#原创首发#小雨
连绵细雨汇成流,小道凸凹变水沟。
堤岸晨行惊一望,悄然河面涨三筹。

寒露
雨昨弹琴节气迎,今晨小草露晶晶。
指间文字凝寒意,征雁南飞叹息声。

秋雨感
秋雨连绵寒意生,九州洒向各不平。
老天若是循公道,理所人间总是睛。

篮球
场间传带快如飞,三步投篮破困围。
每个队员同协力,输赢一笑手轻挥。

国庆长假天气感怀
今年长假两重天,由夏入冬眨眼间。
或是寻秋秋不见,寒心细雨诉连绵。

秋雨
洒洒飘飘在宇空,绵绵不断诉情衷。
虽然带着几凉意,久盼才来尘世逢。

羽毛球
一朵白花碧宇飞,四眸注目紧相追。
再高本领难逃掌,最忌突来风乱吹。

重阳节雨降温
秋将变老亦心沉,残叶随风飘树林。
触感天公长落泪,九州一片冷森森。

大风降温
调皮天气变无常,似火热情突降凉。
傍晚叶枝摇使劲,行人吹得遍徬徨。

枯荷
秋风吹皱变残笺,仍就收词对碧天。
落入泥中诗意蕴,明年再待写新篇。

乒乓球
(一)
不愧乒乓是国球,球台几尺竟风流。
更能练得人人健,健体偷闲来一抽。
(二)
你旋我挡竟风流,长短高低信手抽。
技艺相当常最乐,交锋回合止无休。

雨中核酸检测
花伞支撑一片天,雨丝滴顶奏琴弦。
宛如缓慢进行曲,袅袅催人试管前。

天津大学127年校庆
百岁生辰不算多,铿锵脚步向前过。
恰逢国庆同相贺,天大雄风万世歌。

渔翁垂钓图
(一)
竹排坐享一杆烟,几卷吸来胜似仙。
旁侧鸬鹚悄待立,清风伴钓最悠闲。

深秋
(一)
深秋万物尽删繁,换下轻装养本元。
篱菊收霜妆貌丽,寒冬来接默无言。

(二)
瑟瑟秋风奏主旋,终将炎热尽收篇。
遍山枫树迎霜降,焰火红心烧遍天。

广场舞
不择何方作舞台,展舒筋骨笑颜开。
众人和着清音扭,只为强身不比才。

菊开
篱菊丛丛一角开,冰心不为悦谁来。
凌霜何逐繁华梦,成就金秋情满怀。

教学生涯吟
乐此浮生耕杏坛,品尝无数苦和甘。
如今桃李遍天下,大地芬芳我作蚕。

多彩人生
(一)
读书
诗书一捧最心欢,营养千般任我贪。
久置其中忘俗世,更、能惬意会诸贤。
(二)
写诗
仄仄平平码未完,人生五味渗其间。
自然四季玑珠拾,一日无诗心不安。

相聚
知己相逢笑脸开,席间沉醉饮三杯。
行程各赴依依去,还约明朝赏雪来。

粉黛乱子草
不施粉黛胜桃花,一片绯云罩雾纱。
萧瑟秋风长等待,相思漫向满天涯。

七绝·天晴
泪雨不收颇费猜,天公今日竟开怀。
九州一片阳光烂,惹得秋风起舞来。
七绝·小鸟
晨闻小鸟唱悠悠,姿态天真立树头。
时有一巢同觅食,乐于简单亦无求。

七绝·秋思
时光不义速翻篇,老了秋公做减删。
再美风光成掠影,心中长驻一枝莲。
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短短十五载,无知到上进。
车祸魂归去,只因逆思维。
命运玩笑开,没有常人身。
为了健康梦,牺牲自己全。
没有包装过,当知其效果,
平常心来待。曾没爱自己,钱财亦抛后。
如今改变时,偏遇风漏雨。
龙虎相争中,恍然大悟省。
爱吾爱惜之,诚则勉励之。
虽不爱money, 生活不能缺。
只盼健康还,定让自己强。
舞跃人群中,独秀一文曲。 https://t.cn/Ryh9RPH

