今天是小船长的生日公演
小船长的小作文如下
今日は生誕祭にきてくださりありがとうございます。
画面の向こうの皆さんもありがとうございます。
先週の6周年きてくださったかたいますか??
何度も
23際の1年は、とても充実した1年でした。
特に楽しかったのは、瀬戸内PR部隊の活動です。3位という今でも信じられないような順位を頂いて、素敵な衣装を頂いて、素敵なMVを頂いて、、、とても恵まれていました。おしあげてくれてありがとうございます。
また、アイスボックスの撮影メンバーに選んで頂けたり、BLTで初グラビアをさせて頂けたのも嬉しかったです!
SHOWROOM以外で、こういうのに選ばれたことが無かったし、SHOWROOMやらなくても私も雑誌にのれることがあるのか、、、!と、割と本気で驚いた経験でした。
おしあげてくれてありがとう
そして、1番はフクフェスかな。
フクフェスを開催した理由は、地元を盛り上げたい、アイドルの良さをつたえたいというのはもちろんですが
自分の中の裏テーマとして、メンバーの自己実現のきっかけになりたいということがあらりました。
STUができてまる6ねん。グループも少しづつ大きくなり、
そんな中、アイドルとしてメンバー一人一人の夢も色んな方向で見えてきたんじゃないでしょうか。
でも、自分なんか、という思いや
出来るわけないよね、という思いで言い出せない子も多いと思います。
でも、福田朱里がフクフェスとかいうことを勝手にやったことで、いい前例ができたのではないでしょうか!
STUという場所で花を咲かせようとしているのなら、満開出会って欲しい。そんな思いでひび活動しています。
みちゅみたいにバキバキ踊れたり歌えたりするわけではないけれど
副キャプテンとして
メンバーと運営のかけはしとなれるような存在になりたいです。メンバーの皆さん、なにか協力出来ることがあればなんでも言ってください!一緒にできることを考えましょう
24際の目標は3つあります。
ひとつは、選抜メンバーでい続けること。力強い後輩も増えてきて不安もありますが、まだまだ現役で頑張って行けるよう、上を上を目指していきたいと思います、
ふたつめに、グラビアに呼んで頂くこと!いままで未知の世界だったものを初めてやってみて、もっと挑戦してみたくなりました。自分磨きを頑張って、もう1回なにか載ってみたいなぁとおもいます!
最後に、フクフェスボリューム2をやること!
沖ちゃんの写真集発表みたいに、このばで2の発表が出来たら良かったのですがさすがにまにあいませんでした。笑
今年中に開催するのが目標です。そのさいはメンバーのみさん、スタッフのみなさん、なによりファンの皆様、御協力よろしくお願いします(∩´∀`@)⊃
あらためて、本日はほんとうにありがとうございました。
みなさんの好きめん、推しメンでいれて幸せです。これからもたくさん愛をお届けするので覚悟しててください!一緒にたのしいアイドル人生歩んでいきましょう!だいすきだよ。
本日はほんとにありがとうございました!
ふくちゃんより
目标真的很充分,希望今年可以实现小船长的各个目标!!!
再次祝24岁的福田朱里幸福快乐,继续成为有力量有魅力的偶像!
小船长的小作文如下
今日は生誕祭にきてくださりありがとうございます。
画面の向こうの皆さんもありがとうございます。
先週の6周年きてくださったかたいますか??
何度も
23際の1年は、とても充実した1年でした。
特に楽しかったのは、瀬戸内PR部隊の活動です。3位という今でも信じられないような順位を頂いて、素敵な衣装を頂いて、素敵なMVを頂いて、、、とても恵まれていました。おしあげてくれてありがとうございます。
また、アイスボックスの撮影メンバーに選んで頂けたり、BLTで初グラビアをさせて頂けたのも嬉しかったです!
SHOWROOM以外で、こういうのに選ばれたことが無かったし、SHOWROOMやらなくても私も雑誌にのれることがあるのか、、、!と、割と本気で驚いた経験でした。
おしあげてくれてありがとう
そして、1番はフクフェスかな。
フクフェスを開催した理由は、地元を盛り上げたい、アイドルの良さをつたえたいというのはもちろんですが
自分の中の裏テーマとして、メンバーの自己実現のきっかけになりたいということがあらりました。
STUができてまる6ねん。グループも少しづつ大きくなり、
そんな中、アイドルとしてメンバー一人一人の夢も色んな方向で見えてきたんじゃないでしょうか。
でも、自分なんか、という思いや
出来るわけないよね、という思いで言い出せない子も多いと思います。
でも、福田朱里がフクフェスとかいうことを勝手にやったことで、いい前例ができたのではないでしょうか!
