フジテレビ地上波
トークィーンズ【好きな芸人2年連続1位ニューヨークはこれ以上売れたくない!?】
9/14木 23:00~23:40
番組内容
今回のゲストは、吉本興業のお笑いコンビ“ニューヨーク”。
かつてキングオブコントのファイナリストまで上り詰めた過去を持つニューヨーク。いつかは天下を取りた…くはない!?
「人を押しのけて幸せになるってお互い向いていない!」と語る売れっ子芸人の2人に「ハングリー精神は!?」とトークィーンズからツッコミの嵐。そんなニューヨークの考えとは?そして普段の生活は?気になるところを今回も深掘り!
出演者
指原莉乃 いとうあさこ
若槻千夏
アン ミカ
野々村友紀子
ファーストサマーウイカ
藤田ニコル
池田美優
生見愛瑠
栗原恵
福田麻貴(3時のヒロイン)
かなで(3時のヒロイン)
【ゲスト】
ニューヨーク
トークィーンズ【好きな芸人2年連続1位ニューヨークはこれ以上売れたくない!?】
9/14木 23:00~23:40
番組内容
今回のゲストは、吉本興業のお笑いコンビ“ニューヨーク”。
かつてキングオブコントのファイナリストまで上り詰めた過去を持つニューヨーク。いつかは天下を取りた…くはない!?
「人を押しのけて幸せになるってお互い向いていない!」と語る売れっ子芸人の2人に「ハングリー精神は!?」とトークィーンズからツッコミの嵐。そんなニューヨークの考えとは?そして普段の生活は?気になるところを今回も深掘り!
出演者
指原莉乃 いとうあさこ
若槻千夏
アン ミカ
野々村友紀子
ファーストサマーウイカ
藤田ニコル
池田美優
生見愛瑠
栗原恵
福田麻貴(3時のヒロイン)
かなで(3時のヒロイン)
【ゲスト】
ニューヨーク
キュウカンチョウ
~基本情報~
鳥綱スズメ目-ムクドリ科
体長 27~30cm 体重 160~180g
キュウカンチョウは中国や東南アジアに生息する、人の言葉や物音を覚えておしゃべりすることが得意な野鳥です。キュウカンチョウの色合いは全身の羽根が黒色で、目の下から後頭部にかけて黄色い肉垂(にくすい)があり、くちばしと足の色は黄色からオレンジ色です。
キュウカンチョウはとてもよく鳴く鳥で、さまざまな鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションを取っていると考えられています。特にヒナのうちから飼育すると人の言葉をよく覚えるため、古くからアジア各国でペットとして飼育されていたそうです。日本には江戸時代に持ち込まれ、それ以降インコやオウムと並び人気のあるペットとして長らく愛されてきました。
野生のキュウカンチョウは小さな群れを作り、森林で暮らしています。繁殖についてはわかっていないことが多いものの、大きな木にある樹洞(じゅどう)に巣を作り、1回の産卵で2~3個の卵を産むことがわかっています。しかし繁殖に関する情報を含め、野生のキュウカンチョウの生態については今もわかっていないことが多いのが現状です。
キュウカンチョウはペットとして飼える小鳥
キュウカンチョウはセキセイインコや文鳥と同じように、ペットとしても飼える小鳥です。
かつてキュウカンチョウは、ペットとして一般的に飼育される鳥でした。しかしキュウカンチョウは他の鳥と違い、飼育下で繁殖をさせることが難しいという性質があります。そのためペットとして飼育される個体のほとんど全てが、野生のキュウカンチョウの巣から取ってきたヒナを育てたものだったのです。
キュウカンチョウはペット向けにヒナが乱獲されたこと、また生息地の環境が破壊されたことによって数が大きく減ってしまい、このままでは絶滅してしまうのではないかと心配される状況になってしまいました。そのためワシントン条約という世界的な取り決めにより、“必ずしも絶滅のおそれはないが取引を規制しなければ絶滅の恐れがあるもの“として「附属書II(ふぞくしょ)」に分類され、保護されることになったのです。
そして野生のキュウカンチョウを捕獲することは禁止され、飼育下で繁殖させた個体であっても取引をするためにはさまざまな書類を用意しなければならなくなりました。その結果流通するキュウカンチョウの数は大きく減少し、価格が高騰しました。野生由来の個体が主流だった頃は1羽あたり数万円で販売されていましたが、ここ数年は1羽あたり20~30万円で販売されているようです。
家で飼う時は何をあげたらいいの?
