舞台『刀剣乱舞』山姥切国広 単独行 -日本刀史-開幕!https://t.cn/A6WvMk2I
荒牧慶彦からコメント :
山姥切国広の修行の旅、単独行がいよいよ始まります。
僕自身、舞台『刀剣乱舞』にたくさん出陣してきたものの、刀剣男士が一振りのみという公演は初めてなので、とてつもないプレッシャーを感じています。
ですが皆様にどんな反応をいただけるのか楽しみでもあります。
脚本・演出の末満(健一)さん曰く、とても「奇妙な作品」になりそうとのこと。
奇妙でもあり、挑戦的な作品でもあるのでやり甲斐のある作品です。
体調や怪我に気をつけて頑張って参ります。
応援してくださる皆様、山姥切国広の旅をどうぞ温かく見守っていただけたら幸いです。
荒牧慶彦からコメント :
山姥切国広の修行の旅、単独行がいよいよ始まります。
僕自身、舞台『刀剣乱舞』にたくさん出陣してきたものの、刀剣男士が一振りのみという公演は初めてなので、とてつもないプレッシャーを感じています。
ですが皆様にどんな反応をいただけるのか楽しみでもあります。
脚本・演出の末満(健一)さん曰く、とても「奇妙な作品」になりそうとのこと。
奇妙でもあり、挑戦的な作品でもあるのでやり甲斐のある作品です。
体調や怪我に気をつけて頑張って参ります。
応援してくださる皆様、山姥切国広の旅をどうぞ温かく見守っていただけたら幸いです。
中島健人「海外から注目される作品作りを」 20代ラストに抱く夢を語る
Sexy Zoneの中島健人が、俳優として新たなフェーズに差し掛かっている。20日公開の映画『おまえの罪を自白しろ』では、政治家一族・宇田家の次男で、内閣府副大臣の父・宇田清治郎(堤真一)のやり方に疑問を持ちながらも、やむなく父の議員秘書を務める宇田晄司役で、サスペンス映画初主演に。そんな中島に今回クランクイン!はインタビューを実施。話を聞くと、アイドルとしても、役者としても、常に“完璧”という形容詞をまとってきた中島の“完璧”に達するまでの努力が浮かび上がってきた。
■晄司は“冷徹な色気”がある男
ーー『心が叫びたがってるんだ。』『未成年だけどコドモじゃない』『ニセコイ』など、これまでコメディーやラブストーリーを題材としてきた映画出演が多かった中島さんですが、昨年の『ラーゲリより愛を込めて』や本作を見ると、“俳優・中島健人”として新たなフェーズに差し掛かっているように感じます。
中島:本作のお話をいただいたのが、テレビドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)が終わったくらいの時期で、同作もラブストーリーだったので、「こういう役をいただけるのか」と自分でもネクストフェーズへ突入した感覚がありました。自分自身を表現する環境を変えてみるのはすごくいいことだと思いますし、そんな場所を与えてくださった本作の制作陣の方には感謝の気持ちでいっぱいです。新たな僕を見ていただけると思います。
ーー晄司は中島さんの新境地となるキャラクターのように思います。これまでの経験とのギャップはありましたか?
