#丹东官方回应黄码就医问题#
23日晚,在辽宁省新冠肺炎疫情防控指挥部专题调度会议上,辽宁省委副书记、省长李乐成表示,“不搞‘一刀切’和层层加码,扎实做好生活物资供应,以社区为基本单位,摸清透析患者、孕产妇、高龄独居老人等重点人群底数,保障好群众看病就医需求,落实好困难群众帮扶措施。”
24日凌晨,辽宁省丹东市发布的《关于全市有序恢复生产生活秩序的通知》提出,目前,本市疫情总体可防可控,未发生规模性反弹和疫情外溢,要统筹疫情防控和经济社会发展,在做好疫情防控前提下有序流动,加强应急处置和社区管控服务。
其中,除封控区、管控区的居民外,丹东市其他居民可凭48小时核酸检测阴性证明在全市有序流动。对于疫情发生后的封控区和管控区,要严格执行相关管控措施,保障居民生活需要,方便居民就医。
而就在23日,一则“警方通报父女黄码看病闯卡被拦后袭警”的消息冲上热搜,让辽宁丹东成为舆论焦点。4月底以来,丹东已经历了三波疫情,静态管理逾50日。
24日,第一财经致电丹东市12345市民热线,询问黄码就医情况。接电工作人员称,今日已收到通知,黄码就医问药问题或将有细化或优化政策,具体可以关注丹东发布。
“但目前,如果被赋黄码,原则上相关人员无法出入公共场所,非定点医院不接收黄码病人。至于黄码人员是否可以去普通医院取药的问题,可询问医院和社区方面。”该名工作人员称。
据了解,23日冲上热搜的消息,是一份辽宁丹东市公安局振兴分局在22日发布的父女黄码闯卡被拦袭警通报。
通报称,21日下午,郝某莉(女,41岁)与其父郝某成(男,70岁)驾车往返十纬路交通卡口时,因其健康码显示为黄码先后两次闯卡被执勤民警依法拦停。郝某莉拒不配合遵守防疫规定,下车与民警争执,过程中其父郝某成上前打击民警面部。
一份网传郝女士出行时所持、由浪头镇滨江社区开具的“市内通行证明”提到,郝女士现居防范区,因取药事宜,需要到振安区第一医院取药(大夫给送下来不进去),持有48小时内核酸检测阴性报告,请沿路卡口给予方行。
24日,记者致电滨海社区询问该份网传文件是否属实以及案件发生背景,相关工作人员给予回应称,“目前,社区对郝女士的相关情况,是否能够回答还没有得到上级的消息”。
丹东现行的常态化核酸检测政策明确,一般防范区居民每周进行2次高质量全员核酸检测。对不按规定时限参加核酸检测的,将对其辽事通健康码赋“黄码”。
依据官方通报,郝女士父女最终在第三道卡口处被执勤民警拦停。
一名当地物业工作者对第一财经介绍称,目前,丹东执行的网格化管理方式在操作上是以街道为单位。即大体上一个街道划为一个网格,卡口至少会设置在网格之间,跨网格人员流动需经过严格把关。
“目前,当地尚出于相对于静默的阶段。跨区和区域内的人员、物资流动都不畅通,人员通行的四种方式都是需要核验绿码。”但据该名物业工作者观察,实际执行中,每个卡口的执法严格程度不一样,其中,跨区、跨网格的卡口比较严。
既然阻碍重重,为何在该起袭警案中,郝女士选择跨越两个区,舍近求远去问药呢?
