【#植田真梨惠[超话]#LINE BLOG更新】
こんにちは
私は家で歌詞をずっと書いています。時折少しさんぽして外の風を吸って、必要なものを買って、
帰ったら手洗いうがいをして、過ごしています。
今日は納豆キムチオムレツを食べました。
昨日はサラダでした。
その前は鍋でした。
あとはずっと新しいアルバムに向けて歌詞を書いています。
昼夜逆転どころではない感じで生活がまわってしまいますが、今のところ体の不調はなく、
ただ充実感みたいなものがなかなか満足に得られないので、とにかくすてきな歌が出来上がればいいなと思いながら過ごしています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
ブログを書くのにもなかなか手が出ず、でもいくつかきちんとお知らせしたいことがあったんで、書き始めました。
その1
「I JUST WANNA BE A STAR」が、ドラマ「ピーナッツバターサンドウィッチ」のエンディングテーマになっています。
各地方で放送されている時間が違ったり、放送のない地域もありますが、
TVerで見逃し配信でも観れますので、ぜひ観てみてくださいな。
ドラマ特区「ピーナッツバターサンドウィッチ」-【MBS】毎日放送
MBS毎日放送 | 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題
わたしの住んでいる大阪では、毎週木曜深夜0:59から放送中です。
その2
「WHAT's」が、映画「ミセス・ノイズィ」の主題歌になりました。騒音おばさんのお隣に住む作家さんが主人公の映画です。
私も曲を書くにあたって台本を読ませてもらい、映像を見せて頂きました。
久しぶりに邦画を観たんですが、ものすごく面白かったです。胸が痛くなって、あったかくなって、涙が出ました。いろんな人と人との生活のすれ違いの中で、心が通ったりぼろぼろになったり、みなさんに観ていただけることがたのしみです。
こちらは5月全国公開となっていましたが、コロナウイルスの影響で公開が延期になってしまいました。
でも、安心して劇場に足を運べる頃、みなさんにたのしんでいただけることだろうと思います。こちらもおたのしみに。
https://t.cn/A6wqJj5j
それから、この
「I JUST WANNA BE A STAR」と
「WHAT's」を
5月1日に配信リリースします。
昨年から私の曲も各サブスクで全曲配信がはじまっていますので、Apple musicさんかSpotifyさんとか、LINE MUSICさんとか、みなさんの身近なサービスでもおたのしみくださいませ。
そう。この2曲も含めたアルバムを、ちゃんと盤にもできたらと思いながらアルバムを作ってるところなので、ほんとに、わたしの大切な1枚になるアルバムですから。待ってて。
さて、そんなアルバムを持ったツアーを秋に計画しており、チケットも発売中です。
9月18日に香川からはじまり、
全国11カ所をまわって
10月25日の東京でファイナルを迎える予定のツアー。
オリジナルアルバムのバンドツアーはFAR/WAHツアー以来になるので、また新しくわくわくをお届けしたいなと私もわくわくしてるんです。その頃の日本の、世界の状況がどんなになってるかまったく想像がつきませんが
開催できるといいなと心に希望を持ちつつ、今は曲たちを仕上げていこうと思います。
植田真梨恵 Official Web Site
そう。それから
おしらせその3
みなさんに近況の声をお届けするべく
12分間のラジオ番組配信を始めました。
今、第2回まで配信されてます。
「朝まで生返事」
植田真梨恵の朝まで生返事 - Radiotalk(ラジオトーク)
毎週水曜日23時に最新を配信します。
ラジオへのおたよりもお待ちしてますので、聞いてみて、メールとか質問とかあったらこちらからお送りくださいませ。
めえる→ info@uedamarie.com
朝まででもない12分間の
生でもないラジオ番組。
子供の頃よく生返事を父に叱られたので。
生返事気をつけたいです。なおるかなあ。
今日は雨模様の大阪でした。
起きたら、ラインがたくさん届いてる中に天才と思ってる友達2人から、新曲の弾き語りがぽん、ぽんと送られてきていて、寝起きで聴いたら涙がぽろぽろ出ました。友達って大好き。歌って大好き。なんでこんなうれしいことが体験できるんだろうな、わたしは。と、感謝をせずにはいられなかったんだけど、何に感謝をしたらいいのかわからんかった。友達の心の優しさなのか、友達の今の健康なのか、わたしの運命なのか、今までの関係性なのか、タイミングなのか、はたまたその全部なのか。
お仕事進めます。
今日もげんきでね。筆不精でごめん。大好き。
こんにちは
私は家で歌詞をずっと書いています。時折少しさんぽして外の風を吸って、必要なものを買って、
帰ったら手洗いうがいをして、過ごしています。
今日は納豆キムチオムレツを食べました。
昨日はサラダでした。
その前は鍋でした。
あとはずっと新しいアルバムに向けて歌詞を書いています。
昼夜逆転どころではない感じで生活がまわってしまいますが、今のところ体の不調はなく、
ただ充実感みたいなものがなかなか満足に得られないので、とにかくすてきな歌が出来上がればいいなと思いながら過ごしています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
