能登半島地震3か月 今後も強い揺れや津波伴う地震に注意を
2024年4月1日 20時34分
能登半島地震から4月1日で3か月です。
地震の回数は当初に比べて少なくなっているものの、政府の地震調査委員会は、今後も強い揺れや津波を伴う地震が起きる可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、能登半島地震で元日以降に震度1以上の揺れを観測した地震は、3月31日の午前8時の時点で1771回にのぼっています。
この1か月では、一日当たりの回数が2桁を下回り、震度1以上の揺れが1回も観測されない日もありましたが、政府の地震調査委員会によりますと、能登地方や、その周辺を震源とする地震活動は依然として活発な状態が続いているということです。
また、陸のプレートを震源とする過去の地震では、2004年の新潟県中越地震や2016年の熊本地震などのように大地震の数か月後に、規模の大きな地震が起きたこともあります。
地震調査委員会は能登地方や、その周辺では、これまでの地震活動や地殻変動の状況から、今後も強い揺れや津波を伴う地震が起きる可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけています。
今も8000人を超える人が避難所に身を寄せているほか、各地で断水が続くなど、被災者は厳しい環境での暮らしを余儀なくされていて、住まいの確保をはじめとした、生活再建に向けた支援が課題となっています。
元日に発生した能登半島地震で、石川県では、これまでに244人の死亡が確認され、3人の安否がわかっていません。
県によりますと、3月29日の時点で、8109人が避難所に身を寄せていて、このうち半数近い3956人は地元を離れ、宿泊施設などで避難生活を続けています。
7800件の申し込みがある仮設住宅は、これまでに完成したのがおよそ900戸で、県は、希望する被災者全員に入居してもらえる時期は、ことし8月ごろになるとしています。
また、被災地では、珠洲市や輪島市などの奥能登地域を中心に、およそ7860戸で断水が続いています。
被災者は厳しい環境での暮らしを余儀なくされていて、住まいの確保をはじめとした、生活再建に向けた支援が課題となっています。
自宅に再び住めるようになるめどが立たないことや、仕事や子育てなどを理由に、当面の間、地元から離れた地域で暮らすことを決断する被災者も増えています。
県などは、ふるさとに戻ってもらえるよう、復旧・復興を進めていきたい考えで、今後、人口の流出に、いかに歯止めをかけられるかも課題となっています。
石川県によりますと、3月29日の時点で合わせて8109人が避難所に身を寄せています。
このうち、
▽1次避難所に避難している人が4153人
▽地元を離れて宿泊施設などに避難している人が3956人
となっています。
避難所に身を寄せる人は、3万4000人余りだったピーク時と比べると、およそ4分の1となっています。
断水の長期化や、仮設住宅への入居待ちなどもあって、避難所での生活が長期化している被災者が多くなっています。
石川県は、能登半島地震の被害で、自宅に住むことができなくなった人たちに向けて仮設住宅の建設を急いでいます。
県によりますと、3月までの着工数はおよそ5000戸で、このうち、およそ900戸が完成して、順次、入居が始まっています。
一方、仮設住宅への入居の申し込みは、これまでに7800件にのぼっています。
県は、ことし8月ごろまでには、希望するすべての被災者が入居できるよう、必要な戸数を確保するとしていて、市や町の要請を踏まえながら、さらに建設を進めたいとしています。
石川県によりますと、県内では3月29日の時点で、5つの市と町のおよそ7860戸で断水が続いています。
自治体別にみると、断水が続いているのは、
▽珠洲市が市内のほぼ全域で、およそ4250戸
▽輪島市が市全体の4分の1にあたる、およそ2600戸
▽能登町がおよそ800戸
▽七尾市がおよそ140戸
▽内灘町がおよそ70戸
で断水しています。
県は3月末までに、おおむね断水を解消できるという見通しを示してきましたが、浄水場や配水管の被害が想定以上に大きく、復旧に時間がかかっているとしています。
