#中国风情/国潮旗袍风~~~带着手工温度的传统美学,在一盘一扣之间,表达国潮旗袍的
时尚态度
旗袍,大家对它的固有印象是很有东方女性的传统服饰,
虽然它的历史并不久远,但无论是在国人还是在国外人眼中,都是最能代表展现东方女性美丽和韵味的衣服之一,当然是值得我们去细细品味的。
旗袍立领+别致手工盘扣 领口一个优美的小曲线,一盘一扣之间,带着手工的温度 糅杂着传统,从领、到肩、精气神饱满 胸部、腰身处处都是女性化,端庄中又多了三分妩媚 充满古典韵味的东方之美
那么今天,我们来聊聊那些影视作品中美到令人窒息的旗袍造型。
章子怡身上穿的这件旗袍是很有特色的,它的表面设计了许多小碎花,玫红色的小花朵结合起来非常文艺。
一袭粉色印花旗袍上身,章子怡被衬托得宛如民国名媛般,优雅端庄,由内而外散发着柔和的气场,惊艳时光。
汤唯在电影《色戒》中的旗袍装曾迷倒众生,配上那勾魂的眼睛,难怪把梁朝伟饰演的易先生迷得神魂颠倒。
有人说汤唯的旗袍装“温暖了岁月,惊艳了时光”,的确,汤唯饰演的王佳芝气质沉稳,旗袍很好地呼应了她身上的气息。
相信很多人都看过《伪装者》,小编也是看到宋轶剧中的扮相被她的古典美所惊艳而成为她的剧粉!
她在剧中扮演的是民国时代的一个特工,所以很多旗袍造型出现在荧幕中,美丽气派,有一种民族感的优雅,温婉迷人,再加上她精致的盘发,妥妥的大小姐风范,不得不说她真的太适合旗袍了!
马伊琍在《旗袍美探》中也有许多旗袍造型,她饰演的苏雯丽是那个时代典型的白富美,说话嗲嗲的,很有腔调。
受过高等教育的她逻辑缜密,秀外慧中。旗袍还有洋装与她的适配度都非常高。平时给人感觉非常干练独立的马伊琍,穿上旗袍则多了一分娇媚。
看了女明星们的旗袍秀,可能你会感叹:“旗袍虽好,但对我并不友好”,大家的日常观念是旗袍对身材要求极高,只适合瘦高型美女,还要不干瘪、腰臀比极好。
片面了。
与身材曲线紧密贴合的一片式收腰旗袍只是一类,我们还有更多的直筒式旗袍和分体式上衣+裙子的旗袍套装可以选择。
小个子女孩也可以把旗袍穿的漂亮有韵味
对于小个子来说,一款长款的旗袍裙远不如较短款的改良旗袍,要来的显高塑形。
将腿部的线条露出来反而能拉长你整体的比例,膝盖以上的款式配上裙侧开衩的设计,柔美中又带着些随性,尽显高级。
脖子短尽量避开高领
再是气质仪态的关键部位——脖子。
脖颈部分露出太少的话,容易显得上半身局促圆钝。如果本身脖子不够修长,尽量避开元宝领、凤仙领这种比较高的领子:
水滴领在胸部位置有一个开口,能起到一定的拉长颈部效果,不过这种款式也会比较性感。
更常见的可以选简约大方的圆领,或者书卷气的方领,注意根据脖子来选择领口高度:
不过想把旗袍穿出惊艳感的话,外在身材和内在气质都很重要,
注意这2个搭配细节,让旗袍装更惊艳
头发 通常情况下, 穿旗袍时都会将头发盘起来 以中式古典盘发和发髻为佳 更凸显出成熟优雅的气质 复古的波浪式刘海 是旗袍造型中最具代表性的发型。
年轻的女性也可将头发放下来, 但不要给头发染色, 黑色的发丝 搭配东方韵味十足的旗袍才会更美。
耳饰 旗袍最适合配戴的珠宝首饰是耳饰, 特别是有悬垂感的, 珍珠、钻石、红宝石和金饰 都可以成为穿旗袍时的明智选择。
如今,有条件的女性也非常喜欢翡翠耳饰, 就是因为它独有的“东方风情”。 脸盘大的推荐佩带耳坠, 方脸盘的推荐佩带耳钉。
如今随着国潮风的兴起,新型改良后的旗袍裙诞生,不管是款式设计,还是颜色花样都有了新的表现形式,不再那样中规中矩,反而更加的多元化,美的复古时髦又清新减龄,让你都不敢认。
每一件旗袍都透露着满满的细节感,每一件都让人想收入衣橱中。
从色彩到款式都很高级显气质,深色系更凸显出女性的成熟端庄,而浅色系更多了几分清新甜美,一样的温婉优雅,一样的婀娜多姿,展现多面魅力。
每一件旗袍上都会加入不同的刺绣花纹,显得更加高贵精美,和薄纱、开叉、镂空等小设计点巧妙融合也特别加分,展现不一样的味道。
红色最是妩媚与深情,这款经过改良的旗袍装,有着紧致的线条,它紧裹着女子优美的身段,尽显女子曼妙多姿。
最让人心动的莫过于这款红色旗袍上立体的蝴蝶满身飞舞,把女子映衬着灵气逼人,拼接的网纱袖精致又浪漫,典雅的鱼尾摆带着优雅的女人味,红色的网纱披风很,是仙美灵动,把女子的妩媚大气显露的淋漓尽致。
改良的旗袍最适合来点新花样,如果想要穿一款能在平时或是聚会时都能吸睛的旗袍,小姐姐们可以穿波点、格纹、星星等带有时髦感却不会太过复杂的图案,不经意的点缀配上高级又不俗气的色彩,也能给人一种复古时髦的美感,多些甜酷的Feel,尽展你的魅力风采。
长短适中,侧摆小开衩风情满满,穿上它不仅仅是性感那么简单。
适合一些晚宴和重要场合的出席,上身自然也是气质大增,成为聚焦点。
素来觉得
中式的美
更在于骨
而非在皮
气蕴神髓
从内在沁出
谓真正之美
盘扣,便是如此
恰似真正的美人
有人说
盘扣是最美的中国符号
称最,或许是夸大其词
但盘扣之美却非溢美之词
中国的旗袍素来幽美
中国的唐装素来儒雅
或美或雅
都难脱离盘扣
自成其美
张爱玲曾说过,细节往往是和美畅快,引人入胜的是这引人入。
对于旗袍,领间的盘扣便胜的惊鸿一瞥。
好的盘扣在衣领之间如有傲骨,仿若清霜下的梅花,含苞待放。
盘扣似乎美得不经意,里面却藏着制作者精心折叠的光阴。
想要做出一枚骨相端庄的盘扣,看似简单,实则不易。
随着国潮深入人心,显著的国潮元素也渐渐成为流行点,比如盘扣,只要你还是在服装圈混的,都不可能忽略这个元素。
原本被定义“土味”的盘扣,如何一步步从屌丝逆袭成女神般流行元素呢?