中島:過去に出演させていただいたラブストーリーでも、全部かっこよかったり、セクシーだったりする役かと言ったらそうではなくて、“できない男のラブストーリー”や“めっちゃかっこいいやつのラブストーリー”など多岐にわたってきました。今回「中島さんはセクシーを封印しましたね」って言われることも多いんですけど、僕自身これまでの役も、セクシーに振り切って演じてきた気持ちはないんです。
今回の晄司は、かっこいい言葉でいうと“冷徹な色気”がある男だと思っています。自分の家族を守るために、うそを貫き通す。うそも方便と言いますか、その使い方がうまい人なんじゃないかなと。実は最初は全然そういう雰囲気のキャラクターではなかったんです。最初に脚本を読んだ時に、晄司以外のキャラクターがあまりにも強くて、晄司が平たく見えるように感じたので、水田伸生監督とどういう風に見せていくかディスカッションし、自分で演じていく上で、そういう魅力を持った人間だなと解釈していきました。
社会派で無骨な映画に、こんなアイデンティティーを持つ僕が出演するからこそ、広がりが生まれる気がするので、本作はたくさんの方にフィットするんじゃないかと思います。自分の映画人生の中で、社会派映画に呼んでいただけたことは本当に感謝していて、水田監督にすごく恩返しがしたいです。
ーー“冷徹な色気”は腑に落ちる表現です。晄司を作り上げる中での、具体的な役作りのアプローチを教えてください。
■「怖い振り付け師さんがいて…」晄司と重なる自身の経験
中島:衆議院予算委員会を傍聴し、岸田文雄首相や衆議院の方々の姿を実際に拝見しました。議員秘書の方にお会いするために議員会館にもお邪魔したのですが、秘書の方の机には、ものすごい量の書類があって、日々これくらいの問題量に追われ、1つずつさばいているのかと驚きました。量もそうなのですが、これだけの膨大な責任があるというのを体感できたのが一番大きな経験だったと思います。行くと行かないのとでは全然違っていて、国会議事堂に足を運んでいなかったら、また芝居への気持ちも変わっていただろうなと思います。
でも僕はスーツで行ったんですけど、マネージャーさんがだいぶカジュアルな服装で来たんですよ(笑)。「やっぱスーツで来ると思ったよ」って言われたんですけど、そりゃスーツ着るでしょ!
ーーそんなハプニングが(笑)。晄司は劇中であまりバックボーンが描かれていないキャラクターでした。中島さんなりの解釈を反映させた部分はありましたか?
中島:これは映画に携わってきた中ですごく思っていることなんですけど、自分の中だけの解釈を強くしてしまうと、他のキャストさんたちとのバランスが合わなくなることが意外とあるんですよね。晄司に関してはバックボーンの想像はしたんですけど、作り上げていくというよりは、ナチュラルに演じることができたと思っています。
晄司の気持ちってすごくわかるんです。彼っていつも鬱屈としていて、いつもそういう気持ちを抱えている若者って多いと思うんです。ぶっちゃけ言うと、僕も持っています。でもそういう人は、いろんなことに対して鬱屈とした気持ちがあるからこそ、爆発した瞬間に、ものすごいエネルギーを持っている。僕もそうだから、晄司の気持ちを理解したまま、1番の理解者として僕は彼を演じられたかなって思います。
ーーご自身とも重なる点があったのですか?
中島:そうですね。ジュニアの時に本当に怖い振り付け師さんがいて、僕、正直すごく苦手だったんですよ。もうめちゃくちゃ注意されたし、強い言葉で言ってくる方なんですけど、ある年齢を境にその人とあまり仕事をしなくなっていくんですね。徐々に巣立っていって。でも結局それから何年か経つと、その振り付け師さんの振り付けを欲する自分がいて…。「言われたい」「あのリズムを感じたい!」って。その関係性は、晄司と父・清治郎(堤真一)の間柄に重なる部分を感じています。
その振り付け師さんは、全然電話に出てくれないし、メールも返してくれないんですけど、会ったら普通に話しかけてくれるんですよ(笑)。「なんで!? 電話出てくれないのに!?」って(笑)。昔は敵対視していたんですけど、一度離れてみると、「健人にはこれが合う」って僕が進むべき道を開いてくれたんだって気付くことができました。やり方は強引であれど、清治郎も晄司に対してそういう態度を取っていたんじゃないかなと思います。
ーーなるほど。実際の撮影では、堤さんから影響を受けたことはありましたか?