キュウカンチョウの主食には、キュウカンチョウ用として販売されているフード(ペレット)を与えましょう。
キュウカンチョウは鉄分を体内にためこんでしまう「ヘモクロマトーシス(鉄貯蔵症)」という病気になりやすいため、他の鳥向けのフードは与えない方が良いといわれています。国産のキュウカンチョウフードも販売されていますが、こだわりたい方は国産だけでなく、海外産のフードを含めて探してみると良いでしょう。
なおキュウカンチョウフードは水やぬるま湯でふやかしたり溶かしたりして与える物が多いため、きちんと与え方を確認してから使うようにしてください。また水やぬるま湯を入れたフードは痛みやすいため、(夏場は特に)食べ残しがあったらすぐに片づけましょう。
そして副食としてフードと一緒に果物(リンゴやミカン、モモなど)や蒸したサツマイモを与え、ときおり昆虫(ミルワームやコオロギ)を与えると良いとされています。
飼育する環境について
キュウカンチョウは基本的に、小鳥用のケージや鳥かごに1羽で飼育します。
飼育下ではやや太りやすい傾向があるため、ケージはキュウカンチョウが少しでも動き回れるようになるべく大きめのものを選ぶと良いでしょう。またくちばしが柔らかいこと、さらに「家で飼う時は何をあげたらいいの?」でもお話した通り鉄分をためこみやすい性質があるため、ケージは金属製のものよりプラスチック製や木製のものを選んだ方が良いとされています。
ケージは直射日光が当たらないけれど太陽の光が感じられる場所、かつ適度に換気がされていて騒音や振動がない場所に置きましょう。そして余計なストレスを与えないように、1度ケージを設置する場所を決めたらなるべく動かさないようにします。
その他の注意点
先ほども説明した通り、かつてキュウカンチョウはペットとして一般的な動物でした。
しかし多くの人がキュウカンチョウを飼育していたのは、残念ながらインターネットが一般的になる前のことです。そのためインターネット上を探しても、飼育に関する詳しい情報がほとんどありません。さらに他の鳥のように専門のブリーダーがいたり、専門書があったりするわけでもありません。そのため飼育に関しては手探りになってしまうことも多く、必要とあれば海外のホームページや書籍などの情報を探す必要があるかもしれない、ということを覚えておくと良いでしょう。
またキュウカンチョウは非常におしゃべり好きで、よく鳴く鳥です。人の言葉をまねてしゃべる姿はかわいいものですが、彼らの声は意外と大きいことを覚えておいてください。一度キュウカンチョウを飼うと、彼らが生きている間ずっとその鳴き声やしゃべり声とともに生活することになります。キュウカンチョウの声が近所迷惑にならないか、また自分たちの生活に支障がでないか、よく考えてから飼うことをおすすめします。
キュウカンチョウの名前の由来って何?
ところでキュウカンチョウという不思議な名前には、どんな由来があるのでしょうか?
キュウカンチョウという名前は、この鳥を最初に日本に持ち込んだ中国人の名前が由来だといわれています。というのも「九官」という名前の中国人が江戸時代にこの鳥を日本に持ち込み、「この鳥は自分の名前を言う」と説明したのだそうです。九官は「この鳥は飼い主の名前(=九官のこと)を言う」と説明したつもりでしたが、それが誤って「この鳥は自分に付けられた名前を言う」と受け取られてしまい、その結果この鳥が「九官鳥」と名付けられてしまった…といわれています。
なおキュウカンチョウの学名は「Gracula religiosa」、英語では「Hill Myna」と表現します。
野生のキュウカンチョウは何を食べているの?
