ア、秋
太宰治
本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「ア」の部の引き出しを開いて、愛、青、赤、アキ、いろいろのノオトがあって、そのうちの、あきの部のノオトを選び出し、落ちついてそのノオトを調べるのである。
トンボ。スキトオル。と書いてある。
秋になると、蜻蛉とんぼも、ひ弱く、肉体は死んで、精神だけがふらふら飛んでいる様子を指して言っている言葉らしい。蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える。
秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。と書いてある。焦土である。
夏ハ、シャンデリヤ。秋ハ、燈籠。とも書いてある。
コスモス、無残。と書いてある。
いつか郊外のおそばやで、ざるそば待っている間に、食卓の上の古いグラフを開いて見て、そのなかに大震災の写真があった。一面の焼野原、市松の浴衣ゆかた着た女が、たったひとり、疲れてしゃがんでいた。私は、胸が焼き焦げるほどにそのみじめな女を恋した。おそろしい情慾をさえ感じました。悲惨と情慾とはうらはらのものらしい。息がとまるほどに、苦しかった。枯野のコスモスに行き逢うと、私は、それと同じ痛苦を感じます。秋の朝顔も、コスモスと同じくらいに私を瞬時窒息させます。
秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。と書いてある。
夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗ききょうの花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ。
秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。僕くらいの炯眼けいがんの詩人になると、それを見破ることができる。家の者が、夏をよろこび海へ行こうか、山へ行こうかなど、はしゃいで言っているのを見ると、ふびんに思う。もう秋が夏と一緒に忍び込んで来ているのに。秋は、根強い曲者くせものである。
怪談ヨロシ。アンマ。モシ、モシ。
マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。
路問エバ、オンナ唖ナリ、枯野原。
よく意味のわからぬことが、いろいろ書いてある。何かのメモのつもりであろうが、僕自身にも書いた動機が、よくわからぬ。
窓外、庭ノ黒土ヲバサバサ這はイズリマワッテイル醜キ秋ノ蝶ヲ見ル。並ハズレテ、タクマシキガ故ニ、死ナズ在リヌル。決シテ、ハカナキ態ていニハ非ズ。と書かれてある。
これを書きこんだときは、私は大へん苦しかった。いつ書きこんだか、私は決して忘れない。けれども、今は言わない。
捨テラレタ海。と書かれてある。
秋の海水浴場に行ってみたことがありますか。なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯ちょうちんも捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。
秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナツカシイワネ。
飛行機ハ、秋ガ一バンイイノデスヨ。
これもなんだか意味がよくわからぬが、秋の会話を盗み聞きして、そのまま書きとめて置いたものらしい。
また、こんなのも、ある。
芸術家ハ、イツモ、弱者ノ友デアッタ筈はずナノニ。
ちっとも秋に関係ない、そんな言葉まで、書かれてあるが、或いはこれも、「季節の思想」といったようなわけのものかも知れない。
その他、
農家。絵本。秋ト兵隊。秋ノ蚕カイコ。火事。ケムリ。オ寺。
ごたごた一ぱい書かれてある。
太宰治
本職の詩人ともなれば、いつどんな注文があるか、わからないから、常に詩材の準備をして置くのである。
