仙台育英という全員にチャンスが与えられる環境の下、自身は2年秋からひたすら守備を極め

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浅面大地、大野隼弥进路：独协大

“経営王”に俺はなる！　昨夏の甲子園で主に守備要員として活躍した仙台育英・浅面大地内野手（18）が、独協大に進学する。大学では野球は続けず、法律と経営、外国語を学び、仙台育英のような誰にでもチャンスを与えられる組織づくりを目指す。23年夏の甲子園で「21人目の戦力」として戦った大野隼弥記録員（18）も独協大へ－。野球を続けるかは未定だが、この4年間で社会の戦力となるべく自身を高めていく。

　浅面は花巻東（岩手）を終わらせた男だ。昨夏の甲子園準々決勝・花巻東戦、9－0で迎えた9回裏、花巻東が猛追。9回から二塁の守備についた浅面は「すっごい体が硬くて。足が絡まっちゃうくらい緊張していた」。自身初の聖地に浮足立ち、無死一、三塁では、遊撃手の山田脩也（18）からボールを受け、二塁を踏んで1死とするも、一塁悪送球で併殺ならず。甲子園独特の緊張感からミスしたが「全部吹っ切れました」。

　続く1死二塁では、二ゴロをしっかりと処理し2死。最後は佐々木麟太郎内野手（18）の一、二塁間を襲う痛烈な打球を好捕。「麟太郎君が、最後の甲子園はあんまり引っ張ってないイメージがあった。でもそれまでは引っ張っていたので、最後の打席は自分らしく引っ張るかなと思い、ちょっとだけ体重をライト側に乗せていた」という予測が的中。ヒット性の当たりにギリギリで追いつき、素早く体を起こして一塁へ送球しゲームセット。3つのアウトはすべて浅面が取った。「良いプレーも悪いプレーもあったけど、3年間やってきたことが全部出た最終回だったかなと思いました。達成感があった」。最初で最後の夏に大活躍した。

　その甲子園が新たな進路の契機となった。決勝で慶応（神奈川）に敗れたが、「悔しい気持ちより『ここまで来れてよかったな』、『3年間ちゃんとやり切れたな』という気持ちの方が大きかった」。仙台育英という全員にチャンスが与えられる環境の下、自身は2年秋からひたすら守備を極めてきた。3年生になってやっとベンチ入りを果たし、「いろいろチャンスを与えてもらっていっぱい逃してきた。でもそういう僕でもチャンスをつかめるんだということが分かった」。その経験から「いろんな人にチャンスを与えられる会社をつくりたい」と経営の道に踏み出す。須江航監督（40）からは「やるなら絶対に最後まであきらめずにやり切れ」と背中を押された。チャンスを与え、背中を押す仙台育英で育った経験を糧に、いずれは日本一の組織をつくってみせる。

　○…大野は2年秋の神宮大会から記録員となった。神宮大会や3年春のセンバツは選手として出場を果たすべく頑張ったが、提示された役割は記録員。大野は「グラウンドに立ちたいという思いは最後まであった」と振り返った。

　3年夏の背番号発表でも名前は呼ばれず。須江航監督（40）との面談では「残念だったけど、記録員としてマネジャーとしてやってもらう。21人目の戦力だと考えているから」と伝えられた。グラウンドに立ちたい思いは消えなかったが、「マネジャーの仕事、頼んだぞ」という指揮官の言葉ですぐに切り替えた。「そのおかげで甲子園期間もマネジャーの仕事をやり通すことができた」。指揮官の言葉に背中を押され、甲子園決勝で敗れた悔しさ、国体で日本一となったうれしさなど、さまざまな景色を見ることができた。大学では外国語にも注力し、社会で役立つ人材を目指す。卒業後は「今まで応援してくれた地域のために働きたい」と、宮城に戻ってくるつもりだ。

　明治神宮大会後から書き始めた新しいスコアブックは、かごしま国体までの約11カ月でほとんど埋まった。「尊敬される人材になりたい」。なりたい将来像に向け、これからは人生のスコアブックに新たな足跡を刻んでいく。

