黒田流「男気」で10年目の単独初主演/瀬央ゆりあ(日刊スポーツ)
節目の入団10年を迎えた星組の人気スター、瀬央ゆりあ。単独初主演公演「デビュタント」が兵庫・宝塚バウホールで今日11日、開幕(22日まで)する。「男」を描くことに定評がある演出家、正塚晴彦氏の脚本で、社交界を舞台にした青春群像劇に臨む。
大きな瞳、端正な顔立ちでスタイリッシュ。星組の“ハンサムスター”が「男役10年」に、バウ単独初主演をつかんだ。前公演の企画シリーズ「New Wave! 星」でも主軸を担ったばかり。「ファンの方に喜んでもらえる」。前作の千秋楽からオフは1日。すぐ稽古に入った。
「まるで休演日感覚(笑い)。でも、寝ればどうにかなるタイプなので、一日中ほとんど寝ていました」
今作は、男爵家の次男ながら格式を嫌い、家を飛び出した青年が、社交界デビューを機に、成長していく様を描く。新境地だ。
「肩に力が入らず、作り込んだ先にある自然な男性。こういう男役像もあるんだなって。周りから見れば満足な生活をしていても、物足りなさを抱え、屈折し、心の穴を埋める何かを捜している役です」
瀬央自身「満ち足りない感覚」に共感を抱く。中学のとき、ピアノの先生から宝塚を勧められ、3度の挑戦を経て合格した。ファン出身ではなく、同期との温度差も感じていた。
「入団後に、やりがいを見いだした。役と重なるところがある。役柄は打たれ強い性格。私もへこむけど、心のスタミナはある」
トップ娘役を3人輩出し、各組で主要位置を担うスターがそろう「95期」の1人。首席の同じ星組・礼真琴ら、早くから注目されてきた同期を「すごいな、と思っていた」と振り返る。
「追いかけようという気持ちはなくて。比べてもしょうがないから。ただ、自分ができないことが悔しくて。同期は仲が良くて、何でも教えてくれる。環境にも助けられ、この同期じゃなきゃ辞めていたかも…」
下級生時代は本拠地作以外の出演が少なかった。「1年がすごく長かった」。そんな折、初めて芝居の楽しさを知る。11年、轟悠主演「おかしな二人」に“代役”として稽古に入った。
「作品を作る過程を勉強させていただき、お芝居の楽しさを。でも、幕が開いても代役の私は出演できない。ここ(舞台)に立ちたい。あらためて気付いた」
17年、礼主演の「阿弖流為」で盟友を、今年2月には、轟主演の「ドクトル・ジバゴ」で、あこがれた大先輩とがっぷり組んだ。言葉の発し方、立ち方からを学び、アドバイスの際、答えを提示しない指導法も学んだ。「もうちょっとできる。考えて」。自分で考えさせてくれた。下級生への自身の対し方も変わった。
縁に感謝する10年だった。宝塚音楽学校卒業時、今作演出の正塚氏から「腐るなよ、腐ったら終わりだ」と言われた言葉が宝物だ。
「恩返し…そうですね」。ゆっくりと、大地を踏みしめるように進んできた。広島出身。リーグ3連覇のプロ野球・広島ファンだ。メジャーから古巣復帰を選び常勝カープの礎を築いたOBの黒田博樹氏にあこがれる。「黒田さんのおとこ気も学びたい」。黒田氏ばりに、瀬央もぶれることを知らない。【村上久美子】
◆デビュタント(作・演出=正塚晴彦氏) 社交界に幅広い交友関係を持つ青年イヴは、舞踊会「デビュタント・ボール」の運営を仕切る侯爵夫人から、伯爵令嬢ミレーユ(星蘭ひとみ)のエスコートを頼まれる。イヴは、上流階級のマナーに精通する友人ビュレット(紫藤りゅう)に教えを乞い、その妹ナタリー(桜庭舞)らの協力を得てレッスンに励む。その最中、ある事件への協力依頼が寄せられる。人との出会いを通じ生き方を問い直す青年の姿を描く青春群像劇。
☆瀬央(せお)ゆりあ 6月15日、広島市生まれ。09年入団。実咲凛音(元宙組)妃海風(元星組)、月組の愛希れいかとトップ娘役3人を出し、男役にもスターがそろう黄金世代95期。15年「ガイズ&ドールズ」で新人公演初主演。今年8月バウ「New Wave」シリーズでセンターの1人。今回がバウ単独初主演。身長172センチ。愛称「せおっち」「なおみ」。
