#八木勇征[超话]#
【眼福♡男子】八木勇征が恋の助言「好きな人を傷つけないための嘘はつかないほうがいい」
www.fujitv-view.jp/article/post-659486/
そんな八木さんが、舞台「脳内ポイズンベリー」に出演。主人公・櫻井いちこ(本仮屋ユイカさん)の頭の中で擬人化された5つの思考(ポジティブ思考、瞬間の感情、ネガティブ思考、記憶・過去を振り返る思考)が“脳内会議”を繰り広げるラブコメディで、脳内会議メンバーの議長・吉田に扮します。
――この「脳内ポイズンベリー」は、過去に映画版と舞台版も制作されている人気コミックが原作ですが、物語の設定にどんな印象をもちましたか?
出演が決まってから原作コミックを読んだのですが、櫻井いちこの脳内感情を擬人化したという設定が面白いと思いました。感情はどんな人間でももっているものなので感情移入しやすかったですし、僕自身が共感できる部分もたくさんありました。
いちこの恋の相手となる、早乙女くん(白石隼也さん)と越智さん(平野良さん)を前にしたときの脳内感情のかけ合いも面白いですし、次はどんなことが起きるんだろうとワクワクしながら読み進めていきました。
――これまでの舞台はFANTASTICSの皆さんと一緒で、今回、1人では初めての出演となりますが、心境を聞かせてください。
“はじめまして”の皆さんと舞台でのお芝居を作り上げていくは初めての経験なので、すべてが新鮮です。舞台となると上演時間も長いので、共演の皆さんとのコミュニケーションのとり方一つにしても、すべてがいい経験になっています。
――出演にあたって、FANTASTICSの皆さんからエールなどはありましたか?
「タイトなスケジュールだけど、体を壊さないように頑張ってね」と言ってくれました。「観に行く」と言っているメンバーもいるので、そんな言葉が励みになっています。
――吉田というキャラクターの印象を聞かせてください。
稽古に入ってから気づいたのですが、吉田って議長然として冷静に見せなければと自分に言い聞かせているようなキャラクターで、実際はとても優柔不断なんです。そんな性格だから、ネガティブ思考の池田(木村花代さん)やポジティブ思考の石橋(猪野広樹さん)、瞬間の感情のハトコ(早川夢菜さん)の声に右往左往し、最終的には記憶の岸さん(石黒賢さん)頼みになってしまう。
「風見鶏で結構」という吉田のセリフがあるのですが、演じながらも風見鶏だなって思っちゃいました(笑)。でも、いちこに幸せになってほしいという願望は誰よりも強いので、その一生懸命さをきちんと表現したいです。
――そんな吉田に共感する部分はありますか?
人に対して警戒心をもっているところでしょうか。いちこは早乙女くんのことが好きだけれど、その陰で「この人を本当に信じていいのだろうか」と不安に思っていて、そこに脳内がワーワーしていく。吉田自身も「どうしよう…。自分が考えていたものと違う」と揺れ動き、いちこ同様に警戒心を抱いてしまう。そんなところはよくわかるなって感じました。
――吉田の佇まいや口調などをどんなふうに表現したいと考えていますか?
吉田って常に焦っていて、ワタワタ、キョロキョロとし、視線が定まらないキャラクター。お芝居を始めたばかりのころの僕は、役によって声色を変えてみるなど、(演技を)作っちゃうところもありましたが、そうするとあまり感情がのってこないんですよ。ですから、そのあたりの変化は、今回特に考えていません。
――では、現在は脳内にいないけれど、こんな住人にいてほしいと思うキャラクターはいますか?
ネガティブとはまた違う、どん底の闇を抱えたキャラクターがほしいです。
――それはどうしてでしょうか?
どんな作品を演じるにしても、そういう感情をもっていたほうが共感できますし、役柄にも入りやすいのかなと思って。現在の自分にはまったくない、闇キャラがほしいです。
――いちこは運命的な出会いをした早乙女との距離を縮めるため、積極的に行動しますが、八木さんはそんな相手と出会った場合、どうアプローチしますか?
