《寒山诗》 读诗悟人生
我见谩人汉,如篮盛水走,一气将归家,篮里何曾有。
我见被人谩,一似园中韭,日日被刀伤,天天还自有。
贪人好聚财,恰如枭爱子,子大而食母,财多还害己;
散之即福生,聚之即祸起,无财亦无祸,鼓翼青云里。
人生不满百,常怀千岁忧,自身病始可,又为子孙愁。
下视禾根土,上看桑树头,秤锤落东海,到底才知休。
可叹浮生人,悠悠何日了,朝朝无闲时,年年不觉老。
总为求衣食,令心生烦恼,扰扰百千年,去来三恶道。
世有一般人,不恶又不善,不识主人翁,随客处处转;
因循过时光,浑是痴肉脔,虽有一灵台,如同客作汉。
我见黄河水,凡经几度清,水流如急箭,人世若浮萍。
痴属根本业,无明烦恼坑,轮回几许劫,只为造迷盲。
谁家长不死,死事旧来均,始忆八尺汉,俄成一聚尘;
黄泉无晓日,青草有时春,行到伤心处,松风愁杀人。
骝马珊瑚鞭,驱驰洛阳道,自矜美少年,不信有衰老;
白发会应生,红颜岂长保,但看北邙山,是个蓬莱岛。
有酒相招饮,有肉相呼吃,黄泉前后人,少壮须努力;
玉带暂时华,金钗非久饰,张翁与郑婆,一去无消息。
桃花欲经夏,风月催不待,访觅汉时人,能无一个在;
朝朝花迁落,岁岁人移改,今日扬尘处,昔时为大海。
不行真正道,随邪号行婆,口惭神佛少,心怀嫉妒多;
背后吃鱼肉,人前念弥陀,如此修身处,难应避奈何!
生前太愚痴,不为今日悟,今日如许贫,总是前生过;
今生又不修,来生还如故,两岸各无舟,渺渺应难渡。
人以心为本,本以心为柄,本在心莫邪,心邪丧本命;
未能免此殃,何言懒照镜,不念金刚经,却令菩萨病。
世有一等流,悠悠似木头,出语无知解,云我百不忧;
问道道不会,世有一等流,悠悠似木头,出语无知解,
云我百不忧;问道道不会,问佛佛不求,仔细推寻著,
茫然一场愁。君看叶里花,能得几时好,今日畏人攀,
明朝待谁扫,可怜娇艳情,年多转成老,将此比于花,红颜岂长保。
世人何事可吁嗟?苦乐火煎无底涯,
生死往来多少劫,东西南北是谁家,
张王李赵权时姓,六道三途事似麻,
只为主人不了绝,遂招迁谢逐迷邪。
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我见谩人汉,如篮盛水走,一气将归家,篮里何曾有。
我见被人谩,一似园中韭,日日被刀伤,天天还自有。
贪人好聚财,恰如枭爱子,子大而食母,财多还害己;
散之即福生,聚之即祸起,无财亦无祸,鼓翼青云里。
人生不满百,常怀千岁忧,自身病始可,又为子孙愁。
下视禾根土,上看桑树头,秤锤落东海,到底才知休。
可叹浮生人,悠悠何日了,朝朝无闲时,年年不觉老。
总为求衣食,令心生烦恼,扰扰百千年,去来三恶道。
世有一般人,不恶又不善,不识主人翁,随客处处转;
因循过时光,浑是痴肉脔,虽有一灵台,如同客作汉。
我见黄河水,凡经几度清,水流如急箭,人世若浮萍。
痴属根本业,无明烦恼坑,轮回几许劫,只为造迷盲。
谁家长不死,死事旧来均,始忆八尺汉,俄成一聚尘;
黄泉无晓日,青草有时春,行到伤心处,松风愁杀人。
骝马珊瑚鞭,驱驰洛阳道,自矜美少年,不信有衰老;
白发会应生,红颜岂长保,但看北邙山,是个蓬莱岛。
有酒相招饮,有肉相呼吃,黄泉前后人,少壮须努力;
玉带暂时华,金钗非久饰,张翁与郑婆,一去无消息。
桃花欲经夏,风月催不待,访觅汉时人,能无一个在;
朝朝花迁落,岁岁人移改,今日扬尘处,昔时为大海。
不行真正道,随邪号行婆,口惭神佛少,心怀嫉妒多;
背后吃鱼肉,人前念弥陀,如此修身处,难应避奈何!