節目の入団10年を迎えた星組の人気スター、瀬央ゆりあ。単独初主演公演「デビュタント」が兵庫・宝塚バウホールで今日11日、開幕(22日まで)する。「男」を描くことに定評がある演出家、正塚晴彦氏の脚本で、社交界を舞台にした青春群像劇に臨む。
大きな瞳、端正な顔立ちでスタイリッシュ。星組の“ハンサムスター”が「男役10年」に、バウ単独初主演をつかんだ。前公演の企画シリーズ「New Wave! 星」でも主軸を担ったばかり。「ファンの方に喜んでもらえる」。前作の千秋楽からオフは1日。すぐ稽古に入った。
「まるで休演日感覚(笑い)。でも、寝ればどうにかなるタイプなので、一日中ほとんど寝ていました」
今作は、男爵家の次男ながら格式を嫌い、家を飛び出した青年が、社交界デビューを機に、成長していく様を描く。新境地だ。
「肩に力が入らず、作り込んだ先にある自然な男性。こういう男役像もあるんだなって。周りから見れば満足な生活をしていても、物足りなさを抱え、屈折し、心の穴を埋める何かを捜している役です」
瀬央自身「満ち足りない感覚」に共感を抱く。中学のとき、ピアノの先生から宝塚を勧められ、3度の挑戦を経て合格した。ファン出身ではなく、同期との温度差も感じていた。
「入団後に、やりがいを見いだした。役と重なるところがある。役柄は打たれ強い性格。私もへこむけど、心のスタミナはある」
トップ娘役を3人輩出し、各組で主要位置を担うスターがそろう「95期」の1人。首席の同じ星組・礼真琴ら、早くから注目されてきた同期を「すごいな、と思っていた」と振り返る。
「追いかけようという気持ちはなくて。比べてもしょうがないから。ただ、自分ができないことが悔しくて。同期は仲が良くて、何でも教えてくれる。環境にも助けられ、この同期じゃなきゃ辞めていたかも…」
下級生時代は本拠地作以外の出演が少なかった。「1年がすごく長かった」。そんな折、初めて芝居の楽しさを知る。11年、轟悠主演「おかしな二人」に“代役”として稽古に入った。
「作品を作る過程を勉強させていただき、お芝居の楽しさを。でも、幕が開いても代役の私は出演できない。ここ(舞台)に立ちたい。あらためて気付いた」
17年、礼主演の「阿弖流為」で盟友を、今年2月には、轟主演の「ドクトル・ジバゴ」で、あこがれた大先輩とがっぷり組んだ。言葉の発し方、立ち方からを学び、アドバイスの際、答えを提示しない指導法も学んだ。「もうちょっとできる。考えて」。自分で考えさせてくれた。下級生への自身の対し方も変わった。
縁に感謝する10年だった。宝塚音楽学校卒業時、今作演出の正塚氏から「腐るなよ、腐ったら終わりだ」と言われた言葉が宝物だ。
「恩返し…そうですね」。ゆっくりと、大地を踏みしめるように進んできた。広島出身。リーグ3連覇のプロ野球・広島ファンだ。メジャーから古巣復帰を選び常勝カープの礎を築いたOBの黒田博樹氏にあこがれる。「黒田さんのおとこ気も学びたい」。黒田氏ばりに、瀬央もぶれることを知らない。【村上久美子】
◆デビュタント(作・演出=正塚晴彦氏) 社交界に幅広い交友関係を持つ青年イヴは、舞踊会「デビュタント・ボール」の運営を仕切る侯爵夫人から、伯爵令嬢ミレーユ(星蘭ひとみ)のエスコートを頼まれる。イヴは、上流階級のマナーに精通する友人ビュレット(紫藤りゅう)に教えを乞い、その妹ナタリー(桜庭舞)らの協力を得てレッスンに励む。その最中、ある事件への協力依頼が寄せられる。人との出会いを通じ生き方を問い直す青年の姿を描く青春群像劇。
☆瀬央(せお)ゆりあ 6月15日、広島市生まれ。09年入団。実咲凛音(元宙組)妃海風(元星組)、月組の愛希れいかとトップ娘役3人を出し、男役にもスターがそろう黄金世代95期。15年「ガイズ&ドールズ」で新人公演初主演。今年8月バウ「New Wave」シリーズでセンターの1人。今回がバウ単独初主演。身長172センチ。愛称「せおっち」「なおみ」。
結成20周年! 野島健児&菅沼久義のユニット“COCO”、2ndアルバムリリース記念ロングインタビュー第1弾をお届け!
