を、一行の方へ急いで来る。やがてこれが、間近くなつたと思ふと、馬に乗つてゐた連中は、慌ただしく鞍を下り、徒歩の連中は、路傍に蹲踞そんきよして、いづれも恭々しく、利仁の来るのを、待ちうけた。
「やはり、あの狐が、使者を勤めたと見えますのう。」
「生得しやうとく、変化へんげある獣ぢやて、あの位の用を勤めるのは、何でもござらぬ。」
 五位と利仁とが、こんな話をしてゐる中に、一行は、郎等らうどうたちの待つてゐる所へ来た。「大儀ぢや。」と、利仁が声をかける。蹲踞してゐた連中が、忙しく立つて、二人の馬の口を取る。急に、すべてが陽気になつた。
「夜前、稀有けうな事が、ございましてな。」
二人が、馬から下りて、敷皮の上へ、腰を下すか下さない中に、檜皮色ひはだいろの水干を着た、白髪の郎等が、利仁の前へ来て、かう云つた。「何ぢや。」利仁は、郎等たちの持つて来た篠枝ささえや破籠わりごを、五位にも勧めながら、鷹揚おうやうに問ひかけた。
「さればでございまする。夜前、戌時いぬのときばかりに、奥方が俄にはかに、人心地ひとごこちをお失ひなされましてな。『おのれは、阪本の狐ぢや。今日、殿の仰せられた事を、言伝ことづてせうほどに、近う寄つて、よう聞きやれ。』と、かう仰有おつしやるのでございまする。さて、一同がお前に参りますると、奥方の仰せられまするには、『殿は唯今俄に客人を具して、下られようとする所ぢや。明日巳時頃、高島の辺まで、男どもを迎ひに遺はし、それに鞍置馬二疋牽かせて参れ。』と、かう御意ぎよい遊ばすのでございまする。」
「それは、又、稀有けうな事でござるのう。」五位は利仁の顔と、郎等の顔とを、仔細らしく見比べながら、両方に満足を与へるやうな、相槌あひづちを打つた。
「それも唯、仰せられるのではございませぬ。さも、恐ろしさうに、わなわなとお震へになりましてな、『遅れまいぞ。遅れれば、おのれが、殿の御勘当をうけねばならぬ。』と、しつきりなしに、お泣きになるのでございまする。」
「して、それから、如何いかがした。」
「それから、多愛なく、お休みになりましてな。手前共の出て参りまする時にも、まだ、お眼覚にはならぬやうで、ございました。」
「如何でござるな。」郎等の話を聞き完をはると、利仁は五位を見て、得意らしく云つた。「利仁には、獣けものも使はれ申すわ。」
「何とも驚き入る外は、ござらぬのう。」五位は、赤鼻を掻きながら、ちよいと、頭を下げて、それから、わざとらしく、呆れたやうに、口を開いて見せた。口髭には、今飲んだ酒が、滴しづくになつて、くつついてゐる。

