打卡现单537
無人宅配車
打卡新闻442
中国では「独身の日」と呼ばれる11月11日、恒例のインターネット通販各社による大規模な値引きセールが始まりました。ことしは新型コロナウイルスの影響による、いわゆる「巣ごもり消費」などでネット通販の需要が高まっているとされ、取引額がどこまで伸びるか関心が集まっています。
11月11日は中国で独身を意味する数字の「1」が並ぶことから「独身の日」と呼ばれ、この日にあわせてネット通販各社が毎年大規模な値引きセールを行っています。
このうち中国最大手のアリババグループは本社がある浙江省杭州でイベントを開き、現地時間の11日午前0時にあわせてカウントダウンを行ってセールの開始を宣言しました。
アリババは去年、この日だけで日本円で4兆円を超える過去最高の取引額を記録したとしています。
ことしは、新型コロナウイルスの影響によるいわゆる「巣ごもり消費」などでネット通販の需要が高まっているとされ、取引額がどこまで伸びるか関心が集まっています。
また、中国経済は新型コロナウイルスの影響からの持ち直しが続いている一方で、個人消費の底上げが課題となっていることから、独身の日の消費の動向も注目されています。 【無人宅配車で荷物配達も】「独身の日」は年々規模が拡大し、去年のイベントの際には23億個余りの商品が配達されたうえ、ことしも新型コロナウイルスの影響によるいわゆる「巣ごもり消費」の増加もあって配達の数は増えると予想されています。
このため先端技術を活用した物流の効率化がさらに重要になっていて、業界2位の「京東」は先月から東部の江蘇省の一部で無人の宅配車が荷物を配達するサービスを始めました。
この宅配車は最高時速10キロで自動走行し、カメラやセンサーで信号や歩行者などを識別するといいます。
配達先に到着すると注文した人のスマートフォンに自動で通知が届き、QRコードを読み取ることなどで荷物を受け取れる仕組みです。
商品を受け取った女性は「目新しい感じですし、便利ですね」と話していました。 無人宅配車が商用サービスとして街全体で運用されるのは、中国では初めてだということで、この会社は年末までに100台を導入し、今後中国全土に展開する考えです。
また、この会社は物流センターの自動化も進め、北京市の施設ではロボットが作業の大部分を担い、大量の棚やカゴから商品を効率的に仕分け配達するシステムを導入しています。
自動化されていない倉庫と比べて人員を7割削減でき、以前の6倍の荷物を処理できるということです。
会社の担当者は、「物流の効率化を図るため、自動化やスマート化によって生産力を高めていきたい」と話していました。 【日本企業 ライブコマースで売り込み】「独身の日」に合わせて、日本企業も中国市場への売り込みを強化しています。
新型コロナウイルスの影響で中国人観光客によるインバウンド消費が見込めなくなる中、日本の小売業界では中国の消費者向けにネット通販で直接商品を売る「越境EC」に活路を見いだそうという動きが広がっています。 このうち東京に本社のある赤ちゃん向けのヘルスケア機器のメーカーは、ことし4月からネット中継で商品を紹介する「ライブコマース」と呼ばれる新たな販売手法を自前で導入しました。
「ライブコマース」はオンライン上で寄せられる消費者の質問に企業側がリアルタイムで答える双方向性が特徴で、中国ではここ数年で急速に浸透し、ことしの流通額は1兆人民元、日本円で16兆円に拡大すると予測されています。
この会社では「独身の日」に向けて4人の中国人社員が東京の店舗から週に3、4回ネット中継を行い、視聴者の数は多い日には500人に上るということです。
売れ筋は乳幼児用の電動歯ブラシで、ネット中継では安全性に配慮した毛の柔らかさのほか、子どもをあやすための7色に光る機能などを実演しながらPRしていました。
この会社によりますと、インバウンド需要の落ち込みで日本国内の店頭での売り上げは新型ウイルスの感染拡大前と比べておよそ9割減少した一方、中国向けのネット通販は好調で、ことしの「独身の日」のセール期間中に、去年の2倍の10万本の電動歯ブラシの販売を見込んでいるということです。
この会社の山藤清隆社長は「新型コロナウイルスの影響で需要がかなり落ち込み、最悪の事態が頭をよぎることもあったが、越境ECの可能性は大きいと思っている。『独身の日』に向けて夏ごろから対策をしてきたのでうまくいけばと期待している」と話していました。 【去年の2倍の売り上げ見込む企業も】化粧品大手の資生堂は「独身の日」に合わせて、毎年「ライブコマース」で中継販売を行っています。