生前太愚痴,不为今日悟,今日如许贫,总是前生过;
今生又不修,来生还如故,两岸各无舟,渺渺应难渡。
人以心为本,本以心为柄,本在心莫邪,心邪丧本命;
未能免此殃,何言懒照镜,不念金刚经,却令菩萨病。
世有一等流,悠悠似木头,出语无知解,云我百不忧;
问道道不会,世有一等流,悠悠似木头,出语无知解,
云我百不忧;问道道不会,问佛佛不求,仔细推寻著,
茫然一场愁。君看叶里花,能得几时好,今日畏人攀,
明朝待谁扫,可怜娇艳情,年多转成老,将此比于花,红颜岂长保。
世人何事可吁嗟?苦乐火煎无底涯,
生死往来多少劫,东西南北是谁家,
张王李赵权时姓,六道三途事似麻,
只为主人不了绝,遂招迁谢逐迷邪。
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人都是在自己的业力中,孤独的活着,别人的世界,不过是天空飘过的云,偶然在心间留下的投影,一阵业风吹过,了无痕迹。
人在世间,终究是一个人的旅行。身体冷了,可以烤火取暖,心若冷了,再大的火也烤不暖。内心的孤独,即使高朋满座,也无法驱赶孤独的影子。
我们孤独的影子,唯有名号的光明,才能彻底解决,我们生死路上的孤独,也唯有慈父可以陪伴,陪我们走过漫长的轮转,陪我们走过无尽的悲欢。
人在世间,终究是一个人的旅行。身体冷了,可以烤火取暖,心若冷了,再大的火也烤不暖。内心的孤独,即使高朋满座,也无法驱赶孤独的影子。
我们孤独的影子,唯有名号的光明,才能彻底解决,我们生死路上的孤独,也唯有慈父可以陪伴,陪我们走过漫长的轮转,陪我们走过无尽的悲欢。
俳優・高良健吾さんが、時の道を駆け抜ける
これまでやりたくても「時間」がなくてできなかったことに挑戦する「時間」をセイコー プレザージュが提供するこの企画。
「しまなみ海道を自転車で走ってみたい」
俳優の高良健吾さんは「挑戦してみたかったことはありますか?」との問いかけに、間髪を入れずにそう答えた。その「挑戦」のために、広島県尾道市へ。ここを起点に愛媛県今治市まで、瀬戸内海に浮かぶ島々を七つの橋で結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」を、自慢の愛車で走り抜けた。念願の「道」を走った体験、さらに俳優として歩んできたこれまでの「道」について語ってもらった。
「サイクリストの聖地」を愛車で走りたい
――自転車に興味をもったのはいつごろからですか? どんな魅力を感じていますか。
熊本県の田舎出身なので、幼いころから遊ぶのも学校に行くのも自転車はなくてはならない「足」でした。高校も自転車通学で、まわりはママチャリが多かったけれど、僕はこだわってBMXに乗っていましたね。
高校を卒業し、役者の仕事を始めるために上京してからも、自転車はいつも僕の相棒として活躍してくれました。都内って車だと渋滞に巻き込まれて時間がかかったりする。タクシー代だってバカになりません。その点、自転車は意外に速く移動できるし、お金もかからない。もちろん、風を切って走る気持ちよさも大きな魅力です。
――今回、瀬戸内しまなみ海道を自転車で走っていただきました。
去年、最初の緊急事態宣言が出たころ、新しい自転車を手に入れました。昔からずっと憧れていたニューヨーク生まれのブランド「ブルックリンマシンワークス」のピストバイクです。ピストバイクはもともとトラック競技用の自転車で、通常ギアが固定されていて、ペダルを止めるとホイールが止まります。僕は都内の街走りもしやすいようにフリーギア(ペダルを止めてもホイールが回る普通のギア)にしました。ほかにも、自転車に詳しい友達にアドバイスしてもらい、ほぼカスタムメイドで仕上げた世界に1台だけのこだわりの愛車です。
いつかこの自転車で瀬戸内しまなみ海道を走ってみたい――。瀬戸内しまなみ海道は国内はもちろん海外の自転車乗りの間でも知られ、「サイクリストの聖地」と称されるサイクリングロード。僕もいつかはと憧れていたのです。そんな中、今回の企画のお話をいただいて。即答でしたね(笑)。
――実際に走ってみて、いかがでしたか。
とにかく気持ちがよかった! 美しい海やレモン畑など瀬戸内ならではの景色がとても美しく、中でも橋からの眺めは最高でした。道中いくつもの橋を渡るのですが、高い上に風が吹き抜けるので最初はちょっとヒヤッとして。でも、そのスリリングな感じも走るごとに楽しくなっていきました。この橋を渡る感覚は瀬戸内しまなみ海道ならではの醍醐(だいご)味だと思います。
それに、自分の自転車で走るのが思っていた以上に楽しかった。これまでも旅先で自転車を借りて走ったことはあるのですが、自分の自転車を目的地まで運んでサイクリングするのは今回が初。今はコロナ禍で以前のように自由に旅ができませんが、収束してからも自転車で様々な場所を走り、巡るのは、新しい旅の形としてすごくいいんじゃないかな。
――瀬戸内しまなみ海道は高低差もあり、上り坂がきつい難所も少なくありません。
確かにしんどい場所は何カ所かありましたが、必死にこいで、自分の足だけで上れたときが最高に気持ちいい。頑張ってきたからこその絶景が目の前に広がっている。登山と同じ感覚かもしれませんね。実は今回、「立ち漕ぎはしない」と決めて走りました。きつかったけど、しんどかったけれど、だからこそ楽しいし気持ちいいし、感動もひとしおでした。
真剣に向き合ってくれた監督の言葉が今も支えに
――15年余り続けてきた俳優活動も、しんどい上り坂や難所があったのでは。分岐点となった作品や出会いはありますか?