#昆仑神宫做对了哪些地方##时间旅行##天文#

蜜柑
芥川龍之介

 或曇つた冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待つてゐた。とうに電燈のついた客車の中には、珍らしく私の外に一人も乗客はゐなかつた。外を覗のぞくと、うす暗いプラツトフオオムにも、今日は珍しく見送りの人影さへ跡を絶つて、唯、檻をりに入れられた小犬が一匹、時々悲しさうに、吠え立ててゐた。これらはその時の私の心もちと、不思議な位似つかはしい景色だつた。私の頭の中には云ひやうのない疲労と倦怠とが、まるで雪曇りの空のやうなどんよりした影を落してゐた。私は外套のポツケツトへぢつと両手をつつこんだ儘まま、そこにはいつてゐる夕刊を出して見ようと云ふ元気さへ起らなかつた。
 が、やがて発車の笛が鳴つた。私はかすかな心の寛くつろぎを感じながら、後の窓枠へ頭をもたせて、眼の前の停車場がずるずると後ずさりを始めるのを待つともなく待ちかまへてゐた。所がそれよりも先にけたたましい日和ひより下駄の音が、改札口の方から聞え出したと思ふと、間もなく車掌の何か云ひ罵ののしる声と共に、私の乗つてゐる二等室の戸ががらりと開いて、十三四の小娘が一人、慌あわただしく中へはいつて来た、と同時に一つづしりと揺れて、徐おもむろに汽車は動き出した。一本づつ眼をくぎつて行くプラツトフオオムの柱、置き忘れたやうな運水車、それから車内の誰かに祝儀の礼を云つてゐる赤帽――さう云ふすべては、窓へ吹きつける煤煙の中に、未練がましく後へ倒れて行つた。私は漸やうやくほつとした心もちになつて、巻煙草に火をつけながら、始めて懶ものうい睚まぶたをあげて、前の席に腰を下してゐた小娘の顔を一瞥いちべつした。
 それは油気のない髪をひつつめの銀杏返いてふがへしに結つて、横なでの痕のある皸ひびだらけの両頬を気持の悪い程赤く火照ほてらせた、如何にも田舎者ゐなかものらしい娘だつた。しかも垢じみた萌黄色もえぎいろの毛糸の襟巻がだらりと垂れ下つた膝の上には、大きな風呂敷包みがあつた。その又包みを抱いた霜焼けの手の中には、三等の赤切符が大事さうにしつかり握られてゐた。私はこの小娘の下品な顔だちを好まなかつた。それから彼女の服装が不潔なのもやはり不快だつた。最後にその二等と三等との区別さへも弁わきまへない愚鈍な心が腹立たしかつた。だから巻煙草に火をつけた私は、一つにはこの小娘の存在を忘れたいと云ふ心もちもあつて、今度はポツケツトの夕刊を漫然と膝の上へひろげて見た。すると其時夕刊の紙面に落ちてゐた外光が、突然電燈の光に変つて、刷すりの悪い何欄かの活字が意外な位鮮あざやかに私の眼の前へ浮んで来た。云ふまでもなく汽車は今、横須賀線に多い隧道トンネルの最初のそれへはいつたのである。

 しかしその電燈の光に照らされた夕刊の紙面を見渡しても、やはり私の憂欝を慰むべく、世間は余りに平凡な出来事ばかりで持ち切つてゐた。講和問題、新婦新郎、涜職とくしよく事件、死亡広告――私は隧道へはいつた一瞬間、汽車の走つてゐる方向が逆になつたやうな錯覚を感じながら、それらの索漠とした記事から記事へ殆ほとんど機械的に眼を通した。が、その間も勿論あの小娘が、恰あたかも卑俗な現実を人間にしたやうな面持ちで、私の前に坐つてゐる事を絶えず意識せずにはゐられなかつた。この隧道の中の汽車と、この田舎者の小娘と、さうして又この平凡な記事に埋つてゐる夕刊と、――これが象徴でなくて何であらう。不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であらう。私は一切がくだらなくなつて、読みかけた夕刊を抛はふり出すと、又窓枠に頭を靠もたせながら、死んだやうに眼をつぶつて、うつらうつらし始めた。