今年で結成20周年を迎える野島健児さん&菅沼久義さんのふたりユニット「COCO」。前作のアルバムリリースから11年の時を経て、待望のセカンドアルバム『あぶく』が10月9日に発売に。
結成秘話から最新のアルバムにかける想いまで、たっぷり語っていただいたビーズログ11月号のグラビア&ロングインタビューに引き続き、誌面には入りきらなかったおふたりの熱い想いを2回にわたってお届けします。
さらに、2018年10月6日・7日には、吉祥寺・スターパインズカフェにてCOCO LIVE「あぶく」(2days4ステージ)の開催も決定!
チケットの一般販売は9月22日10時~となっています。あわせてチェックしてください。
――アルバムに収録されるソロ曲はすでにレコーディングされているとのことですが(取材時は8月中旬)、収録はいかがでしたか?
野島 今回は今までのレコーディングとは違う録りかたをしていて。だいたいAメロを歌ってみて、上手く録れたら2番のAメロを歌うというようにパートごとで歌うことが多かったんです。でも今回は、曲の頭から最後まで歌いきるという、生っぽくライブ感のある収録の方法をとっています。集中力や体力も必要になってきますが、ひとつの作品としてのまとまりが初めから掴みやすいです。
菅沼 バラバラに録るのが悪いというわけではなくて。
野島 今回は“生っぽさ”、“ライブ感”を重視してこういった収録のしかたなんですよね。あのライブでお客さんを前にして歌っている時のような。歌の中の世界観とともに、それを聴いてくださっているファンの方々ひとりひとりの顔が思い浮かんできました。そんなことを感じながら歌えたので、それはまさに今回のレコーディングのやりかたあってのことだと思います。今回は歌の“荒”にも捉えられる部分もひとつの世界観として、ひとつの作品となって出来上がっています。そういったものも“味”として完成されていくんだと感じてもらえると嬉しいです。
――デュエットの曲はどういう形で収録をされたんでしょうか?