多くの地域では、4月中の復旧を見込んでいますが、めどがたっていない地域もあるということです。
富山県では液状化などの影響で1万6000棟を超える住宅に被害が出ていて、液状化した地盤の復旧や、被災した人の住まいとなりわいの再建が課題です。
能登半島地震では富山市の男子中学生と30代女性、それに砺波市の1人が石川県で被災し亡くなりました。
富山県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷でした。
また、液状化などの影響で、3月27日時点で1万6019棟の住宅の被害が確認されています。
このため、3月29日時点で、公営住宅に90世帯172人、みなし仮設の賃貸住宅に141世帯383人が身を寄せていて、氷見市は災害公営住宅を建設する考えを示しています。
一方、地盤の対策では工事方法の検討や住民の合意形成が難航して、復旧のめどは立っておらず、住まいの再建が課題です。
また地域経済への打撃も広がっていて県によりますと、県内の観光業の損失は年間およそ600億円にのぼると見込まれていて、県は観光業を支援する国の事業、「北陸応援割」の追加配分や期間の延長を国に求めています。
中小企業の復旧費用を支援する補助金にはこれまでに38件の申請があり、引き続きなりわいの再建が課題です。
そして石川県から富山県のホテルや旅館には3月26日時点で265人が2次避難していますが、このうち黒部市のホテルは1日で受け入れが終了し、富山市のホテルも今月中旬に終了する予定です。
このほか、障害者支援施設や高齢者施設には94人が避難していて、石川からの避難者をどう支援していくかも課題です。
8割が“これまで住んでいた場所で暮らしたい”
能登半島地震から3か月を迎えるにあたり、2次避難者などを対象に、NHKが専門家と共同で行ったアンケートで、「これまで住んでいた場所や自治体で暮らし続けたい」と答えた人が8割に上りました。
一方、多くの人が、地域の復興には「住居の確保」が最も重要だと考えていて、いち早い住宅復旧や生活環境の整備を求める声が高まっています。
NHKは、ことし2月から3月にかけて、東京大学の関谷直也教授の研究室と共同で能登地方の被災者や2次避難している人など、合わせて258人を対象にアンケートを行いました。
今も4000人近い人が、自宅のある能登地方を離れ、2次避難を続けていますが、
【2次避難を決断・検討した理由について】(複数回答)
▽「水道が復旧しない」30%
▽「当面、暮らせないと思った」25%
▽「電気が復旧しない」21%
インフラなどへの被害で生活が困難になり、やむをえず能登地方を離れた人が多くみられました。
また、インフラなどの復旧が進んだあとの
【「将来住みたい場所」について】
▽全体の81%が「被災前に住んでいた場所や同じ自治体に住みたい」と回答しました。
▽「まだ具体的には考えられない」7%
▽「県内の別の自治体でもかまわない」4%
▽「県外でもかまわない」3%
などとなりました。
そのうえで、
【住んでいた地域の復興のため重要と思うこと】(複数回答)
▽「住居の確保」が最も多く64%
▽「過疎対策」42%
▽「医療・高齢者施設の充実」38%
▽「コミュニティーの維持」33%
▽「防災対策」31%
などとなり、住宅の復旧や安心して暮らせる環境の整備を求める声が多くなりました。
自由記述では、
▽穴水町の70代の男性が「仮設住宅を申しこんだが、2年しかいられない。家を再建したいが高齢者なので経済的な問題がある」と不安を伝えていました。
▽輪島市の70代の男性は「誰も帰らないと街が成り立たず、過疎に拍車がかかる。人が戻ってくる政策を進めてほしい」と訴えていました。
2024年4月1日 20時34分
能登半島地震から4月1日で3か月です。
地震の回数は当初に比べて少なくなっているものの、政府の地震調査委員会は、今後も強い揺れや津波を伴う地震が起きる可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、能登半島地震で元日以降に震度1以上の揺れを観測した地震は、3月31日の午前8時の時点で1771回にのぼっています。