第一财经注意到,郝女士所在浪头镇属于振兴区下辖镇,需要穿越元宝区,才能到达振安区。根据百度地图显示的全部行程距离约15公里。
当事人郝女士曾在自述视频中表示,由于其父亲所需药品非医院常备药,而是托关系辗转调入该医院,故此无法就近取药。
这一解释在上述物业工作者看来,“是可以理解的。”该名物业工作者负责当地某社区的物资运输工作。他告诉记者,“目前,城市很难说恢复生活常态,快递物流都停了。如果要通过渠道将这个特殊药物寄到郝女士处,估计得100~200元,甚至更多。”
不过,各区人员、物流“静默”的状态,自13日起开始得到改变。
“保障各类交通、物流畅通。”丹东市卫健委副主任、市疾控中心主任侯晓晔曾在13日接受媒体采访时称,一般防范区内公交车、出租车等公共交通工具有序恢复运营。强化城市配送、邮政快递车辆通行保障,推动邮件快件处理中心和营业网点有序恢复运营。
6月24日,丹东市委副书记、市长、市疫情防控指挥部总指挥郝建军在疫情防控新闻发布会上介绍称,丹东市结合抵边疫情特点和形势变化,在国务院联防联控机制辽宁工作组和省专家指导下,6月13日起有序恢复主城区生产生活秩序,实施分区分级分类精准管控,以最小影响范围换取最大程度复工复产复商复市。
郝建军称,“经丹东市疫情防控指挥部决定,从今天零时起,除封控区、管控区居民外,其他居民可凭48小时核酸检测阴性证明在全市有序流动。”
截至24日,距离“4·24”疫情暴发已经整整两个月了。
自4月底以来,丹东市连续经历了“4·24”疫情、“5·24”疫情和东港市“6·2”疫情。其中,丹东“5·24”疫情由奥密克戎BA.2.3病毒引发,有45条子传播链,疫情呈现出多点散发、来源不明、传播链短等特点,符合典型抵边疫情传播特点。
6月以来,丹东市疫情防控指挥部曾多次公开表示,与“4·24”“6·2”疫情歼灭战相比,“5·24”疫情更是一场防御战、持久战。
截至24日零时,丹东市主城区“5·24”疫情累计发现249例阳性感染者,涉及全市26个街道、乡镇、121个小区(场所)。
第一财经梳理发现, 6月11日~23日,辽宁新增本土新冠感染者均出自丹东市。
为防止病毒外溢和在社会面传播,结合“5·24”抵边疫情的特点,根据丹东市疫情防控指挥部部署,丹东全域内都被设立为防范区,其中主城区作为提级防范区。在提级防范区内划分若干个网格,减少人员集聚和大范围流动,采取“封、筛、隔、调,快、准、严、实”、“快封快解”的防控措施。
24日,郝建军在当地疫情防控新闻发布会上表示,按照“发现一起、扑灭一起”的原则,丹东市干部群众勠力同心、共克时艰,实现了全市疫情总体平稳、可防可控,为全市有序复工复产提供了重要保障。
郝建军称,“从最近三天全员核酸检测结果看,丹东市疫情防控形势持续向好,社会面传播风险逐步降低”,下一步,“要把高效统筹疫情防控和经济社会发展抓实抓细抓到位”。
李乐成称,要坚持精准防控、高效统筹,坚决落实国务院联防联控机制36条措施要求,科学设置“三区”并做好及时调整,隔离工作要严格管理、规范管理、动态调整,进一步加强流调溯源、规范核酸检测,因时因势优化防控措施。
#丹东市长称将深刻反思#
23日晚,在辽宁省新冠肺炎疫情防控指挥部专题调度会议上,辽宁省委副书记、省长李乐成表示,“不搞‘一刀切’和层层加码,扎实做好生活物资供应,以社区为基本单位,摸清透析患者、孕产妇、高龄独居老人等重点人群底数,保障好群众看病就医需求,落实好困难群众帮扶措施。”
24日凌晨,辽宁省丹东市发布的《关于全市有序恢复生产生活秩序的通知》提出,目前,本市疫情总体可防可控,未发生规模性反弹和疫情外溢,要统筹疫情防控和经济社会发展,在做好疫情防控前提下有序流动,加强应急处置和社区管控服务。
其中,除封控区、管控区的居民外,丹东市其他居民可凭48小时核酸检测阴性证明在全市有序流动。对于疫情发生后的封控区和管控区,要严格执行相关管控措施,保障居民生活需要,方便居民就医。