由素简的布条到花样千秋的盘扣,每道工序都需要极大的耐性,需要极其细腻的心思。
老师傅们在盘制之时 ,往往极力做到平整挺括,留存其整体气韵。
有时还需借助铜丝与针来固定定型,防止花型走样。
这个过程往往十分严苛,半日的光阴过去,或许也才能盘制出略略几枚扣,却总是仪态万千,骨相端庄的。
如此一番做出来的盘扣,有了手工的温度,有了细腻的岁月感,像是一只穿越风霜却依然优雅的蝶,亭亭立在衣领袖间。
画家陈进所绘《合奏》中女子衣衫上的盘扣
花荫之下,温婉的女子,就一方石桌,选一段合宜的丝帛布料,轻拢慢捻,穿针走线,缝制一枚别致的盘扣,装点一件鲜活的衣裳。
长日有闲情,花下有余荫,衣衫落繁花,心有千千结,何其有幸。
待朱颜对镜,拥领着衣,缓缓将这精心盘制的花样扣上,看镜中的芳华与优雅的身姿,便知流动在这一袭衣衫上的似水柔情。
中国的盘扣虽小却美,美得不张扬,不带任何侵略性,总能给人一回眸温柔的惊艳。
正因此,盘扣也开始作为一种标志的中国元素出现在现代的审美世界里,盘扣的幽幽之美在现代也有了拥趸,亦是一幸。
布条简单又曲折的缠绕,将自然别进了衣衫,偌大的中国也凝结在了这一枚小小的盘扣上
盘扣的样式多描摹自然与生活,以衣为纸,花鸟草木、汉字形意、生活百趣都跃然这纸上。
在衣衫上复现的这些美丽且吉祥的意象,承载了人们对于生活的美好愿景。
衣服本是无生命的,却因为这花样的盘扣而有了生命。
不同样式的衣服搭配不同样式的盘扣,又成了不一样的景致。
一眼望去,旗袍上的盘扣鲜活栩栩,衣服也因之活起来。
时尚态度
旗袍,大家对它的固有印象是很有东方女性的传统服饰,
虽然它的历史并不久远,但无论是在国人还是在国外人眼中,都是最能代表展现东方女性美丽和韵味的衣服之一,当然是值得我们去细细品味的。
旗袍立领+别致手工盘扣 领口一个优美的小曲线,一盘一扣之间,带着手工的温度 糅杂着传统,从领、到肩、精气神饱满 胸部、腰身处处都是女性化,端庄中又多了三分妩媚 充满古典韵味的东方之美
那么今天,我们来聊聊那些影视作品中美到令人窒息的旗袍造型。
章子怡身上穿的这件旗袍是很有特色的,它的表面设计了许多小碎花,玫红色的小花朵结合起来非常文艺。
一袭粉色印花旗袍上身,章子怡被衬托得宛如民国名媛般,优雅端庄,由内而外散发着柔和的气场,惊艳时光。
汤唯在电影《色戒》中的旗袍装曾迷倒众生,配上那勾魂的眼睛,难怪把梁朝伟饰演的易先生迷得神魂颠倒。
有人说汤唯的旗袍装“温暖了岁月,惊艳了时光”,的确,汤唯饰演的王佳芝气质沉稳,旗袍很好地呼应了她身上的气息。
相信很多人都看过《伪装者》,小编也是看到宋轶剧中的扮相被她的古典美所惊艳而成为她的剧粉!
她在剧中扮演的是民国时代的一个特工,所以很多旗袍造型出现在荧幕中,美丽气派,有一种民族感的优雅,温婉迷人,再加上她精致的盘发,妥妥的大小姐风范,不得不说她真的太适合旗袍了!
马伊琍在《旗袍美探》中也有许多旗袍造型,她饰演的苏雯丽是那个时代典型的白富美,说话嗲嗲的,很有腔调。
受过高等教育的她逻辑缜密,秀外慧中。旗袍还有洋装与她的适配度都非常高。平时给人感觉非常干练独立的马伊琍,穿上旗袍则多了一分娇媚。
看了女明星们的旗袍秀,可能你会感叹:“旗袍虽好,但对我并不友好”,大家的日常观念是旗袍对身材要求极高,只适合瘦高型美女,还要不干瘪、腰臀比极好。
片面了。
与身材曲线紧密贴合的一片式收腰旗袍只是一类,我们还有更多的直筒式旗袍和分体式上衣+裙子的旗袍套装可以选择。
小个子女孩也可以把旗袍穿的漂亮有韵味
对于小个子来说,一款长款的旗袍裙远不如较短款的改良旗袍,要来的显高塑形。
将腿部的线条露出来反而能拉长你整体的比例,膝盖以上的款式配上裙侧开衩的设计,柔美中又带着些随性,尽显高级。
脖子短尽量避开高领
再是气质仪态的关键部位——脖子。
脖颈部分露出太少的话,容易显得上半身局促圆钝。如果本身脖子不够修长,尽量避开元宝领、凤仙领这种比较高的领子:
水滴领在胸部位置有一个开口,能起到一定的拉长颈部效果,不过这种款式也会比较性感。
更常见的可以选简约大方的圆领,或者书卷气的方领,注意根据脖子来选择领口高度:
不过想把旗袍穿出惊艳感的话,外在身材和内在气质都很重要,
注意这2个搭配细节,让旗袍装更惊艳
头发 通常情况下, 穿旗袍时都会将头发盘起来 以中式古典盘发和发髻为佳 更凸显出成熟优雅的气质 复古的波浪式刘海 是旗袍造型中最具代表性的发型。
年轻的女性也可将头发放下来, 但不要给头发染色, 黑色的发丝 搭配东方韵味十足的旗袍才会更美。
耳饰 旗袍最适合配戴的珠宝首饰是耳饰, 特别是有悬垂感的, 珍珠、钻石、红宝石和金饰 都可以成为穿旗袍时的明智选择。
如今,有条件的女性也非常喜欢翡翠耳饰, 就是因为它独有的“东方风情”。 脸盘大的推荐佩带耳坠, 方脸盘的推荐佩带耳钉。
如今随着国潮风的兴起,新型改良后的旗袍裙诞生,不管是款式设计,还是颜色花样都有了新的表现形式,不再那样中规中矩,反而更加的多元化,美的复古时髦又清新减龄,让你都不敢认。
每一件旗袍都透露着满满的细节感,每一件都让人想收入衣橱中。
从色彩到款式都很高级显气质,深色系更凸显出女性的成熟端庄,而浅色系更多了几分清新甜美,一样的温婉优雅,一样的婀娜多姿,展现多面魅力。
每一件旗袍上都会加入不同的刺绣花纹,显得更加高贵精美,和薄纱、开叉、镂空等小设计点巧妙融合也特别加分,展现不一样的味道。
红色最是妩媚与深情,这款经过改良的旗袍装,有着紧致的线条,它紧裹着女子优美的身段,尽显女子曼妙多姿。
最让人心动的莫过于这款红色旗袍上立体的蝴蝶满身飞舞,把女子映衬着灵气逼人,拼接的网纱袖精致又浪漫,典雅的鱼尾摆带着优雅的女人味,红色的网纱披风很,是仙美灵动,把女子的妩媚大气显露的淋漓尽致。
改良的旗袍最适合来点新花样,如果想要穿一款能在平时或是聚会时都能吸睛的旗袍,小姐姐们可以穿波点、格纹、星星等带有时髦感却不会太过复杂的图案,不经意的点缀配上高级又不俗气的色彩,也能给人一种复古时髦的美感,多些甜酷的Feel,尽展你的魅力风采。
长短适中,侧摆小开衩风情满满,穿上它不仅仅是性感那么简单。
适合一些晚宴和重要场合的出席,上身自然也是气质大增,成为聚焦点。
素来觉得
中式的美
更在于骨
而非在皮
气蕴神髓
从内在沁出
谓真正之美
盘扣,便是如此
恰似真正的美人
有人说
盘扣是最美的中国符号
称最,或许是夸大其词
但盘扣之美却非溢美之词
中国的旗袍素来幽美
中国的唐装素来儒雅
或美或雅
都难脱离盘扣
自成其美
张爱玲曾说过,细节往往是和美畅快,引人入胜的是这引人入。
对于旗袍,领间的盘扣便胜的惊鸿一瞥。
好的盘扣在衣领之间如有傲骨,仿若清霜下的梅花,含苞待放。
盘扣似乎美得不经意,里面却藏着制作者精心折叠的光阴。
想要做出一枚骨相端庄的盘扣,看似简单,实则不易。
随着国潮深入人心,显著的国潮元素也渐渐成为流行点,比如盘扣,只要你还是在服装圈混的,都不可能忽略这个元素。
原本被定义“土味”的盘扣,如何一步步从屌丝逆袭成女神般流行元素呢?