ブログを書くのにもなかなか手が出ず、でもいくつかきちんとお知らせしたいことがあったんで、書き始めました。
その1
「I JUST WANNA BE A STAR」が、ドラマ「ピーナッツバターサンドウィッチ」のエンディングテーマになっています。
各地方で放送されている時間が違ったり、放送のない地域もありますが、
TVerで見逃し配信でも観れますので、ぜひ観てみてくださいな。
ドラマ特区「ピーナッツバターサンドウィッチ」-【MBS】毎日放送
MBS毎日放送 | 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題
わたしの住んでいる大阪では、毎週木曜深夜0:59から放送中です。
その2
「WHAT's」が、映画「ミセス・ノイズィ」の主題歌になりました。騒音おばさんのお隣に住む作家さんが主人公の映画です。
私も曲を書くにあたって台本を読ませてもらい、映像を見せて頂きました。
久しぶりに邦画を観たんですが、ものすごく面白かったです。胸が痛くなって、あったかくなって、涙が出ました。いろんな人と人との生活のすれ違いの中で、心が通ったりぼろぼろになったり、みなさんに観ていただけることがたのしみです。
こちらは5月全国公開となっていましたが、コロナウイルスの影響で公開が延期になってしまいました。
でも、安心して劇場に足を運べる頃、みなさんにたのしんでいただけることだろうと思います。こちらもおたのしみに。
https://t.cn/A6wqJj5j
それから、この
「I JUST WANNA BE A STAR」と
「WHAT's」を
5月1日に配信リリースします。
昨年から私の曲も各サブスクで全曲配信がはじまっていますので、Apple musicさんかSpotifyさんとか、LINE MUSICさんとか、みなさんの身近なサービスでもおたのしみくださいませ。
そう。この2曲も含めたアルバムを、ちゃんと盤にもできたらと思いながらアルバムを作ってるところなので、ほんとに、わたしの大切な1枚になるアルバムですから。待ってて。
さて、そんなアルバムを持ったツアーを秋に計画しており、チケットも発売中です。
9月18日に香川からはじまり、
全国11カ所をまわって
10月25日の東京でファイナルを迎える予定のツアー。
オリジナルアルバムのバンドツアーはFAR/WAHツアー以来になるので、また新しくわくわくをお届けしたいなと私もわくわくしてるんです。その頃の日本の、世界の状況がどんなになってるかまったく想像がつきませんが
開催できるといいなと心に希望を持ちつつ、今は曲たちを仕上げていこうと思います。
植田真梨恵 Official Web Site
そう。それから
おしらせその3
みなさんに近況の声をお届けするべく
12分間のラジオ番組配信を始めました。
今、第2回まで配信されてます。
「朝まで生返事」
植田真梨恵の朝まで生返事 - Radiotalk(ラジオトーク)
毎週水曜日23時に最新を配信します。
ラジオへのおたよりもお待ちしてますので、聞いてみて、メールとか質問とかあったらこちらからお送りくださいませ。
めえる→ info@uedamarie.com
朝まででもない12分間の
生でもないラジオ番組。
子供の頃よく生返事を父に叱られたので。
生返事気をつけたいです。なおるかなあ。
今日は雨模様の大阪でした。
起きたら、ラインがたくさん届いてる中に天才と思ってる友達2人から、新曲の弾き語りがぽん、ぽんと送られてきていて、寝起きで聴いたら涙がぽろぽろ出ました。友達って大好き。歌って大好き。なんでこんなうれしいことが体験できるんだろうな、わたしは。と、感謝をせずにはいられなかったんだけど、何に感謝をしたらいいのかわからんかった。友達の心の優しさなのか、友達の今の健康なのか、わたしの運命なのか、今までの関係性なのか、タイミングなのか、はたまたその全部なのか。
お仕事進めます。
今日もげんきでね。筆不精でごめん。大好き。
相手の中に映る「予想外の自分」を
どう受け入れるか
大切な人が自分の思っていた姿と異なる面を持っていた時、また、相手から見えている自分が予想外の姿だった時、そのギャップに戸惑ってしまい、どう対応してよいか迷ってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
家族、友人、仕事相手、恋人。私たちは、それぞれの関係性の中で、いくつもの異なる顔を持っています。映画『影裏』(2月14日公開)は、そんな人の多面性や、誰もが持っている「影」の部分やそのまた「裏」の姿を描いた作品です。今作で松田龍平さんは、主人公が見知らぬ土地で心を許したただ一人の友人でありながら、ある日突然姿を消してしまう、ミステリアスで謎の多い男・日浅を演じました。
松田さんは、「自分が思う」自分の姿と、「相手から見えている」自分の姿にギャップを感じた時、そのギャップを埋めたり否定したりするのではなく、「それをどう受け入れるか」を考えるのだそうです。ひとつのことに固執せず、流れに身を任せるという松田さんの言葉からは、どんな作品にでも自然体で佇むことのできる、その理由が見えてきました。
自分にも相手にも固執しないことで、
その先にある可能性を見つける
——『影裏』での第2回海南島国際映画祭ベストアクター(最優秀俳優賞)受賞おめでとうございます! 綾野剛さん、大友啓史監督と出席されていましたが、現地の雰囲気はいかがでしたか?