而就在23日,一则“警方通报父女黄码看病闯卡被拦后袭警”的消息冲上热搜,让辽宁丹东成为舆论焦点。4月底以来,丹东已经历了三波疫情,静态管理逾50日。
24日,第一财经致电丹东市12345市民热线,询问黄码就医情况。接电工作人员称,今日已收到通知,黄码就医问药问题或将有细化或优化政策,具体可以关注丹东发布。
“但目前,如果被赋黄码,原则上相关人员无法出入公共场所,非定点医院不接收黄码病人。至于黄码人员是否可以去普通医院取药的问题,可询问医院和社区方面。”该名工作人员称。
据了解,23日冲上热搜的消息,是一份辽宁丹东市公安局振兴分局在22日发布的父女黄码闯卡被拦袭警通报。
通报称,21日下午,郝某莉(女,41岁)与其父郝某成(男,70岁)驾车往返十纬路交通卡口时,因其健康码显示为黄码先后两次闯卡被执勤民警依法拦停。郝某莉拒不配合遵守防疫规定,下车与民警争执,过程中其父郝某成上前打击民警面部。
一份网传郝女士出行时所持、由浪头镇滨江社区开具的“市内通行证明”提到,郝女士现居防范区,因取药事宜,需要到振安区第一医院取药(大夫给送下来不进去),持有48小时内核酸检测阴性报告,请沿路卡口给予方行。
24日,记者致电滨海社区询问该份网传文件是否属实以及案件发生背景,相关工作人员给予回应称,“目前,社区对郝女士的相关情况,是否能够回答还没有得到上级的消息”。
丹东现行的常态化核酸检测政策明确,一般防范区居民每周进行2次高质量全员核酸检测。对不按规定时限参加核酸检测的,将对其辽事通健康码赋“黄码”。
依据官方通报,郝女士父女最终在第三道卡口处被执勤民警拦停。
一名当地物业工作者对第一财经介绍称,目前,丹东执行的网格化管理方式在操作上是以街道为单位。即大体上一个街道划为一个网格,卡口至少会设置在网格之间,跨网格人员流动需经过严格把关。
“目前,当地尚出于相对于静默的阶段。跨区和区域内的人员、物资流动都不畅通,人员通行的四种方式都是需要核验绿码。”但据该名物业工作者观察,实际执行中,每个卡口的执法严格程度不一样,其中,跨区、跨网格的卡口比较严。
既然阻碍重重,为何在该起袭警案中,郝女士选择跨越两个区,舍近求远去问药呢?
第一财经注意到,郝女士所在浪头镇属于振兴区下辖镇,需要穿越元宝区,才能到达振安区。根据百度地图显示的全部行程距离约15公里。
当事人郝女士曾在自述视频中表示,由于其父亲所需药品非医院常备药,而是托关系辗转调入该医院,故此无法就近取药。
这一解释在上述物业工作者看来,“是可以理解的。”该名物业工作者负责当地某社区的物资运输工作。他告诉记者,“目前,城市很难说恢复生活常态,快递物流都停了。如果要通过渠道将这个特殊药物寄到郝女士处,估计得100~200元,甚至更多。”
不过,各区人员、物流“静默”的状态,自13日起开始得到改变。
“保障各类交通、物流畅通。”丹东市卫健委副主任、市疾控中心主任侯晓晔曾在13日接受媒体采访时称,一般防范区内公交车、出租车等公共交通工具有序恢复运营。强化城市配送、邮政快递车辆通行保障,推动邮件快件处理中心和营业网点有序恢复运营。
6月24日,丹东市委副书记、市长、市疫情防控指挥部总指挥郝建军在疫情防控新闻发布会上介绍称,丹东市结合抵边疫情特点和形势变化,在国务院联防联控机制辽宁工作组和省专家指导下,6月13日起有序恢复主城区生产生活秩序,实施分区分级分类精准管控,以最小影响范围换取最大程度复工复产复商复市。
郝建军称,“经丹东市疫情防控指挥部决定,从今天零时起,除封控区、管控区居民外,其他居民可凭48小时核酸检测阴性证明在全市有序流动。”
截至24日,距离“4·24”疫情暴发已经整整两个月了。
自4月底以来,丹东市连续经历了“4·24”疫情、“5·24”疫情和东港市“6·2”疫情。其中,丹东“5·24”疫情由奥密克戎BA.2.3病毒引发,有45条子传播链,疫情呈现出多点散发、来源不明、传播链短等特点,符合典型抵边疫情传播特点。