 その日の夜の事である。五位は、利仁の館やかたの一間ひとまに、切燈台の灯を眺めるともなく、眺めながら、寝つかれない長の夜をまぢまぢして、明あかしてゐた。すると、夕方、此処へ着くまでに、利仁や利仁の従者と、談笑しながら、越えて来た松山、小川、枯野、或は、草、木の葉、石、野火の煙のにほひ、――さう云ふものが、一つづつ、五位の心に、浮んで来た。殊に、雀色時すずめいろどきの靄もやの中を、やつと、この館へ辿たどりついて、長櫃ながびつに起してある、炭火の赤い焔を見た時の、ほつとした心もち、――それも、今かうして、寝てゐると、遠い昔にあつた事としか、思はれない。五位は綿の四五寸もはいつた、黄いろい直垂ひたたれの下に、楽々と、足をのばしながら、ぼんやり、われとわが寝姿を見廻した。
 直垂の下に利仁が貸してくれた、練色ねりいろの衣きぬの綿厚わたあつなのを、二枚まで重ねて、着こんでゐる。それだけでも、どうかすると、汗が出かねない程、暖かい。そこへ、夕飯の時に一杯やつた、酒の酔が手伝つてゐる。枕元の蔀しとみ一つ隔てた向うは、霜の冴えた広庭だが、それも、かう陶然としてゐれば、少しも苦にならない。万事が、京都の自分の曹司ざうしにゐた時と比べれば、雲泥の相違である。が、それにも係はらず、我五位の心には、何となく釣合のとれない不安があつた。第一、時間のたつて行くのが、待遠い。しかもそれと同時に、夜の明けると云ふ事が、――芋粥を食ふ時になると云ふ事が、さう早く、来てはならないやうな心もちがする。さうして又、この矛盾した二つの感情が、互に剋し合ふ後には、境遇の急激な変化から来る、落着かない気分が、今日の天気のやうに、うすら寒く控へてゐる。それが、皆、邪魔になつて、折角の暖かさも、容易に、眠りを誘ひさうもない。
すると、外の広庭で、誰か大きな声を出してゐるのが、耳にはいつた。声がらでは、どうも、今日、途中まで迎へに出た、白髪の郎等が何か告ふれてゐるらしい。その乾ひからびた声が、霜に響くせゐか、凛々りんりんとして凩こがらしのやうに、一語づつ五位の骨に、応へるやうな気さへする。
「この辺の下人、承はれ。殿の御意遊ばさるるには、明朝、卯時うのときまでに、切口三寸、長さ五尺の山の芋を、老若各おのおの、一筋づつ、持つて参る様にとある。忘れまいぞ、卯時までにぢや。」
 それが、二三度、繰返されたかと思ふと、やがて、人のけはひが止んで、あたりは忽たちまち元のやうに、静な冬の夜になつた。その静な中に、切燈台の油が鳴る。赤い真綿のやうな火が、ゆらゆらする。五位は欠伸あくびを一つ、噛みつぶして、又、とりとめのない、思量に耽ふけり出した。――山の芋と云ふからには、勿論芋粥にする気で、持つて来させるのに相違ない。さう思ふと、一時、外に注意を集中したおかげで忘れてゐた、さつきの不安が、何時の間にか、心に帰つて来る。殊に、前よりも、一層強くなつたのは、あまり早く芋粥にありつきたくないと云ふ心もちで、それが意地悪く、思量の中心を離れない。どうもかう容易に「芋粥に飽かむ」事が、事実となつて現れては、折角今まで、何年となく、辛抱して待つてゐたのが、如何にも、無駄な骨折のやうに、見えてしまふ。出来る事なら、突然何か故障が起つて一旦、芋粥が飲めなくなつてから、又、その故障がなくなつて、今度は、やつとこれにありつけると云ふやうな、そんな手続きに、万事を運ばせたい。――こんな考へが、「こまつぶり」のやうに、ぐるぐる一つ所を廻つてゐる中に、何時か、五位は、旅の疲れで、ぐつすり、熟睡してしまつた。