これまで中国のネット上で影響力のある「KOL」=「キー・オピニオン・リーダー」と呼ばれる中国人女性らが商品を紹介していましたが、ことしはあえて日本のオフィスからブランドの責任者が中国の実店舗では販売していない商品をアピールしていました。
中国ではまだ知名度の低い日本の主力商品の特徴や使い方をより深く知ってもらうことで、中国市場をさらに開拓するねらいがあります。
この会社では新型コロナウイルスの影響でことし9月までの半年間のインバウンド需要が去年の同じ時期と比べて6割以上減少した一方で、今回のセール期間中は去年のおよそ2倍の売り上げを見込んでいるということです。
ライブコマースに参加したブランドの責任者の北原規稚子バイスプレジデントは「中国のライブコマースのパワーを実感するいい機会になった。日本で愛されている商品を知ってもらう機会や方法をさらに検討していきたい」と話していました。
打卡新目标442
●E单词●日语●新闻●xi●运动●早睡
6/6√
总打卡590~ https://t.cn/R2WxswF
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中国では「独身の日」と呼ばれる11月11日、恒例のインターネット通販各社による大規模な値引きセールが始まりました。ことしは新型コロナウイルスの影響による、いわゆる「巣ごもり消費」などでネット通販の需要が高まっているとされ、取引額がどこまで伸びるか関心が集まっています。
11月11日は中国で独身を意味する数字の「1」が並ぶことから「独身の日」と呼ばれ、この日にあわせてネット通販各社が毎年大規模な値引きセールを行っています。
このうち中国最大手のアリババグループは本社がある浙江省杭州でイベントを開き、現地時間の11日午前0時にあわせてカウントダウンを行ってセールの開始を宣言しました。
アリババは去年、この日だけで日本円で4兆円を超える過去最高の取引額を記録したとしています。
ことしは、新型コロナウイルスの影響によるいわゆる「巣ごもり消費」などでネット通販の需要が高まっているとされ、取引額がどこまで伸びるか関心が集まっています。
また、中国経済は新型コロナウイルスの影響からの持ち直しが続いている一方で、個人消費の底上げが課題となっていることから、独身の日の消費の動向も注目されています。 【無人宅配車で荷物配達も】「独身の日」は年々規模が拡大し、去年のイベントの際には23億個余りの商品が配達されたうえ、ことしも新型コロナウイルスの影響によるいわゆる「巣ごもり消費」の増加もあって配達の数は増えると予想されています。
このため先端技術を活用した物流の効率化がさらに重要になっていて、業界2位の「京東」は先月から東部の江蘇省の一部で無人の宅配車が荷物を配達するサービスを始めました。
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自動化されていない倉庫と比べて人員を7割削減でき、以前の6倍の荷物を処理できるということです。
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新型コロナウイルスの影響で中国人観光客によるインバウンド消費が見込めなくなる中、日本の小売業界では中国の消費者向けにネット通販で直接商品を売る「越境EC」に活路を見いだそうという動きが広がっています。 このうち東京に本社のある赤ちゃん向けのヘルスケア機器のメーカーは、ことし4月からネット中継で商品を紹介する「ライブコマース」と呼ばれる新たな販売手法を自前で導入しました。
「ライブコマース」はオンライン上で寄せられる消費者の質問に企業側がリアルタイムで答える双方向性が特徴で、中国ではここ数年で急速に浸透し、ことしの流通額は1兆人民元、日本円で16兆円に拡大すると予測されています。
この会社では「独身の日」に向けて4人の中国人社員が東京の店舗から週に3、4回ネット中継を行い、視聴者の数は多い日には500人に上るということです。
売れ筋は乳幼児用の電動歯ブラシで、ネット中継では安全性に配慮した毛の柔らかさのほか、子どもをあやすための7色に光る機能などを実演しながらPRしていました。
この会社によりますと、インバウンド需要の落ち込みで日本国内の店頭での売り上げは新型ウイルスの感染拡大前と比べておよそ9割減少した一方、中国向けのネット通販は好調で、ことしの「独身の日」のセール期間中に、去年の2倍の10万本の電動歯ブラシの販売を見込んでいるということです。