6月以来,丹东市疫情防控指挥部曾多次公开表示,与“4·24”“6·2”疫情歼灭战相比,“5·24”疫情更是一场防御战、持久战。
截至24日零时,丹东市主城区“5·24”疫情累计发现249例阳性感染者,涉及全市26个街道、乡镇、121个小区(场所)。
第一财经梳理发现, 6月11日~23日,辽宁新增本土新冠感染者均出自丹东市。
为防止病毒外溢和在社会面传播,结合“5·24”抵边疫情的特点,根据丹东市疫情防控指挥部部署,丹东全域内都被设立为防范区,其中主城区作为提级防范区。在提级防范区内划分若干个网格,减少人员集聚和大范围流动,采取“封、筛、隔、调,快、准、严、实”、“快封快解”的防控措施。
24日,郝建军在当地疫情防控新闻发布会上表示,按照“发现一起、扑灭一起”的原则,丹东市干部群众勠力同心、共克时艰,实现了全市疫情总体平稳、可防可控,为全市有序复工复产提供了重要保障。
郝建军称,“从最近三天全员核酸检测结果看,丹东市疫情防控形势持续向好,社会面传播风险逐步降低”,下一步,“要把高效统筹疫情防控和经济社会发展抓实抓细抓到位”。
李乐成称,要坚持精准防控、高效统筹,坚决落实国务院联防联控机制36条措施要求,科学设置“三区”并做好及时调整,隔离工作要严格管理、规范管理、动态调整,进一步加强流调溯源、规范核酸检测,因时因势优化防控措施。
#丹东市长称将深刻反思#
分享几个案例
有个女病人,三天前因为感冒咳嗽,在当地诊所吃药,咳嗽好转,腹泻连连,果断停药,结果仍不断出汗,就诊当天上午去菜市场,回家后大汗淋漓,于是去洗澡,结果洗澡期间,突发胸闷气促,双腕以下麻木,手指不自觉蜷缩,由家人紧急送至医院,恐中风所致,完善相关检查,排除心脑血管疾病,会诊于我处,神志清,精神疲,周身汗出淋漓,手指略麻,大便溏,脉沉弱,舌苔可,予黄芪桂枝五物汤,生姜易干姜,三寸针合谷透后溪,服药后,次日反馈出汗止,大便成型,精神恢复,手麻明显好转,继续巩治。
一病人,既往面瘫后遗症病史,本次因劳作过度,通宵达旦,晨起自觉双足无力,活动气短,家人恐中风送至我院,完善颅脑dwi未见异常,神经系统查体未见明显指征,自诉嗜睡,头部昏沉,心烦憋闷,活动气短,下肢无力,大便黏腻不畅,口中浊臭,纳差,小便赤,舌黄腻,上部少苔,脉沉弱,考虑湿热阻滞,气阴双亏,予清暑益气汤加灵芝,服药三贴,诉症状显减,原方继续巩治。
去年一慢性胆囊炎的糖尿病患者,既往胆囊结石病史,多次因为胆囊炎发作住院,心下满痛,主管医生予抗炎,解痉止痛,营养支持等治疗,心下满痛好转,仍觉呃逆,纳差,乏力,脉弦细,舌苔可,建议手术治疗,糖尿病加胆结石,本身就容易反复感染,2020年发病已4次,家属恐患者年迈,拟大柴胡汤合四君子汤治之,服药后胃肠不适显减。今天碰面,诉说方子还在服用,今年胆囊不适未作,称谢连连。
最近总听说医院不能很好实践中医,这点我反对,在医院完善检查,评估风险,更有利于实践中医。而且西医疗效到哪个程度,中医疗效如何客观评估,疾病发展预后如何,风险规避等问题,普通线下门诊不好完善这方面工作,也算弊端。
——杏仁郎中
有个女病人,三天前因为感冒咳嗽,在当地诊所吃药,咳嗽好转,腹泻连连,果断停药,结果仍不断出汗,就诊当天上午去菜市场,回家后大汗淋漓,于是去洗澡,结果洗澡期间,突发胸闷气促,双腕以下麻木,手指不自觉蜷缩,由家人紧急送至医院,恐中风所致,完善相关检查,排除心脑血管疾病,会诊于我处,神志清,精神疲,周身汗出淋漓,手指略麻,大便溏,脉沉弱,舌苔可,予黄芪桂枝五物汤,生姜易干姜,三寸针合谷透后溪,服药后,次日反馈出汗止,大便成型,精神恢复,手麻明显好转,继续巩治。
