【blog】2022.09.03
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
https://t.cn/A6SA0w14
https://t.cn/A6S0b0dr
ドードーの落下日誌(前編)
稽古中の日誌です。
観に行くか迷っている人や、劇のことをもっと知りたい人の助けになればと、日誌を書いてみました。
劇の内容に触れている箇所などあります。
「ドードーが落下する」を観に行く予定の方で、まだ読みたくない、読まずに観たいという方がいたらまだ読まないでくださいね。
稽古初日
本読み。
反省しかない。
加藤さんの言葉で「理解し合えない二人が友達でいれるのか」という言葉が印象に残る。
それから、信也(僕)が夏目(平原テツ)をどう受け取っていくかが大事と言われる。おそらくこの劇で最も大切なのがそれで、僕はそれが丁寧にできていなかった。
稽古終、取材。この劇について聞かれ、まだぼんやりしている中で答える。加藤さんがこの劇を立ち上げるということがどういうことか、信也がその瞬間や過去のことをどう見つめていたか、そういうことが全部つながっている。信也の心にはあの頃のことが刻まれている。忘れられない。忘れたくない。そんな劇を立ち上げたい。
稽古二日目
座組のみんながリラックスしていて本読みも昨日よりは良い感じ。加藤さんの、脚本や役柄の説明が入りながら全員で認識のすり合わせをして、ひたすら本読みをする。帰りの電車、加藤さんと二人きり。俺喋りっぱなし。浮かれてるなあ。
鶏肉を焼く。映画ムーンライトシャドウを見ながら眠る。
稽古三日目
加藤さんが「ドードーが落下する」について話してくれる時間がめっちゃ楽しいと気づく。何より本人が一番楽しそう。でも思えば劇団た組の公演の時、加藤さんはいつも楽しそうだ。緊張感もあるけど。三日目だけどとても疲労している。どうしてだろう。この脚本の持つ魔力、ポテンシャルを読めば読むほど感じる。ラストシーンについて少しだけヒントをもらう。この感覚懐かしい。加藤さんがくれるわずかなヒントを手繰り寄せて、深淵に辿り着きたい。
生姜焼きを作る。
稽古四日目
稽古場の待合室でする雑談が幸せ。初めて劇団た組に出演した時の稽古場に比べると目に見えて美しく贅沢な稽古場。でもあの頃の稽古場も少し恋しい。今日から立ち稽古が始まる。疲労はするけど楽しい。ドードーが落下するが立ち上がる。落下しながら立ち上がる。夏目さんの台詞を聞きながら思うことがある。この戯曲を読んだ人たちは、それぞれの夏目さんを語る。「引きずられる」「負の感情」そんな色々な言葉も聞いた。僕は劇中にも登場するようなその言葉を聞きながら信也の気持ちを想像する。周囲の人が夏目さんを語った時、彼は何を思っていたんだろう。理解し合えない人たちは友人でいられるのか。僕はこの劇で答えを追ってみたい。
頭の中でずっと台詞が聞こえて深夜まで眠れない。
稽古5日目
昼、あんかけ焼きそばを作る。
稽古場に向かう。Wikipediaでドードーを検索する。
のろますぎて絶滅した動物と出てくる。
人類によって絶滅した動物。
ポルトガル語でのろま。
アメリカ英語でdodoは滅びてしまった存在の代名詞。
警戒心が薄く人間が近づいても逃げないため素手で捕まえられたそう。
空を飛べない。
ドードーが落下する。
それは、捕まえられるのかな。
帰り道、訳もわからず寂しい。みんなとご飯に行きたい。信也についてアドバイスをくれた求一郎の言葉。
「信也、難しいよね。
寄り添い切るわけでもなく、
突き放し切るでもなく、
笑い物にし切るわけでもなく」
この劇の稽古に入ってから、一人の時間が耐え難く寂しい。
稽古6日目
書き忘れる。カルボナーラを作る。
稽古7日目
けっこうガッツリ稽古をして疲れる。加藤さんの脚本は台詞のニュアンスが曖昧なところへ向かうほど面白い。何度も体験している演出なのに劇団た組に参加する頃にはいつもそれを忘れている。つい一つの感情で台詞を表現しがちになってしまう。その度にこの場所に引き戻してもらってる。破壊と再生。