中島:この映画のポスターの堤さんってめちゃくちゃ怖いけど、実際はおもしろおじさんなんです(笑)。映画に緊張感がなくなってしまいそうで言いたくないんですけど、本当に面白い人。ギャップがすごくて、現場で堤さんと山崎一さんは四六時中舞台の話をしているんですけど、その交流の仕方は高校の朝の教室みたいで(笑)。二人の空気感が温かいんですよね。
堤さんは僕にプライベートの話から、どんな人生を歩んできたのかまで、ざっくばらんに話してくれました。「俺はテレビはあんま興味なかったんだ。でもドラマに出始めて、劇場に人が集まって、映画界からオファーが来て…。でも全然順風満帆じゃねえよ」って。
ーーちょっとモノマネ入ってません?(笑)
中島:自信あるんです。本気出したら結構似てると思っていて(笑)。堤さんって苦労人だから、本当にいろんな経験を話してくださって、だからこそ怖いみたいなことはなかったですね。それでも芝居になると圧がすごいんですよ。関西の方だからか「キレさせたらやばい」みたいなオーラが出ていて。でも堤さん、ボケてくださるから、ツッコまざるを得ないし、ツッコんで欲しそうな感じを出してるんですよね。「それ違うでしょ」ってツッコむと「まあな(笑)」ってうれしそうで。こんな風にカジュアルなコミュニケーションができたから、伸び伸びと撮影ができました。
ーー堤さんから芝居のアドバイスなどをもらったりしましたか?
中島:堤さんって、「こうしろ」というタイプではないんです。「俺を見て学べ」なんて風には思っていないと思うんですけど、見ているだけで学べるところがいっぱいありました。空気感や雰囲気の醸し出し方というんでしょうか。言葉でそういうやり取りはしたことないですね。演技のディスカッションをしたのは、池田エライザさんと中島歩さんくらいです。
そういえば「馬刺しがうまいんだぁ。今度健人にやるよ」って堤さんに言われたんですけど、まだいただいてないな…。連絡先も交換してるんですけど、やっぱり緊張するじゃないですか。最近は織田裕二さん(ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)で共演)に連絡できるようになりました。レインボーブリッジの写真撮って、「どうします?」って(笑)。なので堤さんにも馬刺しの写真を送ってみようかな。
ーー面白すぎます(笑)。ところで、本作のクランクインは昨年の7月と聞いたんですけど、その時期はSexy Zoneがライブツアー中でしたよね。役作りや撮影で過密スケジュールだったんじゃないかと想像するのですが、どうやって切り替えていたんでしょうか?
■櫻井翔の言葉で得た“気付き”
中島:確かに。どうやっていたんでしょう…。そういえば櫻井翔くんがツアーを見に来てくれたときに、「ケンティ、一皮むけたね」って言ってくれました。だから多分、この役の影響がツアーにも出ていたんじゃないかな。映画では晄司としての存在感を出さなきゃいけなかったので、内から出るものがライブにもあふれていたんじゃないかと思います。
ーーアーティストと俳優の仕事が相互作用していたんですね。いろんな面で成長し続け、夢をかなえていく中島さんですが、20代も終盤に差し掛かっています。中島さんが今抱く夢を最後に教えてください。
中島:もっといろんな日本映画に出演したいと思っています。吉永小百合さんともご一緒できたらうれしいですね。いろんなレジェンドを知って、いろんなレジェンドから見る自分を知ることで、今の自分の現在地がわかるんじゃないのかなと。
あとアーティストとしては、楽曲制作をしていきたいです。自分が作った音楽を今度はたくさん出していくっていうフェーズになってくのかな…。インスタグラムにもすでに何曲かアップしてるんですけど、今後もトラックメイクして、それが何かのタイアップになればいいなと思いますし、日本のみならず、海外の方にも聞いていただきたいとも思います。海外から日本に関心が向くような楽曲制作をしていきたい。映画も同じですね。日本映画に出ることで、海外から注目される。そんな作品作りをしていきたいです。
(取材・文:阿部桜子 写真:小川遼)
Sexy Zoneの中島健人が、俳優として新たなフェーズに差し掛かっている。20日公開の映画『おまえの罪を自白しろ』では、政治家一族・宇田家の次男で、内閣府副大臣の父・宇田清治郎(堤真一)のやり方に疑問を持ちながらも、やむなく父の議員秘書を務める宇田晄司役で、サスペンス映画初主演に。そんな中島に今回クランクイン!はインタビューを実施。話を聞くと、アイドルとしても、役者としても、常に“完璧”という形容詞をまとってきた中島の“完璧”に達するまでの努力が浮かび上がってきた。
■晄司は“冷徹な色気”がある男
ーー『心が叫びたがってるんだ。』『未成年だけどコドモじゃない』『ニセコイ』など、これまでコメディーやラブストーリーを題材としてきた映画出演が多かった中島さんですが、昨年の『ラーゲリより愛を込めて』や本作を見ると、“俳優・中島健人”として新たなフェーズに差し掛かっているように感じます。
中島:本作のお話をいただいたのが、テレビドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)が終わったくらいの時期で、同作もラブストーリーだったので、「こういう役をいただけるのか」と自分でもネクストフェーズへ突入した感覚がありました。自分自身を表現する環境を変えてみるのはすごくいいことだと思いますし、そんな場所を与えてくださった本作の制作陣の方には感謝の気持ちでいっぱいです。新たな僕を見ていただけると思います。
ーー晄司は中島さんの新境地となるキャラクターのように思います。これまでの経験とのギャップはありましたか?