一病人,既往面瘫后遗症病史,本次因劳作过度,通宵达旦,晨起自觉双足无力,活动气短,家人恐中风送至我院,完善颅脑dwi未见异常,神经系统查体未见明显指征,自诉嗜睡,头部昏沉,心烦憋闷,活动气短,下肢无力,大便黏腻不畅,口中浊臭,纳差,小便赤,舌黄腻,上部少苔,脉沉弱,考虑湿热阻滞,气阴双亏,予清暑益气汤加灵芝,服药三贴,诉症状显减,原方继续巩治。
去年一慢性胆囊炎的糖尿病患者,既往胆囊结石病史,多次因为胆囊炎发作住院,心下满痛,主管医生予抗炎,解痉止痛,营养支持等治疗,心下满痛好转,仍觉呃逆,纳差,乏力,脉弦细,舌苔可,建议手术治疗,糖尿病加胆结石,本身就容易反复感染,2020年发病已4次,家属恐患者年迈,拟大柴胡汤合四君子汤治之,服药后胃肠不适显减。今天碰面,诉说方子还在服用,今年胆囊不适未作,称谢连连。
最近总听说医院不能很好实践中医,这点我反对,在医院完善检查,评估风险,更有利于实践中医。而且西医疗效到哪个程度,中医疗效如何客观评估,疾病发展预后如何,风险规避等问题,普通线下门诊不好完善这方面工作,也算弊端。
——杏仁郎中
【わたし達はおとな】
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー(1)
理解し合えないまま生きること、を考える。
突如として訪れる関係性の破綻。あれだけ親密な時間があったのに、修復しようと努めたのに、一体どこで間違えたのか…。私たちの多くが思っている、「話し合えばわかりあえる」という考えは誤解なのかもしれません。
大学でデザインの勉強をする大学生と演劇サークルに所属する大学生の恋愛模様が描かれる映画『わたし達はおとな』(2022年6月10日公開)。どこにでもいる恋人たちの日常風景の中にある、コミュニケーションのすれ違いや、言っていることとやっていることのズレ、見えない本音など、少しずつ積み重なっていく二人の齟齬を、俯瞰した視点から描き出します。
今回主人公の優美を演じた木竜麻生さんと、優美と恋人関係のようになっていく直哉を演じた藤原季節さん、本作がオリジナル脚本による監督デビュー作となった加藤拓也監督に、映画を観た残るザラッとした違和感を出発点にお話を伺いました。
木竜麻生×藤原季節×加藤拓也監督 インタビュー
私たちの「日常」を覗き見すると、見えてくるもの
映画で描かれるのは、かつての自分にも思い当たるような、一見すると「何気ない大学生の日常風景」です。しかし、観終わったあと、「おもしろかった」で済ましていいのか迷ってしまいました。
藤原その感想、めちゃくちゃわかります。体感としては、109分が一瞬で過ぎ去っちゃうくらいおもしろいんですが、おもしろいでは片付けられないというか。「この作品をおもしろいって言ってるやつ、大丈夫?」ってなりますよね(笑)。だけどやっぱり、おもしろいっていう感想になってしまうんですけど…。
覗き見するように人間を客観視してみると、行動とか言葉とか突っかかるし、納得できないところがこんなにあるんだなって。その不思議さなんですかね。「恋愛も人間もおもしろいな」と思いました。
木竜人がいて、生活があって、映画の中の出来事を見つめられる映画ですよね。私は、自分が出ているのに、他人を見ているような感覚になったんです。これまで、そんなことはほとんどなかったので、驚きました。
撮影中はどんなお話をされていたんですか? 繊細なやりとりが交わされるシーンが多かったので、監督と話し合うことも多かったのでしょうか。
藤原くだらない話ばかりしてました。
加藤ここで思い出せないくらい、どうでもいい話しかしてないです。
木竜個々に「ここは話しておきたい」という場面はあったと思うんですけど、3人揃って真面目に話す、ということはなかったですね。
藤原核心には触れられないですよね。核心に触れちゃうと、「これです」って決まっちゃうじゃないですか。かっこいいこと言っちゃったな(笑)。