STUという場所で花を咲かせようとしているのなら、満開出会って欲しい。そんな思いでひび活動しています。
みちゅみたいにバキバキ踊れたり歌えたりするわけではないけれど
副キャプテンとして
メンバーと運営のかけはしとなれるような存在になりたいです。メンバーの皆さん、なにか協力出来ることがあればなんでも言ってください!一緒にできることを考えましょう
24際の目標は3つあります。
ひとつは、選抜メンバーでい続けること。力強い後輩も増えてきて不安もありますが、まだまだ現役で頑張って行けるよう、上を上を目指していきたいと思います、
ふたつめに、グラビアに呼んで頂くこと!いままで未知の世界だったものを初めてやってみて、もっと挑戦してみたくなりました。自分磨きを頑張って、もう1回なにか載ってみたいなぁとおもいます!
最後に、フクフェスボリューム2をやること!
沖ちゃんの写真集発表みたいに、このばで2の発表が出来たら良かったのですがさすがにまにあいませんでした。笑
今年中に開催するのが目標です。そのさいはメンバーのみさん、スタッフのみなさん、なによりファンの皆様、御協力よろしくお願いします(∩´∀`@)⊃
あらためて、本日はほんとうにありがとうございました。
みなさんの好きめん、推しメンでいれて幸せです。これからもたくさん愛をお届けするので覚悟しててください!一緒にたのしいアイドル人生歩んでいきましょう!だいすきだよ。
本日はほんとにありがとうございました!
ふくちゃんより
目标真的很充分,希望今年可以实现小船长的各个目标!!!
再次祝24岁的福田朱里幸福快乐,继续成为有力量有魅力的偶像!
三島由紀夫が海外で評価され、坊ちゃんが読みやすい理由とは 文豪から垣間見る日本文学の指南書「名著入門 日本近代文学50選」〈AERA〉
AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。
『名著入門 日本近代文学50選』は、平田オリザさんの意欲作。誕生から百数十年。まだまだ若い日本近代文学の歩みは、現代の我々につながる「言葉」の獲得の歴史だった──。黎明から先駆者たちの苦悩、戦争と向き合った文学者たちなど、50人の名著とともに、いまに至る日本を振り返り、思考するための最高の指南書。著者の平田さんに、同書にかける思いを聞いた。
* * *
樋口一葉に森鴎外、夏目漱石──名前は知っているけれど、ちゃんと読んだことないんだよね……。大丈夫、平田オリザさん(60)の『名著入門 日本近代文学50選』はそんな人にこそ、おもしろい。
執筆のきっかけは明治維新前後に生まれた作家たちを描く戯曲「日本文学盛衰史」(高橋源一郎原作)の創作だ。多くの近代文学を読み直し、いまの時代にこそ大事なものが見えてきたと平田さんは話す。
「私たちはいま同じ日本語で政治を語り、経済を論じ、ラブレターを書くことができます。自分の考えを自分の言葉で表すことは、民主主義の根幹です。でもそれが可能になったのは明治以降なのです」
明治政府は軍隊を統率するために“新しい国家の言葉”を必要とした。薩摩の将校の言葉を津軽の兵隊が聞き取れないと困るからだ。同時に自分の内面=気持ちを表すための「文学の言葉」が模索され、近代文学が生まれていく。「私たちがいま当たり前のように使っている日本語は、近代文士たちの努力によって作られました。しかも日本は戦争などで言葉を奪われた経験が一度もない。これはとても貴重なことです。そんな日本語に近代文学を通じて、改めて向き合ってもらえたらと」
50人の作家と代表作を時代背景とともにわかりやすい言葉で紹介した。森鴎外の『舞姫』は、ドイツに国費留学した青年が現地の踊り子と恋に落ちる物語だ。鴎外の実体験で踊り子は鴎外を追って横浜までやってきたという。「主人公は本当にひどい男で、現代女性からみれば許せないでしょう。残念ながら日本の近代文学はエリート男子の苦悩や、男性特有の露悪趣味から出発したのです。遅れること5年、樋口一葉が『たけくらべ』で思春期の自我の芽生えを描いた。彼女がもう少し長く生きていたら、近代文学におけるジェンダー視点はまた違ったものになったかもしれない」