この会社の山藤清隆社長は「新型コロナウイルスの影響で需要がかなり落ち込み、最悪の事態が頭をよぎることもあったが、越境ECの可能性は大きいと思っている。『独身の日』に向けて夏ごろから対策をしてきたのでうまくいけばと期待している」と話していました。 【去年の2倍の売り上げ見込む企業も】化粧品大手の資生堂は「独身の日」に合わせて、毎年「ライブコマース」で中継販売を行っています。
これまで中国のネット上で影響力のある「KOL」=「キー・オピニオン・リーダー」と呼ばれる中国人女性らが商品を紹介していましたが、ことしはあえて日本のオフィスからブランドの責任者が中国の実店舗では販売していない商品をアピールしていました。
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#松坂书屋#微店本周新到货书籍推荐:https://t.cn/A6G6pDJw《『ディズニー ツイステッドワンダーランド』 FAN BOOK》《MG (NO.1)》《加賀楓 (モーニング娘。'20) セカンド写真集 「 イロハカエデ 」》《吉岡里帆写真集 里帆採取 by Asami Kiyokawa》《spoon.2Di vol.67 (カドカワムック 845)》《Fleurir -宮坂みゆ ART WORKS- 初回限定版》《ファイナルファンタジーVII リメイク マテリアル アルティマニア》《ファイナルファンタジーVII リメイク ミッドガルのあるきかた》《約束のネバーランド ART BOOK WORLD》《世界一美しいメダカの育て方》《ハイキュー!! ファイナルガイドブック 排球極!》《ハイキュー!! ショーセツバン!! 13》《ハイキュー!! 45》《Dr.STONE 18》。
多部未華子主演 映画「空に住む」原作・小竹正人が伝えたかった「喪失感」
#往復書簡#
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡 特別編
10月23日に公開された「空に住む」は、青山真治監督が7年ぶりにメガホンを取った。両親をなくした喪失感から抜け出せない主人公の編集者・小早川直実(多部未華子)が叔父の計らいでタワマンの一室に住むところから物語は始まる。同じマンションに住むスター俳優・時戸森則(岩田剛典)との出会い、愛するネコの死……。原作『空に住む』(講談社)の著者・小竹正人が語る「映画版の魅力」。
――不思議な感じの映画ですね。都会のタワマンでの日々やスターとの出会いはどこか現実感が希薄で、勤務先は郊外の出版社だったりして、都会とそことの往来にも独特の浮遊感を抱きました。
小竹:多分原作がジメジメしすぎてて、それに哲学みたいなのを加えた結果でしょうか。青山監督はすごい哲学的な人で、セリフなどにきちんとそういった姿勢が注入されているように感じました。この映画、とても好きです。
――映画の好きなところは?
小竹:監督にとりあえず「猫のことだけは小説に近い感じで描いてください。あとはお任せします」って言って。出来上がったらその通りに原作通りの所が結構あったのと、遠回しに原作と結びつくみたいなところもたくさんありました。
映画の中で、直実は時戸のインタビュー本を完成させることで猫の死にけじめをつけるようなところがありますが、私の場合、原作を仕上げることで、同じように猫の死へのけじめをつけたところがあります。
あの原作は、書いていて本当に辛くて辛くて辛くてどうしようも無かったんですけど、全部書くからどうかみんなもうちの猫の死を悼んでください! そして私に同情もしてください! みたいな思いで、猫のことを細かく描写したところがありました。主人公と同じく、病気になった猫の世話を私も黙々とひとりきりでやっていたから尚更。
高橋洋さん演じる編集長や(タワマンのコンシェルジュ役の)柄本明さん、(ペット葬儀屋役の)永瀬(正敏)君たちのセリフがメソメソしておらず、芯があるなぁとも感じましたね。
いきなり高層マンションとかに住んじゃったりするから、あの小説をただのシンデレラ・ストーリーみたいに思う人が多い中で、彼らのセリフによって、その部分が軽減された気がします。
あと、映画を観ていて、私にとっては高層マンションでの出来事が現実で、郊外の出版社でのシーンがファンタジーな感じがしました。
わざとらしい芝居を一切しないんだなぁという印象
――青山監督とは?