松田 観客の皆様が温かく迎え入れてくれましたね。会場には5000人近くの方が集まっていたと聞いていますが、その熱気も感じました。
——受賞が発表された時、驚いてキョトンとされていたように感じました。
松田 そうですね、セレモニーを観ていて、つい自分もいち観客のような気分になってしまっていたので、本当に驚きました。
——いろんな意味でびっくりされたと(笑)。
松田 まさか自分が賞をいただけるとは思ってもいなかったので。
——受賞スピーチでは「何の言葉も用意していなくて」とおっしゃっていました。
松田 そうですね、今思い返しても、あの時は驚いていて余裕がなかったですね。
——映画祭で、一緒に登壇された綾野剛さんは「龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」とおっしゃっていましたね。綾野さんが演じた主人公・今野と日浅の関係性が、盛岡の自然に重ねられながら描かれた今作で何度も登場する“釣りのシーン”は、二人が関係を深めていく場面として印象深かったです。
松田 最初に台本を読んだ時、釣りが上手いという設定なんですが、これまでまともに魚を触ったこともなかったので、「大丈夫かな」とまず思いました(笑)。
——(笑)。
松田 でも、その釣りのシーンが、日浅と今野の感情が行き交う大切なシーンでもあったので、撮影前に実際に盛岡に行って渓流釣りのレッスンを受けたんです。
——今作では「川」や「雨」など、“水”が重要なモチーフとなっています。日浅の行動と、水の変容が並行して進んでいきましたが、それは松田さんの演技に触発された表現だと大友さんがおっしゃっていました。
松田 この映画の中で僕が演じた日浅というキャラクターは、今野から見えている側面と、家族や同僚など他の視点から語られる側面と、様々な目線から描かれているんですよね。いろんな人の目線から語られる人って実態がつかめないじゃないですか。かといって、自分で「ミステリアスだ」と意識して演じるのもおかしいし。
だから、今野を演じる綾野君と、会話をキャッチボールしていく中で見えてくる日浅を大事にしていました。始めは戸惑いもありましたけど。
——映画祭で綾野さんは、「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました」ともおっしゃっていましたが、松田さんもご自身の感覚を大切にされていたと。
松田 シーンを積み重ねていくことで、つかんでいくことが多かったかもしれないです。そうやって現場で感じたことから、役の可能性を広げていくのが楽しかったですね。
こうやって色々話していたら、結構楽しんで演じていたことを思い出しました(笑)。
——楽しかったんですね(笑)。
松田 大友監督は、セリフが終わってもカットをかけずに撮り続けることが多かったんですが、それも楽しかったです。
——大友監督は松田さんについて、「一人の等身大の人物として、日浅の足を地につけさせようとする姿に刺激を受けた」と現場での印象を語っています。
松田 日浅に限らず、人って誰しもいろんな側面を持っているんじゃないかなと思っていました。自分が思う自分自身と、人から見えている自分の姿って違うこともあるじゃないですか。それは家族だったり親友だったりと、相手との関係性によっても変わるし、そういう、人から見えている自分の姿を知ることで、「自分ってこういう人間なんだな」と形作られていく。
今回の『影裏』というタイトルにもあるように、人は誰でもそういう多面性を持っていると思うんです。だから、日浅も普通に生きているだけで、彼だけが何か特別なわけではないと捉えていました。
——松田さんも、自分が思う自身の姿と、人から見えている印象にギャップを感じることはありますか?
松田 「自分ではそんなつもりじゃなかったのに、そんな風に捉えられていたんだ」と、後から思うことはありますね。
——そういう時は、そのギャップを埋めようとしますか?
松田 ネガティブに受け止められていたら、誤解をときたいとは思いますね。 でも、相手の中にある自分の姿、というのはコントロールできないことだと僕は思うので、ある程度は仕方ないと割り切っています。それよりも、相手が見ている「自分」をどう受け入れるのか、ということじゃないかなって。
——今作の中でも、日浅が、今野の中に映っていた予想外の自分の姿に、戸惑う場面がありますよね。
松田 そうですね。日浅は「え、お前そんな風に俺のこと見てたの?」という驚きがあって一度は拒絶するんですが、その後、二人で夜釣りに行くキャンプの焚き火のシーンで、日浅は今野が見ていた「予想外の自分の姿」を、少し受け入れようとしたんじゃないかと思って演じていました。
——ネタバレになるので詳しくは語れませんが、今野が見ていた「予想外の自分の姿」を日浅が受け入れるということは、相当柔軟に「他人の自分像」を受け入れないといけない気がします。
松田 僕自身も人が自分に対してどう思っているかということをコントロールしたいというよりは、そこに対してどう対応していくか、ということを考える方かもしれません。そういう意味では、日浅の人との付き合い方に似ているかもしれないですね。
「心が動く瞬間」を逃さないように
——綾野さんと松田さん演じる今野と日浅は、釣りをしたりお酒を酌み交わしたりすることで意気投合していきますが、松田さん自身は、どういう時間を重ねると人と距離が縮まっていきますか?
松田 食事を一緒にしたからとか、長い時間話したからとか、特にこれというきっかけはないかもしれないですね。一緒に過ごして楽しかったとは思うけど、一生の友だちになれるかどうかはまた別というか。
そういう意味では、僕は人との付き合いも、自分で選んでいるようで選んでいない、わりと流れに身を任せるようなところがあって。
——日浅は、あれだけ同じ時間を共にした今野の元も、あっさり去ってしまいますよね。その行動も、共感できる部分はありますか?