自分から話しかけるのはハードルが高く、緊張してしまいますが、少しでも相手との距離を縮めたいと思ったら、その人の趣味や好きなことを一緒にやるんじゃないかな。そうすることで相手の人となりも知っていけると思いますし、もし、それが自分にとって苦手なことや未経験のことだったとしても、何とか自分のものにできるようアタックします。
――八木さん自身から主人公のいちこにアドバイスするならどんな言葉をかけますか?
優しさからつく嘘ってありますよね。だけど、相手のことが本当に好きで、きちんと向き合いたいのならば「相手を傷つけないための嘘はつかないほうがいいよ」と言いたいです。
【眼福♡男子】八木勇征が恋の助言「好きな人を傷つけないための嘘はつかないほうがいい」
www.fujitv-view.jp/article/post-659486/
そんな八木さんが、舞台「脳内ポイズンベリー」に出演。主人公・櫻井いちこ(本仮屋ユイカさん)の頭の中で擬人化された5つの思考(ポジティブ思考、瞬間の感情、ネガティブ思考、記憶・過去を振り返る思考)が“脳内会議”を繰り広げるラブコメディで、脳内会議メンバーの議長・吉田に扮します。
――この「脳内ポイズンベリー」は、過去に映画版と舞台版も制作されている人気コミックが原作ですが、物語の設定にどんな印象をもちましたか?
出演が決まってから原作コミックを読んだのですが、櫻井いちこの脳内感情を擬人化したという設定が面白いと思いました。感情はどんな人間でももっているものなので感情移入しやすかったですし、僕自身が共感できる部分もたくさんありました。
いちこの恋の相手となる、早乙女くん(白石隼也さん)と越智さん(平野良さん)を前にしたときの脳内感情のかけ合いも面白いですし、次はどんなことが起きるんだろうとワクワクしながら読み進めていきました。
――これまでの舞台はFANTASTICSの皆さんと一緒で、今回、1人では初めての出演となりますが、心境を聞かせてください。
“はじめまして”の皆さんと舞台でのお芝居を作り上げていくは初めての経験なので、すべてが新鮮です。舞台となると上演時間も長いので、共演の皆さんとのコミュニケーションのとり方一つにしても、すべてがいい経験になっています。
――出演にあたって、FANTASTICSの皆さんからエールなどはありましたか?
「タイトなスケジュールだけど、体を壊さないように頑張ってね」と言ってくれました。「観に行く」と言っているメンバーもいるので、そんな言葉が励みになっています。
――吉田というキャラクターの印象を聞かせてください。
稽古に入ってから気づいたのですが、吉田って議長然として冷静に見せなければと自分に言い聞かせているようなキャラクターで、実際はとても優柔不断なんです。そんな性格だから、ネガティブ思考の池田(木村花代さん)やポジティブ思考の石橋(猪野広樹さん)、瞬間の感情のハトコ(早川夢菜さん)の声に右往左往し、最終的には記憶の岸さん(石黒賢さん)頼みになってしまう。
「風見鶏で結構」という吉田のセリフがあるのですが、演じながらも風見鶏だなって思っちゃいました(笑)。でも、いちこに幸せになってほしいという願望は誰よりも強いので、その一生懸命さをきちんと表現したいです。
――そんな吉田に共感する部分はありますか?
人に対して警戒心をもっているところでしょうか。いちこは早乙女くんのことが好きだけれど、その陰で「この人を本当に信じていいのだろうか」と不安に思っていて、そこに脳内がワーワーしていく。吉田自身も「どうしよう…。自分が考えていたものと違う」と揺れ動き、いちこ同様に警戒心を抱いてしまう。そんなところはよくわかるなって感じました。
――吉田の佇まいや口調などをどんなふうに表現したいと考えていますか?