 それから幾分か過ぎた後であつた。ふと何かに脅おびやかされたやうな心もちがして、思はずあたりを見まはすと、何時いつの間にか例の小娘が、向う側から席を私の隣へ移して、頻しきりに窓を開けようとしてゐる。が、重い硝子戸ガラスどは中々思ふやうにあがらないらしい。あの皸ひびだらけの頬は愈いよいよ赤くなつて、時々鼻洟はなをすすりこむ音が、小さな息の切れる声と一しよに、せはしなく耳へはいつて来る。これは勿論私にも、幾分ながら同情を惹ひくに足るものには相違なかつた。しかし汽車が今将まさに隧道トンネルの口へさしかからうとしてゐる事は、暮色の中に枯草ばかり明い両側の山腹が、間近く窓側に迫つて来たのでも、すぐに合点がてんの行く事であつた。にも関らずこの小娘は、わざわざしめてある窓の戸を下さうとする、――その理由が私には呑みこめなかつた。いや、それが私には、単にこの小娘の気まぐれだとしか考へられなかつた。だから私は腹の底に依然として険しい感情を蓄へながら、あの霜焼けの手が硝子戸を擡もたげようとして悪戦苦闘する容子ようすを、まるでそれが永久に成功しない事でも祈るやうな冷酷な眼で眺めてゐた。すると間もなく凄じい音をはためかせて、汽車が隧道へなだれこむと同時に、小娘の開けようとした硝子戸は、とうとうばたりと下へ落ちた。さうしてその四角な穴の中から、煤すすを溶したやうなどす黒い空気が、俄にはかに息苦しい煙になつて、濛々もうもうと車内へ漲みなぎり出した。元来咽喉のどを害してゐた私は、手巾ハンケチを顔に当てる暇さへなく、この煙を満面に浴びせられたおかげで、殆ほとんど息もつけない程咳せきこまなければならなかつた。が、小娘は私に頓着する気色けしきも見えず、窓から外へ首をのばして、闇を吹く風に銀杏返いてふがへしの鬢びんの毛を戦そよがせながら、ぢつと汽車の進む方向を見やつてゐる。その姿を煤煙ばいえんと電燈の光との中に眺めた時、もう窓の外が見る見る明くなつて、そこから土の匂や枯草の匂や水の匂が冷ひややかに流れこんで来なかつたなら、漸やうやく咳きやんだ私は、この見知らない小娘を頭ごなしに叱りつけてでも、又元の通り窓の戸をしめさせたのに相違なかつたのである。

 しかし汽車はその時分には、もう安々と隧道トンネルを辷すべりぬけて、枯草の山と山との間に挾まれた、或貧しい町はづれの踏切りに通りかかつてゐた。踏切りの近くには、いづれも見すぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで、踏切り番が振るのであらう、唯一旒いちりうのうす白い旗が懶ものうげに暮色を揺ゆすつてゐた。やつと隧道を出たと思ふ――その時その蕭索せうさくとした踏切りの柵の向うに、私は頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立つてゐるのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思ふ程、揃そろつて背が低かつた。さうして又この町はづれの陰惨たる風物と同じやうな色の着物を着てゐた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げるが早いか、いたいけな喉を高く反そらせて、何とも意味の分らない喊声かんせいを一生懸命に迸ほとばしらせた。するとその瞬間である。窓から半身を乗り出してゐた例の娘が、あの霜焼けの手をつとのばして、勢よく左右に振つたと思ふと、忽ち心を躍らすばかり暖な日の色に染まつてゐる蜜柑みかんが凡そ五つ六つ、汽車を見送つた子供たちの上へばらばらと空から降つて来た。私は思はず息を呑んだ。さうして刹那に一切を了解した。小娘は、恐らくはこれから奉公先へ赴おもむかうとしてゐる小娘は、その懐に蔵してゐた幾顆いくくわの蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。

 暮色を帯びた町はづれの踏切りと、小鳥のやうに声を挙げた三人の子供たちと、さうしてその上に乱落する鮮あざやかな蜜柑の色と――すべては汽車の窓の外に、瞬またたく暇もなく通り過ぎた。が、私の心の上には、切ない程はつきりと、この光景が焼きつけられた。さうしてそこから、或得体えたいの知れない朗ほがらかな心もちが湧き上つて来るのを意識した。私は昂然と頭を挙げて、まるで別人を見るやうにあの小娘を注視した。小娘は何時かもう私の前の席に返つて、不相変あひかはらず皸ひびだらけの頬を萌黄色の毛糸の襟巻に埋めながら、大きな風呂敷包みを抱へた手に、しつかりと三等切符を握つてゐる。…………
 私はこの時始めて、云ひやうのない疲労と倦怠とを、さうして又不可解な、下等な、退屈な人生を僅に忘れる事が出来たのである。
(大正八年四月)


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