『坊っちゃん』が読みやすいのは、漱石が落語好きだったから。三島由紀夫が海外で評価される理由──などなど「へえ!」の驚きも満載だ。
しかし近代の言葉が成就した瞬間、政府は言葉を恐れるようになる。戦前の文士たちの去就を現在の日本に照らすと、ぞくりとさせられる。
「堀辰雄や谷崎潤一郎、太宰治の作品のなかでも戦時中に書かれたものには『今書けることを書く』という意志と覚悟を感じます。いまこの時代にも一人一人ができる範囲で、言うべきことを言っていくことが大事だと思っています」
平田さんが近代文学に目覚めたのは16歳で自転車世界一周旅行に出たときだ。父が海外の旅先にさまざまな文学作品を送ってくれたという。
「最近の若者も決して読書量が少ないわけではないのですが、古典に触れる機会はなかなかない。この本が入門書になればいいなと思います。入り口は北杜夫の『楡家の人びと』がおすすめですね」
(フリーランス記者・中村千晶)
※AERA 2023年3月20日号
AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。
『名著入門 日本近代文学50選』は、平田オリザさんの意欲作。誕生から百数十年。まだまだ若い日本近代文学の歩みは、現代の我々につながる「言葉」の獲得の歴史だった──。黎明から先駆者たちの苦悩、戦争と向き合った文学者たちなど、50人の名著とともに、いまに至る日本を振り返り、思考するための最高の指南書。著者の平田さんに、同書にかける思いを聞いた。
* * *
樋口一葉に森鴎外、夏目漱石──名前は知っているけれど、ちゃんと読んだことないんだよね……。大丈夫、平田オリザさん(60)の『名著入門 日本近代文学50選』はそんな人にこそ、おもしろい。
執筆のきっかけは明治維新前後に生まれた作家たちを描く戯曲「日本文学盛衰史」(高橋源一郎原作)の創作だ。多くの近代文学を読み直し、いまの時代にこそ大事なものが見えてきたと平田さんは話す。
「私たちはいま同じ日本語で政治を語り、経済を論じ、ラブレターを書くことができます。自分の考えを自分の言葉で表すことは、民主主義の根幹です。でもそれが可能になったのは明治以降なのです」
明治政府は軍隊を統率するために“新しい国家の言葉”を必要とした。薩摩の将校の言葉を津軽の兵隊が聞き取れないと困るからだ。同時に自分の内面=気持ちを表すための「文学の言葉」が模索され、近代文学が生まれていく。「私たちがいま当たり前のように使っている日本語は、近代文士たちの努力によって作られました。しかも日本は戦争などで言葉を奪われた経験が一度もない。これはとても貴重なことです。そんな日本語に近代文学を通じて、改めて向き合ってもらえたらと」
50人の作家と代表作を時代背景とともにわかりやすい言葉で紹介した。森鴎外の『舞姫』は、ドイツに国費留学した青年が現地の踊り子と恋に落ちる物語だ。鴎外の実体験で踊り子は鴎外を追って横浜までやってきたという。「主人公は本当にひどい男で、現代女性からみれば許せないでしょう。残念ながら日本の近代文学はエリート男子の苦悩や、男性特有の露悪趣味から出発したのです。遅れること5年、樋口一葉が『たけくらべ』で思春期の自我の芽生えを描いた。彼女がもう少し長く生きていたら、近代文学におけるジェンダー視点はまた違ったものになったかもしれない」
『坊っちゃん』が読みやすいのは、漱石が落語好きだったから。三島由紀夫が海外で評価される理由──などなど「へえ!」の驚きも満載だ。
しかし近代の言葉が成就した瞬間、政府は言葉を恐れるようになる。戦前の文士たちの去就を現在の日本に照らすと、ぞくりとさせられる。
「堀辰雄や谷崎潤一郎、太宰治の作品のなかでも戦時中に書かれたものには『今書けることを書く』という意志と覚悟を感じます。いまこの時代にも一人一人ができる範囲で、言うべきことを言っていくことが大事だと思っています」
平田さんが近代文学に目覚めたのは16歳で自転車世界一周旅行に出たときだ。父が海外の旅先にさまざまな文学作品を送ってくれたという。
「最近の若者も決して読書量が少ないわけではないのですが、古典に触れる機会はなかなかない。この本が入門書になればいいなと思います。入り口は北杜夫の『楡家の人びと』がおすすめですね」