吉田って常に焦っていて、ワタワタ、キョロキョロとし、視線が定まらないキャラクター。お芝居を始めたばかりのころの僕は、役によって声色を変えてみるなど、(演技を)作っちゃうところもありましたが、そうするとあまり感情がのってこないんですよ。ですから、そのあたりの変化は、今回特に考えていません。
――では、現在は脳内にいないけれど、こんな住人にいてほしいと思うキャラクターはいますか?
ネガティブとはまた違う、どん底の闇を抱えたキャラクターがほしいです。
――それはどうしてでしょうか?
どんな作品を演じるにしても、そういう感情をもっていたほうが共感できますし、役柄にも入りやすいのかなと思って。現在の自分にはまったくない、闇キャラがほしいです。
――いちこは運命的な出会いをした早乙女との距離を縮めるため、積極的に行動しますが、八木さんはそんな相手と出会った場合、どうアプローチしますか?
自分から話しかけるのはハードルが高く、緊張してしまいますが、少しでも相手との距離を縮めたいと思ったら、その人の趣味や好きなことを一緒にやるんじゃないかな。そうすることで相手の人となりも知っていけると思いますし、もし、それが自分にとって苦手なことや未経験のことだったとしても、何とか自分のものにできるようアタックします。
――八木さん自身から主人公のいちこにアドバイスするならどんな言葉をかけますか?
優しさからつく嘘ってありますよね。だけど、相手のことが本当に好きで、きちんと向き合いたいのならば「相手を傷つけないための嘘はつかないほうがいいよ」と言いたいです。
#飞马东瀛风# 日剧《武士高校 サムライ・ハイスクール (2009)》5DVD,日语发音、中文字幕。平凡的高中男生望月小太郎(三浦春马 饰)在上课打瞌睡时做梦,梦中的他回到了战国时代,英姿勃发,武力系数爆棚,但最终还是殉国。这个看似一般男生都会做的英雄梦却注定不平凡。因为作业的要求,小太郎不得不去翻找古籍资料,在史书上,他看到一个和他同名的小太郎——作为真田幸村家臣的他如同梦里上演的那般。
而最奇怪的事情是,本来很懦弱的小太郎却被战国的武士附身,成为了战无不胜的勇猛之人,接二连三的保护了他的同学——极度胆小懦弱的中村刚(城田优 饰)、青梅竹马的永沢爱(杏 饰)等。性格上的鲜明反差让小太郎经历了不少有趣离奇的事,而这附身也渐渐的越发不受控制……
而最奇怪的事情是,本来很懦弱的小太郎却被战国的武士附身,成为了战无不胜的勇猛之人,接二连三的保护了他的同学——极度胆小懦弱的中村刚(城田优 饰)、青梅竹马的永沢爱(杏 饰)等。性格上的鲜明反差让小太郎经历了不少有趣离奇的事,而这附身也渐渐的越发不受控制……
東洋大学・宮下朝陽 同じ相手に2度敗れても、高校野球は「やり切った」と胸を張れる
阪神甲子園球場では、第104回全国高校野球選手権大会の熱戦が続いています。4years.では昨年2年ぶりに開催された舞台に立ち、大学野球の道に進んだ1年生の選手たちに、高校時代のことや、特別な経験を今の野球生活にどうつなげているかについて聞きました。「あの夏があったから2022~甲子園の記憶」と題して、大会の期間中にお届けします。第4回は春夏連続で出場し、特に春は開幕試合に登場した東洋大学の宮下朝陽(あさひ、北海)です。
監督から「開幕戦と神戸国際大付だけは……」
北海(南北海道)は創部120周年を迎えた昨年、春夏連続で甲子園に出場した。いずれも初戦で神戸国際大付(兵庫)と対戦し、ともに1点差の接戦で敗れた。主将として、4番としてチームを引っ張った宮下は「勝てた試合だった」と悔やむが、「甲子園で終われてよかった。高校野球をやり切った」と胸を張る。
8月3日に行われた昨夏の組み合わせ抽選会。初戦は3日目の第3試合。相手は春と同じ神戸国際大付に決まった。宮下は、苦笑いしながらこう振り返る。