この1か月では、一日当たりの回数が2桁を下回り、震度1以上の揺れが1回も観測されない日もありましたが、政府の地震調査委員会によりますと、能登地方や、その周辺を震源とする地震活動は依然として活発な状態が続いているということです。
また、陸のプレートを震源とする過去の地震では、2004年の新潟県中越地震や2016年の熊本地震などのように大地震の数か月後に、規模の大きな地震が起きたこともあります。
地震調査委員会は能登地方や、その周辺では、これまでの地震活動や地殻変動の状況から、今後も強い揺れや津波を伴う地震が起きる可能性があるとして、引き続き注意を呼びかけています。
今も8000人を超える人が避難所に身を寄せているほか、各地で断水が続くなど、被災者は厳しい環境での暮らしを余儀なくされていて、住まいの確保をはじめとした、生活再建に向けた支援が課題となっています。
元日に発生した能登半島地震で、石川県では、これまでに244人の死亡が確認され、3人の安否がわかっていません。
県によりますと、3月29日の時点で、8109人が避難所に身を寄せていて、このうち半数近い3956人は地元を離れ、宿泊施設などで避難生活を続けています。
7800件の申し込みがある仮設住宅は、これまでに完成したのがおよそ900戸で、県は、希望する被災者全員に入居してもらえる時期は、ことし8月ごろになるとしています。
また、被災地では、珠洲市や輪島市などの奥能登地域を中心に、およそ7860戸で断水が続いています。
被災者は厳しい環境での暮らしを余儀なくされていて、住まいの確保をはじめとした、生活再建に向けた支援が課題となっています。
自宅に再び住めるようになるめどが立たないことや、仕事や子育てなどを理由に、当面の間、地元から離れた地域で暮らすことを決断する被災者も増えています。
県などは、ふるさとに戻ってもらえるよう、復旧・復興を進めていきたい考えで、今後、人口の流出に、いかに歯止めをかけられるかも課題となっています。
石川県によりますと、3月29日の時点で合わせて8109人が避難所に身を寄せています。
このうち、
▽1次避難所に避難している人が4153人
▽地元を離れて宿泊施設などに避難している人が3956人
となっています。
避難所に身を寄せる人は、3万4000人余りだったピーク時と比べると、およそ4分の1となっています。
断水の長期化や、仮設住宅への入居待ちなどもあって、避難所での生活が長期化している被災者が多くなっています。
石川県は、能登半島地震の被害で、自宅に住むことができなくなった人たちに向けて仮設住宅の建設を急いでいます。
県によりますと、3月までの着工数はおよそ5000戸で、このうち、およそ900戸が完成して、順次、入居が始まっています。
一方、仮設住宅への入居の申し込みは、これまでに7800件にのぼっています。
県は、ことし8月ごろまでには、希望するすべての被災者が入居できるよう、必要な戸数を確保するとしていて、市や町の要請を踏まえながら、さらに建設を進めたいとしています。
石川県によりますと、県内では3月29日の時点で、5つの市と町のおよそ7860戸で断水が続いています。
自治体別にみると、断水が続いているのは、
▽珠洲市が市内のほぼ全域で、およそ4250戸
▽輪島市が市全体の4分の1にあたる、およそ2600戸
▽能登町がおよそ800戸
▽七尾市がおよそ140戸
▽内灘町がおよそ70戸
で断水しています。
県は3月末までに、おおむね断水を解消できるという見通しを示してきましたが、浄水場や配水管の被害が想定以上に大きく、復旧に時間がかかっているとしています。
多くの地域では、4月中の復旧を見込んでいますが、めどがたっていない地域もあるということです。
富山県では液状化などの影響で1万6000棟を超える住宅に被害が出ていて、液状化した地盤の復旧や、被災した人の住まいとなりわいの再建が課題です。
能登半島地震では富山市の男子中学生と30代女性、それに砺波市の1人が石川県で被災し亡くなりました。
富山県によりますと、県内では47人がけがをして、このうち3人が重傷でした。
また、液状化などの影響で、3月27日時点で1万6019棟の住宅の被害が確認されています。
このため、3月29日時点で、公営住宅に90世帯172人、みなし仮設の賃貸住宅に141世帯383人が身を寄せていて、氷見市は災害公営住宅を建設する考えを示しています。
