【特集】恋愛デスマッチ「国宝級彼氏オーディション」プロデューサー鈴木努が語る八木勇征、中島颯太、佐藤流司、たけるの“ポテンシャルと成長” / レビュー&オフショットも掲載
natalie.mu/eiga/pp/numarujk
鈴木努 インタビュー
Zドラマは若い役者さんが芝居の面白さを体感する場所
──Zドラマ第5弾の恋愛デスマッチ「国宝級彼氏オーディション」は、地上波で放送中の第4弾「沼る。港区女子高生」に登場する配信番組です。地上波ドラマと、ドラマ内の配信番組の2つを同時期に展開した狙いは?
よくある配信限定のスピンオフドラマって、結局母体のドラマを観ている人が観るだけなんですよね。だけどZドラマでは、地上波のドラマと配信番組で違う視聴者を取りたいと思っていて。地上波と配信ではプラットフォームの特性が全然違うので、それを生かして、配信には熱視聴されるものを、地上波には地上波でオンエアする意味のあるものというか……何らかの問題提起や示唆を持つものを作って、どちらからでも入れるようにしたいという思いから、この構成にしました。
──「国宝級彼氏オーディション」は“恋愛デスマッチ”番組ですが、この形を取ったのはどういった背景からですか?
Zドラマを作るうえで、芝居も絶対できるだろうなと思える方々、中島(颯太)さんや東京ホテイソンのたけるさんといった、そのあたりの人たちを生かすにはどうしたらいいんだろうとずっと考えていたんです。そういう人たちを生かせる場所、フレームとして考えたのが、エチュードからなる配信番組だった。観ていただくとわかりますが、「国宝級彼氏オーディション」はセリフなのか本当に即興なのか、という絶妙なラインで。
──はい。どこまで台本があってどこからがエチュードなのか、全然わかりませんでした。
ですよね。実際はある程度の導入と出口だけ決まっていて、間はすべて空白。ほとんど本当のエチュードなんです。だから最初はみんな見ていて恥ずかしくなるくらい照れていました。でも「全然ダメだ」と言いながらカメラを回し続けていると、だんだんいろんなボールが出てきて。そのときに自分たちのポテンシャルがすごく出る。役としてやっているのか、自分としてやっているのか、その両方なのか。演じる楽しさがそこに生まれてくるんですよ。
──一芸や自分の魅力を、ある程度自分で把握しているから。
そうそう。
「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」
──そんな「国宝級彼氏オーディション」の出演者である八木勇征さん、中島颯太さん、佐藤流司さん、たけるさん、それぞれの印象を教えてください。
まず八木さんは……愛すべきキャラクターで。お茶目でナイスガイです。そもそも彼を知ったのは3年ぐらい前。ある日、Instagramで彼の写真が流れてきて「めちゃくちゃかっこよくて、どこかえたいのわからない魅力的なやつがいる」と思った。そのときからずっと気になっていました。とにかく強烈でしたね。
──そして前作のZドラマ「ばかやろうのキス」と「やり直したいファーストキス」に園宮蓮役で起用したと。今回も蓮役ですが、前作からの変化や成長は感じますか?
前作が終わったときに、「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」と言いに来たんです。役に乗せて普段言えないようなことを言えるのが面白いって。彼が芝居を好きになってくれたというのはすごくうれしかったですね。芝居もどんどんうまくなっていると思いますよ。
──では中島さんはいかがでしょうか? 同じグループ(FANTASTICS from EXILE TRIBE)のしかも同じボーカリストである2人が同じ作品に出演するなんて、発表されたときはすごく驚きました。
皆さんが、よくも悪くもざわざわする組み合わせですよね(笑)。でも実際に切磋琢磨している2人だからこそ、フィクション感が薄れて、リアルっぽくなっていいなと思ったんです。裏ではめちゃくちゃ仲いいですよ、あの2人。イチャイチャしてます(笑)。ただ八木さんもそうだけど、アーティストは自分をよく見せるのが仕事だから、最初は「俺を見て! 俺かっこいいでしょ」という感じが出ていて。でも「ここでは、芝田かえでという役でやってくれ」と言ったら、あっという間に吸収して。ものすごいスピードで成長していきました。
──俳優それぞれのキャラクターや演技力が生きてくる番組だと思うのですが、想定していたものとは違うことが生まれたりも?