加藤わかんないけど僕が「このシーンは、こう」って外側のことを言い切ってしまうと、僕の代わりを演じることになってしまうじゃないですか。僕の役割は、あくまで役者が考えたり行動したりするきっかけを演出すること。
ある花を咲かせたいと思っていたとして、どれだけ水をあげて、太陽に当てて、どんな肥料を与えるかっていうことはするけれど、結果花の咲き方みたいなものは俳優次第。
藤原そうですね。一緒に中華料理食べに行ったりしたけど、会話の内容は一つも覚えてない。
木竜私もまったく覚えてないです。
加藤僕が、頼んだメニューの3/4くらい残したんですよ。それを、季節が全部食べてくれて。
木竜そうそう、加藤さんが全然食べきれなくて。
藤原僕は、加藤さんが残したものを食べることがよくあります。加藤さんが脚本・演出を務める「劇団た組」の公演には何度か出させてもらっているので、ご飯に行くことも多いんですけど、よく残すんですよ。そういう話を延々してました。
加藤木竜さんは、撮影中にどんどん痩せていきましたね。
木竜意識的にというより無意識に、どんどん役に入り込んでしまったんですよね。
大学生の優美は直哉と半同棲状態になるものの、突然別れを告げられるなど関係性は不明瞭なまま。そんな中で予期せぬ妊娠がわかり、優美はどんどん体調を崩していきます。その過程で、痩せてしまったんですね。
木竜ふたりは「食べな!」と言ってくれてたんですけど、お弁当も2、3口とかしか食べられなくて。これまでの現場で、一番痩せてしまいました。
加藤似顔絵を台本に描たりしました。10日目くらいかな、砂時計みたいな女の子を描きました。
木竜ふたりはよく一緒に作品を作っているから、やり方もわかっているし、本番に入っていくスイッチングもほぼ同時なんですよ。
藤原さんは、加藤監督主宰「劇団た組」の舞台『まゆをひそめて、僕を笑って』(17)『貴方なら生き残れるわ』(18)『誰にも知られず死ぬ朝』(20)『ぽに』(21)に出演されていて、加藤監督も「僕の現場や作品におけるトーン&マナーみたいなことを十分理解してくれている」とコメントされていました。
木竜ふたりは控え室でたくさん盛り上がっていたのに、急に本番モードになる。それを1週間毎日やられると情緒がおかしくなりそうで、ほんとにやめてほしくて。初めて監督という存在に言いました、「バーカ!」って(笑)。
でも、そういうことを正直に言えるくらい信頼していました。藤原さんも知っていたので、ふたりを信頼して、身を委ねて現場に立てたのは大きかったと思います。
正常と異常は両極端ではない。
重なり合ったり、近くに存在したり。
映画では何度もふたりでコミュニケーションを図るシーンが描かれているのに、演じているふたりもボロボロになるぐらい、ふたりの関係性が破綻していきます。おふたりは「わかりあうこと」について、どう思われますか? 役を演じる中で、考えられたことはありますか。
藤原映画の中のふたりは、自分たちでは「理解し合っている」と思っているんですよ。第三者的に見ている僕たちからしたら「全然、わかりあえていないな」って思うけれど。だけど、優実と直哉にもわかりあえないことも愛しい、もしかしたらわかりあえていたかもしれない幸せな時間があった、というのが大事なことなんだと思います。
わかりあえない方ばかりに目が行きがちですけど、ふたりがわかりあえない互いを理解して、心を通わせていた時間もたしかにあったので。幸せな時間も忘れちゃいけないなって思います。
木竜そうですね。それはきっと、いろんな人間関係があるからで。優実にも恋人以外に、友人、家族といった人間関係が描かれて、それぞれ気持ちや立ち振る舞いが違う。だけど、時々別のグループに別の私を持ち込んでしまうから、理解できないことが生まれるのかもしれないですよね。
藤原つまり、「わかりあうこと」について考えるきっかけになるということ?