 翌朝、眼がさめると、直すぐに、昨夜の山の芋の一件が、気になるので、五位は、何よりも先に部屋の蔀しとみをあげて見た。すると、知らない中に、寝すごして、もう卯時うのときをすぎてゐたのであらう。広庭へ敷いた、四五枚の長筵ながむしろの上には、丸太のやうな物が、凡およそ、二三千本、斜につき出した、檜皮葺ひはだぶきの軒先へつかへる程、山のやうに、積んである。見るとそれが、悉く、切口三寸、長さ五尺の途方もなく大きい、山の芋であつた。
 五位は、寝起きの眼をこすりながら、殆ど周章に近い驚愕きやうがくに襲はれて、呆然ばうぜんと、周囲を見廻した。広庭の所々には、新しく打つたらしい杭の上に五斛納釜ごくなふがまを五つ六つ、かけ連ねて、白い布の襖あをを着た若い下司女げすをんなが、何十人となく、そのまはりに動いてゐる。火を焚きつけるもの、灰を掻くもの、或は、新しい白木の桶をけに、「あまづらみせん」を汲んで釜の中へ入れるもの、皆芋粥をつくる準備で、眼のまはる程忙しい。釜の下から上る煙と、釜の中から湧く湯気とが、まだ消え残つてゐる明方の靄と一つになつて、広庭一面、はつきり物も見定められない程、灰色のものが罩こめた中で、赤いのは、烈々と燃え上る釜の下の焔ばかり、眼に見るもの、耳に聞くもの悉く、戦場か火事場へでも行つたやうな騒ぎである。五位は、今更のやうに、この巨大な山の芋が、この巨大な五斛納釜の中で、芋粥になる事を考へた。さうして、自分が、その芋粥を食ふ為に京都から、わざわざ、越前の敦賀まで旅をして来た事を考へた。考へれば考へる程、何一つ、情無くならないものはない。我五位の同情すべき食慾は、実に、此時もう、一半を減却げんきやくしてしまつたのである。
それから、一時間の後、五位は利仁や舅しうとの有仁ありひとと共に、朝飯の膳に向つた。前にあるのは、銀しろがねの提ひさげの一斗ばかりはいるのに、なみなみと海の如くたたへた、恐るべき芋粥である。五位はさつき、あの軒まで積上げた山の芋を、何十人かの若い男が、薄刃を器用に動かしながら、片端から削るやうに、勢よく切るのを見た。それからそれを、あの下司女たちが、右往左往に馳せちがつて、一つのこらず、五斛納釜へすくつては入れ、すくつては入れするのを見た。最後に、その山の芋が、一つも長筵の上に見えなくなつた時に、芋のにほひと、甘葛あまづらのにほひとを含んだ、幾道いくだうかの湯気の柱が、蓬々然ほうほうぜんとして、釜の中から、晴れた朝の空へ、舞上つて行くのを見た。これを、目まのあたりに見た彼が、今、提に入れた芋粥に対した時、まだ、口をつけない中から、既に、満腹を感じたのは、恐らく、無理もない次第であらう。――五位は、提を前にして、間の悪さうに、額の汗を拭いた。
「芋粥に飽かれた事が、ござらぬげな。どうぞ、遠慮なく召上つて下され。」
 舅の有仁は、童児たちに云ひつけて、更に幾つかの銀の提を膳の上に並べさせた。中にはどれも芋粥が、溢あふれんばかりにはいつてゐる。五位は眼をつぶつて、唯でさへ赤い鼻を、一層赤くしながら、提に半分ばかりの芋粥を大きな土器かはらけにすくつて、いやいやながら飲み干した。