(フリーランス記者・中村千晶)
※AERA 2023年3月20日号
【blog】2023.02.17
祈冬
とても自分勝手な文章です。
何を書いても、そう感じる。
今の僕をよく表している気がする。
こんな赤裸々な自分を公開することに、意味があるのかわからない。
それでもやってみる。
誇りもプライドも捨てて、たった一つの大切な何かが、手元に残るのか知りたい。
/
思いやりを持った人間になりたい。
自分を脱却し、誰かを楽しませる人になりたい。
このLINEブログも6月にはサービスが終了されることが決まっている。
その先のことは決めていない。
こんなに好き勝手な表現をするのは、もうそろそろ最後かもしれないと思う。
思いやりに欠けるほど、僕が書きたいことを書き、
僕が読みたい詩を、読みたいように読む。
その難しさや責任に苦しみ、大切な生活を犠牲にするような表現は卒業すべきかもしれない。
一人黙々と、独りよがりな稽古をするのも、もう終わりだ。
今回の朗読は、観に来てくださった人々と、改めて繋がることができた朗読だった。その存在の大切さに深く気付かされ、感謝した。
僕が一人で完成させようとしていた表現は、決して一人じゃ完成しなかった。
共にステージにいる高井息吹さんの楽音に耳を澄ませ、僕らを見つめる一人一人の心にアクセスする。
その術を知るまでに、時間がかかってしまった。
僕が一人だったからだ。
/
独りよがりの文章も
「祈冬」も、もうすぐ終わる。
もうすぐ春が来る。
書きたいように、最後まで書きます。
今回の朗読で僕が読んだのは、
童話「雪渡り」と
「春と修羅」のなかにあるいくつかの心象スケッチだ。
宮沢賢治は自分の詩を、詩ではなく心象スケッチと呼んだ。
スケッチだからとても生々しい、その時の心が書かれている。
僕が読んだのは、宮沢賢治の妹のトシが亡くなった当日、その日に書かれた悲しみのスケッチだ。
そしてその翌年、花巻から北海道を旅した鉄道の中でトシを想いながら書いたスケッチだ。
/
宮沢賢治を読もうと決めたのは、2022年の11月末だった。後から知ったのだが、賢治の妹のトシが亡くなったのは1922年の11月27日だった。奇しくも、ちょうど百年の時が経っていた。
「百年待っていてください。きっと会いに来ますから」
いつかの朗読で読んだ夏目漱石の「夢十夜」において、死にゆく女が叫ぶ台詞だ。百年という言葉を聞くと、この台詞を思い出す。
宮沢賢治の言葉たちは、トシがかくれている雲の向こうの、天の青に向かって昇ってゆく。
もしくはそのさらに向こうの銀河まで。
亡くなった少年と、その友人は鉄道に乗って銀河を旅をした。
かなしみに満ちた世界を、美しく強さに変えてゆく。それが宮沢賢治の言葉だ。
/
一方僕は日々、言葉を失っている。
トルコとシリアで亡くなった人たちの数を思えば、その悲しみは想像力の外にある。
悲しみは海の向こう側だ。
最近友人に「お節介」と言われた。
雑誌かなんかに載っていた星占いに、
「お節介を、励ましや静かな祈りに変えて」
みたいなことが書かれていた。
励ましや、静かな祈りのいかに難しいことか。
でも、そんな人間になりたいな。
落ち込んでいる人がいたら
「大丈夫。君はめちゃくちゃ最高だ。今まで出会ったことないくらいイケてるよ」
と励まして抱きしめてあげたい。
苦しんでいる人がいたら、何もしてやることが出来なくても、静かに祈りたい。そうして自分の生活を明るく送りたい。
僕のお節介は、どうしたら助けてあげられるんだろうと、自分まで苦しんでしまうことだ。
おかげでずいぶんスマートじゃない生き方をしてきてしまった。
それに気づいたのが、最近だ。
僕はこれから変わっていってしまうかもしれない。
痛みに鈍感になるかもしれない。
人の弱さにも鈍感になるかもしれない。
そのことを、少し悲しく思う。
/
童話「雪渡り」は少年の四郎と妹のかん子の冒険物語だ。
この物語を読みながら、僕は少年に返った。
きっと心をシンクロして音楽を奏でていた高井息吹さんも童心に返っていたかもしれない。
青白い銀世界で歌い踊りながら、自分はこれからどんな人間になるんだろうと思った。
純真な心はどこまでも傷つきやすく、脆い。
