他界した伝説のヒットマン・二丁(滝藤賢一)に弟・鷹男を殺され、復讐に燃える殺し屋・鷲男は、稲葉十吉(相葉雅紀)を二丁と勘違いし、執拗に決闘するよう迫る。拒むようならば、妻の美沙子(本仮屋ユイカ)と息子・百太(木村優来)の命はないと脅された十吉は、営業で培った話術で誤解を解こうとするが、鷲男に銃口を向けられた丸メガネ(筧利夫)とキノコ頭(本多力)のせいで交渉は決裂。落ち込む十吉をちなつ(山本舞香)は、鷲男と戦って殺すしかないと諭すのだった。その後、平穏な日々は数日続くも、ある時突然、十吉の会社にちなつが現われる。彼女の虜となる後輩の山本照久(深澤辰哉)、上司の遠藤保(勝村政信)を制して、ちなつの話を聞く十吉だったが、鷲男と戦う際に使ってと、謎のロッカーキーを渡されるのだった。やがて、鷲男がガス業者を装い、美沙子と百太に接したことが判明。愛する家族を守るべく、十吉は深夜にロッカールームへと向かい、ちなつから預かったカギで開けると、そこには二丁が使用していた銃やサングラス、革ジャンがあって…。ちなつから「今日からヒットマンよ」と告げられた十吉は、銃を手に、オールバックにサングラス姿で単身、鷲男のもとへと向かうのだった。
黄鶴樓に孟浩然の 廣陵に之(ゆ)くを 送る
故人西のかた黄鶴樓を辭し,
煙花三月揚州に下る。
孤帆の遠影碧空に盡き,
惟(た)だ見る長江の天際に流るるを。
唐 李白
七絶
黄鶴樓送孟浩然之廣陵
故人西辭黄鶴樓,
煙花三月下揚州。
孤帆遠影碧空盡,
惟見長江天際流。
私感註釈
※黄鶴樓送孟浩然之廣陵:黄鶴楼で、孟浩然が広陵に行くのを見送る。 *これと似たイメージのものに孟浩然の「送杜十四之江南」「荊呉相接水爲鄕,君去春江正淼茫。日暮弧舟何處泊,天涯一望斷人膓.」がある。 黄鶴樓:湖北省武昌の西南にある。 之:行く。動詞. 廣陵:江蘇省の揚州市。
※故人西辭黄鶴樓:古い知り合い(の孟浩然)が、西の方にある黄鶴樓(のある武昌)を辞去して。 故人:古い知り合い。昔なじみ。 西辭:西の方にある…を辞去する。黄鶴楼は広陵の西にあるからこういう。西方にあたる黄鶴樓のある(湖北省)武昌を辞去し、江蘇省の揚州に向かうこと。 黄鶴樓:湖北省武昌の西南にある建物の名で、ここでは、武昌という地名のスマートな出し方でもある。黄鶴樓は、その昔、老人が酒代の替わりにかいた黄色い鶴が実際に飛び去り、その地に伝説に基づき、記念として黄鶴樓を建てたという。崔顥(さいかう)に七律「黄鶴樓」「昔人已乘白雲去,此地空餘黄鶴樓。黄鶴一去不複返,白雲千載空悠悠。晴川歴歴漢陽樹,芳草萋萋鸚鵡州。日暮鄕關何處是,煙波江上使人愁。」 や、李白「與史郎中欽聽黄鶴樓上吹笛」「一爲遷客去長沙,西望長安不見家。黄鶴樓中吹玉笛,江城五月落梅花。」がある。
※煙花三月下揚州:煙花三月下揚州:春霞がたって美しい陰暦の三月に、下流の揚州の方へ下って行く。 煙花:春霞がたって美しい景色。「烟花」ともする。「烟」は「煙」の或体字。かすみのこと。 三月:陰暦の三月。 下:くだる。下流の揚州の方へ行く。 揚州:江蘇省瓜州附近にある都会。
※孤帆遠影碧空盡:ぽつんとひとつだけの帆掛け船の姿が。遙か彼方の青空に消えてしまい。 孤帆:ぽつんとひとつだけの帆掛け船。李白に見送られた孟浩然が乗っている船。 遠影:遠くの姿。遙か彼方の船影。 碧空:青空。碧玉のように美しい青空。 盡:つきる。水平線の彼方に消えてしまったということ。
※惟見長江天際流:ただ、天の際(きわ)まで流れる長江が見えるだけだ。 惟:ただ…だけ。「唯」ともする。詩詞では「唯」よりも「惟」の方が多いか。 見:見みえる。 長江:大江。揚子江。 天際:天の果て。水平線の彼方。
◎ 句の大意
故人西辭黄鶴樓:古い知り合い(の孟浩然)が、西の方にある黄鶴樓(のある武昌)を辞去し、
煙花三月下揚州:春霞がたって美しい陰暦の三月に、下流の揚州の方へ下って行く。
孤帆遠影碧空盡:ぽつんとひとつだけの帆掛け船の姿が。遙か彼方の青空に消えてしまい、