#健康要有文化素養 & 健康要有哲學頭腦#
特集
ありが糖!
スイーツ 02
新感覚登場!
スイーツなグミ
食感が楽しいグミの人気が高まっているようです。
今回は、全国の果実を使ったグミや
家庭でできる簡単なグミのつくり方を紹介します。

今週の見どころ
食感が楽しい噛むお菓子「グミ」って何?
47都道府県すべてそろった国産果実グミ
果実を使ったグミをつくってみよう!

食感が楽しい噛むお菓子「グミ」って何?
お菓子「グミ」
グミは1920年代からドイツで作られてきたお菓子で、その主な材料はゼラチンです。ゼラチンは動物の骨や皮からつくられるたんぱく質の一種でコラーゲンを多く含んでおり、歯応えのある独特の食感を生み出します。

同じくゼラチンを使ったお菓子にはゼリーがありますが、グミとゼリーでは含まれている水分の量が違います。ゼリーだと通常、ゼラチン5グラムに水250ミリリットルを加えますが、グミの水分量はその3分の1以下。ゼラチンに対する水分量が少ないため、ゼリーよりも硬くて弾力のある噛み応えに仕上がるのです。

監修:近藤幸子さん(料理研究家、管理栄養士)

47都道府県すべてそろった国産果実グミ
JA全農(全国農業協同組合連合会)が展開する商品ブランド「ニッポンエール」は、「日本全国47都道府県から届けられる日本産のたべものに、そしてにっぽんに、ここからエールをおくろう。」がコンセプト。一般的な食品だけでなく飲料やお菓子のラインナップも充実しています。お菓子の中でも最近人気なのが「国産果実グミ」。全国各地の様々な果実を手軽に味わえると好評です。

47都道府県制覇!国産果実グミ
開発者に聞いた! 国産果実グミへのこだわり
お話を聞いた方々 JA全農(全国農業協同組合連合会)営業開発部MD企画課 山田晋也さん 中島月乃さん
グミを発売することになったきっかけは?

山田晋也さん(以下、山田)ニッポンエールのコンセプトでもある「47都道府県」がそろうお菓子をつくる、ということを前提にグミを選びました。キャンディやガム、クッキーといった他のお菓子と比べて、グミの市場だけが伸びていたのも一因です。2021年9月にグループ会社の全国農協食品(株)を販売者として、まず21都道県、28種を発売しました。現在は47都道府県の特産を使った味を販売しています。

使っている果実はどのようなものですか。

山田知名度のある品種だけでなく、あまり知られていないものも取り上げています。歴史の浅い新品種や、一般的には知名度の低い特産の果実などです。一般流通に向かない不揃いの果実なども無駄にせず使うようにもしています。

入手に苦労した果実にはどんなものがありますか。

中島月乃さん47都道府県の最後に発売した、滋賀県のいちご「みおしずく」です。これは2022年から栽培が始まったいちごの新品種で、わずかな生産者しかつくっていませんでしたが、JA全農しがと連携して果実を手配することができました。

国産果実グミへの思いを教えてください。

山田グミを通して、果物をもっと知ってほしい、ということを強く思っています。とくに若年層は果物離れしているといわれていますから、このグミがきっかけとなって果物をもっと食べていただけるようになったらうれしいです。

8製品をピックアップ!
【北海道産】和ハッカ グミ
【北海道産】和ハッカ グミ
北海道紋別郡滝上町の「和ハッカ(日本ハッカ)」を使用。ペパーミントのような洋種ハッカに比べ、メントール成分が多いのが特徴。爽やかな香りと清涼感を楽しめる。

【北海道産】和ハッカ グミ
【秋田県産】北限の桃 グミ
【秋田県産】北限の桃 グミ
秋田県鹿角市で収穫された「かづの北限の桃」のジュースを使用。全国でも出荷する時期が一番遅いブランド桃で、豊かな香りとジューシーな甘さを味わえる。

【秋田県産】北限の桃 グミ
【富山県産】入善ジャンボ西瓜 グミ
【富山県産】入善ジャンボ西瓜 グミ
富山県入善町の特産で、重さが15から25キログラムもあるラグビーボールのような形の「入善ジャンボ西瓜」の果汁を使用。濃厚な甘さで上品な香りが広がる。

【富山県産】入善ジャンボ西瓜 グミ
【東京都産】東京ゴールドキウイ グミ
【東京都産】東京ゴールドキウイ グミ
東京都小平市で発見された、鮮やかな黄色い果肉が特徴のキウイフルーツの品種「東京ゴールド」のピューレを使用。やさしい酸味とともに豊かな甘みを感じられる。

【東京都産】東京ゴールドキウイ グミ
【長野県産】シャインマスカット グミ
【長野県産】シャインマスカット グミ
長野県産「シャインマスカット」の果汁を使用。種がなく皮ごと食べられる果皮を持つぶどうで、同県は全国でも有数の生産地。特有の濃厚な甘みと爽やかな香りを楽しめる。