悲しみに満ちた世界の暗闇と、少年と妹がキラキラの瞳で見つめた光明、その間に僕は立っていた。
/
なんかわからないけど。
負けたくないな。
なんかわからないけど。
負けてたまるか。
朝、目が覚める。
このまま眠っていたら本番は中止だろうな。
劇場に着く。
このまま逃げ出せばこの緊張から解放される。
幕が開き、舞台袖で出番が来る。
この足を進めなければ、朗読は始まらないんだ。
全ての自由が、全ての選択が、僕のこの足にある。
それでも僕は進んだ。進んでいった。
この反省も、恥も、友愛も、絶望も、希望も、暖かい拍手も、涙も、三日間で味わい尽くした。
/
たくさんの人と出会った。
花巻の人々、闘病中の大切な人、友達、家族や親戚。
この公演をやるために、宮沢賢治の言葉を考え続け、何日も何日も列車に乗って、旅をしながら、たくさんの人と出会った。
そうして劇場に辿り着いた。
劇場には友達であり企画者の八十嶋淳(ヤソシマジュン)がいて、高井息吹さんがいて、スタッフたちがいた。
そして観客のみんながいた。
たくさんの出会いだ。
/
もうすぐ、季節と朗読「祈冬」が終わる。
明日からの一週間、千秋楽公演の配信をもってして、僕の宮沢賢治との旅は終わる。
終わって、また始まる。
少しだけ、少しだけ、貴方の悲しみに触れた。
土沢駅。
銀河鉄道の始発駅のモデルになった列車に乗って、僕はこっそり泣いた。
この客車の窓が水族館の窓になって、
大きな水素のりんごの中をかけていって、
サザンクロスを目指して昇っていったんだ。
/
かなしみはちからに。
負けない。悲しみに負けるな。
勝たなくていい。負けるな。
悲しみは心にあっていい。
それを美しく強さに変えるんだ。
僕が物語を読むから。
明日読む物語があれば生きられる。
明日聴く物語があれば生きられる。
がんばろうよ。
君は最高だ。
最高にイケてる。
思慮深くて賢くて優しい人間だ。
部屋の片隅でスマホに文字を打ち込みながら、
僕は静かに祈っている。
この物語と、自分勝手な表現が、誰か一人の心に届きますように。
花巻で出会った七十七歳の伊藤諒子さんは、
僕のために、かつて宮沢賢治がいた川岸で、朗読をしてくれた。
僕の心はあのとき救われた。
役所の人に「宮沢賢治は古い」と言われて落ち込んでいた諒子さん。
「古くなんかないですよ。こんなに歳が離れて、遠くに住んでいる僕たちが賢治を通して出会ったんですよ。すごいことじゃないですか」
/
「朗読、緊張してるんですよね」
「なるようにしかならね。
努力した上で、なるようにしかならね。
みんなじゃなくて、
誰か一人でも感動してくれればいいんだから」
読み続ける。
下手くそでも。誰もいなくなってしまっても。
世界で戦争していても。海の向こうで悲しみが広がっても。
目の前のたった一人のために。
あの諒子さんの川岸に立つ凛とした姿と声を思い出して。
昨夜、配信の映像を見た。
高井息吹さんの歌う曲が、最後まで素晴らしかった。
こんなにまでも心がシンクロして、物語を歌い上げていたんだと改めて知った。
そして自分が高井さんの歌に、ピアノに、無意識のうちにどれだけ助けられていたかを知った。
高井息吹さん、音を捧げてくださって、ほんとうに、ありがとうございました。
/
ご来場いただいた皆さま、心から、ありがとうございました。
あの暖かい拍手を忘れません。
よければまたあの空間に会いに来てください。もっと成長します。
そして、まだ物語を届けることが出来ていない全国の皆さまも、「祈冬」をどうぞよろしくお願いします。
感想があれば、ぜひここに書き込んでください。
ブログのサービスが終了しても、いただいたコメントは保管したいです。
パーソナルBOOKもコツコツ執筆中です。
少しでも恩返しになればと、ひーひー言いながら書いています。
「祈冬」の配信は明日から一週間です。
寂しいとき、眠る前、料理を作りながら、ぜひ何度でも再生してお楽しみください。
https://t.cn/A69hgnp7
本日もおつかれさまでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2023年2月17日
藤原季節
写真:垂水佳菜
https://t.cn/A6C2nJb0