それで言うと、撮影を重ねるたびにみんなエンジンがかかっていって、“やらされ仕事”ではなくなってきているなというのは感じましたね。特に5話はすごかった。お互いに「あいつ、何やってました?」って聞いてくるほど。そのあたりも楽しんでもらえるとうれしいです。
natalie.mu/eiga/pp/numarujk
鈴木努 インタビュー
Zドラマは若い役者さんが芝居の面白さを体感する場所
──Zドラマ第5弾の恋愛デスマッチ「国宝級彼氏オーディション」は、地上波で放送中の第4弾「沼る。港区女子高生」に登場する配信番組です。地上波ドラマと、ドラマ内の配信番組の2つを同時期に展開した狙いは?
よくある配信限定のスピンオフドラマって、結局母体のドラマを観ている人が観るだけなんですよね。だけどZドラマでは、地上波のドラマと配信番組で違う視聴者を取りたいと思っていて。地上波と配信ではプラットフォームの特性が全然違うので、それを生かして、配信には熱視聴されるものを、地上波には地上波でオンエアする意味のあるものというか……何らかの問題提起や示唆を持つものを作って、どちらからでも入れるようにしたいという思いから、この構成にしました。
──「国宝級彼氏オーディション」は“恋愛デスマッチ”番組ですが、この形を取ったのはどういった背景からですか?
Zドラマを作るうえで、芝居も絶対できるだろうなと思える方々、中島(颯太)さんや東京ホテイソンのたけるさんといった、そのあたりの人たちを生かすにはどうしたらいいんだろうとずっと考えていたんです。そういう人たちを生かせる場所、フレームとして考えたのが、エチュードからなる配信番組だった。観ていただくとわかりますが、「国宝級彼氏オーディション」はセリフなのか本当に即興なのか、という絶妙なラインで。
──はい。どこまで台本があってどこからがエチュードなのか、全然わかりませんでした。
ですよね。実際はある程度の導入と出口だけ決まっていて、間はすべて空白。ほとんど本当のエチュードなんです。だから最初はみんな見ていて恥ずかしくなるくらい照れていました。でも「全然ダメだ」と言いながらカメラを回し続けていると、だんだんいろんなボールが出てきて。そのときに自分たちのポテンシャルがすごく出る。役としてやっているのか、自分としてやっているのか、その両方なのか。演じる楽しさがそこに生まれてくるんですよ。
──一芸や自分の魅力を、ある程度自分で把握しているから。
そうそう。
「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」
──そんな「国宝級彼氏オーディション」の出演者である八木勇征さん、中島颯太さん、佐藤流司さん、たけるさん、それぞれの印象を教えてください。
まず八木さんは……愛すべきキャラクターで。お茶目でナイスガイです。そもそも彼を知ったのは3年ぐらい前。ある日、Instagramで彼の写真が流れてきて「めちゃくちゃかっこよくて、どこかえたいのわからない魅力的なやつがいる」と思った。そのときからずっと気になっていました。とにかく強烈でしたね。
──そして前作のZドラマ「ばかやろうのキス」と「やり直したいファーストキス」に園宮蓮役で起用したと。今回も蓮役ですが、前作からの変化や成長は感じますか?
前作が終わったときに、「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」と言いに来たんです。役に乗せて普段言えないようなことを言えるのが面白いって。彼が芝居を好きになってくれたというのはすごくうれしかったですね。芝居もどんどんうまくなっていると思いますよ。
──では中島さんはいかがでしょうか? 同じグループ(FANTASTICS from EXILE TRIBE)のしかも同じボーカリストである2人が同じ作品に出演するなんて、発表されたときはすごく驚きました。
皆さんが、よくも悪くもざわざわする組み合わせですよね(笑)。でも実際に切磋琢磨している2人だからこそ、フィクション感が薄れて、リアルっぽくなっていいなと思ったんです。裏ではめちゃくちゃ仲いいですよ、あの2人。イチャイチャしてます(笑)。ただ八木さんもそうだけど、アーティストは自分をよく見せるのが仕事だから、最初は「俺を見て! 俺かっこいいでしょ」という感じが出ていて。でも「ここでは、芝田かえでという役でやってくれ」と言ったら、あっという間に吸収して。ものすごいスピードで成長していきました。
──俳優それぞれのキャラクターや演技力が生きてくる番組だと思うのですが、想定していたものとは違うことが生まれたりも?