菅沼 デュエットの曲も同じく、最初から最後まで収録するやりかたでレコーディングしています。最初にのじさんが土台作りとして、まず世界観を作って収録をして。
野島 すがぽんのパートもね(笑)。
菅沼 僕のパートだからといって手を抜いているわけではなく、ちゃんと歌っているんです。僕もその気持を踏襲するために、制作過程も聴いておこうと思ってなるべく早くスタジオに入っていました。サウンドプロデューサーのQoonieさんが「次はこういう世界観で歌ってみてください」とおっしゃったら、次にのじさんが歌ったときには世界観がコロッと変わるんですよ。のじさんは直接は聞いていないかもしれないですけど、「今度はこういう感じでと言ったら、これだけ世界観を変えられるのは凄いですよね」というお話をQoonieさんがされていたんです。
野島 超嬉しい話を聞きましたね、いま(笑)。
菅沼 実際、僕もそう思いながら聴いていますからね。そうやってのじさんが作った世界観の上に、僕がまた世界観を乗せていくという作りかたでした。
野島 僕の土台作りという作業も大変だとは思うんですけど、出来上がっている中にすがぽん自身の良さだったり、世界観だったりを乗せていくのも大変だと思うんですよ。僕が早いもの勝ちで歌った部分に寄り添っていくというか。
菅沼 のじさん独自の節回しが最大限に生かされているので、中には譜面通りの歌いかたではない部分もあるんですよ。それで僕がいちばん苦労したのが『みんな探してる』という曲の「もうちょっとだけ」というフレーズです。
野島 ハモっているところだね。「もうちょっとだけ」の“だけ”の部分を、本来のメロディーラインよりもニュアンスでわざと下げたんですよ。
菅沼 それがいいテイクだから生かされているんですけど。言いかたが悪いですけど、それのせいで(笑)、ハモリが難しくなってしまったんですよ! なので、僕は何度も録り直して。でも、何度も歌い直したので、自信があります。ぜひとも皆さん、のじさんがメインを歌っていて、僕がハモっている1回目の「もうちょっとだけ」の部分に注目してください!
野島 2回目の「もうちょっとだけ」は僕がハモリも先に録ってしまったので、1回目のその1箇所しかないんですよ(笑)。
菅沼 最後の「明日のその向こう」というフレーズも少し本来の譜面とは違っているんですよ。
野島 メロディーは変えていないんですけど、リズムを少しゆっくりにしているんです。そもそもこの曲はノリが難しい曲なんですけど、中でも最後をいい空気感にしたくて。
菅沼 これがまた難しかった……。のじさんが収録を終えて帰るときに「すがぽんには宿題を出してあるから」と言っていたんですよ。ドキっとしましたね(笑)。でもきちんと合わさって決まったときは気持ち良かったです!
野島 絶対合わせてくれると確信があってやった部分もあるんですよ。
――確信を持っていたと。
野島 多分、ミュージシャン1本でやっている方だと、そこを合わせてくるって難しいこともあると思うんですよ。でも、僕たちは声優なので。ある意味、仕事の多くは“合わせる”ことでもあると思うんですよ。
菅沼 そういう部分で、“耳のプロフェッショナル”と言われることもありますからね。
野島 よく大人数の収録で、掛け声も言わずにセリフを合わせることがあるんですよ。
菅沼 だいたい真ん中の人が指揮をとるんですけど、「俺がやるよ」とも言わずに。
野島 “息を合わせる”という言葉の通り、その人の息を吸う音を聞いて合わせるんですよ。
菅沼 それは我々の技術ですよね。
野島 そういうことを20年もやっている人だし、僕といっしょに歌をやっていますからね。
菅沼 ただ合わせるだけではなく、そこに表現も乗せて。これは20年の仲だからこそできたことだと思います。そういう部分が『みんな探してる』だけではなく、ふたりで歌っている曲にはふんだんにあります。
――聴き込むといろんな発見がありそうですね。
菅沼 最初は世界観を楽しんでいただいて。何回も聴くにあたっては、そういった細かい部分も聴いて頂けると。
野島 ふたりの寄り添い具合を(笑)。
菅沼 個々に異なる大変さがありますからね。のじさんは0から1を作り出す大変さ、僕はその生み出された1をより大きく広げていくという。
――アルバム発売に合わせて特典やグッズの発売などもあるんですよね。
野島 現在(取材時:8月中旬)は、鋭意制作中ですね。あとは『うっかりCD』もあるという。僕らはアルバムよりも遥かな枚数『うっかりCD』というCDを出しているんですけども。
菅沼 ワンコインで楽しめるものなんですけど。ヒドイ内容ですよね(笑)。いちばんヒドイなと思ったのが、のじさんの家で収録をしているときに宅配便が来ちゃって。「ピンポーン」って。
野島 それはカットしたっけ(笑)?