　◆浅面大地（あさめん・だいち）2005年（平17）5月3日生まれ、茨城県龍ケ崎市出身。幼稚園のときから龍ケ丘ヤンキースで野球を始め、城ノ内中では竜ケ崎リトルシニアでプレー。仙台育英での公式戦初出場は3年春。3年夏の甲子園、かごしま国体では守備固めで出場し、勝利に貢献した。180センチ、67キロ。右投げ右打ち。

　◆大野隼弥（おおの・しゅんや）2005年（平17）9月30日生まれ、宮城県仙台市出身。幼稚園から野球を始め、荒巻小では荒巻少年野球クラブでプレー。秀光中では軟式野球部に所属。仙台育英では2年秋の神宮大会から記録員を務め、3年夏の甲子園では調子の良い選手を見極めるなど、陰からチームを支えた。憧れの選手は内村賢介（元楽天、DeNA）。163センチ、63キロ。右投げ右打ち。

メドゥーサ
概説
見た者を恐怖で石のように硬直させてしまうとされる。頭髪は無数のヘビで、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っている（腰に蛇をまいた姿や、イノシシの胴体と馬の下半身になった姿で描かれることもある）。

海の神であるポセイドーンの愛人であり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスと巨人クリューサーオール（「黄金の剣を持てる者」の意）をもうけた。

メドゥーサはペルセウスによって首を切り落とされ、退治された。切り落とされたメドゥーサの首から滴り落ちた血はペルセウスによって2つの瓶に集められ、アテーナーに献上された。右側の血管から流れて右の瓶に入った血には死者を蘇生させる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には人を殺す力があったとされる。アテーナーは後に、死者を蘇生させるメドゥーサの血をアスクレーピオスに授け、彼はこの血を混ぜた薬を使用した。

元はコリントスで崇められたギリシア先住民族の主女神であり、本来はデーメーテールと同一神だったと考えられている（両神共にポセイドーンとの間に馬形の神霊〈アレイオーンとペーガソス〉を産んでいるという点で共通しておりポセイドーンとは夫婦だった）。

神話
元々美少女であったメドゥーサは、海神ポセイドーンとアテーナーの神殿の1つで交わったためにアテーナーの怒りをかい、醜い怪物にされてしまう。これに抗議したメドゥーサの姉たちも怪物に変えられてしまう。姉のステンノーとエウリュアレーは不死身であったが、メドゥーサだけはそうでなかったため、ペルセウスに討ち取られたとされる。アテーナーはその首を、自分の山羊皮の楯アイギスにはめ込んだ。

別の伝承では、彼女はもともと美少女であり、特に自分の髪を自慢としていたため、アテーナーと美を競ってその髪を蛇に変えられたとされている。

ペルセウスとメドゥーサ
醜い姿に変えられたメドゥーサはアテーナーなどに手助けされたペルセウスに首を切られた。

メドゥーサは、見るものを石にしてしまう力を持っており、これまでは誰も退治できなかったのである。ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら、曲刀（ハルペー）で眠っているメドゥーサの首を掻っ切った。メドゥーサの首からあふれ出た血は、空駆ける天馬ペーガソスを生んだ。また、別伝ではポセイドーンとメドゥーサの子である黄金剣を持った巨人クリューサーオールも生まれたとされる。
ペルセウスが空飛ぶ翼のあるサンダルで海を渡っている際、包んであったメドゥーサの首から血が滴り落ち、それが赤いサンゴになった。切り落としたメドゥーサの首から滴る血が砂漠に落ち、蛇になったともされる。

アンドロメダーと怪物
その帰路の途中、ペルセウスは海から突き出た岩に縛り付けられた美女を見つける。その美女の名はアンドロメダーといい、母親カッシオペイアが自分の娘アンドロメダーの方が海のニュンペーより美しいと公言したため、海神ポセイドーンの怒りに触れ、海の怪物ケートス（クジラの意だが、実際は海竜のような姿をした怪物）の生贄にされるため、岩に磔になっているのだという。可哀相に思ったペルセウスは、美女を助けることを約束する。

美女を襲いに来た海の怪物に剣はまったく歯が立たず、そこでペルセウスはメドゥーサの首を取り出し、怪物を石に変えた。ペルセウスは無事に課題を終えたことの感謝の意を含め、加護してくれていたアテーナー女神にメドゥーサの首を贈る。アテーナーは自分の盾であるアイギスにメドゥーサの首をつけ、最強の盾とした。