KinKi Kids、2020年締め括るアルバムチャートで首位に 『O album』は王道&実験に溢れた“歌謡の本懐”を感じさせる1枚
https://t.cn/A6qn6Je5
参照:https://t.cn/A6qH8O1h
事実上2020年最後となる1月4日付(12月21日〜12月27日)のオリコン週間アルバムランキング。首位に輝いたのはKinKi Kidsの『O album』でした。2位のBABYMETAL(5.3万枚)、3位のEve(3.5万枚)など、話題のアーティストから大きく数字を引き離しての初登場1位。約13.6万枚とセールスも安定しています。
安定と言いましたが、KinKi Kidsのアルバムは実に4年ぶり。ジャニーズ系アイドルは1~2年のサイクルでアルバムが出るのが普通なので、ずいぶん久々と言うべきでしょうか。とはいえ既視感があるのは堂本剛のソロプロジェクト ENDRECHERIが2018年、2019年、2020年と年1枚のペースで作品を量産していたから。バキバキに踊れて強烈にエロティックな、日本の音楽シーンを見渡しても他に見当たらないファンクでした。
ことに、『SUMMER SONIC』出演が大きな話題になった2018年以降、剛の音楽は一般層からコアな音楽ファンにまで面白いほど浸透していきました。“ジャニーズのアイドルがやっている”という枕詞なしに“ENDRECHERIのファンクがすごい”のだと。自作曲でデビューすること、それがラブソングではなくメッセージソングだったことなど、剛ソロに関しては最初から異端の要素が強かったけれど、本人の情熱が長い時間をかけて周囲のバイアスを壊していったのでしょう。
その間、堂本光一はといえば舞台をメインに大活躍。主演ミュージカル『Endless SHOCK』は上演回数日本一の人気公演であり、本人が主演するだけでなく、構成・演出・総合演出もすべてプロデュース。そのための肉体改造も厭わない情熱を見せていました。舞台に生きると決めた彼のストイシズムも、剛と同じくらい一本気。『O album』のジャケットもそうですが、KinKi Kidsのイメージって、いかにもアイドルらしい笑顔じゃないんですよね。自分の居場所はこれと決めた覚悟のある目。どこか職人っぽい雰囲気の二人組というのも、やはりジャニーズでは異端なのかもしれません。
いまやそれぞれ居場所がある二人。無理に寄り添う必要のない異端の二人。ですが、それでもKinKi Kidsの名の下に、音楽性は不思議と王道に戻ります。デビュー曲「硝子の少年」にあったコテコテな昭和歌謡の匂い。カラオケで熱唱したくなるマイナー調のメロディと、本人の歌声やビブラートから漂う色気が勝負の昭和歌謡。デビューからこれだけ時間が経っても、KinKi Kidsのサウンドってそこが軸になっているんですね。
どんな要素もKinKi Kidsの黄金律として聴かせる
声音と色気を重視したラブソングが多数。ただし古臭くはないのです。松本隆作詞・細野晴臣作曲の「99%」など、音数をどこまでも引いていく洒脱なセンスに驚きました。単にオシャレぶった雰囲気モノではなく、最終的には剛&光一の声のエロスが光るように計算された音の配置と歌詞世界。すなわち、これぞ歌謡の本懐! KinKi Kidsってもしかすると、野口五郎や西城秀樹あたり、ピンで輝いていた男性昭和歌手のDNAを受け継ぐ稀有な存在なのかも。それを今様にアップデートしたのは共同プロデュースを手掛けた堂島孝平です。
また、ソロで培ってきた要素を遠慮なく発揮しているのも本作の面白いところ。先行シングル「KANZAI BOYA」は、KinKi Kidsと命名される前にジャニー喜多川が思いついたグループ名をネタにした1曲で、ENDRECHERIが最も得意とするリフレイン命のファンクナンバー。ここに光一が、ちゃんと乗るんですね。舞台で培った演出力を総動員してジャニーさんのモノマネをやりきっている。それなのに笑いでは終わらない。ちゃんとエロティックなKinKiの歌謡曲として成立している。これってすごいことだなぁと思います。
ジャニーズのアイドルの中でも特に主体性の強い二人組。それぞれの居場所からいつでも戻れる王道の歌謡曲。これは安定というより、一番の冒険、あるいは大実験かもしれない。KinKi Kidsの深みを改めて感じる傑作です。
■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。
https://t.cn/A6qn6Je5
参照:https://t.cn/A6qH8O1h
事実上2020年最後となる1月4日付(12月21日〜12月27日)のオリコン週間アルバムランキング。首位に輝いたのはKinKi Kidsの『O album』でした。2位のBABYMETAL(5.3万枚)、3位のEve(3.5万枚)など、話題のアーティストから大きく数字を引き離しての初登場1位。約13.6万枚とセールスも安定しています。
安定と言いましたが、KinKi Kidsのアルバムは実に4年ぶり。ジャニーズ系アイドルは1~2年のサイクルでアルバムが出るのが普通なので、ずいぶん久々と言うべきでしょうか。とはいえ既視感があるのは堂本剛のソロプロジェクト ENDRECHERIが2018年、2019年、2020年と年1枚のペースで作品を量産していたから。バキバキに踊れて強烈にエロティックな、日本の音楽シーンを見渡しても他に見当たらないファンクでした。