それで言うと、撮影を重ねるたびにみんなエンジンがかかっていって、“やらされ仕事”ではなくなってきているなというのは感じましたね。特に5話はすごかった。お互いに「あいつ、何やってました?」って聞いてくるほど。そのあたりも楽しんでもらえるとうれしいです。
山本耕史が開く「鎖国した心」 海外から幕末を見るミュージカル「太平洋序曲」
黒船の来航で鎖国から開国へとかじを切る激動の時代の日本を描いたミュージカル「太平洋序曲」(ジョン・ワイドマン脚本)が4月8~16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で上演される。外部からの刺激で国が混乱し変わっていく様は新型コロナウイルス禍に直面する現代ともどこか重なる。観客を物語へといざなう狂言回し役の山本耕史は「日本人がどう立ち向かい立ち回ったのか。今だからこそ伝えられるもの、感じるものがある」と語る。
1976年にブロードウェーで初演。「海外からみた日本」がミュージカルの巨匠、スティーブン・ソンドハイムの印象的な楽曲によって立ち上がる。日本では平成12年に宮本亜門の演出で初演され、今回はイギリス人のマシュー・ホワイトが演出する。
アメリカ海軍のペリー提督に開国を迫られ近代化へと進むことになる幕末期の混乱を、幕府の役人である香山弥左衛門とジョン万次郎の2人を軸に描く。その歴史の転換点を俯瞰(ふかん)しながら物語を進行するのが、山本演じる狂言回し(松下優也とダブルキャスト)だ。
海外作家が手がけた今作の前提として山本は「史実を勉強して書かれてはいるけれど、史実とは違うファンタジーな感じ」と強調する。そして観客が違和感を覚えないために、史実との〝ズレ〟を調整する役割を自身の役に見いだす。「狂言回しが遊びで世界観をいじっているように見えるとか工夫がいる。アイデアを提示したい」と意欲的だ。
NHK大河ドラマ「新選組!」や「鎌倉殿の13人」など時代劇経験が豊富で、共演者の中で最も時代劇に詳しいと自負する。海外演出家の視点を尊重しつつも、将軍への礼儀作法など「(過去の上演より)日本のリアルを盛り込めると思う」と自信を見せる。
時代劇ではなく、日本人も納得できるエンターテインメントとしての完成を狙う。「この作品で、日々疲れて鎖国した心を開国してください」とユーモアも忘れず舞台をアピールした。(田中佐和)
黒船の来航で鎖国から開国へとかじを切る激動の時代の日本を描いたミュージカル「太平洋序曲」(ジョン・ワイドマン脚本)が4月8~16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で上演される。外部からの刺激で国が混乱し変わっていく様は新型コロナウイルス禍に直面する現代ともどこか重なる。観客を物語へといざなう狂言回し役の山本耕史は「日本人がどう立ち向かい立ち回ったのか。今だからこそ伝えられるもの、感じるものがある」と語る。
1976年にブロードウェーで初演。「海外からみた日本」がミュージカルの巨匠、スティーブン・ソンドハイムの印象的な楽曲によって立ち上がる。日本では平成12年に宮本亜門の演出で初演され、今回はイギリス人のマシュー・ホワイトが演出する。
アメリカ海軍のペリー提督に開国を迫られ近代化へと進むことになる幕末期の混乱を、幕府の役人である香山弥左衛門とジョン万次郎の2人を軸に描く。その歴史の転換点を俯瞰(ふかん)しながら物語を進行するのが、山本演じる狂言回し(松下優也とダブルキャスト)だ。
海外作家が手がけた今作の前提として山本は「史実を勉強して書かれてはいるけれど、史実とは違うファンタジーな感じ」と強調する。そして観客が違和感を覚えないために、史実との〝ズレ〟を調整する役割を自身の役に見いだす。「狂言回しが遊びで世界観をいじっているように見えるとか工夫がいる。アイデアを提示したい」と意欲的だ。
NHK大河ドラマ「新選組!」や「鎌倉殿の13人」など時代劇経験が豊富で、共演者の中で最も時代劇に詳しいと自負する。海外演出家の視点を尊重しつつも、将軍への礼儀作法など「(過去の上演より)日本のリアルを盛り込めると思う」と自信を見せる。
時代劇ではなく、日本人も納得できるエンターテインメントとしての完成を狙う。「この作品で、日々疲れて鎖国した心を開国してください」とユーモアも忘れず舞台をアピールした。(田中佐和)
《国宝级男友选拔》制片人铃木努先生访谈
──出演《国宝级男友选拔》的演员八木勇征先生、中岛飒太先生等,请告诉我对他们的印象。
──在Z-drama前作《笨蛋之吻》和《想要重来的初恋中》中起用了园宫莲这个角色。这次(八木)也出演了莲,是否感受到他从前作的变化和成长?