「秋について」という注文が来れば、よし来た、と「ア」の部の引き出しを開いて、愛、青、赤、アキ、いろいろのノオトがあって、そのうちの、あきの部のノオトを選び出し、落ちついてそのノオトを調べるのである。
トンボ。スキトオル。と書いてある。
秋になると、蜻蛉とんぼも、ひ弱く、肉体は死んで、精神だけがふらふら飛んでいる様子を指して言っている言葉らしい。蜻蛉のからだが、秋の日ざしに、透きとおって見える。
秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。と書いてある。焦土である。
夏ハ、シャンデリヤ。秋ハ、燈籠。とも書いてある。
コスモス、無残。と書いてある。
いつか郊外のおそばやで、ざるそば待っている間に、食卓の上の古いグラフを開いて見て、そのなかに大震災の写真があった。一面の焼野原、市松の浴衣ゆかた着た女が、たったひとり、疲れてしゃがんでいた。私は、胸が焼き焦げるほどにそのみじめな女を恋した。おそろしい情慾をさえ感じました。悲惨と情慾とはうらはらのものらしい。息がとまるほどに、苦しかった。枯野のコスモスに行き逢うと、私は、それと同じ痛苦を感じます。秋の朝顔も、コスモスと同じくらいに私を瞬時窒息させます。
秋ハ夏ト同時ニヤッテ来ル。と書いてある。
夏の中に、秋がこっそり隠れて、もはや来ているのであるが、人は、炎熱にだまされて、それを見破ることが出来ぬ。耳を澄まして注意をしていると、夏になると同時に、虫が鳴いているのだし、庭に気をくばって見ていると、桔梗ききょうの花も、夏になるとすぐ咲いているのを発見するし、蜻蛉だって、もともと夏の虫なんだし、柿も夏のうちにちゃんと実を結んでいるのだ。
秋は、ずるい悪魔だ。夏のうちに全部、身支度をととのえて、せせら笑ってしゃがんでいる。僕くらいの炯眼けいがんの詩人になると、それを見破ることができる。家の者が、夏をよろこび海へ行こうか、山へ行こうかなど、はしゃいで言っているのを見ると、ふびんに思う。もう秋が夏と一緒に忍び込んで来ているのに。秋は、根強い曲者くせものである。
怪談ヨロシ。アンマ。モシ、モシ。
マネク、ススキ。アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。
路問エバ、オンナ唖ナリ、枯野原。
よく意味のわからぬことが、いろいろ書いてある。何かのメモのつもりであろうが、僕自身にも書いた動機が、よくわからぬ。
窓外、庭ノ黒土ヲバサバサ這はイズリマワッテイル醜キ秋ノ蝶ヲ見ル。並ハズレテ、タクマシキガ故ニ、死ナズ在リヌル。決シテ、ハカナキ態ていニハ非ズ。と書かれてある。
これを書きこんだときは、私は大へん苦しかった。いつ書きこんだか、私は決して忘れない。けれども、今は言わない。
捨テラレタ海。と書かれてある。
秋の海水浴場に行ってみたことがありますか。なぎさに破れた絵日傘が打ち寄せられ、歓楽の跡、日の丸の提灯ちょうちんも捨てられ、かんざし、紙屑、レコオドの破片、牛乳の空瓶、海は薄赤く濁って、どたりどたりと浪打っていた。
緒方サンニハ、子供サンガアッタネ。
秋ニナルト、肌ガカワイテ、ナツカシイワネ。
飛行機ハ、秋ガ一バンイイノデスヨ。
これもなんだか意味がよくわからぬが、秋の会話を盗み聞きして、そのまま書きとめて置いたものらしい。
また、こんなのも、ある。
芸術家ハ、イツモ、弱者ノ友デアッタ筈はずナノニ。
ちっとも秋に関係ない、そんな言葉まで、書かれてあるが、或いはこれも、「季節の思想」といったようなわけのものかも知れない。
その他、
農家。絵本。秋ト兵隊。秋ノ蚕カイコ。火事。ケムリ。オ寺。
ごたごた一ぱい書かれてある。
〈レプリコンワクチン情報〉
※明治製菓ファルマ社製のレプリコンワクチンによる日本での治験病院は16施設
【北海道】交雄会新さっぽろ病院(1価)
【福島】福島県立医科大学附属病院(1価)
【東京】
ピーワンクリニック (1価)
TOCROMクリニック (1価&2価)
信濃坂クリニック (1価&2価)
東新宿クリニック (1価&2価)