「持ってるのか、持ってないのか……。なんとなく、北海のところに神戸国際大付が来そうだなぁっていう雰囲気は感じていたんです。そうしたら、やっぱりきました(笑)。平川(敦)監督には『開幕戦と神戸国際大付だけは引かないでくれ』と言われてたんですけど。でも、春のリベンジができるチャンスと、みんな気合が入りました」
3月の選抜高校野球大会、北海は開幕戦で神戸国際大付と対戦した。開会式直後の一戦で、試合前は慌ただしかった。1点リードで九回を迎え、相手は1死一、三塁のチャンスからスクイズを仕掛けてきた。投手の木村大成(現・福岡ソフトバンクホークス)は変化球でバットに当てさせなかったが、捕手の大津綾也(現・読売ジャイアンツ)がこれをはじいてしまった。三塁走者が生還(記録は本盗)、同点に追いつかれた。
なおも2死二塁から、次打者の放った打球はレフト前へ。サヨナラ負けかと思われた場面で、北海のレフト・林大海(現・桜美林大)が好返球を見せ、本塁を狙った二塁走者はタッチアウト。ピンチを切り抜けた。
「ダメかなと思ったら、林が刺してくれました。歓声が下の方からうわぁーって湧き上がってきたのがすごかったです。春はお客さんも入っていたので、甲子園の雰囲気って、いいなぁと思いました」
夏は入場者を代表校の関係者に限定して開催されたが、春は上限1万人まで許されていた。北海は十回1死満塁からセンター前を打たれ、サヨナラで敗れた。それでも宮下にとっては直前の九回、林の好返球でピンチを切り抜けた場面で、甲子園に湧き上がった歓声が強く印象に残っているという。
春に続いて、遠かったあと1点
宮下は余市シニア時代、3年連続で全国大会に出場し、中学3年の夏にはジャイアンツカップも経験した。北海に進学後は、1年の夏から4番を任された。のちにプロ入りする木村―大津のバッテリーも、下級生のころから公式戦を経験している。期待が高かった3年夏は、全国最多となる39回目の甲子園出場。大正時代から大会に出続け、昭和、平成と三つの元号で勝利を挙げている北海には「4元号勝利」への期待もあった(初の4元号勝利は大会2日目に長野・松商学園が勝利し、先に達成した)。
昨夏の甲子園は台風接近で開幕が1日遅れ、さらに悪天候の影響で順延が3日間続き、予定より4日遅れでようやく「大会3日目」がやってきた。
夏もロースコアの展開で進んだ。二回に神戸国際大付が2点を先制。北海も五回、1点差に詰め寄った。しかしその後は得点を奪うことができず、春に続いて1点差で敗れた。宮下自身は二、八回に安打を放ったが、後続に1本が出ず、得点には結びつかなかった。「1点差でしたから、勝てる試合でもあったと思います。それでも勝てなかったのは、自分たちに力がなかったから」と宮下は悔しそうな表情を見せた。
ただ約2年半の高校野球生活には、胸を張れる。
前年はコロナ禍のため、全国高校野球選手権大会そのものが中止となり、甲子園を目指すことさえ、かなわなかった。1学年上の先輩たちが引退してからは「先輩たちの分まで」という思いを背負い、春夏連続での甲子園出場を果たした。宮下は夏の南北海道大会前の地区大会で打撃の調子を落とし、下位打線を打つこともあった。ノーステップから、すり足に変えるなどして取り戻し、南北海道大会からは4番に戻って5割を超える打率を残した。
神戸国際大付に2度敗れた悔しさ以上に、甲子園で2度も試合ができた喜びの方が大きいと宮下は言う。「リベンジはできなかったけれど、最後、甲子園で終われてよかったです。高校野球をやり切ったという思いはありました」
後輩たちは、南北海道大会の準々決勝で札幌大谷に敗れ、この夏の戦いを終えた。4番を打った左打ちの強打者、1年生の宮下温人(はると)は弟だ。兄弟ともに1年生から北海の4番を打っている。