由素简的布条到花样千秋的盘扣,每道工序都需要极大的耐性,需要极其细腻的心思。
老师傅们在盘制之时 ,往往极力做到平整挺括,留存其整体气韵。
有时还需借助铜丝与针来固定定型,防止花型走样。
这个过程往往十分严苛,半日的光阴过去,或许也才能盘制出略略几枚扣,却总是仪态万千,骨相端庄的。
如此一番做出来的盘扣,有了手工的温度,有了细腻的岁月感,像是一只穿越风霜却依然优雅的蝶,亭亭立在衣领袖间。
画家陈进所绘《合奏》中女子衣衫上的盘扣
花荫之下,温婉的女子,就一方石桌,选一段合宜的丝帛布料,轻拢慢捻,穿针走线,缝制一枚别致的盘扣,装点一件鲜活的衣裳。
长日有闲情,花下有余荫,衣衫落繁花,心有千千结,何其有幸。
待朱颜对镜,拥领着衣,缓缓将这精心盘制的花样扣上,看镜中的芳华与优雅的身姿,便知流动在这一袭衣衫上的似水柔情。
中国的盘扣虽小却美,美得不张扬,不带任何侵略性,总能给人一回眸温柔的惊艳。
正因此,盘扣也开始作为一种标志的中国元素出现在现代的审美世界里,盘扣的幽幽之美在现代也有了拥趸,亦是一幸。
布条简单又曲折的缠绕,将自然别进了衣衫,偌大的中国也凝结在了这一枚小小的盘扣上
盘扣的样式多描摹自然与生活,以衣为纸,花鸟草木、汉字形意、生活百趣都跃然这纸上。
在衣衫上复现的这些美丽且吉祥的意象,承载了人们对于生活的美好愿景。
衣服本是无生命的,却因为这花样的盘扣而有了生命。
不同样式的衣服搭配不同样式的盘扣,又成了不一样的景致。
一眼望去,旗袍上的盘扣鲜活栩栩,衣服也因之活起来。
#佐々木優佳里[超话]#
AKB48 北澤早紀&佐々木優佳里が舞台でW主演「いいコンビ感を出せてるんじゃないかな」
AKB48の北澤早紀と佐々木優佳里のダブル主演による舞台『トレーディングライフ』(5月13日~22日 恵比寿・シアターアルファ東京)が上演中。初日本番を前に北澤早紀(浅野ひかる 役)、佐々木優佳里(神尾美里 役)、生田輝(佐藤百合子 役)、西葉瑞希(片柳初菜 役)、沖なつ芽(新井摩耶 役)、吉宮瑠織(財津歩美 役)の5名が囲み取材に応じた。
本作は、2017年上演された広瀬格の脚本・演出によるオリジナル作品の再演。“人生で獲得したものなら、相応の金額として賭けることがことができる”というありえないギャンブルに招待された4組のペアが、プレーヤーの持つ全てを賭けて奪い合う究極のゲームバトルを繰り広げる。
北澤さんと佐々木さんはバディとして協力し、ときには衝突しながらゲームに挑んでいく。AKB48 として10年以上を共にしてきた二人の息の合った芝居が見どころの一つとなっている。
--ゲネプロを終えて、いまの率直な感想をお聞かせください。
吉宮「無事にゲネプロを終えることができてとても嬉しいです。こうして照明や音が付いて、こんなにもハラハラする展開だったんだなって改めて知ることができました。まだコロナ禍のご時世ですけど、無事に千秋楽を迎えることができたらと思います」
沖「本当にすごい緊張感のあるゲネプロでした。でも、みんなの緊張があったからこそ、いいものができたと思うので、もっと努力して、さらにいいものをお客様にお届けしたいです」
西葉「すごく疲れました(笑)。1公演やっただけでこれなので、千秋楽まで毎回やるのかと思うとちょっと恐ろしさを感じているんですけれど、それと同じぐらいの楽しさも感じているので、観客の皆様も一緒に物語に入ってきていただいて、いい疲労感を感じつつ、楽しんでいただけたらと思います」
生田「こういうご時世なので、全員揃ったまま無事に最終稽古を終えて、こうしてゲネプロを迎えられるということだけでも当たり前ではないことなので、それにまずとても感謝しています。このまま勢いに乗って千秋楽まで誰ひとり欠けることなく、お客さんを巻き込んで、この館での1日を楽しんでいただければと思います」
佐々木「いい緊張感と少し安心したなっていう気持ちです。通しでやったのは3日ぐらい前からなのですが、ゲネプロでは稽古場のときにはなかった感情や発見を感じられたので、本番ではさらに違うものが見つかるんじゃないかなと楽しみです」
北澤「群像劇なので、みんなが同時に舞台上にいて何かしら演技しています。アンテナ張っているとたくさんのものをキャッチして、観てくださる方もきっと疲れる作品だとは思うんですけど、キャスト同士の視線と同じくらいの距離にいらっしゃるお客様にも緊張感を味わっていただけると思います。ゲネをやっていて、ここは絶対に客席と目が合うなと、この劇場ならではの近さを感じましたが、皆さんを引きずり込んで一緒に楽しんでいけたらなと思います」
--本作の見どころをお願いします。
吉宮「見どころは本当に全部です! さまざまなことが常に起こっているので、どれも欠かさずに見てほしいです。個人的には各々の部屋での掛け合いがすごく色があって楽しいと思います。演じていてほかのチームの声が聞こえてくるんですけど、それを聞いていても楽しいし、自分が一緒に話していても楽しいので、そういう個々のキャラクターの掛け合いを見ていただきたいと思います」
沖「個人的な見どころとしては、私が演じる新井摩耶の一貫した真っ直ぐさをずっと見ていただきたいです。登場人物が多くて部屋に分かれて進行するんですが、導入部は摩耶と片柳の部屋がお客様視点になっていて感情移入しやすいので、オススメです。みんな本当にそれぞれキャラが違って魅力的なので、愛されるペアになれたらと思います」
西葉「今回の舞台はどこに座ってもその席でしか味わえないプレミア感を感じられる作品です。どこを向いてもセットに人がいて、その席なりの視点があるので、ぜひ一度見て、もう一度違う席で見てと繰り返してもらえればと思います」
生田「私の演じる佐藤百合子は、ひょうひょうとしてミステリアスなところがあるキャラクターです。ペアの希帆ちゃん(演:広沢麻衣)とは、お嬢様とオカルトライターの凸凹コンビで、周りを巻き込んでいく目が離せないキャラクターなので、注目してほしいです。人生を換金するという特殊な状況下のお話ですが、お客様も世界感に没入していただいて、自分の人生はいくらになるのかなとか、観終わったあとにいろんなことを考えていただければと思います」
佐々木「キャストのみんながいつも舞台にいる状態で、どの席からでもその人からしか見えない視点があります。それぞれのプレイヤーの関係性とか、考え方とか、そのときそのときのいろんな表情だったりとかを、それぞれの眼で感じてもらえると思うので、そこが見どころだと思っています。本当に1度では眼が足りなくなる舞台です」
北澤「私が演じる浅野ひかるはバカ真面目な性格で、ほかのみんなに振り回されて、惑わされて、いろんなトラップに引っかかって、自分の中でも迷いが生じていきます。このセリフは本心なのか、ブラフなのかと迷うセリフがたくさんあるので、きっと観客の方もひかると近い感覚で物語が進んでいくんじゃないかなって思います。個人的には、ひかるが人生で獲得していた能力を換金して、そのために会話が不自由になってしまうんですが、それがウラ芝居にも影響して、ちゃんと会話しようとしてるんですけど、おかしくて自分で笑っちゃいました。本番では我に返って笑わないように気をつけたいと思います」