菅沼 カットしたと思いますよ! そのぐらい緩いCDになっているんですけども。『コウントダウセン』という岸尾だいすけさんが来てくださったときは、そこに岸尾さんも交えてもっとヒドイ内容になっていて(笑)。下ネタもありつつ。
野島 年齢制限が必要になるやつですね。
菅沼 でも、ビーズログ読者の中にはもっと年齢の若い方もいらっしゃるとのことですからね。
野島 なので、なるべく若い方のことも考慮した内容にね。
菅沼 できるかなー? 気をつけたいと思います(笑)!
(第2弾につづく)
今年で結成20周年を迎える野島健児さん&菅沼久義さんのふたりユニット「COCO」。前作のアルバムリリースから11年の時を経て、待望のセカンドアルバム『あぶく』が10月9日に発売に。
結成秘話から最新のアルバムにかける想いまで、たっぷり語っていただいたビーズログ11月号のグラビア&ロングインタビューに引き続き、誌面には入りきらなかったおふたりの熱い想いを2回にわたってお届けします。
さらに、2018年10月6日・7日には、吉祥寺・スターパインズカフェにてCOCO LIVE「あぶく」(2days4ステージ)の開催も決定!
チケットの一般販売は9月22日10時~となっています。あわせてチェックしてください。
――アルバムに収録されるソロ曲はすでにレコーディングされているとのことですが(取材時は8月中旬)、収録はいかがでしたか?
野島 今回は今までのレコーディングとは違う録りかたをしていて。だいたいAメロを歌ってみて、上手く録れたら2番のAメロを歌うというようにパートごとで歌うことが多かったんです。でも今回は、曲の頭から最後まで歌いきるという、生っぽくライブ感のある収録の方法をとっています。集中力や体力も必要になってきますが、ひとつの作品としてのまとまりが初めから掴みやすいです。
菅沼 バラバラに録るのが悪いというわけではなくて。
野島 今回は“生っぽさ”、“ライブ感”を重視してこういった収録のしかたなんですよね。あのライブでお客さんを前にして歌っている時のような。歌の中の世界観とともに、それを聴いてくださっているファンの方々ひとりひとりの顔が思い浮かんできました。そんなことを感じながら歌えたので、それはまさに今回のレコーディングのやりかたあってのことだと思います。今回は歌の“荒”にも捉えられる部分もひとつの世界観として、ひとつの作品となって出来上がっています。そういったものも“味”として完成されていくんだと感じてもらえると嬉しいです。
――デュエットの曲はどういう形で収録をされたんでしょうか?
菅沼 デュエットの曲も同じく、最初から最後まで収録するやりかたでレコーディングしています。最初にのじさんが土台作りとして、まず世界観を作って収録をして。
野島 すがぽんのパートもね(笑)。
菅沼 僕のパートだからといって手を抜いているわけではなく、ちゃんと歌っているんです。僕もその気持を踏襲するために、制作過程も聴いておこうと思ってなるべく早くスタジオに入っていました。サウンドプロデューサーのQoonieさんが「次はこういう世界観で歌ってみてください」とおっしゃったら、次にのじさんが歌ったときには世界観がコロッと変わるんですよ。のじさんは直接は聞いていないかもしれないですけど、「今度はこういう感じでと言ったら、これだけ世界観を変えられるのは凄いですよね」というお話をQoonieさんがされていたんです。
野島 超嬉しい話を聞きましたね、いま(笑)。
菅沼 実際、僕もそう思いながら聴いていますからね。そうやってのじさんが作った世界観の上に、僕がまた世界観を乗せていくという作りかたでした。
野島 僕の土台作りという作業も大変だとは思うんですけど、出来上がっている中にすがぽん自身の良さだったり、世界観だったりを乗せていくのも大変だと思うんですよ。僕が早いもの勝ちで歌った部分に寄り添っていくというか。
菅沼 のじさん独自の節回しが最大限に生かされているので、中には譜面通りの歌いかたではない部分もあるんですよ。それで僕がいちばん苦労したのが『みんな探してる』という曲の「もうちょっとだけ」というフレーズです。
野島 ハモっているところだね。「もうちょっとだけ」の“だけ”の部分を、本来のメロディーラインよりもニュアンスでわざと下げたんですよ。
菅沼 それがいいテイクだから生かされているんですけど。言いかたが悪いですけど、それのせいで(笑)、ハモリが難しくなってしまったんですよ! なので、僕は何度も録り直して。でも、何度も歌い直したので、自信があります。ぜひとも皆さん、のじさんがメインを歌っていて、僕がハモっている1回目の「もうちょっとだけ」の部分に注目してください!