松田 ひとつのことに固執しない感じは、僕もわかります。きっと日浅は、自分が当たり障りなく誰とでも付き合える性格だから、物静かで内向的な今野に対して、興味を持ったと思うんです。どんな奴か知りたい、と思ったんでしょうね。
でもそれで仲良くなっても、その後、他に優先することや心の動くことがあったら、流れに身を任せていくのかなと。自分の興味主体で、正直に生きているのが日浅なのかなと思います。
——松田さんが固執しないというのは、人間関係でもお仕事の中でも同じでしょうか?
松田 ひとつの考えに固執しないことが多いですね。映画の現場も、今回は役のイメージをあまり固めずに撮影に行ったんですが、作品によってはもっと作り込んでいくこともあります。
こだわりとか固執することで、大事な瞬間を逃すんじゃないかなという気がしていて。自分の気持ちが動いた時にちゃんと行動できるような人間でいたい、と思います。それは仕事でも、普段の人付き合いでも、同じですね。
——お忙しいと思うのですが、映画館には最近行かれていますか?
松田 そうですね、最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)を観に行きましたね。
——1969年のハリウッドを舞台に、かつて西部劇のスターであった落ち目の俳優と、彼の付き人の専属スタントマン、二人の姿を描いた作品ですね。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演作としても、話題になりました。
松田 役者としての生き様を見せつけられました。自分に重ねるつもりはなくても、仕事柄、おのずと重ねて観てしまいますよね。
どう受け入れるか
大切な人が自分の思っていた姿と異なる面を持っていた時、また、相手から見えている自分が予想外の姿だった時、そのギャップに戸惑ってしまい、どう対応してよいか迷ってしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
家族、友人、仕事相手、恋人。私たちは、それぞれの関係性の中で、いくつもの異なる顔を持っています。映画『影裏』(2月14日公開)は、そんな人の多面性や、誰もが持っている「影」の部分やそのまた「裏」の姿を描いた作品です。今作で松田龍平さんは、主人公が見知らぬ土地で心を許したただ一人の友人でありながら、ある日突然姿を消してしまう、ミステリアスで謎の多い男・日浅を演じました。
松田さんは、「自分が思う」自分の姿と、「相手から見えている」自分の姿にギャップを感じた時、そのギャップを埋めたり否定したりするのではなく、「それをどう受け入れるか」を考えるのだそうです。ひとつのことに固執せず、流れに身を任せるという松田さんの言葉からは、どんな作品にでも自然体で佇むことのできる、その理由が見えてきました。
自分にも相手にも固執しないことで、
その先にある可能性を見つける
——『影裏』での第2回海南島国際映画祭ベストアクター(最優秀俳優賞)受賞おめでとうございます! 綾野剛さん、大友啓史監督と出席されていましたが、現地の雰囲気はいかがでしたか?
松田 観客の皆様が温かく迎え入れてくれましたね。会場には5000人近くの方が集まっていたと聞いていますが、その熱気も感じました。
——受賞が発表された時、驚いてキョトンとされていたように感じました。
松田 そうですね、セレモニーを観ていて、つい自分もいち観客のような気分になってしまっていたので、本当に驚きました。
——いろんな意味でびっくりされたと(笑)。
松田 まさか自分が賞をいただけるとは思ってもいなかったので。
——受賞スピーチでは「何の言葉も用意していなくて」とおっしゃっていました。
松田 そうですね、今思い返しても、あの時は驚いていて余裕がなかったですね。
——映画祭で、一緒に登壇された綾野剛さんは「龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」とおっしゃっていましたね。綾野さんが演じた主人公・今野と日浅の関係性が、盛岡の自然に重ねられながら描かれた今作で何度も登場する“釣りのシーン”は、二人が関係を深めていく場面として印象深かったです。
松田 最初に台本を読んだ時、釣りが上手いという設定なんですが、これまでまともに魚を触ったこともなかったので、「大丈夫かな」とまず思いました(笑)。
——(笑)。
松田 でも、その釣りのシーンが、日浅と今野の感情が行き交う大切なシーンでもあったので、撮影前に実際に盛岡に行って渓流釣りのレッスンを受けたんです。
——今作では「川」や「雨」など、“水”が重要なモチーフとなっています。日浅の行動と、水の変容が並行して進んでいきましたが、それは松田さんの演技に触発された表現だと大友さんがおっしゃっていました。
松田 この映画の中で僕が演じた日浅というキャラクターは、今野から見えている側面と、家族や同僚など他の視点から語られる側面と、様々な目線から描かれているんですよね。いろんな人の目線から語られる人って実態がつかめないじゃないですか。かといって、自分で「ミステリアスだ」と意識して演じるのもおかしいし。
だから、今野を演じる綾野君と、会話をキャッチボールしていく中で見えてくる日浅を大事にしていました。始めは戸惑いもありましたけど。
——映画祭で綾野さんは、「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました」ともおっしゃっていましたが、松田さんもご自身の感覚を大切にされていたと。
松田 シーンを積み重ねていくことで、つかんでいくことが多かったかもしれないです。そうやって現場で感じたことから、役の可能性を広げていくのが楽しかったですね。
こうやって色々話していたら、結構楽しんで演じていたことを思い出しました(笑)。
——楽しかったんですね(笑)。
松田 大友監督は、セリフが終わってもカットをかけずに撮り続けることが多かったんですが、それも楽しかったです。
——大友監督は松田さんについて、「一人の等身大の人物として、日浅の足を地につけさせようとする姿に刺激を受けた」と現場での印象を語っています。
松田 日浅に限らず、人って誰しもいろんな側面を持っているんじゃないかなと思っていました。自分が思う自分自身と、人から見えている自分の姿って違うこともあるじゃないですか。それは家族だったり親友だったりと、相手との関係性によっても変わるし、そういう、人から見えている自分の姿を知ることで、「自分ってこういう人間なんだな」と形作られていく。
今回の『影裏』というタイトルにもあるように、人は誰でもそういう多面性を持っていると思うんです。だから、日浅も普通に生きているだけで、彼だけが何か特別なわけではないと捉えていました。
——松田さんも、自分が思う自身の姿と、人から見えている印象にギャップを感じることはありますか?