順天堂大学医学部附属順天堂医院(1価)
【神奈川】
LEADING GIRLS 女性医療クリニック (1価)
【大阪】OCROMクリニック (1価&2価)
大阪治験病院(1価&2価)
【京都】武田病院(2価)
【福岡】博多クリニック (1価)
ピーエスクリニック (2価)
福岡ハートネット病院 (2価)
【熊本】メディメッセ桜十字クリニック (1価)
にしくまもと病院(2価)
※VLPセラピューティクス社製の日本による治験病院は4施設
第1相:大分大学付属病院第
2相:【東京】 赤坂中央クリニック
東京アスポクリニック
【大阪】大阪治験病院
レプリコン治験施設 合計 20施設
〈ワクチン製造の経緯とワクチン副反応予防方法〉
新型コロナウィルス用ワクチン作成時に、富士フィルム社が開発した逆転写酵素AMV リバーストランスクリプターゼ(製品名「AMV Reverse Transcriptase」製造元 は(株)ニッポンジーン社)を英モデルナ社、米ファイザー社、メルク社等の製薬メーカーらが使用しております。
保存条件は冷凍 (ドライアイス輸送)で、日本へ輸入した際に行われておりました。
この製品は、大腸菌で発現させたAvian Myeloblastosis Virus(AMV)由来の組換え逆転写酵素であり、酵素活性が高く、RNAを高感度に検出できます。
RNA依存DNAポリメラーゼの逆転写酵素はリバーストランスクリプターゼとも言い、通常は細胞内の核内(かくない)に入りmRNAが複製するのですが、この製品を使う事で核内に入ること無く複製を行えます。
この製品や技術と大腸菌内DNAにSV-40プロモーター入力する事で、レプリコンワクチンに含まれるスパイクタンパク質を自身の細胞内で大量に作成し続ける事が可能となっております。
この技術は、2006年に京都大学の山中伸弥教授が開発したips細胞技術で、レトロウイルス粒子中に発見されたDNAポリメラーゼで,このウイルスを増殖する時に、一度RNAを鋳型(いがた)としてDNAを作る場合に働きます。
レプリコンワクチンは、元々農産物を生産する時に害虫や害獣となる生命体の一匹(一頭)に感染させ、その一匹から多くの数の害虫や害獣を退治する為に旧米国モンサント社(現独バイエルン社が買収)が開発したウイルスです。
現在遺伝子工学で,mRNAを鋳型としてcDNAを作る目的などに汎用されており、リボヌクレアーゼHの活性も併せもっています。
2024/2/16 ファイザー社レプリコン・ワクチンの中に、溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)、MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、TB菌、シストソーマ (住血吸虫)の4種のバクテリアや寄生虫を確認しました。
このレプリコン・ワクチンに入っているバクテリアや寄生虫が生成したスパイクタンパク質は、汗腺(かんせん)から体外へ放出(ほうしゅつ)され、ワクチンを射(う)っていない人へ次々と感染していきますので、より多くの人々へ知らせる必要があります。
①溶血性連鎖球菌は、毒素を出し組織を液状化させ心臓等の全ての 臓器を溶か壊死性筋膜炎で組織や臓器が溶けて出血し急激に症状が進行して重症化すると、劇症型溶血性連鎖球菌感染症になります。
心筋や心臓が溶けた方の例や、日本で14歳の少女があらゆる臓器や組織から出血 した例の原因である可能性があります。
発症すると短時間の経過でショック、多臓器 不全を呈することがあるため、発症後30%の確率で死亡します。
②MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、抗生物質が効(き)かない菌で、傷口の治りが遅くなります。
③TB菌は、結核(けっかく)の原因とされるバクテリアです。
④シストソーマ (住血吸虫)は、主に腸間膜静脈(ちょうかんまくせいみゃく)に寄生し、肺や腸などのあらゆる細胞組織に入り込みます。