铃木努:前作结束的时候,他过来说「我,可能喜欢演戏,下次还想再来!」。他还说在出演角色的时候能说一些平时不会说的话,很有意思。我很高兴他喜欢上了演戏。我觉得他的演技也越来越好了。
──那么中岛先生怎么样?同一个组合(FANTASTICS from EXILE TRIBE)的两位主唱出演了同一部作品,发表的时候相当令人震惊。
铃木努:这是无论好坏大家都会哇塞的组合吧(笑)。但是正因为他们是真正友好竞争的2人,所以我想虚构感会薄弱,变得有真实感就很好。
幕后关系超级无敌好,那两个人。在调情(笑)。
但是就像八木先生一样,Artist的工作就是要展现自己的长处,最初的时候他有「看我!我帅吧」的感觉。但是当我对他说「在这里请扮演芝田枫这个角色」的话,他一眨眼就吸收了。以惊人的速度成长了。
————————————————————
──そして前作のZドラマ「ばかやろうのキス」と「やり直したいファーストキス」に園宮蓮役で起用したと。今回も蓮役ですが、前作からの変化や成長は感じますか?
前作が終わったときに、「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」と言いに来たんです。役に乗せて普段言えないようなことを言えるのが面白いって。彼が芝居を好きになってくれたというのはすごくうれしかったですね。芝居もどんどんうまくなっていると思いますよ。
──では中島さんはいかがでしょうか? 同じグループ(FANTASTICS from EXILE TRIBE)のしかも同じボーカリストである2人が同じ作品に出演するなんて、発表されたときはすごく驚きました。
皆さんが、よくも悪くもざわざわする組み合わせですよね(笑)。でも実際に切磋琢磨している2人だからこそ、フィクション感が薄れて、リアルっぽくなっていいなと思ったんです。
裏ではめちゃくちゃ仲いいですよ、あの2人。イチャイチャしてます(笑)。
ただ八木さんもそうだけど、アーティストは自分をよく見せるのが仕事だから、最初は「俺を見て! 俺かっこいいでしょ」という感じが出ていて。でも「ここでは、芝田かえでという役でやってくれ」と言ったら、あっという間に吸収して。ものすごいスピードで成長していきました。
──出演《国宝级男友选拔》的演员八木勇征先生、中岛飒太先生等,请告诉我对他们的印象。
──在Z-drama前作《笨蛋之吻》和《想要重来的初恋中》中起用了园宫莲这个角色。这次(八木)也出演了莲,是否感受到他从前作的变化和成长?
铃木努:前作结束的时候,他过来说「我,可能喜欢演戏,下次还想再来!」。他还说在出演角色的时候能说一些平时不会说的话,很有意思。我很高兴他喜欢上了演戏。我觉得他的演技也越来越好了。
──那么中岛先生怎么样?同一个组合(FANTASTICS from EXILE TRIBE)的两位主唱出演了同一部作品,发表的时候相当令人震惊。
铃木努:这是无论好坏大家都会哇塞的组合吧(笑)。但是正因为他们是真正友好竞争的2人,所以我想虚构感会薄弱,变得有真实感就很好。
幕后关系超级无敌好,那两个人。在调情(笑)。
但是就像八木先生一样,Artist的工作就是要展现自己的长处,最初的时候他有「看我!我帅吧」的感觉。但是当我对他说「在这里请扮演芝田枫这个角色」的话,他一眨眼就吸收了。以惊人的速度成长了。
————————————————————
──そして前作のZドラマ「ばかやろうのキス」と「やり直したいファーストキス」に園宮蓮役で起用したと。今回も蓮役ですが、前作からの変化や成長は感じますか?
前作が終わったときに、「俺、芝居が好きかもしれない、またやりましょ!」と言いに来たんです。役に乗せて普段言えないようなことを言えるのが面白いって。彼が芝居を好きになってくれたというのはすごくうれしかったですね。芝居もどんどんうまくなっていると思いますよ。
──では中島さんはいかがでしょうか? 同じグループ(FANTASTICS from EXILE TRIBE)のしかも同じボーカリストである2人が同じ作品に出演するなんて、発表されたときはすごく驚きました。
皆さんが、よくも悪くもざわざわする組み合わせですよね(笑)。でも実際に切磋琢磨している2人だからこそ、フィクション感が薄れて、リアルっぽくなっていいなと思ったんです。
裏ではめちゃくちゃ仲いいですよ、あの2人。イチャイチャしてます(笑)。
ただ八木さんもそうだけど、アーティストは自分をよく見せるのが仕事だから、最初は「俺を見て! 俺かっこいいでしょ」という感じが出ていて。でも「ここでは、芝田かえでという役でやってくれ」と言ったら、あっという間に吸収して。ものすごいスピードで成長していきました。
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