松田 「自分ではそんなつもりじゃなかったのに、そんな風に捉えられていたんだ」と、後から思うことはありますね。
——そういう時は、そのギャップを埋めようとしますか?
松田 ネガティブに受け止められていたら、誤解をときたいとは思いますね。 でも、相手の中にある自分の姿、というのはコントロールできないことだと僕は思うので、ある程度は仕方ないと割り切っています。それよりも、相手が見ている「自分」をどう受け入れるのか、ということじゃないかなって。
——今作の中でも、日浅が、今野の中に映っていた予想外の自分の姿に、戸惑う場面がありますよね。
松田 そうですね。日浅は「え、お前そんな風に俺のこと見てたの?」という驚きがあって一度は拒絶するんですが、その後、二人で夜釣りに行くキャンプの焚き火のシーンで、日浅は今野が見ていた「予想外の自分の姿」を、少し受け入れようとしたんじゃないかと思って演じていました。
——ネタバレになるので詳しくは語れませんが、今野が見ていた「予想外の自分の姿」を日浅が受け入れるということは、相当柔軟に「他人の自分像」を受け入れないといけない気がします。
松田 僕自身も人が自分に対してどう思っているかということをコントロールしたいというよりは、そこに対してどう対応していくか、ということを考える方かもしれません。そういう意味では、日浅の人との付き合い方に似ているかもしれないですね。
「心が動く瞬間」を逃さないように
——綾野さんと松田さん演じる今野と日浅は、釣りをしたりお酒を酌み交わしたりすることで意気投合していきますが、松田さん自身は、どういう時間を重ねると人と距離が縮まっていきますか?
松田 食事を一緒にしたからとか、長い時間話したからとか、特にこれというきっかけはないかもしれないですね。一緒に過ごして楽しかったとは思うけど、一生の友だちになれるかどうかはまた別というか。
そういう意味では、僕は人との付き合いも、自分で選んでいるようで選んでいない、わりと流れに身を任せるようなところがあって。
——日浅は、あれだけ同じ時間を共にした今野の元も、あっさり去ってしまいますよね。その行動も、共感できる部分はありますか?
松田 ひとつのことに固執しない感じは、僕もわかります。きっと日浅は、自分が当たり障りなく誰とでも付き合える性格だから、物静かで内向的な今野に対して、興味を持ったと思うんです。どんな奴か知りたい、と思ったんでしょうね。
でもそれで仲良くなっても、その後、他に優先することや心の動くことがあったら、流れに身を任せていくのかなと。自分の興味主体で、正直に生きているのが日浅なのかなと思います。
——松田さんが固執しないというのは、人間関係でもお仕事の中でも同じでしょうか?
松田 ひとつの考えに固執しないことが多いですね。映画の現場も、今回は役のイメージをあまり固めずに撮影に行ったんですが、作品によってはもっと作り込んでいくこともあります。
こだわりとか固執することで、大事な瞬間を逃すんじゃないかなという気がしていて。自分の気持ちが動いた時にちゃんと行動できるような人間でいたい、と思います。それは仕事でも、普段の人付き合いでも、同じですね。
——お忙しいと思うのですが、映画館には最近行かれていますか?
松田 そうですね、最近だと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)を観に行きましたね。
——1969年のハリウッドを舞台に、かつて西部劇のスターであった落ち目の俳優と、彼の付き人の専属スタントマン、二人の姿を描いた作品ですね。レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演作としても、話題になりました。
松田 役者としての生き様を見せつけられました。自分に重ねるつもりはなくても、仕事柄、おのずと重ねて観てしまいますよね。
#河西智美[超话]##宫泽佐江[超话]#
Spice 二人对谈采访
2019年7月21日(日)に開幕するブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。ウェンディを演じる河西智美とタイガー・リリー役の宮澤佐江はAKB時代の同期にして大親友という間柄で、本作での共演を心待ちにしていたという。互いの役柄への印象や意気込みはもちろん、夏に控えたとある一大イベントに至るまで語ってもらった仲良し対談をお届けする。
ーー出演が決まった時のご感想をお聞かせください。
河西:今年もこうしてお話をいただいて、また楽しい夏が来るなというワクワク感が大きいです。昨年はプレッシャーや不安があったんですが、もちろんそこも感じつつ今年はより楽しみたいですし、何よりさえがいる。お互いの成長した姿を舞台で見せることができたらいいなと思っています。
宮澤:私事ながら、昨年の夏からお仕事をお休みしておりまして。いつかは戻りたいとは思っていたものの具体的に(復帰の時期は)何も考えていない状況だったのですが、スタッフの方から直接このお話をいただいたとき、自然と「やりたい!」とスイッチがガツンと入ったんです。一度味わったことのあるカンパニーで再スタートを切れるのはとてもありがたいですし、智美と「一緒にやりたかったね」と過去形で話していたことがこうして叶ったことが嬉しくて。スタッフさんにもすぐ「ウェンディはともですか?」って聞いたくらい。緊張感をしっかり持ちつつ、新たな気持ちといろんな感情をタイガー・リリーにぶつけて、等身大を見せられたらと思います。
ーー河西さんが昨年に引き続き、宮澤さんが2年ぶりのご出演となります。前回を踏まえて、改めて役に感じていることは?
