行き交う人々　水溜りに映る
ぼやけた信号　赤色のままで
街路灯のスピーカー　壊れたように
嘘ばかり　何度も歌ってる
淋しそうな笑みも　甘い呼吸も
遠い目の奥に秘めた想いも
窓辺を滴る　雫のようで

この空が鳴き止んでしまえば君は
帰るべき場所へ　飛び立ってしまうのだろう
君とこのまま　鳥籠の中で　永遠　閉じ込められて
飛べないままで　微睡みの中

寄り添う恋人　陽溜まりの傘を
分け合う姿　僕は目を閉じる
瞬いたウィンカー　急かされるように
靄がかる道を　選んだ夜
背中合わせのまま　重ねた時間も
口に含んでいる　優しい嘘も
夢ばかりをただ　疼かせるだけ

この声を口にしてしまえば君を
濡らしてる雨は　降り止んでしまうのだろう
君とこのまま　鳥籠の中で　永遠　閉じ込められて
飛べないままで

雨音に隠れて二人　密やかな囀りを
窓の外見つめないで　心　ここにおいて
この空が鳴き止んでしまえば君は
帰るべき場所へ　飛び立ってしまうのだろう
君とこのまま　鳥籠の中で　永遠　閉じ込められて
飛べないままで
今はただ描けない明日も
戻れない過去も　二人目を閉じて
君とこのまま　鳥籠の中で　永遠　閉じ込められて
世界に二人だけ　求め合うまま

鳥籠の中　微睡の中

第16天
不想过春天了，我们可以直接到夏天吗？
那个一生都不想走出的夏天。
小王子不开心的时候，会一遍一遍地看日落。
「ほら、淋しいときほど夕日を見たいって思うものだから」
「その44回の夕日のときは、きみはそんなに淋しかったの？」とぼくは尋ねた。
王子様は返事をしなかった[微风]。

愛を失くした 旅の女は
花が咲く駅が好き
迷い子みたいに
遠い目をして
海沿いの町を往く
革の服 着た
あの人の影が恋しい
風の中 独り
震えてる 私
北の秋桜 噂だけでも
教えて おくれ

恋が壊れて
一人ぼっちで
淋しさに気がついた
馬鹿な私ね
御免なさいと
泣きながら 縋りたい
此処は知床
あの人の胸が恋しい
最果ての空に
名前呼ぶ ばかり
北の秋桜 女心に
何処かが似てる

秋が冬へと
季節 変われば
流氷が来るという
花に 戯れてる
猫よ 左様なら
夕暮れのオホーツク
夜の騒めき
札幌の街が恋しい
夢だけを繋ぎ
この汽車に乗るわ
北の秋桜
枯れてくれるな
私の花よ