ヒューマン 秋元真夏、後輩たちには「カッコいい先輩でありたい」 乃木坂卒業後、初舞台に全力チャレンジ「鍵泥棒のメソッド→リブート」
1/13(土) 10:00配信
かわいいだけじゃない。内面からにじみ出る魅力がある。2023年2月、乃木坂46を卒業したタレントで女優、秋元真夏(30)だ。変わらない〝まなったんスマイル〟を携え、11日から開幕した舞台「鍵泥棒のメソッド→リブート」ではヒロインに挑戦。バラエティーにドラマに舞台にフル回転の秋元の根底には、乃木坂への感謝と愛情があふれており、「卒業生として、後輩たちにとってカッコいい先輩でありたい」と道しるべになるべく、快進撃を続ける。(ペン・服部裕実、カメラ・田村亮介)
「よろしくお願いします!」と目の前に現れた秋元は、新春の日の出にも負けない輝く笑顔。無敵の癒やしオーラが現場を包み込んだ。
東京・下北沢の本多劇場で11日に開幕した舞台「鍵泥棒のメソッド→リブート」(21日まで)は、俳優の望月歩(23)が主演、マギー(51)が台本、演出を担当する話題作。2012年に公開された映画「鍵泥棒のメソッド」をコメディー要素を増量させた舞台版で、売れない若手俳優と伝説の殺し屋の人生が入れ替わったことから思いもよらぬラストへと突き進んでいく。
4年半ぶり2度目の舞台となる秋元は、俳優や殺し屋と運命が絡み合い、キーマンとなるヒロインの雑誌ライターを熱演。グループ卒業後の初舞台に「ストーリーが本当に面白い。あっという間に終わります」と気合十分。元日から能登半島地震など心を痛めるニュースが続く中、「皆さんの気持ちを少しでも明るくできる舞台になっていると思うので、元気を届けられたら」と観客の心に光を灯す。
ライター役との共通点については「メモをすること。思いついたこと、番組で話せそうなことがあると自分の携帯にメモをする」と役作りもバッチリだ。
秋元は11年に乃木坂1期生オーディションに合格。同期には白石麻衣(31)、西野七瀬(29)がおり、小動物のような愛されキャラでブレーク。昨年2月に卒業し、翌3月から俳優、谷原章介(51)、女優、篠原涼子(50)、芳根京子(26)らが所属する芸能事務所、ジャパン・ミュージックエンターテインメントの一員となった。
スター女優を目指してソロになり約11カ月。昨年5月の日本テレビ系「それってパクリじゃないですか?」に出演するなど順風満帆だが、「当初はやめるタイミングがここで正しかったのかなって考えた」と葛藤やプレッシャーと戦ってきた。事務所の支えもあり、徐々に不安は消え、「自分の足りていないところもさらけ出していくような新たな環境で、受け入れてもらってるのはすごくありがたい」と覚悟を決めた。
乃木坂時代はファンをとりこにするあざといキャラも愛されたが、等身大の秋元は真っすぐな努力家。「緊張してなさそうって言われるけど、どのお仕事もめちゃくちゃしていて…すごい人見知りですし。その部分をできるだけ見せないように心がけています」と人一倍頑張ってきた。
そんな秋元を変えた人生の転機は3度。1度目は高3の夏に乃木坂のオーディションに挑戦し、夢への切符を奪取。2度目は19年のキャプテン就任で、メンバーのことを考える時間が増えて責任が芽生えた。「今までは自分がアイドルとして前に立つことを一番に考えていたけど、後輩たちのいいところを出すためにどうしたらいいんだろうって考えるようになって性格がガラッと変わった」と言い切る。
〝3度目の正直〟は事務所を移籍した昨年で、「後輩たちだけで活動している乃木坂を見たくなった」と互いに進化するために決断。「卒業生として、後輩たちにとってカッコいい先輩でありたい」と今も乃木坂愛が原動力になっている。
素顔を見せられる卒業メンバーとの交流も続いており、「たくさんいるんですが、新内眞衣、若月佑美、生田絵梨花と遊びに行きますね」。それぞれ女優として活躍しているが、「あんまり仕事の話はしない。何を話したのか覚えてないくらいたわいもない話をして、それがリフレッシュ。ずっと一緒にいたので会うと安心します」と笑う。
昨年8月に節目の30歳になった。結婚観を聞くと、「願望はずっとあります。タイミングがあればですが、今は事務所を移籍したばかりなのでお仕事を頑張りたい!」とキッパリ。「憧れの人? まねてしまうので作りません。テレビで見たときに癒やされるなって思ってもらえる30代になりたい」と〝真夏の大冒険〟は続く。