つかみかけていた1部昇格を逃した
進学した東洋大は昨春、入れ替え戦で敗れて2部降格を喫したが、これまで数多くのプロ野球選手を輩出してきた東都大学リーグの強豪だ。その東洋大で、宮下は1年春からセカンドのレギュラーをつかみ取った。第3週の専修大学2回戦ではサイクル安打を達成。打率2割4分1厘(2部リーグ15位)、1本塁打、3打点の成績を残し、2部のベストナインと新人賞を獲得した。
チームは2部を制し、1部の最下位・中央大学との入れ替え戦に進んだ。しかし1勝1敗で迎えた3回戦、東洋大は1点リードで迎えた九回裏の守りで2点を奪われ、逆転サヨナラ負け。つかみかけていた1部昇格を目の前で逃してしまった。無死一、二塁からバントを処理した投手が、一塁へ悪送球し同点に追いつかれた。そのとき一塁のベースカバーに入っていたのが宮下だった。
「ショートバウンドになったんですけど、自分が体で止めていれば、同点に追いつかれることはなかった」と悔やむ。東都の厳しさ、野球の厳しさを思い知らされた一戦になった。「秋も優勝して、今度こそ入れ替え戦に勝って1部へ上がります」と宮下。チームに貢献すること、そして3年後のドラフト会議で上位指名を受け、プロの世界に入ることが今の目標だ。
阪神甲子園球場では、第104回全国高校野球選手権大会の熱戦が続いています。4years.では昨年2年ぶりに開催された舞台に立ち、大学野球の道に進んだ1年生の選手たちに、高校時代のことや、特別な経験を今の野球生活にどうつなげているかについて聞きました。「あの夏があったから2022~甲子園の記憶」と題して、大会の期間中にお届けします。第4回は春夏連続で出場し、特に春は開幕試合に登場した東洋大学の宮下朝陽(あさひ、北海)です。
監督から「開幕戦と神戸国際大付だけは……」
北海(南北海道)は創部120周年を迎えた昨年、春夏連続で甲子園に出場した。いずれも初戦で神戸国際大付(兵庫)と対戦し、ともに1点差の接戦で敗れた。主将として、4番としてチームを引っ張った宮下は「勝てた試合だった」と悔やむが、「甲子園で終われてよかった。高校野球をやり切った」と胸を張る。
8月3日に行われた昨夏の組み合わせ抽選会。初戦は3日目の第3試合。相手は春と同じ神戸国際大付に決まった。宮下は、苦笑いしながらこう振り返る。
「持ってるのか、持ってないのか……。なんとなく、北海のところに神戸国際大付が来そうだなぁっていう雰囲気は感じていたんです。そうしたら、やっぱりきました(笑)。平川(敦)監督には『開幕戦と神戸国際大付だけは引かないでくれ』と言われてたんですけど。でも、春のリベンジができるチャンスと、みんな気合が入りました」
3月の選抜高校野球大会、北海は開幕戦で神戸国際大付と対戦した。開会式直後の一戦で、試合前は慌ただしかった。1点リードで九回を迎え、相手は1死一、三塁のチャンスからスクイズを仕掛けてきた。投手の木村大成(現・福岡ソフトバンクホークス)は変化球でバットに当てさせなかったが、捕手の大津綾也(現・読売ジャイアンツ)がこれをはじいてしまった。三塁走者が生還(記録は本盗)、同点に追いつかれた。
なおも2死二塁から、次打者の放った打球はレフト前へ。サヨナラ負けかと思われた場面で、北海のレフト・林大海(現・桜美林大)が好返球を見せ、本塁を狙った二塁走者はタッチアウト。ピンチを切り抜けた。
「ダメかなと思ったら、林が刺してくれました。歓声が下の方からうわぁーって湧き上がってきたのがすごかったです。春はお客さんも入っていたので、甲子園の雰囲気って、いいなぁと思いました」