一方、地盤の対策では工事方法の検討や住民の合意形成が難航して、復旧のめどは立っておらず、住まいの再建が課題です。
また地域経済への打撃も広がっていて県によりますと、県内の観光業の損失は年間およそ600億円にのぼると見込まれていて、県は観光業を支援する国の事業、「北陸応援割」の追加配分や期間の延長を国に求めています。
中小企業の復旧費用を支援する補助金にはこれまでに38件の申請があり、引き続きなりわいの再建が課題です。
そして石川県から富山県のホテルや旅館には3月26日時点で265人が2次避難していますが、このうち黒部市のホテルは1日で受け入れが終了し、富山市のホテルも今月中旬に終了する予定です。
このほか、障害者支援施設や高齢者施設には94人が避難していて、石川からの避難者をどう支援していくかも課題です。
8割が“これまで住んでいた場所で暮らしたい”
能登半島地震から3か月を迎えるにあたり、2次避難者などを対象に、NHKが専門家と共同で行ったアンケートで、「これまで住んでいた場所や自治体で暮らし続けたい」と答えた人が8割に上りました。
一方、多くの人が、地域の復興には「住居の確保」が最も重要だと考えていて、いち早い住宅復旧や生活環境の整備を求める声が高まっています。
NHKは、ことし2月から3月にかけて、東京大学の関谷直也教授の研究室と共同で能登地方の被災者や2次避難している人など、合わせて258人を対象にアンケートを行いました。
今も4000人近い人が、自宅のある能登地方を離れ、2次避難を続けていますが、
【2次避難を決断・検討した理由について】(複数回答)
▽「水道が復旧しない」30%
▽「当面、暮らせないと思った」25%
▽「電気が復旧しない」21%
インフラなどへの被害で生活が困難になり、やむをえず能登地方を離れた人が多くみられました。
また、インフラなどの復旧が進んだあとの
【「将来住みたい場所」について】
▽全体の81%が「被災前に住んでいた場所や同じ自治体に住みたい」と回答しました。
▽「まだ具体的には考えられない」7%
▽「県内の別の自治体でもかまわない」4%
▽「県外でもかまわない」3%
などとなりました。
そのうえで、
【住んでいた地域の復興のため重要と思うこと】(複数回答)
▽「住居の確保」が最も多く64%
▽「過疎対策」42%
▽「医療・高齢者施設の充実」38%
▽「コミュニティーの維持」33%
▽「防災対策」31%
などとなり、住宅の復旧や安心して暮らせる環境の整備を求める声が多くなりました。
自由記述では、
▽穴水町の70代の男性が「仮設住宅を申しこんだが、2年しかいられない。家を再建したいが高齢者なので経済的な問題がある」と不安を伝えていました。
▽輪島市の70代の男性は「誰も帰らないと街が成り立たず、過疎に拍車がかかる。人が戻ってくる政策を進めてほしい」と訴えていました。
アトリエこがねむし/映像制作/人形劇団/きぐるみ・パペット造型 @AtelierGodziban
皆様のご声援に支えられ
5年間全力でゴジばんを作らせていただきました。
ありがとうございました。
ゴジばん に続く新番組は
世界のゴジラをより意識して
今こそアイツをメインに
全力疾走で行きます!
ご声援お願いいたします
皆様のご声援に支えられ
5年間全力でゴジばんを作らせていただきました。
ありがとうございました。
ゴジばん に続く新番組は
世界のゴジラをより意識して
今こそアイツをメインに
全力疾走で行きます!
ご声援お願いいたします
#中岛飒太[超话]#
作詞家・小竹正人の癖。ひとり旅に出ると、なぜか全くの別人格が舞い降りる
さまざまな経験、体験をしてきた作詞家 小竹正人さんのGINGER WEB連載。豊富なキャリアを通して、今だからわかったこと、気付いたこと、そして身の回りに起きた出来事をここだけに綴っていきます。【連載/小竹正人の『泥の舟を漕いできました』】
「旅の恥はかき捨て」
沖縄に行ってきました。
ほんの少し執筆の仕事は持って行ったものの、家族のような面々と共に南の島を満喫した。