★食でリフレッシュ「お餅、今年は11個」
多忙な秋元のリフレッシュ方法は「食」で、「乃木坂時代から『休憩中はずっと何か食べてますね』って言われてきました。好きなのはお餅。今年も11個食べました」と正月はお雑煮を満喫した様子。挑戦したいことには人気漫画「ONE PIECE」の読破を挙げ、「イチから読んでみたい!! アニメは実家にいるときに弟と見ていたんですが、漫画はまだ読んだことがなくて」と好奇心は止まらなかった。
■秋元 真夏(あきもと・まなつ)
1993(平成5)年8月20日生まれ、30歳。埼玉県出身。2011年8月に乃木坂の1期生オーディションに合格し、多くのシングル曲で選抜メンバーに選出。19年に2代目キャプテンに就任した。女優としては14年の映画「超能力研究部の3人」に主演、昨年は日本テレビ系「ZIP!」の2月度金曜パーソナリティーや、12月のフジテレビ系「東京大賞典2023」のMCを担当するなど活躍の幅を広げている。156センチ。
1/13(土) 10:00配信
かわいいだけじゃない。内面からにじみ出る魅力がある。2023年2月、乃木坂46を卒業したタレントで女優、秋元真夏(30)だ。変わらない〝まなったんスマイル〟を携え、11日から開幕した舞台「鍵泥棒のメソッド→リブート」ではヒロインに挑戦。バラエティーにドラマに舞台にフル回転の秋元の根底には、乃木坂への感謝と愛情があふれており、「卒業生として、後輩たちにとってカッコいい先輩でありたい」と道しるべになるべく、快進撃を続ける。(ペン・服部裕実、カメラ・田村亮介)
「よろしくお願いします!」と目の前に現れた秋元は、新春の日の出にも負けない輝く笑顔。無敵の癒やしオーラが現場を包み込んだ。
東京・下北沢の本多劇場で11日に開幕した舞台「鍵泥棒のメソッド→リブート」(21日まで)は、俳優の望月歩(23)が主演、マギー(51)が台本、演出を担当する話題作。2012年に公開された映画「鍵泥棒のメソッド」をコメディー要素を増量させた舞台版で、売れない若手俳優と伝説の殺し屋の人生が入れ替わったことから思いもよらぬラストへと突き進んでいく。
4年半ぶり2度目の舞台となる秋元は、俳優や殺し屋と運命が絡み合い、キーマンとなるヒロインの雑誌ライターを熱演。グループ卒業後の初舞台に「ストーリーが本当に面白い。あっという間に終わります」と気合十分。元日から能登半島地震など心を痛めるニュースが続く中、「皆さんの気持ちを少しでも明るくできる舞台になっていると思うので、元気を届けられたら」と観客の心に光を灯す。
ライター役との共通点については「メモをすること。思いついたこと、番組で話せそうなことがあると自分の携帯にメモをする」と役作りもバッチリだ。
秋元は11年に乃木坂1期生オーディションに合格。同期には白石麻衣(31)、西野七瀬(29)がおり、小動物のような愛されキャラでブレーク。昨年2月に卒業し、翌3月から俳優、谷原章介(51)、女優、篠原涼子(50)、芳根京子(26)らが所属する芸能事務所、ジャパン・ミュージックエンターテインメントの一員となった。
スター女優を目指してソロになり約11カ月。昨年5月の日本テレビ系「それってパクリじゃないですか?」に出演するなど順風満帆だが、「当初はやめるタイミングがここで正しかったのかなって考えた」と葛藤やプレッシャーと戦ってきた。事務所の支えもあり、徐々に不安は消え、「自分の足りていないところもさらけ出していくような新たな環境で、受け入れてもらってるのはすごくありがたい」と覚悟を決めた。
乃木坂時代はファンをとりこにするあざといキャラも愛されたが、等身大の秋元は真っすぐな努力家。「緊張してなさそうって言われるけど、どのお仕事もめちゃくちゃしていて…すごい人見知りですし。その部分をできるだけ見せないように心がけています」と人一倍頑張ってきた。
そんな秋元を変えた人生の転機は3度。1度目は高3の夏に乃木坂のオーディションに挑戦し、夢への切符を奪取。2度目は19年のキャプテン就任で、メンバーのことを考える時間が増えて責任が芽生えた。「今までは自分がアイドルとして前に立つことを一番に考えていたけど、後輩たちのいいところを出すためにどうしたらいいんだろうって考えるようになって性格がガラッと変わった」と言い切る。