木竜「わかりあえないこと」についても考えられる。両方の側面があるかな。
藤原監督はどうですか?
木竜どうですか?
加藤いや、「わかりあう/わかりあえない」ということではなくて大前提、他人のことは絶対にわからないですよね。その「わからない」ということを、理解しているかどうかが大事なのではないかと思います。
藤原他人のことはわからなくて、当然?
加藤わからないでしょう。
木竜たしかにこの映画は、「“理解し合えないまま生きていること”は大前提としてある」を考えるきっかけになりますよね。
お互いに本音をずっと言わないから、理解し合えないのではないかと考えていました。
木竜優実はあけすけに本音を話すような子ではなかったと思います。話す相手がどんな人で、どんな状態か、他人を探る女の子だと思いました。ただ、どんな人も、今話したことが「ほんとの本音か」わからないと思うので、優実みたいな人はいっぱいいますよね。
藤原直哉も、本音はほぼ話さない。自分が悪者にならないように、計算し尽くした本音を相手にぶつけるんです。一度相手の意見に同意して、それから自分の意見を言う。
木竜肯定しているようで、してないんだよね。
藤原そうそう。「仮にそうだったとして、でも〜」って、自分の意見をうまく通そうとするんですよ。
監督の作品のベースには「伝えたいことと言っていることとやっていることは違う」という考えがあると拝見しました。今作のように日常生活を覗き見すると、日常にあるズレが浮かび上がり、こんなにも「異常」があることを感じました。
藤原僕も加藤さんの作品を観ていると、普通の延長に異常があるなっていうのは思います。この前まで上演されていた舞台『もはやしずか』でも、成人男性が包丁を振り回すシーンがあったんですけど、明日は我が身だと思わされるような場面で。
そこだけ切り取れば異常なんだけど、普通の延長に異常とされる行動があるんだと思いました。あと、普段から僕自身が「行動が異常」って言われます。
加藤水を飲んでいたら、急に吐き出したりするんですよ。
藤原みんなが笑うから、楽しくて(笑)。木竜さんは言われますか?
木竜私は「異常」と言われたことはないですけど、正常と異常が両極端に位置しているわけじゃなくて、実は重なり合ったりものすごく近くに存在していたりするんだなってことは思います。監督の舞台を観ても、そう思いました。
加藤僕は異常だとも、普通だとも思ってないです。普通だとか異常だとかカテゴライズはしてないし、そう思うことはあまりないです。
今回の映画は、恋愛で、しかも望まない妊娠をした女性とその恋人という何度も描かれてきたテーマでした。そうしたものを書くときに、加藤監督として決めていたことはありますか?
加藤ラブストーリーという主題は依頼としてあったので、そこから僕が思う「ラブストーリー」を書いた感じです。決めていたことを聞かれると難しいですね。
藤原何度も描かれてきたテーマですけど、描かれているものは極めて個人的な気がします。正常も異常も、人によって価値観や視点が全然違いますから。
その違いを真摯に見つめて、一人の人間を描いた結果、他人から見ると異常に見えるのかもしれない。人によっては、普通に見えるかもしれない。普通に見える女子大生のお腹には子どもが宿っていて、そこに正常や異常では片付けられない感情があるってことですよね。
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