中島:過去に出演させていただいたラブストーリーでも、全部かっこよかったり、セクシーだったりする役かと言ったらそうではなくて、“できない男のラブストーリー”や“めっちゃかっこいいやつのラブストーリー”など多岐にわたってきました。今回「中島さんはセクシーを封印しましたね」って言われることも多いんですけど、僕自身これまでの役も、セクシーに振り切って演じてきた気持ちはないんです。
今回の晄司は、かっこいい言葉でいうと“冷徹な色気”がある男だと思っています。自分の家族を守るために、うそを貫き通す。うそも方便と言いますか、その使い方がうまい人なんじゃないかなと。実は最初は全然そういう雰囲気のキャラクターではなかったんです。最初に脚本を読んだ時に、晄司以外のキャラクターがあまりにも強くて、晄司が平たく見えるように感じたので、水田伸生監督とどういう風に見せていくかディスカッションし、自分で演じていく上で、そういう魅力を持った人間だなと解釈していきました。
社会派で無骨な映画に、こんなアイデンティティーを持つ僕が出演するからこそ、広がりが生まれる気がするので、本作はたくさんの方にフィットするんじゃないかと思います。自分の映画人生の中で、社会派映画に呼んでいただけたことは本当に感謝していて、水田監督にすごく恩返しがしたいです。
ーー“冷徹な色気”は腑に落ちる表現です。晄司を作り上げる中での、具体的な役作りのアプローチを教えてください。
■「怖い振り付け師さんがいて…」晄司と重なる自身の経験
中島:衆議院予算委員会を傍聴し、岸田文雄首相や衆議院の方々の姿を実際に拝見しました。議員秘書の方にお会いするために議員会館にもお邪魔したのですが、秘書の方の机には、ものすごい量の書類があって、日々これくらいの問題量に追われ、1つずつさばいているのかと驚きました。量もそうなのですが、これだけの膨大な責任があるというのを体感できたのが一番大きな経験だったと思います。行くと行かないのとでは全然違っていて、国会議事堂に足を運んでいなかったら、また芝居への気持ちも変わっていただろうなと思います。
でも僕はスーツで行ったんですけど、マネージャーさんがだいぶカジュアルな服装で来たんですよ(笑)。「やっぱスーツで来ると思ったよ」って言われたんですけど、そりゃスーツ着るでしょ!
ーーそんなハプニングが(笑)。晄司は劇中であまりバックボーンが描かれていないキャラクターでした。中島さんなりの解釈を反映させた部分はありましたか?
中島:これは映画に携わってきた中ですごく思っていることなんですけど、自分の中だけの解釈を強くしてしまうと、他のキャストさんたちとのバランスが合わなくなることが意外とあるんですよね。晄司に関してはバックボーンの想像はしたんですけど、作り上げていくというよりは、ナチュラルに演じることができたと思っています。
晄司の気持ちってすごくわかるんです。彼っていつも鬱屈としていて、いつもそういう気持ちを抱えている若者って多いと思うんです。ぶっちゃけ言うと、僕も持っています。でもそういう人は、いろんなことに対して鬱屈とした気持ちがあるからこそ、爆発した瞬間に、ものすごいエネルギーを持っている。僕もそうだから、晄司の気持ちを理解したまま、1番の理解者として僕は彼を演じられたかなって思います。
ーーご自身とも重なる点があったのですか?