祈冬
とても自分勝手な文章です。
何を書いても、そう感じる。
今の僕をよく表している気がする。
こんな赤裸々な自分を公開することに、意味があるのかわからない。
それでもやってみる。
誇りもプライドも捨てて、たった一つの大切な何かが、手元に残るのか知りたい。
/
思いやりを持った人間になりたい。
自分を脱却し、誰かを楽しませる人になりたい。
このLINEブログも6月にはサービスが終了されることが決まっている。
その先のことは決めていない。
こんなに好き勝手な表現をするのは、もうそろそろ最後かもしれないと思う。
思いやりに欠けるほど、僕が書きたいことを書き、
僕が読みたい詩を、読みたいように読む。
その難しさや責任に苦しみ、大切な生活を犠牲にするような表現は卒業すべきかもしれない。
一人黙々と、独りよがりな稽古をするのも、もう終わりだ。
今回の朗読は、観に来てくださった人々と、改めて繋がることができた朗読だった。その存在の大切さに深く気付かされ、感謝した。
僕が一人で完成させようとしていた表現は、決して一人じゃ完成しなかった。
共にステージにいる高井息吹さんの楽音に耳を澄ませ、僕らを見つめる一人一人の心にアクセスする。
その術を知るまでに、時間がかかってしまった。
僕が一人だったからだ。
/
独りよがりの文章も
「祈冬」も、もうすぐ終わる。
もうすぐ春が来る。
書きたいように、最後まで書きます。
今回の朗読で僕が読んだのは、
童話「雪渡り」と
「春と修羅」のなかにあるいくつかの心象スケッチだ。
宮沢賢治は自分の詩を、詩ではなく心象スケッチと呼んだ。
スケッチだからとても生々しい、その時の心が書かれている。
僕が読んだのは、宮沢賢治の妹のトシが亡くなった当日、その日に書かれた悲しみのスケッチだ。
そしてその翌年、花巻から北海道を旅した鉄道の中でトシを想いながら書いたスケッチだ。
/
宮沢賢治を読もうと決めたのは、2022年の11月末だった。後から知ったのだが、賢治の妹のトシが亡くなったのは1922年の11月27日だった。奇しくも、ちょうど百年の時が経っていた。
「百年待っていてください。きっと会いに来ますから」
いつかの朗読で読んだ夏目漱石の「夢十夜」において、死にゆく女が叫ぶ台詞だ。百年という言葉を聞くと、この台詞を思い出す。
宮沢賢治の言葉たちは、トシがかくれている雲の向こうの、天の青に向かって昇ってゆく。
もしくはそのさらに向こうの銀河まで。
亡くなった少年と、その友人は鉄道に乗って銀河を旅をした。
かなしみに満ちた世界を、美しく強さに変えてゆく。それが宮沢賢治の言葉だ。
/
一方僕は日々、言葉を失っている。
トルコとシリアで亡くなった人たちの数を思えば、その悲しみは想像力の外にある。
悲しみは海の向こう側だ。
最近友人に「お節介」と言われた。
雑誌かなんかに載っていた星占いに、
「お節介を、励ましや静かな祈りに変えて」
みたいなことが書かれていた。
励ましや、静かな祈りのいかに難しいことか。
でも、そんな人間になりたいな。
落ち込んでいる人がいたら
「大丈夫。君はめちゃくちゃ最高だ。今まで出会ったことないくらいイケてるよ」
と励まして抱きしめてあげたい。
苦しんでいる人がいたら、何もしてやることが出来なくても、静かに祈りたい。そうして自分の生活を明るく送りたい。
僕のお節介は、どうしたら助けてあげられるんだろうと、自分まで苦しんでしまうことだ。
おかげでずいぶんスマートじゃない生き方をしてきてしまった。
それに気づいたのが、最近だ。
僕はこれから変わっていってしまうかもしれない。
痛みに鈍感になるかもしれない。
人の弱さにも鈍感になるかもしれない。
そのことを、少し悲しく思う。
/
童話「雪渡り」は少年の四郎と妹のかん子の冒険物語だ。
この物語を読みながら、僕は少年に返った。
きっと心をシンクロして音楽を奏でていた高井息吹さんも童心に返っていたかもしれない。
青白い銀世界で歌い踊りながら、自分はこれからどんな人間になるんだろうと思った。
純真な心はどこまでも傷つきやすく、脆い。
悲しみに満ちた世界の暗闇と、少年と妹がキラキラの瞳で見つめた光明、その間に僕は立っていた。
/
なんかわからないけど。
