小さな肩を並べて歩いた
何でもない事で笑い合い　同じ夢を見つめていた
耳を澄ませば　今でも聞こえる
君の声　オレンジ色に染まる街の中

君がいないと本当に退屈だね
寂しいと言えば笑われてしまうけど
残されたもの　何度も確かめるよ
消えることなく輝いている

雨上がりの空のような　心が晴れるような
君の笑顔を憶えている　思い出して笑顔になる
きっと二人はあの日のまま　無邪気な子供のまま
巡る季節を駆け抜けていく　それぞれの明日を見て

一人になれば不安になると
眠りたくない夜は　話し続けていた

君はこれから何を見ていくんだろう
私はここで何を見ていくのだろう
沈む夕焼け　オレンジに染まる街に
そっと涙を預けてみる

何億もの光の中　生まれた一つの愛
変わらなくても変わってしまっても　君は君だよ　心配無いよ
いつか二人が大人になって　素敵な人に出会って
かけがえのない家族を連れて　この場所で逢えるといいな

雨上がりの空のような　心が晴れるような
君の笑顔を憶えている　思い出して笑顔になる
何億もの光の中　生まれた一つの愛
巡る季節を駆け抜けていく　それぞれの明日を見て
それぞれの夢を選んで

気づいた見てるだけでいいじゃダメだ
今こそ不平不満なんかじゃなく
真っ直ぐな気持ち空高く叫びたい
「好きだ」
叫べ声が枯れて出なくたって
叫べどうにか君に届くなきゃ
逃げず真剣な目差しの答え待ち続ける
叫べ初めてのこの気持ちは
叫べどう修理すればいいんだろう
愛や恋なんて言葉ではもう片付かない
好きだぶっわと風が吹いた時
好きだ幻か現実なのか
そんなポエム吹き飛ばす
瞬間風速はamazing
好きだああもう遠慮はしないよ
好きだ初めて会ったあの日から
君で始まる運命だった物語

本塁打を放ち、待つ相棒を指さした　星稜・武内、投球の悔しさ晴らす

　（10日、第105回全国高校野球選手権記念大会2回戦　創成館6―3星稜）

　このままでは終われない。

　1―6で5点を追う九回表、星稜のエース武内涼太（3年）が、無死三塁から左中間に放った大きな打球は、スタンドに吸い込まれた。高校通算10本目のアーチ。

　「5点差で、つなぐことだけを考えていたが、うまく入ってくれた」

　目の前で、4番で捕手の近藤真亜久（まあく）（3年）が三塁へヘッドスライディングする三塁打。同じ九州出身で、中学からずっとバッテリーを組んできた仲間だ。

　燃えた。

　本塁打を打つと、ホームで待つ相棒を指さした。近藤は「あいつならやってくれると思っていた。指さしたのは自分からです」と語った。

　六回の犠飛を含め、チームの3点すべてが、武内の打点だった。敗れはしたが、バッテリーで見せ場はつくった。

　「投」では、自分を責め続けていた。一、二回、二つの押し出し四球を含む、5四球に暴投が絡んで失点を重ね、二回持たず52球で降板。

　石川大会では制球難に陥り、甲子園までに試行錯誤を重ねた。例えば、投げる前の構え。捕手に狙いをつける目を左目から右目に変えた。体を捕手にやや正対するように構えることで、利き目の右目で狙うようにした。

　しかし、この日は一回に先頭打者に四球を出したことで、「ストライクを入れよう、入れようと、焦ってしまった」と言う。

　自身も、チームも、雪辱を期した甲子園だった。昨夏の1回戦、愛工大名電（愛知）との試合で投手陣最多の110球を投げて5失点。2―14の大敗を喫した。この時の悔しさが今年の星稜の原点だった。「昨年は先輩のカバーでよかったが、今年は自分が試合をつくっていくという責任感があった」と振り返る。

　2年続けての初戦敗退。それでも、今年は意地を見せることができた。

　幼いころ、元プロ野球選手だった祖父の長尾辰雄さんにすすめられ、野球の道へ。高校卒業後も続けるつもりだ。

　武内は「チームを勝たせられないエースはエースじゃない。もっと悪い時に対応できる引き出しを増やす」と、さらなる成長を誓った。（土井良典）