中島:そうですね。ジュニアの時に本当に怖い振り付け師さんがいて、僕、正直すごく苦手だったんですよ。もうめちゃくちゃ注意されたし、強い言葉で言ってくる方なんですけど、ある年齢を境にその人とあまり仕事をしなくなっていくんですね。徐々に巣立っていって。でも結局それから何年か経つと、その振り付け師さんの振り付けを欲する自分がいて…。「言われたい」「あのリズムを感じたい!」って。その関係性は、晄司と父・清治郎(堤真一)の間柄に重なる部分を感じています。
その振り付け師さんは、全然電話に出てくれないし、メールも返してくれないんですけど、会ったら普通に話しかけてくれるんですよ(笑)。「なんで!? 電話出てくれないのに!?」って(笑)。昔は敵対視していたんですけど、一度離れてみると、「健人にはこれが合う」って僕が進むべき道を開いてくれたんだって気付くことができました。やり方は強引であれど、清治郎も晄司に対してそういう態度を取っていたんじゃないかなと思います。
ーーなるほど。実際の撮影では、堤さんから影響を受けたことはありましたか?
中島:この映画のポスターの堤さんってめちゃくちゃ怖いけど、実際はおもしろおじさんなんです(笑)。映画に緊張感がなくなってしまいそうで言いたくないんですけど、本当に面白い人。ギャップがすごくて、現場で堤さんと山崎一さんは四六時中舞台の話をしているんですけど、その交流の仕方は高校の朝の教室みたいで(笑)。二人の空気感が温かいんですよね。
堤さんは僕にプライベートの話から、どんな人生を歩んできたのかまで、ざっくばらんに話してくれました。「俺はテレビはあんま興味なかったんだ。でもドラマに出始めて、劇場に人が集まって、映画界からオファーが来て…。でも全然順風満帆じゃねえよ」って。
ーーちょっとモノマネ入ってません?(笑)
中島:自信あるんです。本気出したら結構似てると思っていて(笑)。堤さんって苦労人だから、本当にいろんな経験を話してくださって、だからこそ怖いみたいなことはなかったですね。それでも芝居になると圧がすごいんですよ。関西の方だからか「キレさせたらやばい」みたいなオーラが出ていて。でも堤さん、ボケてくださるから、ツッコまざるを得ないし、ツッコんで欲しそうな感じを出してるんですよね。「それ違うでしょ」ってツッコむと「まあな(笑)」ってうれしそうで。こんな風にカジュアルなコミュニケーションができたから、伸び伸びと撮影ができました。
ーー堤さんから芝居のアドバイスなどをもらったりしましたか?
中島:堤さんって、「こうしろ」というタイプではないんです。「俺を見て学べ」なんて風には思っていないと思うんですけど、見ているだけで学べるところがいっぱいありました。空気感や雰囲気の醸し出し方というんでしょうか。言葉でそういうやり取りはしたことないですね。演技のディスカッションをしたのは、池田エライザさんと中島歩さんくらいです。
そういえば「馬刺しがうまいんだぁ。今度健人にやるよ」って堤さんに言われたんですけど、まだいただいてないな…。連絡先も交換してるんですけど、やっぱり緊張するじゃないですか。最近は織田裕二さん(ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)で共演)に連絡できるようになりました。レインボーブリッジの写真撮って、「どうします?」って(笑)。なので堤さんにも馬刺しの写真を送ってみようかな。
ーー面白すぎます(笑)。ところで、本作のクランクインは昨年の7月と聞いたんですけど、その時期はSexy Zoneがライブツアー中でしたよね。役作りや撮影で過密スケジュールだったんじゃないかと想像するのですが、どうやって切り替えていたんでしょうか?