〝3度目の正直〟は事務所を移籍した昨年で、「後輩たちだけで活動している乃木坂を見たくなった」と互いに進化するために決断。「卒業生として、後輩たちにとってカッコいい先輩でありたい」と今も乃木坂愛が原動力になっている。
素顔を見せられる卒業メンバーとの交流も続いており、「たくさんいるんですが、新内眞衣、若月佑美、生田絵梨花と遊びに行きますね」。それぞれ女優として活躍しているが、「あんまり仕事の話はしない。何を話したのか覚えてないくらいたわいもない話をして、それがリフレッシュ。ずっと一緒にいたので会うと安心します」と笑う。
昨年8月に節目の30歳になった。結婚観を聞くと、「願望はずっとあります。タイミングがあればですが、今は事務所を移籍したばかりなのでお仕事を頑張りたい!」とキッパリ。「憧れの人? まねてしまうので作りません。テレビで見たときに癒やされるなって思ってもらえる30代になりたい」と〝真夏の大冒険〟は続く。
★食でリフレッシュ「お餅、今年は11個」
多忙な秋元のリフレッシュ方法は「食」で、「乃木坂時代から『休憩中はずっと何か食べてますね』って言われてきました。好きなのはお餅。今年も11個食べました」と正月はお雑煮を満喫した様子。挑戦したいことには人気漫画「ONE PIECE」の読破を挙げ、「イチから読んでみたい!! アニメは実家にいるときに弟と見ていたんですが、漫画はまだ読んだことがなくて」と好奇心は止まらなかった。
■秋元 真夏(あきもと・まなつ)
1993(平成5)年8月20日生まれ、30歳。埼玉県出身。2011年8月に乃木坂の1期生オーディションに合格し、多くのシングル曲で選抜メンバーに選出。19年に2代目キャプテンに就任した。女優としては14年の映画「超能力研究部の3人」に主演、昨年は日本テレビ系「ZIP!」の2月度金曜パーソナリティーや、12月のフジテレビ系「東京大賞典2023」のMCを担当するなど活躍の幅を広げている。156センチ。
堂本剛&百田夏菜子が結婚「一日一日を大切に生きていきたい」 連名の書面で発表【全文掲載】
人気デュオ・KinKi Kidsの堂本剛(44)とももいろクローバーZ百田夏菜子(29)が11日、結婚したことを報告した。
2人は連名で書面を発表。「この度、堂本剛と百田夏菜子は結婚いたしました事をご報告させていただきます。世界の平和を願い、自分たちのいまに感謝を込めて、一日一日を大切に生きていきたいと思います。 皆様のお心が少しでも平安に向かいますよう心よりお祈り申し上げます」と伝えた。
堂本はファンクラブを通じて「剛よりファンの皆さまにご報告」とし、「本日は皆様にご報告がございます この度結婚させて頂く事となりました」と伝え、「皆様に支えて頂きながらこのいちどきりの人生を歩んで来ました いつの日も傍で応援して下さった事を心より感謝申し上げます」と謝意を記した。
「これからも胸いっぱいの感謝の想いと共に一日一日を大切に生きて行きます そして世界 日本でこのたったいまも大変な日常が未だ続いています」と思いやり、「このいまを想いながら愛を大切に優しく強く生きて行きます そして皆様との辛せな時間も変わらず叶えていきたいと思っています」と記した。
百田はファンクラブを通じて「モノノフさんへ 今日は皆さんにご報告があります。この度、百田夏菜子は結婚しました。一日一日、一瞬一瞬の重み、大切さをとても感じています」と心境を吐露。「これからも自分に出来ることを探しながら一人でも多くの方の笑顔につながるよう精一杯努めたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いつもありがとう」と記した。
堂本は、1979年4月10日生まれ、奈良県出身。1995年、ドラマ『金田一少年の事件簿』で主演を務め、以降TBS系ドラマ『to Heart ~恋して死にたい~』、『Summer Snow』などの作品に出演。97年、KinKi Kidsとしてシングル「硝子の少年」、アルバム『A-album』の同時リリースでCDデビュー。02年、ソロシングル「街/溺愛ロジック」をリリースしたのを皮切りに、ENDLICHERI☆ENDLICHERIを筆頭に、数々の音楽ソロ・プロジェクトを立ち上げている。