--それぞれの役がらについてご紹介ください。
吉宮「私が演じる財津歩美は、伊織(演:あわつまい)の妹で彼女の忠実な秘書です。あわつさんが経験豊富な方なので役作りではいろいろ頼らせていただきました。伊織は自分勝手な社長なので歩美にもあたったりするんですが、美人な方が怒ると本当に怖いんだなってビビりました(笑)。でも、それがいい方向に活きて、私も心から歩美として演じられたので、よかったと思います」
西葉「片柳初音は“ギャンブル廃人”のダメ人間なんですけど、ダメな人を演じるのって自分には難しくて、じゃあ、私はまだダメ人間じゃないんだと実感しました(笑)。初音と摩耶は常識的な二人じゃないけど、どこか愛らしさがあると自負しているので、そういうところも感じてもらえたらと思っております」
佐々木「美里はいつも冷静で頭の回転が早くてクールで、普段の私とは全然違いますね。ペアのひかるの頼りない部分をフォローして、彼女を引っ張っていく存在として頑張っていきたいです」
北澤「ひかるは真面目な性格なんですが、いろんな人に騙されてボロボロの状態でこのギャンブルに参加します。美里とは高校時代の親友って設定なんですが、実際の私たちもAKB48で出会って10年以上なんですね。あんまり二人でコンビという意識は今までなかったんですけど、同じ事務所でもありますし、いいコンビ感を出せてるんじゃないかなとは思います。一緒にいて安心して稽古ができたので、お互い高め合える関係なのかなと思います。群像劇ではありますが、このペアがお話の主軸になっているので、それぞれの人生の物語が進んでいく中で、二人にスポットが当たるように力を入れています」
生田「私は百合子とは似ても似つかない、おとなしくて控えめなタイプなので(周りから総ツッコミ)…ウソです。けっこう似ているのですごく楽しんでやってます。素ではないですが、かなり自分に寄せて演じてるかな。みんなのことを達観して見てるキャラクターなので、生田もお姉さん的立場でみんなを見守っている感じです。百合子はオカルトライターですけど、私はオカルトに全然詳しくなかったので、『月刊ムー』を買って勉強しました。私の知らない未知の世界がそこにありまして、ちょっと興味を持ちました。この公演が終わるまでにオカルト大好きになりたいです」
沖「摩耶はウラオモテが全然なくて、最初から純粋にその場で起こっていることとか、このゲームに巻き込まれていくことにシンプルにリアクションをとっているので、自然に楽しんでそこにいられる感じです。口調が最初の方は慣れなかったのですが、初菜と一緒にやっているうちに馴染んできた感じです」
生田「初菜が口が悪いってこと?」
沖「違います(笑)」
--このメンバーで誰が勝負に強そうですか?
生田「稽古場で実際にインディアンポーカーをやったんですけど、この人(西葉)むっちゃ強いっす。引きがヤバい!」
西葉「そのときすごい運が良くて、何を弾いても勝てたみたいな。生田さんは駆け引きは上手なんですけど、カードの引きが弱くて」
生田「2を引いたあとにチェンジしたら1だったり(笑)」
--そろそろお時間なので、北澤さんと佐々木さんにお伺いします。ご自身の人生でこれがいちばん価値が高そうだと思う経験や才能は?
佐々木「やはり、AKB48の人生は高く売れるんじゃないかな? 人生の半分の10年ぐらいの期間がありますし、貴重な経験かなと」
北澤「それを言われると、ほかは難しいなぁ……。一番とは言えないですけど、帰国子女はどうですか? あまり言ってなかったんですが、5歳の頃に日本に来ているんです。私には必要ないですけど、そういう経歴が欲しい人にはちょっと価値があるかも。でも、最初に憶えたのは英語なんですけど、頑張って日本語を叩き込んだら全部忘れちゃって。聞くことはできるんですが今は全然英語が喋れません(笑)」
--最後に北澤さんと佐々木さんからお客様に向けてメッセージを。
佐々木「キャスト、スタッフ一同の皆さんと一緒に、この作品をお届けできて本当に嬉しいです。感謝の気持を大切に持って、美里として頑張ります」
北澤「客席が本当に近くて、同じ空間にいる緊張感を味わえるので、ぜひたくさんの方に劇場で観ていただきたいです。作品を最後まで観ると改めて(あれはどういうことだったんだ?)といった謎が湧いてくるので、一度と言わず何度でも、いろんな席から見ていただきたいです」
舞台「トレーディングライフ」
公演期間:5月13日(金)〜5月22日(日)※全15公演
会場:恵比寿・シアターアルファ東京
脚本・演出:広瀬格
キャスト:北澤早紀(AKB48)、佐々木優佳里(AKB48)
生田輝、西葉瑞希、沖なつ芽、あわつまい、広沢麻衣、吉宮瑠織、白石まゆみ、桜井理衣、有沢澪風 / 伽代子
AKB48 北澤早紀&佐々木優佳里が舞台でW主演「いいコンビ感を出せてるんじゃないかな」
AKB48の北澤早紀と佐々木優佳里のダブル主演による舞台『トレーディングライフ』(5月13日~22日 恵比寿・シアターアルファ東京)が上演中。初日本番を前に北澤早紀(浅野ひかる 役)、佐々木優佳里(神尾美里 役)、生田輝(佐藤百合子 役)、西葉瑞希(片柳初菜 役)、沖なつ芽(新井摩耶 役)、吉宮瑠織(財津歩美 役)の5名が囲み取材に応じた。
本作は、2017年上演された広瀬格の脚本・演出によるオリジナル作品の再演。“人生で獲得したものなら、相応の金額として賭けることがことができる”というありえないギャンブルに招待された4組のペアが、プレーヤーの持つ全てを賭けて奪い合う究極のゲームバトルを繰り広げる。
北澤さんと佐々木さんはバディとして協力し、ときには衝突しながらゲームに挑んでいく。AKB48 として10年以上を共にしてきた二人の息の合った芝居が見どころの一つとなっている。
--ゲネプロを終えて、いまの率直な感想をお聞かせください。
吉宮「無事にゲネプロを終えることができてとても嬉しいです。こうして照明や音が付いて、こんなにもハラハラする展開だったんだなって改めて知ることができました。まだコロナ禍のご時世ですけど、無事に千秋楽を迎えることができたらと思います」
沖「本当にすごい緊張感のあるゲネプロでした。でも、みんなの緊張があったからこそ、いいものができたと思うので、もっと努力して、さらにいいものをお客様にお届けしたいです」
西葉「すごく疲れました(笑)。1公演やっただけでこれなので、千秋楽まで毎回やるのかと思うとちょっと恐ろしさを感じているんですけれど、それと同じぐらいの楽しさも感じているので、観客の皆様も一緒に物語に入ってきていただいて、いい疲労感を感じつつ、楽しんでいただけたらと思います」