野生のキュウカンチョウは雑食性で、果実や昆虫、花の蜜などを食べています。
動物園で飼育されているキュウカンチョウもペットと同じく、キュウカンチョウ専用のフードに加えて果物や昆虫などを与えられているようです。
キュウカンチョウはなぜ人の言葉をしゃべるの?
キュウカンチョウはヒナの頃から慣らすと、人の言葉をまねてしゃべるようになることが知られています。ところでキュウカンチョウはなぜ、人の言葉をしゃべるのでしょうか?
実はキュウカンチョウが人の言葉をしゃべるのは、飼い主のことを仲間やつがいだと思っているからだと考えられています。特にヒナの頃から1羽で育てられたキュウカンチョウは自分と同じキュウカンチョウを見たことがないため、自分のことを人間だと思い込んで育ちます。そのため飼い主の言葉を覚えて同じ声を出すことで、飼い主に挨拶をしたり、コミュニケーションを取ったりしようとしているのです。このような理由からおしゃべりをするキュウカンチョウに育てたい場合は、なるべく小さなうちから1羽で飼育するのが理想だといわれています。
なおキュウカンチョウだけでなく、インコやオウムも人の言葉をまねすることが知られています。実はインコやオウムがしゃべる理由もキュウカンチョウと同じで、これらの鳥は他の鳥よりも舌やのどのつくりが人間と似ているため、人間の言葉をまねできるのだそうです。
~基本情報~
鳥綱スズメ目-ムクドリ科
体長 27~30cm 体重 160~180g
キュウカンチョウは中国や東南アジアに生息する、人の言葉や物音を覚えておしゃべりすることが得意な野鳥です。キュウカンチョウの色合いは全身の羽根が黒色で、目の下から後頭部にかけて黄色い肉垂(にくすい)があり、くちばしと足の色は黄色からオレンジ色です。
キュウカンチョウはとてもよく鳴く鳥で、さまざまな鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションを取っていると考えられています。特にヒナのうちから飼育すると人の言葉をよく覚えるため、古くからアジア各国でペットとして飼育されていたそうです。日本には江戸時代に持ち込まれ、それ以降インコやオウムと並び人気のあるペットとして長らく愛されてきました。
野生のキュウカンチョウは小さな群れを作り、森林で暮らしています。繁殖についてはわかっていないことが多いものの、大きな木にある樹洞(じゅどう)に巣を作り、1回の産卵で2~3個の卵を産むことがわかっています。しかし繁殖に関する情報を含め、野生のキュウカンチョウの生態については今もわかっていないことが多いのが現状です。
キュウカンチョウはペットとして飼える小鳥
キュウカンチョウはセキセイインコや文鳥と同じように、ペットとしても飼える小鳥です。
かつてキュウカンチョウは、ペットとして一般的に飼育される鳥でした。しかしキュウカンチョウは他の鳥と違い、飼育下で繁殖をさせることが難しいという性質があります。そのためペットとして飼育される個体のほとんど全てが、野生のキュウカンチョウの巣から取ってきたヒナを育てたものだったのです。
キュウカンチョウはペット向けにヒナが乱獲されたこと、また生息地の環境が破壊されたことによって数が大きく減ってしまい、このままでは絶滅してしまうのではないかと心配される状況になってしまいました。そのためワシントン条約という世界的な取り決めにより、“必ずしも絶滅のおそれはないが取引を規制しなければ絶滅の恐れがあるもの“として「附属書II(ふぞくしょ)」に分類され、保護されることになったのです。
そして野生のキュウカンチョウを捕獲することは禁止され、飼育下で繁殖させた個体であっても取引をするためにはさまざまな書類を用意しなければならなくなりました。その結果流通するキュウカンチョウの数は大きく減少し、価格が高騰しました。野生由来の個体が主流だった頃は1羽あたり数万円で販売されていましたが、ここ数年は1羽あたり20~30万円で販売されているようです。
家で飼う時は何をあげたらいいの?