■櫻井翔の言葉で得た“気付き”
中島:確かに。どうやっていたんでしょう…。そういえば櫻井翔くんがツアーを見に来てくれたときに、「ケンティ、一皮むけたね」って言ってくれました。だから多分、この役の影響がツアーにも出ていたんじゃないかな。映画では晄司としての存在感を出さなきゃいけなかったので、内から出るものがライブにもあふれていたんじゃないかと思います。
ーーアーティストと俳優の仕事が相互作用していたんですね。いろんな面で成長し続け、夢をかなえていく中島さんですが、20代も終盤に差し掛かっています。中島さんが今抱く夢を最後に教えてください。
中島:もっといろんな日本映画に出演したいと思っています。吉永小百合さんともご一緒できたらうれしいですね。いろんなレジェンドを知って、いろんなレジェンドから見る自分を知ることで、今の自分の現在地がわかるんじゃないのかなと。
あとアーティストとしては、楽曲制作をしていきたいです。自分が作った音楽を今度はたくさん出していくっていうフェーズになってくのかな…。インスタグラムにもすでに何曲かアップしてるんですけど、今後もトラックメイクして、それが何かのタイアップになればいいなと思いますし、日本のみならず、海外の方にも聞いていただきたいとも思います。海外から日本に関心が向くような楽曲制作をしていきたい。映画も同じですね。日本映画に出ることで、海外から注目される。そんな作品作りをしていきたいです。
(取材・文:阿部桜子 写真:小川遼)
【DAY1 雷神ステージ】-真天地開闢集団-ジグザグ
2023.10.07 (土)
続いて登場したのは-真天地開闢集団-ジグザグ。
2016年に関西で本格始動。メンバーは唄(ボーカル)の命 -mikoto-、低音弦(ベース)の龍矢 -ryuya-、太鼓(ドラム)の影丸 -kagemaru-の3人。“ヴィジュアル・ロック”の系譜を感じさせつつ、一つのジャンルに収まらない表現を展開。ファンを参拝者と呼び、愚かな者に救いの手を差し伸べるべく“禊”というライブ活動を行うなど、徹底的に構築した世界観を打ち出しつつも、枠にとらわれない表現の幅と柔軟さも持ち、昨年は初の武道館公演を成功させた大注目のバンドだ。
祭囃子を思わせるリズムが鳴り出すとメンバーが登場。そのまま披露された楽曲は「帰りたいけど帰れない」。軽快なサウンドとは裏腹に誰もが共感してしまう歌詞も秀逸だ。続いての曲は10月4日に発売されたばかりのアルバム 第四完全音源集「慈愚挫愚 四 -最高-」から「Drip」。切ないメロディと疾走感あふれるビートが心地よいナンバーだ。
演奏を終えると命 -mikoto-が「ちょっと待てよ!この美しい琵琶湖に似合わないゴミが落ちてるよ!」とシャウト。そのまま「ゴミはゴミ箱へ」を披露した。この曲は2019年の第一完全音源集「慈愚挫愚 壱 〜大殺界〜」に収録されている曲だが、ヘヴィでテクニカルな演奏、デスヴォイス、キャッチ―な振り付け、懐かしくも爽やかなサビなど、聴き所を詰め込んだ楽曲となっている。
『僕は0歳なんですが、前世の記憶で西川の歌は聴いていて…中学生の時は魔弾が一番好きでした。それにしても(今日のイナズマ)西川さんの歌から始まるのは…よくない!歌いづらいです!…だから1曲目を「帰りたいけど帰れない」にしました』
『ももいろクローバーさんとは、以前テレビ番組でお会いしたことがあるし、ゴールデンボンバーさんが大阪城ホール2DAYSをやった時には僕らは現地でフライヤーを配っていました。今日はいろいろ感慨深いです。』
命-mikoto-はフェスへの想い入れを語った上で「次の曲はみんなに声を出してほしい。大きな声を届けてください!」と語りかけ「Dazzling Secret」へ導いていく。最新アルバム収録のナンバーで繊細かつヘヴィーなサウンドと一聴したら忘れられない強烈なメロディが印象的な1曲。初めて聴いたオーディエンスからも合唱が起こっている。その後は、可愛さと格好良さを融合した中毒性の高い楽曲「きちゅねのよめいり」へ。シンプルな手のフリもあり、会場を巻き込んでどんどん盛り上げていく。