河西:何度も作品を観させていただいて、さらに昨年出演させていただいたことである程度自分のなかの“ウェンディ像”が出来上がった気持ちでいたんですけど、作品について深く掘り下げるほど「こんな気持ちになると思わなかった」と感じることがあって。昨年舞台に立てたことでいろんな情報をたくさんもらったので、また新しく深い世界を感じられたらと思っています。
物語のなかでウェンディが唯一、子供から大人になる役。演出の藤田(俊太郎)さんからもその部分は大切に演じてほしいと言われていますし、切り替えは大切にしたいです。
宮澤:今まで舞台やミュージカルで演じた役の中でも、タイガー・リリーが一番難しい。出番がたくさんあるわけではないのに、出た時にすごくエネルギーを使うんです。同じ役を演じるからといって、前回と全く同じものをやるのは絶対に嫌。芯の部分はそのまま活かしつつ、2年前とは違うものをお届けできるよう仕込んでいきたいです。ピーターパンと絡む機会が一番多いのですが、どんどん成長していく(吉柳)咲良についていけば新しいタイガー・リリーが生み出されるんだろうなとワクワクしています。あとは……腹筋づくりを頑張らないと(笑)。
河西:間に合わなかったらおなかに書こうか?
宮澤:本番、油性ペンで書いてたらごめんなさい(笑)
ーーこれまでにお互いのご出演された『ピーターパン』をご観劇されたということですが……。
宮澤:あっ、嫌な予感がする! もしかして恥ずかしいやつじゃないですか?
ーー(笑)。ぜひお互いの役についてご感想を交換していただけないでしょうか?
宮澤:やっぱり(笑)。私はもうこの人が言うことわかってるんですよ。もう、何回も何回も……。
河西:ふふっ(笑)。タイガー・リリーの登場って毎回違うんですけど、私が観に行ったときは客席から出てきたんです。グッとお客さんの気持ちをひとつにして引き込んだかと思うと……仮面を取って「み・や・ざ・わです!」って言わんばかりのドヤ顔!
宮澤:アハハ!
河西:もう、顔の横に吹き出しが浮かんで見えるくらい(笑)。さえのタイガー・リリーは「こんなに出番多かったっけ?」って思うくらい存在感が強い。勝手ながら同期として誇らしい気持ちになりましたし、同時に「私も出たい!」って思いました。
宮澤:私が出演するよりも前から、ともが「ウェンディをやりたい」って言っていたのをずっと聞いていたので、実際に見た時はさすがだなと。ともが演じているって意識することがないくらい完璧なウェンディでした。ここが良かったっていう部分的な感想よりも、全部が素晴らしかった。
河西:(髪をなびかせながら)嬉しい!
宮澤:そうそう、まさにこういう髪の触り方とかスカートのさばき方とか、女の子らしい仕草がすごい。ぶりっ子すぎて嫌だなというよりも「あら、カワイイ!」って素直に感じられる気持ちになれました。
河西:天性だね!
宮澤:……天性のものかどうかは、稽古のなかで見極めたいと思います(笑)
ーーこれから本格的な稽古がスタートしますが(取材時点)、準備しておきたいことはありますか?
河西:フライングのために体幹を鍛えたいです。ソロで飛ぶシーンはワイヤー一本で支えているので、正面をずっと向いて飛ぶのが結構難しくて昨年も苦戦した部分。美しく飛べるようにしたいです。
宮澤:私はブランクがある分、体力づくりを。腹筋はもちろん、自分の家でできるレベルですが今年4月くらいから走っています。「1年空いたからね」と言われない完成度を初日からお見せしたいです。
ーーお休みしている間、お芝居に対してはどういう思いを?
宮澤:この1年、映画や舞台やいろんなお芝居をたくさん見たんですけど客観的になれなかったというか、自分だったらこういう風にセリフを言うだろうなって考えちゃうんです。そういうのでお芝居がやりたいという気持ちを再確認させてもらったような気がします。出せるものを出し切りたいです。
ーー公演期間はちょうど夏休みの時期。もし夏休みがあったら何をしたいですか?
河西:海に行きたいです!
宮澤:(聞き間違えて)飲み!?