帰りの車内、古田新太さんのインタビューを読む。喫煙や飲酒によるコミュニケーションが減ったと。それが良い悪いの話ではなく、良い悪いの中間地点の話、つまり余白が大事だと。その余白を良くないからと切り捨てるのはどうかと。なるほど。
そう考えるとこの稽古場には、稽古場の外に休憩スペースのソファやらがあって、そこで皆が雑談できるのがありがたい。これは余白か。でもやっぱりまだ発言しづらい人もいるんだろうな。僕はそういうことを忘れがち。共演者の声を聞きたい。稽古終わりのご飯があればいいのに。きっとこの芝居は座組のコミュニケーションが深まるほど、良くなる、気がする。かぼちゃの煮物つくる。
稽古8日目
けっこう夏目さんの台詞が俺に侵食してくるなあ。
「ちょっと死にます」と電話をかけたくなる夏目の気持ちを想像してしまう。世界とのズレね。埋まらない孤独ね。どうして自分はこんなに孤独なんだろう?という純粋な疑問が襲ってくる夜ね。信也を演じながらずっと夏目さんの台詞聞いてるからなあ。
そっかあ。そう考えると、こんなとき夏目が電話をかけられるのは信也なのか。
肉豆腐つくる。夜、台詞にうなされて眠れない。明け方、クエンティンタランティーノに太極拳を教える夢を見る。
稽古9日目
帰りの電車。加藤さんと秋元と求一郎と。この電車の時間もいいよなあ。昨日、一昨日と一人で帰ってみて、やっぱり一緒に帰りたいなと。
今日は「ドードーが落下する」のあらすじを。
たくさんの人に見て欲しいな。
9月21日が初日なんだけど、その日はちょうど9年前に僕がオフィス作のオーディションを受けた日。松田美由紀さんと出会った日。僕にとっては忘れられない日なんだけど、その日に10年目の初日を迎えられることが嬉しい。
かぼちゃ煮物の残りでクリームパスタつくる。
「見えなかったら大丈夫と思ってたのに。実は価値が無いものは見えない方が世間はすごく良くなるんですよ。だから僕をそうしてもらったんですね、こいつに 」
イベント制作会社に勤める信也(藤原季節)と芸人の庄田(秋元龍太朗)は芸人仲間である夏目(平原テツ)からの電話に胸騒ぎを覚える。三年前、夏目は信也や友人達に飛び降りると電話をかけ、その後に失踪していた。しかしその二年後、再び信也に夏目から連絡がある。夏目は「とある事情」が原因で警察病院に入院していたそうで、その「とある事情」を説明する。それから信也達と夏目は再び集まるようになったものの、その「とある事情」は夏目と友人達の関係を変えてしまっていた。信也達と夏目との三年間を巡る青春失踪劇。
稽古10日目。書き忘れる。
湖で泳ぐ夢を見る。湖の底に落ちているビーサンを潜って取ろうとするけど取れない。
稽古11日目。書き忘れる。
体力の限界まで稽古をして、翌日は稽古やすみ。
稽古12日目。
台本を開くのが辛い。劇団た組の稽古をしていると確かにこの時間を通過する。膨大な台詞の反復と稽古場での台詞忘れを繰り返し続けていると、やがて夢に出てきてうなされるようになる。電車の中で台本を握りしめるけれどページを開くことが出来ない。
いよいよラストシーンの稽古が始まった。テツさんに圧倒されて台詞が出てこなくなる。悔しいし情けない。今まで演じた役の中で最も複雑な演技を求められている気がする。難しい。明日は頑張ろうという言葉すら出てこない。稽古場で諦めにも近い感情になったのは初めてのこと。稽古はいつもより早く17時半に終わる。
横浜駅まで歩いて帰ろうとしたら何人かがついてきてくれる。駅まで喋りながら帰る。楽しかった。みんなドードーがとにかく面白いと言っていて、それぞれの物語を語り合う。求一郎が通りがかった公園でいきなり鉄棒をし始める。誰も触れない。誰も観ていないところでポケットからスマホが落ちて画面が割れたらしい。
夜眠れないだろうなと思っていたらやっぱり全然眠れない。映画をかけてみたら最後まで観てしまう。毎日みんなと一緒にいるのに孤独を感じる。物語の持つ力せいか、演劇の持つ力のせいか。これまでもこんなに苦しかった?思い出せない。ただ、加藤拓也が書く物語の魔力、のようなものは確実に増していると思う。