キュウカンチョウの主食には、キュウカンチョウ用として販売されているフード(ペレット)を与えましょう。
キュウカンチョウは鉄分を体内にためこんでしまう「ヘモクロマトーシス(鉄貯蔵症)」という病気になりやすいため、他の鳥向けのフードは与えない方が良いといわれています。国産のキュウカンチョウフードも販売されていますが、こだわりたい方は国産だけでなく、海外産のフードを含めて探してみると良いでしょう。
なおキュウカンチョウフードは水やぬるま湯でふやかしたり溶かしたりして与える物が多いため、きちんと与え方を確認してから使うようにしてください。また水やぬるま湯を入れたフードは痛みやすいため、(夏場は特に)食べ残しがあったらすぐに片づけましょう。
そして副食としてフードと一緒に果物(リンゴやミカン、モモなど)や蒸したサツマイモを与え、ときおり昆虫(ミルワームやコオロギ)を与えると良いとされています。
飼育する環境について
キュウカンチョウは基本的に、小鳥用のケージや鳥かごに1羽で飼育します。
飼育下ではやや太りやすい傾向があるため、ケージはキュウカンチョウが少しでも動き回れるようになるべく大きめのものを選ぶと良いでしょう。またくちばしが柔らかいこと、さらに「家で飼う時は何をあげたらいいの?」でもお話した通り鉄分をためこみやすい性質があるため、ケージは金属製のものよりプラスチック製や木製のものを選んだ方が良いとされています。
ケージは直射日光が当たらないけれど太陽の光が感じられる場所、かつ適度に換気がされていて騒音や振動がない場所に置きましょう。そして余計なストレスを与えないように、1度ケージを設置する場所を決めたらなるべく動かさないようにします。
その他の注意点
先ほども説明した通り、かつてキュウカンチョウはペットとして一般的な動物でした。
しかし多くの人がキュウカンチョウを飼育していたのは、残念ながらインターネットが一般的になる前のことです。そのためインターネット上を探しても、飼育に関する詳しい情報がほとんどありません。さらに他の鳥のように専門のブリーダーがいたり、専門書があったりするわけでもありません。そのため飼育に関しては手探りになってしまうことも多く、必要とあれば海外のホームページや書籍などの情報を探す必要があるかもしれない、ということを覚えておくと良いでしょう。
またキュウカンチョウは非常におしゃべり好きで、よく鳴く鳥です。人の言葉をまねてしゃべる姿はかわいいものですが、彼らの声は意外と大きいことを覚えておいてください。一度キュウカンチョウを飼うと、彼らが生きている間ずっとその鳴き声やしゃべり声とともに生活することになります。キュウカンチョウの声が近所迷惑にならないか、また自分たちの生活に支障がでないか、よく考えてから飼うことをおすすめします。
キュウカンチョウの名前の由来って何?
ところでキュウカンチョウという不思議な名前には、どんな由来があるのでしょうか?
キュウカンチョウという名前は、この鳥を最初に日本に持ち込んだ中国人の名前が由来だといわれています。というのも「九官」という名前の中国人が江戸時代にこの鳥を日本に持ち込み、「この鳥は自分の名前を言う」と説明したのだそうです。九官は「この鳥は飼い主の名前(=九官のこと)を言う」と説明したつもりでしたが、それが誤って「この鳥は自分に付けられた名前を言う」と受け取られてしまい、その結果この鳥が「九官鳥」と名付けられてしまった…といわれています。
なおキュウカンチョウの学名は「Gracula religiosa」、英語では「Hill Myna」と表現します。
野生のキュウカンチョウは何を食べているの?
野生のキュウカンチョウは雑食性で、果実や昆虫、花の蜜などを食べています。
動物園で飼育されているキュウカンチョウもペットと同じく、キュウカンチョウ専用のフードに加えて果物や昆虫などを与えられているようです。
キュウカンチョウはなぜ人の言葉をしゃべるの?
キュウカンチョウはヒナの頃から慣らすと、人の言葉をまねてしゃべるようになることが知られています。ところでキュウカンチョウはなぜ、人の言葉をしゃべるのでしょうか?