河西:う・み! それは普通に行けるでしょ(笑)
宮澤:ああ、海ね(笑)。やだ、日焼けするもん。
河西:あとは川でバーベキューも憧れます。
宮澤:川ならいいよ。
河西:オッケー! ピーターパンチームで行こう! さえのスケジュールは把握できてるので逃しません(笑)。夏はさえの誕生日もありますしね。
宮澤:そう、そうなの!
河西:この人、「誕生日あるからサプライズしてね」って言ってくるんですよ。もう私、それがストレスで(笑)
宮澤:だって、誕生日ですよ? 欲しい物、何にしようかな~。
河西:そうそう、リクエストしておいて。そのほうが楽だから。
ーーこれまでにバースデーサプライズをしてもらったことは?
宮澤:ともからはないです。
河西:私だってさえにされたことないよ(笑)。一昨年、出演者の方にサプライズをしてもらったのがすごくうれしかったみたいで、今年はそれを私に求めてくるんですよ。
宮澤:もちろん。私の誕生日って夏休みの真っ最中なので、家族以外に祝ってもらえることがなかったんです。それがメンバーやファンの方に祝っていただける喜びを知ってしまった(笑)。特に今年は20代最後のバースデーになりますし。
河西:29回も誕生日迎えるならサプライズはもういいでしょ?
宮澤:ええ~やだやだ!
ーー当日が楽しみですね(笑)。最後に、公演へ向けて意気込みをお願いします。
宮澤:過去数回この作品を見てきて感じたのは、タイガー・リリーは大人の女性が憧れるくらいキレイで背も高くスタイルもいい、凛としたイメージ。私は背も高くないし、スタイルもあまりよくない分、インディアンチームの力強さに負けないパワーを見せたいと思っています。「強そう!」って感じてもらえるようなタイガー・リリーを演じたいです。
河西:私が初めて『ピーターパン』を見たときのワクワク感を、観に来てくださった皆様にも感じていただけたら嬉しいです。ファンタジーの世界を堪能して「すごく楽しかった!」って言っていただけたら。もちろん、私たちが一番ワクワクしながら演じたいです。観に来て下った方にとって最高の夏になれば。
宮澤:「ピーターパンになりたい」って思ってもらえたら優勝ですね。
河西:女の子はぜひウェンディに!
宮澤:(笑)。出たい、なりたいって思ってもらいたいね。優勝の夏にしましょう!
河西:ぜひお越しください!
取材・文=潮田茗 撮影=中田智章
Spice 二人对谈采访
2019年7月21日(日)に開幕するブロードウェイミュージカル『ピーターパン』。ウェンディを演じる河西智美とタイガー・リリー役の宮澤佐江はAKB時代の同期にして大親友という間柄で、本作での共演を心待ちにしていたという。互いの役柄への印象や意気込みはもちろん、夏に控えたとある一大イベントに至るまで語ってもらった仲良し対談をお届けする。
ーー出演が決まった時のご感想をお聞かせください。
河西:今年もこうしてお話をいただいて、また楽しい夏が来るなというワクワク感が大きいです。昨年はプレッシャーや不安があったんですが、もちろんそこも感じつつ今年はより楽しみたいですし、何よりさえがいる。お互いの成長した姿を舞台で見せることができたらいいなと思っています。
宮澤:私事ながら、昨年の夏からお仕事をお休みしておりまして。いつかは戻りたいとは思っていたものの具体的に(復帰の時期は)何も考えていない状況だったのですが、スタッフの方から直接このお話をいただいたとき、自然と「やりたい!」とスイッチがガツンと入ったんです。一度味わったことのあるカンパニーで再スタートを切れるのはとてもありがたいですし、智美と「一緒にやりたかったね」と過去形で話していたことがこうして叶ったことが嬉しくて。スタッフさんにもすぐ「ウェンディはともですか?」って聞いたくらい。緊張感をしっかり持ちつつ、新たな気持ちといろんな感情をタイガー・リリーにぶつけて、等身大を見せられたらと思います。
ーー河西さんが昨年に引き続き、宮澤さんが2年ぶりのご出演となります。前回を踏まえて、改めて役に感じていることは?
河西:何度も作品を観させていただいて、さらに昨年出演させていただいたことである程度自分のなかの“ウェンディ像”が出来上がった気持ちでいたんですけど、作品について深く掘り下げるほど「こんな気持ちになると思わなかった」と感じることがあって。昨年舞台に立てたことでいろんな情報をたくさんもらったので、また新しく深い世界を感じられたらと思っています。
物語のなかでウェンディが唯一、子供から大人になる役。演出の藤田(俊太郎)さんからもその部分は大切に演じてほしいと言われていますし、切り替えは大切にしたいです。
宮澤:今まで舞台やミュージカルで演じた役の中でも、タイガー・リリーが一番難しい。出番がたくさんあるわけではないのに、出た時にすごくエネルギーを使うんです。同じ役を演じるからといって、前回と全く同じものをやるのは絶対に嫌。芯の部分はそのまま活かしつつ、2年前とは違うものをお届けできるよう仕込んでいきたいです。ピーターパンと絡む機会が一番多いのですが、どんどん成長していく(吉柳)咲良についていけば新しいタイガー・リリーが生み出されるんだろうなとワクワクしています。あとは……腹筋づくりを頑張らないと(笑)。
河西:間に合わなかったらおなかに書こうか?