〈ワクチン副反応からの改善法〉
サルベストロールは人間の体内に入ると、酸化グラフェンによって傷ついた細胞や、がん細胞が出す「CYP1B1」と言う酵素により活性化され、損傷した細胞を体内から排除する働きがあります。
健康な細胞にはCYP1B1が存在しないので、サルベストロールは出現しません。
サルベストロールは、病気の素となるカビ菌から自分を守る成分で、カビ菌による刺激によって生成されます。
病気になるカビ菌は、ケムトレイル(大気中散布)によって日々撒(ま)かれています。
※2023/8/27マサチューセッツ法科大学院イリヤ・サンドラ・ペーランギェリ博士によって米軍と商用の航空機が49種の有毒物質とカビ菌が世界各国の上空へ散布されている事が公式発表されています。
また、農薬をかけて作られた野菜や果物等の植物にはカビ菌が
※明治製菓ファルマ社製のレプリコンワクチンによる日本での治験病院は16施設
【北海道】交雄会新さっぽろ病院(1価)
【福島】福島県立医科大学附属病院(1価)
【東京】
ピーワンクリニック (1価)
TOCROMクリニック (1価&2価)
信濃坂クリニック (1価&2価)
東新宿クリニック (1価&2価)
順天堂大学医学部附属順天堂医院(1価)
【神奈川】
LEADING GIRLS 女性医療クリニック (1価)
【大阪】OCROMクリニック (1価&2価)
大阪治験病院(1価&2価)
【京都】武田病院(2価)
【福岡】博多クリニック (1価)
ピーエスクリニック (2価)
福岡ハートネット病院 (2価)
【熊本】メディメッセ桜十字クリニック (1価)
にしくまもと病院(2価)
※VLPセラピューティクス社製の日本による治験病院は4施設
第1相:大分大学付属病院第
2相:【東京】 赤坂中央クリニック
東京アスポクリニック
【大阪】大阪治験病院
レプリコン治験施設 合計 20施設
〈ワクチン製造の経緯とワクチン副反応予防方法〉
新型コロナウィルス用ワクチン作成時に、富士フィルム社が開発した逆転写酵素AMV リバーストランスクリプターゼ(製品名「AMV Reverse Transcriptase」製造元 は(株)ニッポンジーン社)を英モデルナ社、米ファイザー社、メルク社等の製薬メーカーらが使用しております。
保存条件は冷凍 (ドライアイス輸送)で、日本へ輸入した際に行われておりました。
この製品は、大腸菌で発現させたAvian Myeloblastosis Virus(AMV)由来の組換え逆転写酵素であり、酵素活性が高く、RNAを高感度に検出できます。
RNA依存DNAポリメラーゼの逆転写酵素はリバーストランスクリプターゼとも言い、通常は細胞内の核内(かくない)に入りmRNAが複製するのですが、この製品を使う事で核内に入ること無く複製を行えます。
この製品や技術と大腸菌内DNAにSV-40プロモーター入力する事で、レプリコンワクチンに含まれるスパイクタンパク質を自身の細胞内で大量に作成し続ける事が可能となっております。
この技術は、2006年に京都大学の山中伸弥教授が開発したips細胞技術で、レトロウイルス粒子中に発見されたDNAポリメラーゼで,このウイルスを増殖する時に、一度RNAを鋳型(いがた)としてDNAを作る場合に働きます。
レプリコンワクチンは、元々農産物を生産する時に害虫や害獣となる生命体の一匹(一頭)に感染させ、その一匹から多くの数の害虫や害獣を退治する為に旧米国モンサント社(現独バイエルン社が買収)が開発したウイルスです。
現在遺伝子工学で,mRNAを鋳型としてcDNAを作る目的などに汎用されており、リボヌクレアーゼHの活性も併せもっています。
2024/2/16 ファイザー社レプリコン・ワクチンの中に、溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)、MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、TB菌、シストソーマ (住血吸虫)の4種のバクテリアや寄生虫を確認しました。