18歳のときに出演した映画『M』の廣木隆一監督との出会いは、役者としてやっていく上で大きなターニングポイントになりました。当時の僕はまだ熊本に住んでおり、撮影のために東京に通っていました。今でも人前でセリフを言うのは緊張しますが、若くて役者としてもまだまだ駆け出しで、緊張と恥ずかしさでいっぱいでした。「演じる」とは何かもわからない、なんのテクニックもない。そんな僕に、廣木監督はこんな言葉をかけてくれました。
「役としてちゃんとその場にいなさい」
どういう意味だろう? とものすごく考えました。そして、僕の中から役が生まれ自分のものとして演じられるようになることを、監督は待っていてくれた。そのときの感覚は今も大切にしていて、「この役としてどういよう」「どうしたら説得力が出るか」は、どの作品でも常に心に留め、考え、準備をして取り組んでいます。
今思えば、18歳のガキに向き合い、真剣な言葉をかけていただけたのは大きかったなぁと。学生のころってどこか大人をナメているものだけど、廣木監督の言葉で大人に対する印象もガラリと変わりました。
――今回は「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series GMT」を身につけて走っていただきました。普段、腕時計は使っていますか?
何本か持っています。以前は、スマホで確認しようが腕時計を見ようが、時間さえわかれば正直どちらでもいいと思っていました。でも、あるとき「こっち(腕時計)だわ」と思えたことがあって。なんていうのかな、もう一つ「味」がほしかった。以来、シチュエーションや気分で腕時計を選ぶことを楽しんでいます。
こだわりは「自分の腕にどう収まるか」。デザインや機能、つけ心地はもちろんですが、いい具合の収まり方があるんです。今回の時計はケースサイズが42.2mmで、腕がそんなに太くない僕にはちょっと大きいかな? と思ったんです。でも着けてみるとものすごく収まりがいい。それなりに厚さもあるのに、このしっくりと収まる感じは初めての感覚でした。
着け心地もとてもよかった。僕はあまり気にせずにガシガシ使いたいタイプ。ちょっと傷がついているぐらいがかっこいいと思っているので。今回のサイクリングのようにアクティブなシーンにもピッタリですね。
――ほかにはどんなシチュエーションで着けてみたいですか?
スタイリッシュなデザインだからスーツにも合うと思います。旅先でサイクリングするときはもちろん、ちょっとフォーマルなレストランに行くときなどにもいいですね。また、GMT機能(時針、分針、秒針の3本に加わる4本目の24時針=GMT針によって、もう一つの時刻を表示する機能)が搭載されているので、海外旅行に連れていったら大活躍してくれるに違いありません。
時間は有限。限りあるなかで挑戦を続けたい
――コロナ禍に見舞われ、世界中の人々がこれまでとは違う時間を過ごしています。改めて「時間」「時」をどうとらえていますか?