百田は1994年7月12日生まれ、静岡県出身。AB型。2008年からアイドルグループ・ももいろクローバーZ(旧ももいろクローバー)として活動。リーダーを務める。アイドルと同時に俳優としても活動し、2016年はNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のメインキャストとして出演。このほかアニメ『かいけつゾロリ』や、ディズニー配給の映画『ブラックパンサー』日本版の声優も担当した。
■報告全文
この度、堂本剛と百田夏菜子は結婚いたしました事をご報告させていただきます。 世界の平和を願い、自分たちのいまに感謝を込めて、一日一日を大切に生きていきたいと思います。 皆様のお心が少しでも平安に向かいますよう心よりお祈り申し上げます。
2024年1月11日
堂本剛 百田夏菜子
人気デュオ・KinKi Kidsの堂本剛(44)とももいろクローバーZ百田夏菜子(29)が11日、結婚したことを報告した。
2人は連名で書面を発表。「この度、堂本剛と百田夏菜子は結婚いたしました事をご報告させていただきます。世界の平和を願い、自分たちのいまに感謝を込めて、一日一日を大切に生きていきたいと思います。 皆様のお心が少しでも平安に向かいますよう心よりお祈り申し上げます」と伝えた。
堂本はファンクラブを通じて「剛よりファンの皆さまにご報告」とし、「本日は皆様にご報告がございます この度結婚させて頂く事となりました」と伝え、「皆様に支えて頂きながらこのいちどきりの人生を歩んで来ました いつの日も傍で応援して下さった事を心より感謝申し上げます」と謝意を記した。
「これからも胸いっぱいの感謝の想いと共に一日一日を大切に生きて行きます そして世界 日本でこのたったいまも大変な日常が未だ続いています」と思いやり、「このいまを想いながら愛を大切に優しく強く生きて行きます そして皆様との辛せな時間も変わらず叶えていきたいと思っています」と記した。
百田はファンクラブを通じて「モノノフさんへ 今日は皆さんにご報告があります。この度、百田夏菜子は結婚しました。一日一日、一瞬一瞬の重み、大切さをとても感じています」と心境を吐露。「これからも自分に出来ることを探しながら一人でも多くの方の笑顔につながるよう精一杯努めたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いつもありがとう」と記した。
堂本は、1979年4月10日生まれ、奈良県出身。1995年、ドラマ『金田一少年の事件簿』で主演を務め、以降TBS系ドラマ『to Heart ~恋して死にたい~』、『Summer Snow』などの作品に出演。97年、KinKi Kidsとしてシングル「硝子の少年」、アルバム『A-album』の同時リリースでCDデビュー。02年、ソロシングル「街/溺愛ロジック」をリリースしたのを皮切りに、ENDLICHERI☆ENDLICHERIを筆頭に、数々の音楽ソロ・プロジェクトを立ち上げている。
百田は1994年7月12日生まれ、静岡県出身。AB型。2008年からアイドルグループ・ももいろクローバーZ(旧ももいろクローバー)として活動。リーダーを務める。アイドルと同時に俳優としても活動し、2016年はNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』のメインキャストとして出演。このほかアニメ『かいけつゾロリ』や、ディズニー配給の映画『ブラックパンサー』日本版の声優も担当した。
■報告全文
この度、堂本剛と百田夏菜子は結婚いたしました事をご報告させていただきます。 世界の平和を願い、自分たちのいまに感謝を込めて、一日一日を大切に生きていきたいと思います。 皆様のお心が少しでも平安に向かいますよう心よりお祈り申し上げます。
2024年1月11日
堂本剛 百田夏菜子
声优MEN
杂志 写真 对谈
杂志连载企划第三回
2021年一月
福山潤、脚本家・上江洲誠氏と交わす白熱プロ論「『xx教室』が人生で転換点になった」
https://t.cn/A6j7uIpp
福山 僕が最初に上江洲さんの作品に出演させてもらったのは『人類は衰退しました』の助手さん役でした。
上江洲 そうそう、助手さんってまったく喋らないキャラクターなので、こんなビッグネームを呼んでおきながらセリフが無いなんて、申し訳なさすぎて顔合わせに出られなかったくらいでした(笑)。