主に20代、私の趣味は「ひとり旅」だった。今のようなネット社会ではなかったので、格安の往復チケットだけを買って、泊まる場所もしっかりとは決めずに、行き当たりばったり、そりゃあもういろんな国へ行った。ちなみに1番好きだった国はアイスランド。死ぬ前にもう一度オーロラを見に行きたいなあ(年齢的に切実)。
よく、「自分探しのための旅に出る」と、私には死んでも言えないようなこっ恥ずかしいことを言う人がいるが、確かにひとり旅って嫌でも自分自身と向き合う時間が多くなる。
しかし、飽き性で気分屋の私はこの「自分自身と向き合う時間」にすぐ飽きてしまい、ひとり旅に出るとなぜか全くの別人格、私ではない私、を演じる癖がついてしまった。
非日常的な場所に行って、非日常的な自分になる、いわば、「いつもとは違う私ごっこ」をやりがち。20代前半からこれに味を占めているので、今でも、誰とどこに旅行しても、このごっこがやめられない。
旅に出た場合、2パターンの別人格の私がいる。
その1 海や山や自然の多いところに行った場合。
いつも書いているが、普段の私は、許されるのなら、誰にも会わずどこにも行かず(もちろん仕事もせず)、書物やネットフリックスやYouTubeをお共に一生食っちゃ寝、食っちゃ寝していたい。で、都合のいいときだけ子どもたち(他人の)を思いきり可愛がりたい。
ところがどっこい、旅先の海や山に行くと、妙に行動的で、ウザいくらい明るい性格になり、おせっかいすぎるほど人の世話をやく。そして自然に触れ、「ああ、この世界はなんて素晴らしいのだろう」なんて本気で思ったりする。なんか、エネルギー過多でちょっと苦手だなこういう人…みたいになる。
その2 都会に行った場合。
一方で、(自分で言うが)普段めちゃくちゃ気ぃつかいーの私は、他人を洞察して、その人の表面ではなく内面に向き合おうと心掛けている。相手が居心地が悪そうだったら、ちょっとでも楽になるように努力する。
ところがどっこい、外国の大都会(ニューヨークとかロンドンとかね)に行くと、「他人は他人、自分は自分」と、なぜかめちゃくちゃクールな自分を演出してしまうのである。ものすごく無口で無表情、いつものように「あんた正気か?」みたいな馬鹿笑いはせず、「大人ですけど何か?」みたいな静かな笑い方をする。そして、日本のカフェでは常に甘いカフェラテを頼むのに、知らない国のカフェでは「ダブルエスプレッソを」なんて、通っぽいものを注文しやがる。もちろんノンシュガー、もちろん美味しくない。
「ごっこ」の楽しみ方がもはや恐怖。
さて、今回の沖縄だが、当然のように「いつもとは違う私ごっこ1」をやってきた。
同行した子どもたちを引率して毎日通った室内プールで、みんなに猛烈なバタフライ(そりゃもう襲いかかるイノシシのような)を披露したり、水中でシンクロナイズドスイミングもどきをやって、「すごい!」と言わせたり(海育ちの水泳部員だったので)。誰?つ-くらいの激しいスポーティー陽キャっぷり。
帰京してからこの旅の疲れがドッと出て、2日間ほど家の中でナメクジと化してよろよろヌメヌメ過ごしながら、「どうしてこんなもんを嬉々として持ち帰って来たんだろう」と、旅先でまるで宝さがしのように拾ってきた貝殻やサンゴを、死んだ魚みたいな目で見つめるのであった。
「旅の恥はかき捨て」というが、私は、その「恥」を旅先に置いてこないで、持ち帰ってきてしまうあんぽんたんなのである。
What I saw~今月のオフショット
〈上〉沖縄に行くと、必ず琉球ガラス作りをしたくなる。今回はぴちゃお(4歳)と一緒に、YOUへのプレゼントの小さな一輪挿しを作った。とても喜んでくれました。〈下〉沖縄から帰ってすぐが私の誕生日でした。30年来の親友・飯島直子さんは毎年センス抜群の花を送ってくれます。プレゼントは花、食べ物…消耗品が一番嬉しいです(笑)。
誕生日にFANTASTICSの中島颯太(ツッコミ)と堀夏喜(ボケ)から超爆笑動画メッセージが。これ、動画をスクショしたもので画質が悪くてすみません。いやぁ、笑った。
作詞家・小竹正人の癖。ひとり旅に出ると、なぜか全くの別人格が舞い降りる
さまざまな経験、体験をしてきた作詞家 小竹正人さんのGINGER WEB連載。豊富なキャリアを通して、今だからわかったこと、気付いたこと、そして身の回りに起きた出来事をここだけに綴っていきます。【連載/小竹正人の『泥の舟を漕いできました』】
「旅の恥はかき捨て」