宮澤:本番、油性ペンで書いてたらごめんなさい(笑)
ーーこれまでにお互いのご出演された『ピーターパン』をご観劇されたということですが……。
宮澤:あっ、嫌な予感がする! もしかして恥ずかしいやつじゃないですか?
ーー(笑)。ぜひお互いの役についてご感想を交換していただけないでしょうか?
宮澤:やっぱり(笑)。私はもうこの人が言うことわかってるんですよ。もう、何回も何回も……。
河西:ふふっ(笑)。タイガー・リリーの登場って毎回違うんですけど、私が観に行ったときは客席から出てきたんです。グッとお客さんの気持ちをひとつにして引き込んだかと思うと……仮面を取って「み・や・ざ・わです!」って言わんばかりのドヤ顔!
宮澤:アハハ!
河西:もう、顔の横に吹き出しが浮かんで見えるくらい(笑)。さえのタイガー・リリーは「こんなに出番多かったっけ?」って思うくらい存在感が強い。勝手ながら同期として誇らしい気持ちになりましたし、同時に「私も出たい!」って思いました。
宮澤:私が出演するよりも前から、ともが「ウェンディをやりたい」って言っていたのをずっと聞いていたので、実際に見た時はさすがだなと。ともが演じているって意識することがないくらい完璧なウェンディでした。ここが良かったっていう部分的な感想よりも、全部が素晴らしかった。
河西:(髪をなびかせながら)嬉しい!
宮澤:そうそう、まさにこういう髪の触り方とかスカートのさばき方とか、女の子らしい仕草がすごい。ぶりっ子すぎて嫌だなというよりも「あら、カワイイ!」って素直に感じられる気持ちになれました。
河西:天性だね!
宮澤:……天性のものかどうかは、稽古のなかで見極めたいと思います(笑)
ーーこれから本格的な稽古がスタートしますが(取材時点)、準備しておきたいことはありますか?
河西:フライングのために体幹を鍛えたいです。ソロで飛ぶシーンはワイヤー一本で支えているので、正面をずっと向いて飛ぶのが結構難しくて昨年も苦戦した部分。美しく飛べるようにしたいです。
宮澤:私はブランクがある分、体力づくりを。腹筋はもちろん、自分の家でできるレベルですが今年4月くらいから走っています。「1年空いたからね」と言われない完成度を初日からお見せしたいです。
ーーお休みしている間、お芝居に対してはどういう思いを?
宮澤:この1年、映画や舞台やいろんなお芝居をたくさん見たんですけど客観的になれなかったというか、自分だったらこういう風にセリフを言うだろうなって考えちゃうんです。そういうのでお芝居がやりたいという気持ちを再確認させてもらったような気がします。出せるものを出し切りたいです。
ーー公演期間はちょうど夏休みの時期。もし夏休みがあったら何をしたいですか?
河西:海に行きたいです!
宮澤:(聞き間違えて)飲み!?
河西:う・み! それは普通に行けるでしょ(笑)
宮澤:ああ、海ね(笑)。やだ、日焼けするもん。
河西:あとは川でバーベキューも憧れます。
宮澤:川ならいいよ。
河西:オッケー! ピーターパンチームで行こう! さえのスケジュールは把握できてるので逃しません(笑)。夏はさえの誕生日もありますしね。
宮澤:そう、そうなの!
河西:この人、「誕生日あるからサプライズしてね」って言ってくるんですよ。もう私、それがストレスで(笑)
宮澤:だって、誕生日ですよ? 欲しい物、何にしようかな~。
河西:そうそう、リクエストしておいて。そのほうが楽だから。
ーーこれまでにバースデーサプライズをしてもらったことは?
宮澤:ともからはないです。
河西:私だってさえにされたことないよ(笑)。一昨年、出演者の方にサプライズをしてもらったのがすごくうれしかったみたいで、今年はそれを私に求めてくるんですよ。
宮澤:もちろん。私の誕生日って夏休みの真っ最中なので、家族以外に祝ってもらえることがなかったんです。それがメンバーやファンの方に祝っていただける喜びを知ってしまった(笑)。特に今年は20代最後のバースデーになりますし。
河西:29回も誕生日迎えるならサプライズはもういいでしょ?
宮澤:ええ~やだやだ!
ーー当日が楽しみですね(笑)。最後に、公演へ向けて意気込みをお願いします。
宮澤:過去数回この作品を見てきて感じたのは、タイガー・リリーは大人の女性が憧れるくらいキレイで背も高くスタイルもいい、凛としたイメージ。私は背も高くないし、スタイルもあまりよくない分、インディアンチームの力強さに負けないパワーを見せたいと思っています。「強そう!」って感じてもらえるようなタイガー・リリーを演じたいです。
河西:私が初めて『ピーターパン』を見たときのワクワク感を、観に来てくださった皆様にも感じていただけたら嬉しいです。ファンタジーの世界を堪能して「すごく楽しかった!」って言っていただけたら。もちろん、私たちが一番ワクワクしながら演じたいです。観に来て下った方にとって最高の夏になれば。
宮澤:「ピーターパンになりたい」って思ってもらえたら優勝ですね。
河西:女の子はぜひウェンディに!
宮澤:(笑)。出たい、なりたいって思ってもらいたいね。優勝の夏にしましょう!
河西:ぜひお越しください!
取材・文=潮田茗 撮影=中田智章
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