福山 いわゆるカメオ出演で、当時流行したお遊びの走りですよね。音監の飯田(里樹)さんと岸監督はずっと笑っていましたけどね(笑)。
上江洲 あれは完全にあのふたりが悪いんです(笑)。
福山 「イケメンで可愛くお願いします」ってお願いされましたから。
上江洲 セリフがほぼないのにね(笑)。
福山 上江洲さんは脚本を書かれる際、芝居や絵をどこまでイメージされているんですか。
上江洲 芝居も絵もすべて織り込み済みで書いています。僕は予算が無限に扱えるようなビッグバジェットな仕事はあまりないので、そうなると限られた予算と工夫でどう仕上げるかを最初に考えないといけないんです。どうやって作って、お客さんにどう受け止められたら成功と呼べるのか、まずはそのビジョンを明確にすることから始まります。ブルーレイなどのソフトの売り上げ目標を定めてコアなファンに向けて作るのか、それとも売り上げは無視してでも幅広い層に向けて視聴率を上げるのか。それによって同じ原作でも料理の仕方はかなり違ってきますから。とにかく完成品のビジョンは明確に示さないとダメで、ぼんやりとしたことを言っている人間から先に死んでいく世界なんですよ。
。。。。。。。
福山 では、キャストについてはどこまで考えてますか。
上江洲 書いているときに何人かの声をイメージすることはありますけど、「この人しかいない!」みたいなことはあまりないですね。オリジナル作品でも基本的にあて書きはしません。ただ『LAIDBACKERS -レイドバッカーズ-』で福山さんに演じていただいたロンなどは、書きながら福山さんの声がちょっと頭をよぎっていたかもしれません。ギャグの呼吸が分かる人って、どうしても限られてきますから。
福山 たしかに。上江洲さんはキャスティング会議にも参加されますよね。
上江洲 もちろん。それぞれのキャラクターごとに何人か希望も出します。ただキャストの布陣というのは劇団と同じだと思っているので、仮に僕の第一希望が主役に決まったとしても、周りを固めるメンツによってはバランスが崩れてしまうこともあるんです。そこは本当に難しくて、毎回頭を悩ませるところですね。
福山 すごくよく分かります。僕は『乱歩奇譚 Game of Laplace』でナミコシというラスボスを演じさせていただきましたけど、実はもともとハシバ役でオーディションを受けていたんです。当時の僕は、まだまだ自分は少年役ができると思いつつも、もし自分がハシバをやることになったら、ほかのキャスティングは相当頭を悩ますだろうなとも感じていて。
上江洲 いやもう、その通りなんです。これは仮の話ですが、たとえば先に主人公のアケチに櫻井孝宏さんが決まっていたとして、そこに福山さんがハシバとして入ったとしたら、これは当時新人の高橋李依(コバヤシ役)がすごく困ることになるぞと。
福山 だからメインの座組みが発表されたときにすごく納得しました。正直オーディションではかなり手応えがあったんですけど、結果としてなるほど、と。
上江洲 賢いなあ。すべてお見通しですね。おっしゃるとおり、達者な人は達者な人なりに、デッキを組むのが難しいこともあるんです。
福山 僕もこれまでたくさんの作品を経験してきて思うんですけど、現場の全員が達者な売れっ子たちで固められたときって、逆にすごく難しいと感じることがあるんですよね。実力のある人はみなさん座組に対してのセンサーがすごい働くので、自分の能力が思う存分発揮できる作品だと感じると、当然みんな全力を尽くす。けれど、そうなってくるとそれらを繋げて束ねるコンダクター(指揮者)の役割が大切になってくるんですよね。それってその人に「コンダクターとしての役割に徹しろ」と言っているのと同義に感じるんですよね。
全員の能力が高くて思いきり力を発揮できる現場だけに、それを引き受けるのってなかなかつらくて。もしその中に未熟な新人がひとりでも入っていたら状況はまったく変わってきたりもしますし、別の在りようが生まれてくると思うんです。
#福山润#
杂志 写真 对谈
杂志连载企划第三回
2021年一月
福山潤、脚本家・上江洲誠氏と交わす白熱プロ論「『xx教室』が人生で転換点になった」
https://t.cn/A6j7uIpp
福山 僕が最初に上江洲さんの作品に出演させてもらったのは『人類は衰退しました』の助手さん役でした。