このレプリコン・ワクチンに入っているバクテリアや寄生虫が生成したスパイクタンパク質は、汗腺(かんせん)から体外へ放出(ほうしゅつ)され、ワクチンを射(う)っていない人へ次々と感染していきますので、より多くの人々へ知らせる必要があります。
①溶血性連鎖球菌は、毒素を出し組織を液状化させ心臓等の全ての 臓器を溶か壊死性筋膜炎で組織や臓器が溶けて出血し急激に症状が進行して重症化すると、劇症型溶血性連鎖球菌感染症になります。
心筋や心臓が溶けた方の例や、日本で14歳の少女があらゆる臓器や組織から出血 した例の原因である可能性があります。
発症すると短時間の経過でショック、多臓器 不全を呈することがあるため、発症後30%の確率で死亡します。
②MRSA (メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、抗生物質が効(き)かない菌で、傷口の治りが遅くなります。
③TB菌は、結核(けっかく)の原因とされるバクテリアです。
④シストソーマ (住血吸虫)は、主に腸間膜静脈(ちょうかんまくせいみゃく)に寄生し、肺や腸などのあらゆる細胞組織に入り込みます。
〈ワクチン副反応からの改善法〉
サルベストロールは人間の体内に入ると、酸化グラフェンによって傷ついた細胞や、がん細胞が出す「CYP1B1」と言う酵素により活性化され、損傷した細胞を体内から排除する働きがあります。
健康な細胞にはCYP1B1が存在しないので、サルベストロールは出現しません。
サルベストロールは、病気の素となるカビ菌から自分を守る成分で、カビ菌による刺激によって生成されます。
病気になるカビ菌は、ケムトレイル(大気中散布)によって日々撒(ま)かれています。
※2023/8/27マサチューセッツ法科大学院イリヤ・サンドラ・ペーランギェリ博士によって米軍と商用の航空機が49種の有毒物質とカビ菌が世界各国の上空へ散布されている事が公式発表されています。
また、農薬をかけて作られた野菜や果物等の植物にはカビ菌が
#世古口凌[超话]# 【2022】【采访】woman.nikkei.com
世古口凌 孤独な学生時代を救ってくれた映画の世界
先輩俳優の本を読んで刺激を受ける
編集部(以下、――) :俳優として忙しい日々を送られていると思いますが、好きな本はありますか?
世古口凌さん(以下、世古口): 俳優さんが出版されているエッセーを読むことが最近増えました。中村倫也さんの『THE やんごとなき雑談』(KADOKAWA)を最近読みました。中村さんはつかみどころがなくて、かっこいい。憧れている俳優さんの一人です。
「解決策が見えてスッキリ」
世古口:中村さんの考え方、そして生きざまが好きなんです。俳優をしていて、「つまずいたときにどうすべきなのか」「こういうときに、こう考えてきた」などが書かれていて、解決策が見えてスッキリするんです。
他にも、俳優の先輩である滝藤賢一さんの『服と賢一』(主婦と生活社)も大好きです。滝藤さんの普段の服装が特集されていて、すごく勉強になります。「おしゃれだな」「ファッションを楽しんでいるんだな」と思い、自分ももっとファッション性を磨かなくてはいけないと刺激になりました。
――他にも俳優さんに関する本で好きなものはありますか?
世古口:三浦春馬さんの『日本製』(ワニブックス)です。春馬さんが都道府県を巡って、文化や伝統のあるものに触れて行くんです。例えば、北海道だったらアイヌ民族文化、沖縄だったら琉球文化と、47都道府県全部を回っています。三浦さんの文化に対しての好奇心や勉強する姿勢、その裏にある俳優への熱い思いには感動しました。
憧れの俳優と「いつか共演したい」
――先輩の俳優さんの本を読んで刺激をもらっているんですね。
世古口:そうですね。いつか直にお会いできたら、共演できたらうれしいなと思って、よく読んでいます。
――お仕事柄、好きな映画はたくさんあると思いますが、人生に影響を与えてくれた映画はありますか?