負けたくないな。
なんかわからないけど。
負けてたまるか。
朝、目が覚める。
このまま眠っていたら本番は中止だろうな。
劇場に着く。
このまま逃げ出せばこの緊張から解放される。
幕が開き、舞台袖で出番が来る。
この足を進めなければ、朗読は始まらないんだ。
全ての自由が、全ての選択が、僕のこの足にある。
それでも僕は進んだ。進んでいった。
この反省も、恥も、友愛も、絶望も、希望も、暖かい拍手も、涙も、三日間で味わい尽くした。
/
たくさんの人と出会った。
花巻の人々、闘病中の大切な人、友達、家族や親戚。
この公演をやるために、宮沢賢治の言葉を考え続け、何日も何日も列車に乗って、旅をしながら、たくさんの人と出会った。
そうして劇場に辿り着いた。
劇場には友達であり企画者の八十嶋淳(ヤソシマジュン)がいて、高井息吹さんがいて、スタッフたちがいた。
そして観客のみんながいた。
たくさんの出会いだ。
/
もうすぐ、季節と朗読「祈冬」が終わる。
明日からの一週間、千秋楽公演の配信をもってして、僕の宮沢賢治との旅は終わる。
終わって、また始まる。
少しだけ、少しだけ、貴方の悲しみに触れた。
土沢駅。
銀河鉄道の始発駅のモデルになった列車に乗って、僕はこっそり泣いた。
この客車の窓が水族館の窓になって、
大きな水素のりんごの中をかけていって、
サザンクロスを目指して昇っていったんだ。
/
かなしみはちからに。
負けない。悲しみに負けるな。
勝たなくていい。負けるな。
悲しみは心にあっていい。
それを美しく強さに変えるんだ。
僕が物語を読むから。
明日読む物語があれば生きられる。
明日聴く物語があれば生きられる。
がんばろうよ。
君は最高だ。
最高にイケてる。
思慮深くて賢くて優しい人間だ。
部屋の片隅でスマホに文字を打ち込みながら、
僕は静かに祈っている。
この物語と、自分勝手な表現が、誰か一人の心に届きますように。
花巻で出会った七十七歳の伊藤諒子さんは、
僕のために、かつて宮沢賢治がいた川岸で、朗読をしてくれた。
僕の心はあのとき救われた。
役所の人に「宮沢賢治は古い」と言われて落ち込んでいた諒子さん。
「古くなんかないですよ。こんなに歳が離れて、遠くに住んでいる僕たちが賢治を通して出会ったんですよ。すごいことじゃないですか」
/
「朗読、緊張してるんですよね」
「なるようにしかならね。
努力した上で、なるようにしかならね。
みんなじゃなくて、
誰か一人でも感動してくれればいいんだから」
読み続ける。
下手くそでも。誰もいなくなってしまっても。
世界で戦争していても。海の向こうで悲しみが広がっても。
目の前のたった一人のために。
あの諒子さんの川岸に立つ凛とした姿と声を思い出して。
昨夜、配信の映像を見た。
高井息吹さんの歌う曲が、最後まで素晴らしかった。
こんなにまでも心がシンクロして、物語を歌い上げていたんだと改めて知った。
そして自分が高井さんの歌に、ピアノに、無意識のうちにどれだけ助けられていたかを知った。
高井息吹さん、音を捧げてくださって、ほんとうに、ありがとうございました。
/
ご来場いただいた皆さま、心から、ありがとうございました。
あの暖かい拍手を忘れません。
よければまたあの空間に会いに来てください。もっと成長します。
そして、まだ物語を届けることが出来ていない全国の皆さまも、「祈冬」をどうぞよろしくお願いします。
感想があれば、ぜひここに書き込んでください。
ブログのサービスが終了しても、いただいたコメントは保管したいです。
パーソナルBOOKもコツコツ執筆中です。
少しでも恩返しになればと、ひーひー言いながら書いています。
「祈冬」の配信は明日から一週間です。
寂しいとき、眠る前、料理を作りながら、ぜひ何度でも再生してお楽しみください。
https://t.cn/A69hgnp7
本日もおつかれさまでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2023年2月17日
藤原季節
写真:垂水佳菜
https://t.cn/A6C2nJb0
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