【長野県産】シャインマスカット グミ
【滋賀県産】みおしずく苺 グミ
【滋賀県産】みおしずく苺 グミ
2022年に生産が開始された新品種で、滋賀県初のオリジナルいちご「みおしずく」のジャムを使用。適度な酸味と爽やかな甘みが広がる。

【滋賀県産】みおしずく苺 グミ
【山口県産】ゆめほっぺ® グミ
【山口県産】ゆめほっぺ® グミ
山口県特産「ゆめほっぺ(せとみ)」の果汁を使用。清見と吉浦ポンカンを交配した同県オリジナルの柑橘類。中袋が薄くて食べやすく、濃い甘みとやさしい酸味を味わえる。

【山口県産】ゆめほっぺ® グミ
【熊本県産】ハニーローザ グミ
【熊本県産】ハニーローザ グミ
熊本県産「ハニーローザ」のピューレを使用。毎年6月上旬から中旬のわずか10日間程度しか収穫できない希少な品種。甘みが強くほのかな酸味も楽しめる。

【熊本県産】ハニーローザ グミ
column
果実を使ったグミをつくってみよう!

果実を使ったグミ
※黄色はみかんジュースでつくったグミ。赤色はカキ氷用のいちごシロップ、紫色はカキ氷用のぶどうシロップでつくったグミです。

果物の味を楽しめるグミは家庭でもつくれます。市販の果実飲料や、果汁入りかき氷用シロップを使うと簡単。今回はみかんジュースと、カキ氷用いちごシロップを使ったつくり方をご紹介します。ひと口サイズに仕上げるには、シリコン製のチョコレート型を使用すると便利です。

レシピ&料理 近藤幸子さん 料理研究家、管理栄養士
果実飲料でつくる場合
果実飲料だけでは甘さが足りないので、まず砂糖を加えて煮詰め、シロップにするのがポイントです。

【材料(つくりやすい分量)】
みかんジュース… 150ミリリットル
砂糖… 大さじ2.5
粉ゼラチン… 5グラム

みかんジュースの他にも、りんごやぶどうなどいろんなジュースで試してみてください
【つくり方】
1 小鍋にみかんジュースと砂糖を入れる
小鍋にみかんジュースと砂糖を入れて弱火にかける。半分の量になるまで20分ほどスプーンで混ぜながら煮詰める。

2 耐熱ボウルに粉ゼラチンを振り入れる
耐熱ボウルに1 を入れてから、粉ゼラチンを振り入れる。軽く混ぜて5分ほど置く。

3 ラップをふんわりとかけ、電子レンジ加熱
ラップをふんわりとかけ、電子レンジ(600ワット)で1分加熱する。軽く沸騰し始めるくらいが目安。

POINT ラップを使い泡を取るPOINT
ラップを外すとシロップの表面に細かい泡が出ているはず。このままではできあがりの色が濁ってしまうため、先ほど外したラップを使い、シロップの表面に付けて手前に引くと一気に泡が取れる。

4 スプーンでシリコン型に流し込む
3をよく混ぜてから、スプーンでシリコン型に流し込む。

5 冷蔵庫に入れ冷やす
粗熱がとれたら冷蔵庫に入れ、1時間ほど冷やして固める。

6 シリコン型から取り出す
シリコン型から取り出してできあがり。

果汁入りシロップでつくる場合
カキ氷用シロップを使ってつくります。シロップの場合は、レモン果汁を加え、甘さを少し抑えるのがポイント。いちごシロップの場合、レモン果汁により発色もよくなります。

【材料(つくりやすい分量)】
カキ氷用のいちごシロップ… 大さじ3
レモン果汁(市販のもの)… 小さじ1
水… 大さじ2
粉ゼラチン… 5グラム

【つくり方】
耐熱ボウルにいちごシロップ、レモン果汁、水を入れる
耐熱ボウルにいちごシロップ、レモン果汁、水を入れる。これらをよく混ぜたあとに粉ゼラチンを振り入れる。再び軽く混ぜて5分ほど置く。

