コロッセオ
歴史
建設
ウェスパシアヌス帝が即位した頃のローマは、ローマ大火(64年)やローマ内戦 (68年-70年)の甚大な被害から完全に復興しておらず、ネロ帝が行った放漫財政を正し財政の均衡を目指しながら首都の再建を進めている時期であった。緊縮政策を取りながら、市民を懐柔するための娯楽施設の目玉として円形闘技場の建設が検討された。当時、ローマで剣闘士試合を行えるのは木造仮設で仮復旧していた収容人員約1万人のタウルス円形闘技場(英語版)と、専用施設ではないため仮設の観客席を設ける必要があるサエプタ・ユリアやキルクス・マクシムスしか無かった。 この新円形闘技場(コロッセウム)はネロ帝の黄金宮殿(ドムス・アウレア)の庭園にあった人工池の跡地に建設されることとなった。この人工池の建設時に地表は10m近く掘り下げられて一部は岩盤に達していたため、円形闘技場建設時には基礎工事をいくらか省略することができた。工事はウェスパシアヌス治世の70年に始まり、ティトゥス治世の80年に、隣接するティトゥス浴場と同時に完成・落成した。使用開始に当たっては、100日間に渡り奉献式のイベントが行われ、模擬海戦が行われると共に、剣闘士試合で様々な猛獣5000頭が殺され、数百人の剣闘士が命を落としている。なお、続くドミティアヌス帝の治世中にも施設の拡張工事が続けられ、一般市民や女性が座る観客席の最上層部と天幕が完成した。地上から50mもの高さに天幕を張るために、ミセヌム海軍基地から派遣された海軍兵士が工事に従事したと言われる。
フラウィウス朝の皇帝が建設者であることから「フラウィウス円形闘技場」が本来の名前である。しかし、ネロ帝の巨大な像(コロッスス)が傍らに立っていたためそれと混同してコロッセウムと呼ばれるようになったという説や、円形闘技場があまりにも巨大な建物であったからコロッセウムと呼ばれるようになったという説がある。
コロッセオは建設後、剣闘士競技や野獣狩りといった見世物を市民に提供するために長く使用され続けた。
中世
ローマ帝国のキリスト教化に伴い血生臭い剣闘士競技は禁止されたと言われているが、443年に地震で破損したコロッセオの修復を行ったことを記念する碑文が残されており、地中海西部でのローマ帝国の支配が崩壊した6世紀でも修復の記録が残っていることから、古代末期までは競技場として使用されていたと考えられている。コロッセオで行われた剣闘士競技の記録は434年、野獣狩りの記録は523年のものが最後である。
コロッセウムに使用されている建材は、中世を通じて他の建築物に流用され続けた。つまり一種の採石場とされていたのである。その大理石はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にも使用されている。それにもかかわらず往時の姿をとどめているのは、迫害されたキリスト教徒がここで殉教したと伝えられていたため、一種の聖地となっていたからである。しかし、キリスト教徒が迫害されたという明確な証拠はない。ローマ教皇ベネディクトゥス14世によりコロッセオは神聖であるとして保存されるようになった。現在外周は半分程度が残っている。古代の完全な状態に再現しようとする動きはなく、このままの形で保存されていくと考えられている。
現代
現在ではローマはイタリアの一都市となってしまったが、建造後1900年以上経ってもコロッセオは今もって古代ローマの象徴でありつづけている。観光地としての評価も高く、2015年にロンリープラネット社が発表した「世界の究極の観光地ベスト500」では、コロッセオは欧州最高の7位にランクインした。2019年には、約760万人がコロッセオに観光に訪れた。
各種イベントに使用されることも多く、2016年5月には日本とイタリアの国交樹立150年を記念してライトアップが行われた。2021年7月29日には、G20の文化相会合がコロッセオで行われている。かつて多くの殺人(公開処刑を含む)が行われた場所であることから、現在では死刑廃止のイベントのために使用されている。例えば、11月30日の「死刑に反対する都市(Cities for Life)」の日や、新たに死刑を廃止した国が出たときには、その記念としてコロッセオがライトアップされる。2007年1月には、イラクのサッダーム・フセイン元大統領の処刑に抗議するために点灯された。