小学生のときに衝撃を受けた映画
世古口:小学生のときに見た『ALWAYS 三丁目の夕日』です。昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、そこに暮らす人々の温かな交流を描いた作品ですが、テレビでの放送をたまたま家族で見ていて、涙がでてきました。映画を見て泣いたのはこの作品が初めてです。自分が知らない、両親よりも上の世代の世界観を表現していて、「こんなことができるのは映画の世界だけだ」と衝撃を受けました。続編が映画館で始まるという宣伝も兼ねていたので、続編を映画館へ見に行って、ドはまりしました。
小学生なのに一人で同じ映画を映画館で4回ぐらい見ました(笑)。初めて映画のパンフレットを購入し、主題歌のCDもお小遣いで買ったんです。この時から、映画の世界にすごく興味を持ち、たくさん映画を見るようになりました。他には「僕たちは世界を変えることができない」という向井理さんが主演で、普通の医大生たちがカンボジアに小学校を建てるまでの奮闘記が描かれた映画も自分の視野を広くしてくれました。
――出演している俳優さんに憧れたのですか?
世古口:俳優さんももちろんかっこいいですが、作品にとにかく惹かれました。「何でこんな作品がつくれるんだろう」と作品づくりにも興味が湧きました。
「現実がつまらないから逃げ出したい」
世古口:現実がつまらないから、そういう世界に逃げ出したいなという気持ちもあったと思います。僕、ひねくれていたんですよ(笑)。小学生のころ、学校に行く理由が分からなくて、ランドセルを5回ほど捨てました(笑)。学校に行かないで、地区センターに行って一人で漫画を読んでいたこともありました。
――どんな漫画を読んでいたのですか?
世古口:『ONE PIECE』です。主人公のルフィは最高です。仲間を大事にできるし、目標は絶対にぶれないし、どんどん強くなっていって、一つひとつ壁を乗り越えていく。一つの場所にとどまらず、どんどん別の場所に冒険しにいって、ワクワクすることを探しにいくというスタンスなので、それは人生で絶対大事だなと今でも思います。
――漫画から得られるものは大きいですよね。中学、高校生のときもとがっていたんですか?
「やっぱり自分は映画が好き」と俳優の道へ
世古口:そうですね(笑)。普通に学校行って、普通に部活して、友人と遊んで、恋愛して、ゲームして……。「自分は誰でもできることをやっているな」と感じていました。勉強も部活もやる意味が分からなくて、つまらなくて、身が入りませんでした。周囲もきっと「なんだこいつ」と思っていたと思います(笑)。
――一人で考える時間が長かったのですね。
世古口:ずっと、自分は「何のために生まれたんだろう」と考えていました。「何かないかな」っていうふうに探して、たどってみたら「やっぱり自分は映画が好きだったんだ」と思い、俳優を目指すことを決めました。
世古口凌 孤独な学生時代を救ってくれた映画の世界
先輩俳優の本を読んで刺激を受ける
編集部(以下、――) :俳優として忙しい日々を送られていると思いますが、好きな本はありますか?
世古口凌さん(以下、世古口): 俳優さんが出版されているエッセーを読むことが最近増えました。中村倫也さんの『THE やんごとなき雑談』(KADOKAWA)を最近読みました。中村さんはつかみどころがなくて、かっこいい。憧れている俳優さんの一人です。
「解決策が見えてスッキリ」
世古口:中村さんの考え方、そして生きざまが好きなんです。俳優をしていて、「つまずいたときにどうすべきなのか」「こういうときに、こう考えてきた」などが書かれていて、解決策が見えてスッキリするんです。
他にも、俳優の先輩である滝藤賢一さんの『服と賢一』(主婦と生活社)も大好きです。滝藤さんの普段の服装が特集されていて、すごく勉強になります。「おしゃれだな」「ファッションを楽しんでいるんだな」と思い、自分ももっとファッション性を磨かなくてはいけないと刺激になりました。
――他にも俳優さんに関する本で好きなものはありますか?