2
「果実飲料でつくる場合」の 3以降と同じ手順でつくってできあがり。

D坂の殺人事件(四)
江戸川乱歩

「警察では、君の指紋が犯人の指紋の上に重って、それを消して了ったのだと解釈しているのですが、併しそれは今の実験でも分る通り不可能なんですよ。いくら強く押した所で、指紋というものが線で出来ている以上、線と線との間に、前の指紋の跡が残る筈です。もし前後の指紋が全く同じもので、捺し方も寸分違わなかったとすれば、指紋の各線が一致しますから、或は後の指紋が先の指紋を隠して了うことも出来るでしょうが、そういうことは先ずあり得ませんし、仮令そうだとしても、この場合結論は変らないのです。
 併し、あの電燈を消したのが犯人だとすれば、スイッチにその指紋が残っていなければなりません。僕は若しや警察では君の指紋の線と線との間に残っている先の指紋を見落しているのではないかと思って、自分で検べて見たのですが、少しもそんな痕跡がないのです。つまり、あのスイッチには、後にも先にも、君の指紋が捺されているだけなのです。――どうして古本屋の人達の指紋が残っていなかったのか、それはよく分りませんが、多分、あの部屋の電燈はつけっぱなしで、一度も消したことがないのでしょう。
君、以上の事柄は一体何を語っているでしょう。僕はこういう風に考えるのですよ。一人の荒い棒縞の着物を着た男が、――その男は多分死んだ女の幼馴染で、失恋という理由なんかも考えられますね――古本屋の主人が夜店を出すことを知っていてその留守の間に女を襲うたのです。声を立てたり抵抗したりした形跡がないのですから、女はその男をよく知っていたに相違ありません。で、まんまと目的を果した男は、死骸の発見を後らす為に、電燈を消して立去ったのです。併し、この男の一期いちごの不覚は、障子の格子のあいているのを知らなかったこと、そして、驚いてそれを閉めた時に、偶然店先にいた二人の学生に姿を見られたことでした。それから、男は一旦外へ出ましたが、ふと気がついたのは、電燈を消した時、スイッチに指紋が残ったに相違ないということです。これはどうしても消して了わねばなりません。然しもう一度同じ方法で部屋の中へ忍込むのは危険です。そこで、男は一つの妙案を思いつきました。それは、自から殺人事件の発見者になることです。そうすれば、少しも不自然もなく、自分の手で電燈をつけて、以前の指紋に対する疑をなくして了うことが出来るばかりでなく、まさか、発見者が犯人だろうとは誰しも考えませんからね、二重の利益があるのです。こうして、彼は何食わぬ顔で警察のやり方を見ていたのです。大胆にも証言さえしました。しかも、その結果は彼の思う壺だったのですよ。五日たっても十日たっても、誰も彼を捕えに来るものはなかったのですからね」
この私の話を、明智小五郎はどんな表情で聴いていたか。私は、恐らく話の中途で、何か変った表情をするか、言葉を挟むだろうと予期していた。ところが、驚いたことには、彼の顔には何の表情も現れぬのだ。一体平素から心を色に現さぬ質たちではあったけれど、余り平気すぎる。彼は始終例の髪の毛をモジャモジャやりながら、黙り込んでいるのだ。私は、どこまでずうずうしい男だろうと思いながら最後の点に話を進めた。
「君はきっと、それじゃ、その犯人はどこから入って、どこから逃げたかと反問するでしょう。確に、その点が明かにならなければ、他の凡てのことが分っても何の甲斐もないのですからね。だが、遺憾いかんながら、それも僕が探り出したのですよ。あの晩の捜査の結果では、全然犯人の出て行った形跡がない様に見えました。併し、殺人があった以上、犯人が出入しなかった筈はないのですから、刑事の捜索にどこか抜目があったと考える外はありません。警察でもそれには随分苦心した様子ですが、不幸にして、彼等は、僕という一介の書生に及ばなかったのですよ。