小竹:私は昔、永瀬正敏君の現場付き人みたいなのを社会勉強としてやっていたことがあって、その時に永瀬君が出ていた映画の一本で助監督をやっていたのが青山監督でした。
すごく背が高くてロン毛で存在感がすごかったから、「スタッフっていうより映画俳優みたいな人だな」って思っていて、それから30年後に「空に住む」で再会したということですね。
それなりに今回、お話をしましたが、何を言っても自分の中に飲み込んで、「そうですか」って言うタイプの方で、ぽんぽん会話が弾んだことがあまりなかったです(笑)。
これは何かのインタビューで多部未華子さんも言っていたんだけど「監督がどういう人なのか未だに分かりません」って。それは私も同じ。
嫌な印象とかは一切なくて、「この人本当に、物事を達観した修行僧みたいなところあるな~」って思いながらぼそぼそと会話を交わす……みたいなことが多かったです。
――多部さんについては?
小竹:多部未華子さんの名前が挙がってきて、「多部未華子、ぴったりだな」って思って、実現したらいいなって思っていました。いわゆるキラキラ女子ではないから、彼女の持っている普通っぽくないけど普通ってところがぴったりだなと。
普通っぽいけど普通じゃない感じってことでもあるんだろうけど、そもそも多部未華子さんが30(歳)超えてるとか知らなくて。すごい昔から見ているから、学生の役をやっていた子っていう印象がずっとあって、でも「あれ、この子、原作の直実より年上なんだ」と改めて気づかされました。
「主役になったよ」っていうのを聞いてから、“多部未華子ウォッチャー”みたいになってここ数年の彼女の作品を色々見たら、わざとらしい芝居を一切しないんだなぁという印象を持ちましたね。どんどん魅了されていっちゃって
演者2人にオムライスを振る舞った過去について
――岩ちゃん(岩田剛典)はどうでした?
小竹:事務所の人に「時戸役に岩ちゃんは?」って言われて、「え、岩ちゃん?」って一瞬ポカンとなったんだけど、すぐに「そっかぴったりじゃん!」と思いまして。
「本当だ、灯台下暗し! こんな身近なところにいたよすごい候補が」と。で、本当に岩ちゃんがやってくれることになって、しかも名演してくれて。原作を書いていた頃には「岩ちゃん=時戸」みたいなのは1ミリも無かったのに、7、8年の時がそうさせたんだなと。
――映画の中で、おいしいオムライスを直実が時戸に作るシーンがありますね。
小竹:はい、私は料理が案外得意で、過去に永瀬君にも岩ちゃんにもオムライスを作ったことがあるんですね。
永瀬君は十代からの友達だから、私の作る昔ながらのオムライスが一番旨いって何十年も前から言ってくれていて。岩ちゃんは、「家飲み」みたいなのを何年か前に大勢でしたときに、酔っ払って私がふわとろデミグラオムライスを作ったら一口食べて「小竹さんこれやばいです」って真顔で言って。
オムライスをほめてくれた二人が出ている映画で、オムライスのシーンがあるというのは不思議だなあと(笑)。
あと、出版社代表の役をやっている岩下尚史さんっていう作家さんとか、愛子役をやった岸井ゆきのちゃんとか、作家役の大森南朋さんとか、柄本明さんとか。とても好きだった人たちが、私の知らないところで続々キャスティングされて。素直にものすごく嬉しかったです。
なんでコンシェルジュ役に柄本さんだったんだろう。たぶん永瀬君は私が原作を書いたってこともあって友情出演をしてくれたんだろうけど、他の人は「え、マジで?」っていう感じでした。岸井ゆきのちゃんはちょうど朝ドラをやってる時で。この子本当に何歳の設定の役でも見事に演じるなって思っていて。
あと岩下さんはバラエティで見ていて、この人すごい斜めにものを言うけど、めっちゃ知性的だよな、と憧れていたんです。完成披露舞台挨拶のときに、柄本さんと大森南朋さんはいらっしゃらなかったんだけど、他の主たるキャストの人は皆来ていて。ホントに良い方々で。鶴見辰吾さんは朗々かつ爽やかだし、美村里江さんは立ち居振る舞いがもう絶対的な才色兼備だったし、岩下さんは初対面なのに気さくに沢山面白い話をしてくださって。
2時間おきに家に帰って、注射器で薬飲ませたりとか
――原作者冥利に尽きる感じですね。