野島 2回目の「もうちょっとだけ」は僕がハモリも先に録ってしまったので、1回目のその1箇所しかないんですよ(笑)。
菅沼 最後の「明日のその向こう」というフレーズも少し本来の譜面とは違っているんですよ。
野島 メロディーは変えていないんですけど、リズムを少しゆっくりにしているんです。そもそもこの曲はノリが難しい曲なんですけど、中でも最後をいい空気感にしたくて。
菅沼 これがまた難しかった……。のじさんが収録を終えて帰るときに「すがぽんには宿題を出してあるから」と言っていたんですよ。ドキっとしましたね(笑)。でもきちんと合わさって決まったときは気持ち良かったです!
野島 絶対合わせてくれると確信があってやった部分もあるんですよ。
――確信を持っていたと。
野島 多分、ミュージシャン1本でやっている方だと、そこを合わせてくるって難しいこともあると思うんですよ。でも、僕たちは声優なので。ある意味、仕事の多くは“合わせる”ことでもあると思うんですよ。
菅沼 そういう部分で、“耳のプロフェッショナル”と言われることもありますからね。
野島 よく大人数の収録で、掛け声も言わずにセリフを合わせることがあるんですよ。
菅沼 だいたい真ん中の人が指揮をとるんですけど、「俺がやるよ」とも言わずに。
野島 “息を合わせる”という言葉の通り、その人の息を吸う音を聞いて合わせるんですよ。
菅沼 それは我々の技術ですよね。
野島 そういうことを20年もやっている人だし、僕といっしょに歌をやっていますからね。
菅沼 ただ合わせるだけではなく、そこに表現も乗せて。これは20年の仲だからこそできたことだと思います。そういう部分が『みんな探してる』だけではなく、ふたりで歌っている曲にはふんだんにあります。
――聴き込むといろんな発見がありそうですね。
菅沼 最初は世界観を楽しんでいただいて。何回も聴くにあたっては、そういった細かい部分も聴いて頂けると。
野島 ふたりの寄り添い具合を(笑)。
菅沼 個々に異なる大変さがありますからね。のじさんは0から1を作り出す大変さ、僕はその生み出された1をより大きく広げていくという。
――アルバム発売に合わせて特典やグッズの発売などもあるんですよね。
野島 現在(取材時:8月中旬)は、鋭意制作中ですね。あとは『うっかりCD』もあるという。僕らはアルバムよりも遥かな枚数『うっかりCD』というCDを出しているんですけども。
菅沼 ワンコインで楽しめるものなんですけど。ヒドイ内容ですよね(笑)。いちばんヒドイなと思ったのが、のじさんの家で収録をしているときに宅配便が来ちゃって。「ピンポーン」って。
野島 それはカットしたっけ(笑)?
菅沼 カットしたと思いますよ! そのぐらい緩いCDになっているんですけども。『コウントダウセン』という岸尾だいすけさんが来てくださったときは、そこに岸尾さんも交えてもっとヒドイ内容になっていて(笑)。下ネタもありつつ。
野島 年齢制限が必要になるやつですね。
菅沼 でも、ビーズログ読者の中にはもっと年齢の若い方もいらっしゃるとのことですからね。
野島 なので、なるべく若い方のことも考慮した内容にね。
菅沼 できるかなー? 気をつけたいと思います(笑)!