生田「こういうご時世なので、全員揃ったまま無事に最終稽古を終えて、こうしてゲネプロを迎えられるということだけでも当たり前ではないことなので、それにまずとても感謝しています。このまま勢いに乗って千秋楽まで誰ひとり欠けることなく、お客さんを巻き込んで、この館での1日を楽しんでいただければと思います」
佐々木「いい緊張感と少し安心したなっていう気持ちです。通しでやったのは3日ぐらい前からなのですが、ゲネプロでは稽古場のときにはなかった感情や発見を感じられたので、本番ではさらに違うものが見つかるんじゃないかなと楽しみです」
北澤「群像劇なので、みんなが同時に舞台上にいて何かしら演技しています。アンテナ張っているとたくさんのものをキャッチして、観てくださる方もきっと疲れる作品だとは思うんですけど、キャスト同士の視線と同じくらいの距離にいらっしゃるお客様にも緊張感を味わっていただけると思います。ゲネをやっていて、ここは絶対に客席と目が合うなと、この劇場ならではの近さを感じましたが、皆さんを引きずり込んで一緒に楽しんでいけたらなと思います」
--本作の見どころをお願いします。
吉宮「見どころは本当に全部です! さまざまなことが常に起こっているので、どれも欠かさずに見てほしいです。個人的には各々の部屋での掛け合いがすごく色があって楽しいと思います。演じていてほかのチームの声が聞こえてくるんですけど、それを聞いていても楽しいし、自分が一緒に話していても楽しいので、そういう個々のキャラクターの掛け合いを見ていただきたいと思います」
沖「個人的な見どころとしては、私が演じる新井摩耶の一貫した真っ直ぐさをずっと見ていただきたいです。登場人物が多くて部屋に分かれて進行するんですが、導入部は摩耶と片柳の部屋がお客様視点になっていて感情移入しやすいので、オススメです。みんな本当にそれぞれキャラが違って魅力的なので、愛されるペアになれたらと思います」
西葉「今回の舞台はどこに座ってもその席でしか味わえないプレミア感を感じられる作品です。どこを向いてもセットに人がいて、その席なりの視点があるので、ぜひ一度見て、もう一度違う席で見てと繰り返してもらえればと思います」
生田「私の演じる佐藤百合子は、ひょうひょうとしてミステリアスなところがあるキャラクターです。ペアの希帆ちゃん(演:広沢麻衣)とは、お嬢様とオカルトライターの凸凹コンビで、周りを巻き込んでいく目が離せないキャラクターなので、注目してほしいです。人生を換金するという特殊な状況下のお話ですが、お客様も世界感に没入していただいて、自分の人生はいくらになるのかなとか、観終わったあとにいろんなことを考えていただければと思います」
佐々木「キャストのみんながいつも舞台にいる状態で、どの席からでもその人からしか見えない視点があります。それぞれのプレイヤーの関係性とか、考え方とか、そのときそのときのいろんな表情だったりとかを、それぞれの眼で感じてもらえると思うので、そこが見どころだと思っています。本当に1度では眼が足りなくなる舞台です」
北澤「私が演じる浅野ひかるはバカ真面目な性格で、ほかのみんなに振り回されて、惑わされて、いろんなトラップに引っかかって、自分の中でも迷いが生じていきます。このセリフは本心なのか、ブラフなのかと迷うセリフがたくさんあるので、きっと観客の方もひかると近い感覚で物語が進んでいくんじゃないかなって思います。個人的には、ひかるが人生で獲得していた能力を換金して、そのために会話が不自由になってしまうんですが、それがウラ芝居にも影響して、ちゃんと会話しようとしてるんですけど、おかしくて自分で笑っちゃいました。本番では我に返って笑わないように気をつけたいと思います」
--それぞれの役がらについてご紹介ください。
吉宮「私が演じる財津歩美は、伊織(演:あわつまい)の妹で彼女の忠実な秘書です。あわつさんが経験豊富な方なので役作りではいろいろ頼らせていただきました。伊織は自分勝手な社長なので歩美にもあたったりするんですが、美人な方が怒ると本当に怖いんだなってビビりました(笑)。でも、それがいい方向に活きて、私も心から歩美として演じられたので、よかったと思います」
西葉「片柳初音は“ギャンブル廃人”のダメ人間なんですけど、ダメな人を演じるのって自分には難しくて、じゃあ、私はまだダメ人間じゃないんだと実感しました(笑)。初音と摩耶は常識的な二人じゃないけど、どこか愛らしさがあると自負しているので、そういうところも感じてもらえたらと思っております」
佐々木「美里はいつも冷静で頭の回転が早くてクールで、普段の私とは全然違いますね。ペアのひかるの頼りない部分をフォローして、彼女を引っ張っていく存在として頑張っていきたいです」
北澤「ひかるは真面目な性格なんですが、いろんな人に騙されてボロボロの状態でこのギャンブルに参加します。美里とは高校時代の親友って設定なんですが、実際の私たちもAKB48で出会って10年以上なんですね。あんまり二人でコンビという意識は今までなかったんですけど、同じ事務所でもありますし、いいコンビ感を出せてるんじゃないかなとは思います。一緒にいて安心して稽古ができたので、お互い高め合える関係なのかなと思います。群像劇ではありますが、このペアがお話の主軸になっているので、それぞれの人生の物語が進んでいく中で、二人にスポットが当たるように力を入れています」
生田「私は百合子とは似ても似つかない、おとなしくて控えめなタイプなので(周りから総ツッコミ)…ウソです。けっこう似ているのですごく楽しんでやってます。素ではないですが、かなり自分に寄せて演じてるかな。みんなのことを達観して見てるキャラクターなので、生田もお姉さん的立場でみんなを見守っている感じです。百合子はオカルトライターですけど、私はオカルトに全然詳しくなかったので、『月刊ムー』を買って勉強しました。私の知らない未知の世界がそこにありまして、ちょっと興味を持ちました。この公演が終わるまでにオカルト大好きになりたいです」
沖「摩耶はウラオモテが全然なくて、最初から純粋にその場で起こっていることとか、このゲームに巻き込まれていくことにシンプルにリアクションをとっているので、自然に楽しんでそこにいられる感じです。口調が最初の方は慣れなかったのですが、初菜と一緒にやっているうちに馴染んできた感じです」
生田「初菜が口が悪いってこと?」
沖「違います(笑)」
--このメンバーで誰が勝負に強そうですか?
生田「稽古場で実際にインディアンポーカーをやったんですけど、この人(西葉)むっちゃ強いっす。引きがヤバい!」
西葉「そのときすごい運が良くて、何を弾いても勝てたみたいな。生田さんは駆け引きは上手なんですけど、カードの引きが弱くて」
生田「2を引いたあとにチェンジしたら1だったり(笑)」
--そろそろお時間なので、北澤さんと佐々木さんにお伺いします。ご自身の人生でこれがいちばん価値が高そうだと思う経験や才能は?