惟見長江天際流:ただ、天の際まで流れる長江が見えるだけだ。
故人西のかた黄鶴樓を辭し,
煙花三月揚州に下る。
孤帆の遠影碧空に盡き,
惟(た)だ見る長江の天際に流るるを。
唐 李白
七絶
黄鶴樓送孟浩然之廣陵
故人西辭黄鶴樓,
煙花三月下揚州。
孤帆遠影碧空盡,
惟見長江天際流。
私感註釈
※黄鶴樓送孟浩然之廣陵:黄鶴楼で、孟浩然が広陵に行くのを見送る。 *これと似たイメージのものに孟浩然の「送杜十四之江南」「荊呉相接水爲鄕,君去春江正淼茫。日暮弧舟何處泊,天涯一望斷人膓.」がある。 黄鶴樓:湖北省武昌の西南にある。 之:行く。動詞. 廣陵:江蘇省の揚州市。
※故人西辭黄鶴樓:古い知り合い(の孟浩然)が、西の方にある黄鶴樓(のある武昌)を辞去して。 故人:古い知り合い。昔なじみ。 西辭:西の方にある…を辞去する。黄鶴楼は広陵の西にあるからこういう。西方にあたる黄鶴樓のある(湖北省)武昌を辞去し、江蘇省の揚州に向かうこと。 黄鶴樓:湖北省武昌の西南にある建物の名で、ここでは、武昌という地名のスマートな出し方でもある。黄鶴樓は、その昔、老人が酒代の替わりにかいた黄色い鶴が実際に飛び去り、その地に伝説に基づき、記念として黄鶴樓を建てたという。崔顥(さいかう)に七律「黄鶴樓」「昔人已乘白雲去,此地空餘黄鶴樓。黄鶴一去不複返,白雲千載空悠悠。晴川歴歴漢陽樹,芳草萋萋鸚鵡州。日暮鄕關何處是,煙波江上使人愁。」 や、李白「與史郎中欽聽黄鶴樓上吹笛」「一爲遷客去長沙,西望長安不見家。黄鶴樓中吹玉笛,江城五月落梅花。」がある。
※煙花三月下揚州:煙花三月下揚州:春霞がたって美しい陰暦の三月に、下流の揚州の方へ下って行く。 煙花:春霞がたって美しい景色。「烟花」ともする。「烟」は「煙」の或体字。かすみのこと。 三月:陰暦の三月。 下:くだる。下流の揚州の方へ行く。 揚州:江蘇省瓜州附近にある都会。
※孤帆遠影碧空盡:ぽつんとひとつだけの帆掛け船の姿が。遙か彼方の青空に消えてしまい。 孤帆:ぽつんとひとつだけの帆掛け船。李白に見送られた孟浩然が乗っている船。 遠影:遠くの姿。遙か彼方の船影。 碧空:青空。碧玉のように美しい青空。 盡:つきる。水平線の彼方に消えてしまったということ。
※惟見長江天際流:ただ、天の際(きわ)まで流れる長江が見えるだけだ。 惟:ただ…だけ。「唯」ともする。詩詞では「唯」よりも「惟」の方が多いか。 見:見みえる。 長江:大江。揚子江。 天際:天の果て。水平線の彼方。
◎ 句の大意
故人西辭黄鶴樓:古い知り合い(の孟浩然)が、西の方にある黄鶴樓(のある武昌)を辞去し、
煙花三月下揚州:春霞がたって美しい陰暦の三月に、下流の揚州の方へ下って行く。
孤帆遠影碧空盡:ぽつんとひとつだけの帆掛け船の姿が。遙か彼方の青空に消えてしまい、
惟見長江天際流:ただ、天の際まで流れる長江が見えるだけだ。
黄鶴樓<崔顥>
昔人已に 白雲に乗じて去り
此の地空しく餘す 黄鶴樓
黄鶴一たび去って 復返らず
白雲千載 空しく悠悠
晴川歴歴たり 漢陽の樹
芳艸萋萋たり 鸚鵡洲
日は暮れて郷關 何れの処處か是なる
煙波江上 人をして愁しましむ
おうかくろう<さいこう>
せきじんすでに はくうんにじょうじてさり
このちむなしくあます おうかくろう
おうかくひとたびさって またかえらず
はくうんせんざい むなしくゆうゆう
せいせんれきれきたり かんようのじゅ
ほうそうせいせいたり おうむしゅう
ひはくれてきょうかん いずれのところかこれなる
えんぱこうじょう ひとをしてかなしましむ
黄鹤楼
(唐) 崔颢
昔人已乘黄鹤去,此地空余黄鹤楼。
黄鹤一去不复返,白云千载空悠悠。
晴川历历汉阳树,芳草萋萋鹦鹉洲。
日暮乡关何处是?烟波江上使人愁。
意解
昔の仙人は已に白雲とともに黄鶴に乗って去り、この地にはただ黄鶴樓が残っているばかりである。
一度去った仙人の乗った黄鶴は再び帰っては来ず、白雲のみが千年も昔のままゆったりと浮かんでいる。