最後に披露されたのは彼らの代表曲の一つとも言える「Promise」。バンドの持つ多面的な魅力が1曲に詰め込まれた名曲だ。演奏を終えた命-mikoto-はバンドのロゴマークにも使われている掌印を観客に向かって掲げ「今日はこの“救いの手のポーズ”だけでも憶えて帰ってください。ありがとうございました。-真天地開闢集団-ジグザグでした!」と叫び、ステージを後にした。
アングラなようでファニーな魅力があり、得体のしれない存在なようで親しみを憶えずにはいられない特異な存在感。この日のイナズマにも、鮮烈な印象を残した。
【SET LIST】
1 帰りたいけど帰れない
2 Drip
3 ゴミはゴミ箱へ
4 Dazzling Secret
5 きちゅねのよめいり
6 Promise
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2023.10.07 (土)
続いて登場したのは-真天地開闢集団-ジグザグ。
2016年に関西で本格始動。メンバーは唄(ボーカル)の命 -mikoto-、低音弦(ベース)の龍矢 -ryuya-、太鼓(ドラム)の影丸 -kagemaru-の3人。“ヴィジュアル・ロック”の系譜を感じさせつつ、一つのジャンルに収まらない表現を展開。ファンを参拝者と呼び、愚かな者に救いの手を差し伸べるべく“禊”というライブ活動を行うなど、徹底的に構築した世界観を打ち出しつつも、枠にとらわれない表現の幅と柔軟さも持ち、昨年は初の武道館公演を成功させた大注目のバンドだ。
祭囃子を思わせるリズムが鳴り出すとメンバーが登場。そのまま披露された楽曲は「帰りたいけど帰れない」。軽快なサウンドとは裏腹に誰もが共感してしまう歌詞も秀逸だ。続いての曲は10月4日に発売されたばかりのアルバム 第四完全音源集「慈愚挫愚 四 -最高-」から「Drip」。切ないメロディと疾走感あふれるビートが心地よいナンバーだ。
演奏を終えると命 -mikoto-が「ちょっと待てよ!この美しい琵琶湖に似合わないゴミが落ちてるよ!」とシャウト。そのまま「ゴミはゴミ箱へ」を披露した。この曲は2019年の第一完全音源集「慈愚挫愚 壱 〜大殺界〜」に収録されている曲だが、ヘヴィでテクニカルな演奏、デスヴォイス、キャッチ―な振り付け、懐かしくも爽やかなサビなど、聴き所を詰め込んだ楽曲となっている。
『僕は0歳なんですが、前世の記憶で西川の歌は聴いていて…中学生の時は魔弾が一番好きでした。それにしても(今日のイナズマ)西川さんの歌から始まるのは…よくない!歌いづらいです!…だから1曲目を「帰りたいけど帰れない」にしました』
『ももいろクローバーさんとは、以前テレビ番組でお会いしたことがあるし、ゴールデンボンバーさんが大阪城ホール2DAYSをやった時には僕らは現地でフライヤーを配っていました。今日はいろいろ感慨深いです。』
命-mikoto-はフェスへの想い入れを語った上で「次の曲はみんなに声を出してほしい。大きな声を届けてください!」と語りかけ「Dazzling Secret」へ導いていく。最新アルバム収録のナンバーで繊細かつヘヴィーなサウンドと一聴したら忘れられない強烈なメロディが印象的な1曲。初めて聴いたオーディエンスからも合唱が起こっている。その後は、可愛さと格好良さを融合した中毒性の高い楽曲「きちゅねのよめいり」へ。シンプルな手のフリもあり、会場を巻き込んでどんどん盛り上げていく。
最後に披露されたのは彼らの代表曲の一つとも言える「Promise」。バンドの持つ多面的な魅力が1曲に詰め込まれた名曲だ。演奏を終えた命-mikoto-はバンドのロゴマークにも使われている掌印を観客に向かって掲げ「今日はこの“救いの手のポーズ”だけでも憶えて帰ってください。ありがとうございました。-真天地開闢集団-ジグザグでした!」と叫び、ステージを後にした。
アングラなようでファニーな魅力があり、得体のしれない存在なようで親しみを憶えずにはいられない特異な存在感。この日のイナズマにも、鮮烈な印象を残した。
【SET LIST】
1 帰りたいけど帰れない
2 Drip
3 ゴミはゴミ箱へ
4 Dazzling Secret
5 きちゅねのよめいり
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