時間は有限。人生は1回限りでいつかは終わる。その感覚は以前から持っていましたが、より強くそう感じるようになったかもしれません。もちろん、今はコロナで我慢しなければいけないことも多いけど、やりたいこと、行きたいところがあったら、僕はできるだけすぐに行動したいと思っています。40代になったら、50代になったら……というお楽しみもあるけれど、そこまで生きているかなんてわからないから。
それに年齢を重ねるうちに時間の流れがどんどん速くなっている。あっという間にすぎていく。そんな風にも感じています。でも、それは当たり前のことで、ネガティブにはとらえていません。残されている時間が限られているからと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと焦ったりはしない。今読んでいる本を、今日は昨日よりも1行読み進めることができた……。そのぐらいの感じがいい、と思っています。
――俳優として、これからどんな景色を描いていますか。
外国の人と関われたらいいなと思っています。運とチャンスに恵まれるのなら、海外作品に参加してみたい。そう願っています。
役者の世界に関わらず、僕のまわりには挑戦し続けている大人たちがいる。かっこいい大人もいる。その影響は大きくて、僕も「歳をとる」よりも「歳を重ねて」いきたい。いい枯れ方をしていきたい。限りある「時間」の中で、いろいろな挑戦をポジティブに続けていきたいですね。
(文・中津海麻子 写真・高橋雄大)
※今回の企画は、新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じた上で取材・撮影を行いました。
https://t.cn/A6Mv3h8T
これまでやりたくても「時間」がなくてできなかったことに挑戦する「時間」をセイコー プレザージュが提供するこの企画。
「しまなみ海道を自転車で走ってみたい」
俳優の高良健吾さんは「挑戦してみたかったことはありますか?」との問いかけに、間髪を入れずにそう答えた。その「挑戦」のために、広島県尾道市へ。ここを起点に愛媛県今治市まで、瀬戸内海に浮かぶ島々を七つの橋で結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」を、自慢の愛車で走り抜けた。念願の「道」を走った体験、さらに俳優として歩んできたこれまでの「道」について語ってもらった。
「サイクリストの聖地」を愛車で走りたい
――自転車に興味をもったのはいつごろからですか? どんな魅力を感じていますか。
熊本県の田舎出身なので、幼いころから遊ぶのも学校に行くのも自転車はなくてはならない「足」でした。高校も自転車通学で、まわりはママチャリが多かったけれど、僕はこだわってBMXに乗っていましたね。
高校を卒業し、役者の仕事を始めるために上京してからも、自転車はいつも僕の相棒として活躍してくれました。都内って車だと渋滞に巻き込まれて時間がかかったりする。タクシー代だってバカになりません。その点、自転車は意外に速く移動できるし、お金もかからない。もちろん、風を切って走る気持ちよさも大きな魅力です。
――今回、瀬戸内しまなみ海道を自転車で走っていただきました。
去年、最初の緊急事態宣言が出たころ、新しい自転車を手に入れました。昔からずっと憧れていたニューヨーク生まれのブランド「ブルックリンマシンワークス」のピストバイクです。ピストバイクはもともとトラック競技用の自転車で、通常ギアが固定されていて、ペダルを止めるとホイールが止まります。僕は都内の街走りもしやすいようにフリーギア(ペダルを止めてもホイールが回る普通のギア)にしました。ほかにも、自転車に詳しい友達にアドバイスしてもらい、ほぼカスタムメイドで仕上げた世界に1台だけのこだわりの愛車です。
いつかこの自転車で瀬戸内しまなみ海道を走ってみたい――。瀬戸内しまなみ海道は国内はもちろん海外の自転車乗りの間でも知られ、「サイクリストの聖地」と称されるサイクリングロード。僕もいつかはと憧れていたのです。そんな中、今回の企画のお話をいただいて。即答でしたね(笑)。
――実際に走ってみて、いかがでしたか。
とにかく気持ちがよかった! 美しい海やレモン畑など瀬戸内ならではの景色がとても美しく、中でも橋からの眺めは最高でした。道中いくつもの橋を渡るのですが、高い上に風が吹き抜けるので最初はちょっとヒヤッとして。でも、そのスリリングな感じも走るごとに楽しくなっていきました。この橋を渡る感覚は瀬戸内しまなみ海道ならではの醍醐(だいご)味だと思います。
それに、自分の自転車で走るのが思っていた以上に楽しかった。これまでも旅先で自転車を借りて走ったことはあるのですが、自分の自転車を目的地まで運んでサイクリングするのは今回が初。今はコロナ禍で以前のように自由に旅ができませんが、収束してからも自転車で様々な場所を走り、巡るのは、新しい旅の形としてすごくいいんじゃないかな。
――瀬戸内しまなみ海道は高低差もあり、上り坂がきつい難所も少なくありません。
確かにしんどい場所は何カ所かありましたが、必死にこいで、自分の足だけで上れたときが最高に気持ちいい。頑張ってきたからこその絶景が目の前に広がっている。登山と同じ感覚かもしれませんね。実は今回、「立ち漕ぎはしない」と決めて走りました。きつかったけど、しんどかったけれど、だからこそ楽しいし気持ちいいし、感動もひとしおでした。
真剣に向き合ってくれた監督の言葉が今も支えに
――15年余り続けてきた俳優活動も、しんどい上り坂や難所があったのでは。分岐点となった作品や出会いはありますか?