佐々木「やはり、AKB48の人生は高く売れるんじゃないかな? 人生の半分の10年ぐらいの期間がありますし、貴重な経験かなと」
北澤「それを言われると、ほかは難しいなぁ……。一番とは言えないですけど、帰国子女はどうですか? あまり言ってなかったんですが、5歳の頃に日本に来ているんです。私には必要ないですけど、そういう経歴が欲しい人にはちょっと価値があるかも。でも、最初に憶えたのは英語なんですけど、頑張って日本語を叩き込んだら全部忘れちゃって。聞くことはできるんですが今は全然英語が喋れません(笑)」
--最後に北澤さんと佐々木さんからお客様に向けてメッセージを。
佐々木「キャスト、スタッフ一同の皆さんと一緒に、この作品をお届けできて本当に嬉しいです。感謝の気持を大切に持って、美里として頑張ります」
北澤「客席が本当に近くて、同じ空間にいる緊張感を味わえるので、ぜひたくさんの方に劇場で観ていただきたいです。作品を最後まで観ると改めて(あれはどういうことだったんだ?)といった謎が湧いてくるので、一度と言わず何度でも、いろんな席から見ていただきたいです」
舞台「トレーディングライフ」
公演期間:5月13日(金)〜5月22日(日)※全15公演
会場:恵比寿・シアターアルファ東京
脚本・演出:広瀬格
キャスト:北澤早紀(AKB48)、佐々木優佳里(AKB48)
生田輝、西葉瑞希、沖なつ芽、あわつまい、広沢麻衣、吉宮瑠織、白石まゆみ、桜井理衣、有沢澪風 / 伽代子
【interview】
生きていられることが、今は幸せだと感じているーー堂本剛が、自分の歌で伝えたいこと
https://t.cn/A6XMLwcE
5/13(金) 17:45配信
撮影:殿村誠士
「自分で楽曲を作って歌うということ。それは自炊に近い。心も体もすごく楽なんです」
シンガー・ソングライターの活動を始めて20周年、堂本剛は今、もっとも自分らしい状態にあるという。“本当の自分で生きられる喜び”を表現したものが、自分の作る音楽。この思いと行動が誰かの人生の、自分らしさを取り戻す幸せへとつながればうれしい……多忙なアイドル時代を駆け抜け、自身も生きづらさを抱えたからこそ見えてきた境地がある。仕事への矜持、そして死生観。堂本剛を突き動かすものとは。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
——インスタグラムの使い方を「間違いたい」
およそ1年前から堂本剛が始めたインスタグラムは、はなから不思議なものだった。ポートレートはほぼ同じアングルで、どんどん眉毛が濃くなっていき、最後には額全体がアイブロウで埋め尽くされる。コメントは一言、「どうもジャニーズです」。まるでモダンアートだ。何か強いメッセージ性を帯びているようにも見える。その後も眉毛写真の投稿は続き、ネット上ではさまざまな臆測が飛び交った。
——これについて、本人はこともなげに語る。
「テーマは『インスタの使い方を間違いたい』でした。隙間時間で、他人の眉毛が太くなり、元に戻っていく写真を見るという無駄な時間をご提供することで、『笑い』『勇気』『なんでやねん』が発生すればいいなという、そんな発想です。無駄な時間って幸せだったりしませんか? 個人の日常を羅列するだけではなくて、こんな時代、笑ってほしくて、これ何? 説明して?ってみんなが困惑つっこみするようなものを軸にしました。インスタグラムを、宣伝の空間として使いつつ笑かしにかかっています。事務所の人たちがインスタをやりやすい環境にもつながればと思い、僕はこんな行動をしてみました。」
——「ジャニーズっぽくない」と言われて
「アーティスティック」「生活感がない」「不思議」「自由」……。
こうした堂本剛のイメージは、ジャニーズ事務所において相対的なものとして捉えられることが多い。堂本自身、それをよく理解していた。
「世の中に存在するイメージというものの多くは、第三者が作り上げているものじゃないですか? 僕はそんなことを言っていない、思っていないのに勝手にそうされてしまっている。その人の中では、『言いそう』で、『思ってそう』なんでしょうね。僕の周りにいる人は、僕を理解してくれています。理解するタイミングがない人は、丁寧に想像する前に疲れ、自分の情報の中だけで計算し決めつけた僕という答えを出して終わらせてしまうからか……導き出した答えと現実の僕、それが合わないから『~っぽくない』ということに自然となるんでしょうね」
かつて堂本は、「自由」ではなかった。
デビューしてすぐに大ブレーク。10代の頃は毎日3時間睡眠で、休日は年に3日。分刻みのスケジュールで動き、周囲の求めに応じて表情をつくった。しだいに堂本のメンタルには亀裂が入っていく。多忙な時期の記憶は、ほとんどが失われている。
故ジャニー喜多川の勧めでシンガー・ソングライターとなり、「自分らしく生きる選択」ができるようになったと実感した頃には、30代になっていた。
「最近でこそ、自分らしさが尊重される時代になってきましたけど、今でも自分らしく生きられない人、素直に生きる勇気や場所がない人たちがたくさんいます。世の中は自分らしく生きている人を批判するのではなく、『自分らしく生きる幸せ』を、みんなで優しい心を持って話すだけでいいのにな、と思うんです。優しい心で話しているうちに、人は本当の自分になれるものですから」
「ジャニーズらしさ」は、年々変わっていくもの。こだわることではない。一番大事なのは自分であり、それをファンの人たちにつなげること……堂本がジャニーズに所属し続ける理由は、ここにある。
「柔らかく穏やかに、そういう感覚で僕は生きているからこそ、『ジャニーズっぽくない』カテゴリーに入れられてしまうのかもしれないけど。全てを事務所の許可を得て生きて来ました。事務所に直談判に行くこともあります。たくさんの人を動かすことになるので、一筋縄ではいかないこともある。でも理由や展望を持って話しにいくので、何言ってんの?って弾かれてしまうことはないですね。クリアしていきたいと思っていることはまだまだありますけど。少しずつです。ジャニーズは積極的にSNSに参戦する会社ではなかったけど、それが時代とともに変わってきました。僕が変化してもせずとも、変化していく時代というものがあるので、その時代に反応と順応をしたいと、柔軟に動いているところです」
ジャニーズ事務所では特別な立場にあるように見える堂本だが、単に自由なのではない。それを獲得するために、試行錯誤を続けてきたプロセスがあるのだ。
——人任せにしていたら滞るし、自分で動いたほうが早い
「自分で動く」。インタビューの間、堂本が何度も口にした言葉だ。
アイデアを形にするまでの動きはいつもスピーディーで、さらに二手、三手まで先を見ている。
「こんな世界状況の中でも、お金を出して作品を買ってくださる人がいる。僕が自分らしく仕事をしている姿を、家族や後輩君たちが見てくれている。そう考えたら、素直に動けます。人任せにしていたら滞るし、自分で動いたほうが早い。例えば伝言ゲームで、中継ぎの人が先方に納期を伝える時間が遅れ、作業していただけたはずの時間が減り、締め切りを縮めたり、完成を遅らせてしまったりすることがある。そういう仕事の仕方をする人は多いから、疲れることがあります。作り手、職人の作品に対して必要な時間、作業工程などが、その立場でない人からすると想像してあげられないんでしょうね。だから、直接やりとりすることがほとんどです。相手の心を考えて動くことも、仕事ですから。毎日くたくたですけど」
それでも音楽を作ることは、この上なく楽しい。仕事のスピード感を大切にしているのも、生まれたばかりのアイディアを、新鮮なうちに楽曲として閉じ込めたいとの思いからだ。
「極端にいえば、今このインタビュー中でも曲がひらめいたら、PCを開いてキーボードで打ち込みたくなる、というくらい、アイデアの鮮度を大切にしています」
頭の中で鳴る音楽を可視化し、音符に換えていく。音色を探して、演奏し、形作っていく。予想外に生まれるノイズやバグが、ドラマチックな音につながることがある。