稽古13日目。
細かい演出とシーンの反復が始まる。何度も何度も繰り返して細かい台詞のニュアンスや空白を詰めていく。20時近くまでみっちり稽古。加藤さんには珍しく長い時間稽古をしている。楽しくて時間が過ぎるのが早い。最後はみんながハイになって笑いが止まらなくなって、終了。
帰りの電車で加藤さんと話す。ラストに向かっていくヒントをもらう。少しずつ。
今週末に予定している通し稽古で何が見えるか。
夜はプリズムの放送。余韻を引きずりながら布団に入る。明日も稽古頑張ろう。
稽古14日目
後半の通し稽古。演じていてたまらなくなる。どうしようもない。楽しくて苦しい。
そのあと休憩を入れて返し稽古をするも疲れで全く台詞が出てこなくなる。
自分の体力のなさにショック。
今は夜中の3時。頭がハイになって眠れない日々が続く。演劇ってこんなに大変だったか?明日やれるのか自分。笑うしかない。
稽古15日目
今日から9月が始まった。
少し朦朧とした頭のまま、全力で返し稽古。
後半のシーンを繰り返し詰めていく。まだまだやることは沢山あるなあ。それでも少しずつ物語や関係性の輪郭が見えてきた気がする。輪郭が見えたらあとは中身を詰めていくだけ。
共演者とのコミュニケーションが深まってきた気がする。山脇辰哉がインスタで劇のことを書いていて嬉しくなる。みんなそれぞれドードーに対する思いがあるんだな。そう考えると、演じる底力が沸いてくる。
明日は初の全編、通し稽古。スタッフさんが来てくれるらしい。がんばろう。
稽古16日目
映画も見ない。本も読まない。ご飯も作らない。
芝居のことだけ考えて、だんだん無欲になっていく自分がいる。稽古終わり、加藤さんに連れられて足ツボマッサージに行く。足ツボを押されながら、そういえば新しい靴が欲しいなあとか、明日は日用品を買わなきゃとか、色んなことを思い出していく。
今日の通し稽古は大失敗だった。言われたことできてないし、早口だし、力んでるし。でも、まあ、失敗しておいて良かった。とにかく身も心もリラックスしてフラットな状態で挑む大切さを知ることが出来た。おやすみ。
https://t.cn/A6SA0w14
https://t.cn/A6S0b0dr
#江淮风暴# 【“江淮风暴”执行攻坚战优化营商环境之夏季行动(一四七)】#为民办实事示范法院创建活动#
为贯彻落实党中央、国务院和省委关于优化营商环境的决策部署,全省法院开展“江淮风暴”执行攻坚优化营商环境之夏季行动,为我省创建一流营商环境提供有力司法支持和司法保障。
为优化营商环境、促进经济高质量发展提供有力司法服务,大通区法院紧盯涉民生、长期未结、终本等重点案、骨头案,把护航经济发展、优化营商环境与强化执行攻坚有机结合起来,持续开展“江淮风暴”执行攻坚优化营商环境之夏季行动,为大通区创造一流营商环境提供更有力的司法支持和司法服务保障。
1050万财产刑待执,扣押字画、印章1200余件
被执行人王某因犯非法占用农用地罪,被法院判处有期徒刑2年,并处罚金50万元,违法所得1000万元予以追缴。该案进入执行后,因王某身在监狱,家中也无其他可供执行的财产,工作长期没有进展,成为了压在执行法官心头的“担子”。
8月初,执行法官了解到,王某之前被公安机关扣押的一批字画已经返还,存放在其朋友的工作室。这批字画被纳入此次的重点执行对象,由执行法官带队的执行小组专门进驻工作室,忙碌了7天,分3次对字画及后续发现的印章完成了清点、登记、扣押、转运工作。
法院将这批字画、印章转入拍卖程序,后续将在淘宝网挂出,拍卖所得依法予以处置。
“老赖”酒店被控服软,4千元拖欠的劳务款终执行到位
被执行人牛某雇佣申请人李某提供驾驶劳务,法院经审理,判决牛某支付拖欠的劳务费4220元。案件进入执行后,执行法官多方联系牛某无果,前往牛某住处也未找到牛某。经查,牛某名下没有存款,房屋也被其他法院查封,案件进入僵局,执行法官无奈只能暂时终本。