18歳のときに出演した映画『M』の廣木隆一監督との出会いは、役者としてやっていく上で大きなターニングポイントになりました。当時の僕はまだ熊本に住んでおり、撮影のために東京に通っていました。今でも人前でセリフを言うのは緊張しますが、若くて役者としてもまだまだ駆け出しで、緊張と恥ずかしさでいっぱいでした。「演じる」とは何かもわからない、なんのテクニックもない。そんな僕に、廣木監督はこんな言葉をかけてくれました。
「役としてちゃんとその場にいなさい」
どういう意味だろう? とものすごく考えました。そして、僕の中から役が生まれ自分のものとして演じられるようになることを、監督は待っていてくれた。そのときの感覚は今も大切にしていて、「この役としてどういよう」「どうしたら説得力が出るか」は、どの作品でも常に心に留め、考え、準備をして取り組んでいます。
今思えば、18歳のガキに向き合い、真剣な言葉をかけていただけたのは大きかったなぁと。学生のころってどこか大人をナメているものだけど、廣木監督の言葉で大人に対する印象もガラリと変わりました。
――今回は「セイコー プレザージュ Sharp Edged Series GMT」を身につけて走っていただきました。普段、腕時計は使っていますか?
何本か持っています。以前は、スマホで確認しようが腕時計を見ようが、時間さえわかれば正直どちらでもいいと思っていました。でも、あるとき「こっち(腕時計)だわ」と思えたことがあって。なんていうのかな、もう一つ「味」がほしかった。以来、シチュエーションや気分で腕時計を選ぶことを楽しんでいます。
こだわりは「自分の腕にどう収まるか」。デザインや機能、つけ心地はもちろんですが、いい具合の収まり方があるんです。今回の時計はケースサイズが42.2mmで、腕がそんなに太くない僕にはちょっと大きいかな? と思ったんです。でも着けてみるとものすごく収まりがいい。それなりに厚さもあるのに、このしっくりと収まる感じは初めての感覚でした。
着け心地もとてもよかった。僕はあまり気にせずにガシガシ使いたいタイプ。ちょっと傷がついているぐらいがかっこいいと思っているので。今回のサイクリングのようにアクティブなシーンにもピッタリですね。
――ほかにはどんなシチュエーションで着けてみたいですか?
スタイリッシュなデザインだからスーツにも合うと思います。旅先でサイクリングするときはもちろん、ちょっとフォーマルなレストランに行くときなどにもいいですね。また、GMT機能(時針、分針、秒針の3本に加わる4本目の24時針=GMT針によって、もう一つの時刻を表示する機能)が搭載されているので、海外旅行に連れていったら大活躍してくれるに違いありません。
時間は有限。限りあるなかで挑戦を続けたい
――コロナ禍に見舞われ、世界中の人々がこれまでとは違う時間を過ごしています。改めて「時間」「時」をどうとらえていますか?
時間は有限。人生は1回限りでいつかは終わる。その感覚は以前から持っていましたが、より強くそう感じるようになったかもしれません。もちろん、今はコロナで我慢しなければいけないことも多いけど、やりたいこと、行きたいところがあったら、僕はできるだけすぐに行動したいと思っています。40代になったら、50代になったら……というお楽しみもあるけれど、そこまで生きているかなんてわからないから。
それに年齢を重ねるうちに時間の流れがどんどん速くなっている。あっという間にすぎていく。そんな風にも感じています。でも、それは当たり前のことで、ネガティブにはとらえていません。残されている時間が限られているからと、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと焦ったりはしない。今読んでいる本を、今日は昨日よりも1行読み進めることができた……。そのぐらいの感じがいい、と思っています。
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役者の世界に関わらず、僕のまわりには挑戦し続けている大人たちがいる。かっこいい大人もいる。その影響は大きくて、僕も「歳をとる」よりも「歳を重ねて」いきたい。いい枯れ方をしていきたい。限りある「時間」の中で、いろいろな挑戦をポジティブに続けていきたいですね。
(文・中津海麻子 写真・高橋雄大)
※今回の企画は、新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じた上で取材・撮影を行いました。
https://t.cn/A6Mv3h8T
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