小竹:『空に住む』っていう小説が自分の中では恥ずかしいところがあって。これまでたくさん本を読んできて、そんな人が出す小説がこれかよと、自分で突っ込んじゃうところがいまだにあるんです。職業は作詞家なのに、たまに肩書きが作詞家・小説家となっているときがあり、それがもうめちゃくちゃ申し訳なくて。だから、ずっとどっかに「ごめんなさい」って気持ちがあったかもしれません。いまだにあるな(笑)。
――そこまでの内容じゃないと、自分で謙遜されているってことですね。
小竹:本当に書きたかったことって、猫の死のことだから。どんだけ辛い思いして看病して、死んだときにどんだけの喪失感だったのかを、私は口で言えないたちなので、どっかに書き残さないと人生変になっちゃうよなと思ったんです。
原作には書いてないけど、会食とかで飲んでたりしたときも、2時間おきに家に帰って、注射器で薬飲ませたりとか。薬打ったりとかしてて。申し訳ないけど、やっぱり誰かに頑張ったねって言ってほしかった。私自身、色んなことをすぐに諦めちゃうほうなのですが、「まあ、いっか」みたいに思えない数少ないものの1つでした。
これまで色んな事をものすごく上手にかわしてきたのに
――自分と向き合う、苦行みたいな感じだったってことですよね。
小竹:大袈裟に聞こえるけど本当にそうで。これまで色んな事をものすごく上手にかわしてきたつもりだったのに、(猫の病気については)「これは上手にかわせないぞ」と心底思って。
例えば、過去に親が拵えた莫大な金額の借金を抱えたことがあったんだけど、そういうのも頑張ってなんとなく乗り越えてこられたのに。猫のやつだけはどうにもできないんだ、どこの病院に連れて行っても結局治らないんだって。
猫がもうどんどん酷い状態になって、我が家に来て猫を見た人みなが「え!?」って言ったあとに言葉を探すみたいなリアクションが続きました。
顔の半分がゴリゴリの岩みたいになり、そこから血がいつもにじんでいる、片目だけ完全に白濁していて、普通の人が見たらホラーみたいな感じになって。私にとってはそれでも相変わらず可愛い存在でしたが。
しかも、自分以外のことをこんなに愛したことないなっていうのがその猫だったんです。人も含めてですね。きっと「猫飼っている人あるある」なんだけど。こんなに素の自分見せたことないなっていう人だったから。いや、人っていうか猫でしょってツッコミはあると思うんですが、ホントに亡くなったあの猫のことは、もう完全に人間だと思っていたんですよ。
どんどん体重が減って、抱っこするたびに、「ああ……」ってなっていくんですね。絶対死ぬんだっていう覚悟みたいなものは意外に早い段階ではしていました。だからもう、逃げらんないじゃんって腹は決まっていて。
そういった喪失感を、一番書きたかったんだなって今も本当に思います。
私と猫の実際の闘病生活を間近で見ていた妻夫木聡君が、映画の公開初日にわざわざ映画館に足を運んで、ちょっと泣きたくなるような感想をインスタにあげてくれていて、それを読んだときに、ああ『空に住む』を映画化してもらって、私はもっとしっかり地に足をつけてまだまだ頑張んないとなと、ホント、戒めてもらったような気持ちになりました。
原文链接https://t.cn/A6GI5hLV
#往復書簡#
片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)×作詞家・小竹正人 往復書簡 特別編
10月23日に公開された「空に住む」は、青山真治監督が7年ぶりにメガホンを取った。両親をなくした喪失感から抜け出せない主人公の編集者・小早川直実(多部未華子)が叔父の計らいでタワマンの一室に住むところから物語は始まる。同じマンションに住むスター俳優・時戸森則(岩田剛典)との出会い、愛するネコの死……。原作『空に住む』(講談社)の著者・小竹正人が語る「映画版の魅力」。
――不思議な感じの映画ですね。都会のタワマンでの日々やスターとの出会いはどこか現実感が希薄で、勤務先は郊外の出版社だったりして、都会とそことの往来にも独特の浮遊感を抱きました。
小竹:多分原作がジメジメしすぎてて、それに哲学みたいなのを加えた結果でしょうか。青山監督はすごい哲学的な人で、セリフなどにきちんとそういった姿勢が注入されているように感じました。この映画、とても好きです。
――映画の好きなところは?