但终本不等于案件的终结,执行法官始终记挂着申请人的这笔看起来不多的劳务款。经多方查找,执行法官得知牛某近期在合肥长丰出现过,遂通过执行系统向公安机关发出临控请求。功夫不负有心人,8月18日晚,公安机关传来消息,牛某用身份证登记信息在长丰一家宾馆入住。执行法官立即带领2名法警前往宾馆,对牛某进行拘传,牛某被连夜带回法院。
见到执行法官出现在眼前,牛某惊讶不已:“我都躲到长丰了,你们还能找到我?”“你要相信,就是躲到天涯海角,我们法院也能找到你!”执行法官义正言辞的声音,打碎了牛某最后一丝侥幸心理。当晚,牛某将拖欠的劳务款支付给李某,该案执行完毕。鉴于牛某之前有逃避执行的行为,法院依法对其处以2000元的罚款。
73万元网上扣划,依法维护民营企业合法权益
河北省乙建筑公司向淮南甲建材公司购买混凝土,但未按照约定支付货款。案件诉至法院,经法院主持庭审和调解,双方将欠款数额确定为541.96万元,乙公司第一笔支付90万元,后续每月支付50万元,直至还清,如乙公司逾期,还需支付10万元违约金。
后乙公司仅履行了480万元货款,剩余61.96万元未支付。甲公司于8月19日向法院提出申请,要求强制执行所欠货款及违约金10万元、迟延履行金1.63元。执行法官第一时间通过执行“总对总”查控系统,向各大银行发出协查通知。经查询,乙公司银行存款充足,执行法官遂冻结、扣划73.59万元。
该笔款项于8月24日转入甲公司账户,案件执行用时仅5天。
申请人打通执行“110”,被执行人烧烤摊被拘
“喂,是大通法院执行局吗?我是宗某,我发现王某了,你们快来!”8月24日晚10点多,值守执行”110“热线的执行干警接到申请人宗某的电话,称一直躲着不见的被执行人王某在大通一烧烤摊出现。闻言,尚在加班的执行法官立刻安排人员前往地点,顺利将王某拘传回法院。王某先后向宗某借款多次,经核对,最终欠60600元未还。经法院调解,借款本金60600元、律师代理费5000元,王某从2022年5月起,每月偿还5000元,至还清为止。后王某没有按期还款,在案件进入执行后想方设法逃避执行。这晚,王某终于现身,被申请人发现,申请人立即拨打大通区法院执行“110”热线,王某也被堵在了烧烤店内。经过长时间的做工作,王某认识到自己的错误,宗某也考虑到王某能力有限,一次性付清确实困难,双方达成和解协议,王某先支付当月的5000元,后续按期还款。
8月18日至24日,新一轮执行风暴开启,前后持续7天,集中执行2次,30名干警跑遍淮南各区、县及亳州利辛、蚌埠怀远、禹会、龙子湖、合肥长丰等周边区、县,先后拘传被执行人7人,拘留1人、罚款3人,扣押字画、印章等1200余件,执行完毕5件、促成执行和解8件,执行到位金额101.39万元。
为贯彻落实党中央、国务院和省委关于优化营商环境的决策部署,全省法院开展“江淮风暴”执行攻坚优化营商环境之夏季行动,为我省创建一流营商环境提供有力司法支持和司法保障。
为优化营商环境、促进经济高质量发展提供有力司法服务,大通区法院紧盯涉民生、长期未结、终本等重点案、骨头案,把护航经济发展、优化营商环境与强化执行攻坚有机结合起来,持续开展“江淮风暴”执行攻坚优化营商环境之夏季行动,为大通区创造一流营商环境提供更有力的司法支持和司法服务保障。
1050万财产刑待执,扣押字画、印章1200余件
被执行人王某因犯非法占用农用地罪,被法院判处有期徒刑2年,并处罚金50万元,违法所得1000万元予以追缴。该案进入执行后,因王某身在监狱,家中也无其他可供执行的财产,工作长期没有进展,成为了压在执行法官心头的“担子”。
8月初,执行法官了解到,王某之前被公安机关扣押的一批字画已经返还,存放在其朋友的工作室。这批字画被纳入此次的重点执行对象,由执行法官带队的执行小组专门进驻工作室,忙碌了7天,分3次对字画及后续发现的印章完成了清点、登记、扣押、转运工作。
法院将这批字画、印章转入拍卖程序,后续将在淘宝网挂出,拍卖所得依法予以处置。
“老赖”酒店被控服软,4千元拖欠的劳务款终执行到位