1939年に大規模修復が行われたのち、21世紀に入ると長年補修が行われていなかったことや大気汚染や周囲の環境変化によって老朽化が進み、2010年5月には漆喰の壁が一部崩落する事故も起こった。さらに同年12月にも再び崩落が起きたほか、2012年7月には南側で約40cmの地盤沈下も発見された。これを受け修復工事を行う動きが本格化し、2011年12月にはイタリアのファッション企業であるトッズ社が修復費用3300万ドル(約27億5000万円)の負担を表明。2011年6月には修復計画の詳細が発表され、2013年9月には修復工事が開始されて、2016年には第1期工事である壁面の洗浄や構造強化などが終了した。これを受け、2017年11月にはコロッセオの最上階である5階の観光が40年ぶりに可能となった。さらに2021年6月26日には地下部分の修復も完了し、史上初めて一般に公開された。
修復第一期工事が進むのに伴い、2014年には、考古学者のダニエレ・マナコルダンやイタリア政府のダリオ・フランチェスキーニ文化大臣らがかつてあった木製の床を復元し、文化的行事や演芸等に利用しようという案が持ち上がった。この案には賛否双方から声が上がったものの、2020年12月22日、イタリア財務省はコロッセオの改修工事に伴い、アリーナ部分に開閉式の床を設置する予算を認めたことを発表した。工事は2021年に始まり、2023年に完成する予定。
2020年のCOVID-19の流行でイタリアは大きな被害を受け、3月には全土が封鎖されるとともにコロッセオも閉鎖されたが、状況の好転した6月には再開された。
構造
壁面の穴は戦傷の痕ではなく、建設および補修時の足場用の木材を挿入するための穴である。
コロッセウム内部。地下にあった施設が現在ではむき出しになっている。
長径187.5m、短径156.5mの楕円形で、面積3357㎡[要出典]、内部アリーナ86×54、高さは48m、推定5万人から8万7千人の観客を収容できた(文献により40,000人 - 60,000人と幅がある)。4階建てで、アーチは各層で様式が変えられており、1階はドリス式、2階はイオニア式、3階はコリント式になっている[39]。天井部分は開放されているが、日除け用の天幕を張る設備があった。皇帝席には1日中直射日光が当たらないように設計されており、また一般の観客席についても1日に20分以上日光が当たらないように工夫がされていた。円形闘技場に入るアーチは全周で80箇所あり、そのうち皇帝や剣闘士専用のものを除く76のアーチには番号が付されていた。これはテッセラ(英語版)(入場券)にその番号を記して混乱せずに入場できるようにするためのものと考えられている。
構造はローマン・コンクリート(火山灰を利用したコンクリート)で出来ている。鉄骨を用いないコンクリートにもかかわらず幾多の地震の際も崩壊しなかったのは、全体が円筒形で力学的に安定していたためである。
初期においては競技場にローマ水道より引いた水を張り、模擬海戦を上演することさえ可能だったが、後には「迫」のような複雑な舞台装置を設置したためにそのような大規模演出は不可能となった。
このほかには剣闘士と戦う猛獣を闘技場のあるフロアまで運ぶ人力エレベーターが用意されていた。
コロッセウムの横には噴水が作られた。それは「メタ・スダンス(英語版)(汗をかく標識)」といわれ、闘いを終えた剣闘士もここで体を洗ったと伝えられている。
歴史
建設
ウェスパシアヌス帝が即位した頃のローマは、ローマ大火(64年)やローマ内戦 (68年-70年)の甚大な被害から完全に復興しておらず、ネロ帝が行った放漫財政を正し財政の均衡を目指しながら首都の再建を進めている時期であった。緊縮政策を取りながら、市民を懐柔するための娯楽施設の目玉として円形闘技場の建設が検討された。当時、ローマで剣闘士試合を行えるのは木造仮設で仮復旧していた収容人員約1万人のタウルス円形闘技場(英語版)と、専用施設ではないため仮設の観客席を設ける必要があるサエプタ・ユリアやキルクス・マクシムスしか無かった。 この新円形闘技場(コロッセウム)はネロ帝の黄金宮殿(ドムス・アウレア)の庭園にあった人工池の跡地に建設されることとなった。この人工池の建設時に地表は10m近く掘り下げられて一部は岩盤に達していたため、円形闘技場建設時には基礎工事をいくらか省略することができた。工事はウェスパシアヌス治世の70年に始まり、ティトゥス治世の80年に、隣接するティトゥス浴場と同時に完成・落成した。使用開始に当たっては、100日間に渡り奉献式のイベントが行われ、模擬海戦が行われると共に、剣闘士試合で様々な猛獣5000頭が殺され、数百人の剣闘士が命を落としている。なお、続くドミティアヌス帝の治世中にも施設の拡張工事が続けられ、一般市民や女性が座る観客席の最上層部と天幕が完成した。地上から50mもの高さに天幕を張るために、ミセヌム海軍基地から派遣された海軍兵士が工事に従事したと言われる。
フラウィウス朝の皇帝が建設者であることから「フラウィウス円形闘技場」が本来の名前である。しかし、ネロ帝の巨大な像(コロッスス)が傍らに立っていたためそれと混同してコロッセウムと呼ばれるようになったという説や、円形闘技場があまりにも巨大な建物であったからコロッセウムと呼ばれるようになったという説がある。