夏は入場者を代表校の関係者に限定して開催されたが、春は上限1万人まで許されていた。北海は十回1死満塁からセンター前を打たれ、サヨナラで敗れた。それでも宮下にとっては直前の九回、林の好返球でピンチを切り抜けた場面で、甲子園に湧き上がった歓声が強く印象に残っているという。
春に続いて、遠かったあと1点
宮下は余市シニア時代、3年連続で全国大会に出場し、中学3年の夏にはジャイアンツカップも経験した。北海に進学後は、1年の夏から4番を任された。のちにプロ入りする木村―大津のバッテリーも、下級生のころから公式戦を経験している。期待が高かった3年夏は、全国最多となる39回目の甲子園出場。大正時代から大会に出続け、昭和、平成と三つの元号で勝利を挙げている北海には「4元号勝利」への期待もあった(初の4元号勝利は大会2日目に長野・松商学園が勝利し、先に達成した)。
昨夏の甲子園は台風接近で開幕が1日遅れ、さらに悪天候の影響で順延が3日間続き、予定より4日遅れでようやく「大会3日目」がやってきた。
夏もロースコアの展開で進んだ。二回に神戸国際大付が2点を先制。北海も五回、1点差に詰め寄った。しかしその後は得点を奪うことができず、春に続いて1点差で敗れた。宮下自身は二、八回に安打を放ったが、後続に1本が出ず、得点には結びつかなかった。「1点差でしたから、勝てる試合でもあったと思います。それでも勝てなかったのは、自分たちに力がなかったから」と宮下は悔しそうな表情を見せた。
ただ約2年半の高校野球生活には、胸を張れる。
前年はコロナ禍のため、全国高校野球選手権大会そのものが中止となり、甲子園を目指すことさえ、かなわなかった。1学年上の先輩たちが引退してからは「先輩たちの分まで」という思いを背負い、春夏連続での甲子園出場を果たした。宮下は夏の南北海道大会前の地区大会で打撃の調子を落とし、下位打線を打つこともあった。ノーステップから、すり足に変えるなどして取り戻し、南北海道大会からは4番に戻って5割を超える打率を残した。
神戸国際大付に2度敗れた悔しさ以上に、甲子園で2度も試合ができた喜びの方が大きいと宮下は言う。「リベンジはできなかったけれど、最後、甲子園で終われてよかったです。高校野球をやり切ったという思いはありました」
後輩たちは、南北海道大会の準々決勝で札幌大谷に敗れ、この夏の戦いを終えた。4番を打った左打ちの強打者、1年生の宮下温人(はると)は弟だ。兄弟ともに1年生から北海の4番を打っている。
つかみかけていた1部昇格を逃した
進学した東洋大は昨春、入れ替え戦で敗れて2部降格を喫したが、これまで数多くのプロ野球選手を輩出してきた東都大学リーグの強豪だ。その東洋大で、宮下は1年春からセカンドのレギュラーをつかみ取った。第3週の専修大学2回戦ではサイクル安打を達成。打率2割4分1厘(2部リーグ15位)、1本塁打、3打点の成績を残し、2部のベストナインと新人賞を獲得した。
チームは2部を制し、1部の最下位・中央大学との入れ替え戦に進んだ。しかし1勝1敗で迎えた3回戦、東洋大は1点リードで迎えた九回裏の守りで2点を奪われ、逆転サヨナラ負け。つかみかけていた1部昇格を目の前で逃してしまった。無死一、二塁からバントを処理した投手が、一塁へ悪送球し同点に追いつかれた。そのとき一塁のベースカバーに入っていたのが宮下だった。
「ショートバウンドになったんですけど、自分が体で止めていれば、同点に追いつかれることはなかった」と悔やむ。東都の厳しさ、野球の厳しさを思い知らされた一戦になった。「秋も優勝して、今度こそ入れ替え戦に勝って1部へ上がります」と宮下。チームに貢献すること、そして3年後のドラフト会議で上位指名を受け、プロの世界に入ることが今の目標だ。
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