上江洲 そうそう、助手さんってまったく喋らないキャラクターなので、こんなビッグネームを呼んでおきながらセリフが無いなんて、申し訳なさすぎて顔合わせに出られなかったくらいでした(笑)。
福山 いわゆるカメオ出演で、当時流行したお遊びの走りですよね。音監の飯田(里樹)さんと岸監督はずっと笑っていましたけどね(笑)。
上江洲 あれは完全にあのふたりが悪いんです(笑)。
福山 「イケメンで可愛くお願いします」ってお願いされましたから。
上江洲 セリフがほぼないのにね(笑)。
福山 上江洲さんは脚本を書かれる際、芝居や絵をどこまでイメージされているんですか。
上江洲 芝居も絵もすべて織り込み済みで書いています。僕は予算が無限に扱えるようなビッグバジェットな仕事はあまりないので、そうなると限られた予算と工夫でどう仕上げるかを最初に考えないといけないんです。どうやって作って、お客さんにどう受け止められたら成功と呼べるのか、まずはそのビジョンを明確にすることから始まります。ブルーレイなどのソフトの売り上げ目標を定めてコアなファンに向けて作るのか、それとも売り上げは無視してでも幅広い層に向けて視聴率を上げるのか。それによって同じ原作でも料理の仕方はかなり違ってきますから。とにかく完成品のビジョンは明確に示さないとダメで、ぼんやりとしたことを言っている人間から先に死んでいく世界なんですよ。
。。。。。。。
福山 では、キャストについてはどこまで考えてますか。
上江洲 書いているときに何人かの声をイメージすることはありますけど、「この人しかいない!」みたいなことはあまりないですね。オリジナル作品でも基本的にあて書きはしません。ただ『LAIDBACKERS -レイドバッカーズ-』で福山さんに演じていただいたロンなどは、書きながら福山さんの声がちょっと頭をよぎっていたかもしれません。ギャグの呼吸が分かる人って、どうしても限られてきますから。
福山 たしかに。上江洲さんはキャスティング会議にも参加されますよね。
上江洲 もちろん。それぞれのキャラクターごとに何人か希望も出します。ただキャストの布陣というのは劇団と同じだと思っているので、仮に僕の第一希望が主役に決まったとしても、周りを固めるメンツによってはバランスが崩れてしまうこともあるんです。そこは本当に難しくて、毎回頭を悩ませるところですね。
福山 すごくよく分かります。僕は『乱歩奇譚 Game of Laplace』でナミコシというラスボスを演じさせていただきましたけど、実はもともとハシバ役でオーディションを受けていたんです。当時の僕は、まだまだ自分は少年役ができると思いつつも、もし自分がハシバをやることになったら、ほかのキャスティングは相当頭を悩ますだろうなとも感じていて。
上江洲 いやもう、その通りなんです。これは仮の話ですが、たとえば先に主人公のアケチに櫻井孝宏さんが決まっていたとして、そこに福山さんがハシバとして入ったとしたら、これは当時新人の高橋李依(コバヤシ役)がすごく困ることになるぞと。
福山 だからメインの座組みが発表されたときにすごく納得しました。正直オーディションではかなり手応えがあったんですけど、結果としてなるほど、と。
上江洲 賢いなあ。すべてお見通しですね。おっしゃるとおり、達者な人は達者な人なりに、デッキを組むのが難しいこともあるんです。
福山 僕もこれまでたくさんの作品を経験してきて思うんですけど、現場の全員が達者な売れっ子たちで固められたときって、逆にすごく難しいと感じることがあるんですよね。実力のある人はみなさん座組に対してのセンサーがすごい働くので、自分の能力が思う存分発揮できる作品だと感じると、当然みんな全力を尽くす。けれど、そうなってくるとそれらを繋げて束ねるコンダクター(指揮者)の役割が大切になってくるんですよね。それってその人に「コンダクターとしての役割に徹しろ」と言っているのと同義に感じるんですよね。
全員の能力が高くて思いきり力を発揮できる現場だけに、それを引き受けるのってなかなかつらくて。もしその中に未熟な新人がひとりでも入っていたら状況はまったく変わってきたりもしますし、別の在りようが生まれてくると思うんです。
#福山润#
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