実はキュウカンチョウが人の言葉をしゃべるのは、飼い主のことを仲間やつがいだと思っているからだと考えられています。特にヒナの頃から1羽で育てられたキュウカンチョウは自分と同じキュウカンチョウを見たことがないため、自分のことを人間だと思い込んで育ちます。そのため飼い主の言葉を覚えて同じ声を出すことで、飼い主に挨拶をしたり、コミュニケーションを取ったりしようとしているのです。このような理由からおしゃべりをするキュウカンチョウに育てたい場合は、なるべく小さなうちから1羽で飼育するのが理想だといわれています。
なおキュウカンチョウだけでなく、インコやオウムも人の言葉をまねすることが知られています。実はインコやオウムがしゃべる理由もキュウカンチョウと同じで、これらの鳥は他の鳥よりも舌やのどのつくりが人間と似ているため、人間の言葉をまねできるのだそうです。
1億6000万年前のヤツメウナギの化石を発見、驚異的に良好な状態、すでに「恐ろしげな口」
11/2(木) 17:02配信
肉を食らい生き血を吸う、謎の多いユニークな生物の進化史をひもとく重要な発見
肉を食らい、生き血を吸う水中の生きもの、ヤツメウナギ。その1億6000万年前の見事な化石が中国の遼寧省で発見された。ヤツメウナギには顎がなく、歯がびっしりと並んだ吸盤状の口を持ち、現生種の多くはこの口で獲物にがっちりと食らいつく。発見された2体の化石は大型の絶滅種で、獲物の肉をえぐり取るための特殊な口器を備えていた。元々体の小さかったヤツメウナギが、印象深い捕食者に進化していった過程を示す貴重な発見だ。論文は10月31日付けの学術誌「Nature Communications」に発表された。
【関連写真】今回見つかったヤツメウナギの顔の復元図
カナダ自然博物館の古生物学者である宮下哲人氏は、この研究には関わっていないが、「恐竜時代のヤツメウナギの化石で、あの恐ろしげな口器がここまできれいに保存されているものはほかにありません」と話す。
化石は、遼寧省にあるおよそ1億6000万年前の岩から発見された。この場所はかつて湖だったという。2体はいずれも新種で、吸盤状の口から尾びれの先まで完全にそろっている。
「初めて見たときは、本当に感動しました」と、論文の筆頭著者である中国科学院所属の古生物学者、呉飛翔氏は言う。特に、口と歯が状態よく保存されていたことに、呉氏は注目した。
以前の化石は体長数センチの小さな種のみ
先史時代のヤツメウナギをこれほど詳しく分析できる機会はめったにない。3億6000万年以上前から存在しているというのに、「ヤツメウナギの化石はほとんど見つかっていません」と宮下氏は言う。見つかっているものでも、ほとんどは最初の2億年間における体長わずか数センチの小さな種ばかりだ。
その頃のヤツメウナギが何を食べていたのかはよくわかっていない。小さな獲物か、あるいは藻類ですらあったのかもしれない。
いずれにせよ、これらの小さな化石には、他の魚の血を吸ったり肉を食べたりするような特殊な口器はついていなかった。そのため、この口器がある新種の化石が、ヤツメウナギの進化の過程を知るうえで重要な手がかりになると期待されているのだ。
2体の化石のうち、体の大きい方はYanliaomyzon occisorと名付けられた。体長は60センチ以上と、これまでに発見された化石のなかで最も大きい。現生種のなかでも最大の部類に入る。もっと古い近縁種と比較すると何倍も大きく、その恐ろしい歯は何がヤツメウナギをここまで大きくしたのかについて、手がかりを与えてくれるかもしれない。
「現生のヤツメウナギの成体には、他の魚に寄生する種としない種がいます」と、宮下氏は言う。Yanliaomyzonの大きさは、魚に寄生して捕食し、普段は海で暮らして産卵のために川に戻る現生の大型種に相当する。Yanliaomyzonは、こうした生態をもつヤツメウナギとしては今のところ最古の化石だ。
口の中は、鋭い歯がびっしりと並び、ピストンのように舌を動かす特殊な構造をしている。呉氏によると、これは肉食のフクロヤツメという現生種によく似ている。つまり、ヤツメウナギは1億6000万年前にはほぼ最大級の大きさに進化し、アイスクリームをすくうように魚の肉をえぐり取っていたと考えられる。
Yanliaomyzonのうち1体の腸には、食べた獲物の骨の断片まで残っていた。獲物を骨ごと塊でかじり取って食べていたであろうことを示している。化石のヤツメウナギが現生のフクロヤツメと似たような能力を持っていたとすれば、獲物の頭骨を破壊することもできただろうと、呉氏らは書いている。
魚のうろこが変化してヤツメウナギが進化した?