世古口:三浦春馬さんの『日本製』(ワニブックス)です。春馬さんが都道府県を巡って、文化や伝統のあるものに触れて行くんです。例えば、北海道だったらアイヌ民族文化、沖縄だったら琉球文化と、47都道府県全部を回っています。三浦さんの文化に対しての好奇心や勉強する姿勢、その裏にある俳優への熱い思いには感動しました。
憧れの俳優と「いつか共演したい」
――先輩の俳優さんの本を読んで刺激をもらっているんですね。
世古口:そうですね。いつか直にお会いできたら、共演できたらうれしいなと思って、よく読んでいます。
――お仕事柄、好きな映画はたくさんあると思いますが、人生に影響を与えてくれた映画はありますか?
小学生のときに衝撃を受けた映画
世古口:小学生のときに見た『ALWAYS 三丁目の夕日』です。昭和33年(1958年)の東京の下町を舞台とし、そこに暮らす人々の温かな交流を描いた作品ですが、テレビでの放送をたまたま家族で見ていて、涙がでてきました。映画を見て泣いたのはこの作品が初めてです。自分が知らない、両親よりも上の世代の世界観を表現していて、「こんなことができるのは映画の世界だけだ」と衝撃を受けました。続編が映画館で始まるという宣伝も兼ねていたので、続編を映画館へ見に行って、ドはまりしました。
小学生なのに一人で同じ映画を映画館で4回ぐらい見ました(笑)。初めて映画のパンフレットを購入し、主題歌のCDもお小遣いで買ったんです。この時から、映画の世界にすごく興味を持ち、たくさん映画を見るようになりました。他には「僕たちは世界を変えることができない」という向井理さんが主演で、普通の医大生たちがカンボジアに小学校を建てるまでの奮闘記が描かれた映画も自分の視野を広くしてくれました。
――出演している俳優さんに憧れたのですか?
世古口:俳優さんももちろんかっこいいですが、作品にとにかく惹かれました。「何でこんな作品がつくれるんだろう」と作品づくりにも興味が湧きました。
「現実がつまらないから逃げ出したい」
世古口:現実がつまらないから、そういう世界に逃げ出したいなという気持ちもあったと思います。僕、ひねくれていたんですよ(笑)。小学生のころ、学校に行く理由が分からなくて、ランドセルを5回ほど捨てました(笑)。学校に行かないで、地区センターに行って一人で漫画を読んでいたこともありました。
――どんな漫画を読んでいたのですか?
世古口:『ONE PIECE』です。主人公のルフィは最高です。仲間を大事にできるし、目標は絶対にぶれないし、どんどん強くなっていって、一つひとつ壁を乗り越えていく。一つの場所にとどまらず、どんどん別の場所に冒険しにいって、ワクワクすることを探しにいくというスタンスなので、それは人生で絶対大事だなと今でも思います。
――漫画から得られるものは大きいですよね。中学、高校生のときもとがっていたんですか?
「やっぱり自分は映画が好き」と俳優の道へ
世古口:そうですね(笑)。普通に学校行って、普通に部活して、友人と遊んで、恋愛して、ゲームして……。「自分は誰でもできることをやっているな」と感じていました。勉強も部活もやる意味が分からなくて、つまらなくて、身が入りませんでした。周囲もきっと「なんだこいつ」と思っていたと思います(笑)。
――一人で考える時間が長かったのですね。
世古口:ずっと、自分は「何のために生まれたんだろう」と考えていました。「何かないかな」っていうふうに探して、たどってみたら「やっぱり自分は映画が好きだったんだ」と思い、俳優を目指すことを決めました。
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