(第2弾につづく)
#今泉佑唯[超话]# in yahoo net
欅坂46・今泉佑唯が「思い出すだけで涙が出そうになるくらい楽しかった」という撮影シーンとは?
新田章氏が“女の浮気心”を生々しく描き出したコミック(講談社「モーニング・ツー」連載中)が原作で、現在、テレビ東京で放送中の木ドラ25「恋のツキ」(木曜深夜1:00)。31歳の主人公・平ワコ (徳永えり)と、15歳の男子高校生・伊古ユメアキ (神尾楓珠)の揺れ動く恋愛模様を描く同作に、先ごろ、欅坂46からの卒業を発表した今泉佑唯が出演。
今泉が演じるのは、伊古のクラスメート・サカキサトコだ。ピアノが得意で、伊古の映画制作も手伝っている女子高生。そして、伊古に対して淡い恋心を抱いている。今泉は「サカキは、強がりな子で、自分の感情を表に出さないんです。私自身も、強がりで意地っ張りなところがあるので、そういうところはかぶってますね」と役柄の印象とともに自身との共通点を明かし、「好きな男の子を目の前にしちゃうと何も言い出せない気持ちは分かるので、演じていて心がキュウッてなります。自分も全く同じ状況になると思います。気になる人がいたら、気付かれないようにしながらも近づきたい、みたいな気持ちはありました。幼稚園の頃ですけど(笑)」と経験も交え、笑顔で語った。
今回、連続ドラマ初挑戦となる今泉は、「監督から、強がる時の女の子の表情を勉強してきてって言われまして、ネットで『強がる女子 恋』とか『強がる女の子とは?』とかで検索してみたりしました(笑)。でも、全然出てこないんですよね」と、現代っ子らしい方法で演技の方法をさぐったという。さらに「強がるっていうことは“あまり笑わないのかな?”“うれしさを出さない方が伝わるかな?”といろいろ考えました。あと、学校で先生と話すシーンの時なんですけど、欅(坂46)にいる時は表情を力強くすることが多く、クセになってるせいか、にらんじゃってたみたいで。『先生に対してにらまないで』って言われました(笑)」と悪戦苦闘の撮影となったようだ。
そして、撮影開始からわずか3日間で多くの学びがあったという。「役に入り込むってどういうことなんだろうって思ってたんです。どうしてこのタイミングで役者さんって涙が出るんだろう、頑張って泣いてるのかな?と思ってたんですけど、それが実際に現場で分かってきました。撮影初日は、『泣いてください』って言われても全然泣けなかったんですけど、3日目には役の気持ちが分かってきて、悲しくなって、すごく涙が止まらなくなったんですね。こんなにも入り込めるんだって、自分でもびっくりしました」と、演じる役の気持ちが自然に入ってきたと告白。「うれしかったです。あの感覚が忘れられないですね。もっともっと深いとこまでいきたいって思いました」と述べ、すっかり演じることにハマっている様子。
撮影で印象に残ったシーンとして、学園祭のシーンを挙げ、「そこで燃え尽きちゃうくらい、思い出すだけで涙が出そうになるくらい楽しかったです。最初に撮ったシーンが、伊古に対して怒るシーンだったんですけど、『もっと怒って!』って言われて何十回も撮り直しになりました。どこをどう変えたらいいんだろうって自分の中でパニックになっちゃって。監督さんやスタッフさんのご要望に応えられなかったことが悔しかったです。『泣いて』って言われて泣けなかったのも悔しかったですし…。その撮影の後が、学園祭とか楽しいシーンが続いたので、そこで心の余裕ができたのかもしれません」と振り返った。
最後に、今泉は「まだまだ演技は自信を持ってできるわけではないんですけど、せっかく頂いたチャンスなので次につなげられればなっていう気持ちです。すっごく面白くて続きが気になるドラマなので、皆さんぜひ見ていただけたらうれしいです」と、晴れやかな表情でアピールした。
#今泉佑唯##恋のツキ#
欅坂46・今泉佑唯が「思い出すだけで涙が出そうになるくらい楽しかった」という撮影シーンとは?
