日本語教育通信 本ばこ が更新されました。
本ばこでは、最近出版された日本語教材や参考書の中から、「海外の先生にとって使いやすい教材」「授業や研究の役に立つ本」「知っていると便利な図書・資料」などを紹介しています。
https://t.cn/RNQygtC
今回は、
文化をより深く学ぶための教材
『ポップカルチャー NEW & OLD
-ポップカルチャーで学ぶ初中級日本語-』
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文化をより深く学ぶための教材
『ポップカルチャー NEW & OLD
-ポップカルチャーで学ぶ初中級日本語-』
20170826(土)本日は商学院外国語ラジオ放送局日本語番組メンバーの集まりでした。各回の部長が揃い、先生や先輩、後輩はうちでホームパーティーをやりました。一日料理人を担当して、疲れたけど楽しかったです。久しぶりの再会、大学時代は懐かしいなぁと思います。皆さん、これからも元気になり続けてくださいね♪(´ε` )
お喋り日本語&闲聊日语
(161)
❤芥川龍之介の<蜜柑>❤
蜜柑と書いてみかんと読みます。これも短編ですが、本当に傑作です。おすすめです。今までわたしはこれを超える短編小説は読んだことがないかな。
この小説の最初は、いかにも貧乏で不潔で臭い小娘が私の隣に座ります。しかも、三等席の切符をしっかり握って。二等と三等席も区別できない、田舎小娘でした。「イヤだなあ感じ悪いなあ」と思うものの、高級な人間である「私」は平気を装っています。しかも、その小娘は窓を開けるのです。当時は蒸気機関車ですから、煙がモクモク出るところでした。ここで「私」の不快感は頂点に達します。しかし、それが蜜柑によって解消されるのです。少女が窓を開ける理由が分かったから。汽車の外には*頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思う程、揃そろって背が低かった。そうして又この町はずれの陰惨たる風物と同じような色の着物を着ていた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙あげるが早いか、いたいけな喉のどを高く反そらせて、何とも意味の分らない喊声かんせいを一生懸命に迸ほとばしらせた。*この段落読みながら、私は胸が熱くなって、思わず涙が出だ。これは幼い弟たちが奉公先へ出るお姉ちゃんをわざわざ送るところでした。きっと、高級人間である私もこんな温かい風景に感動したんでしょうね。
この結末も美しいです。蜜柑の温かみのある色が宙を舞い、「私」の心も倦怠から脱却するのです。ひょっとしたら、少女は窓を開けて、弟たちに声を掛けたんじゃないかなと思いますが。本当に素晴らしい。
这篇小说也是短篇,真的是一个杰作。我个人觉得是我看过的短篇小说当中最优秀的作品。
小说的开始是一个又脏又小的乡下女孩,在开车那么一瞬,坐在了我的旁边。并且手里仅仅捏着三等席的火车票。一看就知道是一个连二等席和三等席都不能区别的乡下小妞。虽然心里感到非常的不快,但是作为高级人的我,努力装作若无其事的样子。可是,这个小妞居然还要开火车窗户。因为当时还是蒸汽火车头,所以有很大的煤烟。所以,我的不快达到顶点。但这时,因为桔子这个开窗户的结得以解开了。:火车的外面,站着脸冻得通红的紧紧挨着站在一起的三个小男孩。都是那么的矮小,穿的衣服的颜色也是和乡下风景一样的寂寥。他们看见火车的到来那一瞬间,齐声扯开嗓子喊起来。虽然听不见在干什么,但是感觉得出是拼命在喊。看到这里,我心中一热,不由得流泪了。一看就知道,他们是在特意跑出来送,出远门打工的姐姐。这个高级人的我,也一定是被这种温情的画面感动了吧。
小说的结尾也是非常的温暖。随着小姑娘的桔子划着优美的弧线投向窗外的弟弟们,我的郁闷苦恼疲惫的心情也得以解脱。我猜想,当时,那个小姑娘也一定对着窗外的弟弟们喊了快回家吧什么的吧。这是一篇温暖人心,感人的好小说。
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❤芥川龍之介の<蜜柑>❤
蜜柑と書いてみかんと読みます。これも短編ですが、本当に傑作です。おすすめです。今までわたしはこれを超える短編小説は読んだことがないかな。
この小説の最初は、いかにも貧乏で不潔で臭い小娘が私の隣に座ります。しかも、三等席の切符をしっかり握って。二等と三等席も区別できない、田舎小娘でした。「イヤだなあ感じ悪いなあ」と思うものの、高級な人間である「私」は平気を装っています。しかも、その小娘は窓を開けるのです。当時は蒸気機関車ですから、煙がモクモク出るところでした。ここで「私」の不快感は頂点に達します。しかし、それが蜜柑によって解消されるのです。少女が窓を開ける理由が分かったから。汽車の外には*頬の赤い三人の男の子が、目白押しに並んで立っているのを見た。彼等は皆、この曇天に押しすくめられたかと思う程、揃そろって背が低かった。そうして又この町はずれの陰惨たる風物と同じような色の着物を着ていた。それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙あげるが早いか、いたいけな喉のどを高く反そらせて、何とも意味の分らない喊声かんせいを一生懸命に迸ほとばしらせた。*この段落読みながら、私は胸が熱くなって、思わず涙が出だ。これは幼い弟たちが奉公先へ出るお姉ちゃんをわざわざ送るところでした。きっと、高級人間である私もこんな温かい風景に感動したんでしょうね。
この結末も美しいです。蜜柑の温かみのある色が宙を舞い、「私」の心も倦怠から脱却するのです。ひょっとしたら、少女は窓を開けて、弟たちに声を掛けたんじゃないかなと思いますが。本当に素晴らしい。
这篇小说也是短篇,真的是一个杰作。我个人觉得是我看过的短篇小说当中最优秀的作品。
小说的开始是一个又脏又小的乡下女孩,在开车那么一瞬,坐在了我的旁边。并且手里仅仅捏着三等席的火车票。一看就知道是一个连二等席和三等席都不能区别的乡下小妞。虽然心里感到非常的不快,但是作为高级人的我,努力装作若无其事的样子。可是,这个小妞居然还要开火车窗户。因为当时还是蒸汽火车头,所以有很大的煤烟。所以,我的不快达到顶点。但这时,因为桔子这个开窗户的结得以解开了。:火车的外面,站着脸冻得通红的紧紧挨着站在一起的三个小男孩。都是那么的矮小,穿的衣服的颜色也是和乡下风景一样的寂寥。他们看见火车的到来那一瞬间,齐声扯开嗓子喊起来。虽然听不见在干什么,但是感觉得出是拼命在喊。看到这里,我心中一热,不由得流泪了。一看就知道,他们是在特意跑出来送,出远门打工的姐姐。这个高级人的我,也一定是被这种温情的画面感动了吧。
小说的结尾也是非常的温暖。随着小姑娘的桔子划着优美的弧线投向窗外的弟弟们,我的郁闷苦恼疲惫的心情也得以解脱。我猜想,当时,那个小姑娘也一定对着窗外的弟弟们喊了快回家吧什么的吧。这是一篇温暖人心,感人的好小说。
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