 ナアニ、実は下らぬ事なんですがね、僕はこう思ったのです。これ程警察が取調べているのだから、近所の人達に疑うべき点は先ずあるまい。もしそうだとすれば、犯人は、何か、人の目にふれても、それが犯人だとは気づかれぬ様な方法で通ったのじゃないだろうか、そして、それを目撃した人はあっても、まるで問題にしなかったのではなかろうか、とね。つまり、人間の注意力の盲点――我々の目に盲点があると同じ様に、注意力にもそれがありますよ――を利用して、手品使が見物の目の前で、大きな品物を訳もなく隠す様に、自分自身を隠したのかも知れませんからね。そこで、僕が目をつけたのは、あの古本屋の一軒置いて隣の旭屋という蕎麦屋です」
 古本屋の右へ時計屋、菓子屋と並び、左へ足袋屋、蕎麦屋と並んでいるのだ。
「僕はあすこへ行って、事件の当夜八時頃に、便所を借りて行った男はないかと聞いて見たのです。あの旭屋は君も知っているでしょうが、店から土間続きで、裏木戸まで行ける様になっていて、その裏木戸のすぐ側に便所があるのですから、便所を借りる様に見せかけて、裏口から出て行って、又入って来るのは訳はありませんからね。――例のアイスクリーム屋は路地を出た角に店を出していたのですから、見つかる筈はありません――それに、相手が蕎麦屋ですから、便所を借りるということが極めて自然なんです。聞けば、あの晩はお上さんは不在で、主人丈が店の間にいた相ですから、おあつらえ向きなんです。君、なんとすてきな、思附おもいつきではありませんか。
 そして、案の定、丁度その時分に便所を借りた客があったのです。ただ、残念なことには、旭屋の主人は、その男の顔形とか着物の縞柄なぞを少しも覚えていないのですがね。――僕は早速この事を例の友達を通じて、小林刑事に知らせてやりましたよ。刑事は自分でも蕎麦屋を調べた様でしたが、それ以上何も分らなかったのです――」
 私は少し言葉を切って、明智に発言の余裕を与えた。彼の立場は、この際何とか一言云わないでいられぬ筈だ。ところが、彼は相変らず頭を掻廻しながら、すまし込んでいるのだ。私はこれまで、敬意を表する意味で間接法を用いていたのを直接法に改めねばならなかった。
「君、明智君、僕のいう意味が分るでしょう。動かぬ証拠が君を指さしているのですよ。白状すると、僕はまだ心の底では、どうしても君を疑う気になれないのですが、こういう風に証拠が揃っていては、どうも仕方がありません。……僕は、もしやあの長屋の内に、太い棒縞の浴衣を持っている人がないかと思って、随分骨を折って調べて見ましたが、一人もありません。それも尤もっともですよ。同じ棒縞の浴衣でも、あの格子に一致する様な派手なのを着る人は珍らしいのですからね。それに、指紋のトリックにしても、便所を借りるというトリックにしても、実に巧妙で、君の様な犯罪学者でなければ、一寸真似の出来ない芸当ですよ。それから、第一おかしいのは、君はあの死人の細君と幼馴染だといっていながら、あの晩、細君の身許調べなんかあった時に、側で聞いていて、少しもそれを申立てなかったではありませんか。
 さて、そうなると唯一の頼みは Alibi の有無です。ところが、それも駄目なんです。君は覚えていますか、あの晩帰り途で、白梅軒へ来るまで君が何処どこにいたかということを、僕は聞きましたね。君は一時間程、その辺を散歩していたと答えたでしょう。仮令、君の散歩姿を見た人があったとしても、散歩の途中で、蕎麦屋の便所を借りるなどはあり勝ちのことですからね。明智君、僕のいうことが間違っていますか。どうです。もし出来るなら君の弁明を聞こうじゃありませんか」
 読者諸君、私がこういって詰めよった時、奇人明智小五郎は何をしたと思います。面目なさに俯伏して了ったとでも思うのですか。どうしてどうして、彼はまるで意表外のやり方で、私の荒胆あらぎもをひしいだのです。というのは、彼はいきなりゲラゲラと笑い出したのです。