新田章氏が“女の浮気心”を生々しく描き出したコミック(講談社「モーニング・ツー」連載中)が原作で、現在、テレビ東京で放送中の木ドラ25「恋のツキ」(木曜深夜1:00)。31歳の主人公・平ワコ (徳永えり)と、15歳の男子高校生・伊古ユメアキ (神尾楓珠)の揺れ動く恋愛模様を描く同作に、先ごろ、欅坂46からの卒業を発表した今泉佑唯が出演。
今泉が演じるのは、伊古のクラスメート・サカキサトコだ。ピアノが得意で、伊古の映画制作も手伝っている女子高生。そして、伊古に対して淡い恋心を抱いている。今泉は「サカキは、強がりな子で、自分の感情を表に出さないんです。私自身も、強がりで意地っ張りなところがあるので、そういうところはかぶってますね」と役柄の印象とともに自身との共通点を明かし、「好きな男の子を目の前にしちゃうと何も言い出せない気持ちは分かるので、演じていて心がキュウッてなります。自分も全く同じ状況になると思います。気になる人がいたら、気付かれないようにしながらも近づきたい、みたいな気持ちはありました。幼稚園の頃ですけど(笑)」と経験も交え、笑顔で語った。
今回、連続ドラマ初挑戦となる今泉は、「監督から、強がる時の女の子の表情を勉強してきてって言われまして、ネットで『強がる女子 恋』とか『強がる女の子とは?』とかで検索してみたりしました(笑)。でも、全然出てこないんですよね」と、現代っ子らしい方法で演技の方法をさぐったという。さらに「強がるっていうことは“あまり笑わないのかな?”“うれしさを出さない方が伝わるかな?”といろいろ考えました。あと、学校で先生と話すシーンの時なんですけど、欅(坂46)にいる時は表情を力強くすることが多く、クセになってるせいか、にらんじゃってたみたいで。『先生に対してにらまないで』って言われました(笑)」と悪戦苦闘の撮影となったようだ。
そして、撮影開始からわずか3日間で多くの学びがあったという。「役に入り込むってどういうことなんだろうって思ってたんです。どうしてこのタイミングで役者さんって涙が出るんだろう、頑張って泣いてるのかな?と思ってたんですけど、それが実際に現場で分かってきました。撮影初日は、『泣いてください』って言われても全然泣けなかったんですけど、3日目には役の気持ちが分かってきて、悲しくなって、すごく涙が止まらなくなったんですね。こんなにも入り込めるんだって、自分でもびっくりしました」と、演じる役の気持ちが自然に入ってきたと告白。「うれしかったです。あの感覚が忘れられないですね。もっともっと深いとこまでいきたいって思いました」と述べ、すっかり演じることにハマっている様子。
撮影で印象に残ったシーンとして、学園祭のシーンを挙げ、「そこで燃え尽きちゃうくらい、思い出すだけで涙が出そうになるくらい楽しかったです。最初に撮ったシーンが、伊古に対して怒るシーンだったんですけど、『もっと怒って!』って言われて何十回も撮り直しになりました。どこをどう変えたらいいんだろうって自分の中でパニックになっちゃって。監督さんやスタッフさんのご要望に応えられなかったことが悔しかったです。『泣いて』って言われて泣けなかったのも悔しかったですし…。その撮影の後が、学園祭とか楽しいシーンが続いたので、そこで心の余裕ができたのかもしれません」と振り返った。
最後に、今泉は「まだまだ演技は自信を持ってできるわけではないんですけど、せっかく頂いたチャンスなので次につなげられればなっていう気持ちです。すっごく面白くて続きが気になるドラマなので、皆さんぜひ見ていただけたらうれしいです」と、晴れやかな表情でアピールした。
#今泉佑唯##恋のツキ#
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