「こういう一連の作業は、生きているからこそできることで、魂になったら、想像を形にすることもできなくなるんです。だから音楽を作ることは、命あることに感謝することでもあるんです。ただ、作品が出来上がって、リリースをするまでには時間がずいぶんと経過するので、リリース時にはもう自分が違うステージに行っていることがほとんど。だから、きょう曲を作ったら1週間後ぐらいにリリースする、そんな時代がくればいいのになって、思ったりもします。メッセージを強く込めた作品は、時代が流れている分、タイミングもクリエーティブの一部なんです」
ラブソングよりも、命や愛を歌いたい。
これは自身が心に傷を負い、パニック障害や突発性難聴に苦しんだ経験から、強く意識するようになったことだ。
「世の中の人々が、理由を持ってたどり着いた傷とか痛みに寄り添う歌詞、メロディー。その役目を持つ楽曲にあの頃の僕は救われ、もう一度生きようという気持ちにまで立ち戻れました。だから自分が作る音楽も、そういう役目でありたい。ジャニーズっぽくないと言われてもいいんです。もっとラブソングのほうが売れるよとか、うん、わかってるけど、ジャニーズにもいろんな歌が存在していいし、自分で作る音楽に、自分ではない歌声を選択することは、しない。限界の中で命を諦めようとしている人を救える音楽を作りたいって、僕は本気で思っているんです。自分と同じ経験をしている人を思いながら書いています。そんな中で少し変わったことは、世界的な問題が起き、みんなが同じ傷や痛みを共有する今、ポジティブな曲を書くようにもなりました。これまで使ってこなかったような、明るい言葉を綴ったりしながら」
——シンガー・ソングライターを続けることは、ジャニーさんの思いを持続させること
10代は、毎日、命が苦しいと思って生きていた。
「いろんな人に助けていただいて、もう一度生きよう、そう思わせてもらえたから僕は生きているんです。その人たちがいなかったら、今この世に僕はいません。当時は変人扱いされたけれど、でも、人は、傷つけば死にたいと思ってしまうものです。そんな人が世の中にはたくさんいること、それをみんなで理解して生きるべきだと、僕は思う。生きたいのに、生きられない人もいるんですよ」
ジャニーズだから、命や愛をテーマにした重い歌を歌ってはいけない? それは違う、と堂本は首を振る。
「ポップな曲はたくさんの人の心を幸せにする。それも理解はしています。命と愛が重たいと言うのなら、人は重たい存在となってしまいます。僕らは愛の果てに生まれた命なのに。重たいと認識してしまうのは悲しいし不思議です。だから、人が理由あってたどり着いた涙や傷に寄り添った曲も、たくさんの人の心を幸せにすると、本気で僕は思っています。死にたいと思わされてしまった経験がない人からは理解されづらいんですけど。僕自身がそう思った過去が悲しくもありました。でも、生きていられることが、今は幸せだと感じていることを、歌を通してあの頃の自分にも、同じように過ごす人たちにも伝えたい。一人で音楽を作る時は、その心を生きたいと思うし、提供したいと思っています」
ジャニーズ事務所には、ほかに“シンガー・ソングライター”として立っている者はいない。
「ジャニーさんに声をかけてもらって、この会社に入り、またジャニーさんからの提案を受けてシンガー・ソングライターになった。形がないゼロの状態から始まり、1にすること。そして、1から2……10へとつなげていくのは生半可な思いでいたら不可能なことですからね」
「そして、いまだやっているのが僕だけだからそれはそれは大変なことも多いけど、ある程度の分かりきった答えに向かうのもつまらないし、続けてこられたのはそれを楽しんできているからです。続けることは、ジャニーさんの思いを持続させることにもなると思っています。今はジャニーズの中で、音楽家のエリアは大きくないですけど、ここを整理整頓する位置にいられたらいいなとは思ってます。後輩君たちにも歌いたい歌があるだろうし、一人ひとりの歌唱スキルを把握して、声の魅力を引き出してもあげたいし、そういうディレクションまでを、本当はやってあげたいですね」
才能のある人たちを、解き放ってあげたい。堂本はまっすぐにそう語った。
今年はシンガー・ソングライターとして、デビュー20周年。ENDRECHERIとして精力的に楽曲をリリース、夏フェスへの参加も決まった。GYAOでの新番組「つよしP」を始動し、ZOZOとのファッションデザインやLINE VOOMなど、さまざまな企画を展開する。
「『決めつけ』るのではなく、素直に発想を出すこと、変で、妙で、面白くて、独創的なモノをたくさん作り、それらをいろんなコンテンツを通して表現する一度きりの僕の人生でありたい。そして『本当の自分を生きることの幸せ』が伝染していくといいなと思っています。僕の心が、『決めつけ』で苦しんで生きている人たちの心に届いて、自分らしく生きてみようという笑顔を与えられたなら、とても幸せだなって思います」
生きていられることが、今は幸せだと感じているーー堂本剛が、自分の歌で伝えたいこと
https://t.cn/A6XMLwcE
5/13(金) 17:45配信
撮影:殿村誠士
「自分で楽曲を作って歌うということ。それは自炊に近い。心も体もすごく楽なんです」
シンガー・ソングライターの活動を始めて20周年、堂本剛は今、もっとも自分らしい状態にあるという。“本当の自分で生きられる喜び”を表現したものが、自分の作る音楽。この思いと行動が誰かの人生の、自分らしさを取り戻す幸せへとつながればうれしい……多忙なアイドル時代を駆け抜け、自身も生きづらさを抱えたからこそ見えてきた境地がある。仕事への矜持、そして死生観。堂本剛を突き動かすものとは。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
——インスタグラムの使い方を「間違いたい」
およそ1年前から堂本剛が始めたインスタグラムは、はなから不思議なものだった。ポートレートはほぼ同じアングルで、どんどん眉毛が濃くなっていき、最後には額全体がアイブロウで埋め尽くされる。コメントは一言、「どうもジャニーズです」。まるでモダンアートだ。何か強いメッセージ性を帯びているようにも見える。その後も眉毛写真の投稿は続き、ネット上ではさまざまな臆測が飛び交った。
——これについて、本人はこともなげに語る。
「テーマは『インスタの使い方を間違いたい』でした。隙間時間で、他人の眉毛が太くなり、元に戻っていく写真を見るという無駄な時間をご提供することで、『笑い』『勇気』『なんでやねん』が発生すればいいなという、そんな発想です。無駄な時間って幸せだったりしませんか? 個人の日常を羅列するだけではなくて、こんな時代、笑ってほしくて、これ何? 説明して?ってみんなが困惑つっこみするようなものを軸にしました。インスタグラムを、宣伝の空間として使いつつ笑かしにかかっています。事務所の人たちがインスタをやりやすい環境にもつながればと思い、僕はこんな行動をしてみました。」
——「ジャニーズっぽくない」と言われて
「アーティスティック」「生活感がない」「不思議」「自由」……。
こうした堂本剛のイメージは、ジャニーズ事務所において相対的なものとして捉えられることが多い。堂本自身、それをよく理解していた。
「世の中に存在するイメージというものの多くは、第三者が作り上げているものじゃないですか? 僕はそんなことを言っていない、思っていないのに勝手にそうされてしまっている。その人の中では、『言いそう』で、『思ってそう』なんでしょうね。僕の周りにいる人は、僕を理解してくれています。理解するタイミングがない人は、丁寧に想像する前に疲れ、自分の情報の中だけで計算し決めつけた僕という答えを出して終わらせてしまうからか……導き出した答えと現実の僕、それが合わないから『~っぽくない』ということに自然となるんでしょうね」
かつて堂本は、「自由」ではなかった。
デビューしてすぐに大ブレーク。10代の頃は毎日3時間睡眠で、休日は年に3日。分刻みのスケジュールで動き、周囲の求めに応じて表情をつくった。しだいに堂本のメンタルには亀裂が入っていく。多忙な時期の記憶は、ほとんどが失われている。
故ジャニー喜多川の勧めでシンガー・ソングライターとなり、「自分らしく生きる選択」ができるようになったと実感した頃には、30代になっていた。