コロッセオは建設後、剣闘士競技や野獣狩りといった見世物を市民に提供するために長く使用され続けた。
中世
ローマ帝国のキリスト教化に伴い血生臭い剣闘士競技は禁止されたと言われているが、443年に地震で破損したコロッセオの修復を行ったことを記念する碑文が残されており、地中海西部でのローマ帝国の支配が崩壊した6世紀でも修復の記録が残っていることから、古代末期までは競技場として使用されていたと考えられている。コロッセオで行われた剣闘士競技の記録は434年、野獣狩りの記録は523年のものが最後である。
コロッセウムに使用されている建材は、中世を通じて他の建築物に流用され続けた。つまり一種の採石場とされていたのである。その大理石はバチカンのサン・ピエトロ大聖堂にも使用されている。それにもかかわらず往時の姿をとどめているのは、迫害されたキリスト教徒がここで殉教したと伝えられていたため、一種の聖地となっていたからである。しかし、キリスト教徒が迫害されたという明確な証拠はない。ローマ教皇ベネディクトゥス14世によりコロッセオは神聖であるとして保存されるようになった。現在外周は半分程度が残っている。古代の完全な状態に再現しようとする動きはなく、このままの形で保存されていくと考えられている。
現代
現在ではローマはイタリアの一都市となってしまったが、建造後1900年以上経ってもコロッセオは今もって古代ローマの象徴でありつづけている。観光地としての評価も高く、2015年にロンリープラネット社が発表した「世界の究極の観光地ベスト500」では、コロッセオは欧州最高の7位にランクインした。2019年には、約760万人がコロッセオに観光に訪れた。
各種イベントに使用されることも多く、2016年5月には日本とイタリアの国交樹立150年を記念してライトアップが行われた。2021年7月29日には、G20の文化相会合がコロッセオで行われている。かつて多くの殺人(公開処刑を含む)が行われた場所であることから、現在では死刑廃止のイベントのために使用されている。例えば、11月30日の「死刑に反対する都市(Cities for Life)」の日や、新たに死刑を廃止した国が出たときには、その記念としてコロッセオがライトアップされる。2007年1月には、イラクのサッダーム・フセイン元大統領の処刑に抗議するために点灯された。
1939年に大規模修復が行われたのち、21世紀に入ると長年補修が行われていなかったことや大気汚染や周囲の環境変化によって老朽化が進み、2010年5月には漆喰の壁が一部崩落する事故も起こった。さらに同年12月にも再び崩落が起きたほか、2012年7月には南側で約40cmの地盤沈下も発見された。これを受け修復工事を行う動きが本格化し、2011年12月にはイタリアのファッション企業であるトッズ社が修復費用3300万ドル(約27億5000万円)の負担を表明。2011年6月には修復計画の詳細が発表され、2013年9月には修復工事が開始されて、2016年には第1期工事である壁面の洗浄や構造強化などが終了した。これを受け、2017年11月にはコロッセオの最上階である5階の観光が40年ぶりに可能となった。さらに2021年6月26日には地下部分の修復も完了し、史上初めて一般に公開された。
修復第一期工事が進むのに伴い、2014年には、考古学者のダニエレ・マナコルダンやイタリア政府のダリオ・フランチェスキーニ文化大臣らがかつてあった木製の床を復元し、文化的行事や演芸等に利用しようという案が持ち上がった。この案には賛否双方から声が上がったものの、2020年12月22日、イタリア財務省はコロッセオの改修工事に伴い、アリーナ部分に開閉式の床を設置する予算を認めたことを発表した。工事は2021年に始まり、2023年に完成する予定。
2020年のCOVID-19の流行でイタリアは大きな被害を受け、3月には全土が封鎖されるとともにコロッセオも閉鎖されたが、状況の好転した6月には再開された。
構造
壁面の穴は戦傷の痕ではなく、建設および補修時の足場用の木材を挿入するための穴である。
コロッセウム内部。地下にあった施設が現在ではむき出しになっている。