小竹:監督にとりあえず「猫のことだけは小説に近い感じで描いてください。あとはお任せします」って言って。出来上がったらその通りに原作通りの所が結構あったのと、遠回しに原作と結びつくみたいなところもたくさんありました。
映画の中で、直実は時戸のインタビュー本を完成させることで猫の死にけじめをつけるようなところがありますが、私の場合、原作を仕上げることで、同じように猫の死へのけじめをつけたところがあります。
あの原作は、書いていて本当に辛くて辛くて辛くてどうしようも無かったんですけど、全部書くからどうかみんなもうちの猫の死を悼んでください! そして私に同情もしてください! みたいな思いで、猫のことを細かく描写したところがありました。主人公と同じく、病気になった猫の世話を私も黙々とひとりきりでやっていたから尚更。
高橋洋さん演じる編集長や(タワマンのコンシェルジュ役の)柄本明さん、(ペット葬儀屋役の)永瀬(正敏)君たちのセリフがメソメソしておらず、芯があるなぁとも感じましたね。
いきなり高層マンションとかに住んじゃったりするから、あの小説をただのシンデレラ・ストーリーみたいに思う人が多い中で、彼らのセリフによって、その部分が軽減された気がします。
あと、映画を観ていて、私にとっては高層マンションでの出来事が現実で、郊外の出版社でのシーンがファンタジーな感じがしました。
わざとらしい芝居を一切しないんだなぁという印象
――青山監督とは?
小竹:私は昔、永瀬正敏君の現場付き人みたいなのを社会勉強としてやっていたことがあって、その時に永瀬君が出ていた映画の一本で助監督をやっていたのが青山監督でした。
すごく背が高くてロン毛で存在感がすごかったから、「スタッフっていうより映画俳優みたいな人だな」って思っていて、それから30年後に「空に住む」で再会したということですね。
それなりに今回、お話をしましたが、何を言っても自分の中に飲み込んで、「そうですか」って言うタイプの方で、ぽんぽん会話が弾んだことがあまりなかったです(笑)。
これは何かのインタビューで多部未華子さんも言っていたんだけど「監督がどういう人なのか未だに分かりません」って。それは私も同じ。
嫌な印象とかは一切なくて、「この人本当に、物事を達観した修行僧みたいなところあるな~」って思いながらぼそぼそと会話を交わす……みたいなことが多かったです。
――多部さんについては?
小竹:多部未華子さんの名前が挙がってきて、「多部未華子、ぴったりだな」って思って、実現したらいいなって思っていました。いわゆるキラキラ女子ではないから、彼女の持っている普通っぽくないけど普通ってところがぴったりだなと。
普通っぽいけど普通じゃない感じってことでもあるんだろうけど、そもそも多部未華子さんが30(歳)超えてるとか知らなくて。すごい昔から見ているから、学生の役をやっていた子っていう印象がずっとあって、でも「あれ、この子、原作の直実より年上なんだ」と改めて気づかされました。
「主役になったよ」っていうのを聞いてから、“多部未華子ウォッチャー”みたいになってここ数年の彼女の作品を色々見たら、わざとらしい芝居を一切しないんだなぁという印象を持ちましたね。どんどん魅了されていっちゃって
演者2人にオムライスを振る舞った過去について
――岩ちゃん(岩田剛典)はどうでした?
小竹:事務所の人に「時戸役に岩ちゃんは?」って言われて、「え、岩ちゃん?」って一瞬ポカンとなったんだけど、すぐに「そっかぴったりじゃん!」と思いまして。
「本当だ、灯台下暗し! こんな身近なところにいたよすごい候補が」と。で、本当に岩ちゃんがやってくれることになって、しかも名演してくれて。原作を書いていた頃には「岩ちゃん=時戸」みたいなのは1ミリも無かったのに、7、8年の時がそうさせたんだなと。
――映画の中で、おいしいオムライスを直実が時戸に作るシーンがありますね。
小竹:はい、私は料理が案外得意で、過去に永瀬君にも岩ちゃんにもオムライスを作ったことがあるんですね。
永瀬君は十代からの友達だから、私の作る昔ながらのオムライスが一番旨いって何十年も前から言ってくれていて。岩ちゃんは、「家飲み」みたいなのを何年か前に大勢でしたときに、酔っ払って私がふわとろデミグラオムライスを作ったら一口食べて「小竹さんこれやばいです」って真顔で言って。
オムライスをほめてくれた二人が出ている映画で、オムライスのシーンがあるというのは不思議だなあと(笑)。