「最近でこそ、自分らしさが尊重される時代になってきましたけど、今でも自分らしく生きられない人、素直に生きる勇気や場所がない人たちがたくさんいます。世の中は自分らしく生きている人を批判するのではなく、『自分らしく生きる幸せ』を、みんなで優しい心を持って話すだけでいいのにな、と思うんです。優しい心で話しているうちに、人は本当の自分になれるものですから」
「ジャニーズらしさ」は、年々変わっていくもの。こだわることではない。一番大事なのは自分であり、それをファンの人たちにつなげること……堂本がジャニーズに所属し続ける理由は、ここにある。
「柔らかく穏やかに、そういう感覚で僕は生きているからこそ、『ジャニーズっぽくない』カテゴリーに入れられてしまうのかもしれないけど。全てを事務所の許可を得て生きて来ました。事務所に直談判に行くこともあります。たくさんの人を動かすことになるので、一筋縄ではいかないこともある。でも理由や展望を持って話しにいくので、何言ってんの?って弾かれてしまうことはないですね。クリアしていきたいと思っていることはまだまだありますけど。少しずつです。ジャニーズは積極的にSNSに参戦する会社ではなかったけど、それが時代とともに変わってきました。僕が変化してもせずとも、変化していく時代というものがあるので、その時代に反応と順応をしたいと、柔軟に動いているところです」
ジャニーズ事務所では特別な立場にあるように見える堂本だが、単に自由なのではない。それを獲得するために、試行錯誤を続けてきたプロセスがあるのだ。
——人任せにしていたら滞るし、自分で動いたほうが早い
「自分で動く」。インタビューの間、堂本が何度も口にした言葉だ。
アイデアを形にするまでの動きはいつもスピーディーで、さらに二手、三手まで先を見ている。
「こんな世界状況の中でも、お金を出して作品を買ってくださる人がいる。僕が自分らしく仕事をしている姿を、家族や後輩君たちが見てくれている。そう考えたら、素直に動けます。人任せにしていたら滞るし、自分で動いたほうが早い。例えば伝言ゲームで、中継ぎの人が先方に納期を伝える時間が遅れ、作業していただけたはずの時間が減り、締め切りを縮めたり、完成を遅らせてしまったりすることがある。そういう仕事の仕方をする人は多いから、疲れることがあります。作り手、職人の作品に対して必要な時間、作業工程などが、その立場でない人からすると想像してあげられないんでしょうね。だから、直接やりとりすることがほとんどです。相手の心を考えて動くことも、仕事ですから。毎日くたくたですけど」
それでも音楽を作ることは、この上なく楽しい。仕事のスピード感を大切にしているのも、生まれたばかりのアイディアを、新鮮なうちに楽曲として閉じ込めたいとの思いからだ。
「極端にいえば、今このインタビュー中でも曲がひらめいたら、PCを開いてキーボードで打ち込みたくなる、というくらい、アイデアの鮮度を大切にしています」
頭の中で鳴る音楽を可視化し、音符に換えていく。音色を探して、演奏し、形作っていく。予想外に生まれるノイズやバグが、ドラマチックな音につながることがある。
「こういう一連の作業は、生きているからこそできることで、魂になったら、想像を形にすることもできなくなるんです。だから音楽を作ることは、命あることに感謝することでもあるんです。ただ、作品が出来上がって、リリースをするまでには時間がずいぶんと経過するので、リリース時にはもう自分が違うステージに行っていることがほとんど。だから、きょう曲を作ったら1週間後ぐらいにリリースする、そんな時代がくればいいのになって、思ったりもします。メッセージを強く込めた作品は、時代が流れている分、タイミングもクリエーティブの一部なんです」
ラブソングよりも、命や愛を歌いたい。
これは自身が心に傷を負い、パニック障害や突発性難聴に苦しんだ経験から、強く意識するようになったことだ。
「世の中の人々が、理由を持ってたどり着いた傷とか痛みに寄り添う歌詞、メロディー。その役目を持つ楽曲にあの頃の僕は救われ、もう一度生きようという気持ちにまで立ち戻れました。だから自分が作る音楽も、そういう役目でありたい。ジャニーズっぽくないと言われてもいいんです。もっとラブソングのほうが売れるよとか、うん、わかってるけど、ジャニーズにもいろんな歌が存在していいし、自分で作る音楽に、自分ではない歌声を選択することは、しない。限界の中で命を諦めようとしている人を救える音楽を作りたいって、僕は本気で思っているんです。自分と同じ経験をしている人を思いながら書いています。そんな中で少し変わったことは、世界的な問題が起き、みんなが同じ傷や痛みを共有する今、ポジティブな曲を書くようにもなりました。これまで使ってこなかったような、明るい言葉を綴ったりしながら」
——シンガー・ソングライターを続けることは、ジャニーさんの思いを持続させること
10代は、毎日、命が苦しいと思って生きていた。
「いろんな人に助けていただいて、もう一度生きよう、そう思わせてもらえたから僕は生きているんです。その人たちがいなかったら、今この世に僕はいません。当時は変人扱いされたけれど、でも、人は、傷つけば死にたいと思ってしまうものです。そんな人が世の中にはたくさんいること、それをみんなで理解して生きるべきだと、僕は思う。生きたいのに、生きられない人もいるんですよ」
ジャニーズだから、命や愛をテーマにした重い歌を歌ってはいけない? それは違う、と堂本は首を振る。
「ポップな曲はたくさんの人の心を幸せにする。それも理解はしています。命と愛が重たいと言うのなら、人は重たい存在となってしまいます。僕らは愛の果てに生まれた命なのに。重たいと認識してしまうのは悲しいし不思議です。だから、人が理由あってたどり着いた涙や傷に寄り添った曲も、たくさんの人の心を幸せにすると、本気で僕は思っています。死にたいと思わされてしまった経験がない人からは理解されづらいんですけど。僕自身がそう思った過去が悲しくもありました。でも、生きていられることが、今は幸せだと感じていることを、歌を通してあの頃の自分にも、同じように過ごす人たちにも伝えたい。一人で音楽を作る時は、その心を生きたいと思うし、提供したいと思っています」
ジャニーズ事務所には、ほかに“シンガー・ソングライター”として立っている者はいない。
「ジャニーさんに声をかけてもらって、この会社に入り、またジャニーさんからの提案を受けてシンガー・ソングライターになった。形がないゼロの状態から始まり、1にすること。そして、1から2……10へとつなげていくのは生半可な思いでいたら不可能なことですからね」
「そして、いまだやっているのが僕だけだからそれはそれは大変なことも多いけど、ある程度の分かりきった答えに向かうのもつまらないし、続けてこられたのはそれを楽しんできているからです。続けることは、ジャニーさんの思いを持続させることにもなると思っています。今はジャニーズの中で、音楽家のエリアは大きくないですけど、ここを整理整頓する位置にいられたらいいなとは思ってます。後輩君たちにも歌いたい歌があるだろうし、一人ひとりの歌唱スキルを把握して、声の魅力を引き出してもあげたいし、そういうディレクションまでを、本当はやってあげたいですね」
才能のある人たちを、解き放ってあげたい。堂本はまっすぐにそう語った。
今年はシンガー・ソングライターとして、デビュー20周年。ENDRECHERIとして精力的に楽曲をリリース、夏フェスへの参加も決まった。GYAOでの新番組「つよしP」を始動し、ZOZOとのファッションデザインやLINE VOOMなど、さまざまな企画を展開する。
「『決めつけ』るのではなく、素直に発想を出すこと、変で、妙で、面白くて、独創的なモノをたくさん作り、それらをいろんなコンテンツを通して表現する一度きりの僕の人生でありたい。そして『本当の自分を生きることの幸せ』が伝染していくといいなと思っています。僕の心が、『決めつけ』で苦しんで生きている人たちの心に届いて、自分らしく生きてみようという笑顔を与えられたなら、とても幸せだなって思います」
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