ことに、『SUMMER SONIC』出演が大きな話題になった2018年以降、剛の音楽は一般層からコアな音楽ファンにまで面白いほど浸透していきました。“ジャニーズのアイドルがやっている”という枕詞なしに“ENDRECHERIのファンクがすごい”のだと。自作曲でデビューすること、それがラブソングではなくメッセージソングだったことなど、剛ソロに関しては最初から異端の要素が強かったけれど、本人の情熱が長い時間をかけて周囲のバイアスを壊していったのでしょう。
その間、堂本光一はといえば舞台をメインに大活躍。主演ミュージカル『Endless SHOCK』は上演回数日本一の人気公演であり、本人が主演するだけでなく、構成・演出・総合演出もすべてプロデュース。そのための肉体改造も厭わない情熱を見せていました。舞台に生きると決めた彼のストイシズムも、剛と同じくらい一本気。『O album』のジャケットもそうですが、KinKi Kidsのイメージって、いかにもアイドルらしい笑顔じゃないんですよね。自分の居場所はこれと決めた覚悟のある目。どこか職人っぽい雰囲気の二人組というのも、やはりジャニーズでは異端なのかもしれません。
いまやそれぞれ居場所がある二人。無理に寄り添う必要のない異端の二人。ですが、それでもKinKi Kidsの名の下に、音楽性は不思議と王道に戻ります。デビュー曲「硝子の少年」にあったコテコテな昭和歌謡の匂い。カラオケで熱唱したくなるマイナー調のメロディと、本人の歌声やビブラートから漂う色気が勝負の昭和歌謡。デビューからこれだけ時間が経っても、KinKi Kidsのサウンドってそこが軸になっているんですね。
どんな要素もKinKi Kidsの黄金律として聴かせる
声音と色気を重視したラブソングが多数。ただし古臭くはないのです。松本隆作詞・細野晴臣作曲の「99%」など、音数をどこまでも引いていく洒脱なセンスに驚きました。単にオシャレぶった雰囲気モノではなく、最終的には剛&光一の声のエロスが光るように計算された音の配置と歌詞世界。すなわち、これぞ歌謡の本懐! KinKi Kidsってもしかすると、野口五郎や西城秀樹あたり、ピンで輝いていた男性昭和歌手のDNAを受け継ぐ稀有な存在なのかも。それを今様にアップデートしたのは共同プロデュースを手掛けた堂島孝平です。
また、ソロで培ってきた要素を遠慮なく発揮しているのも本作の面白いところ。先行シングル「KANZAI BOYA」は、KinKi Kidsと命名される前にジャニー喜多川が思いついたグループ名をネタにした1曲で、ENDRECHERIが最も得意とするリフレイン命のファンクナンバー。ここに光一が、ちゃんと乗るんですね。舞台で培った演出力を総動員してジャニーさんのモノマネをやりきっている。それなのに笑いでは終わらない。ちゃんとエロティックなKinKiの歌謡曲として成立している。これってすごいことだなぁと思います。
ジャニーズのアイドルの中でも特に主体性の強い二人組。それぞれの居場所からいつでも戻れる王道の歌謡曲。これは安定というより、一番の冒険、あるいは大実験かもしれない。KinKi Kidsの深みを改めて感じる傑作です。
■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。
#转日媒# 音乐剧「イフ / ゼン」
2021年1月8日(金)~2月1日(月)
東京都 シアタークリエ
2021年2月4日(木)・5日(金)
ai知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2021年2月11日(木・祝)~14日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
音楽:トム・キット
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
演出・訳詞:小林香
出演:柚希礼音、平方元基、シルビア・グラブ、東山義久、廣瀬友祐、吉沢梨絵、藤田玲、青野紗穂 / 新井俊一、大嶺巧、今野晶乃、さけもとあきら、菅谷真理恵、ダンドイ舞莉花、中川賢、山崎感音
原文:https://t.cn/A6qnIzch
2021年1月8日(金)~2月1日(月)
東京都 シアタークリエ
2021年2月4日(木)・5日(金)
ai知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2021年2月11日(木・祝)~14日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
音楽:トム・キット
脚本・歌詞:ブライアン・ヨーキー
演出・訳詞:小林香
出演:柚希礼音、平方元基、シルビア・グラブ、東山義久、廣瀬友祐、吉沢梨絵、藤田玲、青野紗穂 / 新井俊一、大嶺巧、今野晶乃、さけもとあきら、菅谷真理恵、ダンドイ舞莉花、中川賢、山崎感音
原文:https://t.cn/A6qnIzch
https://t.cn/A6qR5LkG
ガンダムビルドダイバーズシリーズ @gundambd 45分钟
あけましておめでとうございます
2021年の干支「丑」にちなんだフレディのイラストをお届けします
キャラクターデザイン戸井田珠里さんによる描きおろしです!!
本年も、ガンダムビルドダイバーズシリーズをよろしくお願いいたします
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