(この楼から望めば)晴れ渡った川の景色ははっきりとして、対岸の漢陽の樹色が見え、草の盛んに茂っている鸚鵡洲も近くに見える。
《だが自分は天涯に漂泊(ひょうはく)の身》日暮れになると郷里はどちらの方角にあたるかと思われ、夕もやが立ち込める長江の風情(ふぜい)が私を悲しませるのである。
黄鶴樓
湖北省武漢市長江南岸蛇山の西端にある楼閣。昔、この地に辛(しん)という酒店があった。毎日のように老人が来て酒を飲んでゆく。酒代は払わないが辛はいやな顔もせず飲ませていた。半年程して老人は酒代の代わりにといって橘の皮で黄色い鶴を描き、その鶴が客の歌にあわせて踊りだすというので評判になり店は大繁盛。辛は巨満の富を築いた。十年ののち老人が再び現れ、笛を吹くと白雲が湧きおこり、老人は鶴に乗って飛び去った。辛はここに楼を建て黄鶴樓と名づけたという伝説がある。
悠 悠
遥(はるか)な大空を流れていくさま ゆったりとしているさま
歴 歴
はっきりとみえること
漢 陽
武昌より長江を隔(へだ)てた対岸にある地名
萋 萋
草の盛んに茂るさま
鸚鵡洲
武昌の西南の長江にある中洲
煙 波
夕もや
崔 顥 704-754
盛唐の詩人。「水卞」洲(べんしゅう)《河南省開封府》の人。開元11(723)年の進士、秀才であったが酒と遊びに溺れ軽薄の評をうけた。晩年は格調の高い詩風を出す。天宝13年に没す。年50。
昔人已に 白雲に乗じて去り
此の地空しく餘す 黄鶴樓
黄鶴一たび去って 復返らず
白雲千載 空しく悠悠
晴川歴歴たり 漢陽の樹
芳艸萋萋たり 鸚鵡洲
日は暮れて郷關 何れの処處か是なる
煙波江上 人をして愁しましむ
おうかくろう<さいこう>
せきじんすでに はくうんにじょうじてさり
このちむなしくあます おうかくろう
おうかくひとたびさって またかえらず
はくうんせんざい むなしくゆうゆう
せいせんれきれきたり かんようのじゅ
ほうそうせいせいたり おうむしゅう
ひはくれてきょうかん いずれのところかこれなる
えんぱこうじょう ひとをしてかなしましむ
黄鹤楼
(唐) 崔颢
昔人已乘黄鹤去,此地空余黄鹤楼。
黄鹤一去不复返,白云千载空悠悠。
晴川历历汉阳树,芳草萋萋鹦鹉洲。
日暮乡关何处是?烟波江上使人愁。
意解
昔の仙人は已に白雲とともに黄鶴に乗って去り、この地にはただ黄鶴樓が残っているばかりである。
一度去った仙人の乗った黄鶴は再び帰っては来ず、白雲のみが千年も昔のままゆったりと浮かんでいる。
(この楼から望めば)晴れ渡った川の景色ははっきりとして、対岸の漢陽の樹色が見え、草の盛んに茂っている鸚鵡洲も近くに見える。
《だが自分は天涯に漂泊(ひょうはく)の身》日暮れになると郷里はどちらの方角にあたるかと思われ、夕もやが立ち込める長江の風情(ふぜい)が私を悲しませるのである。
黄鶴樓
湖北省武漢市長江南岸蛇山の西端にある楼閣。昔、この地に辛(しん)という酒店があった。毎日のように老人が来て酒を飲んでゆく。酒代は払わないが辛はいやな顔もせず飲ませていた。半年程して老人は酒代の代わりにといって橘の皮で黄色い鶴を描き、その鶴が客の歌にあわせて踊りだすというので評判になり店は大繁盛。辛は巨満の富を築いた。十年ののち老人が再び現れ、笛を吹くと白雲が湧きおこり、老人は鶴に乗って飛び去った。辛はここに楼を建て黄鶴樓と名づけたという伝説がある。
悠 悠
遥(はるか)な大空を流れていくさま ゆったりとしているさま
歴 歴
はっきりとみえること
漢 陽
武昌より長江を隔(へだ)てた対岸にある地名
萋 萋
草の盛んに茂るさま
鸚鵡洲
武昌の西南の長江にある中洲
煙 波
夕もや
崔 顥 704-754
盛唐の詩人。「水卞」洲(べんしゅう)《河南省開封府》の人。開元11(723)年の進士、秀才であったが酒と遊びに溺れ軽薄の評をうけた。晩年は格調の高い詩風を出す。天宝13年に没す。年50。
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