ヤツメウナギはなぜこうした肉食へと進化していったのだろうか。
ヤツメウナギがまだ小さかった頃、周囲の魚は大きく、体は硬いうろこで覆われていた。小さなヤツメウナギの歯では、かじりつくこともできなかっただろう。
しかし1億6000万年前になると、「薄いうろこを持った魚がたくさん現れました」と、呉氏は説明する。それが、ヤツメウナギの新たな食料源となった。こうしてヤツメウナギは、狩りの名人となり、肉を食べ、やがて現代の吸血種へと進化していったことが、新たな化石によって示唆されている。
ヤツメウナギの一生はいくつかのステージに分かれているが、いつ頃そのように進化したのかについてのヒントも、この化石から読み取れる。
化石は2体とも、腹にリボンのような長いひれを持っていた。呉氏らによると、このひれは流れる水のなかを泳ぐためのものだという。つまりYanliaomyzonは、大型の現生種と同じように、やはり成長したら川を遡及して産卵し、生まれた幼生は、しばらく淡水で餌を漉し取って食べていたと考えられる。その後海へ出て行って狩りをするようになり、新たなライフサイクルが始まる。
この先また新たな化石が見つかれば、硬いうろこをもった魚の世界で、小さかったヤツメウナギがどのように劇的な進化を遂げていったかがさらに詳しくわかるかもしれない。「他の脊椎動物と比べると、ヤツメウナギの化石記録はかなり少ないほうです」と、米シカゴ大学の古生物学者であるマイケル・コーツ氏は言う。
コーツ氏はこの研究に関わっていないが、新たに発見された化石は多くの新しい情報をもたらす「非常に魅力的な研究材料です」と話す。太古のヤツメウナギについては、それまでに発見されていたわずかばかりの口の化石から推測するしかなかった。それが今では、ジュラ紀には既に立派な口器を進化させていたことが明らかになったのだ。
文=RILEY BLACK/訳=荒井ハンナ
11/2(木) 17:02配信
肉を食らい生き血を吸う、謎の多いユニークな生物の進化史をひもとく重要な発見
肉を食らい、生き血を吸う水中の生きもの、ヤツメウナギ。その1億6000万年前の見事な化石が中国の遼寧省で発見された。ヤツメウナギには顎がなく、歯がびっしりと並んだ吸盤状の口を持ち、現生種の多くはこの口で獲物にがっちりと食らいつく。発見された2体の化石は大型の絶滅種で、獲物の肉をえぐり取るための特殊な口器を備えていた。元々体の小さかったヤツメウナギが、印象深い捕食者に進化していった過程を示す貴重な発見だ。論文は10月31日付けの学術誌「Nature Communications」に発表された。
【関連写真】今回見つかったヤツメウナギの顔の復元図
カナダ自然博物館の古生物学者である宮下哲人氏は、この研究には関わっていないが、「恐竜時代のヤツメウナギの化石で、あの恐ろしげな口器がここまできれいに保存されているものはほかにありません」と話す。
化石は、遼寧省にあるおよそ1億6000万年前の岩から発見された。この場所はかつて湖だったという。2体はいずれも新種で、吸盤状の口から尾びれの先まで完全にそろっている。
「初めて見たときは、本当に感動しました」と、論文の筆頭著者である中国科学院所属の古生物学者、呉飛翔氏は言う。特に、口と歯が状態よく保存されていたことに、呉氏は注目した。
以前の化石は体長数センチの小さな種のみ
先史時代のヤツメウナギをこれほど詳しく分析できる機会はめったにない。3億6000万年以上前から存在しているというのに、「ヤツメウナギの化石はほとんど見つかっていません」と宮下氏は言う。見つかっているものでも、ほとんどは最初の2億年間における体長わずか数センチの小さな種ばかりだ。
その頃のヤツメウナギが何を食べていたのかはよくわかっていない。小さな獲物か、あるいは藻類ですらあったのかもしれない。
