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石川 能登 地震から1週間 “周辺に活断層 揺れ 津波に備えを”
2022年6月25日 19時09分

石川県の能登地方で震度6弱の激しい揺れを観測した地震が発生してから26日で1週間になります。
能登地方では地震活動の活発な状態が続いていますが、活断層に詳しい専門家は、周辺の活断層によるより規模の大きな地震や津波にも備える必要があると指摘しています。

年間の地震の回数 平均で23回→8000回
能登地方では今月19日に珠洲市で震度6弱を観測するマグニチュード5.4の地震が発生し、その後も活発な地震活動が続いています。

地震のメカニズムや活断層に詳しい東北大学の遠田晋次教授は、珠洲市周辺のマグニチュード1以上の地震の変化を分析しました。

▽地震活動が活発化する前の1988年1月からおととし11月までは、年間の地震回数は平均でおよそ23回だったの対し、
▽活動が特に活発になった去年7月から今月22日までは年間の平均がおよそ8000回で、
年平均で比較すると、およそ350倍になっていると指摘しています。

【小さな地震増でひずみ蓄積 “より大きな揺れにも注意を”】
遠田教授によりますと、小さな地震が増えると地下ではひずみがたまって周辺の活断層に影響し、より規模の大きな地震も起きやすくなるということです。

遠田教授は「今後も地震活動が続く場合、先日のマグニチュード5.4を超える地震が起きる可能性もある。より大きな揺れにも注意が必要だ」と話しています。

【能登半島沖に活断層】
一方、産業技術総合技術研究所のこれまでの調査では、能登半島の北側の沖合では東西の4つの区間で断続的に活断層が見つかっています。

西側の区間では2007年にマグニチュード6.9の地震が起きたと分析していて、今月19日の地震の震源は最も東側の区間から5キロほど離れた場所にあるということです。

活断層に詳しい産業技術総合研究所の岡村行信名誉リサーチャーは「今回の地震は活断層によるものではなく、今後、活断層にどの程度影響を与えるかは現時点では分からない」としています。

そのうえで「活断層があるということはいずれは大きな地震が起きうる。海底で能登半島側が隆起する『逆断層』というメカニズムが多いため、津波への警戒も必要だ。珠洲市だけの地震と思わずに能登半島全体で地震や津波のリスクを改めて認識してほしい」と話しています。

【活断層がずれ動いた場合 津波の高さは】
もし活断層がずれ動いた場合、どのような津波が発生するのか。

東京大学地震研究所などは国の研究プロジェクトの一環で日本海側で起こりうる地震や津波の調査を去年まで8年がかりで実施し、この中では能登半島沖で大地震が起きた場合の津波のシミュレーションも行いました。

複数の断層が連動し、およそ84キロにわたってずれ動いた場合、マグニチュードは7.3となり、最大の津波の高さは、
石川県の
▽輪島市でおよそ2.9メートル、
▽能登町でおよそ2.5メートル、
▽珠洲市でおよそ2.3メートルなどとされました。

また、秋田県から福井県にかけての沿岸で1メートル前後の津波が押し寄せるとしています。

日本海側の津波は短い時間で陸に到達するのが特徴で、能登半島沖で発生した場合も能登地方には、数分程度のわずかな間に津波が押し寄せるとしています。

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（別のハッシュタグが混入していたので再投稿しました！错误的标签被混淆了，所以被重新张贴了!）