あと、出版社代表の役をやっている岩下尚史さんっていう作家さんとか、愛子役をやった岸井ゆきのちゃんとか、作家役の大森南朋さんとか、柄本明さんとか。とても好きだった人たちが、私の知らないところで続々キャスティングされて。素直にものすごく嬉しかったです。
なんでコンシェルジュ役に柄本さんだったんだろう。たぶん永瀬君は私が原作を書いたってこともあって友情出演をしてくれたんだろうけど、他の人は「え、マジで?」っていう感じでした。岸井ゆきのちゃんはちょうど朝ドラをやってる時で。この子本当に何歳の設定の役でも見事に演じるなって思っていて。
あと岩下さんはバラエティで見ていて、この人すごい斜めにものを言うけど、めっちゃ知性的だよな、と憧れていたんです。完成披露舞台挨拶のときに、柄本さんと大森南朋さんはいらっしゃらなかったんだけど、他の主たるキャストの人は皆来ていて。ホントに良い方々で。鶴見辰吾さんは朗々かつ爽やかだし、美村里江さんは立ち居振る舞いがもう絶対的な才色兼備だったし、岩下さんは初対面なのに気さくに沢山面白い話をしてくださって。
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――原作者冥利に尽きる感じですね。
小竹:『空に住む』っていう小説が自分の中では恥ずかしいところがあって。これまでたくさん本を読んできて、そんな人が出す小説がこれかよと、自分で突っ込んじゃうところがいまだにあるんです。職業は作詞家なのに、たまに肩書きが作詞家・小説家となっているときがあり、それがもうめちゃくちゃ申し訳なくて。だから、ずっとどっかに「ごめんなさい」って気持ちがあったかもしれません。いまだにあるな(笑)。
――そこまでの内容じゃないと、自分で謙遜されているってことですね。
小竹:本当に書きたかったことって、猫の死のことだから。どんだけ辛い思いして看病して、死んだときにどんだけの喪失感だったのかを、私は口で言えないたちなので、どっかに書き残さないと人生変になっちゃうよなと思ったんです。
原作には書いてないけど、会食とかで飲んでたりしたときも、2時間おきに家に帰って、注射器で薬飲ませたりとか。薬打ったりとかしてて。申し訳ないけど、やっぱり誰かに頑張ったねって言ってほしかった。私自身、色んなことをすぐに諦めちゃうほうなのですが、「まあ、いっか」みたいに思えない数少ないものの1つでした。
これまで色んな事をものすごく上手にかわしてきたのに
――自分と向き合う、苦行みたいな感じだったってことですよね。
小竹:大袈裟に聞こえるけど本当にそうで。これまで色んな事をものすごく上手にかわしてきたつもりだったのに、(猫の病気については)「これは上手にかわせないぞ」と心底思って。
例えば、過去に親が拵えた莫大な金額の借金を抱えたことがあったんだけど、そういうのも頑張ってなんとなく乗り越えてこられたのに。猫のやつだけはどうにもできないんだ、どこの病院に連れて行っても結局治らないんだって。
猫がもうどんどん酷い状態になって、我が家に来て猫を見た人みなが「え!?」って言ったあとに言葉を探すみたいなリアクションが続きました。
顔の半分がゴリゴリの岩みたいになり、そこから血がいつもにじんでいる、片目だけ完全に白濁していて、普通の人が見たらホラーみたいな感じになって。私にとってはそれでも相変わらず可愛い存在でしたが。
しかも、自分以外のことをこんなに愛したことないなっていうのがその猫だったんです。人も含めてですね。きっと「猫飼っている人あるある」なんだけど。こんなに素の自分見せたことないなっていう人だったから。いや、人っていうか猫でしょってツッコミはあると思うんですが、ホントに亡くなったあの猫のことは、もう完全に人間だと思っていたんですよ。
どんどん体重が減って、抱っこするたびに、「ああ……」ってなっていくんですね。絶対死ぬんだっていう覚悟みたいなものは意外に早い段階ではしていました。だからもう、逃げらんないじゃんって腹は決まっていて。
そういった喪失感を、一番書きたかったんだなって今も本当に思います。
私と猫の実際の闘病生活を間近で見ていた妻夫木聡君が、映画の公開初日にわざわざ映画館に足を運んで、ちょっと泣きたくなるような感想をインスタにあげてくれていて、それを読んだときに、ああ『空に住む』を映画化してもらって、私はもっとしっかり地に足をつけてまだまだ頑張んないとなと、ホント、戒めてもらったような気持ちになりました。
原文链接https://t.cn/A6GI5hLV
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