「いや失敬失敬、決して笑うつもりではなかったのですけれど、君は余り真面目だもんだから」明智は弁解する様に云った。「君の考えは却々なかなか面白いですよ。僕は君の様な友達を見つけたことを嬉しく思いますよ。併し、惜しいことには、君の推理は余りに外面的で、そして物質的ですよ。例えばですね。僕とあの女との関係についても、君は、僕達がどんな風な幼馴染だったかということを、内面的に心理的に調べて見ましたか。僕が以前あの女と恋愛関係があったかどうか。又現に彼女を恨うらんでいるかどうか。君にはそれ位のことが推察出来なかったのですか。あの晩、なぜ彼女を知っていることを云わなかったか、その訳は簡単ですよ。僕は何も参考になる様な事柄を知らなかったのです。僕は、まだ小学校へも入らぬ時分に彼女と分れた切りなのですからね。尤も、最近偶然そのことが分って、二三度話し合ったことはありますけれど」
「では、例えば指紋のことはどういう風に考えたらいいのですか?」
「君は、僕があれから何もしないでいたと思うのですか。僕もこれで却々やったのですよ。D坂は毎日の様にうろついていましたよ。殊に古本屋へはよく行きました。そして主人をつかまえて色々探ったのです。――細君を知っていたことはその時打明けたのですが、それが却かえって便宜になりましたよ――君が新聞記者を通じて警察の模様を知った様に、僕はあの古本屋の主人から、それを聞出していたんです。今の指紋のことも、じきに分りましたから、僕も妙に思って検しらべて見たのですが、ハハ……、笑い話ですよ。電球の線が切れていたのです。誰も消しやしなかったのですよ。僕がスイッチをひねった為に燈ひがついたと思ったのは間違で、あの時、慌てて電燈を動かしたので、一度切れたタングステンが、つながったのですよ。スイッチに僕の指紋丈けしかなかったのは、当りまえなのです。あの晩、君は障子のすき間から電燈のついているのを見たと云いましたね。とすれば、電球の切れたのは、その後ですよ。古い電球は、どうもしないでも、独りでに切れることがありますからね。それから、犯人の着物の色のことですが、これは僕が説明するよりも……」
 彼はそういって、彼の身辺の書物の山を、あちらこちら発掘していたが、やがて、一冊の古ぼけた洋書を掘りだして来た。
「君、これを読んだことがありますか、ミュンスターベルヒの『心理学と犯罪』という本ですが、この『錯覚』という章の冒頭を十行許ばかり読んで御覧なさい」
 私は、彼の自信ありげな議論を聞いている内に、段々私自身の失敗を意識し始めていた。で、云われるままにその書物を受取って、読んで見た。そこには大体次の様なことが書いてあった。
嘗かつて一つの自動車犯罪事件があった。法廷に於て、真実を申立てる旨むね宣誓した証人の一人は、問題の道路は全然乾燥してほこり立っていたと主張し、今一人の証人は、雨降りの挙句で、道路はぬかるんでいたと誓言した。一人は、問題の自動車は徐行していたともいい、他の一人は、あの様に早く走っている自動車を見たことがないと述べた。又前者は、その村道には二三人しか居なかったといい、後者は、男や女や子供の通行人が沢山あったと陳述した。この両人の証人は、共に尊敬すべき紳士で、事実を曲弁したとて、何の利益がある筈もない人々だった。
私がそれを読み終るのを待って明智は更らに本の頁を繰りながら云った。
「これは実際あったことですが、今度は、この『証人の記憶』という章があるでしょう。その中程の所に、予あらかじめ計画して実験した話があるのですよ。丁度着物の色のことが出てますから、面倒でしょうが、まあ一寸読んで御覧なさい」
 それは左の様な記事であった。


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