被执行人牛某雇佣申请人李某提供驾驶劳务,法院经审理,判决牛某支付拖欠的劳务费4220元。案件进入执行后,执行法官多方联系牛某无果,前往牛某住处也未找到牛某。经查,牛某名下没有存款,房屋也被其他法院查封,案件进入僵局,执行法官无奈只能暂时终本。
但终本不等于案件的终结,执行法官始终记挂着申请人的这笔看起来不多的劳务款。经多方查找,执行法官得知牛某近期在合肥长丰出现过,遂通过执行系统向公安机关发出临控请求。功夫不负有心人,8月18日晚,公安机关传来消息,牛某用身份证登记信息在长丰一家宾馆入住。执行法官立即带领2名法警前往宾馆,对牛某进行拘传,牛某被连夜带回法院。
见到执行法官出现在眼前,牛某惊讶不已:“我都躲到长丰了,你们还能找到我?”“你要相信,就是躲到天涯海角,我们法院也能找到你!”执行法官义正言辞的声音,打碎了牛某最后一丝侥幸心理。当晚,牛某将拖欠的劳务款支付给李某,该案执行完毕。鉴于牛某之前有逃避执行的行为,法院依法对其处以2000元的罚款。
73万元网上扣划,依法维护民营企业合法权益
河北省乙建筑公司向淮南甲建材公司购买混凝土,但未按照约定支付货款。案件诉至法院,经法院主持庭审和调解,双方将欠款数额确定为541.96万元,乙公司第一笔支付90万元,后续每月支付50万元,直至还清,如乙公司逾期,还需支付10万元违约金。
后乙公司仅履行了480万元货款,剩余61.96万元未支付。甲公司于8月19日向法院提出申请,要求强制执行所欠货款及违约金10万元、迟延履行金1.63元。执行法官第一时间通过执行“总对总”查控系统,向各大银行发出协查通知。经查询,乙公司银行存款充足,执行法官遂冻结、扣划73.59万元。
该笔款项于8月24日转入甲公司账户,案件执行用时仅5天。
申请人打通执行“110”,被执行人烧烤摊被拘
“喂,是大通法院执行局吗?我是宗某,我发现王某了,你们快来!”8月24日晚10点多,值守执行”110“热线的执行干警接到申请人宗某的电话,称一直躲着不见的被执行人王某在大通一烧烤摊出现。闻言,尚在加班的执行法官立刻安排人员前往地点,顺利将王某拘传回法院。王某先后向宗某借款多次,经核对,最终欠60600元未还。经法院调解,借款本金60600元、律师代理费5000元,王某从2022年5月起,每月偿还5000元,至还清为止。后王某没有按期还款,在案件进入执行后想方设法逃避执行。这晚,王某终于现身,被申请人发现,申请人立即拨打大通区法院执行“110”热线,王某也被堵在了烧烤店内。经过长时间的做工作,王某认识到自己的错误,宗某也考虑到王某能力有限,一次性付清确实困难,双方达成和解协议,王某先支付当月的5000元,后续按期还款。
8月18日至24日,新一轮执行风暴开启,前后持续7天,集中执行2次,30名干警跑遍淮南各区、县及亳州利辛、蚌埠怀远、禹会、龙子湖、合肥长丰等周边区、县,先后拘传被执行人7人,拘留1人、罚款3人,扣押字画、印章等1200余件,执行完毕5件、促成执行和解8件,执行到位金额101.39万元。
面试完美结束,大家都被问的党建问题我一个也没问,唯一问了一个律师执业应遵守的准则(虽然我不知道)现场瞎编,考官还帮我圆回来了[笑cry]
一个人讲印象最深的案子巴拉巴拉讲了一大堆,我以为才几分钟一出来才知道过去了15分钟[笑cry]
面完才想起来有一个考官是上次送老板去西藏的时候见过的律协代表(我说怎么老觉得很眼熟很亲切),有一个是研究生老师的同事,有一个认识我的指导律师(因为最后他问我是我师傅的第几个徒弟[笑cry])
原以为是刀人局没想到是熟人局罢了
接下来静待拿证啦[打call]
一个人讲印象最深的案子巴拉巴拉讲了一大堆,我以为才几分钟一出来才知道过去了15分钟[笑cry]
面完才想起来有一个考官是上次送老板去西藏的时候见过的律协代表(我说怎么老觉得很眼熟很亲切),有一个是研究生老师的同事,有一个认识我的指导律师(因为最后他问我是我师傅的第几个徒弟[笑cry])
原以为是刀人局没想到是熟人局罢了
接下来静待拿证啦[打call]
✋热门推荐