長径187.5m、短径156.5mの楕円形で、面積3357㎡[要出典]、内部アリーナ86×54、高さは48m、推定5万人から8万7千人の観客を収容できた(文献により40,000人 - 60,000人と幅がある)。4階建てで、アーチは各層で様式が変えられており、1階はドリス式、2階はイオニア式、3階はコリント式になっている[39]。天井部分は開放されているが、日除け用の天幕を張る設備があった。皇帝席には1日中直射日光が当たらないように設計されており、また一般の観客席についても1日に20分以上日光が当たらないように工夫がされていた。円形闘技場に入るアーチは全周で80箇所あり、そのうち皇帝や剣闘士専用のものを除く76のアーチには番号が付されていた。これはテッセラ(英語版)(入場券)にその番号を記して混乱せずに入場できるようにするためのものと考えられている。
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初期においては競技場にローマ水道より引いた水を張り、模擬海戦を上演することさえ可能だったが、後には「迫」のような複雑な舞台装置を設置したためにそのような大規模演出は不可能となった。
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韩国最大创业庆典 Try Everything 2023-连线济南, 中韩线上项目路演活动成功召开。
2023年度韩国最大创业庆典-国际创业大会“Try Everything 2023”路演活动(中国区)于11月07日与济南市连线如期召开。
医美技术项目(株)白夜,等离子照明(LEP)WOOWONTECH, 以网漫IP为中心的IP协作平台 STORYYA,AIA音乐创作技术公司CHILLOEN等五个对中国济南有商业落地意向的项目进行路演并现场回答评委提问。
本次参加的项目涵盖数字创新、生物医药、人工智能、高端装备以及新材料、新能源和现代服务业、现代农业等领域 。路演项目中汇集的行业技术主流、发明专利、高科技开发,在各行业均发挥了举足轻重的作用。
中方有 济南同际产业园管理有限公司的蒋亚菲总经理, 卢东仁 威高(上海)私募基金管理有限公司 合伙人,王淳正 山东省国控资本投资有限公司 投资负责人,邹宣 海看网络科技(山东)股份有限公司 总经理,李晨光 济南风互文化传播有限公司 总经理,李鲲 山东数健科技发展有限公司 总经理等参加。
韩方项目代领人华魅总经理 崔英姬表示: 希望通过本次“Try Everything”活动,促进中韩创业交流。
华魅品牌导师郑铉锡表示“此后会向中韩企业提供品牌设计及推广优化的服务。希望技术公司能做好品牌定位, 对推动亚太地区创新交流合作、科技成果转化发挥了积极作用。
首尔市从2019年开始每年会举办“Try Everything”庆典。Try Everything 的寓意是,不怕失败,不断挑战的精神。庆典上将邀请韩国的专家、技术团队、各类媒体及国际相关人士进行各种交流活动。而Try Everything - < CHINALINK > 是其中的中国环节,由HUAMEI承办。 今年Try Everything 2023将邀请中韩产业相关人士进行交流,加强两国之间的文化合作。
2023年度韩国最大创业庆典-国际创业大会“Try Everything 2023”路演活动(中国区)于11月07日与济南市连线如期召开。
医美技术项目(株)白夜,等离子照明(LEP)WOOWONTECH, 以网漫IP为中心的IP协作平台 STORYYA,AIA音乐创作技术公司CHILLOEN等五个对中国济南有商业落地意向的项目进行路演并现场回答评委提问。
本次参加的项目涵盖数字创新、生物医药、人工智能、高端装备以及新材料、新能源和现代服务业、现代农业等领域 。路演项目中汇集的行业技术主流、发明专利、高科技开发,在各行业均发挥了举足轻重的作用。
中方有 济南同际产业园管理有限公司的蒋亚菲总经理, 卢东仁 威高(上海)私募基金管理有限公司 合伙人,王淳正 山东省国控资本投资有限公司 投资负责人,邹宣 海看网络科技(山东)股份有限公司 总经理,李晨光 济南风互文化传播有限公司 总经理,李鲲 山东数健科技发展有限公司 总经理等参加。
韩方项目代领人华魅总经理 崔英姬表示: 希望通过本次“Try Everything”活动,促进中韩创业交流。
华魅品牌导师郑铉锡表示“此后会向中韩企业提供品牌设计及推广优化的服务。希望技术公司能做好品牌定位, 对推动亚太地区创新交流合作、科技成果转化发挥了积极作用。
首尔市从2019年开始每年会举办“Try Everything”庆典。Try Everything 的寓意是,不怕失败,不断挑战的精神。庆典上将邀请韩国的专家、技术团队、各类媒体及国际相关人士进行各种交流活动。而Try Everything - < CHINALINK > 是其中的中国环节,由HUAMEI承办。 今年Try Everything 2023将邀请中韩产业相关人士进行交流,加强两国之间的文化合作。
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