いずれにせよ、これらの小さな化石には、他の魚の血を吸ったり肉を食べたりするような特殊な口器はついていなかった。そのため、この口器がある新種の化石が、ヤツメウナギの進化の過程を知るうえで重要な手がかりになると期待されているのだ。
2体の化石のうち、体の大きい方はYanliaomyzon occisorと名付けられた。体長は60センチ以上と、これまでに発見された化石のなかで最も大きい。現生種のなかでも最大の部類に入る。もっと古い近縁種と比較すると何倍も大きく、その恐ろしい歯は何がヤツメウナギをここまで大きくしたのかについて、手がかりを与えてくれるかもしれない。
「現生のヤツメウナギの成体には、他の魚に寄生する種としない種がいます」と、宮下氏は言う。Yanliaomyzonの大きさは、魚に寄生して捕食し、普段は海で暮らして産卵のために川に戻る現生の大型種に相当する。Yanliaomyzonは、こうした生態をもつヤツメウナギとしては今のところ最古の化石だ。
口の中は、鋭い歯がびっしりと並び、ピストンのように舌を動かす特殊な構造をしている。呉氏によると、これは肉食のフクロヤツメという現生種によく似ている。つまり、ヤツメウナギは1億6000万年前にはほぼ最大級の大きさに進化し、アイスクリームをすくうように魚の肉をえぐり取っていたと考えられる。
Yanliaomyzonのうち1体の腸には、食べた獲物の骨の断片まで残っていた。獲物を骨ごと塊でかじり取って食べていたであろうことを示している。化石のヤツメウナギが現生のフクロヤツメと似たような能力を持っていたとすれば、獲物の頭骨を破壊することもできただろうと、呉氏らは書いている。
魚のうろこが変化してヤツメウナギが進化した?
ヤツメウナギはなぜこうした肉食へと進化していったのだろうか。
ヤツメウナギがまだ小さかった頃、周囲の魚は大きく、体は硬いうろこで覆われていた。小さなヤツメウナギの歯では、かじりつくこともできなかっただろう。
しかし1億6000万年前になると、「薄いうろこを持った魚がたくさん現れました」と、呉氏は説明する。それが、ヤツメウナギの新たな食料源となった。こうしてヤツメウナギは、狩りの名人となり、肉を食べ、やがて現代の吸血種へと進化していったことが、新たな化石によって示唆されている。
ヤツメウナギの一生はいくつかのステージに分かれているが、いつ頃そのように進化したのかについてのヒントも、この化石から読み取れる。
化石は2体とも、腹にリボンのような長いひれを持っていた。呉氏らによると、このひれは流れる水のなかを泳ぐためのものだという。つまりYanliaomyzonは、大型の現生種と同じように、やはり成長したら川を遡及して産卵し、生まれた幼生は、しばらく淡水で餌を漉し取って食べていたと考えられる。その後海へ出て行って狩りをするようになり、新たなライフサイクルが始まる。
この先また新たな化石が見つかれば、硬いうろこをもった魚の世界で、小さかったヤツメウナギがどのように劇的な進化を遂げていったかがさらに詳しくわかるかもしれない。「他の脊椎動物と比べると、ヤツメウナギの化石記録はかなり少ないほうです」と、米シカゴ大学の古生物学者であるマイケル・コーツ氏は言う。
コーツ氏はこの研究に関わっていないが、新たに発見された化石は多くの新しい情報をもたらす「非常に魅力的な研究材料です」と話す。太古のヤツメウナギについては、それまでに発見されていたわずかばかりの口の化石から推測するしかなかった。それが今では、ジュラ紀には既に立派な口器を進化させていたことが明らかになったのだ。
文=RILEY BLACK/訳=荒井ハンナ
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