沖縄に行ってきました。
ほんの少し執筆の仕事は持って行ったものの、家族のような面々と共に南の島を満喫した。
主に20代、私の趣味は「ひとり旅」だった。今のようなネット社会ではなかったので、格安の往復チケットだけを買って、泊まる場所もしっかりとは決めずに、行き当たりばったり、そりゃあもういろんな国へ行った。ちなみに1番好きだった国はアイスランド。死ぬ前にもう一度オーロラを見に行きたいなあ(年齢的に切実)。
よく、「自分探しのための旅に出る」と、私には死んでも言えないようなこっ恥ずかしいことを言う人がいるが、確かにひとり旅って嫌でも自分自身と向き合う時間が多くなる。
しかし、飽き性で気分屋の私はこの「自分自身と向き合う時間」にすぐ飽きてしまい、ひとり旅に出るとなぜか全くの別人格、私ではない私、を演じる癖がついてしまった。
非日常的な場所に行って、非日常的な自分になる、いわば、「いつもとは違う私ごっこ」をやりがち。20代前半からこれに味を占めているので、今でも、誰とどこに旅行しても、このごっこがやめられない。
旅に出た場合、2パターンの別人格の私がいる。
その1 海や山や自然の多いところに行った場合。
いつも書いているが、普段の私は、許されるのなら、誰にも会わずどこにも行かず(もちろん仕事もせず)、書物やネットフリックスやYouTubeをお共に一生食っちゃ寝、食っちゃ寝していたい。で、都合のいいときだけ子どもたち(他人の)を思いきり可愛がりたい。
ところがどっこい、旅先の海や山に行くと、妙に行動的で、ウザいくらい明るい性格になり、おせっかいすぎるほど人の世話をやく。そして自然に触れ、「ああ、この世界はなんて素晴らしいのだろう」なんて本気で思ったりする。なんか、エネルギー過多でちょっと苦手だなこういう人…みたいになる。
その2 都会に行った場合。
一方で、(自分で言うが)普段めちゃくちゃ気ぃつかいーの私は、他人を洞察して、その人の表面ではなく内面に向き合おうと心掛けている。相手が居心地が悪そうだったら、ちょっとでも楽になるように努力する。
ところがどっこい、外国の大都会(ニューヨークとかロンドンとかね)に行くと、「他人は他人、自分は自分」と、なぜかめちゃくちゃクールな自分を演出してしまうのである。ものすごく無口で無表情、いつものように「あんた正気か?」みたいな馬鹿笑いはせず、「大人ですけど何か?」みたいな静かな笑い方をする。そして、日本のカフェでは常に甘いカフェラテを頼むのに、知らない国のカフェでは「ダブルエスプレッソを」なんて、通っぽいものを注文しやがる。もちろんノンシュガー、もちろん美味しくない。
「ごっこ」の楽しみ方がもはや恐怖。
さて、今回の沖縄だが、当然のように「いつもとは違う私ごっこ1」をやってきた。
同行した子どもたちを引率して毎日通った室内プールで、みんなに猛烈なバタフライ(そりゃもう襲いかかるイノシシのような)を披露したり、水中でシンクロナイズドスイミングもどきをやって、「すごい!」と言わせたり(海育ちの水泳部員だったので)。誰?つ-くらいの激しいスポーティー陽キャっぷり。
帰京してからこの旅の疲れがドッと出て、2日間ほど家の中でナメクジと化してよろよろヌメヌメ過ごしながら、「どうしてこんなもんを嬉々として持ち帰って来たんだろう」と、旅先でまるで宝さがしのように拾ってきた貝殻やサンゴを、死んだ魚みたいな目で見つめるのであった。
「旅の恥はかき捨て」というが、私は、その「恥」を旅先に置いてこないで、持ち帰ってきてしまうあんぽんたんなのである。
What I saw~今月のオフショット
〈上〉沖縄に行くと、必ず琉球ガラス作りをしたくなる。今回はぴちゃお(4歳)と一緒に、YOUへのプレゼントの小さな一輪挿しを作った。とても喜んでくれました。〈下〉沖縄から帰ってすぐが私の誕生日でした。30年来の親友・飯島直子さんは毎年センス抜群の花を送ってくれます。プレゼントは花、食べ物…消耗品が一番嬉しいです(笑)。
誕生日にFANTASTICSの中島颯太(ツッコミ)と堀夏喜(ボケ)から超爆笑動画メッセージが。これ、動画をスクショしたもので画質が悪くてすみません。いやぁ、笑った。
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